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180126 コメントシートと即興ディベートで学ぶ環境法政策(アクティブラーニング学内fd)

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千葉大学学内FD(アクティブラーニングの実践事例から考える研究・教育のあり方)において報告した、法政経学部「環境法」における教育方法の紹介です。

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180126 コメントシートと即興ディベートで学ぶ環境法政策(アクティブラーニング学内fd)

  1. 1. コメントシートと即興ディベートで 学ぶ環境法政策 平成29年度全学FD研修 アクティブ・ラーニングの実践事例から考える 教育・学習のあり方 2018年1月26日 千葉大学大学院社会科学研究院 准教授 横田明美 akemi@chiba-u.jp
  2. 2. 自己紹介 横田明美 博士(法学) @akmykt 行政法 →環境法・情報法・消費者法 法学部→法科大学院→博士課程 ↑この前に:東大ESSに所属 (ディスカッション・ディベート) 研究者としての専門分野: 『義務付け訴訟の機能』(弘文堂、2017年) 行政に「~して!」と要求する訴訟 p.2
  3. 3. 最近の研究課題 若手研究(B) 題目: 集合的利益・拡散的利益を巡る法制度設計― 消費者・環境・情報法制の架橋 ・・・AI・ロボットが普及した社会と行政法 横田明美「AI・ロボット社会の進展に伴うリスクに対する 環境法政策の応用可能性」環境法研究7号71-88頁 同「AI・ロボットと行政規制」弥永真生・宍戸常寿(編)『AI・ ロボットと法』(有斐閣、2018年(予定)) p.3
  4. 4. 趣味としてtwitterやブログをやっています (別名:ブロガー出身法学研究者(社会実験中) 大学生からの質問に答える連載をやっていました p.4 ぱうぜ @kfpause も もっています 『カフェパウゼで法学を』(弘文堂)として 書籍版発売予定!
  5. 5. 詳しくは「横田明美研究室」のページからどうぞ http://akmykt.net/ 「横田明美」で検索でOK p.5
  6. 6. 本日の内容 • Ⅰ 講義設計の背景 – 法学系教育の現状と課題 – 「環境法」という科目の特殊性と立ち位置 • Ⅱ 講義の内容 – 学生への告知と段階的な受容へ – コメントシートの狙いと実施方法 – ディベートの狙いと実施方法 • Ⅲ まとめ – 学生の反応と雑感 p.6
  7. 7. Ⅰ 講義設計の背景 法学系教育の現状と課題 • 前提:すべての学生が「初修」 • 高校までの「法教育」とは異なる • インプット多めの講義スタイル – 大教室講義によるインプット • 積み上げ式受講の必要性(後掲:カリキュラムツリー) – 少人数ゼミ(演習科目)によるアウトプット • 演習は任意受講のため、参加せず卒業する者も • よく話す人とまったく発言しない人に分かれる傾向あり • 卒論はないことが多い 結果として、アウトプットする機会が定期試験だけ、 ということも p.7
  8. 8. 参考:法政経学部のコース別カリキュラムツリー • 法政経学部:2年次から4コースで選択 – 法学 経済学 経営・会計学 政治学・政策学 • 法学:積み上げ方式での学習が必須 – 環境法を受講する者が多い法学コースと政治学・政 策学コースを比較すると、3・4年次の授業設計が大 きく異なる – 法学では多くの大学で卒論を課さない • 横田自身は法経学部総合政策学科担当教員だったので卒 論指導経験はあるが、卒論を書いたことが無い・・・ p.8
  9. 9. 日本公法史 日本私法史 法哲学I 法哲学II 憲法I 憲法II 民法I 民法II 家 族 法 刑法I 刑法II 民法III 会社法 民事手続法 入門基礎 法学 入門基礎 法史学 入門基礎マクロ経済学,入門基礎ミクロ経 済学、入門基礎経営・会計学,入門基礎政 治学、入門基礎政策形成論 入門 法政経学 基礎ゼミ ナール 法 学 演 習 法 学 特 別 講 義 2 年 法 学 演 習 法学の応用 力 ・ 実 践 力 及び調査能 力 を つ け る ための科目 法学コースカリキュラムツリー  ミクロ・マクロ 経済学演習  初級統計学  簿記原理  財務諸表論 など 水準100 水準200 水準300 水準400 社 会 科 学 の 理 解 の 幅 を 広 げ る 科 目 1年 2年 3年 4年 法学の専門性の幅を広げる科目 インテンシブ プログラム 法学の専門性を 深める科目 社会科学の基礎を固める科目 刑事手 続法 行政法I 行政法II 刑 事 政 策 、 少 年 法 経 済 法 Ⅰ 、 経 済 法 Ⅱ 労 働 法 Ⅰ 、 労 働 法 Ⅱ 、 商 取 引 法 、 保 険 法 、 民 事 執 行 法 、 倒 産 法 消 費 者 法 、 環 境 法 、 医 事 法 、 著 作 権 法 、 特 許 法社 会 保 障 法 国 際 法 Ⅰ 国 際 法 Ⅱ 英 米 法 Ⅰ 、 英 米 法 Ⅱ 、 法 社 会 学 Ⅰ 、 法 社 会 学 Ⅱ 法学の基礎を固める科目 応用憲法I 応用憲法II 応用民法I 応用民法II 応用民法III 応用刑法I 応用刑法II 応用行政法 応用商法I 応用商法II 応用民事訴訟法I 応用民事訴訟法II 応用刑事訴訟法 スポーツ・健康 教養コア 情報リテラシー 教養展開 外国語  英語  初修外国語 普 遍 教 育 科 目 ギ ャ ッ プ タ ー ム ( )で の 海 外 留 学 ・社 会 経 験 T2 9
  10. 10. 経済学の基礎固め  入門基礎マクロ経済学,  入門基礎ミクロ経済学  初級統計学  初級経済史 など 社会科学の基礎固め  入門法政経学  入門基礎法学  入門基礎政治学  入門基礎経営・会計学 など 基礎ゼミナール 卒業論文 演習系科目 経済学コースカリキュラムツリー ゼミナールIa ゼミナールIb サブゼミナール ゼミナールIIa ゼミナールIIb 1年 2年 3年 4年 経済学の専門性を 深めるための科目  データ解析  計量経済学  金融工学  環境経済学  ゲーム理論  金融論  医療経済学  日本経済史  財政学 など 経済学の上級科目  上級マクロ経済学  上級ミクロ経済学  上級統計学  上級経済数学 経済学の中級科目  中級マクロ経済学  中級ミクロ経済学  中級統計学  中級経済数学  簿記原理  政治哲学  憲法 など 水準100 水準200 水準300 水準400 社 会 科 学 の 理 解 の 幅 を 広 げ る 科 目 スポーツ・健康 教養コア 情報リテラシー 教養展開 外国語  英語  初修外国語 普 遍 教 育 科 目 ギャップターム (T2)での海外 留学・社会経験 10
  11. 11. 専門科目  経営学総論Ⅰ  経営学総論Ⅱ  簿記原理Ⅰ  簿記原理Ⅱ  初級統計学  初級経済数学  初級経済史 専門基礎科目  入門法政経学  入門基礎経営・会計学  入門基礎ミクロ経済学  入門基礎マクロ経済学 基礎ゼミナール 卒業論文 (経営・会計系) 演習系科目 経営・会計系コース カリキュラムツリー ゼミナールⅠ (経営・会計系) サブゼミナール (経営・会計系) ゼミナールⅡ (経営・会計系) 1年 2年 3年 4年 経営学・会計学の専門科目  経営管理総論  マーケティング論  原価計算論Ⅰ  原価計算論Ⅱ  財務諸表論Ⅰ  財務諸表論Ⅱ 経営学・会計学の専門科目  中小・ベンチャー企業論  イノベーション論  マーケティングリサーチ  人的資源管理論  経営戦略論  組織論  財務管理論  管理会計論  会計マネジメント論  監査論  連結会計論 経済学の専門科目  中級ミクロ経済学  中級マクロ経済学  中級統計学  中級経済数学  政治哲学  憲法 など 水準100 水準200 水準300 水準400 社 会 科 学 の 理 解 の 幅 を 広 げ る 科 目 スポーツ・健康 教養コア 情報リテラシー 教養展開 外国語  英語  初修外国語 普 遍 教 育 科 目 ギャップターム (T2)での海外 留学・社会経験 特定課題研究 (経営・会計系) 高度化ゼミナールⅠ・Ⅱ (経営・会計系) 11
  12. 12. 政治学・政策学の 基礎科目  入門基礎政治学  入門基礎政策形成論  社会思想史Ⅰ, Ⅱなど 社会科学の基礎  入門法政経学  入門基礎各科目(法 学、法史学、ミクロ経 済学、マクロ経済学、 経営・会計学)など 基礎ゼミナール 卒業論文 演習系科目 政治学・政策学コースカリキュラムツリー ゼミナールI サブゼミナール 演習(政治政策) ゼミナールII 演習(政治政策) 1年 2年 3年 4年 国際系科目  国際政策論  国際経済論  国際地域社会論  外国事情  外国語演習 など 上級科目  国際政治  環境経済論  法学/経済学上 級科目 など 中級科目 政治哲学 ■政治 思想史 ■アジア政 治 ■中東政治 ■ 公共政策論 ■環境 政策論 ■社会保障 論 ■行政学 ■法 学科目/経済学/ 経営・会計学科目 など  簿記原理  政治哲学  憲法 など 水準100 水準200 水準300 水準400 社 会 科 学 の 理 解 の 幅 を 広 げ る 科 目 EMS実 習Ⅰ EMS 実習 Ⅱ EMS実 習Ⅲフィールドスタディ (国内・国際) EMS=環境マネジメントシステム 海外留学 認定科目 講義 連携 実習 ギャップ ターム(T2) での海外 留学・社会 経験 スポーツ・健康 教養コア 情報リテラシー 教養展開 外国語  英語  初修外国語 普 遍 教 育 科 目 12
  13. 13. Ⅰ 講義設計の背景 法学系教育の現状と課題 • 定期試験のスタイル:論述式 – A)一行問題 • 「○○について論じなさい」 • 抽象的な法概念や原理・原則、特定の制度等のテー マについての理解や、見解対立などを適切に答える – B)事例問題 • 具体的な事例に対する解決の方法を問う問題 • 一行問題の要素に加えて、事例を分析する能力が必 要。結論を理由をつけて、条文との関係も指摘しなが ら論じることになる p.13
  14. 14. Ⅰ 講義設計の背景 法学系教育の現状と課題 • 論述式試験についてのよくある誤解 • 「覚えていることを吐き出す試験」 • 「六法が持ち込めるのだから勉強しなくて良い」 • 論述式試験はかなり高度な「即興レポート」 – 法体系が頭の中にインプットできている – 問題に応じたかたちで頭から引き出せる – 文章が適切な段落分けのもとで整理されている – 時間内に長文を正確に書き切れる p.14
  15. 15. Ⅰ 講義設計の背景 法学系教育の現状と課題 • 問題点まとめ – 受動的な学生の場合、インプット過剰になりがち – 難度の高いアウトプットを要求される「定期試験」 までの間に訓練する機会がない • 実際に求められる能力 – 不確かな事案への対応 – 両方(場合によっては多数の)当事者からの立論 – 科目を横断した柔軟な思考能力 p.15
  16. 16. Ⅰ 講義設計の背景 環境法科目の特殊性と立ち位置 • 「環境法」科目の特性 – 法学系の横断科目=3年生以上を対象 • 民法、行政法、民事訴訟法、(国際法)について概括 的な知識がないと理解できない – 豊富な「環境系科目」のひとつとしての横断性 • 法政経学部の特徴:環境問題を複数の視点で教える – 環境政策論1,2 環境経済学 ISOへの参加 • ほとんどの学生が初年次科目として環境関連科目を 受講しており、環境保護への関心は高い p.16
  17. 17. Ⅰ 講義設計の背景 環境法科目の特殊性と立ち位置 • 環境法政策の特徴 – 多様な利害関係を調整する必要 • 「環境を守ろう」だけでは現実の問題に対応できない – 不確実性のある問題を扱う • 「よくわからないうちからどうするか」という発想は、既 存の法学観念からはかなり離れた発想 • 講義設計の目標 – 法学系カリキュラムに不足しがちなアウトプット訓 練を盛り込み、多様な利害関係に対応させる p.17
  18. 18. Ⅱ 講義の内容 1)学生への告知と段階的受容 • シラバス段階で特殊性を明示 • 他の法学科目とは定期試験も評価方法も異なる • 初回講義でも強調 – コメントシートとディベートの狙いを話す • 全体の30%配点、書いて提出することでほぼ満点 • 良いことが書いてあれば加点要素 • 負担感についてもコメント – 「持ち込み可能な試験は甘くありません」 – 研究室図書貸し出しについても説明 • 途中回でディベートの説明 – ディベートアレルギー対応とフローシートの説明(後述) p.18
  19. 19. (参考):シラバスの授業計画欄(一部) – 定期試験においてはすべての紙媒体を持ち込み 可とする(各回の指定印刷物を持参してくることを 予定している)。定期試験までに、授業内容と社 会問題を結びつけて持ち込んだ紙媒体を活用し ながら自分の見解をまとめることができるような 準備が必要となる。 p.19
  20. 20. (参考):シラバスの評価方法欄 – 各回のコメントペーパー(提出回数が7割未満の者に は単位を付与しない。また、興味深い問題提起や見 解を含むものについては加点要素とする。)および ディスカッションへの参画(ここまでを合計して30%) 及び期末試験(70%)による。 – 評価基準としては、環境法独自の法的枠組・考え方 を一度身につけた上で、それを反対からの意見とも 対話できる形で咀嚼し、表現することができるかを主 たる課題とする。そのために、講義でふれた情報等 を自分の目で取り扱えること(必要があれば適切に 情報を手に入れて知識を更新できること)も求められ る。 p.20
  21. 21. Ⅱ 講義の内容 2)コメントシートの狙いと実施方法 • コメントシートへの記入 – 概要 • A5サイズ、最後の10分をあてる • →次回冒頭5分で応答 – 課題の告知時点 • 原則:配布レジュメの冒頭に記載、講義でも冒頭に • 例外:終了時(抜き打ちor講義進行が到達しなかった とき) p.21
  22. 22. Ⅱ 講義の内容 2)コメントシートの狙いと実施方法 – 課題告知時に、到達目標も共に説明 • 1)単なる感想(思いついたことを、できれば根拠付で) • 2)今日の講義内容をまとめる(ミニテスト) • 3)これまでの経験を総ざらえ(体験知と結びつける) • 4)【発想→整想→成果物】という段階を踏んで、主張・ 理由・証拠がそろった文章を書く(ミニレポート) • 段階的アウトプットの練習 p.22
  23. 23. 参考:出題例(詳細は http://timeleap- cafe.hatenablog.jp/entry/2015/11/27) • タイプ1 今日の講義についての感想や疑問 を(何を読んでそう思ったかも含めて)書き出 そう – 今回の講義であなたが感じた感想や、質問を書 いてください。 できるだけ、何をどのように読んでそう思ったの か、レジュメや教科書の箇所を明示してください。 p.23
  24. 24. 参考:出題例(詳細は http://timeleap- cafe.hatenablog.jp/entry/2015/11/27) • タイプ2 今日の講義の内容からあるテーマ にそってキーワードをピックアップしてみよう – 環境基本法にはまだ不足しているものがあると 指摘されることがある。それは何か。環境基本法 の具体的な条文をあげながら、足りないと思われ ることについて指摘せよ。 p.24
  25. 25. 参考:出題例(詳細は http://timeleap- cafe.hatenablog.jp/entry/2015/11/27) • タイプ3 自分の過去の知見と結びつけてみ よう – あなたの周りで市民やNGO、企業が環境保全の ために行っている取り組みを教えてください。特 に、それが法的にどのような意味をもつのかも、 わかる限りでいいので教えてください。 p.25
  26. 26. 参考:出題例(詳細は http://timeleap- cafe.hatenablog.jp/entry/2015/11/27) • タイプ4 即興の【発想→整想→成果物】形式 で、ミニレポートを書いてみよう – A)講義冒頭の課題~発想のフェイズ あなたが知っている「市民に何かをしてもらうための方 策」について、国や地方自治体が • 1)用いることができるもの/できそうなもの/できな いものを、考えつくだけたくさんリストアップせよ。 • 2)上でリストアップしたもので、その過程のどこかに 「法」がかかわるものがあれば、具体例(できれば法の 名前や条文も)を挙げて示せ。 p.26
  27. 27. 参考:出題例(詳細は http://timeleap- cafe.hatenablog.jp/entry/2015/11/27) • タイプ4 即興の【発想→整想→成果物】形式 で、ミニレポートを書いてみよう – B)講義後のコメントシート~整想と成果物のフェ イズ • 「市民に何かをしてもらうための方策」として、国や地 方自治体が用いることができる手法を1つ以上、紹介 すること。 • その際、「法と政策」の関係を必ず示すこと。 p.27
  28. 28. Ⅱ 講義の内容 3)ディベートの狙いと実施方法 • ディベートアレルギー問題への対応必須 • 誤解に基づく苦手意識 • 初回+途中回で丁寧に対応(受講忌避も!) • 意外と本学でもディベートの講義が少ない – ディスカッションは慣れているらしい • ポイントをおさえた講義 – ディベートの重要な概念だけを講義 • 横田自身もサークル経験しかなく、プロではないため – 詳細は配付資料に委ねる • 後掲・松本&河野のディベート部分のコピーを年内配布 • 松本&河野+瀧本の要点まとめを当日用レジュメに記載 p.28
  29. 29. Ⅱ 講義の内容 3)ディベートの狙いと実施方法 • 「ジャッジを説得する」 – 相手を言い負かすのではない! – 公平な第三者に対し、主張に理由と証拠をつけ て説得する • 普通のディベートではエビデンスのない議論は不採用 • 「悪魔の代言人」 – あえて「最強の反対者」の審問を受けること • 本心とは違うことを、全力で言ってよい • 肯定/否定/審判の振り分けはじゃんけんで決める • 人格への評価と主張内容とを切り離そう p.29
  30. 30. Ⅱ 講義の内容 3)ディベートの狙いと実施方法 • 教員側の準備はかなり大変 – 論題設定は気を遣う • 多数の利害関係で、「是非」になるよう明快に設定 • 素朴に両論が出てきそうなエビデンスを用意する – 実際の論題 • 防潮堤建設の是非(何メートル級かも含め議論) • ゴミ分別強化のために行政罰を科す条例改正 • シラスウナギの国内規制強化(漁業、種の保存) p.30
  31. 31. Ⅱ 講義の内容 3)ディベートの狙いと実施方法 • 即興ディベートまでの段階を踏む – ひとりで一から議論を組み立てるのは不可能 • エビデンスとなる資料は教員が用意 – 段階を踏む • 1)ひとりでもくもく考える【感想シート1】 • 2)5,6人でわいわい議論する【感想シート2】 • 3)全員でじゃんけん→肯定・否定・ジャッジに分かれる • 4)各2名づつのチームで準備 • 5)ディベート(各フェイズ2分)【フローシート】 • 6)全体のまとめ→振り返って書く【感想シート3】 p.31
  32. 32. 前半(一人で読んでみてどう考えたか、気がついた点をメモしよ う) 中盤(ディスカッション中に気がついたことをメモしてみよう。もし、 他の人が良いことをいっていたらそれもメモしよう。前半部で書い たことが深まったなら、適宜→などを引いて関連をしめしてみよ う) 後半(ディベート後、どのように考えたか、今回のフローシートだと 自分がジャッジならどっちが優勢と考えるかなどをメモしよう。ディ ベート自体への感想も歓迎!) 感想シート 学籍番号: 氏名: 他の班員の氏名: (三本線ノート類似にしました。指示に従ってメモをしてください。なお、ディベート作戦会議用のメモはこの裏面を使ってください。授業全体の感想はフローシート裏面にお願いします) 32
  33. 33. 肯定側立論 否定側立論 否定側反駁1 肯定側反駁1 否定側反駁2 肯定側反駁2 フローシート 学籍番号: 氏名: 肯定・否定・審判 同じチームメンバー: 相 手: 33
  34. 34. Ⅱ 講義の内容 3)ディベートの狙いと実施方法 • フローシートの効用 – フェイズを可視化 – 否認と抗弁を区別する(法学用語) • 否認:相手の言うことは成り立たない • 抗弁:相手の言うことは成り立つが、不具合がある →それぞれ、否定側の以下に対応する! 否認:肯定側立論に対する否定側反駁 抗弁:否定側立論 p.34
  35. 35. 35
  36. 36. Ⅱ 講義の内容 3)ディベートの狙いと実施方法 • (参考):法科大学院の実務家教育における 要件事実論とブロックダイアグラム – 私見:フローシートの書き方は要件事実論におけ るブロックダイアグラムの書き方とよく似ている。 – ディベートをフローシートの書き方まで教えること で、否認と抗弁の区別を体感的に体得させること ができる。 p.36
  37. 37. Ⅲ まとめ • 学生側の反応は上々 – 「意見をまとめる訓練をしたことがなかった」 – 「ディベートのためには準備がかなり要る」 – 「自分の意見と離れて議論する発想が新鮮」 – 「ジャッジが難しい」 ←評定とは関係ないことを強調 • 教員視点からの雑感 – コメントシートは第4回から急にレベルが上がる • 毎年同じ現象。ちなみに「ミニテスト」回 – ディベートの要点だけなら経験少なくても活用可能 – 論題設定は毎回苦労する p.37
  38. 38. ディベート参考資料 • 松本 茂, 河野 哲也 『「読む・書く・プレゼン・ ディベート」の方法 改訂第二版』玉川大学出 版会、2015年 • 瀧本哲史『武器としての決断思考』星海社新 書、2011年 p.38
  39. 39. 謝辞 実際の講義資料はmoodleでご覧ください。 Key : 【会場内のみ投影】 ご静聴ありがとうございました。 横田明美 http://akmykt.net akemi@chiba-u.jp p.39

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