時系列データ分析 4
ホワイトノイズから分散不均一構造へ
-ARCH,GARCH モデルの活用 -
これまでの流れ1
・全ての時点でのデータの確率分布は、同一分布と仮定
・同一の確率分布から独立にデータを抽出したと仮定

本当に同一分布なのか? 
時間依存していないのか?
◎ 自己相関性(自己相関係数)を
調べる
 ・コレログラムの作成 
→  acf( 【対象データ】 .plot=T)
 ・ Ljung-Box 検定   
→ 自己相関関係の有無を判定

全ての時点の確率分布が
同一分布だと考えて良いのか?
① (弱)定常性の検討
 ・平均が一定
 ・分散が一定
 ・自己共分散がラグにのみ依存
②ホワイトノイズの検討
 ・平均が0
 ・分散が一定
 ・自己共分散が0

◎ 誤差項が定常性(ホワイトノイズ)を満たすと仮定した1次自己回帰
モデルの導入
これまでの流れ2
◎ 誤差項が定常性(ホワイトノイズ)を満たすと仮定した1次自己回帰
モデルの導入
AR(1) は、モデルとして妥当なのか?評価が必要。
◎ 自己回帰係数 Φ の大きさによる特徴で分類
 ① |Φ|<1 の場合:定常性を満たす。
 ② Φ=1 の場合 :単位根を持つ非定常時系列。
 ③それ以外の場合:非定常。
だけど、自己回帰係数は事前には分からないのでは?
◎ 単位根検定を実施する!これにより、モデルが定常であるかを判定す
る!
 ・ Dickey-Fuller 検定    ( DF 検定)
 ・拡張 Dickey-Fuller 検定 ( ADF 検定) 
 ・ Phillips-Perron 検定   ( PP 検定)
 ・ McKinnons's 検定
ここから考える事
◎ 単位根検定だけ?
◎ 誤差平均(残差系列)と誤差分散(残差の2乗系列)を調べる
 ・コレログラム      acf( 【対象データ】 ,plot=T)
 ・ AIC による次数選択  ar(ar.fit$ データ )$order
 ・ Lung-Box 検定    Box.test(ar.fit$ データ , type=“L”)
残差に自己相関が現れた。どうするか?
分散不均一性を説明するモデルを検討する。
 ・ ARCH モデル
 
 
・ GARCH モデル
ARCH モデルと GARCH モデル
分散不均一性を説明するモデル。
 ・ ARCH モデル
 
 
・ GARCH モデル
ARCH モデルと GARCH モデルの利
用

誤差項がホワイトノイズに従うという前提の下 AR(1) モデルを当てはめた
が、
Ljung-Box 検定の p 値を確認した結果、誤差項には自己相関性が確認され
たとする。
誤差項が自己相関性を持つ(分散不均一性の構造を持つ)ため、下記 2 通
りのモデルで検討する。
① AR(1)+ARCH(1) モデルのあてはめ
② AR(1)+GARCH(1,1) モデルのあてはめ
◎ モデルの検証
 ・ garchFit を利用
  →パラメータの推定
 ・標準化残差の評価
  →推定した標準化残差は標準正規分布に従っているはず。
    -正規 QQ プロットによる評価
    - Shapiro-Wilk の検定による評価
非正規な標準化残差
ARCH や GARCH では、標準化残差として標準正規分布を仮定している。
しかし、 garchFit や正規 QQ プロットによる検証の結果、標準化残差が標
準正規分布に従っていないことが判明したら、どうすればよいのだろう
か?
◎ 標準化残差の従う分布を、標準正規分布から変更する
 ※)モデルの検証は、これまでと同様に garchFit でパラメータを推定し
て、仮定した標準化残差の分布の適応度を QQ プロットで調べるとよい。
 しかし、正規分布ではないため、 Shapiro-Wilk 検定は使えない。そこで
、汎用的な適合度検定である、 Kolmogorov-Smirnov 検定を使用する。
◎ GARCH モデルの構造に手を入れる
 →今回は割愛

時系列データ4