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【D06】友人関係の構築支援ツールの検討 ~アンケート調査とクラスター分析~【青森中央学院大学/地域問題分析チーム】

  1. 友人関係の構築支援ツールの検討 ~アンケート調査とクラスター分析~ 青森中央学院大学山本ゼミナール 2年生 木村大輝 齋藤太雄 目次 1. 友人関係の問題による事例 2. 現 状 3. 問題意識 4. 先行研究 5. データの収集方法 6. 分析結果 7. 分析結果の利用 8. まとめと課題 https://youtu.be/PKOLpiMAj88 こちらのリンクURL またはQRコードから 動画報告をご視聴に なれます!
  2. 1 友人関係の問題による事例 友達ができないこと によって登校したくなく なって しまう児童・生徒がいる 不登校児童の母親の手紙 引用:全国フリースクール伊藤幸弘塾
  3. 近年 増加傾向にある! データ出典:令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に 関する調査結果について 2-1 不登校児童・生徒数の推移
  4. 2-2 学年ごとの不登校者数 ・小中学校の児童・生徒 の 不登校者数が多い。 ・小中学校は義務教育であ り、人格形成に大切な時期 である。 原因である 友人関係をめぐる問題を 解決すればいいのでは? 図2 データ出典:令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に 関する調査結果について
  5. 2-3 不登校の原因 いじめを除く 友人関係をめぐる問題が 高い割合を占めている 友達とうまく コミュニケーションができない、 または友達ができない児童・生徒 が いると考えられる (山崎 2022)
  6. 3 問題意識 友達ができない児童・生徒を減少させ、 不登校の問題を解決し、 学校生活を豊かにしたい。 分析課題1 どういう基準で友人群が分類される のか? 分析課題2 分析課題1を元にしたツールを提案 まずは、友達になりやすい条件、法則はあるのか?
  7. 自分と共通点のある人に 親近感を持ち、好感を抱きやす い! 4 先行研究 門田,平本(2004)・・・ 容姿や態度、能力や性格などの特性、特に、考え方や価値観が他者と似ている 度合いを類似性と呼んでおり、類似性が対人魅力を増加させるとしている。 類似性の法則 アンケートの実施 どんな項目の類似性が友人構築に有効 なのかを調査・・・
  8. 5-1 データの集計方法 ・誰でも簡単に回答で きるように選択式を22 問設定 ・質問内容は初めて のコミュニケーショ ンの際に話しそうな 内容で構成 クラスター分析を 採用 ・約240人の大学生以下の男女に対 してアンケート調査を実施 ・目に見えて傾向が分かりやすく するべき
  9. 5-2 クラスター分析とは? A B C D CとDが最小距離 グルーピング 4 5 6 10 13 演歌 洋楽 ⇒ 類似したグループに分けていく方法 近距離の 好き 好き 好きではない 0 CD 2 4C2=6通り C D 2
  10. AとBが最小距離 グルーピング 5-3 クラスター分析とは? A B ⇒ 類似したグループに分けていく方 法 6 10 4 D CD 4 演歌 洋楽 好き 好き 好きではない AB 0 C A B 2
  11. 5-4 クラスター分析とは? ⇒ 類似したグループに分けていく方 法 10 4 D CD 演歌 洋楽 好き 好き 好きではない AB 0 C A B 2 10 ABとCDが最小距 離 グルーピング
  12. 6-1 分析結果 赤線を基準として 3つのグループに 分類 第1クラス ター 第2クラス ター 第3クラス ター
  13. -2 -1.5 -1 -0.5 0 0.5 1 1.5 2 contact.SNS.mail. hang.out.with.friends reading food fashion indoor.outdoor movie game exercise cooking communication music interest.in.politics comic.book positive.negative do.you.like.myself friends school.grades care.what.others.think how.to.use.money similar.dissimilar..to.best.friend. sibling 6-2 分析結果 グレー:内向型 ブルー:中間型 オレンジ:外向型 人目を気にする 友人が多くな い 自分自身が好きではな い コミュニケーションが得意 でない インドア 漫画を読む ネガティ ブ ※丸印が グルーピング に 有効な質問項 目 友人が多 い 自分自身が好き ポジティ ブ コミュニケーションが 得意
  14. それぞれの特徴 ・友達が多い ・自己肯定感が高い ・ポジティブ ・漫画をよく読む ・コミュニケーションが 得意 ・やや外向型より ・内向型と外向型ど ちらの特徴も見られ る ・人目を気にす る ・友達が少ない ・コミュニケーション が 不得意 ・ネガティブ ・自己肯定感が低い 6-3 分析結果 内向型 中間型 外向型
  15. 7 分析結果の利用 Excelのダイアログボックスを使って質問を実施 基準となる数値から結果を引いて算 出!
  16. 8 まとめと課題 ・作成したツールを使うことにより、 児童・生徒の悩みの解決に 役立てるのではないか? ・友達関係で悩んでいる不登校の児童・生徒を減少 ・クラスで馴染めない児童・生徒の減少 ・新たな環境での友達作りのサポート まとめ 課題 ・類似性の法則がどれくらいの人に当てはまるのか ・言語対応が日本語しかない ・ツールが全体的にわかりづらい、使いづらい 参考文献 ・門田幸太郎 平本毅(2004) 「対人認知における類似性と非類似性について」『立命館産業社会論集』第40巻第3号、立命館大学産業社会学会 ・山崎勝之(2022) 「不登校」の問題とその解決」『鳴門教育大学研究紀要』 第37巻 、鳴門教育大学 ・脇本忍 藤原武弘「対人関係対人関係における行動傾向の類似性と親密性の相関関係」『社会学部紀要』第78号、関西学院大学社会学部 ・星名由美(2000) 「友人関係における親密性尺度作成の試み 」『日本青年心理学会大会発表論文集 』8、日本青年心理学会 ・『全国フリースクール伊藤幸弘塾』ホームページ https://www.ito-juku.jp/voice/voice001(2023.2.10 最終アクセス) ・文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422178_00003.htm (2022.12.25 最終アクセス)