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Rapid Response System:過去・現在・未来
「急変前徴候への対応トレーニングの経
験を活かしたRRS構築の一案」
浅香 えみ子
獨協医科大学 越谷病院
第22回日本集中治療医学会関東甲信越地方会
シンポジウム2
日本集中治療医学会学術集会
COI 開示
筆頭発表者: 浅香 えみ子
① 役員・顧問職等の報酬* 無
② 株式の利益*(または株式の5%以上) 無
③ 特許権使用料など* 無
④ 講演料など* 無
⑤ 原稿料など* 無
⑥ 研究費・助成金など*...
病床稼働率・在院日
数
一日外来数
年間死亡率
コードブルーコール
数
緊急ICU入室日数
院内急変事例の
状況
急変対応した
スタッフの想い
何が問題?
RRSのコンポーネントを眺め、
どこに影響しているのかを観る
RRS導入の障壁
• スタッフ確保困難: 実数、時間、職種
• 物理的移動距離の困難性
• RRSメンバーの能力不足
• RRSメンバーへの教育体制不足
• 組織の認知不足
• 患者安全への価値観、経済的価値の対立
• 対象患者のベッドコントロ...
RRS構築むけて取り組むべき課題
1.患者安全における急変予防に対する組織風土に関すること。
2.効果的に患者把握をするスキル習得の学習。
3.組織でのスタッフ育成構造(WPL:work place learning)の
構築。
重篤な病態になる前に対応する・・・
状態の変化を気づく能力
「患者急変対応コース for
Nurses 」
(日本医療教授システム学会)
・何か変?と気づき
・迅速に初期観察と対応を開
始
・情報をチームに伝達
・効果的なチーム実践をする
RRSのコンポーネント
コンポーネント 内容
患者急変を発見する要素
患者のモニター
患者の急変に気づくこと
RRSの起動
患者急変に対応するチー
ムの要素
RRS起動に対する対応
MET/RRTが現場に急行する
システムの成果をフィー
ドバッ...
RRSの機能は組織文化
• 治療する能力
• 患者への思いやり
• 患者・家族・メンバーとのコミュニケー
ション
• 院内診療科との協力関係
• 正しい結果に至る治療
• 患者・家族・チーム・同僚からの信頼
こういった組織風土
があれば、RRS...
150床
職員数300人
723床
職員数2000人
〇●先生が今
日は当番。患
者××さんの
ことを気にし
ていたわ!
今日は、誰も
病棟にいない
わ。無医村み
たい。研修医
の先生がさっ
き来てたみた
い。
RRSを新規構築する
必要性は?
トップダウン or ボトムアップ
• 主にトップダウンで導入されている。
• しかし、必要性の認識が浸透していないところでは、
形骸化する可能性が高い。
• ボトムアップで組織変化をすることは時間がかかり
難しい。
• 医師のコンセンサスを得る...
ACLSコース
ICLSコース
BLS
コー
ス
体調の変化を気付
き早期対処
CPR
RRS/RRT ドクターハリー
ファーストエイドとして,
病棟等で行うべき対応
獨協医大越谷病院の取り組み
患者急変対応コース for Nurses KIDUKIコー
ス
• ADDIEモデルを基盤に置き、3つの役割遂行能力を習得する教材
(コース)
獨協医大越谷病院の取り組み
BLS (院内全員)
KIDUKIコース
(患者急変対応コー
ス)
ファーストエイドコー
ス
(日本救急看護学会)
病棟ご
との
リンク
ナース
病棟
内の
学習
推進
看護部主導で進行
中
“救急対応ナース”育
成...
獨協医大越谷病院の取り組み
Drハリーコー
ルシステム
外来で生じた
急変対応
Drハリーコール
システムの拡大使用
院内全ての場所で
患者の意識があっても、
その場にいる医療者が
応援を必要とする状況
システム
起動
リフレクション
データ収...
RRSのコンポーネント
コンポーネント 内容
患者急変を発見する要素
患者のモニター
患者の急変に気づくこと
RRSの起動
患者急変に対応するチー
ムの要素
RRS起動に対する対応
MET/RRTが現場に急行する
システムの成果をフィー
ドバッ...
リンクナース
• RRSをターゲットにした組織(委員会づく
り)を目指したが、これ以上の委員会設置困
難・・・。
• 既存の委員会の役割拡大
• 災害委員会委員をRRSのリンクナースを併
任
リンクナース
腫瘍センター
検査部門
外来
血液・糖尿病内科
整形外科
呼内科 泌尿器科
薬剤部
消化器内科 外科
眼科 混合
耳鼻科 小児科外
科
産婦人科
手術室
特室
循環器内科
HCU・心臓血管外
ICU・救命センター
ER・救命センタ...
組織に位置付けたことで・・・・
• 教育費の捻出
• 活動時間の確保
• 活動費予算確保
• 看護部組織内目標に活動内容が掲示され、認
知促進
• RRSを組織機能に組む込む第一ステップ
今後の課題 組織アプローチ
• 病院管理部門の理解と協力
• 診療の標準化
• 継続的教育の実現
• 救急カートの統一
• モニタリングシステムの改良
• 院内救急事案に関する記録方法の統一
• 医療安全管理部門による監督
• 院内救急事案対応...
活動評価 【カークパトリックの評価レベルを参考】
レベル 内容 例
4 組織の医療の質向上
死亡率、急変発生率、対応時間等
の改善
3 RRS起動実態
異常の発見数増加、RRTコール、
出動数の増加
2
システムの理解浸透
気付く方法・初期対応...
まとめ
• RRSコンポーネント“患者の急変を発見する要素”
に関わるトレーニングコース運用の経験を活かした、
RRS構築に向けた活動の事例を報告した。
• システムありきではなく、組織のニーズに応じたシ
ステム構築と導入が現実的である。
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急変前徴候への対応トレーニングの経験を活かしたRRS構築の一案

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第22回日本集中治療医学会関東甲信越地区学会シンポジウム2
PPS過去・現在・未来

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急変前徴候への対応トレーニングの経験を活かしたRRS構築の一案

  1. 1. Rapid Response System:過去・現在・未来 「急変前徴候への対応トレーニングの経 験を活かしたRRS構築の一案」 浅香 えみ子 獨協医科大学 越谷病院 第22回日本集中治療医学会関東甲信越地方会 シンポジウム2
  2. 2. 日本集中治療医学会学術集会 COI 開示 筆頭発表者: 浅香 えみ子 ① 役員・顧問職等の報酬* 無 ② 株式の利益*(または株式の5%以上) 無 ③ 特許権使用料など* 無 ④ 講演料など* 無 ⑤ 原稿料など* 無 ⑥ 研究費・助成金など** 無 ⑦ 奨学(奨励)寄付金など** 無 ⑧ 寄附講座所属 無 ⑨ その他(旅費・贈答品など)# 無 年間、1企業・団体あたり : #10万円以上、*100万円以上、**200万円以上
  3. 3. 病床稼働率・在院日 数 一日外来数 年間死亡率 コードブルーコール 数 緊急ICU入室日数 院内急変事例の 状況 急変対応した スタッフの想い 何が問題? RRSのコンポーネントを眺め、 どこに影響しているのかを観る
  4. 4. RRS導入の障壁 • スタッフ確保困難: 実数、時間、職種 • 物理的移動距離の困難性 • RRSメンバーの能力不足 • RRSメンバーへの教育体制不足 • 組織の認知不足 • 患者安全への価値観、経済的価値の対立 • 対象患者のベッドコントロール困難
  5. 5. RRS構築むけて取り組むべき課題 1.患者安全における急変予防に対する組織風土に関すること。 2.効果的に患者把握をするスキル習得の学習。 3.組織でのスタッフ育成構造(WPL:work place learning)の 構築。
  6. 6. 重篤な病態になる前に対応する・・・ 状態の変化を気づく能力 「患者急変対応コース for Nurses 」 (日本医療教授システム学会) ・何か変?と気づき ・迅速に初期観察と対応を開 始 ・情報をチームに伝達 ・効果的なチーム実践をする
  7. 7. RRSのコンポーネント コンポーネント 内容 患者急変を発見する要素 患者のモニター 患者の急変に気づくこと RRSの起動 患者急変に対応するチー ムの要素 RRS起動に対する対応 MET/RRTが現場に急行する システムの成果をフィー ドバックを行う要素 RRSの起動記録を作成して、アウトカムを評価 する データ収集 改善のために提言 システムの設置運営を担 う要素 MET/RRT、起動者にフィードバックを行う システムの維持 スタッフ教育 資源提供 児玉孝光他:RRS院内急変対応システム、メディカルサイエンスインターナショナル、2012、P9転載
  8. 8. RRSの機能は組織文化 • 治療する能力 • 患者への思いやり • 患者・家族・メンバーとのコミュニケー ション • 院内診療科との協力関係 • 正しい結果に至る治療 • 患者・家族・チーム・同僚からの信頼 こういった組織風土 があれば、RRSがなく ても、安全性は維持 できる??
  9. 9. 150床 職員数300人 723床 職員数2000人 〇●先生が今 日は当番。患 者××さんの ことを気にし ていたわ! 今日は、誰も 病棟にいない わ。無医村み たい。研修医 の先生がさっ き来てたみた い。 RRSを新規構築する 必要性は?
  10. 10. トップダウン or ボトムアップ • 主にトップダウンで導入されている。 • しかし、必要性の認識が浸透していないところでは、 形骸化する可能性が高い。 • ボトムアップで組織変化をすることは時間がかかり 難しい。 • 医師のコンセンサスを得るより看護師のニーズが高 い。 • 看護師に専門職者としての価値観からアプローチ
  11. 11. ACLSコース ICLSコース BLS コー ス 体調の変化を気付 き早期対処 CPR RRS/RRT ドクターハリー ファーストエイドとして, 病棟等で行うべき対応 獨協医大越谷病院の取り組み
  12. 12. 患者急変対応コース for Nurses KIDUKIコー ス • ADDIEモデルを基盤に置き、3つの役割遂行能力を習得する教材 (コース)
  13. 13. 獨協医大越谷病院の取り組み BLS (院内全員) KIDUKIコース (患者急変対応コー ス) ファーストエイドコー ス (日本救急看護学会) 病棟ご との リンク ナース 病棟 内の 学習 推進 看護部主導で進行 中 “救急対応ナース”育 成 教育ラダーに組み 込む
  14. 14. 獨協医大越谷病院の取り組み Drハリーコー ルシステム 外来で生じた 急変対応 Drハリーコール システムの拡大使用 院内全ての場所で 患者の意識があっても、 その場にいる医療者が 応援を必要とする状況 システム 起動 リフレクション データ収集(医療安全管理 一斉コールの躊躇への 対応として、病棟看護 師が救命センター看護 師に相談するシステム を併用する
  15. 15. RRSのコンポーネント コンポーネント 内容 患者急変を発見する要素 患者のモニター 患者の急変に気づくこと RRSの起動 患者急変に対応するチー ムの要素 RRS起動に対する対応 MET/RRTが現場に急行する システムの成果をフィー ドバックを行う要素 RRSの起動記録を作成して、アウトカムを評価 する データ収集 改善のために提言 システムの設置運営を担 う要素 MET/RRT、起動者にフィードバックを行う システムの維持 スタッフ教育 資源提供 児玉孝光他:RRS院内急変対応システム、メディカルサイエンスインターナショナル、2012、P9転載
  16. 16. リンクナース • RRSをターゲットにした組織(委員会づく り)を目指したが、これ以上の委員会設置困 難・・・。 • 既存の委員会の役割拡大 • 災害委員会委員をRRSのリンクナースを併 任
  17. 17. リンクナース 腫瘍センター 検査部門 外来 血液・糖尿病内科 整形外科 呼内科 泌尿器科 薬剤部 消化器内科 外科 眼科 混合 耳鼻科 小児科外 科 産婦人科 手術室 特室 循環器内科 HCU・心臓血管外 ICU・救命センター ER・救命センター 検査部門 HCU・脳神経外科 脳神経外科 配置なし 配置あり
  18. 18. 組織に位置付けたことで・・・・ • 教育費の捻出 • 活動時間の確保 • 活動費予算確保 • 看護部組織内目標に活動内容が掲示され、認 知促進 • RRSを組織機能に組む込む第一ステップ
  19. 19. 今後の課題 組織アプローチ • 病院管理部門の理解と協力 • 診療の標準化 • 継続的教育の実現 • 救急カートの統一 • モニタリングシステムの改良 • 院内救急事案に関する記録方法の統一 • 医療安全管理部門による監督 • 院内救急事案対応の適正運用 • 院内救急事案対応の広報 • さらなる改革
  20. 20. 活動評価 【カークパトリックの評価レベルを参考】 レベル 内容 例 4 組織の医療の質向上 死亡率、急変発生率、対応時間等 の改善 3 RRS起動実態 異常の発見数増加、RRTコール、 出動数の増加 2 システムの理解浸透 気付く方法・初期対応 の方法の理解・習得 システム認知のアンケート結果向 上 1 RRSへの関心・興味 説明、掲示物へのスタッフ参集
  21. 21. まとめ • RRSコンポーネント“患者の急変を発見する要素” に関わるトレーニングコース運用の経験を活かした、 RRS構築に向けた活動の事例を報告した。 • システムありきではなく、組織のニーズに応じたシ ステム構築と導入が現実的である。

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