スマートメディア論2【2019後期第14回】

スマートメディア論１第14週
Smart Media
2019年度前期
植田康孝
y-ueda@edogawa-u.ac.jp

では、問題１です！
ライオンとシマウマ、どちらが強いか？

▪ ライオンは、エサとなるシマウマのような
草食動物が少なくなると生存できない
か弱い生き物。
▪ 生物にとって「強さ」
とは何か？
▪ 鋭い牙や爪ではない。生き残ることである
答えは、「シマウマ」
シマウマは滅びないが、ライオンは絶滅危機

では、問題２です！
世界最強の「昆虫」は？
カマキリか？カブトムシか？

▪ 人間は、アリを「蟻んこ」と呼んで
下に見ている
▪ しかし、アリは集団で
襲いかかるので、
どんなに強い昆虫も
ひとたまりもない。
カマキリやキリギリスも襲われる。
答えは、「アリ」
多くの昆虫は「アリ」を恐れている

▪ マンモスは、約400万～1万年前に
生息していたゾウの仲間
▪ 寒冷な地域に生息していた
「ケナガマンモス」は、体高3m前後で
全身を長い体毛で覆われていた
絶滅した理由は、急激な環境変化
変化に対応できない
マンモスの絶滅は？

▪ ユキヒョウ、ドリル、アマミトゲネズミなど
絶滅危惧種は、「iPS細胞」が作られた。
▪ シベリアの永久凍土で冷凍保存されて
いたマンモスの体細胞から核を抜き取り、
アジアゾウの卵子に移植。
ハーバード大学が、絶滅動物を復活？
新技術で実現できるか？
マンモスの復活は？

▪ アフリカでわずか３頭
（父、娘、孫娘）しか生存していない
▪ ウガンダ、スーダンに2,300頭生息
していたが、漢方薬で重宝される
角を狙った密猟のため、絶滅危機
自然繁殖は不可、「iPS」で繁殖計画。
新技術で実現できるか？
キタシロサイの生存は？

▪ あんなにデカいやつが
かつては闊歩していたのに
忽然と姿を消した。
▪ 小さくて頭のいいやつもいた。
鳥は恐竜と同類であり、
恐竜の中には
羽毛を持っていたものもいた。
「恐竜」ネタはなぜ楽しいのか？
誰も分かっていないから・・・

▪ 茨城県自然博物館（坂東市）
最新の研究成果に基づき、
幼体は全身に、
成体も背中から前脚にかけて
毛が生えた。
体が冷えやすい幼体は全身に毛
遺伝子研究から判明
鳥は「恐竜」の進化

▪ 映画「ジュラシックパーク」
（1993年）を見た世代には、
ティラノサウルスは、
硬い皮膚で覆われた
最大最強の肉食恐竜
▪ 最新の図鑑を見ている子供たちは
羽毛恐竜に慣れている。

▪ ティラノサウルの頭蓋骨を
ＣＴスキャンで解析すると、
嗅覚も発達していたことが判明
「ジュラシックパーク」では、じっと身を
潜める主人公に気付かず過ぎ去ったが、
人々はバレて、食べられていた。
茨城県自然博物館で、ティラノサウルは
見学者の臭いを嗅ぐ仕草もする。

▪ 恐竜が歩くメカニズムが判明
▪ かつて尻尾を地面に下ろし、
首を持ち上げていた
▪ 首が下がった
「やじろべえ」型に変更

▪ 鳥は、恐竜の直接の子孫
▪ 鳥は、恐竜そのもの
▪ 羽毛やくちばしなどを
生み出すために、
特別な遺伝子がある
訳ではない。

▪ 恐竜の一部が絶滅せずに生き残り、
小型化して
飛行に特化して
進化を遂げたのが
鳥類。
▪ 朝食で恐竜の卵を食べ、
ＫＦＣで恐竜の肉を食べる。

▪ 中高年は「え～っ」と驚くが、
子供たちは皆、知っている。
恐竜図鑑のティラノサウルスは
フサフサした羽毛が生えている。
▪ 「鳥は、爬虫類」
理科の教科書も変えないといけないが、
教育現場が混乱するので、変えない。

▪ 恐竜は絶滅したが、
鳥、爬虫類、哺乳類は生き残った。
隕石で、灼熱・津波、硫酸雨という
過酷な環境が地球を襲った。
環境変化に対応できなかった種は
生き残れなかった。
変化に対応できない
恐竜の絶滅が日本人の未来を予見

▪ 遺伝子の98.4%が、
人間と同じ
人間の祖先はチンパンジー
遺伝子解析すると・・・

▪ 「人工知能」により、
過去の常識が覆された。
▪ 「草原で暮らすようになった
から直立二足歩行に」
「手が自由になったから石器を
作り始めて脳が大きくなった」
「人類は太古から争っていた」は旧説
なぜ、サピエンスのみ生き残ったのか？
ホモサピエンス

▪ 700万年前、
人類はチンパンジーと分岐。
▪ 人類は、名前が付いている
だけで、25種存在する。
「直立二足歩行」と「犬歯（牙）縮小」
が人類の大きな特徴。

▪ 力が弱く、木登り下手な
人類祖先は、
ゴリラやチンパンジーに負けて
豊かな森林から追い出され、
草原に出て来た。
▪ 草原は、肉食獣に襲われ易い場所。

▪ 見晴らしがよい草原で
生きることになった
祖先人類たちは、
常に肉食動物に襲われる
危険に直面する。
▪ 集団的社会生活と道具使用により、
大脳を更に発達させた。

▪ ネアンデルタール人は、
50万年前にアフリカから。
▪ 人類は、7万年前に
同じアフリカから旅立った。
▪ 両者は、共通の先祖を持っている。

▪ 太古、同じヒト族の「兄弟」が存在
ネアンデルタール人、デニソワ人
▪ 7万年前～3万年前、「認知革命」
言語の獲得により、認知能力が
飛躍的に進歩し、サピエンスのみ
生き残って「現生人類」となった。

▪ 4万年前に絶滅した
ネアンデルタール人は、
現代人より脳は大きかった。
▪ ヒトは、骨で針を作り、
寒さをしのぐ毛皮服、
食べる洋の石器を作った。
ネアンデルタール人

▪ ヒトより大きな脳を持ち賢かった、
身体もヒトの1.2倍で強かった
ネアンデルタール人の敗因は？
▪ ヒトのように新しいメディアを
使わなかったことが理由。
アナログにこだわり、新しいメディアへ
移れない人は、現代のネアンデルタール人。
生き残れずに、滅びることになる。

▪ ネアンデルタール人は、
時代の流れに乗れず滅びた。
▪ 流れに乗れない
企業も個人は、
滅びる運命。

▪ ヒトは、数百年前に
チンパンジーから分かれた。
遺伝子の違いは、わずか1.6%。
▪ 「複雑な言語の獲得」が、
ヒトをヒトにした。
鳴き声でコミュニケーションを取る
動物はいるが、文法を操るのはヒト
複雑な「言語」の獲得が進化ポイント

▪ 「人としての思いを精一杯表現したい
執念が、言語の能力を進化させた」
話し言葉、文字、電話、インターネット
スマホ、人工知能へと進化。
▪ 進化を受け入れないのは、
「鳴き声」で「コミュニケーション」する
動物のままでいたいという姿勢。
複雑な「言語」の獲得が進化ポイント

▪ 「自然選択（自然淘汰）は、
「生物の繁殖力が環境の収容力を
超えると起こる。
生き残るのは
繁殖に有利な性質を持ち
環境に合わせて
変化できる者」
チャールズ・ダーウィン
「種の起源」

チャールズ・ダーウィン「進化論」
「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き残るものでもない。
唯一生き残るのは変化できる者である」

▪ 「生き残るのは
最強の種ではない。
最も高い知能を
有している
種でもない。
最も敏感に変化に
対応する種である」
19世紀の自然学者
チャールズ・ダーウィン

「ドイツの皇帝」ベッケンバウワー
「強い者が勝つんじゃない。勝った者が強いのだ」

▪ 2020年センター試験「倫理」では
「人間は人工知能（AI）に
仕事を奪われると思うか」
といった質問に対する
アンケート結果のグラフを示し、
日米の就労者それぞれ100人あまり
のとらえ方の違いを
読み取る問題が出た。
センター試験「倫理」 AI出題
人工知能社会を見据えて

▪ 2020年春の大学入学を目指す
受験生の間では、
情報系の学部学科の
人気が引き続き高い。
▪ 学部系統別の志望者数は、
国公立大の「情報」が前年比で18%増、
私大は5%増だった。
注目される「AI学部」
人工知能社会を見据えて

あなたは、「本」と
「マンガ」で
どちらが
読み易いですか？
では、質問です

大抵の人間は、
マンガの方が読み易い。
しかし、人工知能は
マンガの方が苦手です。
画像処理は難しい。
回答です

写真の画像処理はできるが、
機械はイラストを理解する
ことは難しい。
芸能人の似顔絵は、
人は何となくこの人だろうと
分かるが、機械はできない。
回答です

だから、親や先生が
マンガをバカにしたら、
「これは人間的行動です。
人工知能は、本や新聞を
簡単に読めますが、
マンガは読めません」と答える。
回答です

君たちがこれから生きて行く
令和時代、あるいは人工知能社会とは
どのような社会でしょうか？
ネット（動画）がテレビを抜いたとか
言われていますが、
これは、「周回遅れ」の議論。
テレビは、もはや昭和のメディア。
インターネットも、平成のメディア。
では、令和のメディアは？

令和のメディアは、「現場（リアル）」。
モノやインターネットの動き、
人間の感情を
センサー（カメラ）が読み取り
人工知能が、
「未来」を予測してくれる。

「人工知能」というと、
多くの人は膨大なデータ（ビッグデータ）を
高性能なコンピューターが
高速で解析してくれると思いがち。
しかし、人工知能の最も画期的な部分は
人工知能（ロボット）が
「眼」を持ったこと。
つまり、センサー（画像認識）。

昭和のメディア（テレビ）は、
人の属性（性別、年齢、住所）など
お構いなしで全体（視聴率）だけ見た、
かなりヒドイものだった。
平成のメディア（インターネット）は、
人の属性だけでなく、趣味嗜好を
考えてくれるようにはなったが、
それも所詮は過去のデータ。
リアルタイムではなかった。

今までのオールドメディアは、
眼が見えていなかった。
しかし、人工知能の一つとして
深層学習（画像認識）が発達したことで、
ヒトやモノをもっと観察
（センシング）して
モデリングすることが可能になった。
自動運転、無人コンビニ、ドローンなど
すべてセンサーが鍵。

例えば、広告分野。
消費者の気持ちなど考えずに
マスコミや広告代理店は
大量に広告を投下していた。
スポンサーにとっては非常に非効率、
コスパが極めて悪いやり方だった。
現場でリアルタイムに起こっていること
人間の感情に寄り添うこと、
が大事であると、スポンサーは気づき始めた。

スポンサーは、
マスコミや広告代理店を切り、
自らが直接消費者に
デジタル広告を出す方法を
選び出している。
その場合、ポイントとなるのが「現場」。
つまり、センサーで人の行動や感情を
読み解き、十分に理解すること。

▪ 店舗をデジタル（AI）で武装する取り組みは、
「広告」分野に大きな改革を迫りつつある。
▪ 既に、米最大の小売りチェーン
「ウォルマート」は、2019年春、
「広告戦略」を180度転換した。
英大手広告会社「WPP」との契約を解消。
広告媒体は、メディアから現場に
店舗が「広告媒体」に変身

▪ ニューヨークの中心マンハッタンからクルマで
東に1時間強、ロングアイランドの中央部に
ある「ウォルマート」の「レビットタウン店」。
▪ 店内を見渡すと、複数の大型ディスプレイ。
▪ 店舗、時間帯、曜日、天気などで
どの商品が売れるかを人工知能が解析、
それに合わせてターゲットを絞り込んだ広告を出す。

▪ 店内広告の露出後、
どの程度の顧客がその商品を手にして
興味を示しているのかも、
ＡＩカメラで検証できる。
▪ 店舗を単に商品を並べて販売する場と
捉えるのではなく、
情報を消費者に伝える「メディア」に変身させた。

▪ ニューヨークのドラッグストア「ウォルグリーンズ」
▪ 飲料コーナーにある冷蔵庫に近づくと
飲料の情報や広告が表示
▪ 扉を開くと、画面と同じ場所に
同じ種類の飲料がある。
閉めると、「おすすめ商品」の広告に変わる。

▪ カンブリア紀における
生物の急激な進化は、
同時期に生物が
「本格的な眼」を持ち、
太陽光を視覚信号として
「本格的に利用」し始めた
ことによる。
英国の古生物学者「眼の誕生」
アンドリュー・パーカー

▪ カンブリア紀における生物の急な「進化」は、
生物が「本格的な眼」を持つようになり、
太陽光線を視覚信号として
本格的に利用し始めた。
▪ 「環境変化」に一早く気付く
眼を持ち、対応したこと。
▪ 眼を持たない生物は逃げ遅れ、滅亡した。
最近の有力な学説
英アンドリュー・パーカー「眼の誕生」

▪ アンドリュー・パーカー「眼の誕生」
▪ 地球が出来て46億年、
「カンブリア爆発」
▪ 「光スイッチ説」
（目が見える「三葉虫」の出現）
▪ それまでの生物は、触覚、聴覚のみ

▪ 5億年前のカンブリア紀を境に
「門」など、生物の属性が
劇的に増えた
▪ 地表に届く
太陽からの光が増え、
生物が「目」を獲得した。

▪ それまでの生物は、触覚、聴覚のみ
▪ ぶつかったら食う、
ぶつかられたら逃げる
という単純な世界
▪ 眼を持つ「三葉虫」の出現。
▪ 逃げる、攻撃をかわす硬い殻

▪ カンブリア紀に増えたのは、「化石」
▪ 目を確保した生物は、
目を持たない生物を捕食し始めた。
▪ 捕食される動物は自分も目を持とうと
する一方、「硬い殻」を身にまとう方向に
進化し始めた。「弱肉強食」が加速。

▪ 今までのロボットは、目が見えてなかった
▪ 今までのカメラ・センサーは「網膜」
▪ 「深層学習」が合わさり、「眼」となる
▪ 大きく拡大
人工知能技術を社会実装
新たな「眼の誕生」

▪ 瞬時に画像を認識し識別する
人工知能（ＡＩ）プロセッサー
の世界最大手「エヌビディア」
▪ 「自動運転」の基礎となる技術

▪ 高度な「画像認識」の実現は、
眼を持つことと同じ
▪ 片付けロボット
▪ 果実収穫ロボット
▪ 建設作業ロボット

▪ 店内には、レジがない。
▪ 代わりに弁当箱のような130個のカメラ
▪ 「目」を天井に設置した。
目は、縦、横、斜めから四六時中、
人の動きを観察し、
買うモノ、戻したモノを正確に見極めて
スマホ上で決済処理
「アマゾン・ゴー」

では、問題３です！
コンビニで一番アイスが売れる日は？
おでんが売れる日は？

▪ アイスが一番売れる日は？
▪ 暑い日？違う！
前日から一気に温度上昇した日
▪ 同様に、おでんが一番売れるのは、
前日から一気に気温下落した日。
答えは、・・・
プロスペクト理論

「モダリティ（感覚）」は変化に弱い
▪ 冷たい水に手を浸けてから、
ぬるま湯に手を浸けると、
熱く感じられる。
▪ 滝をしばらく見つめると、
止まっているはずの隣の岩が
ゆっくり上に動いているように見える
どの「モダリティ（感覚）」にも適用

▪ 野球でも、
豪速球であっても
同じような球だと
タイミングが合うが、
スローカーブの後だと、
さほど速くない球でも
振り遅れる。

中華料理店で、次の5品を
どの順番で出しますか？
（１）焼き餃子
（２）野菜炒め
（３）スープ
（４）酢豚
（５）麻婆豆腐
ところで、問題４です。

▪ 気の利いた店であれば、
スープ→餃子→野菜炒め→酢豚
→麻婆豆腐の順番で出して来る。
▪ 味の「薄い」料理から
徐々に「濃い」料理を出して行く
定番的なパターン

▪ 味の濃い「麻婆豆腐」が
前半で出て来たり、
味が薄い「スープ」が
後半になって出て来たら、
客のことをほとんど考えていない。
▪ 酢豚の代わりに
「エビチリ」でもＯＫ。

▪ 味の濃淡が連続したり、
同じ食材や同じ調理法の
料理が続いたりしないように、
「組み立て」は重要。
▪ 中華料理だけでなく、イタリアンや
ビストロ、居酒屋でも同じ

▪ 「技術」を使わなければ、
「ヒト」ではなく「猿」
▪ 人間は、何か行動する時、90%以上は、
「技術（Technplogy）」に頼っている。
▪ 90%の機械と10%の生身
（東京では95%）
「Human」＝「Animal」＋「Technology」
「人間」＝「動物」＋「道具」

▪ 技術が人間の脳力を拡張してくれる。
▪ 「この世に生き残る」という使命を
帯びた人間は、技術を使って
人間の能力を拡張している。

▪ 女子にお願いしたい
▪ 卒業後は、「子宮頸がん検診」と
「マンモグラフィーによる乳がん検診」
を必ず受診して欲しい。
一般的な「健康診断」には含まれない。
「仕事」も大事だが、「健康」を大切に！

▪ パナソニックは1990年代開発済み。
▪ 「おばあちゃんが仏壇にお参りをして
火の付いたロウソクを畳の上に置いて
そのまま忘れてしまい、
お掃除ロボットが倒したらどうするのか？」
▪ 「もし、火事が起きたら時に誰が責任を
負うのか？」
なぜ、「ルンバ」が出来なかったのか？
日本をダメにした「大人たち」

ラクダは、ライオンに襲われない
何とか生き残るためには？
▪ 天敵やライバルがいない理由は、
厳しく棲みにくい環境にいるため。
▪ 砂漠には天敵となる肉食動物が少ない。
▪ コブに栄養分を蓄積。
▪ 砂ぼこりから目を保護
するため、長いまつ毛。

アルパカは、ライオンに襲われない
▪ 天敵やライバルがいない理由は、
厳しく棲みにくい環境にいるため。
▪ 酸素の少ない
高山地帯にいる。
▪ 効率良く酸素を
体内に補給できる。

タンポポは、春に咲き、夏に夏眠する
▪ まだ他の植物が伸びてこない春のうちに
花を咲かせる。
▪ 夏になると、
根っこだけを残して、
自ら葉を枯らせてしまう。
▪ 他の植物が枯れる秋から冬にかけて、
再び葉を伸ばす。

人間の祖先「サル」は、森の樹上に逃げた
▪ 5.5億年前、カンブリア爆発が起きると、
様々な生物が出現して、
「弱肉強食」の時代へ。
▪ 巨大な恐竜が闊歩すると、
弱いサルは、森の木の上に逃げた。
夜に恐竜が寝ると、エサを探しに出た。

優勝「大阪桐蔭」エリート集団に対し
「雑草」と呼ばれたが・・・
昨夏甲子園準優勝「金足農」

雑草は強いのではない、実は弱い植物
▪ バス停の標識の際に咲いている
「ネコノメソウ」、
庭の草むしりをした後でも、
枯れずに復活して増える
「ツルマンネングサ」。

▪ 激しい生存競争が行われている
「自然界」において、
光、水、栄養分を奪い合う
競争に弱い雑草は、
森のように強い植物がある場所には
生えずに、土の少ない道端や
草取りされる畑のような場所に生える。

▪ 抜いても抜いても生えて来る蔓延る
雑草は、生命力が強いと思うが、
本当は弱い植物である。
▪ 雑草の「雑」は、悪い意味ではなく、
様々な草木を染色に使うと、
色々な色の布が出来たことに由来する。
ブログやツイッターなど「雑文」は、必要。

▪ 「雑草が踏まれるほどに強くなる」は、
本当ではない。
▪ 「強さ」の秘密は「タネ」にあり、
雑草は気温や降雨量など
あらゆる環境を想定して、
タネ一つ一つに違う性質を持たせた。

▪何百何千という「タネ」を空気中に
撒くうちに、
「どれかがどこかで
確実に生きながらえる
戦略を採っている」

2020年2月で53歳「60歳までやりたい」
「練習が楽しくなくなったら、辞める」
2020年2月「カズ」最年長

▪ 「ストリート育ちのブラジル選手は、
どんな条件でサッカーを
させても、上手い。
▪ いい芝生、硬い地面、ぬかるみ、
様々な状況でやって来て、
本当の意味でも使える技術を所持」
ストリート育ちのブラジル選手に学ぶ
悪条件にも適用する

▪ 「僕自身もブラジルに渡った
10代には、あらゆる悪条件で
サッカーをした。
▪ こういう場でも
プレーできなければ
本物じゃない、と言い聞かせながら」

▪ 「生き残るということは、
状況に順応できるということ。
言ってみれば、
僕らには泥沼しか与えられない。
それでも合わせて行く。
それを力とも言い換えられる
のだろうね」

▪ 「デジタル社会では
ナンバーワンで
あり続けないと、
永続的には生き残れない。
つまり、米国や中国と同じ土俵では
戦わず、確実に１位になれる市場を
求め続けることが重要である」

▪ 他に「ダヴィンチ」「ミケランジェロ」
▪ 「ルネサンス」の時代
（「古典の復興・再生」）
▪ 「地球は宇宙の中心ではない」
ことを知り、
化学に目覚めた画期的な時代
「コペルニクス」「ガリレイ」の時代
「第1次産業革命」

▪ 「人間は
生物学的進化の
一部である」
ことが発見された。
「ダーウィン」の時代
「第２次産業革命」

▪ 「我々の意思決定が
意識的ではなく、
無意識に
大きく影響されつつ
なされている」
ことを理解するに至る。
「フロイト」の時代
「第３次産業革命」

▪ 「コンピューターの方が
人類より優れている」
ことを目の当たりにした。
人類史上、まったく異なる
時代が始まった。
人間は機械とどこが違うか、
を考えなければならない。
「人工知能」の時代
「第４次産業革命」

▪ 「ドリルを買う人が欲しいのは穴である」。
▪ 人は、必ずしも「モノ」そのものが
欲しい訳ではなく、
自身の用事が片付くことを
望んでおり、
より良い解決方法があれば、
それを選択する。
「マーケティング」の基本
Ｔ・レビット

「AIDMA」、「AISAS」、「AISCEAS」、「DECAX」
グーグル（検索）
アマゾン（購買）
ｲﾝｽﾀｸﾞﾗﾑ（発見）
ＶＲ（体験）ＬＩＮＥ（共有）
テレビ
雑誌
価格コム（比較）

▪ 広告に対する消費者側の
心理状態の変化を、
ローランド・ホールは、
次の５つに分類し
説明している。
アテンション（Attention）＝注意をひきつける
インタレスト（Interest）＝関心をわかせる
ディザイア（Desire）＝欲求を起こさせる
メモリー（Memory）＝記憶させる
アクション（Action）＝行動させる
「ＡＩＤＭＡ」の法則

AIDMAモデル意思決定の時間
Ａ
Ｉ
Ｄ
ＭＡ
Ａ
Ｉ
Ｄ
Ｍ
Ａ
インターネットによる
ＡＩＤＭＡモデル
従来のＡＩＤＭＡモデル消費者の意思決定
までの時間
ＡＩＤＭＡの
到達レベル

グーグルの登場で消費行動が変化
「AIDMA」から「AISAS」へ

「AISAS」から「AISCEAS」へ
「比較」「検討」追加で消費行動が変化

「AIDMA」から「AISCEAS」へ
A: Attention （注意）
＜AIDMAの法則
＞
•ネット生活の浸透に伴い、購買プロセスに「検索」「比較・検討」「情報共有」が加わった
⇒ これらのニーズに合わせた、新たなサービスの提供が始まった。
非ネット時代の
個人の購買プロセス
1920年に米経済学者R. Hall氏が提唱
ネット時代の個人の購買プロセス
I: Interest （興味・関心）
D: Desire （欲求）
M: Memory （記憶）
A: Action （購買）
C: Comparison （比較）
E: Examination （検討）
S: Search （検索）
A: Attention （注意）
I: Interest （興味・関心）
S: Share （情報共有）
A: Action （購買）見る、聞くなどのリアルでの
情報認識から
いかに欲求を起こさせ、
記憶に残すかが重要
検索エンジンに対する
引っかかりやすさが重要
ユーザの興味と
マッチした情報提供
が重要
SNSなどの
コミュニティサイト
クチコミサイト
広告、宣伝などの
プロモーション手法に力点
比較するための
豊富な商品情報
提供が重要
比較サイト
リッチコンテンツ
（動画など）
ユーザの嗜好別に
交流できる場が重要
検索エンジン対策
ブログの導入*
コンテンツの豊富さ
コンテンツ
連動型広告
*構造上ブログは検索エンジンの上位に来やすいと言われている
対応する
新サービス
＜AISCEASの法則＞
アンヴィコミュニケーションズ社長望野氏が提唱

▪ 「AIDMA」：「商品」をアピール
▪ 「AISAS」：「体験」がシェアされる
▪ 「DECAX」：「Discover」が重要。
発見してもらう、体験が拡散、
続いて行く、体験が記憶となる
「DECAX」の時代へ
「発見」「体験」追加で消費行動が変化

▪ Discover
▪ Engagement
▪ Check
▪ Action
▪ Experience
▪ 記憶になるような「体験」
▪ インサイトを起点に

▪ 「DECAX」は、
「Discovery（発見）」
→「Engage（関係）」
→「Check（確認）」
→「Action（購買）」
→「Experience（体験と共有）」
▪ 従来の「注意〜興味」が「発見〜関係」へと
大きく変化を遂げている。

▪ Algorithm（提案）
▪ Sympathize（共感）
▪ Action（購買）
▪ Share（共有）
▪ 独自の機械学習アルゴリズムが
ユーザーの行動・環境・嗜好データを基に
一人一人にマッチするコンテンツ提案
「（AI）SAS」の時代へ
「人工知能（アルゴリズム）」を駆使

▪ Algorithm（提案）
▪ Sympathize（共感）
▪ Action（購買）
▪ Share（共有）
▪ 共感を生み、
効率よく購買や共有といった
ユーザーアクションへとつなげる。
「（AI）SAS」の時代へ
「人工知能（アルゴリズム）」を駆使

▪ グーグルで何かを検索した時、
アマゾンで何かモノを探す時、
ツイッターで世の中や友達の動向を
知る時、常にその裏には
アルゴリズムがある。
「人工知能」の基本
「アルゴリズム」とは

▪ 使っている人物は、どんな趣味で、
どんな話題に関心を持っているか。
▪ 入力されたデータや、
インスタグラムの「いいね」等の
反応を基に、
どのような情報を優先して画面に表示
するかを決める「手順」もアルゴリズム
「人工知能」の基本
「アルゴリズム」とは

▪ 産業・社会の変化が革命的に早いことが特徴。
▪ 産業革命
「第1次」～「第2次」約100年
「第2次」～「第3次」約100年
「第3次」～「第4次」約100年
「第4次」～？
▪ 短期間に大きな変化が来ることが予想
ＩoTを「第4の革命」と呼ぶならば・・・
IoT（インターネット・オブ・シングズ）

「第四次産業革命」の始まり
世代時期内容
第一次
産業革命
18世紀後半
～
蒸気機関の発明等
機械化、石炭エネルギー
第二次
産業革命
19世紀後半
～
電力等を利用した
大量生産時代
第三次
産業革命
1960年代
～
コンピュータ等が
牽引する情報革命
第四次
産業革命
現在
インターネット、ＩｏＴ、ＡＩが
牽引する社会変革
新たな「産業革命」

インターネットテクノロジー進化
年内容
2025年ついに東京都も人口減少へ
2026年認知症患者が700万人規模に
2030年百貨店も銀行も老人ホームも
地方から消える
2040年自治体の半数が消滅の危機へ
2042年高齢者人口が約4,000万人と
ピークに
2040年代までの日本の課題

インターネットテクノロジー進化
年内容
2017年ＡＩスピーカー発売
2020年ケータイ５Ｇ開始
2025年頃家庭で1Tbpsのネットワークインフラ
実用化
2030年頃無線と有線の融合加速化
2030年ＡＩと人間のコミュニケーションの
日常化
2045年ＡＩが人間の能力を追い抜く
2040年代までの進化

「デジタル化」の波
インターネット
モバイル・インターネット
IoT
AI・ロボット
第１の波
第４の波
第３の波
第２の波
500億
10億
100億
2000
2010
2020
デバイス数
リアルタイム、どこでも
リアルとデジタルの融合
知識支援、人との協働

▪ ウェアラブル
▪ IoT
▪ AI
▪ 手ぶらの時代（5G）
▪ あちこちに、センサーが埋め込まれる
▪ 日本政府は、「Society5.0」を唱える
（ドイツは「Industry4.0」）
5Gが促すビジネス・イノベーション
Society5.0

▪ 小学生へのパソコン（デジタル教科書）
▪ 日本は、5人に1人
▪ ルワンダ 1人に1台
（世界最低レベル）
▪ 補正予算で、ようやく1人1台に。
Society5.0

▪ 世の中のあらゆるモノがデジタル化され、
生まれたデータを駆使して、
付加価値を生む「データドリブン」
（データによるビジネスの駆動化）が進む。
▪ 現在は、データ分析を専門とする人間が
付加価値を付けているが、人間を介さず
自律的に付加価値を再生産する形に進む。
Society5.0

▪ 現実世界にある建物や道路、工場内の
機器、さらには人間そのものを、
あらゆるモノがネットにつながる
「IoT」を駆使して、コンピュータ上の
サイバー空間でそっくりそのまま再現。
▪ コンピューター上に
現実空間と同じ世界を構築
現実世界と対をなす「双子」
デジタルツイン

▪ 現実空間の多数のセンサーや映像を活用し
サーバー空間でそっくり再現する。

▪ 疑似的な双子を使って、未来をシュミレート
することで、予めリスクを回避、予測可能な
社会を実現

あらゆるモノがネットにつながる「ＩＴ」
ネット接続機器は人口をはるかに超える
2003年 2010年 2015年 2020年
世界
人口
63
億人
68
億人
72
億人
76
億人
ネット
接続
機器
5
億個
125
億個
182
億個
501
億個

▪ 2020年1月6日、
インテルのボブ・スアンCEOは、
「ネットにつながるモノは、
2025年には560億個に増えて、
1人当たり7台になる」
▪ 「5G」が急増したモノをつなぐ役割を果たし
データの分析に人工知能を活用する。
あらゆるモノがネットにつながる「ＩＴ」
ネット接続機器は人口をはるかに超える

▪ あらゆるモノがネットにつながる
「ＩｏＴ」に
「ＡＩ（人工知能）」
が組み込まれる
「ＡIｏＴ」の世界。
▪ 2030年に実現
人工知能は進化を続ける
実現しそうな技術

▪ 1999年、ケビン・アシュトンが提唱。
▪ 「スマート冷蔵庫」
中にある食品の「賞味期限」
正面スクリーンにレシピを掲載。
▪ 「コネクテッドカー」
フロントグラスディスプレイ
ミラーレス車（高性能フィルム）
Internet of Things

▪ 「身の回りのモノをネットにつなげて
スマホやパソコンで束ね、派生する
サービスの市場を開拓する手法」
▪ 「つながる機器」市場は
数年後に
3倍以上になる。
IoE（Internet of Everything）と言う人もいる

▪ 宿、車、自転車など、
あらゆるところで「シェアリング」が進行中。
▪ ネットで、自分の持っているものをすべて
貸し出すことで、お金を稼げる。
▪ 「IoT」で、いつ、どこで、誰が借りているか
貸したモノがどのような状態であるか
分かるようになる。
「シェアリング」と「IoT」
「IoT」の進化が「シェアリング」を進行

▪ すべてのヒトとモノが見える、つながる
▪ 追跡可能になる（トレーサビリティ）
▪ つながった、実名の顧客へのサービス
▪ 個人、集団軸双方でのデータ集積
▪ 人工知能（深層学習）、学習技術の進化
▪ ネット上のデータが個人の「信用」評価に
「シェアリング」と「IoT」
「IoT」の進化が「シェアリング」を進行

▪ 「IoT」など時代の潮流を盛り込んだ
ストーリー。
▪ 3つの顔を持つ謎の男
「安室透」が大人気。
熱狂的な女性ファンを指す
「安室の女」という
言葉が生まれた。
劇場版22弾
「名探偵コナンゼロの執行人」

▪ センサーの単価が下落
2004年 1.3ドル（130円）
2014年 0.6ドル（60円）
2020年 0.38ドル（38円）
▪ 無線通信の高速化、普及
▪ 人工知能の進化

▪ 次世代の
「デジタル・トランスフォーメ―ション」
▪ 自動車と繋がると、「MaaS」
▪ 家電と繋がると、「IoT」

▪ 人々 1.5ギガバイト/日
▪ スマートデバイス 200億台
▪ スマートシティ 250ベタバイト/日
▪ スマートファクトリー 1ベタバイト/日
▪ スタジアム 200テラバイト/試合
▪ スマートオフィス 150ギガバイト/日
▪ 自動運転車 5テラバイト/日
▪ スマートホーム 50ギガバイト/日
2020年までに・・・

▪ 「スターバックス」の
コーヒーマシンを
インターネットに接続
（2019年1月）
バリスタマシンは、世界中に100万台
稼働。新商品開発にも寄与。
「デジタル・フィードバック・ループ」構築

▪ 「富士山の銘水」
ウォーターサーバーを
インターネットでつなぐ
▪ 水の残量を自動的に計測
▪ 天然水を必要なタイミングで
アマゾンが補充（自動再注文）

▪ 伊勢市の大衆食堂・土産店「ゑびや」
▪ 天気予報、
近隣イベント
などから来店予測
▪ 店前のカメラで、店の前を通る
歩行者の「感情認識」

▪ 会場内外に、「赤外線センサー」や
「防犯カメラ」を、多数設置。
▪ 人の流れに付いて、ビッグデータを収集、
解析して、混雑を予測し、それを避ける
最適な誘導を行う。
▪ 犯罪やテロの防止にも活用する。
最先端技術を駆使した「ハイテク五輪」
2020年「東京五輪」での活用

▪ これまで、通信はヒトが行うことが主
▪ 人が関わらないので、
「プライバシー」の問題がない。
▪ モノは無限であるため、
利用者数には限界がない。
無限に広がる可能性

ケータイの進歩で「ヴァーチャル空間」は拡大
世代商用化特徴通信速度
1G 1981年
アナログ電話、
音声通話のみ
2G 1991年
デジタル化
メッセージ送信可能に
毎秒
64ｷﾛﾋﾞｯﾄ
3G 2001年
ブロードバンド化
スマホ登場
毎秒
2ﾒｶﾞﾋﾞｯﾄ
4G 2010年
高速データ通信が
可能に
毎秒
100ﾒｶﾞﾋﾞｯﾄ
5G 2020年
あらゆるものが
通信でつながる（IoT）
毎秒
10ｷﾞｶﾞﾋﾞｯﾄ

▪「5G」で人だけでなく
デバイスも繋がる。
▪1兆個のデバイスからデータ収集
▪新しいビジネスがどんどん生まれる

▪ １．ＬＴＥの100倍の通信スピード
▪ ２．ＬＴＥの100倍の接続機器数
▪ ３．10Gbps以上のピーク速度
▪ ４．１ミリ秒以下の遅延
▪ ５．低消費電力化
▪ 一番進んでいる日本人には5G対応して、
訪日客には3.5Gか、Wifiを使ってもらう。
ケータイ第5世代（５Ｇ）
2020年東京オリンピックに合わせて導入

携帯電話番号の有効活用
IoT向けに「020」を開放
番号帯用途
010 国際電話
020 ポケベルなど→機器間通信向けに開放
030
未利用
040
050 ＩＰ電話
060 未利用→携帯電話向けに開放
070
携帯電話
ＰＨＳ
080
090

▪ 2017年1月～
次世代電力計、自動販売機
家電、防犯カメラ、ウェアラブル端末
▪ 8,000万台をカバー（090と同じ11桁）
▪ IoT機器は、2億台に普及予定
その場合は、桁数を増やして対応
携帯電話番号の有効活用
IoT向けに「020」を開放

▪ 「020」は、8,000万個が使えるが、
既に3,000万個以上を携帯通信会社へ
割り当て済み。2020年には不足見込み
▪ 14桁にすると、125倍の100億個に。
▪ フランスの携帯番号の数と同レベル。
▪ 「070」「080」「090」は
IoT機器での使用を中止
「5G」と「IoT」に対応（100億個追加）
「020」は、11桁➝14桁に

希少な価値（富）は何になる？
ロボットがモノを作る時代
農業文明工業文明サイバー
文明
中核技術金属エネルギーデジタル
技術
富食料マネーロマン
統治構造王政市場？

▪ 「高速化」だけじゃなく、
▪ 「リアルタイムなやり取り」
（超低遅延）
▪ 「同時にたくさんの機器と通信」
（多数同時接続）
▪ＩoT時代の基盤となる技術
第５世代「５Ｇ」
「５Ｇ」とは・・・・

▪ 米国では、５Ｇがリッチコンテンツを
巻き込む形で、
ネットに拠る「動画配信」を計画
▪ （１）超高速（LTEの20～100倍）
▪ （２）多数同時接続（１㎢あたり100万台をつなぐ）
江戸大の教室なら3,000台ぐらい
▪ （３）超低遅延（LTEの1/10）、遅延なくレスポンス
リアルタイムなやり取り
移動システムの進化

▪ 「5G」の最大速度は、
現行の「4G」に比べ、
「実行速度」が20倍に
▪ 「5G」時代には「スマホ」がメディアの王様
1日の「スマホ利用時間」が2時間以上の
人は、全体の7割を超える。
「メディア」が大きく変革する転換期
2019年は「5G元年」

▪ ５Ｇにより、映像や音声を送る際の
「遅延」が大きく改善することで、
「４Ｋ」や「８Ｋ」など高精細の動画は、
放送より通信の方が配信し易い。
▪ テレビよりスマホの方が高画質。
2020年・東京五輪はスマホで視聴。
ＮＨＫは、2019年に「ネット同時配信」
「放送」と「通信（ネット）」が逆転

▪ 5Gについては、2時間の映画が3秒で
ダウンロードできるという「速さ」が
盛んに宣伝されているが、
実はその逆の
「アップロードが速くなる」ことの方が、
われわれの生活と仕事を大きく変える。
自分の情報を素早く大量に
世の中に発信・公開できる。
「ダウンロード」より「アップロード」

▪ スマホで4Kの高精細動画を見ながら
自分が撮った動画を発信するという
「マルチタスク」が可能になる。
▪ たとえば、現場を4K動画で
実況中継しながら、動画を見ている
フォロワーたちと同じ画面でやり取り
出来るようになる。

▪ 4Gだと、端末100台程度であっても、
一斉に接続を試みると、
接続不可能となる場合が
あった。
▪ 混雑する駅やイベント会場で
ネットがつながらなかった経験があるはず。
▪ 5Gなら、基地局1台につき、
約2万台の端末を同時接続可能。
「多数同時接続」とは・・・

▪ 100万台/㎢の接続機器数（LTEの100倍）
▪ スマホ、PCを始め、
身の回りのあらゆる機器が
ネットに接続
▪ 自宅部屋内の約100個の端末・センサーが
ネットに接続
（現行技術では、スマホ、ＰＣなど数個）

▪ あらゆるモノがネットに繋がる
「IoT」の普及を後押しする。

▪ 5Gの普及に伴って、IoT家電も普及。
▪ スマホから部屋の自宅の部屋の温度を
調節したり、
ロボット掃除機で
帰宅前に掃除して
おくことが
簡単に出来る。

▪ 雑用に費やしていた時間が減り、
自分が本来やりたいことの時間が増加。
▪ 自分は本当は何がやりたいのか、が
問われるようになる。
▪ 職場でも、自発的に考えて行動する
能力が求められるようになる。

▪ 1キロ㎡内接続機器数は100万
▪ 膨大なセンサー・端末から情報収集
▪ スタジアム観客の
端末に同時配信
「多数同時接続」で可能になるサービス

▪ スポーツ観戦
▪ 数万人が入る
スタジアムの席から
スマホの操作を通じて
好みの視点で観戦
何が出来るのか？

▪ 安全運転
▪ 車と歩行者の
スマホが通信し、
衝突事故を回避
何が出来るのか？

▪ 自動運転は、「5G」を経由して
遠隔地からハンドルやブレーキを操作。
▪ 「4G」で通信した場合、
時速100kmでブレーキを踏んでも、
タイムラグの影響から
ブレーキが作動するまで、1.4m進む。
▪ 「5G」であれば、わずか2.8cm。
「5G」が「自動運転」インフラに
遠隔操作エリア拡大が課題

▪ 1ミリ秒程度の遅延（LTEの1/10）
▪ 利用者が遅延（タイムラグ）を
意識することなく、
リアルタイムに
遠隔地の
ロボット等を操作・制御
「超低遅延」とは・・・

▪ たとえば、「自動翻訳」
現状は、
レスポンスが
遅いが、
５Ｇでは、
リアルタイムで
通訳翻訳する。
「超低遅延」とは・・・

▪ 2019～2020年は
使えるエリアは
都市部やイベント会場
などで限定的となる見込み。
▪ 3G、4Gの時も全国レベルの普及は
4～5年掛った。全国普及は2025年
「5G」時代の「新潮流」
「普及」予測は？

5Gで利用する周波数帯
周波数 3世代 3.5世代 3.9世代 4世代 5世代
700MHz 〇
800MHz 〇〇〇
900MHz 〇〇
1.5GHz 〇〇
1.7GHz 〇〇〇
2GHz 〇〇〇
3.4GHz 〇
3.5GHz 〇
3.7GHz、4.5GHz、28GHz 〇
大きい情報量、高い直進性

3.7GHz
帯
楽天ﾓﾊﾞｲﾙ
100MHz
KDDI
沖縄ｾﾙﾗｰ
100MHz
ｿﾌﾄﾊﾞﾝｸ
100MHz
NTTドコモ
100MHz
「5G」周波数割り当て
ドコモとKDDIには、600MHz
KDDI
沖縄ｾﾙﾗｰ
100MHz
3.6GHz 3.7GHz 3.8GHz 3.9GHz 4.0GHz 4.1GHz
NTTドコモ
100MHz
4.5GHz
帯
28GHz
帯
4.5GHz 4.6GHz
楽天ﾓﾊﾞｲﾙ
400MHz
NTTドコモ
400MHz
27.0GHz 27.4GHz 27.8GHz 28.2GHz 29.1GHz 29.5GHz
KDDI
沖縄ｾﾙﾗｰ
400MHz
ｿﾌﾄﾊﾞﾝｸ
400MHz

「5G通信」 2020年春開始
キャリアサービス開始カバー率投資額
NTTドコモ 2020年春 97.0% 7,950億円
KDDI 2020年3月 93.2% 4,667億円
ソフトバンク 2020年3月頃 64.0% 2,061億円
楽天モバイル 2020年6月頃 56.1% 1,946億円
2024年までに設備投資を急ぐ

「5G通信」 2020年春開始
キャリア 5G基盤展開率 3.7,4.5GHz 28GHz
NTTドコモ 97.0% 8,001局 5,001局
KDDI 93.2% 30,107局 12,756局
ソフトバンク 64.0% 7,355局 3,855局
楽天モバイル 56.1% 15,787局 7,948局
2024年までに設備投資を急ぐ

「5G」の衝撃は、メガトン級
メディアを完全に一変させる

▪ 5Gが普及すれば、
超高速・超低遅延・大容量・多数同時接続
というモバイルデータ通信環境が実現。
▪ データ量上限設定と速度制限は、
撤廃される。
Wi-Fiは要らなくなる

▪ 「高速化」だけじゃなく、
▪ 「リアルタイムなやり取り」
（超低遅延）
▪ 「同時にたくさんの機器と通信」
（多数同時接続）
▪動画、ゲーム、音楽の基盤へ
「５Ｇ」とは・・・・

▪ 「3G」文書や軽い画像
「着うた」や「写メール」広がる
▪ 「4G」画像や軽い動画
「フェイスブック」や「ユーチューブ」
▪ 「5G」大容量の動画配信
「eスポーツ」の活況
「メディア」が大きく変革する転換期

▪ 8ギガのハイビジョン（HD）動画を
ダウンロードするのに、必要な時間
・「３Ｇ」では、70分
・「４Ｇ」では、7分
・「５Ｇ」では、6秒
▪ 「５Ｇ」により、スマホはサクサク動く
ようになる。
「超高速」とは・・・

▪ 「5G」は、動画フリーになる（パケ放題）
▪ スマホで、テレビでも、ネットでも
変わりなしに見るようになる。
メディアを完全に一変させる

▪ 米国では、使用端末は、
テレビ23%、PC30%、スマホ41%
▪ 日本では、使用端末は、
テレビ17%、PC23%、スマホ54%
▪ 日本では、スマホ視聴が多い。
朝と夕の通勤・通学時、昼休みに
モバイルデータ通信を利用して視聴
日本は、もともとスマホ視聴が多い

▪ スマホで動画を視聴する課題
▪ データの消費量。
動画を見過ぎて、月末に
「ギガが足りない」
と嘆くユーザーが多い。
▪ 「5G」で、一気に解決できる。
5G時代は、動画が見放題に

▪ ５Ｇにより、映像や音声を送る際の
「遅延」が大きく改善することで、
「４Ｋ」や「８Ｋ」など高精細の動画は、
放送より通信の方が配信し易い。
▪ テレビよりスマホの方が高画質。
2020年・東京五輪はスマホで視聴。
ＮＨＫは、2019年に「ネット同時配信」
「放送」と「通信（ネット）」が逆転

▪ ユーザー調査の結果、
飛行機の中など、
「旅行中に動画を見たい」
という要求が多かった。
▪ ストリーミングではなく、Wi-Fi環境で
予め動画をダウンロードできる機能を強化
旅行中の動画視聴も簡単に

動画視聴 57.7%
ウェブ閲覧 17.0%
ゲーム 7.8%
SNS 5.1%
ネット通販など 4.6%
データ通信（ダウンロード）
世界のネット通信

▪ 2020年に「ケータイ5G」になると、
「動画の高速化」と「低コスト化」
▪ 通信速度は100倍、通信量は1,000倍
▪ 常時、動画に接続しても、
速度制限はかからない。
▪ 外出先でも、気軽に「ネットフリックス」や
「アマゾンプライム」、YouTubeを見られる。
「マスコミ」が抱える「恐怖心」

▪ 「5Gのサービス本格化、
インターネットの発展、
SNSの普及、
価値観や社会の多様化によって
メディアの中心的な地位がスマホに奪われ、
影響力が極端に低下する」
ことに怯えている。
「マスコミ」が抱える「恐怖心」

ﾈｯﾄﾌﾘｯｸｽ
23%
ｱﾏｿﾞﾝﾌﾟﾗｲﾑ
ﾋﾞﾃﾞｵ
13%
ﾃﾞｨｽﾞﾆｰ+
8%
ｱｯﾌﾟﾙTV+
1%
その他
55%
2024年に米4強が世界の半分を占める予測
世界の「動画配信」シェア
英調査会社
デジタルテレビリサーチ調べ

米国動画配信サービス
複数契約の傾向が強まる
0
1
2
3
2016 2017 2018 2019
1.6
1.8
2.1
2.6（1人あたり平均契約数）
米コンサルティング会社
アクティベート調べ

dTV
13.7%
Hulu
11.6%
U-NEXT
11.1%
DAZN
10.6%
ｱﾏｿﾞﾝﾌﾟﾗｲ
ﾑﾋﾞﾃﾞｵ
9.8%
ﾈｯﾄﾌﾘｯｸｽ
8.9%
その他
34.3%
生き残りを賭けアニメ争奪戦が激化
日本の「動画配信」シェア
2018年
GEM Partners調べ

▪ 5Gについては、2時間の映画が3秒で
ダウンロードできるという「速さ」が
盛んに宣伝されているが、
実はその逆の
「アップロードが速くなる」ことの方が、
われわれの生活と仕事を大きく変える。
自分の情報を素早く大量に
世の中に発信・公開できる。

▪ ダウンロードではなく、アップロードが注目！
▪ テレビでは、中継用のアップリンクを
持って来なくてもライブ中継が可能に。
アップロードが高速化
テレビ局の「5G革命」

▪ 「ローカル5G」は、
携帯大手が全国規模に広がる
5Gネットワークだけでなく、
企業自らが
自分の土地や建物で
5Gを活用する動き。
▪ 2019年12月末に申請受付を開始。
「ローカル5G」とは
ユーザー視点から

▪ 「ローカル5G」を活用すれば、
あらゆるモノがネットにつながる
「IoT」技術や
「人工知能」を用いて
工場を高度化する場合に
重要な機密データを
外部に出す必要がかくなる。
自社だけの「5G」を活用できる。

▪ 「ローカル5G」
▪ 28GHz（ミリ波）は、2019年割り当て
▪ 2020年以降～4.5GHz割り当て
▪ 28GHzは、あまり電波が飛ばないので
干渉を考えないで始められる。
「ローカル5G」の推進

▪ 地域や産業の個別のニーズに応じて
地域の企業や自治体等の様々な主体が
自らの建物内や敷地内で
スポット的に柔軟に構築できる
「5Gシステム」。
▪ Wi-Fiと比較して、無線局免許に基づく
安定的な利用が可能。

▪ 「ローカル5G」は、
4.6-4.8GHzおよび28.2-29.1GHzの
周波数を利用することを
想定している。
▪ 「NSA構成」を前提に、
28.2-28.3GHzについて先行して
2019年内に制度化を行う。

▪ 情報技術（IT）や環境技術など
先端技術を採り入れ、
生活の質の向上に加え
エネルギーや資源の効率的な利用を
実現する新しい都市づくり。
▪ 交通渋滞が起きないようにするため、
交通手段の新たな開発が焦点。
スマートシティ
欧州で先行

柏の葉キャンパス「スマート・シティ」
▪「太陽光発電システムで、
街の中にある高層マンションや
大型商業施設が
互いに電力を融通している」
▪「環境共生」「健康」「新産業創造」
ヴァーチャル空間に流れる膨大なデータの一部を
現実空間で活用してよりよい街を目指すこと

▪ 太陽光パネルを設置して、
代替エネルギーを使用。
▪ 「スマートホーム」
各家庭の中央装置に冷蔵庫やエアコン、
照明等の家電をつないで、
使用電力量をリアルタイムで監視する。

▪ 消費電力が急に増えた時に
エアコンの出力を弱めたり、
照明を暗くしたりして、
ピーク時の
最大電力消費量を
一定水準に抑える。

▪ 無線につないで
通信機能を持たせた電力計。
▪ 検針員が家庭を回って調べていた
電力消費量を遠隔で集約。
30分ごとの消費状況も収集。
▪ 電力の使用状況で在宅数も分かる
スマートメーター
ＡＩ利用

「スマート・メーター」
▪ 使用電力量をリアルタイムに見える化。
▪ 需要に応じた動的料金で
皆がたくさん使っている
時には、
電気代を高くする。
→需要の平準化
▪ 家庭にあるエアコン、
冷蔵庫をスマートメータ―とつなぐ。
「スマートグリッド」提唱

冷暖房
32%
給湯
35%
厨房
9%
動力他
12%
照明
12%
家庭部門用途別エネルギー消費割合
問題は、「家庭」と「輸送」。オフィスの50%が「冷暖房」

▪ 「つくばエクスプレス」
柏の葉キャンパス駅と
東京大学柏キャンパスの間の
約2.6キロを走るシャトルバスを
自動動運転バスに。
▪ 午前11時から午後3時までの4便
2019年11月1日から運行開始
柏の葉で「自動運転バス」

▪ 自動運転は、5段階の4番目の
「レベル2」で、
運転手が運転席に座るが、
途中1.2キロを自動走行に
切り替える。
▪ 三井不動産は「柏の葉スマートシティ」で
将来的に自動運転バスを導入する計画
2019年11月1日から運行開始
柏の葉で「自動運転バス」

▪ 県立総合競技場や
市立小学校のプール、
体育館が使われた。
▪ 柏の葉キャンパス駅前の
「三井ガーデンホテル」を
宿泊場所として提供。
2019年9月10日～14日ラグビーＷ杯
ニュージーランド代表の事前キャンプ地

▪ 「オールブラックスは
かっこいい、
柏の葉の街も
かっこいい」を目指す。
▪ 特設ホームページを公開
▪ 代表選手をＰＲに活動
2019年9月10日～14日ラグビーＷ杯
ニュージーランド代表の事前キャンプ地

▪ 「直流ＤＣ」（エジソン）対「交流ＡＣ」（テスラ）
▪ 直流は、車両が安いため、都市部に使用。
地下鉄は、直流。
▪ 交流は、高電圧のため、大出力が必要な
新幹線や長距離電車に使用。
「つくばエクスプレス」は、守谷行きが多い
常磐線は、取手行きが多い

▪ 秋葉原～守谷の直流用電車は、
「TX－1000系」
▪ 秋葉原～つくばの
交直流両用電車は、
「TX－2000系」
▪ 守谷～つくば間は、直流は走れない。
茨城県石岡市柿岡に、
気象庁の磁気観測所があるから。

▪ 石岡市に気象庁地磁気観測所があり、
直流電車が走ると地磁気に影響を与え
正しい観測ができない。
▪ そのため、観測所から
半径30～40km以内
直流電車はNG。

▪ 交流（電力）：テスラが開発
：長距離送電に適す、安全、安い
▪ ＰＣケーブルの箱（交流を直流に変換）
▪ 直流：エジソンが開発
:電気を貯められることがメリット
「スマート・シティ」実現に向けて
NTT

▪ 北海道・胆振東部地震では、
交流１系統しかなく、全部止まった
▪ 「スマート・シティ」は、
直流で出来ないか？
▪ 電気自動車も、直流で。
「スマート・シティ」実現に向けて
NTT

▪ 停電したのに、
全世帯とならなかったのは、なぜか？
▪ 「太陽光発電」の
自宅は大丈夫だった。
その後、２割の節電を
求められても
通常通りの生活が出来た。
「胆振東部地震」で起きたこと
「太陽光」の家やマンションは大丈夫

▪ 個人の位置情報や行動履歴から
帰宅時間を予測
▪ 室内温度の調整や入浴準備をする。
▪ 健康状態や冷蔵庫の在庫に合わせた
レシピの提案や自動発注、
ロボットによる自動料理
スマートハウス
ＡＩ利用

▪ コネクテッドカー（つながる車）を中心に
あらゆるモノやサービスをネットでつなげる
「スマートシティ」を
静岡県裾野市に新設。
▪ 2020年末に閉鎖予定の
東富士工場の跡地を利用。
トヨタ実験都市「スマート・シティ」
つながる街も車も（静岡県裾野市）

▪ 地区名は「WovenCity（ウーブン・シティ）」とし、
初期は、トヨタの従業員や関係者ら
約2,000人の居住を見込む。
▪ 敷地面積は、
約71万平方メートルで
2021初の着工を目指す。

▪ 自動運転の電気自動車「イーパレット」を
走らせる。
居住者は、車のほか、
室内用ロボットなどの
新技術を検証する。

▪ 住民は、室内向けのロボットを使い、
センサーや人工知能で健康状態を
チェックできる。
▪ 燃料電池発電などの
必要なインフラ設備は
すべて地下に置く。

▪ 都市の名前は「WovenCity（ウーブン・シティ）」。
英語で「編まれた街」を意味する。
網の目のように織りなすイメージから
名付けられた。
▪ 3種類の道が、
網の目のように織りなす
イメージから名付けられた。

▪ 「現在、世界人口に占める都市住民の
比率は50%だが、
2050年には、
総人口が98億人に
増えて
このうち70%が
都市に住むようになる。
都市化は課題を生むため、技術で解決する」

▪ 中国が官民合わせたプロジェクト
▪ アリババ集団が、
強力に後押し
中国「スマート・シティ」プロジェクト
河北省雄安地区に30兆円超投資

▪ ソニー・吉田憲一郎社長
「過去10年のメガトレンド（大潮流）は
モバイルだった。
これからは
モビリティー
（乗り物）だ」
ソニーが「自動運転車」
2020年度に公道で走行実験

▪ ハンドルやブレーキなどの操作を自動化
▪ ロボット「aibo（アイボ）」開発チームが製作

▪ 高精細の画像センサーを約30個搭載。
▪ 人工知能を使って人やモノを検知。

▪ 睡眠時間が足りていないことを
満足げに語る日本人は多い。
▪ 「4時間しか寝ていない」
「オレなんか2時間だよ」
「私なんてオールよ」
いまだに引きずる「寝てない自慢
「プロフェショナル」とは何か？

▪ 「残業し過ぎてるオレ」自慢
▪ 「仕事任され過ぎてるオレ」自慢
▪ 若者の間でも
「昨日、寝てねえんだよ」
と睡眠不足を自慢する。
いまだに引きずる「寝てない自慢

▪ 「アマチュア」が片手間では出来ない
技術（スキル）があるから
「プロ」であったが、
「データ」を分析する力、
使いこなす力がないと、
「プロ」と呼べない時代になった。
アマチュアとの線引きが変わった

▪ 「馬車はなくなっちゃうの？
▪ 「俺たち、どうなっちゃうの？」
▪ その後、馬の頭数は激減して、
復活することはなかった。
▪ 「馬も以前そう言ってたな」
自動車が登場した時、馬の不安
研究者ジョーク「馬の会話」

▪ 移動手段として
馬車に乗っている人はいないが、
観光地の乗物や
皇族行事用として
消えずに
残っている。
役割が変わる。「メディア」→「工芸品」
ポイントは、「他からずらす」

▪ 照明器具として、
ろうそくを使わないが、
おしゃれな
レストランの
テーブルに
置かれている。

▪ 戦争に行く時に、
戦闘用具として
刀を持って
行かないが、
刀鍛冶屋は
なくなっていない。

▪ 「手すき和紙」は、祝儀袋、手紙、
建築、インテリア
に使えば風流。
和紙ノートや和紙の雑誌
を使う人はいないが、
なくなってはいない。
役割が変わる。「メディア」→「文化（工芸品）」

▪ 将棋駒：山形県・天童市が95%
▪ 眼鏡フレーム：福井県・鯖江市が96%
▪ うちわ：香川県・高松市が90%
旧メディアは、「伝統工芸品」へ
生き残る方法は、「ズラして生きる」

▪「メディア」としての役割を終了。
新聞社・出版社は「本作り職人集団」へ
生き残る方法は、「ズラして生きる」

▪ 紙の「本」や「新聞」は、なくならない。
本屋は潰れても図書館
博物館は絶対に残る。
ただし、メディアでは
なくなる。
コンビニの本・雑誌
コーナーは大幅に縮小。

▪ 紙媒体や書店が
なくなることはない。
しかし、その姿は、
少数の趣味の世界の
存在として。

◼ 「オリコン」の源流は、1967年に現社長の
小池恒氏の父親・聡行氏（故人）が創刊した
雑誌「総合芸能市場調査」
（現・コンフィデンス）。
◼ 1999年、データベース事業を
分離した「おりこんダイレクトデジタル」
として分離された。
「雑誌」→「ヒットチャート」→「ニュース配信」
変わって生き残り「オリコン」

◼ 「収益源」は、大きく変遷した。
◼ 2000年代前半は、音楽ランキングの
集客力を生かした「着メロ」などの
携帯電話向けコンテンツ配信が主力。
◼ 10代前半には、携帯電話向け音楽配信サービス
「着うたフル」が売上高の過半を占めた。

◼ スマートフォンの普及で、
携帯電話向け事業は、失速。
◼ CD市場の縮小など音楽業界の変化も逆風
◼ 雑誌事業は、
2016年、一般向け週刊誌「オリ★スタ」休刊
2020年3月、業界向け「コンフィデンス」休刊

◼ 現在の「収益源」は、
芸能・エンターテインメントの「ニュース配信」
◼ オリコンが取材・編集したニュースを
自社サイトや地方紙などの他社媒体に
配信する。
◼ 記事や写真の配信に加え、動画の配信も。
「Yahoo！ニュース」にしばしば掲載される。

◼ 年に1度「オリコン顧客満足度アワード」を発表
◼ 9月末時点で146の商品やサービス
を扱う。
対象は、引っ越しやエステ、結婚相談所、
保険など金融関連など幅広い。
◼ 実際に利用した消費者を対象に調査するため
広告宣伝をしていない企業にもチャンス。

◼ 年に1度「オリコン顧客満足度アワード」を発表
◼ 上位に入った企業は、
オリコンと商標の利用契約を結ぶと
「オリコン顧客満足度1位」といった
ロゴを自社の広告などに掲載できる。
◼ 商標を利用する企業が増えれば、
オリコンの収入増につながる。

◼ 日本テレビは、2017年
連続ドラマ「過保護のカホコ」で
LINEのトーク画面に
メッセージを書く。
◼ 主人公をキャラクター化したAIが応答
45万人が登録、会話数は1億回を超えた。
テレビと動画の連携事例
「ネット」の力で「テレビ」生き残り

◼ 本編では描き切れない
サブストーリーやスピンオフ作品を
動画に配信してファン獲得に一役。
◼ 菅田将暉主演「3年A組～今から皆さんは
人質です」は、最終回放送後に「Hulu」で
卒業式を配信して、システムダウン。

◼ 悪ノリして「炎上するケース」も増加
◼ 2017年日本テレビ
「愛したって、秘密はある」は、
「本当の完結編はHuluで」
と告知して、テレビの視聴者を
バカにしているのかと炎上。

◼ 日本テレビ「あなたの番です」は、
AIの存在をドラマ内容とリンク。
◼ 主人公の一人・菜奈は、
ドラマ中盤で殺されるが、
後に「AI菜奈ちゃん」として復活。
◼ 視聴者がLINEで会話できるようにした。

◼ ドラマでは、住人が次々と殺され、
誰が犯人かが最大の謎。
◼ 住民それぞれの人物像を
教えてくれた。
◼ 134万人が利用し、
会話数は、2億9,000万回。

◼ 「謎解きを楽しむファンを増やし、
リアルタイム視聴に
つなげる」
という狙い通り、
視聴率は放送を重ねる
ごとに上昇し、
最終回は、19.4%。

◼ 悪ノリして「炎上するケース」も増加
◼ 事件の黒幕の予想がブームとなった
日本テレビ「あなたの番です」は、
謎の一部が「Hulu」を見ないと
解けないことが分かり、
視聴者からクレームが起こり、炎上。

◼ 「Hulu」は、日テレの子会社であり、
有料会員視聴者数を増やして
収益を上げる戦略
◼ 「嫌儲」傾向が強いネット利用者からは
「日テレ＝悪」となる。
「Paravi」にも、TBSとテレ東が出資。

◼ フジテレビは、2019年10月、
エンターテインメントに関する
記事を載せたサイト
「フジテレビュー!!」を開設。
◼ フジテレビが手掛ける番組、映画の他、
番組とは直接関係ないインタビューも。

◼ 2019年秋の連続ドラマ
「モトカレマニア」は、
新木優子演じる主人公の
ファッションについて、
スタイリストに話を聞き、
コーディネートのポイントや
衣装のブランド名をアップ

◼ ヘアメイクの方法も
動画付きで説明し
ドラマ終了後も掲載
◼ 番組出演者からの
差し入れも紹介。

◼ フジテレビが手掛ける番組、映画の他、
番組とは直接関係ない
芸能人のインタビューなど
幅広い内容を提供する。
◼ 「どのような記事でも、面白ければ
巡り巡ってフジの番組につながる」

◼ TBSが目指すのは、
「デジタルとアナログを行き来させ、
幅広い世代の視聴を得ること」
◼ SNSを通じた
番組の宣伝活動を強化。

◼ 2020年1月2日「義母と娘のブルース」
新年スペシャルでは、
TBSのLINE公式アカウントを通じて
住所、氏名などを演じると、
抽選で1万人に綾瀬はるか
演じる主人公・亜希子らから
本物の年賀状が送られる。

◼ 2020年1月2日「義母と娘のブルース」
新年スペシャルでは、
TBSのLINE公式アカウントを通じて
住所、氏名などを演じると、
抽選で1万人に綾瀬はるか
演じる主人公・亜希子らから
本物の年賀状が

◼ 年賀状が届くのは2020年元旦
◼ 年賀状を撮影して
SNSにアップしてくれる
ことを狙い、
拡散すれば、
翌日の番組の宣伝になる。

▪ 米国イリノイ州には、
「シカゴ大学」と
「ノースウェスタン大学」
がある。
2校は、勉学、アメフトでライバル関係。
▪ ある日、シカゴ大学は、
ノースウェスタン大学に惨敗した。
人はなぜ変われないのか？
過去に執着することを「埋没効果」と呼ぶ

▪ 「シカゴ大学」の学長は、
アメフト部を廃止した。
▪ 「下級生たちは先輩たちの借りを返す
ことに集中してしまう。
新しいことに取り組むことが出来るはず
の下級生たちが、
過去の事象に捕らわれてしまう」

▪ アメフトで勝ち目がないのに、
アメフトにこだわり練習し続ければ、
徒労に終わってしまう。
▪ 上手くいかないのであれば、
新たな領域に移ればいい。
これが埋没した過去にこだわらない
最良の方法である。

▪ 新たなメディアが出現すると、
必ず批判が出て来る。
▪ プラトンの時代に、「文字」が登場
▪ 「文字なんかが普及したら、
人間の記憶力が落ちるじゃないか」
という批判

•小説「鏡の国のアリス」に
登場する赤の女王の言葉
「その場にとどまるためには、
全力で走り続けないと
いけない」を引き合いに出し
生き残りの条件を説いた。
•別の生物の進化を上回るペースで
変化しないと世界で存在し続けられない
米国の生物学者
「ヴァン・ヴェーレン」

•現在のメディアは
いつしかリスクを伴う
全力疾走を避ける傾向が
強くなった。
•「大きくなり過ぎて
滅びた恐竜のような
課題がある」
米国の生物学者
「ヴァン・ヴェーレン」

•一文なしの若者は
不思議な老人の力で
一夜にして大金持ちになるが、
客と連日の酒盛りをして
数年で使い果たす。
•金がないと近寄っても来ない
薄情な人間に愛想つかし
仙人を志した。
いい時は長続きしない
芥川龍之介「杜子春」

▪ 「進んで止まることを
知らない科学は、
かつて我々に止まることを
許してくれたことがない」
▪ 「人間の不安は
科学の発展から来る」
大正期の小説「行人」
夏目漱石

本屋はかつて
駅前に必ずあり、
商店街の中心だった。
今は若い世代はネットで
本を楽しむ。
街に本屋が必ずあった時代は
終わりつつある。
考えてみて！

本屋はもう
ダメなのか？
中国や台湾では、
むしろ本屋の数は増えて
いるらしい。
なぜだろう？
考えてみて！

考える方法は2つ
日本より進んでいる
海外の事情を学ぶ。
中国は？台湾は？
出版より進んでいる
他業界の事情を学ぶ
音楽業界は？
どうすれば良いか？

▪ 美味しい「うどん屋」？
▪ 安い「うどん屋」？
▪ コスプレの女の子が
持ってきてくれる
「うどん屋」？
▪ ぶっ飛んだアイデアって、批判が多いモノ。
どんな「うどん屋」？
「考える力」を鍛える

▪ 日本の書店が厳しい状況に置かれる中、
中国、韓国、台湾は日本より
周回先を進んでいるので、
参考にできる。
▪ 中国はネット書店の成長とともに、
書店経営が非常に厳しくなった。
日本より先を行く「中国」の書店事情
日本の出版業界は、周回遅れ

▪ 中国の書店は、「書店4.0」。
▪ 「書店1.0」は、本だけ売る。
▪ 「書店2.0」は、カフェがつく。
▪ 「書店3.0」は、雑貨などモノを売る。
▪ 「書店4.0」は、サービスが加わる。
▪ 中国の書店はいま、「書店4.0」の時代。

▪ 書店経営における
カフェやレストランの比率は20%を超え、
書籍を除く文房具など
文化関連用品の比率は10%を超える。
▪ 書籍販売だけでなく、
カフェなどの「コト消費」を
組み合わせるケースが増加。

▪ 中国の書店数は、4.3%増加、
従業員数は、5.5%増加。
▪ 各店は、書籍販売以外の
収益拡大策に注力し、
台湾系の「誠品書店」が
カフェ併設店を進め、
他店も追随。

▪ 新聞や雑誌を売っていたスタンドを整理して
いるため、実態は減っている印象だが、
中国の書店の数は16万店台。
間違いなく、現在がもっとも多い。
▪ ネット通販の影響で従来書店は閉店が
相次ぐが、コミュニティーで支える
小規模の店は増えている。

▪ コミュニティーの特徴にあわせて
住民の生活に必要とされる店を目指す。
くつろげる雰囲気を大事にする。
▪ 本棚はむやみに
背の高いものは置かない。
本が襲ってくるような圧力を
感じさせない。

▪ 中国は書店をただの商売とは考えていない。
文化の拠点である。
住民の生活に必要とされる店を目指す。
▪ 多くの人が本に触れられる
環境を広げることで、
精神的な生活も豊かになれる。

▪ 子どもが学校の帰りに
宿題をする場となっている
書店もある。
▪ 両親が仕事から帰るまで
一人で家にいるより
書店にいる方が安心。

▪ イベントスペースを使って
コーヒーや中国茶の入れ方や
フラワーアレンジメント、
音楽教室を開いている
店もある。
教室や物販も、店ごとに
住民の生活に合わせて変えている。

▪ 大連では、24時間営業の
「盛文・北方新生活」が
2019年3月末にオープン。
▪ カフェや休憩スペースが設けられ、
くつろぎながら本を読める。

▪ 中国では、「シェア書店」とも呼ばれる
スタイルの書店も、
じわじわと出店が増加。
▪ 「企業経営による図書館」
のようなビジネスモデル。

▪ 創業者が掲げた
「命に響くような一冊」
を探れる場にしようと、
売れ筋や流行に媚びない
独自の品ぞろえで勝負。
▪ 2019秋「CORDEO室町テラス」
（日本橋）にオープン。
台湾随一の書店
台湾「誠品書店」が日本参入

▪ 大規模ネット書店「博客來」
アマゾンのような手軽さを実現
▪ 日本橋にも進出した
大手チェーン書店「誠品書店」
▪ 日本と同様、多くの書店は苦境
日本より先を行く「台湾」の書店事情
二極分化

▪ 2019年9月、
日本橋「コレド室町」2階にオープン
▪ 書籍以外にも、デザイン性の高い文具、
オシャレ雑貨、
オーガニック系の
化粧品などがある。
台湾発アジアNo.1書店が日本上陸
オシャレな複合型書店「誠品生活」

▪ 「アジアで最も優れた書店」に選ばれた。
▪ タピオカミルクティー屋、
台湾レストランもある。

▪ ワークショップを開催して、
「吹きガラス」や「切子細工」など
普段体験できないものが
揃っている。

▪ 若い女性もインスタグラムに上げるなど
注目が集まっている。
▪ 「本屋」イメージを変えた。
▪ なぜ、日本に進出したのか？
「日本の本屋はオシャレじゃない！
チャンスがある！」

▪ なぜ日本は遅れたのか？
▪ 複合型書店の代表とされる
蔦谷書店について、
「あれは本屋じゃない」
と伝統的な書店にこだわった。
変われない「ゆでガエル」状態。

▪ アジアに目を向けると、
例えば、韓国や台湾ではかつて、書店が
民主化運動の拠点になった時代があった。
▪ 韓国の民主化は、1987年。
▪ 台湾の戒厳令解除は、1987年。
それ以前は、「表現の自由」はなかった。
日本の書店はなぜ革新的でないのか？
アジア各国とは歴史が違う

▪ 韓国には、学生運動を思想面で指導した
書店主がいる。
▪ 戒厳令下の台湾では、露天商がひそかに
本を読み、禁書を広めていた。
▪ 人々は本を読み、議論し、運動の力を得た。
書店は民主主義が息づく「場」でもあった。

▪ 台湾のお茶や、カラフルなバッグが並ぶ
「誠品生活日本橋」にも、
民主主義が息づく「場」であった
「DNA」を感じられる。
▪ 創業者からの方針で、
入試の参考書は置かない。

▪ 売れる本ばかりに頼らない。
「米中貿易戦争」や「英国のEU離脱」など
現代世界を考えるテーマをいくつも掲げ、
それに沿った本をセレクト。
▪ 書店の気概が感じられる。

▪ 台湾の作家、龍應台のトークショーを開催。
「台湾海峡一九四九」などで、
国共内戦に翻弄された人々の体験を
記録して来た作家。
▪ 聴衆は、台湾や香港の将来
について熱心に質問。

▪ 台湾や韓国では、近年、若い世代が運営する
新しい「本屋」が次々と生まれている。
彼らはレジの向こうで寡黙に座っている
人たちではない。
▪ 著者を招いて話を聞く。
読書会を開く。

▪ 読者や他の書店と、現代社会や書店を
取り巻く状況について議論する。
書店を人々が集い、語り合う場にしている。
▪ 韓国や台湾の書店員は、
「社会を良くするための場」
でもありたいという願いを抱いている。

▪ 日本は、書店を民主主義と結びつける
発想は希薄かもしれない。
▪ 「本をさんざん触っておいて、
何も買わずにスマホで本を
注文する人を見ると悲しくなる」
と不満だけは旺盛。

▪ 「人間自身とその運命の関心が
常に、あらゆる技術的努力の
主たる関心で
なくてはなりません」
▪ 「私たちの頭の創造物が人類にとって
恵みになるようにするためです」
科学技術への期待
天才物理学者アインシュタイン

「幸せとは何か」
「豊かな人生とは何か」を考え、
その充実を目指すこと。
仕事にしか関心がないのでは
新時代を乗り越えらえれない。
「趣味」に熱心に取組むことを通じ
世の中で起こっていることを
肌身で感じることが大切

「常識や過去の事例から
導き出せることは、すべて、
人工知能ができる時代。
人間は、新しい課題を
どう解決すべきか
という仕事をすべき」
「未来を創れ！」
先生や友達、マスコミやネットに支配されるな
自分の頭で考え、答えを導き出す！
挑戦

「I skate to where
the puck is going to be,
not where it has been.」
若者の特権は、「挑戦」と「失敗」
どんどん新しいことに挑戦、失敗して欲しい
アメリカ人なら
誰もが知っている
スーパースター
グレツキー選手の言葉

スマートメディア論2【2019後期第14回】

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