JaSST東海2020の基調講演のスライドです。 この10年間の日本の組込みソフトウェアの品質保証を振り返り、次の10年間できちんと進化していくために再構成を試みます。それによって、見たこともない新しいものに変化するのではなく、過去に乗り越えてきたハードルが形を変えて訪れてきたに過ぎないことを示すとともに、どのようにハードルを乗り越え新しいものに変化していくかの考え方を提示します。そして派生開発の名を借りた技術的負債増加型開発による「手が回らないQA」から、継続的カイゼンによる現場力向上という右利きのQAと、デジタルトランスフォーメーションによる左利きのQAとを同時に実現する「両利きのQA」に脱却できるヒントを、QualiTraxというフレームワークを用いて例示します。