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看護卒後教育に向けた看護師の
スピリチュアリティに関する
テキストマイニングを用いた分析
生田奈美可 山口大学大学院医学系研究科保健学系学域
いとうたけひこ 和光大学現代人間学部
伊東美佐江 山口大学大学院医学系研究科保健学系学域
日本看護学教...
看護師は「ケアの専門家」である
• 「人をケアすることは、相手が成長するのを援
助するだけでなく、ケアをすることを通じて世
界の中に自分の居場所を得ることができ、人
生の意味をいきることができる」(Mayeroff)
ケアにおいて、看護師-患者...
生田・いとう(2017)個人別態度構造分析
(Personal Attitude Construct;以下PAC分析)に
よって、看護師のスピリチュアリティを質的に検
討した。
しかし、看護師のスピリチュアリティに
ついては共通のコンセンサスは...
目的:看護師のスピリチュアリティ
についてのPAC分析面接記録をテ
キストマイニングよって検討する。
意義:スピリチュアルケアについて
の看護卒後教育プログラムのに向
けた教育内容検討の一助とする。
イントロ
方法
• 生田・いとう(2017)のPAC分析面接記録にお
いて、被験者がどのような語彙を使用したか
をテキストマイニングにより分析する。
• 看護師のスピリチュアリティに関するテキスト
データを計量的方法で検討するためにテキス
トマイニングに...
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終末期の患者に何もしない医師に憤りを感じる-
ケアに拒否的な患者に対するあきらめの気持ち-
陰部洗浄などの日常生活ケアで感謝される+
足浴や手浴といったケ...
倫理的配慮
山口大学大学院医学系研究科保健学専攻医
学系研究倫理審査委員会の承認(管理番号
494-1)を得た。
材料
• 名詞・動詞・形容詞/形容動詞など、出現した
単語の頻度を分析した。質問者と被験者の
合計において4回以上出現した名詞は「自分」
(15回)、「看護師」(13回)、「医師(先生)」(8
回)、「終末期」「人」(7回)、「ケア」「家族」「看
護...
図2 スピリチュアリティについての単語出現頻度
被験者
研究者
15回
13回
8回(医師)
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3回
出現回数が多かった「自分」についての原文
テキスト
自分と患者さんの関係と自分とスタッフ間の関係は一緒なのかなって。直接ケアする時は自分の思いが患者に返せるけ
ど、スタッフだと遠慮もあるし。
今は個室で終末期の患者に出会う。でも救急病院なので、...
• 看護師のスピリチュアリティは、過去のケアにおいて、
自分のケア、看護師としての自分を否定的、肯定的な
揺らぎの中で見つめ直すことで発達する。
• その中で、過去の「自分」を振り返る、今、そして未来
これからの「自分」を肯定的にとらえることは...
• 本研究はJSPS科研費16K11975の助成を受け
た。
• 演題発表に関連し、開示すべき利益相反
(COI)関係にある企業・法人組織や営利を目
的した団体はありません。
G292 生田奈美可・いとうたけひこ・伊東美佐江 (2018, 8月).  看護卒後教育に向けた看護師のスピリチュアリティに関するテキストマイニングを用いた分析 日本看護学教育学会第28回学術集会2018年8/28(火)29(水)パシフィコ横浜
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G292 生田奈美可・いとうたけひこ・伊東美佐江 (2018, 8月).  看護卒後教育に向けた看護師のスピリチュアリティに関するテキストマイニングを用いた分析 日本看護学教育学会第28回学術集会2018年8/28(火)29(水)パシフィコ横浜

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【問題】看護において援助的人間関係は重要であり、看護師個人のスピリチュアリティがケアに反映される。しかし看護師のスピリチュアリティについては曖昧であり、共通のコンセンサスは得られていない。生田・いとう(2017)は、個人別態度構造分析(Personal Attitude Construct;以下PAC分析)によって、看護師のスピリチュアリティを質的に検討した。<BR>【目的】本研究の目的は、看護師のスピリチュアリティについて、テキストマイニングで量的にも明らかにし、混合研究法による検討を行うことである。このことによって、看護卒後教育プログラムの構築に向けた教育内容検討の一助となる。<BR>【方法】生田・いとう(2017)のPAC分析面接記録において、被験者がどのような語彙を使用したかをテキストマイニングにより分析する。看護師のスピリチュアリティに関するテキストデータを計量的方法で検討するためにテキストマイニングにより分析した。対象者は一般病院に勤務する看護師経験5年以上の看護師1名である。<BR>【倫理的配慮】山口大学大学院医学系研究科保健学専攻医学系研究倫理審査委員会の承認(管理番号494-1)を得た。<BR>【結果】名詞・動詞・形容詞/形容動詞など、出現した単語の頻度を分析した。質問者と被験者の合計において4回以上出現した名詞は「自分」(15回)、「看護師」(13回)、「医師(先生)」(8回)、「終末期」「人」(7回)、「ケア」「家族」「看護」「関係」「子供」「思い」「親」(4回)であった。出現回数が多かった「自分」について原文参照したところ、「自分の終末期看護はこれでよいのか」「自分の日々やってきたことは正しかった」等、過去のケアにおいて、否定的、肯定的な揺らぎの中で看護師としての自分を見つめていた。<BR>【考察】混合研究法的検討により看護師である「自分」を肯定することが重要であることが質的・量的に確認できた。また、スピリチュアルケア看護卒後教育に向けた教育内容について、患者や患者家族、他スタッフとの関係性や、終末期看護、ケアの重要性の示唆が得られた。<BR>本研究はJSPS科研費16K11975の助成を受けた。 

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G292 生田奈美可・いとうたけひこ・伊東美佐江 (2018, 8月).  看護卒後教育に向けた看護師のスピリチュアリティに関するテキストマイニングを用いた分析 日本看護学教育学会第28回学術集会2018年8/28(火)29(水)パシフィコ横浜

  1. 1. 看護卒後教育に向けた看護師の スピリチュアリティに関する テキストマイニングを用いた分析 生田奈美可 山口大学大学院医学系研究科保健学系学域 いとうたけひこ 和光大学現代人間学部 伊東美佐江 山口大学大学院医学系研究科保健学系学域 日本看護学教育学会第28回学術集会 パシフィコ横浜会議センター301+302 第9会場 2018年8月29日(水) 9:50-10:50 演題
  2. 2. 看護師は「ケアの専門家」である • 「人をケアすることは、相手が成長するのを援 助するだけでなく、ケアをすることを通じて世 界の中に自分の居場所を得ることができ、人 生の意味をいきることができる」(Mayeroff) ケアにおいて、看護師-患者関係における相互の援助的 人間関係が重要 相互の人間関係を通じた、ケア提供者である看護師個人 のスピリチュアリティがスピリチュアルケアに反映される イントロ
  3. 3. 生田・いとう(2017)個人別態度構造分析 (Personal Attitude Construct;以下PAC分析)に よって、看護師のスピリチュアリティを質的に検 討した。 しかし、看護師のスピリチュアリティに ついては共通のコンセンサスは得ら れていない。 イントロ
  4. 4. 目的:看護師のスピリチュアリティ についてのPAC分析面接記録をテ キストマイニングよって検討する。 意義:スピリチュアルケアについて の看護卒後教育プログラムのに向 けた教育内容検討の一助とする。 イントロ
  5. 5. 方法 • 生田・いとう(2017)のPAC分析面接記録にお いて、被験者がどのような語彙を使用したか をテキストマイニングにより分析する。 • 看護師のスピリチュアリティに関するテキスト データを計量的方法で検討するためにテキス トマイニングにより分析した。 • 対象者は一般病院に勤務する看護師経験5 年以上の看護師1名である。 材料
  6. 6. 1 8 11 14 9 15 2 3 10 12 4 6 5 17 7 13 16 18 終末期の患者に何もしない医師に憤りを感じる- ケアに拒否的な患者に対するあきらめの気持ち- 陰部洗浄などの日常生活ケアで感謝される+ 足浴や手浴といったケアを軽んじる風潮がある- 若い患者の親へのケアが困難で介入できない- お前は信用できないと患者に言われ落ち込む- 終末期看護に興味がないスタッフとは仕事がしづらい- 医師と充分にコミュニケーションがとれない- 「○○さんが夜勤だと安心」と言われやりがいになる+ 高齢患者の治療方針に疑問を感じる- 上司が終末期の患者に冷たい態度をとる- DNARをとっても呼吸が止まるときの家族の言葉に悩む- 死後の処置をしていると生前のケアの妥当性を考える+ 死に顔をみるこことで生前の苦しみがわかる+ デスカンファレンスを病棟で実施して悩みを共有できる+ 自殺患者の看取時、家族への声かけに迷う- 奇形(重心)児へ親が愛情を示さないときのジレンマ- 管理職になった時の同僚や他看護師の冷たい態度- 図1 PAC分析による対象者のスピリチュアリティ 1)左の数値は重要順位 2)各項目の+-は単独でのイメージ 迷い、困難さを感じ ながらのケア実践 医療者間の情報や 感情の未共有 終末期医療への 絶え間ない問い 今でも思い出す過去の ストレスフルな状況
  7. 7. 倫理的配慮 山口大学大学院医学系研究科保健学専攻医 学系研究倫理審査委員会の承認(管理番号 494-1)を得た。 材料
  8. 8. • 名詞・動詞・形容詞/形容動詞など、出現した 単語の頻度を分析した。質問者と被験者の 合計において4回以上出現した名詞は「自分」 (15回)、「看護師」(13回)、「医師(先生)」(8 回)、「終末期」「人」(7回)、「ケア」「家族」「看 護」「関係」「子供」「思い」「親」(4回)であった。 結果 結果 スピリチュアリティの単語頻出分析
  9. 9. 図2 スピリチュアリティについての単語出現頻度 被験者 研究者 15回 13回 8回(医師) 7回 4回 7回 3回
  10. 10. 出現回数が多かった「自分」についての原文 テキスト 自分と患者さんの関係と自分とスタッフ間の関係は一緒なのかなって。直接ケアする時は自分の思いが患者に返せるけ ど、スタッフだと遠慮もあるし。 今は個室で終末期の患者に出会う。でも救急病院なので、救うというところ、治療に重きがある。そこにジレンマ。DNAR とっても。自分の終末期看護とは遠い。でもデスカンファやって、病棟がかわったと思います。 19歳の女の子が双子で乳がんで。なんで私だけっていうのがすごくあって。末期で。若いっていうのと、なんで私なの? かたわれでなくて。と言って、お母さんにあたっているのが衝撃で。生きたくても生きれないというのが自分の中で。死が 怖いのかもしれないけど。そこに関わるのが看護師なのかなって。その時感じて。 20代の子供を亡くす。私達の一挙手一投足を監視してメモとって。完全に植物状況なのに、髪を切るとかでお母さん迷っ てて「息子と話をして息子と決めます」って、話しするってって。受け入れてないのかなって。その後亡くなられて、でも親 はわかってましたって。自分の中での物語というか、子供ならなんて答えるかなって。 (仕事)やめたいとかでなく、自分の能力のなさとか、工夫したら良かったのかとか。どっかいけ、2年目の看護師を呼べっ て言われました。私はベテランなのに。3年目の時にもあって。自分が自信もってやってて驕りかなって。入院時に関わっ たのがその2年目の看護師で、心を許したのかなって。 いいことがあったからというより、それについて考える自分。死ってどういうことなのかとか、オシモ洗って喜ばれるのはな んでって、考えること。陰部洗浄のときティッシュとか大事にしてたら、助かるって、経済的に苦しい方だったので。 こういうふうに言われると一人前だからって、新人の時主任さんに言われて。何年目かに言われて。ほらねって。自分の 日々やっていることが正しかったって。信頼されていることの証明だと思う。患者の看護師の関係はいいけど、医師やス タッフとの関係も重要。でもそこはなかなか。その思いが入っている。 自分の20年近くの看護師経験の中でストレスを抱えた経験というか。過去のことで、衝撃というか。日々の看護とは関係 のないところの、私が29で副看護師長になったとき、いろいろ言われて、ストレスで、トラウマまではいかないけど、つら かったなって。それで最後に思い付いた。20年やってきて。重心の子供というのも、手足ないとか、奇形で顔がぐちゃっ てしていたりとか、そういう子に触れて、自分も親になって・・・自分の子供ってかわいいけど、その親が二人目が生まれ た時ぷいって。なって。
  11. 11. • 看護師のスピリチュアリティは、過去のケアにおいて、 自分のケア、看護師としての自分を否定的、肯定的な 揺らぎの中で見つめ直すことで発達する。 • その中で、過去の「自分」を振り返る、今、そして未来 これからの「自分」を肯定的にとらえることは重要であ り、自らの看護職としてのアイデンティティは、スピリ チュアリティと概念的に近い。 • スピリチュアルケア看護卒後教育に向けた教育内容 について、患者や患者家族、他スタッフとの関係性や、 終末期看護、ケアの重要性の示唆が得られた。 まとめ 考察
  12. 12. • 本研究はJSPS科研費16K11975の助成を受け た。
  13. 13. • 演題発表に関連し、開示すべき利益相反 (COI)関係にある企業・法人組織や営利を目 的した団体はありません。

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