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美学入門(さくた)

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美学入門(さくた)

  1. 1. 「読書するエンジニアの会」 第 41 回        「芸術とは何か」
  2. 2.              本のご紹介              「美学入門」               中井正一         「美学入門」 1951 年発表 河出書房「市民文庫」より     「日本の美」 1952 年発表 「 NHK 教養大学」より 「美学入門」だけど哲学の変遷の解説書と言った方が良い  その中に美術論について言及している箇所あり ※ 読む前に・・・   -> 左よりの時代・風潮&この人自身、左翼系陣営の人だったので、    その辺は割り引いて読むべき。   例)ピラミッド->一人の帝王の為の墓作りに駆り出され、           抑圧された奴隷の嘆きが聞こえる!     「奴隷制・封建制 VS 自由民の闘争」的な記述が多い
  3. 3.     テーマ「芸術とは?」に係わる部分を拾い上げでみました ( 1 )どうやって芸術は出来てきたのか 獲物を効率よく狩りたい (用途) -> 弓矢の開発 -> どの位弓を張ったら遠く放てて、威力が出るだろうか (技術) -> 何かのきっかけで、その弓を弾いた時の音に心を動かされる -> さらに弾き方や弓の張り方を変えてみて心に響かせるようにする               ↓               芸術 -> 自分の納得いく張り方、弾き方を追求して行く苦しみ -> あるべき自分の世界、自由を探す苦しみが付きまとう (芸術の苦悩) まとめ部分的記述 芸術の世界の創造: 「何かに用いるという用途を離れて、唯、美しさそのもののみを求めて新しい秩序を創造してみたいと考え始めた時に起こる」
  4. 4. ( 2 )芸術を定義付ける歴史 プラトン 「理想」とは全く陰りが無い最高存在。 それを体現しようとしてもどうしても不完全で陰りが出る=良くないこと   理想を体現しようとする芸術と言うものは理想を模写する行為。             ↓   そこにはどうしても不完全な陰りが出てしまう             ↓    陰りが無い最高存在である理想を汚してる 芸術は理知(上等)ではなく感覚(下等)に訴えるものであるので、 下等である 芸術をみて感情を震わせるのは「理想」である「中庸の心」を侵食するので良くない アリストテレス ・模写は人間の本能の一つであり、下等ではない。 ・感情の震えは感情の浄化に繋がるので良い  (悲劇をみて涙を流してスッキリ的なこと)
  5. 5. 象徴主義 -> 不動で神秘的なものを引き出す手引き(手段)が芸術。  「美」はそのシンボル。   美は理想を写すもの。(プラトン・アリストテレス) ニーチェ等 -> 芸術が自然や理想を作り出す。常に新しい自分や世界を  追い求めてゆくもの 狩猟時代の共同体  ->奴隷制・封建制 (不幸・過ぎ去りし過去への懐古、正しきことが苦しむ)  ->ルネサンス (自分で事象を見て自分で悩む)  ->個人主義・近代主義 (来るべき次の時代に対して個人個性を尊ぶ)  ->機械主義・集団単位 (新しい時代への恐れ                多人数で製作される芸術(映画など))
  6. 6. ( 3 )その他芸術に関する部分のピックアップ 芸術の世界   表現側:生きた眼によって見たものの喜びを光や音に託して表現する   観る側:その生命の息吹に触れて自分の生命にめぐり合う       きっかけを得る 「美」とは   ->自分が考える自分よりももっと新しい人間像としての    自分にめぐり合う   ->まといつく古いものを脱落させて、真に全てを脱した    虚ろなるもの             ↓          「さやけさ」「清明」「わび・さび」
  7. 7. 感想 「芸術とは?」    -> その時代、その時代で定義付けや概念が常に変化してる。     だけど、虚飾を捨て去り本当の自分・真の自分を     追求するのは変わらない。 難しいけど読みやすい本。持ってて損は無い本と思いました。 著者は 52 歳で亡くなっています( 1900 年 2 月 14 日~ 1952 年 5 月 18 日) もっと長生きしてネット時代を見て論じて欲しかったなあとも 思います。

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