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PostgreSQL開発ことはじめ@Hackers Champloo 2014

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2014.07.12に琉球大学で開催されたHackers Champlooでの講演で使用した資料です。

Hackers Champloo: http://hackers-champloo.org

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PostgreSQL開発ことはじめ@Hackers Champloo 2014

  1. 1. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co ., Ltd All Rights Reserved 1 PostgreSQL開発 ことはじめ 株式会社メトロシステムズ 花田茂 Hackers Champloo 2014 2014.07.12
  2. 2. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 2 自己紹介 氏名 :花田 茂 所属 :株式会社メトロシステムズ メール :shigeru.hanada@gmail.com twitter:@s87 ブログ :http://d.hatena.ne.jp/s87/ 経歴: PostgreSQL触る前はOracleエンジニア PostgreSQLの検証や周辺ツールの開発 PostgreSQL本体開発(外部テーブルサポートなど) pgCon2012開発者会議@Ottawa参加 このへん
  3. 3. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 3 はじめに みなさん PostgreSQL 使ってますか?
  4. 4. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 4 はじめに • VACUUMすると止まるんでしょ? • 検索とか、MySQLの方が速いし… • レプリケーションできるの? • DB使ってないんで!(うらやましいw) • Etc.
  5. 5. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 5 はじめに 今日お話しするのは、そういった 「PostgreSQLを実際使 うに当たって絶対知って おくべきこと」 ではありません!
  6. 6. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 6 はじめに データベースって、所詮道具ですから – 速い – 安い – 美味い(ビジネス的に) ならいいわけです
  7. 7. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 7 はじめに というわけで、今日のお話は「データベー スを選ぶときの基準に 開発し易い を入れてみませんか?」というご提案です
  8. 8. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 8 関数 SQLから呼び出す関数を追加 dblink()、など データ型 独自データ型を追加 IPアドレス、幾何図形、JSONなど インデックス 特性に合ったインデックスを追加 B-Tree、GIN、GiSTなど PL/Perl、PL/pgSQLなどPL/Perl、PL/pgSQLなど手続き言語 関数を実装する新しい言語を追加 フック関数 PostgreSQLの処理を差し替え auto_explainなど 外部データラッパ 外部データを通常の表と同様に検索 postgres_fdw、oracle_fdwなど PostgreSQLに含まれる同種のもの PostgreSQLの拡張性 PostgreSQLには、いくつかの 機能拡張の仕組みがあります PostgreSQLに備わった機能拡張の仕組み 概要 演算子 データ型に応じた演算子を追加 幾何演算など 集約 集約関数を追加 max()、sum()、count()など
  9. 9. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 9 特徴 関数/集約 SQL文で事前に定義した処理を利用可能 標準でC言語、SQL、PL/pgSQL、Tcl、Perl、Pythonといった言語を サポート CREATE FUNCTION文でカタログに登録 配列を含むSQLデータ型が利用可能で、戻り値は複数列/複数行も可 ユーザ定義の集約関数も追加可能 トランザクションは制御できない 使用例 •Orafce •Oracleの標準関数をPostgreSQLに移植したもの •PGXNで配布(http://pgxn.org/dist/orafce/) •json_accessors •JSON型へのアクセスを容易にする関数群 •PGXNで配布(http://pgxn.org/dist/json_accessors/)
  10. 10. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 10 特徴 演算子 SQL文で使える演算子を追加可能 内部的には関数のシンタックスシュガー 事前に定義した関数をCREATE OPERATOR文で演算子に割り当てる 非演算データ型でのオーバーロードも可能 COMUTATOR、NAGATOR、MERGEなどの最適化オプション指定可能 使用例 •parray_gin •文字列配列の部分一致検索をサポートする演算子を提供 •PGXNで配布(http://pgxn.org/dist/parray_gin/)
  11. 11. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 11 特徴 データ型 ビジネスオブジェトを表すデータ型を追加可能 新しいデータ型を処理する関数群を事前に定義 CREATE TYPE文でカタログに登録 データ型に応じた演算子を定義するとより便利に 使用例 •ksj •そのまま演算可能な漢数字型(例: 五百拾六 + 二百参 → 七百拾九) •githubで公開(https://github.com/nuko-yokohama/ksj)
  12. 12. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 12 特徴 インデックス B-TreeやGIN、GiSTとは別にインデックスを追加可能 インデックス処理用の関数や演算子クラスを定義した後、pg_amに行を 追加 CREATE INDEX文のUSING句に新しいインデックスを指定 PostgreSQLのインデックス機構の把握が必要でハードルは高め 使用例 •textsearch_ja •sennaやgroongaをエンジンに使った日本語全文検索機能を提供 •pgFoundryで配布(http://textsearch-ja.projects.pgfoundry.org/)
  13. 13. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 13 特徴 手続き言語 PL/pgSQLやPL/Perlのような手続き言語を追加可能 処理に向いた言語で関数を実装できるようになる ハンドラ関数を定義してからCREATE LANGUAGE文でカタログに登録 言語処理系の理解が必要でハードルは高め 使用例 •PL/v8 •JavaScriptで関数を記述できる •Google Codeで配布(http://code.google.com/p/plv8js/)
  14. 14. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 14 特徴 フック関数 PostgreSQLの内部処理に直接手を入れることが可能(特定箇所のみ) C言語で関数を記述し、共有オブジェクトのロード時にフック関数として 登録 プランナやエグゼキュータの処理をカスタマイズできる PostgreSQLの内部処理の理解が必要でハードルはかなり高め 使用例 •pg_statsinfo •各種SQLコマンドの実行をフックし追加の性能情報を自動的に取得 •pgFoundryで配布(http://pgstatsinfo.projects.pgfoundry.org/)
  15. 15. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 15 特徴 外部データラッパ 外部データをDMLで操作可能 C言語でハンドラ関数やオプション検証関数を記述 基本的には列ごとの文字列データが取得できれば対応可能 使用例 •mongo_fdw •Mongo DBの内容をPostgreSQLへのSELECT文で取得可能 •PGXNで配布(http://pgxn.org/dist/mongo_fdw/) •oracle_fdw •Oracleの持つデータをDMLで操作 •GitHubで配布(http://laurenz.github.io/oracle_fdw/) WHERE句の条件をリモートに渡すことも可能 ソート済みの結果が得られるならば、ローカルでのソートを省略可能
  16. 16. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 16 エクステンション 関数やその他のオブジェクトがバラバラにあると 管理しづらいので…
  17. 17. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 17 エクステンション 関数やその他のオブジェクトがバラバラにあると 管理しづらいので… EXTENSIONでパッケージ化しましょう
  18. 18. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 18 エクステンション 関数やその他のオブジェクトがバラバラにあると 管理しづらいので… EXTENSIONでパッケージ化しましょう EXTENSIONとは? • 複数のオブジェクトを統合して管理 • アンインストール用のSQLスクリプトは不要 • pg_dumpによる移行やアップグレードもサポート • 同梱追加モジュールはほとんどがEXTENSION • OraleのPACKAGEとはちょっと違う…
  19. 19. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 19 いくつかのサイトで公開/配布されています 既存の拡張モジュールは… pgFoundry PGXN SourceForge/ github/ Google Code 古くから運営されている公式(?)のプロジェ クトホスティングサイト http://pgfoundry.org/ 一般のプロジェクトホスティングサイト http://sourceforge.org/、http://github.com/ http://code.google.com/ EXTENSIONを配布するサイトで、CPANライ クなコマンドpgxnclientでインストール可能 http://pgxn.org/
  20. 20. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 20 ピッタリくるのがなければ • フォークした製品から探してみましょう – https://wiki.postgresql.org/wiki/PostgreS QL_derived_databases
  21. 21. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 21 ピッタリくるのがなければ • 分析系の有名どころ – Pivotal Greenplum Database(Pivotal) – Netteza(IBM) – Redshift(Amazon) • RAC対抗? – Postgres XC(NTT) • Oracle互換 – Postgres Plus Advanced Server(EnterpriseDB)
  22. 22. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 22 それでも足りない! • ならば、作りましょう!
  23. 23. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 23 PostgreSQLの進化 • 9.4の主な変更点 – 論理ログ出力 • 【Andres Freund】 – 動的バックグラウンドワーカー • 【Robert Haas】 – 共有メモリセグメントの動的確保 • 【Robert Haas, Amit Kapila】 – マテリアライズドビュー更新のロックレベル低減 • 【Kevin Grittner】 – 構造化(非テキスト)JSONデータ型(JSONB)の追加 • 【Oleg Bartunov, Teodor Sigaev, Alexander Korotkov, Peter Geoghegan, and Andrew Dunstan】 – ALTER SYSTEM SQLコマンドによる設定ファイル編集 • 【Amit Kapila】 – いくつかのALTER TABLEコマンドのロックレベル低減 • 【Simon Riggs, Noah Misch, Robert Haas】
  24. 24. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 24 PostgreSQLの進化(3) • PostgreSQLはオープンソースソフトウェア • コミュニティが著作権を持ち、一定の条件を満た せば開発に参加可能!
  25. 25. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 25 PostgreSQLの進化(4) • 例:View関連のリリースノート
  26. 26. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 26 PostgreSQLの進化(5) • 例:View関連のリリースノート 機能追加のクレジットは個人名 所属企業やスポンサー企業の名前は メーリングリストでの言及のみOK
  27. 27. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 27 PostgreSQL開発の流れ(1) • メジャーリリースは一年に一度 – 一ヶ月ごとに開発→マージのサイクルを繰り返します – マージ期間を「CommitFest」と呼びます • 9.5の開発スケジュール – 2014年 • Developer Meeting(5月) • CommitFest(6月、8月、10月、12月) – 2015年 • CommitFest(2月) • βテスト(5月〜?) • 正式リリース(9月?)
  28. 28. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 28 PostgreSQL開発の流れ(2) • Developer Meeting – 主要な開発者が集まって、F2Fで議論 • 次バージョンで開発したい内容の提案 • 開発の進め方の議論 – オタワで開催されるPGconと同時期に開催 • Developer Meeting以外にもCluster Summit等も – 議論の内容はwikiで公開 • http://wiki.postgresql.org/wiki/PgCon_2014_D eveloper_Meeting
  29. 29. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 29 PostgreSQL開発の流れ(3) • CommitFest(コミットフェスト) – 過去の苦い経験から生まれた、新機能取り込み のサイクル • 以前は、パッチを投稿してもレビューしてもらえず 埋もれていった機能も • 機能開発期間とレビュー・取り込み期間を明確にし て、開発リソースを効率よく活用するための仕組み • 詳細情報はPostgreSQL Wikiにて – http://wiki.postgresql.org/wiki/CommitFest – 最近はCommitFest Managerという進行役が いて、レビュー状況などを管理
  30. 30. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 30 PostgreSQL開発の流れ(4) • CommitFestアプリ – 投稿されたパッチは、専用Webアプリで管理 • https://commitfest.postgresql.org • 利用にはPostgreSQLコミュニティアカウントが必要 – https://www.postgresql.org/account/signup /
  31. 31. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 31 PostgreSQL開発の流れ(5) • CommitFestの状態 – Future • 将来開催予定 – Open • パッチ登録受付中 – In Progress • 現在進行中 – Closed • 終了
  32. 32. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 32 PostgreSQL開発の流れ(6) • CommitFestでのパッチ管理 – パッチは、Webベースの専用アプリで管理 • https://commitfest.postgresql.org • PostgreSQLコミュニティアカウントが必要 – パッチを作成したら、pgsql-hackers MLに投稿し、 そのメールのMessage-IDを「Open」状態の CommitFestに登録 – CommitFestが始まると、レビュワーがついてパッチ をレビューしてくれるので、開発者はレビューコメン トに対応
  33. 33. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 33 PostgreSQL開発の流れ(7) • CommitFestでのパッチ状態 – Needs Review • 開発者がパッチを投げてレビュー待ち – Waiting on Author • レビューコメントが付いて開発者対応待ち – Ready for Committer • レビューワーがOKを出してコミッタの判断待ち – Committed • 晴れてコミット! – Returned with Feedback • 本CFではこれ以上扱わない、次回以降に再挑戦
  34. 34. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 34 PostgreSQL開発の流れ(8) • CommitFestでのレビュー – レビューの仕方は日本語ドキュメントで! • http://wiki.postgresql.org/wiki/Reviewing_a_Patch/ja – 永安さんのブログにも整理されています! • http://pgsqldeepdive.blogspot.jp/2013/06/commitfestp atchreview.html – Round Robin Reviewerという制度も! • 比較的簡単なパッチをCF Managerが割り当ててくれます
  35. 35. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 35 PostgreSQL開発の流れ(9) • レビューは開発参加の第一歩! – パッチを提案する人は必ず他者のパッチをレビューす る決まり • つまり、レビューできないとパッチが投げられない! – いきなり全体を把握するのは困難(というか無理)な ので、簡単なパッチのレビューをとっかかりにするの は効果的! – 正式にレビュワーとして登録しなくても、他者のレ ビュー結果を自分のものと比べると勉強になります!
  36. 36. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 36 パッチレビュー(1) • 何をレビューすればいいの? – 提案レビュー • パッチフォーマット • パッチ適用可否 • ドキュメントやテストの充足 – 仕様レビュー • パッチの目的適合性、必要性、重複度 • SQL標準への準拠 • 他の箇所との整合性
  37. 37. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 37 パッチレビュー(2) • 何をレビューすればいいの? – 機能レビュー • 公言している機能の実現度 • コーナーケース(重箱の隅)の完成度 • アサーション違反やクラッシュケースの確認 – 性能試験 • 性能低下を招かないこと • 性能向上パッチの場合の性能改善度
  38. 38. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 38 パッチレビュー(3) • 何をレビューすればいいの? – コーティングレビュー • コーディング規約の準拠 – http://wiki.postgresql.org/wiki/Developer_FAQ#What.27s_the_formatti ng_style_used_in_PostgreSQL_source_code.3F • 移植性や多環境での動作確認 • コードと整合した適切なコメント • セキュリティ上の考慮 – アーキテクチャレビュー • アーキテクチャ・他の機能・モジュールとの整合性 • 将来的に問題となる依存性などがないか – レビューのレビュー • レビューが適切になされたか
  39. 39. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 39 パッチレビュー(4) • レビューしたいけど環境がない! – レビューワーはVMが無料で借りられます! As part of an ongoing effort to encourage patch review for the PostgreSQL project, we will be funding cloud servers for patch reviewers and testers who need them for CommitFests. That is, if you want to help with reviewing or testing a patch for a CommitFest, and don't have your own test server to use, the PostgreSQL project (via our funds at Software In the Public Interest) will pay for you to use a cloud server for the duration of your review/testing. So, if "I don't have anywhere to test it" was your excuse for not reviewing in the past, time to stop making excuses and start reviewing! Since these are cloud servers, they won't work well for performance testing. However, they will be excellent for testing replication. If you need one of these, please contact me to allocate a VM for you. 2013-07-13 Josh Berkus氏のメールより
  40. 40. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 40 パッチレビュー(5) • レビューしたいけど環境がない! – VMでCentOS入れとけば十分です! • Windowsでのビルドはちょっと手間がかかるので 、Linux環境がお勧め – 一応マニュアルにやり方載ってます • 逆に言うと、Windows環境でもレビューすると喜 ばれるでしょう! – Macならいくつかツール入れれば簡単に用意で きます
  41. 41. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 41 開発環境の用意(1) • 開発環境に必要なもの – OS • Unix、Linux、Mac OS Xなど – ツール • gccなどのCコンパイラ • bison/fex/perl • DocBook(ドキュメントコンパイル用) • git • お好みのエディタ(私はvim)
  42. 42. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 42 開発環境の用意(2) • ソース持ってきましょう – gitで開発リポジトリをクローン • git://git.postgresql.org/git/postgresql.git • 全versionの変更履歴が手元に届きます • githubにもミラーがあります [tmp]$ time git clone git://git.postgresql.org/git/postgresql.git Cloning into 'postgresql'... remote: Counting objects: 478279, done. remote: Compressing objects: 100% (81023/81023), done. remote: Total 478279 (delta 400814), reused 472740 (delta 395295) Receiving objects: 100% (478279/478279), 137.90 MiB | 1.81 MiB/s, done. Resolving deltas: 100% (400814/400814), done. real 2m9.138s user 0m32.854s sys 0m6.458s 新宿のルノアールのau wifiで計測 ここでは7:07程度@au LTE
  43. 43. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 43 開発環境の用意(3) • パッチ当てる場合は、ブランチに注意 – 次バージョンはmasterブランチで開発 • 過去バージョンはREL9_3_STABLEなどのブランチ [postgresql(master)]$ git branch -r origin/HEAD -> origin/master origin/REL2_0B origin/REL6_4 origin/REL6_5_PATCHES origin/REL7_0_PATCHES origin/REL7_1_STABLE ... origin/REL8_3_STABLE origin/REL9_1_STABLE origin/REL9_2_STABLE origin/REL9_3_STABLE origin/Release_1_0_3 origin/WIN32_DEV origin/ecpg_big_bison origin/master [postgresql(master)]$
  44. 44. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 44 開発環境の用意(4) • ソースコードの構成 [postgresql(master)]$ ls -F | cat COPYRIGHT 著作権表記 GNUmakefile.in Makefile生成元 Makefile Makefile README PostgreSQLの簡単な説明 README.git INSTALL等がない説明 aclocal.m4 autoconf用ファイル config/ autoconf用ファイル群 configure* configureスクリプト configure.in contrib/ contribモジュール doc/ ドキュメントのソース src/ プログラムソース
  45. 45. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 45 開発環境の用意(5) • ソースコードの構成(src) [postgresql(master)]$ ls -F src/* | cat backend/ bin/ common/ include/ interfaces/ makefiles/ pl/ port/ template/ test/ timezone/ tools/ tutorial/ バックエンドサーバ OSコマンド(psqlやpg_dumpなど) フロントエンド/バックエンド共通 ヘッダファイル フロントエンドI/F(libpqやECPG) ビルド用ファイル 手続き言語(PL/pgSQLやPL/Perlなど) 環境依存コード 環境依存のビルド設定 リグレッションテスト タイムゾーンデータベース 開発用ツール群 SQLチュートリアル
  46. 46. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 46 開発環境の用意(6) • ソースコードの構成(src/backendの一部) [postgresql(master)]$ ls -F src/backend/* | cat access/ bootstrap/ catalog/ commands/ executor/ optimizer/ parser/ postmaster/ replication/ rewrite/ storage/ tcop/ アクセスメソッド(インデックス) 起動・初期化 システムカタログ定義 SQLコマンド エグゼキュータ プランナ・オプティマイザ パーサ サーバプロセスのエントリポイント レプリケーション関連 リライタ バッファ・ストーレジ・ロック管理 リクエストディスパッチ(Trafc COP)
  47. 47. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 47 開発環境の用意(7) • PostgreSQLの処理の流れ – クライアントがクエリ実行 – バックエンド(postgres)がメッセージを受け付ける – パーサがクエリ文字列を解析し構文木を生成 • 解析の過程でカタログを参照 – リライタが構文木を書き換え(ビュー展開など) – プランナ・オプティマイザが実行計画を生成 • 生成の過程で統計情報を参照 – エグゼキュータが実行計画に基づいて実行 • 共有バッファや抽象化されたストレージを利用 – 結果をクライアントに返却
  48. 48. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 48 PostgreSQLのビルド • いつも通りの3ステップです – confgure、make、make install • ただし、レビュー・開発用には少し工夫を – --enable-cassert • Assert()マクロを有効化して、プログラムバグの検出を容易に(これ がないといきなりクラッシュしたり) – --enable-debug • コンパイラに-gオプション渡したり – --prefx=$HOME/pgsql-study • インストール先を分けたり – CFLAGS=-O0 • コンパイラの最適化を無効にして関数や変数を実体化
  49. 49. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 49 ソース読んでみましょう(1) • とりあえず、もう一工夫 – タグファイルを作成してタグジャンプしましょ う • src/tools/make_ctags • src/tools/make_etags • さて、どこから読みましょう?
  50. 50. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 50 ソース読んでみましょう(2) • まずはエグゼキュータやSQLコマンドあた りがお手頃 – SELECTってどう動くの? – VACUUMって結局何やってるの? – EXPLAINのJSONフォーマットってどう実現し ているの? • 慣れてきたら、普段気になっている部分を 見てみるのも
  51. 51. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 51 動きを見てみましょう(1) • gdbを使って処理を追ってみましょう – psqlで接続 – pg_backend_pid()でバックエンドプロセス特定 – gdbでアタッチ – 適当なところにブレークポイント設定 – psqlからクエリ実行(または適当なアクション) – gdbでブレークしたところからステップ実行
  52. 52. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 52 改造してみましょう(1) • ソースコードは書き換え放題! – オープンソースですから。 – gitでブランチ切っておくと幸せになれます • いつでも戻せる、差分が分かる、Etc. – ソース書き換えたら、新しいバイナリに切り替え • ビルド、インストール、再起動が必要! • ビルドはsrc/backendで実行すればOK
  53. 53. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 53 改造してみましょう(2) • デバッグ時のTips – elog()でのprintfデバッグ • プロトタイプ:elog(level, fmt, ...) • 例: int func(int param) { int foo; elog(WARNING, "%s() called with %d", __FUNCTION__, param); ... elog(WARNING, "foo = %d before xxx", foo); exec_xxx(...); elog(WARNING, "foo = %d after xxx", foo); ... }
  54. 54. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 54 改造してみましょう(3) • デバッグ時のTips – NodeTag • NodeTagオブジェクト種別識別子 • 構造体の先頭にNodeTagを置き、その値でオブ ジェクト種別を識別 /* * The first field of a node of any type is guaranteed to be the NodeTag. * Hence the type of any node can be gotten by casting it to Node. Declaring * a variable to be of Node * (instead of void *) can also facilitate * debugging. */ typedef struct Node { NodeTag type; } Node;
  55. 55. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 55 改造してみましょう(4) – NodeTag(続き) typedef struct JoinExpr { NodeTag type; JoinType jointype; /* type of join */ bool isNatural; /* Natural join? Will need to shape table */ Node *larg; /* left subtree */ Node *rarg; /* right subtree */ List *usingClause; /* USING clause, if any (list of String) */ Node *quals; /* qualifiers on join, if any */ Alias *alias; /* user-written alias clause, if any */ int rtindex; /* RT index assigned for join, or 0 */ } JoinExpr;
  56. 56. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 56 提案してみましょう(1) • どんなネタで? – バグを修正(CF外で提案可能) • pgsql-bugsにもネタあり – 欲しい機能を実現 • pgsql-generalにもネタあり – 遅い部分を改善 • pgsql-performaneにもネタあり – TODOリストからピックアップ • http://wiki.postgresql.org/wiki/Todo – ドキュメント間違いを修正 • pgsql-doc
  57. 57. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 57 提案してみましょう(2) • 提案のステップ – pgsql-hackersに外部仕様等を提案 – 意見がまとまってきたらPoCパッチを作成したり – コンセンサスが得られたらCommitFestに登録 – CommitFestが始まったら • 他者のパッチをレビュー • レビューコメントに対応 – Committed! • or Returned with Feedback→再挑戦…
  58. 58. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 58 提案してみましょう(3) • 提案のポイント – Design First • いきなり実装せず、設計を議論(将来性・拡張性を重視) • 最初は難しいので、否定されてもくじけずにチャレンジを! – 意見がまとまってきたらPoCパッチ • 動きを見せると意外と意見が変わります • コーナーケースもきちんと見ましょう! – コーディングは周辺に合わせて! • 不用意に関係ない箇所を書き換えない! • バックパッチのし易さも重要な基準です – とにかく議論! • 「Low-context」の世界です
  59. 59. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 59 開発関連の情報源 • Development Information(PostgreSQL wiki) – 開発者向け情報 – http://wiki.postgresql.org/wiki/Development_infor mation • Developer FAQ – 開発のことを知りたい人はまずここを熟読すべし – http://wiki.postgresql.org/wiki/Developer_FAQ • hackers-jp – JPUG主催の開発者向け?日本語ML – http://ml.postgresql.jp/mailman/listinfo/hackers- jp
  60. 60. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 60 PostgreSQLの情報源 • 日本PostgreSQLユーザ会 – 日本でのPostgreSQLの普及等 – 勉強会も年4回程度開催(Ustream中継あり) – http://www.postgresql.jp • Let's Postgres – 日本語情報のポータルサイト – http://lets.postgresql.jp • pgsql-jp – JPUG主催のユーザ向け日本語ML – http://ml.postgresql.jp/mailman/listinfo/pgsql-jp
  61. 61. Copyright (C) 2014 Metro Systems Co., Ltd All Rights Rese 61 おわりに • ご清聴ありがとうございました。

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