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20130415 cc licenses_data_sharing

  1. CCライセンスとデータ共有 渡辺智暁 NPO法人コモンスフィア常務理事 OKF Japan共同創設者 国際大学GLOCOM 主幹研究員/准教授 Linked Data 勉強会 2013.04.15. 於 東京大学ライフサイエンス 統合データベースセンター
  2. 本日の構成 1.CCライセンスの特徴 2.運用上の課題 3.組織・経緯等 *発表内容は発表者個人の見解で、所属組織の 公式見解と必ずしも一致しません。
  3. 1.CCライセンスの特徴
  4. 主な特徴 ・6種類の基本ライセンス→4つの要素の組 み合わせ ・「ライセンス」でないツールも:CC 0、 PDMark ・世界各国の法制にあわせ、ローカル言語 に翻訳した「ポーティング」(廃止も検 討中) ・サマリー/ライセンス本文/マシーンリーダ ブルなメタデータの3点セット(3層)を 提供
  5. 主な特徴 ・汎用:ソフトウェアはGPLを推奨 ・フリーソフトウェアの着想をコンテンツ などより広い分野に適用 ・グローバル・スタンダードになりつつあ る
  6. 6種の基本ライセンス 略称 要素 概要 CC BY BY 著者名など、クレジットを表 CC BY-SA 示 CC BY-NC SA 改変*したものを公表する際 CC BY-ND は、元の作品と同等のライセ ンスで CC BY-NC-ND NC 非営利のみ CC BY-NC-SA 改変*禁止 *改変=著作権法上の翻案など ND 名称を見ると、おおよそ概要がわかる ライセンスの主な違いは4つの要素(BY, SA, NC, ND) の組み合わせで把握可能
  7. わかりやすいライセンスを目指し て ・アイコンの組み合わせで要点を表示 (ex. http://creativecommons.org/licenses/by- nc-nd/3.0/ ) ・ライセンスの文面を読みやすく (厳密さ・精確さとのバランスが難し い) ・FAQ、ローカルな問い合わせ窓口を用意 (持続可能性の確保はかなり困難)
  8. いわゆるオープンライセンスは2種 類 CC BY: クレジット表示は必要だが、改変したも のを配布する際には元の作品と異なる条 件(All rights reservedなど)で提供しても 構わない。 CC BY-SA: クレジット表示が必要。加えて改変した ものを配布する際には元の作品と同等の 条件で提供する必要がある。
  9. オープンライセンスとCC ・NC(非営利)、ND(改変を認めない)を選 択肢として提供している ・オープンな資源のプールを拡大する上で障害 になっているという批判もある。 ・NCライセンスを廃止するかどうかについて 議論にもなっている ・NCは特に定義が曖昧なまま利用されている という問題もある ・NCやNDなどのライセンスは、著作権者が オープンなライセンスを採用する前の「最初 の一歩」としての役割を担っているという指 摘もある
  10. データベース権とCC ・DB権:DBの利用についての独占的権利(著 作権に似ている) ・EU地域のCCライセンスは、当初、DB権に否 定的:DB権を破棄する、ライセンスの種類に 関わらずDB権についてはCC BYレベルの許諾 を与える、など →ODbLが作成される→OSMやParis Dataなどで の採用に至る。 →次のCCライセンス群(ver.4.0)では著作権同 様に扱う動きに
  11. 2.運用上の課題
  12. データの扱い ・著作物に該当しないような「創作性のな い表現」であれば、CCライセンスがつい ていても無視して、著作権のないものと 扱うことは可能 ・ただし、無視しても大丈夫だと自信を 持って判断することはしづらいのではな いか? ・米国だと、「市場での売買価値の高い ベースボールカードのリスト」みたいな ものであっても著作物とされた判例があ
  13. データの扱い ・BY要素は全てに含まれているが、クレ ジット表記義務を様々なデータセット、 データベースについて果たそうとすると 長大になってしまうのではないか? (Attribution Stack-up問題) →データはCC 0で提供する方がよいのではな いか? ※CCとデータの関わりは、”Creative Commons Science Project”から。科学以外の データについては
  14. 互換性の問題 ・CCの基本は6種類。Open Data Commons系 のODbLやODC-BYもある。GFDLもある。 ・CCはバージョンが1.0、2.0、3.0と存在し、 各国にポートされているため、それらを 個別にカウントすると非常に多くのライ センスが存在することになる。(内容は、 同じCC BY間、あるいはCC BY-SA間などであ れば、概ね同じだが、厳密に同じかどう かは要比較)
  15. 4.組織・経緯等 ・CCの本部組織:米国 非営利法人 ・各国のチーム:個別の組織や団体(75位 か) ・CCJPはNPO法人。(法人形態は世界的にも 少ない。) ・人事的、財源的には互いに独立している ・ML、電話会議、国際会議などを通じて連 携
  16. 組織の役割 ・本部:改訂、各国チームの連携 ・各国のチーム:ポーティング、サポート、 普及啓発など
  17. 本資料のライセンス この資料を 2 種類のライセンスで提供し、利用者が選べるようにするために、 利用許諾に関する注意書きを以下に記し ます。 ・ この資料は、 CC-BY 2.1 JP (http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ ) で ライセンスされています。 ・ この資料は、 CC-BY-SA 2.1 JP (http://creativecommons.org/licenses/by- sa/2.1/jp/ ) でライセンスされています。 なお参考までに、本作品のタイトルは「CCライセンスとデータ共有」で、原著 作者と許諾者は渡辺智暁です。本作 品に係る著作権表示はなく、免責に関 する注意書きもなく、許諾者が本作品に添付するよう 指定した URI もあり ません。 そこで、例えば、CC-BYライセンスで要求されるクレジット等の表示の義務を 満たすには、次のような類の表示をすればよいということになります: 「CCライセンスとデータ共有」 by 渡辺智暁 この資料は、 CC-BY 2.1 JP (http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/ ) でライ センスされています。
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