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多角的キャリア・トランジション
スキル尺度の開発
徳吉 陽河
⽇本⼼理学会 第82回学術⼤会(仙台)
Development and validation of
the Multiple Career Transition
Skills Sca...
目的と背景
論文検索などしても,キャリア・トランジションやレ
ジリエンスに関わる研究は,様々な領域で研究が
行われている(London,1983,1993; Maree,
2017)。そこで,キャリアに必要な「人生の転機」
に関わる尺度を統合し...
4つの尺度を仮説として構築
【キャリア・トランジション】:キャリアを変える転機が生じた
とき,自分自身が変化すべきことやよりよいチャンスに気
づける,キャリアの転機を前向きに考えることができる。
【キャリア・アダプタビリティ】:新しい仕事や環境...
⽅法 METHOD
• 方法:WEB調査で実施。調査の協力に同意した
もののみを調査の対象とした。
• 調査参加者: 2080名(男性988名,女性1082名)
平均年齢28.8歳(SD= 9.5)。
• 調査対象者は回答されたデータから,20...
調査票の構成
Multiple Career Transition Skills Scale
(MCTSS) 多角的
4因子(各3項目・全12項目,5件法)
※↑今回の「⽬的変数」となる尺度
妥当性の検証に利⽤した尺度は以下の通り。
①BigF...
質問票の構成と分析⼿順
①探索的および確認的因⼦分析
②【内的整合性(α係数】
【項⽬分析】
③【項⽬反応理論】
【Mokken Scale Analysis】
④【尺度の妥当性の確認】
【結果】
探索的因子分析 スクリープロット
◆スクリープロットによ
る平行分析
(固有値1.0基準)で
分析
⇒3構成4因子が
妥当であると示さ
れた。
◆探索的因子分析
最尤法Promax回転
で分析した。
適合度とベイズ情報量規準を比較
※4因子と3因子のモデルがどちらが最適であるか
を判断するために「適度度」と「情報量基準」を算出
【4因子モデル】◎
• TLI=.99, RMSEA = .03, 90 %CI(.024, .04)
• BIC...
■探索的因子分析 マインドフルネス・スキル自己効力感尺度
因子名 item 質問内容 F1 F2 F3 F4
トランジ
ション
Q02
キャリアを変える転機が⽣じたとき,よりよい
チャンスに気づける。 -.04 .02 .93 -.02
Q01...
【結果】確認的因⼦分析
CFI=.97  TLI=.96 RMSEA=.064 90%CI(.059,  .07)
F1:キャリア
トランジション
(転機)
F2:キャリア
アダプタビリティ
(適合性)
F4:キャリア
レジリエンス
(逆境力)...
Table 1 基本統計量,Hi 係数
mean sd 天井 底 Hi
CT01 3.5 1.1 4.6 2.4 .62
CT02 3.3 1.1 4.4 2.2 .70
CT03 3.6 1.2 4.7 2.4 .61
CT04 3.3 1....
Table 2
MFS-SESの各因子の得点,α係数,Ht係数
注. M:平均点,SD:標準偏差,Ht係数は合計のH係数
尺度 M SD α Ht(NIRT)
キャリア・トランジション 10.4 2.8 .82 .64
キャリア・アダプタビリテ...
性差(t検定,Cohen’s d)
キャリアレジリエンスの性差
t=2.17,df=2078,p=0.03 Cohen's d:  0.10
キャリアアダプタビリティ因子 及び キャリアレジリエンスにおいて,男性の方
が高い得点を示した。 しか...
■項目クラスター分析
Cluster fit =  0.89   Pattern fit =  0.97  RMSR =  0.1 Cluster size= 12
ITEM CL1
CT01 .59
CT02 .67
CT03 .67
CT0...
【Big5+ONE】
※今回利用するBig5のテスト。
【特徴】
5因子+1(各5項目,全30項目)であり,少ない
項目でありながら,すべて,αは,80以上と信頼
性が高い。
• TIPI‐Jとの関連性が認められている。
• 社会人向けに調査も...
5因子性格モデル Big Five
16
【協調性】
【外向性】
【情緒安定性】
(神経症傾向)
【勤勉性】
(誠実性)
【開放性】
【Bigfive+ONE】と【多角的キャリア
とレンジション尺度】 相関係数
トランジ
ション
アダプタビリ
ティ
アイデンティ
ティ
レジリエン
ス
外向性 .43 .56 .41 .41
情緒安定性 .32 .34 .27 .37
誠実性 ...
日本版主観的幸福感尺度(Subjective 
Happiness Scale: SHS) (島井他,2004)
主観的な幸福感に関わる内容を測定できる。
日本版SHS は4 項目,7件法の尺度。今回は1項
目版のみ使用した。
【1項目版】
•...
◆簡易ストレス尺度(5段階)
ストレスについて,簡易的に5段階評定の質問
調査項目を加えて分析を行った。
ストレスについての5段階とは以下の通り。
(1)全くストレスを感じない
(2)あまりストレスを感じることはない
(3)普通
(4)ストレス...
キャリア尺度と幸福感、ストレス
幸福感 ストレス
トランジション .34 -.29
アダプタビリ
ティ .30 -.34
アイデンティ
ティ .30 -.25
レジリエンス .32 -.34
注. すべて,**p<.01
考 察
• 【探索的因子分析】、【確認的因子分析】
により,4因子構造が認められた。
適合度の値も良好であった。
• 【項目分析】では,天井効果・床効果は認
められなかった。
• 【内的整合性の分析】,【項目反応理論】
による結果は良好であった...
MCTSSの妥当性の分析の結果と考察
トランジションは,Big5の外向性,開放性との間
で正の相関が認められた。
アダプタビリティは,外向性,開放性,との間で正
の相関が認められた。
アイデンティティは,外向性,誠実性,協調性,開
放性において...
◆【展望】データをどう活用するか?
【関連することからのヒント】
キャリアトランジション尺度は,
【外向性】 ⇒転機には,積極的に外部に関わることが重要?
【情緒安定性】 ⇒冷静な対応は重要?
【誠実性】 ⇒アイデンティティの確立には努力が必要...
引用文献
London, M. (1983). Toward a theory of career motivation. Academy of 
Management Review, 8, 620‐630. doi:10.5465/AMR.1...
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多角的キャリア・トランジションスキル尺度の開発 Development and validation of the Multiple Career Transition Skills Scale (MCTSS) Key words: Career Transition, Scale development, Item Response Theory

多角的キャリア・トランジション・スキル尺度の開発
徳吉陽河
(コーチング心理学協会)
キーワード:キャリア・トランジション,尺度開発,項目反応理論
Development and validation of the Multiple Career Transition Skills Scale (MCTSS)
Yoga TOKUYOSHI
(Japan Coaching Psychology Center)
Key words: Career Transition, Scale development, Item Response Theory
目 的
昨今,キャリア研究は活気があり,様々な領域で研究が行われている。そこで,キャリアに必要な「人生の転機」に関わる尺度を統合した尺度を開発する。そこで,人生の転機(Transition),レジリエンス,アダプタビリティ(適合性),キャリア・アイデンティティに焦点をあてて,キャリアの転機に必要な概念を統合した尺度を作成することにした。その際に,時間の制約がある講義やワークショップで利用することを想定し,また,尺度の利用者に負担がないようにするため,各尺度において3項目で構成された短い尺度の開発を検討した。
4つの尺度の構成において,キャリア・トランジションは,キャリアを変える転機が生じたとき,自分自身が変化すべきことやよりよいチャンスに気づける,キャリアの転機を前向きに考えることができるなどの項目を選定した。
キャリア・アダプタビリティ尺度の項目に関しては,新しい仕事や環境にすぐに適応できる,また,すぐに慣れることができるなどの項目を選定した。
キャリア・アイデンティティに関しては,どんな仕事でも,より良い意味や意義を見つけ出したり,どんな仕事でも,使命感をもって遂行できたり,どんな仕事でも,自分自身の仕事の役割について理解できるなどの項目を選定した。
キャリア・レジリエンスに関しては,キャリアにおいて危機的な状況に陥っても,うまく対処することができたり,仕事がうまくいかない状況になって,素早く状況を立て直すことができたり,困難な仕事に遭遇しても,自分なりに試行錯誤して乗り越えることができるなどの項目を選定した。上記の4つのキャリア因子を想定して調査を行った。

方 法
調査参加者: 2080名(男性988名,女性1082名),平均年齢28.8歳(SD= 9.5)。WEB調査で実施した。調査の許可に同意した者のみ分析を行った。調査対象者は回答されたデータから,20歳以上,社会人を選択した。重複や明らかに不適切な回答をしているものを除いた。

結 果
探索的因子分析と基本統計量 調査(N=2080)において,平行分析(固定値1.0を基準)を実施した。その結果,3~4構成または因子が妥当であると示された。そのため3因子構造と4因子構造にて探索的因子分析を行った。その結果,3因子構造の適合度はTLI =.87, RMSEA =.11, 90%CI(.11, .12),BIC= 658.6であった。
4因子構造の適合度はTLI=99,RMSEA=.03, 90% CI(.02, .04), BIC= -109.3であった。上記の結果は,4因子構造の方が適合性において高い値が示された。各因子について情報基準を比較しても,4因子構造が妥当であると示された。仮説通り4因子構造が適していることが認められた。そのため,4因子構造で,その後の分析を行った。MCTSSの12項目について,4因子構造を想定した最尤法(Oblimin回転)に基づく探索的因子分析を行った。その結果,MCTSSの因子負荷量は. 57以上であった(Table 1)。

確認的因子分析 想定した4因子について,最尤法に基づく確認的因子分析を行ったところ,適合度はCFI=.97, TLI=.96, RMSEA =.06, 90%CI(.06, .07)であった。
項目分析と性差 MCTSSの各因子について項目分析(平均値±1SD)を行なったところ,天井効果,底効果は認められなかった。性差を確認するため,各因子の合計点についてt検定を実施したところ,キャリア・アダプタビリティ及びキャリア・レジリエンス因子において,性差が認められた(いずれも,p<.05)。上記の2つの因子において,女性よりも男性の得点において,やや高い値が示された。
内的整合性 MCTSSの各因子におけるクロンバックのα係数は.79以上であった(Table 2)。
項目反応理論 想定した4因子にて,ノンパラメトリック項目反応理論(NIRT)であるMokken Scaling Analysisを行ったところ,MCTSSの各項目における Hi係数は.60以上であった(Table 2)。

考 察
因子分析の因子負荷量や適合度は高い値であった。また,α係数が.79以上であり,NIRTによる結果も高い値が示された。以上から,MCTSSは尺度として利用できる可能性が示唆された。今後は,他の尺度と妥当性の検証を行うことが必要になる。

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多角的キャリア・トランジションスキル尺度の開発 Development and validation of the Multiple Career Transition Skills Scale (MCTSS) Key words: Career Transition, Scale development, Item Response Theory

  1. 1. 多角的キャリア・トランジション スキル尺度の開発 徳吉 陽河 ⽇本⼼理学会 第82回学術⼤会(仙台) Development and validation of the Multiple Career Transition Skills Scale (MCTSS) Key words: Career Transition, Scale development, Item Response Theory
  2. 2. 目的と背景 論文検索などしても,キャリア・トランジションやレ ジリエンスに関わる研究は,様々な領域で研究が 行われている(London,1983,1993; Maree, 2017)。そこで,キャリアに必要な「人生の転機」 に関わる尺度を統合した尺度を開発することに利 便性があると考えた。 人生の転機(Transition),レジリエンス,アダプタ ビリティ(適合性),キャリア・アイデンティティに焦 点をあてて,キャリアの転機に必要な概念を統合 した尺度を作成することにした。
  3. 3. 4つの尺度を仮説として構築 【キャリア・トランジション】:キャリアを変える転機が生じた とき,自分自身が変化すべきことやよりよいチャンスに気 づける,キャリアの転機を前向きに考えることができる。 【キャリア・アダプタビリティ】:新しい仕事や環境にすぐに 適応できる,また,すぐに慣れることができる。 【キャリア・アイデンティティ】:どんな仕事でも,より良い意 味や意義を見つけ出したり,どんな仕事でも,使命感をも って遂行できたり,どんな仕事でも,自分自身の仕事の役 割について理解できる。 【キャリア・レジリエンス】:キャリアにおいて危機的な状況 に陥っても,うまく対処することができる。
  4. 4. ⽅法 METHOD • 方法:WEB調査で実施。調査の協力に同意した もののみを調査の対象とした。 • 調査参加者: 2080名(男性988名,女性1082名) 平均年齢28.8歳(SD= 9.5)。 • 調査対象者は回答されたデータから,20歳以上 ,社会人を選択した。重複や明らかに不適切な 回答をしているものを除いた。
  5. 5. 調査票の構成 Multiple Career Transition Skills Scale (MCTSS) 多角的 4因子(各3項目・全12項目,5件法) ※↑今回の「⽬的変数」となる尺度 妥当性の検証に利⽤した尺度は以下の通り。 ①BigFive+ONE ②日本版主観的幸福感尺度(Subjective  Happiness Scale: SHS) (島井他,2004) ③簡易ストレス尺度(5段階評定)
  6. 6. 質問票の構成と分析⼿順 ①探索的および確認的因⼦分析 ②【内的整合性(α係数】 【項⽬分析】 ③【項⽬反応理論】 【Mokken Scale Analysis】 ④【尺度の妥当性の確認】
  7. 7. 【結果】 探索的因子分析 スクリープロット ◆スクリープロットによ る平行分析 (固有値1.0基準)で 分析 ⇒3構成4因子が 妥当であると示さ れた。 ◆探索的因子分析 最尤法Promax回転 で分析した。
  8. 8. 適合度とベイズ情報量規準を比較 ※4因子と3因子のモデルがどちらが最適であるか を判断するために「適度度」と「情報量基準」を算出 【4因子モデル】◎ • TLI=.99, RMSEA = .03, 90 %CI(.024, .04) • BIC =  ‐109.28 【3因子モデル】△ • TIL= .89,  RMSEA = .11,  90 %CI(.107, .12) • BIC =  658.62 ※上記の結果,4因子構造が妥当であると判断した
  9. 9. ■探索的因子分析 マインドフルネス・スキル自己効力感尺度 因子名 item 質問内容 F1 F2 F3 F4 トランジ ション Q02 キャリアを変える転機が⽣じたとき,よりよい チャンスに気づける。 -.04 .02 .93 -.02 Q01 キャリアを変える転機が⽣じたとき,⾃分⾃⾝が 変化すべきことに気づける。 .01 -.04 .72 .06 Q03 キャリアを変える転機が⽣じたとき,前向きに考 えることができる。 .19 .07 .57 .00 アダプタ ビリティ Q04 新しい仕事や環境にすぐに適応できる。 .94 -.01 .00 -.02 Q06 新しい仕事や環境でも,すぐに慣れることができ る。 .91 .00 -.01 .00 Q05 新しい仕事や環境でも柔軟に対応できる。 .86 .03 .02 .03 アイデン ティティ Q08 どんな仕事でも,使命感をもって遂⾏できる。 -.03 -.02 -.05 .85 Q07 どんな仕事でも,より良い意味や意義を⾒つけだ すことができる。 .10 .03 .12 .61 Q09 CT09:どんな仕事でも,⾃分⾃⾝の仕事の役割に ついて理解できる。 .05 .12 .09 .58 レジリエ ンス Q11 CT11:仕事がうまくいかない状況になって,素早 く状況を⽴て直すことができる。 -.01 .95 -.02 -.06 Q10 CT10:キャリアにおいて危機的な状況に陥っても, うまく対処することができる。 .05 .73 .04 .05 Q12 CT12:困難な仕事に遭遇しても,⾃分なりに試⾏ 錯誤して乗り越えることができる。 -.01 .60 .04 .21
  10. 10. 【結果】確認的因⼦分析 CFI=.97  TLI=.96 RMSEA=.064 90%CI(.059,  .07) F1:キャリア トランジション (転機) F2:キャリア アダプタビリティ (適合性) F4:キャリア レジリエンス (逆境力) F3:キャリア アイデンティティ
  11. 11. Table 1 基本統計量,Hi 係数 mean sd 天井 底 Hi CT01 3.5 1.1 4.6 2.4 .62 CT02 3.3 1.1 4.4 2.2 .70 CT03 3.6 1.2 4.7 2.4 .61 CT04 3.3 1.2 4.5 2.0 .85 CT05 3.4 1.2 4.5 2.2 .85 CT06 3.2 1.2 4.4 2.0 .84 CT07 3.5 1.1 4.6 2.4 .60 CT08 3.5 1.2 4.7 2.4 .61 CT09 3.7 1.0 4.7 2.7 .60 CT10 3.0 1.1 4.1 2.0 .72 CT11 3.0 1.1 4.1 1.9 .75 CT12 3.6 1.1 4.6 2.5 .71 注. Rは逆転項目,M:平均点,SD:標準偏差, Hi: NIRTの項目ごとのH係数。Dis: IRTの識別力。
  12. 12. Table 2 MFS-SESの各因子の得点,α係数,Ht係数 注. M:平均点,SD:標準偏差,Ht係数は合計のH係数 尺度 M SD α Ht(NIRT) キャリア・トランジション 10.4 2.8 .82 .64 キャリア・アダプタビリティ 9.8 3.4 .93 .85 キャリア・アイデンティティ 10.7 2.8 .79 .60 キャリア・レジリエンス 9.6 2.8 .86 .73
  13. 13. 性差(t検定,Cohen’s d) キャリアレジリエンスの性差 t=2.17,df=2078,p=0.03 Cohen's d:  0.10 キャリアアダプタビリティ因子 及び キャリアレジリエンスにおいて,男性の方 が高い得点を示した。 しかし,効果量の値は小さく,大きな差はない。 キャリアアイデンティティの性差 t=2.037,df=2078,p=0.042 Cohen's d:  0.09
  14. 14. ■項目クラスター分析 Cluster fit =  0.89   Pattern fit =  0.97  RMSR =  0.1 Cluster size= 12 ITEM CL1 CT01 .59 CT02 .67 CT03 .67 CT04 .75 CT05 .78 CT06 .74 CT07 .68 CT08 .56 CT09 .66 CT10 .73 CT11 .73 CT12 .70 Item by Cluster  Structure matrix
  15. 15. 【Big5+ONE】 ※今回利用するBig5のテスト。 【特徴】 5因子+1(各5項目,全30項目)であり,少ない 項目でありながら,すべて,αは,80以上と信頼 性が高い。 • TIPI‐Jとの関連性が認められている。 • 社会人向けに調査も行っている。 • +アルファで、自己ギャップ尺度が付随してい る。 15
  16. 16. 5因子性格モデル Big Five 16 【協調性】 【外向性】 【情緒安定性】 (神経症傾向) 【勤勉性】 (誠実性) 【開放性】
  17. 17. 【Bigfive+ONE】と【多角的キャリア とレンジション尺度】 相関係数 トランジ ション アダプタビリ ティ アイデンティ ティ レジリエン ス 外向性 .43 .56 .41 .41 情緒安定性 .32 .34 .27 .37 誠実性 .39 .28 .53 .48 協調性 .23 .33 .40 .28 開放性 .53 .41 .45 .51 自己ギャップ ‐.47 ‐.38 ‐.33 ‐.48
  18. 18. 日本版主観的幸福感尺度(Subjective  Happiness Scale: SHS) (島井他,2004) 主観的な幸福感に関わる内容を測定できる。 日本版SHS は4 項目,7件法の尺度。今回は1項 目版のみ使用した。 【1項目版】 • SH1. あなたが現在感じている幸福の程度 1‐‐‐‐‐2‐‐‐‐‐3‐‐‐‐‐4‐‐‐‐‐5‐‐‐‐‐6‐‐‐‐‐7 非常に不幸 非常に幸福
  19. 19. ◆簡易ストレス尺度(5段階) ストレスについて,簡易的に5段階評定の質問 調査項目を加えて分析を行った。 ストレスについての5段階とは以下の通り。 (1)全くストレスを感じない (2)あまりストレスを感じることはない (3)普通 (4)ストレスを感じることがある (5)かなりストレスを感じる
  20. 20. キャリア尺度と幸福感、ストレス 幸福感 ストレス トランジション .34 -.29 アダプタビリ ティ .30 -.34 アイデンティ ティ .30 -.25 レジリエンス .32 -.34 注. すべて,**p<.01
  21. 21. 考 察 • 【探索的因子分析】、【確認的因子分析】 により,4因子構造が認められた。 適合度の値も良好であった。 • 【項目分析】では,天井効果・床効果は認 められなかった。 • 【内的整合性の分析】,【項目反応理論】 による結果は良好であった。 以上,尺度として利用できることが確認 された。
  22. 22. MCTSSの妥当性の分析の結果と考察 トランジションは,Big5の外向性,開放性との間 で正の相関が認められた。 アダプタビリティは,外向性,開放性,との間で正 の相関が認められた。 アイデンティティは,外向性,誠実性,協調性,開 放性において,正の相関が認められた。 レジリエンスは,外向性,誠実性,開放性との間で 正の相関が認められた。 全体的にBIG5,ストレス,幸福感と関わり,やや 弁別性に関して,⼗分ではなかった。
  23. 23. ◆【展望】データをどう活用するか? 【関連することからのヒント】 キャリアトランジション尺度は, 【外向性】 ⇒転機には,積極的に外部に関わることが重要? 【情緒安定性】 ⇒冷静な対応は重要? 【誠実性】 ⇒アイデンティティの確立には努力が必要? 【協調性】⇒仲間との中で,自己が見いだせる? 【開放性】⇒知的好奇心,新しい情報収集や解決策の考案は重要? 【ストレス】⇒キャリアトランジション尺度の得点を上昇させるような支 援を行うことで,ストレスの軽減に役に立つかもしれない。 【幸福感】⇒キャリアトランジション尺度の得点を上昇させるような支 援を行うことで,幸福感の上昇に役立つかもしれない。
  24. 24. 引用文献 London, M. (1983). Toward a theory of career motivation. Academy of  Management Review, 8, 620‐630. doi:10.5465/AMR.1983.4284664 London, M. (1993). Relationships between career motivation, empowerment  and support for career development. Journal of Occupational and  Organizational Psychology, 66, 55‐69. doi:10.1111/j.2044‐8325.1993.tb00516.x  Maree,K. (2017). Psychology of Career Adaptability, Employability and  Resilience, New York: Springer. 島井 哲志・大竹 恵子・宇津木 成介・池見 陽・Lyubomirsky, S.(2004).日本版 主観的幸福感尺度(Subjective Happiness Scale: SHS)の信頼性と妥当性の検 討 日本公衆衛生雑誌,51, 845–853.

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