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貨幣論20140301

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お金はどこから来て、どこへゆくのか?

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貨幣論20140301

  1. 1. お金とはなにか? ~ 資本主義から信用主義へ ~ 2014 年 3 月 1 日 ブルーマーリンパートナーズ 代表取締役 山口揚平 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  2. 2. 山口揚平 経歴  株式会社シェアーズ・ファウンダー/ブルー・マーリン・パートナーズ株式会社・代表取締役  約 15 年間に渡り、日本を代表する大型 M&A 案件の戦略コンサルティングや、ビジネスプラ ンの策定・新規事業立ち上げ・上場戦略立案に従事。財務および事業両面からの戦略策定・導 入を実施  アビーム M&A コンサルティング(シニア・ヴァイス・プレジデント)、デロイトトーマツコ ンサルティング戦略&オペレーション事業部(マネジャー)、アーサーアンダーセン People & Organization チーム(シニアコンサルタント)、監査法人トーマツ(アナリスト)等を経て 現職。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業(小野梓記念奨学生)。東京大学大学院情報学府 。 メディア・講演  書籍および執筆:  「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」(ダイヤモンド社、 2013 年 3 月)  「そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、 1 人でも生きてゆく知識をシェアしようじゃないか  (アスキー・メディアワークス、 2013 年 1 月)  「企業分析力養成講座」(日本実業出版社、 2008 年 10 月)  「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」(ランダムハウス講談社、 2005 年7月)  「企業再生プロジェクト――ある CFO の 12 ヶ月奮戦記」(「経理情報」 2003 年 10 月号)  「混迷の時代を生き抜くための21世紀のリテラシー」(ダイヤモンド・オンライン連載コラム 201  研修および講演:  三菱東京 UFJ 銀行・みずほ銀行・みずほコーポレート銀行の M&A 研修  電通・ TOTO ・株式会社セガ 他事業会社における論理的思考研修講師  日経CNBC放送、テレビ東京「オープニングベル」 へのテレビ出演   NHK 「ニッポンのジレンマ~僕らの新・資本主義~」 2013 年 7 月 27 日放送  慶應義塾高校講師・福井県立大学非常勤講師(ビジネススキル講義) 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  3. 3. 自己紹介:経歴 • • • • 18歳まで文学・芸術志望だったが、誤って早稲田大学政治経済学部に入学。現実を知る。 1999年に監査法人トーマツのコンサルティング部門で、M&Aに従事。 2000年よりアーサーアンダーセンにチームごと移管。時は「外資」の日本買収時代。資本主義のルールを目 の当たりにして、翻弄される。2004年のカネボウ・ダイエーなどの企業再生ブームを経て、M&Aの業界を 後にする。 2005年に発表した「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」(ランダムハウス講談社)がベストセラー に。個人投資家向けの投資教育を皮切りに、企業と投資家の長期的信頼関係を構築する事業を開始。企業の実態 を可視化するツール「バリューマトリクス」を考案して証券会社や個人投資家に対して提供。34歳時に事業を 売却。 秘密・・・ 事業売却 資本主義という土俵 を変える事を旗印に起業 M&A の世界へ ( GM/ いすず、カネボウ ダイエーなどの M&A ) 事業創造家とし て再デビュー (知の流通市場 の形成) 秘密・・・ 思索の日々 ・・・ 芸大でなく早大政経へ 社会と現実を知ることに 次男として生まれる 止“揚”して、“平”和 を志す、が名の由来 0歳 ( 1975 年) 18 歳 ( 1995 年) 34 歳 ( 2010 年) 38 歳 43 歳 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ 金融 現在 バブル オウム リーマン・ 崩壊 事件 ビッグバン ショック 阪神淡路 外資参入 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 大震災 70 歳 ▲ オイル ショック 3
  4. 4. 事業形態 • 「創造の可能性に対してエネルギーを供給する」をミッションに事業創造を行う。 創造の可能性に対してエネルギーを供給する ブルー・マーリン・パートナーズ 株式会社 出資 コンサル ティング 事業創造 • 事業戦略 • 資本政策 • 社会シス テム・デ ザイン • ベトナム医 療人材登用 • ヘルスケア /ライフロ グ 執筆・講演 • 三菱銀行 • 東京大学 • 慶應高校 • ダイヤモン ド • アスキー 株式会社 シェアーズ • ウェブ事 業 • バリュー マトリク ス • Gift • Firms • opentime 出資 クール・ ジャパン・ イン・ ホイアン • ベトナム 世界遺産 都市ホイ アンでの 雑貨店運 営事業 • インター ンシップ 事業 出資 Ispace.inc • 日本発の 民間月面 探査プロ ジェクト 「 HAKU TO 」 • 極限地帯 探査ロ ボットの 開発 4 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  5. 5. コミュニケーションツールとマネー • • • お金とは、数あるコミュニケーションツール(社会の共通言語)の一つである – 「マネーは、英語よりもグローバルな存在である」(日経ヴェリタスの広告) – 「クレジットカードと現金さえ持って行けばなんとかなる」(海外旅行に行く際の納得感のある 言葉) 広さと深さの軸で、様々なコミュニケーションツールを位置づけることができる お金とは、汎用性がもっとも高い一方で、深さを持たない言語である 汎用性 (使える対象、 使う人の数) お金 愛? 言語 (言霊) ボディ・ ランゲージ 価値観・ 宗教? 深さ 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 5
  6. 6. “ ザ・マネー”は量的に拡大中 • 2000 〜 2006 年の実体経済の成長率約 1.4 倍に対し、金融経済の成長率は 約 3 倍。 約 570 兆ドル グローバル マネー 急激な膨張 デリバティブ 市場 約 190 兆ドル  貿易   GDP 約 50 兆ドル 2000 年 約 70 兆ドル 左;実体経済 右;金融経済 2006 年 (日本政策投資銀行 鍋山徹 ファイナンス稲門会講演資料『成長市場をみる三つの目と人間力の 3 要素』をもとに作成) 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 6
  7. 7. マネーの汎用性も拡大 ~それって魂の侵食?~ • • • 貨幣を媒介として分業し合うことで、すべての人が自分でやるべきことはど んどん少なくなる しかし貨幣には限界があり、どうしても人間として他人に任せられない部分 (人間性)もあるはず。「お金で買える、買えない」の境目を“倫理”という。 お金で買えるもの、お金で“ケリ”つけて良いと思うのはどこまで? – – – – – – – – 月の土地(3000円~)と南の島 人脈売買ビジネスと CEO の調達 角膜(3万ドル)、肝臓(13万ドル)、心臓(15万ドル) 処女(1万ポンド)と臍帯血 廃棄物や CO 2の排出権 裏口入学(500万円)や無罪判決 別れさせ屋(150万)と、出会い工作(30万~) 遺伝子( DNA )の特許化 7 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  8. 8. 世界の三層構造 紐帯 (ネットワーク) 企業 (グローバル カンパニー ) 国家 (ソブリン) 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 8
  9. 9. 世界のGDPトップ 100 のうち 4 割は「企業」 琴坂将広氏作成。 GDP も売上高も 名目値 Rank 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 Country/Company GDP/Revenue 51 Ireland United States 14,657.80 52 Chile China 5,878.26 53 Czech Republic Japan 5,458.87 54 Chevron Corporation (NYSE:CVX) Germany 3,315.64 55 Philippines France 2,582.53 56 Total SA (ENXTPA:FP) United Kingdom 2,247.46 57 EDF Trading Limited Brazil 2,090.31 58 ConocoPhillips (NYSE:COP) Italy 2,055.11 59 Pakistan Canada 1,574.05 60 Shell Trading International Limited India 1,537.97 61 Volkswagen AG (DB:VOW) Russia 1,465.08 62 AXA (ENXTPA:CS) Spain 1,409.95 63 Romania Australia 1,235.54 64 Algeria Mexico 1,039.12 65 Peru Korea 1,007.08 66 General Electric Co. (NYSE:GE) Netherlands 783.29 67 Glencore International plc (LSE:GLEN) Turkey 741.85 68 New Zealand Indonesia 706.74 69 Kazakhstan Switzerland 523.77 70 Samsung Electronics Co. Ltd. (KOSE:A005930) Poland 468.54 71 Ukraine Belgium 465.68 72 Berkshire Hathaway Inc. (NYSE:BRK.A) Sweden 455.85 73 General Motors Company (NYSE:GM) Saudi Arabia 443.69 74 Eni SpA (BIT:ENI) Taiwan Province of China 430.58 75 Kuwait Wal-Mart Stores Inc. (NYSE:WMT) 421.85 76 Daimler AG (XTRA:DAI) Norway 414.46 77 Qatar Austria 376.84 78 Hungary Argentina 370.27 79 Ford Motor Co. (NYSE:F) Royal Dutch Shell plc (LSE:RDSA) 368.06 80 Petroleo Brasileiro (BOVESPA:PETR4) South Africa 357.26 81 Hewlett-Packard Company (NYSE:HPQ) Islamic Republic of Iran 357.22 82 Nippon Telegraph & Telephone Corp. (TSE:9432) Exxon Mobil Corporation (NYSE:XOM) 341.58 83 E.ON AG (DB:EOAN) Thailand 318.85 84 Allianz SE (DB:ALV) Denmark 310.76 85 AT&T, Inc. (NYSE:T) Greece 305.42 86 Carrefour SA (ENXTPA:CA) United Arab Emirates 301.88 87 Gazprom Open Joint Stock Company (RTS:GAZP) BP plc (LSE:BP.) 297.51 88 Hitachi Ltd. (TSE:6501) Venezuela 290.68 89 Assicurazioni Generali SpA (BIT:G) China Petroleum & Chemical Corp. (SEHK:386) 290.11 90 GDF Suez (ENXTPA:GSZ) Colombia 285.51 91 Nestlé S.A. (SWX:NESN) Toyota Motor Corp. (TSE:7203) 241.97 92 Honda Motor Co., Ltd. (TSE:7267) Finland 239.23 93 McKesson Corporation (NYSE:MCK) Malaysia 237.96 94 Panasonic Corporation (TSE:6752) Portugal 229.34 95 E.ON Sales & Trading Gmbh Hong Kong SAR 225.00 96 Verizon Communications Inc. (NYSE:VZ) Singapore 222.70 97 Nissan Motor Co. Ltd. (TSE:7201) PetroChina Co. Ltd. (SEHK:857) 222.26 98 LUKOIL Oil Company (RTS:LKOH) Egypt 218.47 99 Bangladesh Nigeria 216.80 Israel 213.15 100 Siemens AG (DB:SIE) 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 204.26 203.32 192.15 189.61 188.72 188.37 187.66 179.16 174.87 174.11 170.13 164.94 161.63 160.27 152.83 150.21 144.98 140.43 138.43 137.95 136.42 136.19 135.59 132.73 131.32 131.09 129.49 128.96 128.95 128.45 127.16 125.70 125.31 124.28 124.28 120.49 117.83 116.49 116.32 113.28 111.97 110.97 109.87 109.10 108.39 106.57 105.50 104.96 104.92 104.53 9
  10. 10. お金の土台は、資源から国家、そして個人や企業へ 今のお金 昔のお金 お金 お金 お金 お金 お金 将来のお金 お金 お金 お金 お金 信用創造 金・鉱物 信用 信用創造 信用 国家(ソブリン) 企業 (グローバルカンパニー) 個人 10 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  11. 11. “ 金”融から“数”融へ • • お金は、貝や金から紙幣へ、紙幣からビット(クレジットカード、電子マネー)へと変 質してきた。その結果、流動性も著しく増加中。 今後、貨幣は勝手に発行され、情報通信の流れに乗って、世界に溶け込んで行く。貨幣 が創造される過程では、「半熟」の貨幣がたくさんでてきており、それらが互いにつな がってゆく(ペッグされる)世界が生まれる。 情報(ウェブ)の中に、 信用が記号や数値と なって溶け込んでゆく 信用の外部化は 頻繁に行われる Blog 、出版、ポイント、 ソーシャルレンディング・・・ 外部化された 信用(貨幣)は、 似たものどおしが 互いにくっつき合って 膨張する 11 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  12. 12. 「個人」の発行する“信用”が重視される世界へ 資本主義 Aさん 信用主義 → Bさん Aさん Bさん ネットワーク モノ 取引 貨幣 モノ 信用 担保 信用 取引 モノ モノ 信用 担保 (*)信用のぐらつき モノ モノ モノ 信用 モノ 信用 信用 信用 モノ 信用 モノ 信用 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 12
  13. 13. お金のピラミッド お金 (マネー) マネー to マネー お金 マネー) クレジット to マネー (キャピタライズ) バリュー to マネー (マネタイズ) 価値 (バリュー) 使命 (ミッション) 信用 (クレジット) 覚悟 (コミットメント) 信念 (プリンシプル) 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 13
  14. 14. 人生のバランスシート(信頼残高) • アセット(資産)は必ずしもキャッシュではない。様々なものがキャッシュの代替足 りうる。 資産 キャッシュ 仕事・ マネタイズ キャピタ ライズ クレジット スキル ミッション・ プリンシパル 負債 不安・欲 望 借り つながり 純資産 健康・生命力(信頼残高) 14 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  15. 15. 信用の方程式 • • • 信頼というのは、無条件を前提としているけど、信用は契約です。だから仕事向きの考え 信用の方程式は以下の通り。 つまり、利己心を減らし、専門性(価値提供力)を高め、期待値を明らかにし、約束を守 ることで確実性を高め、親しくなって親和性を高め、楽しく仕事をしよう、ということ。 大事なことは利己心を下げることが一番信用形成に寄与するということ。 信用 = 専門性 + 確実性 + 親和性 利己心 信頼 = 無条件を前提とする。経済活動でなく友人関係向き 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 15
  16. 16. マネーの多極化 価値コミュニケーション市場における貨幣(ハードマネー)のシェアは、 2015 年を ピークに下降 コミュニケーション市場におけるお金のシェア お金(ハードマネー) のシェア 非貨幣経済 のシェア 信 用 の 総 量 1980 年 年功序列 型経済 2005 年 2008 年 2015 年 バブル演出 と崩壊 2050 年 IT 革新 サブプライム による ローン破綻 高度情報化 社会 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 16
  17. 17. マジョリティ/マイノリティ比率は、 6 :4ぐらいまでになっている • • これまで作り上げてきた世界・システムを維持・運営する組織・人をマジョリティと いう。そこからあぶれているが、新しいしくみを創りだそうとする層をマイノリティ という。 両者の価値に差はない。しかし、現在、戦後のシステムが出来て 60 年たち、マジョ リティシステムが崩れようとしていることは事実。なぜなら、その比率が逆転しよう としているから。    マジョリティ 60 % マイノリティ 40 % 正規雇用労働者、従業員 1,000 人以上の会 社での勤務、専門職、公務員およびその家 族 ニート( 60 万人、疾病ニート、コミュ障 ニート、高学歴ニート等)、若年派遣労働 者、 LGBT ( 15 人に1人)、シングルマ ザー( 70 万人)、独居老人( 100 万人)、 17 年収 200 万円以下( 1000 万人)… 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  18. 18. 「タテ」と「ヨコ」 • すでに出来上がったマジョリティのシステムは基本的に「タテ」。それに対し、円心 をくりぬかれた周辺部に位置するマイノリティは「ヨコ」でつながるようになる。 マイノリティ マジョリティ タテのシステム 下から「吸い上げて」、上から「降らす」 タ テ の パ イ プ ラ イ ン ヨコのシステム 必要な資源を、都度、横で配分する 偉い人 次に偉い人 資源 普通の人     マジョリティ 集めて 配分 お金・時間 マイノリティ 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 18
  19. 19. マジョリティの「タテ」の思想 • • • マジョリティの基本的な発想は、資源を吸い上げて、上からシャワーのように降らすこと である。これは出来上がったシステムなのであたりまえである。 マジョリティが提供するものは、生活(衣(医)食住)に必要な「コモディティ(匿名の 製品・サービス。たとえばカネ/票/エネルギー)」である。 生活に必要なのはコモディティだから、人々が生存欲求を求めている時はこちらが便利。 マジョリティは、基本的に、上から流してゆく。 例えば、・・・・ タ テ の パ イ プ ラ イ ン 偉い人 次に偉い人 •お金は、税金として集めて、財務省/金融庁 →都銀→地銀→信金と上から下に流れてゆく •エネルギーは、巨大な組織(東電)で作って 、流してゆく •選挙の票も組織で吸い上げ、与党が分配して ゆく •政策は上の人が創り、それを上意下達してゆ く 普通の人     マジョリティ お金・時間 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 19
  20. 20. マイノリティの「ヨコ」の思想 • • • マイノリティは同心円を繰り抜かれており、分散している。だから、ヨコでつながること が基本となる。ネットの普及はマイノリティのつながりを一層強化しつつある。 マイノリティは、必要に応じて、資源をヨコで融通しあう。それは、相互扶助のしくみで あり、それぞれの社会的欲求(承認欲求・つながり欲求)を満たすことに適している。 逆に、大量生産が有利に働くコモディティの流通には適さない。 資源 集めて 配分 マイノリティは、ヨコで配分してゆく。例え ば、・・・・ •お金は、必要に応じてプロジェクト単位でク ラウドファンディング •知識や情報もヨコのネットワークで調達 •エネルギーは、電気を大量に「作る」のでな く、個別にためておいて、必要に応じて「配 分」(スマートグリッド) •政治も、みんなの意見を吸い上げて共有 マイノリティ 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 20
  21. 21. 欲求構造と社会システム • • • • では、人は今、何を求めているのか?人々の基本的な欲求構造が上位にシフトすれば、それ に応じて当然社会システムも進化するだろう。 いまや生存欲求は脳に刷り込まれた習慣であり、本能ではない。人は本能的に社会的欲求を 求めている段階。それはヨコ社会が主役になるということ 「カネ(数字」という言語が有効なのは、衣(医)食住を満たす領域においてである。なぜ ならそれらはコモディティであり、一つ一つの製品・サービスにアイデンティティを求めら れないからだ。 しかし、承認欲求の段階では、それを満たすためには、常に文脈やアイデンティティが求め られる。それはカネでは買えない。カネで地位を買うことはできるが、尊敬を買うことはで 欲求構造 きない。 人権の範囲 社会システム ? 創造 21 生存 (衣食住) 20 承認 (帰属・尊敬) ヨコ社会 (言語は心) 世 紀 世 紀 タテ社会 (言語はカネ) 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 21
  22. 22. 資本主義(タテ)社会とネットワーク(ヨコ)社会のまとめ • タテとヨコでは何もかもが違う。 資本主義社会 (タテ社会/差の経済) カネ(数字) 信用(契約・価値提供) 言語化される ネットワーク社会 (ヨコ社会/和の経済) 言語 ココロ(個人) リテラシー 信頼(無条件) 見えない・うつろう 価値 階層 「上」にいく程強い オペレーション • 計量化される比較 可能な単位を積み 上げてゆく(学 歴・資産・家柄・ 歴史等) 「ハブ」が圧倒的に強い 目的 対応 イノベーション • つながりと信頼をひ たすらつくりあげて ゆく(多様性の肯 定・功徳 等) 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 22
  23. 23. 資源を集約する方法は 2 つしかない • • • • なにかを起こすにはエネルギーが必要である。エネルギーとは集約された資源である。 資源を「閉じ込める」ことのできる明確な言語は2つしかない。「数字」か「個人」であ る。 お金の本質は、それが数字であるということだ。数字というもっとも明確な膜の内側に信 用と価値を閉じ込めることができる 個人の英語( individual )とは、もともとは、これ以上、分けることができない、という 意味である。分かちがたい最小単位という膜の内側にも信用と価値を閉じ込めることがで きる。 タテ社会の言語 ヨコ社会の言語 「円」 「縁」 数字 123456789.. 「摩擦」がない 個人 ( individual ) できない 分けること 「文脈」「価値」を伝えられる 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 23
  24. 24. ヨコ社会の 3 つの課題と対応策 • • • 1.ヨコ社会のエネルギー集約体である「個人」の欠点は、摩擦コストがあることだ。( 数字であるお金には摩擦がない。カネは摩擦ゼロのコミュニケーションツールである)物 々交換よりは、ヤフオクの方がやっぱり楽だよね、ということ。 ヨコ社会をうまくまわすためには、この摩擦コストを受容するしくみ・考え方が必要であ る。 例えば、・・・ – – – – – – – – • • さらす。黒歴史もコンプレックスも、自分の google カレンダー(予定)もなにもかも。 交渉しない 価値連鎖を信じる(与えたものは、別の角度から還ってくる、という認識) 他者をブロックしない プロセスをオープンにする 距離感をマネジメントする 場合によっては、コミットメント(契約/宣誓)する すべての人をレスペクトする/タテに見ない 2.ヨコ社会においては、「弱さが権力」になることが多い。これが共産主義の失敗であ る。事実として弱者と、単なる不幸を盾に相手を支配しようとしているのか、を見極める のは不可欠 3.ヨコ社会においては、「ハブ」が圧倒的な強さを持ってしまう。ネットワーク社会の 産業である IT 業界で一人勝ちの状態になるのもこれが理由である。タテ社会は緩やかな ヒエラルキーを形成するため安定感がある。「ハブ」の一人勝ちが進むと急進的なファシ ズム/カルトになることをあらかじめ知っておかなければならない。 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 24
  25. 25. (補論)イノベーションの本質は「摩擦」である。それは周辺から起 こる • • • 摩擦は必ずしもマイナスではない。例えば、非連続的進化であるイノベーションは、常に 現実と触れあっている周辺における摩擦から起こる。つながりと摩擦こそが進化の原点で ある。 例えば、明治維新がそうだった。江戸から遠く離れた藩の脱藩志士によって維新はなされ た。ジャック・ウェルチは、弱小部署から出世して CEO となった。 というわけで、摩擦ゼロのコミュニケーションツールであるカネではイノベーションは起 こらないよ、アベノミクスでカネを刷ってもダメよ、ということ。ちゃんと規制緩和まで しないとね! 現実と触れあい、摩擦が 起こっているところから 新しい発想が生まれる コア 周辺 現実 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  26. 26. ヨコ社会の浸透で、新しいコミュニティが成熟化してくる( 2010 年 ~2020 年) • 断絶の時代、遍在・オープンな時代を経て、これからは1人の人間が多層的なコミュニテ ィにそれぞれが所屬する時代になるよ。つまり、コミュニティ・ポートフォリオを持つと いうこと 断絶の時代 偏在・オープンな時代 多層的なコミュニティの時代 ・地域の少規模コミュニティ ・価値観 ・スキル(ギルド) 国境・企業体 Windows (過渡期) 世界への扉 Google グローバル 資本主義 26 Facebook (過渡期) 仲間分け これからは、新しいコミュニ ティが “ 成熟化”してゆく (法・教育・福祉・市場:貨幣 などのシステムを持つ) コミュニティ・ポートフォリオ をどう形成するかがポイント 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  27. 27. ヨコ社会で、どうやってアイデンティティを保つのか? • • 1人の人が、一つでなく、様々なコミュニティに同時に所屬するようになると、「自 分というものを捉える新しい考え方」が必要になってくる。 それが、「分人的」にとらえるということ。 色々なコミュニティに1人の人間が所屬するとなると、 その人のアイデンティティはどうなるの? 職場・仕事仲間 家族・シェアハウス 価値観の会う組織 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 27
  28. 28. 分人的な考え方 • 分人的とは、「自分とは、様々な人格のポートフォリオだ」と考えること。これが気楽に 生きるコツ。 これまでの自分についての考え方 (ペルソナ:仮面論) これからの自分についての考え方 (分人論) 仮面 A 仮面 B 本当の 自分 仮面 C 「本当の自分」が中心にいて、 場面ごとに仮面(ペルソナ) を使い分けるという考え 本当の自分などなく、いくつかの 人格の組み合わせ(ポートフォリオ) が自分自身であるという考え 終わらない自分探しの旅へ 自分とは色々な人格の組み合わせ にすぎない、と悟ると気楽になる 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 28
  29. 29. ヨコ社会での幸福な生き方を、アドラー心理学(抜粋)から学ぶ • • • • 人は優越性を追求する生き物である。それは進歩・成長したいという本能的欲求である。 だが、それは他者と比較するという心理状態を生みやすい。その結果、生まれるのが劣等 感。この劣等感を、安易に解消するために、人は心理的に「いいわけ」を作り出したり、 あたかも自分が優れているように見せかける(権威付け・自慢)などをしてしまう。 しかし、他者と比較することは無意味である。他者は“参考”にすべきであって比較する対 象ではない。比較対象は、あくまで過去の自分と今の自分と明日の自分。結局、なにもな い自分に小さな一歩を積み上げるしかない。(ホリエモンの『ゼロ』の世界だね) 新しい世界を生きるための7つの指針 – – – – – – – • 1.まず、すべての悩みは人間関係である、と認識せよ。 2.次に、他者は他者、自分は自分。自分の問題と他者の問題を混同しない。これを「課題の分 離」という。 3.自由とは他者から嫌われることである。 4.同時に、他人は敵ではない。人々はすべて私の仲間であるという意識を持つこと。 5.自分が「普通」であることを認める勇気を持つこと(自己受容)。自分は特別な存在ではな い(特別になりたいとは思うが) 6.他者を信頼せよ(他者信頼)。信頼とは無条件であるということ 7.幸福とは貢献感のことである。かつそれは3.自由を前提としている。自分は共同体にとっ て有益なのだと思えた時、人は価値を感じることができる(他者貢献)。 以上を、仕事・交友・愛の分野で実行すること 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 29
  30. 30. 何もない自分に小さな一歩を積み上げるには、「フロー状態」を作る こと • • 何もない自分に小さな一歩を積み上げてゆくにはどうすればいいのか?それは、フロー状 態:適度な負荷をかけ続けることだ。 気付かないうちに目の前の作業に集中し、時間を忘れてのめり込んでしまった経験は誰で もある。このように、作業に没入し、楽しさを感じている状態のことを、心理学者チクセ ントミハイは「フロー( flow )」と名付けた。彼はこうしたフロー状態に入るためには個 人の「能力」と活動の「難易度」が重要であると考えた。つまり、小さな一歩の積み上げ が大事ということ。 チームとしてフローを達成する10の条件 1. 適切な目標:明確だが、多様な解釈を生む自由度 の高い目標 2. 深い傾聴:自分が聴き取ったことに対して純粋に 反応する 3. 完全な集中:現在の活動とそれ意外の活動を切り 離す境界線を引く 4. 自主性:柔軟性を持ちながらも、自分がすべてを 管理している感覚を持つ 5. エゴの融合:自分のエゴを抑え、グループ全員と 協調する 6. 全員が同等:すべての参加者が同等な役割を担う 7. 適度な親密さ:惰性にならない程度の親密さを持 ち、文化を共有する 8. 不断のコミュニケーション:インフォーマルな会 話を大切にする 9. 先へ先へと進める:他人の意見を受け入れながら 即興的に対応する 10. 失敗のリスク:失敗へのリスクや恐怖感を推進力 として利用する 30 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  31. 31. パートナーシップ・マネジメント • • 仕事では、多くの人が IC (インディペンデント・コントラクター)になり、プロジェク ト毎にチームが入れ替わる時代。 仕事では、カネが重要だから、信頼だけでなく、信用が大事。 くっついては、離れるを繰り返す時代 大事なことは • 距離感のマネジメント • 契約等によって期待値を言語化 する努力 • コミットメントラインの明確化 • チートしない(想定をあわせて おく) • クレジットを積んでおくこと (いざというときの信頼残高) • 相手の言語(愛と条件)の範囲 を把握しておく(価値観の一 致) • 別れ際 31 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  32. 32. 人のココロというものは、愛と条件の範囲でさまよう • • 人それぞれが個別の考え方、価値観を持っており、それは愛と条件の範囲で彷徨っている 。 だから相手の価値観をちゃんと理解して受容しないとだめ 金 条件 言語化・数値化 脳 現実 客観 生物 A さんのコミュニケーション範囲 起きる出来事や人のココロは、 実際は愛と条件の間でさまよう B さんのコミュニケーション範囲 32 愛 無条件 言語化できない 身体感覚 真実 主観 生命 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  33. 33. 強さの順序 • 強さの順序は、「紙(カミ)」「コネ」「カネ」「ココロ」。 紙(カミ) 個人の知識・智恵 コネ 顧客・取引先等の関係 カネ 世界最強の言語 ココロ 人類共通の言語 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 33
  34. 34. 提案 • 今は、タテ社会への時間的割合を減らしてゆきましょう! – – – – – • これからは、少しココロを開こう! – – • タテ社会の言語であるカネとの関係をひたすら効率化しましょう。 時間あたりの単価をひたすらあげる(1時間 10 万円!) カネを使うもの(衣食住)の固定費をひらすら下げる。 結果として生まれる時間を、ひたすらヨコ社会に投入する。 ヨコ社会(ボランティア・地域・スタートアップベンチャー)に入る コンプレックスを書き出して、ひとつづつ晒してゆこう(容姿・黒歴史) 自分の嫌いな人(分野)に、ちょっとづつ触れてゆこう。膜をはずれよう ステップバイステップ! – – ダメで、普通でとりえのない自分を許して、認めて、ゼロから一歩一歩、つみあげてゆき ましょう。 他人と比較するのではなく、今の自分と未来の自分を比較しましょう。 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 34
  35. 35. (宣伝) 2013 年に出版された山口揚平の本 ご清聴、ありがとうございましたー 35 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます
  36. 36. ありがとうございました お問い合わせ先 ブルー・マーリン・パートナーズ ,Inc. 代表取締役 山口 揚平 E-mail : yy@bluemarl.in 本資料の全部または一部に係わらず複製ならびに複写および引用を禁じます。ご利用の際は、 info@bluemarl.in までご連絡ください。ライセンス形式にてご提供させていただきます 36

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