口琴の作り方の一例を紹介します。 Ogaki Mini Makers Faire 2016 での展示資料です。

1. 口琴はどんな楽器?
鳴らし方
吹き口の上下の部分を各々歯の上下に当てて、引き金の輪を指ではじく。
弁が振動して口腔内で響く。口の中や舌を動かして音を変化させる。
弁(リード)
枠(フレーム)
腕(アーム)
枠のうち弁と平行になっている部分
輪(ループ)
吹き口
引き金(トリガー)
口琴の各部の名称
皆さんが音だけはどこかで耳にしている、ビヨヨーンという特徴的な音の
楽器。弁の振動を口の中で響かせて音にする。弁は手ではじいて、口の中
や舌を動かして音を自由に変化させることができる。人間も楽器の一部と
なる。作り手により音色に個性がある。
世界中にいろいろな種類の口琴があり、その中でもよく見られる形のもの
を作ります。入手しやすくて加工しやすい材料と道具で比較的簡単に口琴
を製作します。
自分だけの口琴を作ろう!
Twitter: @grainie_
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2. 方針
入手しやすく加工しやすい材料と道具を用いる。
作る口琴
・腕の長さ4cm ・枠の全長18cm
・弁はノコギリ刃の長さをそのまま使う
・引き金部は輪も含めて3cm程度
用意するもの
●材料
・アルミ角棒5mm角
・ファミリーソー替刃
●道具
・金属切断用のこぎり
・定規
・マジックペン(長さを印すため)
・万力
・丸棒(曲げ加工時に芯となるもの)
・丸パイプ(アルミ角棒が入るもの)
・グラインダー(卓上型がよい)
・バーナーまたはガスコンロ
・ペンチ2本
・棒やすり5mm幅(平たいもの)
・タガネ
・紙やすり
・ゴム手袋
●あるとよい道具
・ワイヤーカッター
・ミニルーター
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ホームセンター
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口琴の作り方
作業は工具を使ったり日を扱ったりします。危険ですから細心の注意を払っ
てください。製作はすべて自己責任でおこなってください。
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3. 枠の加工枠の加工
弁の加工弁の加工
弁の取付け弁の取付け
調整 / 仕上げ調整 / 仕上げ
製作工程
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4. ・アルミ角棒に中心の位置と腕の長さ4cmの印を付ける
・アルミ角棒を20cmに切断する
・アルミ角棒を丸棒に巻き付けるように曲げる角棒の向きに 気を付ける
・腕となる部分を曲げ戻す
・腕と腕の間は3mm程度の隙間をあける
・歪んでいる枠を直す。特に腕と腕は平行になるように
・枠のバリをとる
・枠を紙やすりで磨いて仕上げる
工程 [枠の加工]
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5. 工程 [弁の加工]
・ファミリーソーの端の固定用の出っ張りを切り取る
・ファミリーソー替刃の刃の部分をグラインダーで削り落とす。
5mm幅にする。棒やすりの幅と同じくらい
・片側が次第に細くなるように削る10cm程度。
細いほうは幅2mm弱左右対称になるように
・バリをとるグラインダーと紙やすりで
・枠に弁を置いて取り付け位置を確認し、しるしをつける。 このとき腕と腕の
隙間が広すぎたり狭すぎたりしないように調整する。できる限りせまくする
狭くないといい音がでない
・弁の先端から3cm程のところを火で熱してから
ペンチで90度の角度に曲げる。
弁が横に歪まないように注意
・弁の先端を5mm程丸く曲げる
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6. ・弁を取り付けるしるしをつけておいた枠を
棒の半分近くまでグラインダーや棒やすり
で削る
・取り付ける位置から外側に1mm程の位置を
切り込むように削る(左右共に)
・弁の位置を確認しながら、切り込んだ箇所にタガネの先をあてて軽く叩きな
がら、枠がつぶれて弁を押さえるようにする。弁が吹き口の中心に位置する
ように気を付ける
工程 [弁の取付け]
工程 [調整 / 仕上]
・鳴らしてみて弁が腕にぶつからないように調整する
・チューナーアプリで音程を確認する
・枠を紙やすりで磨いて仕上げる
おめでとうございます! 完成です!!
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