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もし芦屋市の政策推進課がCode for Japanのフェローを受け入れたら

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Code for Japanによる自治体への外部人材派遣型研修プログラム「地域フィールドラボ」で、2018年度下期に芦屋市に政策推進課に派遣されたフェローの最終報告です。

Published in: Government & Nonprofit
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もし芦屋市の政策推進課がCode for Japanのフェローを受け入れたら

  1. 1. 西 谷 友 彬 Acceptingthefellow fromCodeforJapan “REGIONALFIELDLAB” TomoakiNishitani 芦屋市 地域フィールド・ラボ 2018年度下期活動報告・提言 2019年2月5日
  2. 2. 本資料の構成 活動と成 果 活動から の学び 庁内での 気付き 活動に基 づく提言
  3. 3. 活動と成果
  4. 4. 勤務形態 <目的> 行政職員のあるべき姿を体感する。 <期間> 2018年11月6日(火)~2019年2月5日(火) <登庁頻度> 基本週2回、10時~17時半(議会中に1日在宅勤務を試行) <環境> ・庁内PC/システムは使用せず私有PC/ポケットWi-fi ・資料共有はGoogleDrive、連絡はFacebookメッセンジャー <業務報告> 日報を作成し、ダイジェスト版を指導教官が電子掲示板に転記
  5. 5. 派遣開始時点で予定していた活動 イベント「アシヤオープンデータソン」 業務改善「よもやま相談室」 課外自主研「火曜どうでしょう」
  6. 6. アシヤオープンデータソン みんなが様々なサービスで使える情報を町歩きを通じて登録するイベント。 庁内の複数部署、市民の方々、外部の専門家と協働 協力:市川電産 市川 博之氏・市川 希美氏、諸国・浪漫 坂ノ下 勝幸氏 (1)潮芦屋コース ベンチや自販機など「健康ウォーキング」をテーマにOpenStreetMapに登録 • 震災復興住宅(市営・県営)アート&コミュニティプロジェクト跡 • 健康ウォーキングコース周辺の散策 (2)文化財コース 学芸員の方から芦屋川の文化的景観について学びWikipediaに登録 • 官設鉄道芦屋川隧道跡 • 芦屋仏教会館(国登録有形文化財) • 猿丸君彰功碑 • ぬえ塚 ※潮芦屋まちびらき20周年事業(兵庫県1/2補助事業)
  7. 7. アシヤオープンデータソン成果 • Web上の芦屋川と潮芦屋のデータが充実 Wikipedia…南芦屋浜コミュニティ&アート計画NEW! 芦屋公園NEW! 官設鉄道芦屋川隧道跡NEW! 芦屋仏教会館UPDATE! OpenStreetMap…潮芦屋の施設・設備・道路など113レコード登録 ⇒WikipediaやOpenStreetMapの情報には世界中からアクセスでき、 交通系や観光系始めあらゆるアプリケーションで二次利用が可能 • 部署横断型の取り組みを実現 政策推進課、情報政策課、健康課、生涯学習課、図書館、住宅 • 予想外の効果も発生 遠方の某県庁の職員が当イベントをFacebookで発見、市民協働型の オープンデータ推進を参考にしたいと来庁されることに。(2月13 日予定)
  8. 8. Wikipediaに登録したことで、 検索結果の3番目に表示
  9. 9. BEFORE AFTER
  10. 10. アシヤオープンデータソン参加者アンケート • 参加者24人(芦屋川10人、潮芦屋14人)中21件回収 • 満足度平均4.39点(5点満点) 5点12人、4点3人、3点1人、2点2人、未回答3人 • 参加者の声 「芦屋にはじめてきましたが、観光であるくより様々なことが 知ることができた」「OSMの更新などを、実際にワークしなが ら実施し、学ぶことができた」「初めての経験でしたが、自分の 地元でも活用できると思った」「芦屋市内で定期開催!!」「編 集が少し難しかった。(時間的に)」 ⇒今後は主体を市民側に移して開催することを検討。 (図書館の利用率向上も視野に入れる。)
  11. 11. 業務改善よもやま相談室 • 毎週火曜日16時45分~17時30分にフェローを含む政策推進課3名で、 業務改善の相談室をオープンスペースに開設。 • 事務所からノートPCを持って移動し、フリーアドレスの検証も兼ね て業務を進めつつ窓口に来た相談者に随時対応。 • 初回こそ政策推進課からの相談のみであったが、2回目以降増え始め、 予約も入り満席の日も複数、全18件の相談を受付。うち解決済11件、 対応中3件、未定4件となった。効果が出ているため、派遣期間終了 後も政策推進課で隔週を目安での開催を検討。 • 具体例としては、「毎月の超過勤務管理の煩雑な手作業をシステムに より効率化すべく動き出した」「オープンデータ利活用の理解が深 まった」「市民団体で1年以上動けていなかった企画が動き出した」 「図書館の利用していない人に向けた取り組みを検討できた」など。
  12. 12. 業務改善よもやま相談室参加者アンケート ※報告資料作成間際に配布したため極僅か • 参加者中1件回収 • 満足度平均5点(5点満点) • 参加者の声 「アクセスのデータ構造を変えることで今後の業務運用への支 障が起こる可能性を小さくできたと思う。」 • 今後の開催も強く希望されている。
  13. 13. 課外での自主勉強会 芦屋市:3Dwork研 ×
  14. 14. 「火曜どうでしょう」成果 全8回開催、他市職員や一般市民も含め7回終了時点でのべ117名が参加。(括弧内は参加人数) • 11/20「フェローで芦屋までせっかく来たんだから何かやってから帰りましょう企画」西谷(5) • 11/27「やりたいを叶える学び方とキャリアデザイン」ハタラキカタソニック 代表 今井氏(9) • 12/11 出張版「World Data Viz Challenge 2018 バルセロナ報告会」神戸市/Code for Kobe(6) • 12/18「食都神戸」EAT LOCAL KOBE 神戸市 食都神戸担当 山田氏(7) • 1/ 8「働き方改革」サイボウズ株式会社 蒲原氏(16) • 1/17 出張版「関西自治体職員・フェロー大交流会」Code for Kobe(29) • 1/22「多様な働き方」株式会社Stroly 明主氏(9) • 1/29「失敗学部」神戸市 働き方改革フェロー 砂川氏(13) • 2/ 5「【終】フェロー・グッバイ」西谷 外部でも公務員の働き方に関心を持っている人が多いためそれに沿うテーマにし、その中でも職員 が興味を持つものを設定したところ好評。職員が誘い合わせて参加してくれるように。来たくても 仕事が忙しく諦めた方も複数。
  15. 15. 火曜どうでしょう参加者アンケート ※報告資料作成間際に配布したため極僅か • 参加者中3件回収 • 満足度平均4.33点(5点満点)…5点2人、3点1人 • 参加者の声 「これまでの市役所にない発想をもたらしてくれた」「様々な 方の仕事に対する考え方を聞けてすごく新鮮」「自分の人生をか けた挑戦をされた方の言うことは、しみる」「公共団体で公務員 の働き方改革に取り組まれた講師の皆さんが揃って、時短や休暇 のように人にどうこう言われることじゃない、働き甲斐や向き合 い方だと結論づけられていることに目からウロコでした。」 • 参加できなかった方にもアンケートしたところ、参加した方も できなかった方も含め4名中3名が今後も開催を希望。
  16. 16. 庁外でも大きな波及効果 “芦屋市いいね!” リアクション804件,コメント43件,シェア9件
  17. 17. 在宅勤務試行の記録 <環境> • ノートPC(Windows10)。Wi-fiあり。プリンタあり。指導教官との連絡はFacebookメッセンジャーを使用。 <スケジュール> 9:58 業務開始・指導教官に連絡→10:00 議会中継視聴開始→12:05 議会中継視聴中断・指導教官に連絡・昼休憩開始→ 12:50 昼休憩終了・指導教官に連絡→13:05 議会中継視聴再開→17:30 議会中継視聴終了・業務終了・指導教官に連絡 <所感> • 大きな課題はなく、始めることはできる。一度試行してみるのが良い。 • 時間はそもそも自己管理であるので、その点を考えると在宅勤務のハードルは低い。 • 通常よりFacebookメッセンジャー、GoogleDriveを使用しており連絡上の難はなし。議会視聴についても外のシステムなので難なし。 • 疑問を隣の人にすぐに会話することは出来ないがメッセンジャーで代替可能。業務・休憩の開始終了はその都度連絡を実施し、難なし。 • 電話も通常使用していないので特に困らず。Wi-fiがない環境、電話する場合の電話代、については要検討。 • 庁内のシステムを使用することはできないが、修正する資料をメールかGoogleDrive経由で入手すれば対応可能。 • 紙への押印はできない。押印したものをコピーまたは写メ、後ほど差し替えで対応可能。 <まとめ> 職員が在宅勤務する際の問題は庁内のメール・スケジューラが使えない影響である。他は概ねカバーできることがこの試行で確認できた。
  18. 18. 活動からの学び
  19. 19. 研修の目的 行政職員のあるべき姿 を体感する。
  20. 20. 私が学んだ 行政職員の あるべき姿 7か条 Act on an INITIATIVE. 自らすべきことを考え、動く。Initiative CHALLENGE unknown things. 新しいことに挑戦する。Challenge Have a lot of time to THINK. 考える時間を多く持つ。Think ENJOY everything. 全てを愉しくする。Enjoy MOTIVATE the people. 様々な人を繋ぎ、動かす。Motivate Observe DISCIPLINE, and review. 規律を守り、見直す。Discipline Be a CITIZEN. 自らも市民の目線で考える。Citizen
  21. 21. 庁内での気付き
  22. 22. 「新しいこと に挑戦する」 機能が庁内に ない • 政策推進課…国などから来た新しいことを受けた上 での調整が主で、自分達から新しいことを考え動く 役割にはなっていない。 • 情報政策課…現状維持(運用・保守)で手一杯。本 来は自分達からICT活用の提案をすべきだしそうし たいという問題意識を持っているが、課長・係長・ 1年目の職員の計3名しかおらず、 現体制では客観 的に見ても不可能。新たな取り組みにはブレーキと して機能している。 • 新しいことを考え動く機能がないため、オープン データソンも業務改善よもやま相談室も火曜どうで しょうも、思いつくことはできても外部人材なしに 実現はできなかった。
  23. 23. 本当?なぜ?
  24. 24. 事務分掌規程 政策推進課 政策推進係 (1)政策の企画及び総合調整に関すること。(2)広域行 政に関すること。(3)管理会議,庁議及び庁内調整会 議に関すること。(4)市議会質問通告に関すること。 (5)市長の特命に関すること。(6)芦屋国際文化住宅都 市建設法(昭和26年法律第8号)に関すること。(7)事務 管理に関すること。(8)所管の不明確な事項の所管部 課の決定に関すること。(9)地方分権に関すること。 (10)文化推進基本計画の策定及び調整に関すること。 (11)芦屋市文化推進審議会に関すること。(12)兵庫県 市長会に関すること。(13)総合教育会議に関すること。 (14)総合計画の策定及び進行管理に関すること。(15) 行政改革に関すること。(16)行政評価に関すること。 (17)公の施設等の総合調整に関すること。(18)まち・ ひと・しごと創生総合戦略に関すること。(19)部の施 策等に係る企画,調整及び進行管理に関すること。 (20)部の予算及び決算に関すること。(21)部内の他の 所管に属さないこと。
  25. 25. 事務分掌規程 情報政策課 情報政策係 (1)行政情報化に係る計画及び調整に関すること。 (2)地域情報化に係る研究及び調整に関すること。 (3)電磁的に記録されたものに係る情報セキュリティ 対策に関すること。 (4)情報ネットワークシステムに関すること。 (5)住民情報システムの調整に関すること。 (6)OA機器等の導入に係る指導,助言及び設置に係る 調整に関すること。
  26. 26. 考察 現行の制度でも新しいこと(≒新たな技術・知見による最適解の実現)が出来ない訳ではない。 しかし、そういう風土にない。進め方も不明。人時も不足している。ロールモデルも不在。 動き始めるためには環境を用意し、職員を動機付けし、手法を学ばせる必要がある。 新しいことを何故、何のためにするのか、誰に対しても説明できる必要がある。 定常業務との併行より、部署を分けた組織横断型が効果的。「一人の百歩より百人の一歩」
  27. 27. 活動に基づく提言
  28. 28. 「VUCA」時代 V Volatility 変動性 A Ambiguity 曖昧性 C Complexity 複雑性 U Uncertainty 不確実性 Society 5.0 働き方改革 官デ法 アジャイル サービスデザインシビックテック オープンガバナンス スタートアップ EBPM クラウドファンディングRPA オープンデータ オープンイノベーション UI/UX SIB 人間中心設計AI 人生100年 多様性MONEY 2.0
  29. 29. 提言:3D戦略室の創設に向けWT始動 「デザイン思考・データ 活用・デジタル技術」を 用いて政策を形成、実行 することで、適切なもの を、適切に提供できるよ うになる。 フェロー派遣期間中に開 催したサービスデザイン 研修(業務分析・改善手 法の学習)やデータアカ デミー研修(データ利活 用・仮説検証・政策策定 能力の向上)でこの考え 方を取り入れており、効 果が見込める。 (出典:東京大学公共政策大学院 奥村 裕一「デザイン思考 の政策形成による新しいアプローチ」2017年5月24日)
  30. 30. 3D戦略室の必要性 官民データ活用推進基本計画 つまり総合的情報戦略を策定する必要性 2021年度に開始する新しい総合計画に合わせる 情報政策単体での総合的情報戦略策定は困難 全庁的な視点と機能を有する所管部署が必要
  31. 31. 3D戦略室を創設するプロセス 3D戦略WT 始動 事例調査 仮説検証 機能整理 3D戦略室設 立・総合情 報戦略策定 2020年度 市政80周年 2019年度 職員育成
  32. 32. 3D戦略室体制イメージ 課長 (兼任) 係長 (専任) ワーキングチーム ワーキングチーム ワーキングチーム 外部人材
  33. 33. 3D戦略室 事務分掌(案) Act on an INITIATIVE. 自らすべきことを考え、動く。Initiative CHALLENGE unknown things. 新しいことに挑戦する。Challenge Have a lot of time to THINK. 考える時間を多く持つ。Think ENJOY everything. 全てを愉しくする。Enjoy MOTIVATE the people. 様々な人を繋ぎ、動かす。Motivate Observe DISCIPLINE, and review. 規律を守り、見直す。Discipline Be a CITIZEN. 自らも市民の目線で考える。Citizen
  34. 34. 3D戦略室創設のポイント データ・デジタル・デザインを統合的に掲げた部署は国内において例を見ず先進的な取り組みである。 新しいことに取り組む前提で予算を確保することで、自治体を新しいことが出来ないと避けていた民間の先進企業を呼び 込める。他市より優先してもらえる可能性も見込める。 「芦屋市:3Dwork研」「データアカデミー研修」「サービスデザイン研修」「アシヤオープンデータソン」「よもやま相 談室」「火曜どうでしょう」を通じ、新しいことへのモチベーションが高まっている。それを活かす先として有効。 業務改善PTでも、提言でなく改善を実行するWTを設立する動きがある。その動きを活かして3D戦略WTに位置づけ、こ の中で体制・部署間連携・管轄部署の検討などを進める。 新しいことは憧れの対象である。新しいことへの挑戦は、「憧れを、日常に。」にも繋がる。

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