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ストレスと適応
( 7 月 5 日適応生理学)
07M41213 価値システム専攻
木嶋研究室 山口 修司
2007/7/5 【適応生理学】 2
発表のアウトライン
 ストレスの仕組み
 セリエのストレス学説
 ストレス病
 ストレス関連疾患
 ストレス対処(ストレスコーピング)
2007/7/5 【適応生理学】 3
ストレスは死を招く
 フィリピンで誘拐された若王子信行さんの
例
 1986 年フィリピンで誘拐される
 4ヵ月半の監禁生活後に、解放される
1年 10 ヵ月後
大腸ガンになり、肝臓にも転移して死亡(...
2007/7/5 【適応生理学】 4
ストレスゼロだと人間はどうなるか
感覚遮断実験(ヘロン、 1952 )
体と心のバランスを保つためには、適度なストレスが必要
被験者を見えず、聞こえず、触れずという状態にする実験
•体温調節機能の低下
•暗...
2007/7/5 【適応生理学】 5
ストレスとは・・・
 生物学的には何らかの刺激によって生体に
生じた歪みの状態を意味している。 元々
は材料力学上の言葉で例えばスプリングを
引き伸ばしたり、ゴム球を押し縮めたりし
た時にその物質の内部に...
2007/7/5 【適応生理学】 6
2007/7/5 【適応生理学】 7
ストレッサーの種類
a. 物理的ストレッサ-
高温や低音による刺激、放射線や騒音による刺激な
ど。
b. 化学的ストレッサー
酸素の欠乏・過剰、薬害、栄養不足など。
c. 生物的ストレッサー
病原菌の侵入な...
2007/7/5 【適応生理学】 9[2]
2007/7/5 【適応生理学】 10
中枢神経・内分泌系にストレスが加わると
・・・
ACTH:副腎皮質刺激ホルモン
CRH:副腎皮質刺激ホルモン放出因子
視床下部
ストレッサー
CRH
下垂体前葉
副腎皮質
免
疫
系
β エンドルフィン
...
2007/7/5 【適応生理学】 11
免疫系にストレスが加わると・・・
抗原
刺激 免疫系
視床下部
CRH
下垂体前葉 副腎皮質
コルチゾールACTH
インター
ロイキンⅠ
生
態
防
御
反
応
⊖
2007/7/5 【適応生理学】 13
ストレス学説(ハンス・セリ
エ、 1935 )
 脳下垂体から生成される副腎皮質刺激ホルモンの分
泌を促すような内外の刺激
 これによって引き起こされる一連の生体防御反応
=ストレス
 刺激の種類に...
2007/7/5 【適応生理学】 14
ストレッサーの違いで免疫反応は異なる
ス
ト
レ
ス
大
脳
辺
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系
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下
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律
神
経
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チ
ゾー
...
2007/7/5 【適応生理学】 15
NIOSH の職業ストレスモデル
[9]
2007/7/5 【適応生理学】 16
相互作用モデル(ラザルスほか)
[10]
2007/7/5 【適応生理学】 17
急なストレス反応説
~(全身)適応反応症候群~
[8]
2007/7/5 【適応生理学】 18
慢性のストレス反応説 
2007/7/5 【適応生理学】 19
ストレス反応のジレンマ
 本来、 体の主要なシステムが協力しあう防御機
構(ホメオスタシス)
 ストレスがある一定の限界を超えてしまうと、そ
のせいで身体や心に摩耗(アロスタティック負荷
)が生じる
...
2007/7/5 【適応生理学】 20
アロスタティック負荷
a. ストレス自体が長く続く
場合
b. ストレスがなくなっても
体が順応できない場合
c. ストレス反応を解除する
プロセスが機能しない場
合
ストレスのもとに
置かれなくても起こ...
2007/7/5 【適応生理学】 21
コルチゾール過剰/不足と関係のある疾患
<過剰>
メランコリー親和型うつ病
糖尿病
断眠
拒食症
強迫性障害
パニック障害
アルコール依存症
消化管機能異常疾患
甲状腺機能昂進症
<不足>
非定型 / 季...
2007/7/5 【適応生理学】 22
ストレス病(適応病)
ストレス容量の限界を、ストレス状態の悪化が越えた時
ストレス容量のボーダーライン=適応障害と適応病の境
界線
ストレス状態が進行していった時 ストレス容量の方がしぼんだ時
2007/7/5 【適応生理学】 23
ストレス関連疾患
 循環器疾患
 狭心症・心筋梗塞
 消化器疾患
 胃・十二指腸潰瘍
 呼吸器疾患
 気管支喘息
 過呼吸症候群
 糖尿病、生理不順、心因性頻尿、じんまし
ん
 テクノス...
2007/7/5 【適応生理学】 24
動脈硬化の仕組み
ス
ト
レ
ス
下
垂
体
副
腎
皮
質
交
感
神
経
•カテコールアミン
•レニン
•アンジオテンシン
•成長ホルモン
•プロラクチン
•ACTH
副腎皮質
•コルチゾール
脂質代...
2007/7/5 【適応生理学】 26
ストレス対処(ストレスコーピン
グ)
 ストレッサーを処理するために意識的に行われる行動
及び思考
 個人と環境の相互作用的な過程であるとする対処戦略
 問題焦点型対処
 ストレッサーの解決を目指...
2007/7/5 【適応生理学】 28
適切なストレス対処法
 適度な「快ストレス (eustress) 」を持つ
ようにし、その一方で、「不快ストレス
( distress )」は、できるだけ少なくし
、あるいは、何とかそれに対処していくこ...
2007/7/5 【適応生理学】 29
参考文献等
1. 現代生活とストレス(セリエ、法政大学出版会、 1967 )
2. ストレスと免疫(星恵子、講談社ブルーバックス、 1993 )
3. ストレスに負けない脳
(ブルース・マキューアン、エリ...
2007/7/5 【適応生理学】 30
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【適応生理学】ストレスと適応

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東京工業大学大学院理工学研究科(2007年当時)での授業「適応生理学」で”ストレスと適応”について発表したもの。

Published in: Health & Medicine
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【適応生理学】ストレスと適応

  1. 1. ストレスと適応 ( 7 月 5 日適応生理学) 07M41213 価値システム専攻 木嶋研究室 山口 修司
  2. 2. 2007/7/5 【適応生理学】 2 発表のアウトライン  ストレスの仕組み  セリエのストレス学説  ストレス病  ストレス関連疾患  ストレス対処(ストレスコーピング)
  3. 3. 2007/7/5 【適応生理学】 3 ストレスは死を招く  フィリピンで誘拐された若王子信行さんの 例  1986 年フィリピンで誘拐される  4ヵ月半の監禁生活後に、解放される 1年 10 ヵ月後 大腸ガンになり、肝臓にも転移して死亡( 55 歳)
  4. 4. 2007/7/5 【適応生理学】 4 ストレスゼロだと人間はどうなるか 感覚遮断実験(ヘロン、 1952 ) 体と心のバランスを保つためには、適度なストレスが必要 被験者を見えず、聞こえず、触れずという状態にする実験 •体温調節機能の低下 •暗示にかかりやすくなる •幻覚・妄想
  5. 5. 2007/7/5 【適応生理学】 5 ストレスとは・・・  生物学的には何らかの刺激によって生体に 生じた歪みの状態を意味している。 元々 は材料力学上の言葉で例えばスプリングを 引き伸ばしたり、ゴム球を押し縮めたりし た時にその物質の内部に生じた応力の事を 言う。 (Wikipedia)
  6. 6. 2007/7/5 【適応生理学】 6
  7. 7. 2007/7/5 【適応生理学】 7 ストレッサーの種類 a. 物理的ストレッサ- 高温や低音による刺激、放射線や騒音による刺激な ど。 b. 化学的ストレッサー 酸素の欠乏・過剰、薬害、栄養不足など。 c. 生物的ストレッサー 病原菌の侵入など。 d. 精神的ストレッサー 人間関係トラブル、精神的な苦痛、怒り・不安・憎 しみ・緊張など。
  8. 8. 2007/7/5 【適応生理学】 9[2]
  9. 9. 2007/7/5 【適応生理学】 10 中枢神経・内分泌系にストレスが加わると ・・・ ACTH:副腎皮質刺激ホルモン CRH:副腎皮質刺激ホルモン放出因子 視床下部 ストレッサー CRH 下垂体前葉 副腎皮質 免 疫 系 β エンドルフィン コルチゾール ACTH ⊖
  10. 10. 2007/7/5 【適応生理学】 11 免疫系にストレスが加わると・・・ 抗原 刺激 免疫系 視床下部 CRH 下垂体前葉 副腎皮質 コルチゾールACTH インター ロイキンⅠ 生 態 防 御 反 応 ⊖
  11. 11. 2007/7/5 【適応生理学】 13 ストレス学説(ハンス・セリ エ、 1935 )  脳下垂体から生成される副腎皮質刺激ホルモンの分 泌を促すような内外の刺激  これによって引き起こされる一連の生体防御反応 =ストレス  刺激の種類に関係なく、その刺激に適応していくと きの反応とプロセスは同様のもの ( 非特異的反応 ) 人体 刺激 反応・プロセス
  12. 12. 2007/7/5 【適応生理学】 14 ストレッサーの違いで免疫反応は異なる ス ト レ ス 大 脳 辺 縁 系 視 床 下 部 自 律 神 経 系 下 垂 体 前 葉 副 腎 皮 質 副 腎 皮 質 ア ド レ ナ リ ン コ ル チ ゾー ル 胸 腺 萎 縮 ← 免 疫 増 強 胸 腺 萎 縮 → 免 疫 状 況 副 腎 皮 質 刺 激 ホ ル モ ン
  13. 13. 2007/7/5 【適応生理学】 15 NIOSH の職業ストレスモデル [9]
  14. 14. 2007/7/5 【適応生理学】 16 相互作用モデル(ラザルスほか) [10]
  15. 15. 2007/7/5 【適応生理学】 17 急なストレス反応説 ~(全身)適応反応症候群~ [8]
  16. 16. 2007/7/5 【適応生理学】 18 慢性のストレス反応説 
  17. 17. 2007/7/5 【適応生理学】 19 ストレス反応のジレンマ  本来、 体の主要なシステムが協力しあう防御機 構(ホメオスタシス)  ストレスがある一定の限界を超えてしまうと、そ のせいで身体や心に摩耗(アロスタティック負荷 )が生じる  免疫は諸刃の剣  強烈なストレスは免疫活動を強め、その結果白血球が 戦場に送られ戦いに備える  しかし、ストレスが持続すると、逆に免疫反応を抑え る傾向があり、かえって感染症を招きやすい
  18. 18. 2007/7/5 【適応生理学】 20 アロスタティック負荷 a. ストレス自体が長く続く 場合 b. ストレスがなくなっても 体が順応できない場合 c. ストレス反応を解除する プロセスが機能しない場 合 ストレスのもとに 置かれなくても起こる (生活習慣) [3]
  19. 19. 2007/7/5 【適応生理学】 21 コルチゾール過剰/不足と関係のある疾患 <過剰> メランコリー親和型うつ病 糖尿病 断眠 拒食症 強迫性障害 パニック障害 アルコール依存症 消化管機能異常疾患 甲状腺機能昂進症 <不足> 非定型 / 季節性うつ病 慢性疲労症候群 繊維筋痛症 甲状腺機能低下症 ニコチン禁断症状 アレルギー 喘息
  20. 20. 2007/7/5 【適応生理学】 22 ストレス病(適応病) ストレス容量の限界を、ストレス状態の悪化が越えた時 ストレス容量のボーダーライン=適応障害と適応病の境 界線 ストレス状態が進行していった時 ストレス容量の方がしぼんだ時
  21. 21. 2007/7/5 【適応生理学】 23 ストレス関連疾患  循環器疾患  狭心症・心筋梗塞  消化器疾患  胃・十二指腸潰瘍  呼吸器疾患  気管支喘息  過呼吸症候群  糖尿病、生理不順、心因性頻尿、じんまし ん  テクノストレス
  22. 22. 2007/7/5 【適応生理学】 24 動脈硬化の仕組み ス ト レ ス 下 垂 体 副 腎 皮 質 交 感 神 経 •カテコールアミン •レニン •アンジオテンシン •成長ホルモン •プロラクチン •ACTH 副腎皮質 •コルチゾール 脂質代謝 血行動態
  23. 23. 2007/7/5 【適応生理学】 26 ストレス対処(ストレスコーピン グ)  ストレッサーを処理するために意識的に行われる行動 及び思考  個人と環境の相互作用的な過程であるとする対処戦略  問題焦点型対処  ストレッサーの解決を目指して情報収集や再検討 を通じて解決を図る  情動焦点型  対処ストレッサーが起因する情動反応に注目した 攻撃行動や問題を忘却する  パーソナリティ特性  「ストレスは生活のスパイスである」 ( セリエ )
  24. 24. 2007/7/5 【適応生理学】 28 適切なストレス対処法  適度な「快ストレス (eustress) 」を持つ ようにし、その一方で、「不快ストレス ( distress )」は、できるだけ少なくし 、あるいは、何とかそれに対処していくこ とが重要  食生活  睡眠  酒はストレス解消にならない  気の持ちよう
  25. 25. 2007/7/5 【適応生理学】 29 参考文献等 1. 現代生活とストレス(セリエ、法政大学出版会、 1967 ) 2. ストレスと免疫(星恵子、講談社ブルーバックス、 1993 ) 3. ストレスに負けない脳 (ブルース・マキューアン、エリザベス・ノートン・ラズリー、早川書房、 2004 ) 4. ウィキペディア( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%8 ) 5. ストレスケア .com (http://www.stresscare.com/info/what.html) 6. ICO EITNESS CLUB ONLINE (http://icofit.net/relaxation/about_stress.html) 7. http://www.pref.kyoto.jp/health/health/health09_b.html 8. http://library.thinkquest.org/20017/jh/study_jh/study_11.html 9. NIOSH 職業性ストレス調査票(原田隆史、産業衛生学雑誌、 1998 ) 10. ストレスの心理学 ( Lazarus R.S 、 Folkman 、認知的評価と対処の研究、実務教育出版、 1991 )
  26. 26. 2007/7/5 【適応生理学】 30 御静聴ありがとうございました。

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