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文献調査をどのように行うべきか?

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研究室配属後にいつも説明する文献調査のやり方に関する資料

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文献調査をどのように行うべきか?

  1. 1. 文献調査をどのように行うべきか? 後藤 祐一 埼玉大学 大学院理工学研究科 数理電子情報部門情報領域 05/16/16 1
  2. 2. 概略 • はじめに • 何を調べるために探すのか? • どうやって探すのか? • 手に入れた資料をどう扱うべきか? • どの時点で調査を止めるべきか? • 調べた後はどうするべきか? • おわりに 05/16/16 2
  3. 3. 概略 • はじめに • 何を調べるために探すのか? • どうやって探すのか? • 手に入れた資料をどう扱うべきか? • どの時点で調査を止めるべきか? • 調べた後はどうするべきか? • おわりに 05/16/16 3
  4. 4. 文献調査とは • 査読された学術論文、学術雑誌の記事、本、 公開されているプログラムなどを調べること • 研究の位置付けをはっきりさせるために先行研究に ついて Who, Why, What, When, Where , How を調べる • 関連研究調査の厳密さが,研究の背景,目的に説得 力を与える • 先人の業績で利用できるところは利用する “ Stand on the shoulders of giants”   by Newton 05/16/16 4
  5. 5. 基本的な方針 • 楽しみや勉強のための読書とは異なり明確な 目的を持って文献調査を行う • 時間的、内容的な終了条件を決めて調査を行い、 終了条件を満たせたら調査を終了する – 時間は有限。〆切は刻々と迫っている – あなたが思いついたことは他の誰かも同時に思い ついているかもしれない • 文献の完全な理解は不要。まずはポイントを 理解する 05/16/16 5
  6. 6. 概略 • はじめに • 何を調べるために探すのか? • どうやって探すのか? • 手に入れた資料をどう扱うべきか? • どの時点で調査を止めるべきか? • 調べた後はどうするべきか? • おわりに 05/16/16 6
  7. 7. 何を調べるために探すのか? • 文献調査は「何かを知る」ために行うもの • 知りたい「何か」を明確にさせておかないと調査できな い • What, Why, Who, When, (Where), How をそれぞれの調 査目的に当てはめて、それがわかるような文献を探すこ と • 調査中に「知りたいこと」がどんどん増えていくが、と りあえずそれは後で調べること 05/16/16 7
  8. 8. 文献調査の前のチェックリスト • 以下の事柄をどこかに列挙して、文献調査中に常に これを眺めるようにすること – 自分は何を調べたくて文献調査をするのか – 何が分かれば上記の事柄が判明するか – 調査を終了する条件は何か(時間的、内容的、量 的) 05/16/16 8 調査中に新たに調べたいことが出てきた場合には、 とりあえずそれについてチェックリストだけ作っておき その場は忘れること!
  9. 9. 概略 • はじめに • 何を調べるために探すのか? • どうやって探すのか? • 手に入れた資料をどう扱うべきか? • どの時点で調査を止めるべきか? • 調べた後はどうするべきか? • おわりに 05/16/16 9
  10. 10. 調査対象の資料の特徴を捉える • 内容の新鮮度 Web ページ > 新聞 > 論文集 > 学術雑誌 > 専門書 • 内容の信頼度 専門書 > 学術雑誌 > 論文集 > 新聞 > Web ページ • 基本的に論文の参考文献となり得るのは、専門書、 学術雑誌、論文集、新聞まで • 多くの場合、工学の分野では、 Web ページを 参考文献として認めない(例外あり) 05/16/16 10
  11. 11. 目的別に資料を使う( 1/2 ) • 自分が行おうとする分野の概略(アウトライン)を知 りたい場合には本や調査論文(サーベイ論文)が適切 • 情報の新鮮度は落ちるが、その分野で確定された事柄 がまとめて記載されている 05/16/16 11
  12. 12. 目的別に資料を使う( 2/2 ) • 自分が研究を行おうとする分野の課題を知りたいので あれば、最新の学術雑誌や論文集に掲載されている論 文を調べる • 論文は基本的にもっとも新しいものから読み始めるこ と 05/16/16 12
  13. 13. 本を探す場合( 1/2 ) 注!以下の話は埼玉大学工学部情報システム工学科の 後藤研究室での話です。 •まずは研究室の図書を調べる – 先生に尋ねる •情報システム工学科の図書室を調べる •次に大学の図書館を調べる – 埼玉大学 OPAC http://www.lib.saitama-u.ac.jp/opac/ 05/16/16 13
  14. 14. 本を探す場合( 2/2 ) • なければ購入を検討する – Amazon.co.jp http://www.amazon.co.jp/ – 国立国会図書館  NDL-OPAC http://opac.ndl.go.jp/index.html – 先生に本の購入を相談する • 絶版の場合:文献複写を検討する – NACSIS Webcat http://webcat.nii.ac.jp/ 05/16/16 14
  15. 15. 論文を探す場合( 1/2 ) • どこから探し始めれば良いのか検討がつかない場合 は、有名学術雑誌、論文集を集めたデータベースの 中から、論文を探す – DBLP – ACM Digital Library – IEEE-CS Digital Library – Science Direct (大学より利用可) – ICI Web of Science (大学より利用可) 05/16/16 15
  16. 16. 論文を探す場合( 2/2 ) • 既に検索すべきキーワードや著者名が分かっている 場合には、 Google Scholar が便利 • 高度な検索を行いたい場合(関連検索、ある論文を 引用している論文を知りたいなど) – ICI Web of Science (大学より利用可) – Science Direct (大学より利用可) 05/16/16 16
  17. 17. 論文を手に入れる方法( 1/2 ) • 著者の Web サイトで公開していない場合には 基本的に学術雑誌や論文集の発行元から 手に入れるしかない • まず、電子媒体で手に入れられるかどうかを調べる。以 下の論文は基本的に入手可能 – 1996 以前の LNCS, LNAI の論文(図書館経由) – Elsevir 出版の論文(図書館経由) – ACM の雑誌、論文集( ACM の会員のみ) – IEEE-CS の雑誌、論文集( IEEE-CS の会員のみ) 05/16/16 17
  18. 18. 論文を手に入れる方法( 2/2 ) • 電子媒体で手に入らない場合。紙ベースで手に入らない かをチェックする – 研究室所蔵の学術雑誌、論文集 – 学科図書館の雑誌棚 – 大学図書館の雑誌棚 – 文献の複写 05/16/16 18
  19. 19. 概略 • はじめに • 何を調べるために探すのか? • どうやって探すのか? • 手に入れた資料をどう扱うべきか? • どの時点で調査を止めるべきか? • 調べた後はどうするべきか? • おわりに 05/16/16 19
  20. 20. 文献を集めたらまず行うこと • 文献を収集している最中には読み始めない – できる限り作業に区切りをつけた方が良いため • どの文献をどこから集めてきたのかを記述しておく。 すなわち、文献リストを作っておく – Mendeley などの書誌情報管理ソフトが便利 • 再び、何を知りたいのかについて明確にしておく • 文献を読む順番と費やせる時間を検討する 05/16/16 20
  21. 21. どう読むか? • 基本方針としていきなり熟読はしない • 自分が知りたいことを知ることができるかどうかが ポイントなので、それ以外は必要になったときにも う一度読む • 必要な文献ならば、数回読むことは確実なので、 1回目は、 2 回目以降の読み込みをどうやって楽に できるかを考えながら読む • 借りてきた本や共有の本ならばポストイット、 そうでなければアンダーラインマーカーや書き込み が有効(未来の自分の手間を省いてあげる) 05/16/16 21
  22. 22. 本を読むとき • まず、熟読すべき部分は以下のとおり – 前書き – 目次 – 索引 • 自分の知りたいことが書いてありそうなページを目 次や索引から探してそこだけを読む • そこを起点として自分の知りたいことを探す • 1 回目の読み込みはこれで十分 • 必ず最新のものから読み始めること 05/16/16 22
  23. 23. 論文を読む場合 • まず、熟読すべき部分は以下のとおり – 題目 – 概要  (Abstract) – はじめに  (Introduction) – おわりに (Conclusion, Concluding remarks) • 大体、上記 3 つの部分を読めば 1 回目に知りたいこ とはわかるはず • 1 回目の読み込みはこれで十分 • 必ず、最新のものから読むこと 05/16/16 23
  24. 24. 概略 • はじめに • 何を調べるために探すのか? • どうやって探すのか? • 手に入れた資料をどう扱うべきか? • どの時点で調査を止めるべきか? • 調べた後はどうするべきか? • おわりに 05/16/16 24
  25. 25. 調査は研究ではない! • 文献調査は研究の準備である • 新しいことを行うのが研究なのだから、参考文献が ないというのは、あなたのテーマは新しいというこ とを示す証拠であるということを理解しなければな らない • 逆にいえば、常に文献があるとは考えてはならない • 知りたいことが分かった時点で調査を止める 05/16/16 25
  26. 26. 概略 • はじめに • 何を調べるために探すのか? • どうやって探すのか? • 手に入れた資料をどう扱うべきか? • どの時点で調査を止めるべきか? • 調べた後はどうするべきか? • おわりに 05/16/16 26
  27. 27. 分かったことは発表しよう • 文献調査でわかったことを頭の中でモヤモヤさせていて はいけない • 必ず文章でまとめておくこと (論文でも利用しやすくなる) • 「誰が」「どの文献で」「どのように主張しているの か」ということをすぐに示せるようにしておくことが 望ましい • ゼミやメール、あるいは友達に発表するのが一番よい まとめ方(説明することで理解が深まる) 05/16/16 27
  28. 28. 途中で思いついたことを捨てない • 文献調査をしていると、研究と直接的には関係ない事柄 だけれども、非常に面白いこと、興味深いこと、もっと 知りたいこと、あるいは、新しいアイデアが浮かぶこと がある • それらに引きずられて別のことを始めてしまうのは良く ない(一種の現実逃避) • それらを 1 ヶ月後の自分が理解できるようにメモしてお き(電子媒体が好ましい)、とりあえず脇に置いておく 習慣をつけよう 05/16/16 28
  29. 29. 収集した文献は捨てない • 少なくとも大学にいる間は、収集した論文の紙ベース のもの、電子媒体のもののどちらも捨てないこと • 後で必要になる場合もあるし、仲間にとってその文献 が必要になるときがくるかもしれない • 収集した文献は大切な財産であることを理解し、いつ でも取り出せるように管理する • ただし、これは図書館のように分類し、格納しなさい といっているわけではない 05/16/16 29
  30. 30. 概略 • はじめに • 何を調べるために探すのか? • どうやって探すのか? • 手に入れた資料をどう扱うべきか? • どの時点で調査を止めるべきか? • 調べた後はどうするべきか? • おわりに 05/16/16 30
  31. 31. 研究は勉強ではない • 研究とは「新しい」ことをするものであり、勉強とは既 に誰かが行ったことを学ぶこと • 既に行われたことをたくさん調べて、それをわかりやす くまとめたとしても、その行為は研究ではない • 「世の中にまだ存在しない」「世の中に既に存在する」 を調べるための行為が、文献調査であることを忘れない 05/16/16 31
  32. 32. 文献を信じない • 本や論文に書かれていることが必ず正しいわけではない • 自分のやろうとしていることが、本や論文において「不 可能である」と書かれていても、その理由に納得するま では信じてはいけない • 本や論文を書くのも我々と同じ人間であることを忘れな い • 当然、今日、後藤が喋ったこともそのまま信じてはいけ ない 05/16/16 32
  33. 33. 参考 • 伊藤 俊洋 監訳:スタディスキルズ , 丸善 • 学習技術研究会 編著 : 知へのステップ,くろしお出版 • 奥村 晴彦 , 三重大学学術情報ポータルセンター : 基礎か らわかる情報リテラシー , 技術評論社 • 新堀 聰 : 評価される博士・修士・卒業論文の書き方  考え方 , 同文館出版 05/16/16 33
  34. 34. 英語の文献が読めない • 大丈夫、未だに私も読めません。読むときには多大な決 意が必要です • ただし、自分の分野の論文を何編も読んでいると、その ジャンルに関しての語彙が増えてくるので思いのほか早 く読めるようになります • 英文法をある程度復習しましょう • 英和・和英辞典、英英辞典を用意して、いつでも引ける ようにしましょう 05/16/16 34

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