Successfully reported this slideshow.
We use your LinkedIn profile and activity data to personalize ads and to show you more relevant ads. You can change your ad preferences anytime.
The Japan Society for the Study of Education
NII-Electronic Library Service
The  Japan  Soclety  for  t二he  Study  of  Edu...
The Japan Society for the Study of Education
NII-Electronic Library Service
The  Japan  Soclety  for  t二he  Study  of  Edu...
Upcoming SlideShare
Loading in …5
×

G143 いとうたけひこ (2010). 暴力-平和論とコンフリクト-平和論を統合した平和教育:ガルトゥング暴力論とトランセンド紛争転換理論を主軸にして 公開シンポジウム「教育と平和構築」 日本教育学会第69回大会

107 views

Published on


G143 いとうたけひこ (2010). 暴力-平和論とコンフリクト-平和論を統合した平和教育:ガルトゥング暴力論とトランセンド紛争転換理論を主軸にして 公開シンポジウム「教育と平和構築」 日本教育学会第69回大会

Published in: Education
  • Be the first to comment

  • Be the first to like this

G143 いとうたけひこ (2010). 暴力-平和論とコンフリクト-平和論を統合した平和教育:ガルトゥング暴力論とトランセンド紛争転換理論を主軸にして 公開シンポジウム「教育と平和構築」 日本教育学会第69回大会

  1. 1. The Japan Society for the Study of Education NII-Electronic Library Service The  Japan  Soclety  for  t二he  Study  of  Educat 二lon 公 開シ ン 惚 燃 驚黶騰論 漏 一 ・一 _ _ 滞   暴 カー平 和論 と コ ン フ リク ト ー 平 和 論 を統合 した 平 和 教 育 ガル トゥ ン グ暴 力論 と トラ ン セ ン ド紛争転換理 論 を主軸 に して い と うた けひ こ (和 光 大 学) は じ め に   本 稿 は 、ガ ル トゥ ン グ の 平 和 学 (Galtung , 1996,2000 ; ガ ル トゥ ン グ ・藤 田 2003)に 基 づ い て 、 直接 的暴 力 ・構造 的暴力 ・文 化 的暴 力 をふ ま え た 「暴カ ー 平 和 論 」 とガル トゥ ン グの 提 唱 す る 紛争転換理 論 で あ る トラ ン セ ン ド法 に 基 づ い た 「コ ン フ リク ト ー 平 和論 」 (い と う ・杉 田 ・ 井上 , 2010)の 2 つ の 軸 を基 軸 に 据 え た 平 和 教育理 論 を構 築 す る試 み で あ る。 こ の よ う な実 践 例 と し て 著者 の 和光大 学に お け る授 業実践 (平和 心 理 学 A=暴 カ ー 平 和 論 ;平 和 心 理 学 B= コ ン フ リク ト ー 平和 論)の 他 に 、 教員免許 更新講習 の 中で 実施 され た 、ガ ル トゥ ン グの 平 和 学 の 理 論 か ら立 案 し た 平和 教 育 ワ ーク シ ョ ッ プ に よ っ て 、 教師が 学校で 直 面す る コ ン フ リク ト状況 を 転換 し て い く力 量 を 形 成 す る た め の 杉 田 の 取 り組 み (い と う ・杉 田 ・井 上 ,2010) が あ る 。 こ れ に 先 立 ち 、杉 田 ・伊藤 (2008)は 、 日本 の 平 和 心 理 学 の 歴 史 的 展 開 を 跡付 け る な か で 平 和教 育に とっ て ガル ト ゥ ン グ理 論に 基 づ く平 和 心 理 学が 有用 で あ る こ とを示 した 。 第 1 部 講 習 の 内容   杉 田 は 、2009 年 度 の 教 員 免 許 更新 講 習 と して 幼 稚 園教 員 か ら高等 学 校 の 教員 に 対 して 「平 和 学 か らの 教 育再 論 : 発 達 の 援助 者 と な る た め に 」 と題 す る講 義 とワ ー ク シ ョ ソ プ を実 施 し た。  講 習 会 は 2009 年 8 月 22 日午前 9 時 半 〜午 後 4 時 半 (50 分の セ ッ シ ョ ン を 6 回) に 大 東 文 化 大 学の 板橋 キ ャ ン パ ス (東 京 都 ) に お い て 行 われ た。 こ こ で 、今 回 の 教員免 許更 新講 習 プ ロ グ ラ ム の 概 要 を 表 1 に 示 す 。 表 1  教 員向 け講習の プ ロ グ ラ ム の 全容 (い と う ・杉 田 ・井 上 ,2010) セッション  テ ー マ 内容 (1 ) (2 ) (3 ) (4 ) (5 ) (6 ) 暴カ ー 平和 論 (1) 暴 カ ー平和 論 (2) コ ン フ リク トー平 和 論 (1) コ ン フ リク ト ー 平 和 論 (2) 平 和 学 か らの 教 育再 論 ま と め と評 価課題 子 ど も 青年 と 暴 力 ・平 和 暴 力 の 構 造の エ ク サ サ イ ズ :シ エ ラ レ オ ネ の 場 合 コ ン フ リ ク トの 構 造 例 題 の エ ク サ サ イ ズ と トラ ン セ ン ド ドイ ツ 国 際 平 和村 と平和 教育ゼ ミ ア ン ケー トと振 り返 り 一468一 N 工 工 一Electronlc   Llbrary  
  2. 2. The Japan Society for the Study of Education NII-Electronic Library Service The  Japan  Soclety  for  t二he  Study  of  Educat 二lon … 一 _ _ 瀬 血 黒 ζ贈 組 黎 巽驚熱峯 第 2 部  プ ロ グ ラム の 評価 【目的 】第 2 部の 研 究 目的 は 、 コ ン フ リ ク ト転換 を 重視 した 教員免 許 更 新講 習 に よ る 平 和 教 育 の プ ロ グ ラ ム 評価 を行 うこ とで あ る。 【方 法 】セ ッ シ ョ ン (6 ) に お い て 与 え られ た課題 を参 加 者 33名 に 回答 し て もらい 、 一 日 の 講 座 の 締 め く く りを行 っ た 。 こ の … 日の プ ロ グ ラ ム の 評 価は 上 記 の よ うに 、 各 人 に 回 答 ・感 想 文 を提 出 して も らっ た こ とに よっ て い る。 対 象 者 の 内訳 は 幼稚 園 1 名 、 小 学校 14名 、 中学 校 8 名 、高等 学 校 8 名 の 各 レ ベ ル の 教 員 と、 中学 高校 一 貫校 1 名 、教 育委 員会 勤 務 1 名 の 合 計 33 名 で あ っ た 。 問 1−5 の 回答 をテ キ ス トマ イ ニ ン グ の 手 法 に よ り分析 し た 。 【結果 】問 1−5 ま で の うち 、問 4 は 「本 日の Session 全 体 を 通 じて 考 え た こ と を お 書 き下 さ い 。 」 とい う講習 の 感想 を求 め た もの で あ っ た 。 全 体の 感想文 か ら、ポ ジ テ ィ ブ とネガ テ ィ ブ に 評 価 され た 単語 が抽 出 され 、 そ れ らの 単語 との 結び っ き が 示 され る ネ ッ トワ ー ク分 析 を 図 示 し た (当 日資料)。 ガル ト ゥ ン グ の 理 論 に よ る 平 和 学 は 受講 者 に と っ て 興 味深 く、そ して 新 し く受 け 止 め られ て い る こ とが 明 らか と な っ た 。 【考察 】参 加 者 の 感 想 は 、 お お む ね ポ ジ テ ィ ブ で あ り 、 学ぶ 意 欲 と コ ン フ リク トをポ ジ テ ィ ブ に 転換 ・解決 させ て い く意欲 を 引 き出 させ る もの で あ っ た 。 − H の セ ッ シ ョ ン で あ っ て も 平和 理 論 に 関す る 重 要 な 内 容 は 伝 え られ る こ と も分か っ た 。 こ の 教 員免許 更 新 講 習 は 、ほ と ん どの 参加 者 に 肯定 的 ・好 意 的 に 受 け止 め られ た こ と が 明 らか に な っ た 。す な わ ち各 々 の 職 場 に お け る教 育現場 で の 具 体 的 な コ ン フ リク トに つ い て 、講 習 の 内容 が応 用 で き る も の と し て 積 極 的 ・実践 的 に 受 け止 め られ た とい え る だ ろ う。 ま た 、平和 学に つ い て 再認 識 す る 受講 者 も多 く、た とえ ば 問 4 の 感 想 で は 「平和学 とい うもの を もっ と違 う意 味 で と らえて い ま し た 。」 と、受 講者 が 講 習 を経 て 再認 識 を行 っ て い る 様 子 が わ か る 。教員 免 許 更 新講 習 の 制 度 に 批判 的 な意 見 が あっ た が 、講習 の 内容 に つ い て は 肯定 的 な 回 答 で 構 成 され て い た 。 こ の よ う に 、受 講者 か ら得 られ た 回 答 ・感 想 文 を テ キ ス トマ イ ニ ン グす る こ と に よ っ て 、 参加 者 全 員 の 全 体 的 な傾 向や プ ロ グ ラ ム につ い て の 感 想 が モ ニ タ リン グで きた 。 第 3 部 総 合 的考察   10 、 6 時間 の 講 習で も、 ガル ト ゥ ン グ平 和 学の 真髄 を伝授す る こ とが で き、そ れ を 学校 教育場 面 で 応 用 し よ うとす る 態 度形成 の 効果 も確認 で き た 。   学校 現 場 を対 象 と した コ ン フ リ ク ト分析 で も、ガル ト ゥ ン グの 暴力 論 一平 和 論お よび 、 紛 争 転換 理 論 す な わ ち トラ ン セ ン ド理 論 が 、応 用 可能 な 有 効 な ツ ール で あ る とい うこ とが 明 ら か に な っ た 。学 校 現 場 と い うメ ゾ シ ス テ ム に お け る コ ン フ リク ト分 析 と、 トラ ン セ ン ド的 な 介入 の 有効性 が 示 唆 され 、今後 の さ ら な る プ ロ グ ラ ム の 開発 と実施 が 期 待 され る 。 【文 献】○ い と うた け ひ こ ・杉 田 明 宏 ・井上 孝代 (2010) 「コ ン フ リ ク ト転 換 を重 視 した 平和 教 育 とそ の 評 価 :ガ ル トゥ ン グ平 和 理 論 を 主 軸 に し た 教 員免 許 更新 教 育」『トラ ン セ ン ド研 究 』, 第 8 巻 (第 2 号 ), 9−28 0 杉 田 明宏 ・伊藤武 彦 (2008)  「日本 に お け る 平和 心 理 学の 発 展 : 心 理 科学研 究会平 和 心 理 学部会 20 年 の 活動 を 焦 点 に 」  『心 理 科学』,第 28 巻 (第 2 号 ),42−55 . 騰 公 開 シ ン ポ ジ ウ ム ー1 教 育 と 平 和 構 築 一469一 N 工 工 一Electronlc   Llbrary  

×