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R063 伊藤武彦 (1997). レポート:日韓平和教育シンポジウム 平和教育, 53, 66-71.

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R063 伊藤武彦 (1997). レポート:日韓平和教育シンポジウム 平和教育, 53, 66-71.

  1. 1. Ro63 - レ ポ ー ト 日 韓 平 和 教 育 シ ン ポ ジ ウ ム な ご や か に は じ ま っ た 開 会 式 一 九 九 七 年 九 月 一 八 日 か ら 韓 国 ・ ア ウ ネ 財 団 の 経 営 す る 研 修 所 で 日 韓 平 和 教 育 シ ン ポ ジ ウ ム が 聞 か れ た 。 こ の 山 中 に あ る 研 修 所 は ソ ウ ル の 南 、 三 - 一 運 動 で 闘 い 韓 国 の ジ ヤ ン ヌ ダ ル ク と 呼 ば れ た 柳 寛 順 の 記 念 碑 と 独 立 記 念 館 の 近 く に 位 置 す る 。 初 日 は 開 会 あ い さ つ と 基 調 講 演 が あ っ た 。 主 催 者 側 の 菱 淳 媛 ( カ ン ・ ス ウ ォ ン ) 韓 神 大 学 教 授 ( 民 衆 教 育 研 究 所 長 ) の 司 会 で 、 金 昌 洛 ( 韓 神 大 学 平 和 研 究 所 長 ) 教 授 よ り 開 催 と 歓 迎 の 挨 拶 が あ り 、 両 国 の 平 和 教 育 の 交 流 の 意 義 と 、 日 韓 の 平 和 は 東 北 ア ジ ア の 平 和 に も 貢 献 す る こ 違 っ て 戦 犯 国 と し て の 謝 罪 と 法 的 精 算 を き ち ん と お こ な っ て い な い 問 題 を 述 べ 、 植 民 地 支 配 と 侵 略 の 責 任 を 認 め る べ き だ と 主 張 し た 。 ま た 、 南 北 分 断 へ の 日 本 の 責 任 と 平 和 統 一 へ の 役 割 へ の 自 覚 、 さ ら に 、 東 北 ア ジ ア の 歴 史 と 文 化 の 共 有 の た め の 教 育 が 強 調 さ れ て い る 。 こ の 初 日 か ら 、 韓 国 側 が 、 ﹁ 東 北 ア ジ ア ﹂ と い う 地 勢 的 概 念 を 何 度 も 用 い た こ と が 印 象 的 で あ っ た 。 中 国 ・ ロ シ ア ・ 北 朝 鮮 ・ 韓 国 ・ 日 本 を 含 む 範 囲 を さ す ( 台 湾 を 入 れ る こ と も あ る と い う ) 。 帰 国 後 こ の 範 囲 で 手 元 の 地 図 を み た 。 と く に 地 図 の 上 下 を ひ っ く り 返 し て み て み る と 、 ユ ー ラ シ ア 大 陸 か ら 日 本 と 韓 半 島 を み る 視 点 と な り 、 な る ほ ど 北 朝 鮮 ・ 韓 国 両 国 は 、 中 国 ・ ロ シ ア ・ 日 本 と い う 3 つ の 大 国 に 固 ま れ て い る こ と が わ か る 。 韓 国 人 の 持 っ て い る ﹁ 東 北 ア ジ ア ﹂ の イ メ ー ジ は く っ き り と し た 印 象 を も つ の に 対 し 、 日 本 人 の ﹁ 東 ア ジ ア ﹂ イ メ ー ジ は 暖 味 だ 、 と 思 う 。 そ れ は 日 米 防 衛 ガ イ ド ラ イ ン で 、 ま す ま す ぼ や け た も の に さ せ ら れ て い き そ う だ 。 第 部 平 和 教 育 の 理 念 と ベ ト ナ ム 戦 争 の 評 価 で 緊 張 高 ま る , -・・. 伊 藤 武 彦 と が 述 べ ら れ た 。 こ れ に 対 し 日 本 側 代 表 の 大 槻 健 氏 ( 早 大 名 誉 教 授 ) は 、 戦 後 日 本 は ア ジ ア 侵 略 の 反 省 に た ち 憲 法 で 再 び 武 器 を と ら な い こ と を 宣 言 し た が 、 そ れ か ら 五 O 年 後 の 現 在 、 平 和 憲 法 が 危 な い 状 況 に あ る こ と 、 防 衛 ガ イ ド ラ イ ン 、 自 -66- 由 主 義 史 観 や そ れ を 煽 る ジ ャ ー ナ リ ズ ム に よ る 戦 前 の 思 想 復 活 の 企 み 、 家 永 裁 判 で も ﹁ 朝 鮮 人 民 の 反 日 抵 抗 ﹂ の 部 分 を 認 め な い 、 な ど 平 和 の 危 機 に 立 っ て い る 現 在 で の 平 和 教 育 の 理 論 と 実 践 の 交 流 の 意 義 を 話 し た 。 金 聖 在 ( 韓 神 大 学 教 授 、 元 民 衆 教 育 研 究 所 所 長 、 現 ア ウ ネ 財 団 理 事 長 ) 氏 の 基 調 報 告 で は 東 北 ア ジ ア の 平 和 問 題 を ヨ ー ロ ッ パ と 対 比 し な が ら 述 べ た 。 日 本 が ド イ ツ と 一 一 日 目 の 午 前 は 両 国 の 平 和 教 育 の 現 状 と 諜 題 に つ い て の 理 論 的 展 望 が 行 な わ れ た 。 韓 国 側 か ら 美 淳 媛 教 授 が ﹁ 韓 国 平 和 教 育 の 性 格 と そ の 実 際 ﹂ と 題 し て 、 韓 半 島 の 平 和 問 題 の 分 析 、 韓 国 の 平 和 教 育 の 理 論 の 普 遍 性 と 特 殊 性 の 問 題 、 平 和 教 育 の 理 念 と 実 際 の 教 育 運 動 に つ い て 説 明 し た 。 政 治 的 統 制 に よ り 批 判 的 な 平 和 教 育 が 危 険 視 さ れ る 韓 国 で は 国 際 理 解 教 育 が 学 校 で の 平 和 教 育 の 主 流 を 占 め ざ る を 得 な い 。 九 二 年 か ら の ユ ニ セ フ の 地 球 ク ラ ブ 運 動 や 、 九 一 年 に 批 准 し た 子 ど も の 権 利 条 約 も 今 後 の 実 施 が 期 待 さ れ る 。 韓 国 の 実 状 に あ っ た 平 和 教 育 の 教 育 目 標 を ﹁ 知 識 ﹂ ﹁ 技 術 ﹂ ﹁ 姿 勢 ・ 価 値 ・ 態 度 ﹂ の 三 領 域 で モ デ ル 化 し た 。 平 和 教 育 論 議 の 活 性 化 が 求 め ら れ て い る 。 日 本 側 か ら の 佐 貫 浩 教 授 ( 法 政 大 学 ) の 理 路 整 然 と し た 報 告 で は 、 ① ﹁ 自 由 主 義 史 観 研 究 会 ﹂ 等 の 動 き 、 ② 戦 後 日 本 の 平 和 教 育 の 歴 史 、 ③ ﹁ 被 害 ・ 加 害 ・ 抵 抗 ﹂ と い う 視 点 。 @ 憲 法 第 九 条 問 題 、 ⑤ ヒ ロ シ マ ・ ナ ガ サ キ の 継 承 と 現 代 の 核 問 題 、 ⑤ マ イ ノ リ テ ィ 差 別 と 民 族 共 生 の 諜 題 、 ⑦ 学 校 の 病 理 と 暴 力 ・ 平 和 ・ 人 権 ・ 民 主 主 義 と 自 治 的 共 同 の 教 育 、 ⑤ 平 和 教 育 の 方 法 に つ い て の 視 点 、 ⑨ 現 の 諸 点 に つ い て -67- 代 日 本 に 対 す る 政 治 ・ 経 済 ・ 歴 史 認 識 、 司
  2. 2. 総 括 し 論 点 を 提 起 し た 。 二 つ の 報 告 を 、 つ け た 討 論 で は コ メ ン テi タ 1 尾 花 清 氏 ( 韓 神 大 学 客 員 研 究 所 員 ・ 大 東 文 化 大 学 教 授 ) が 挑 戦 的 な 発 言 と ま え お き し て 問 題 提 起 を 行 な っ た 。 ① 萎 淳 媛 報 告 で は 、 第 三 世 界 の 一 国 と し て 平 和 教 育 を 規 定 し 、 ま た 南 北 統 一 の 達 成 と 平 和 教 育 が 緊 密 で あ る こ と を 示 し 、 統 一 問 題 を 核 と し て 構 造 的 暴 力 を 解 決 す る 広 い カ テ ゴ リ ー を 提 起 し た 。 し か し 、 構 造 的 暴 力 は 環 境 、 性 な ど も 含 み 重 要 な 教 育 課 題 で あ る が 、 戦 争 と 平 和 の 問 題 は 独 自 課 題 と 考 え る こ と が 必 要 で あ り 、 東 北 ア ジ ア 平 和 の た め の 教 育 の 相 対 的 重 点 は 、 南 北 統 一 、 日 米 安 保 条 約 拡 大 な ど 国 家 レ ベ ル の 問 題 で あ り 、 平 和 教 育 の 課 題 を 限 定 す べ き で は な い か と 批 判 し た 。 ② 佐 貫 報 告 で は 、 ﹁ 外 国 人 を 殺 生 す る こ と が な か っ た の は 憲 法 第 九 条 の 大 き な 功 績 ﹂ と 述 べ た が 、 日 本 は 事 実 上 ア メ リ カ の ベ ト ナ ム 戦 争 に 加 担 し た 。 一 方 韓 国 は 、 野 村 進 著 ﹃ コ リ ア ン 世 界 の 旅 ﹄ ( 講 談 社 ) の ﹁ サ イ ゴ ン に 帰 っ て き た 韓 国 兵 ﹂ の 章 に あ る よ う に 、 三 O 万 の 兵 を 投 入 し て ベ ト ナ ム の 独 立 を 妨 害 し た 責 任 問 題 を ど う 見 る の か と 問 う た 。 韓 国 側 の 指 定 討 論 者 で あ っ た オ ・ イ ン タ ク 教 授 ( 延 世 る 平 和 運 動 、 そ し て ③ 九 0 年 代 に 入 っ て は 女 性 ・ 青 少 年 ・ 外 国 人 労 働 者 問 題 な ど も 平 和 運 動 の 課 題 と し て 与 え ら れ て い る 。 ま た 、 韓 国 も 加 害 者 の 立 場 で 平 和 問 題 を 取 り 上 げ る べ き 時 点 に 来 て い る 。 日 本 で 社 会 学 を 修 め た 韓 条 恵 ( ハ ン ・ ヨ ン へ ) 教 授 ( 韓 神 大 学 日 本 学 科 ) は 、 日 本 人 の 参 加 者 へ 知 識 人 の あ り 方 に つ い て 鋭 く 質 問 し た 。 平 和 教 育 の 目 標 は 主 体 者 の 形 成 に あ る 。 佐 貫 報 告 に よ れ ば 日 本 の 被 害 意 識 は 社 会 心 理 的 に 見 て 複 雑 と い う が 、 被 害 意 識 の 形 成 責 任 は 、 右 翼 だ け で な く 日 本 の 進 歩 的 知 識 人 の 役 割 の 問 題 を 指 摘 し た い 。 敗 戦 後 の 日 本 人 は 天 皇 制 と 国 家 主 義 を 批 判 し た が 、 国 民 は 被 害 者 と い う 意 識 H だ ま さ れ た と い う 意 識 、 イ デ オ ロ ギ ー の 被 害 者 と し て 、 民 衆 ( の 責 任 ) を 批 判 す る こ と が で き な か っ た 。 知 識 人 も 民 衆 の 一 人 と し て 自 虐 で な く 自 己 反 省 の 問 題 と し て 考 え る 必 要 が あ る 。 ま た 、 ベ ト ナ ム 戦 争 に ﹁ 参 戦 ﹂ 加 担 し た の と 、 日 本 の ア ジ ア 侵 略 加 担 を 同 一 視 で き ず 、 ア ジ ア の 反 植 民 地 運 動 と 日 本 で の 反 戦 運 動 と を 同 列 に 語 れ な い の で は な い か 、 と 。 こ の セ ッ シ ョ ン で 、 相 互 の 平 和 教 育 概 念 の 違 い と と も に 歴 史 に 対 す る 認 識 の ズ レ か ら 白 熱 し た 議 論 が 一 気 に 噴 t 大 ) は 、 ま ず 尾 花 コ メ ン ト に つ い て の コ メ ン ト を 以 下 の よ う に 行 な っ た 。 ベ ト ナ ム 反 戦 運 動 を 行 な っ た 尾 花 氏 と 同 世 代 の 私 は 八 ヵ 月 ベ ト ナ ム で 従 軍 し た 。 韓 国 軍 が 参 戦 す る こ と は ベ ト ナ ム 人 民 の 弾 圧 に 使 わ れ だ か も し れ な い け れ ど 、 作 戦 命 令 権 は 韓 国 ・ 米 国 に な く 、 交 戦 権 を も っ 南 ベ ト ナ ム の 支 援 に 米 韓 軍 が 参 加 し た 。 平 和 教 育 者 は 言 語 の 慎 重 な 選 び 方 が 必 要 で あ る 、 と 。 尾 花 氏 の 期 待 通 り ( ? ) 、 真 っ 向 か ら 対 立 し た 主 張 で あ っ た 。 本 人 の 体 験 に よ る 意 見 で あ り 、 座 全 体 に 緊 張 し た 雰 囲 気 が み な ぎ っ た 。 オ 教 授 は 、 平 和 の 意 味 に つ い て 、 戦 争 に 対 し て 軍 縮 ・ 安 全 ・ 理 解 促 進 と い う 意 味 だ け で な く 積 極 的 平 和 概 念 を 扱 わ ね ば な ら な い と し 、 構 造 的 非 平 和 を 解 決 す る こ と が 必 要 だ と す る 。 相 手 国 に 対 す る 軽 蔑 語 を 無 く し た り 、 罪 責 oop h u の 告 白 と 許 し 等 の 心 の 問 題 も 大 事 で あ る と 発 言 し た 。 両 者 の 真 っ 向 か ら 対 立 し た コ メ ン ト に よ る 緊 張 を 緩 和 し た の は 、 金 聖 在 氏 の 発 言 で あ っ た 。 韓 国 の 平 和 問 題 は 三 つ に 分 け て 話 す こ と が で き る 、 す な わ ち 、 ① 七 0 年 代 の 軍 事 政 権 に 対 す る 抵 抗 と し て の 平 和 運 動 は 人 権 ・ 正 義 ・ 民 主 主 義 の 運 動 、 ② 八 0 年 代 の 平 和 問 題 は 光 州 民 衆 運 動 な ど の よ う に 米 国 帝 国 主 義 、 日 本 軍 国 主 義 に 反 対 す 出 す る か に み え た が 、 時 間 の 制 約 で 、 昼 食 へ と 移 っ た 。 日 韓 の 平 和 増 進 の た め の 平 和 教 育 の 展 望 と グ ロ l パ ラ イ ゼ l シ ョ ン の 議 論 第 二 部 気 功 で 体 を ほ ぐ し た あ と 、 パ イ リ ン ガ ル で あ る 韓 条 恵 氏 の 司 会 で 、 三 つ の 報 告 を 受 け る 。 大 槻 健 氏 は 、 第 一 部 で も 問 題 に な っ た 日 韓 の 平 和 意 識 の ズ レ に つ い て 、 戦 争 体 験 の 継 承 の 問 題 を 広 島 ・ 長 崎 原 水 爆 禁 止 運 動 へ の 韓 国 か ら の 批 判 も ふ れ な が ら 、 ア ジ ア と 日 本 の 戦 争 責 任 に つ い て 、 被 害 と 加 害 の 意 識 の 問 題 を 取 り 上 げ た 。 自 ら の 戦 争 体 験 と し て 、 飛 行 場 で 爆 撃 さ れ た 経 験 し か な く 、 加 害 の 体 験 が な い 、 と ず っ と 思 っ て い た が 、 加 窓 口 と 被 害 は 裏 表 で あ り 、 自 ら も 含 め た 戦 争 責 任 に 六0 年 代 に 気 が 付 い た と 個 人 史 を 例 に 語 っ た 。 戦 争 責 -69- 任 に つ い て の ﹁ 知 性 の 怠 慢 ﹂ へ の 反 省 と 加 害 に つ い て の ﹁ 歴 史 的 責 任 ﹂ を ふ ま え 若 い 世 代 に 継 承 す べ き こ と を 論 じ 、 平 和 教 育 の 両 国 の 交 流 と そ の 発 展 を よ び か け た 。 二 番 手 の 金 東 勲 ( キ ム ・ ド ン フ ン ) 教 授 ( 竜 谷 大 ・ 国 際 法 ・ ・ ア ジ ア 太 平 洋 人 権 情 報 セ ン タ ー 所 長 ) は 、 韓 国 に 生 ま れ 朝 鮮 戦 争 時 下 の 人 聞 の エ ピ ソ ー ド か ら 話 し を 始 め 、
  3. 3. グ ロ l パ ラ イ ゼl シ ョ ン ( 韓 国 で は ﹁ 世 界 化 ﹂ 、 日 本 で は ﹁ 国 際 化 ﹂ ) と 共 生 を キ ー ワ ー ド に し て 市 民 と N G Oに よ る 努 力 で 、 国 家 と 企 業 の 論 理 で は な く 、 人 権 や 民 主 主 義 と い う 普 遍 的 な 価 値 を 共 同 し て 実 現 す る た め の 努 力 を 強 調 し た 。 ﹁ 単 一 民 族 国 家 ﹂ ﹁ 脱E 入 欧 ﹂ の イ デ オ ロ ギ ー を 克 服 し 、 民 族 教 育 な ど 在 日 韓 国 人 に 対 す る 人 権 を 日 本 は 保 障 す べ き で あ る 。 平 和 と 人 権 と は 不 可 分 で あ り 、 人 権 が 平 和 の 基 礎 と な る 。 こ れ に 対 し 第 三 番 目 の 李 宝 燥 ( イ ・ ギ ヨ ハ ン ) 氏 ( 梨 花 女 子 大 名 誉 教 授 ) の 報 告 は エ リ ー ト 主 導 の 多 国 籍 企 業 化 と し て の 世 界 化 を 批 判 し た 。 日 韓 両 国 の 教 育 課 程 と 教 科 書 を 批 判 的 に 検 討 し 、 教 科 書 を と お し た 国 際 的 平 和 教 育 の 価 値 を 強 調 し た 。 ま た 、 韓 国 の 平 和 教 育 の 今 後 の 発 展 の た め に 、 韓 国 キ リ ス ト 教 協 議 会 ・ 韓 神 大 学 民 衆 教 育 研 究 所 ・ 同 平 和 研 究 所 ・ 韓 国 教 育 研 究 所 な ど を 先 頭 と L て 努 力 が さ れ て い る と 結 ん だ 。 中 野 光 氏 ( 中 央 大 学 教 授 ) は 日 本 側 の コ メ ン ト と し て 、 日 本 の 平 和 教 育 の 実 践 を 、 中 野 光 編 ﹃ 現 代 を 生 き る 教 師 の 思 想 と 実 践 ﹄ ( 国 土 社 ) や 山 本 典 人 ﹃ 日 の 丸 抹 消 事 件 を 授 業 す る ﹄ ( 岩 波 書 庖 ) を 例 に 引 い て 、 て い ね い に 紹 介 し た 。 徳 担 当 ) が ﹁ 教 室 の 中 の 共 存 ・ : 中 学 校 ﹂ と い う タ イ ト ル で 報 告 し た 。 こ れ は 、 キ リ ス ト 教 会 協 議 会 の 理 論 に 基 づ く 韓 国 で 初 め て の 具 体 的 体 系 的 平 和 教 育 実 践 で あ る 。 歴 史 ・ 民 族 と い う 視 点 で は な く 、 共 に 生 き て い く こ と に 重 き を 置 き 、 主 体 で あ る 自 分 を 尊 重 し ﹁ 違 い ﹂ を 認 め あ え る 、 教 室 の 中 の 平 和 共 存 を 平 和 教 育 の 目 標 と す る 。 具 体 的 に は 六 1 八 人 の 班 ( モ デ ウ ン ) 活 動 を 基 盤 に し た 学 級 集 団 づ く り の 実 践 で あ っ た 。 韓 国 映 画 ﹁ 我 ら の 小 さ い 英 雄 ﹂ に み ら れ る よ う な 、 管 理 的 な 学 級 で は な く 、 お 互 い を 尊 重 す る 人 間 関 係 づ く り の た め に 、 級 長 選 挙 、 班 ポ ス タ ー づ く り パ ー テ ィ な ど の 活 動 を 教 師 が 組 織 し て ク ラ ス づ く り を し て い く 実 践 が ス ラ イ ド を 交 え て 報 告 さ れ た 。 韓 国 側 の 大 谷 氏 へ の 質 問 で 印 象 に 残 っ た の は ﹁ 親 か ら の 批 判 が な い の か ﹂ と い う 内 容 の も の だ っ た 。 一 方 、 チ ヨ ン 報 告 に 対 し て は 、 校 長 や 他 の 教 師 か ら ど う 見 ら れ て い る の か い う 日 本 側 の 質 問 が 出 た 。 両 報 告 は 内 容 的 に 随 分 異 な る 。 日 本 の 平 和 教 育 の 拠 点 が 社 会 科 教 育 に あ る の に 対 し 、 韓 国 で は 道 徳 科 の 教 員 が 活 躍 し て い る こ と も お も し ろ か っ た 。 ー. V 4・ 韓 国 側 の 李 泳 稽 ( イ ・ ヨ ン ヒ ・ ・ 漢 陽 大 学 名 誉 教 授 ) は 韓 国 内 の 問 題 に つ い て の 辛 口 の コ メ ン ト を し た 。 韓 国 に も 単 一 民 族 神 話 H ﹁ 白 衣 民 族 ﹂ が あ り 、 五 万 三 千 人 の 中 国 人 を パ ク チ ヨ ン ヒ 政 権 は 侮 蔑 的 に 国 外 追 放 し た 。 韓 国 に お け る 混 血 児 の 問 題 が あ り 、 統 計 は な い が 数 万 名 は 外 国 に 出 さ れ た 様 子 。 一 六 万 人 い る 外 国 人 労 働 者 は 人 間 ら し い 待 遇 を 受 け て い な い 。 警 察 最 高 幹 部 層 の 多 く が か つ て の 日 本 帝 国 主 義 の 密 偵 ・ 特 高 警 察 関 係 者 だ っ た な ど 、 日 本 の 右 翼 ・ 天 皇 主 義 者 な ど の 妄 言 ・ 暴 言 が 、 国 家 樹 立 の 段 階 で 清 算 で き な い も の が あ る 。 -70ー 四 第 三 部 対 照 的 な 内 容 の 平 和 教 育 の 実 践 を 交 流 し た 一一 B 目 の 夕 食 後 最 後 の セ ッ シ ョ ン は 授 業 実 践 の 報 告 で あ る 。 日 本 側 か ら は 大 谷 猛 夫 氏 ( 足 立 六 中 ) が 中 学 校 社 会 科 で 、 朝 鮮 ・ 韓 国 を 取 り 上 げ 、 在 日 韓 国 ・ 朝 鮮 人 が な ぜ 多 い の か を 歴 史 に さ か の ぼ っ て 生 徒 に 考 え さ せ 、 従 軍 慰 安 婦 の 問 題 も 掘 り 下 げ て 日 本 と 韓 国 ・ 朝 鮮 の 関 係 を 学 ん で い く と い う 構 成 に な っ て い る 。 韓 国 側 か ら は チ ヨ ン ・ ヨ ン ミ ン 先 生 ( チ ヨ ン ホ 中 学 、 道 五 ま と め の セ ッ シ ョ ン と 今 後 の 課 題 第 四 部 三 日 目 の ま と め の セ ッ シ ョ ン は 、 日 韓 平 和 教 育 の 方 向 を 確 認 し 、 今 後 の 方 向 性 を 見 い だ す こ と が テ l マ で あ っ た 。 最 後 に 、 自 由 に 今 後 の 課 題 や 感 想 な ど の 意 見 を 述 べ る 時 間 が あ り 、 伊 藤 は 、 日 韓 の 平 和 教 育 の 概 念 の 違 い に つ い て 発 言 し た 。 日 本 は 反 戦 教 育 ・ 軍 縮 教 育 に 近 い 意 味 で 、 ﹁ 平 和 教 育 ﹂ が 使 わ れ て お り 、 そ れ は 日 本 の 民 主 教 育 運 動 の 分 野 が 分 化 し て い る こ と か ら き て い る 。 韓 国 の ﹁ 平 和 教 育 ﹂ は ユ ネ ス コ の 国 際 理 解 教 育 の 概 念 に 近 く 、 構 造 的 暴 力 も 含 む 包 括 的 な 内 容 を 持 つ も の で あ る 。 国 情 に よ る 概 念 の 違 い を 、 今 後 と も 対 話 と 交 流 に よ っ て 深 め て い き た い と い う 希 望 を 持 っ た 。 四 O 名 程 度 の 小 規 模 な 研 究 集 会 で あ り 、 お 酒 ・ 歌 ・ 踊 り の 楽 し い セ ッ シ ョ ン や 食 事 や 自 由 時 間 に 、 個 人 的 な 交 流 も で き た 。 弾 圧 を 受 け て 二 年 間 の 刑 務 所 暮 ら し に つ い て 語 っ て く れ た 元 韓 国 全 教 組 委 員 長 の 話 も 印 象 深 か っ た 。 教 職 員 組 合 活 動 に 加 え 、 キ リ ス ト 者 や 教 団 が 韓 国 の 民 主 教 育 に 果 た し て い る 役 割 も 学 べ 、 良 い 経 験 に な っ た 。 -71ー ︿ 和 光 大 学v
  4. 4. ... PrintedinJapan 定価 1.000円 日 本 平 和 教 育 研 究 協 議 会 編 :﹃ 、vh-i iv i ・ と 己' 出 平 和 へ の た た か い を ど う 教 え る か、 . 也7 ・・ 4 h AY 直室ヨ 平和へのたたかいをどう教えるか 民衆は戦争にどう反対してきだか/出任1I主F,jむ 伺にだだかい生きるか/ER川H寺彦 実 践 記 録/手代木彩縦/江川俊之/松本千口 J' 生まれながらのl山の閣はない/折出健二 神戸児童殺害事件ガ考えさせること/服部潔 子どもの状況に切り込む平和教育 / 金子!茂 子 / ji!: Ji制1jJ~

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