Impless event 20201110

Confidential © 2020 SBI R3 Japan, Inc. All Rights Reserved.
配布資料目次
0
11月10日に開催された『Impress DXの始め
方とブロックチェーン』にご参加いただき、誠
にありがとうございました。
ご説明した資料に加え、詳細な事例紹介を参考
資料に添付いたしましたので、ご参照ください

注目のブロックチェーン基盤「Corda」
その特徴や事例を紹介！
DXの始め方とブロックチェーン
SBI R3 Japan 株式会社 / ビジネス開発部
ビジネス開発部長 / Cordaエバンジェリスト
山田宗俊
2020年11月10日

本日の流れ
2
18:00 開始、全体ご説明
18:03～18:25
• DX時代の戦い方
• なぜサプライチェーンにブロックチェーンが必要なのか？
• なぜ金融にブロックチェーンが必要なのか？
～SBI R3 Japan株式会社ビジネス開発部長山田宗俊
18:25～18:50
ブロックチェーンCordaの特徴と事例
～SBI R3 Japan株式会社ビジネス開発担当中澤陸
18:50～19:00 Q&Aセッション

まずは自己紹介と会社紹介を簡潔に…
3

Profile
4
日立コンサルティングにて金融機関向けITコンサルティングの経験を経て、
2016年、エンタープライズ・ブロックチェーンCordaを開発するR3に、日本
人社員第一号として参画。業務改善の視点を軸に、日本企業へのブロック
チェーン導入を推進。R3 Cordaを活用したビジネス開発における第一人者。
2019年からは、R3とSBIの合弁会社SBI R3 Japanにて、営業およびマーケ
ティングの責任者として陣頭指揮を執る。FLOCブロックチェーン大学校では、
ビジネスコースのクラス（金融・証券分野への応用）を担当。ブロックチェー
ン技術の普及のため、 Mediumブログで情報発信中。
山田宗俊
✓ Cordaエバンジェリスト
✓ SBI R3 Japan株式会社
ビジネス開発部・部長
✓ 時々ブロックチェーン講師
✓ 時々ブロガー

SBI R3 Japanとは？
5
35%
51% 14%

R3とは？
6
✓ 金融機関、事業会社、業界団体等、350社を超えるエコシステム
✓ グローバルで35を超える規制当局がR3エコシステムに参加
✓ 世界14か国、350人超の従業員が在籍
✓ 有償版製品 Corda Enterpriseを利用する顧客が50社以上
✓ 200超のノードが商用環境で運用中

SBI R3 Japanの提供サービス
7
Corda Enterprise サポート
Corda Enterprise商用ライセンス及びCorda Enterprise開発ライセンスに付随するテクニカル
サポートを提供。
プロフェッショナル・サービス
PoCの実行支援、方式設計に対するアドバイスや技術調査を提供。必要に応じてR3社の技術者と
連携した課題解決を提供。
Cordaトレーニング
初心者向けのBootcampから、更に一歩踏み込んだ基礎コース、実際の商用化を見据えた開発応
用コース、運用応用コース等、様々なニーズに対応するトレーニングを提供。

ここから本題に入ります…
8

DX時代の戦い方
9
IT時代 DX時代
1 キーワード競争、競業共創（協奏）、協業
2 目的あるべき業務の実現あるべき”業界”の姿を実現
3 対象領域個社の現場業務企業活動のほぼ全域
4 関係社個社企業”群”
5 技術単一の技術複数の技術の組み合わせ
6 例 RPAで自動化ブロックチェーン基盤上で競争
7 戦い方低コスト、高品質、Just in Time
UXを起点とした提供価値
リーダーシップ（どれだけ未来を
見せられるか？）
DXの時代においては、「新しいエコシステム」を作りにいく戦い方が求めら
る。ブロックチェーンはその基盤技術として必須機能。

Confidential © 2020 SBI R3 Japan, Inc. All Rights Reserved. 10
なぜサプライチェーンにブロックチェーンが必要なのか？
何がやりたいか？何ができるか？
Question 1

サプライチェーンで何がやりたいか？
11
1. いかに在庫を減らすか
2. いかに販売機会のロスを減らすか
自社だけでコントロールすることは困難。
なぜならコントロールできない他社の存
在があるから。
どうしたら上手く調整できるのか？

B社
一方、ブロックチェーンで何ができるか？
12
ブロックチェーンは、データに原本性と信頼を与え、企業間で共有する技術。
これを使えば、サイロ化したデータを連携・同期させることが可能。
A社 C社
Before
ブロックチェーン
✓別々のシステムを利用
✓データ共有に時間差あり
✓データが不整合
A社システム B社システム C社システム
B社A社 C社
After
✓共通アプリの利用
✓データ共有はリアルタイム
✓データが同期
アプリケーションは共通化（DBは別々）

✓適正在庫の維持
✓販売ロスの削減
✓データに原本性を与える
✓データを別々に保存できる
企業間で正確にデー
タ共有したい
リアルタイムかつ安全に
データ共有
なぜサプライチェーンにブロックチェーンが必要なのか？
何がやりたいか？何ができるか？
キークエスチョンに戻ると…
ブロックチェーンが、サプライチェーンを構成する企業間で
リアルタイムかつ安全にデータ共有できる技術だから

（脱線）データは新しい石油ではなかったのか？
14
データ社会の到来、データ・ドリブン・エコノミー、データ利活用…
ビッグデータ、AIの世界ブロックチェーンの世界
FACT FACT
取引＆合意
INSIGHT
データ収集
大量のデータが欲しい正確なデータが欲しい
エンタープライズ

なぜ金融にブロックチェーンが必要なのか？
何が課題か？何ができるか？
Question 2

金融の課題は何か？ - R3の問題意識
16
業務上の課題
取引内容の認識が合わないので、
コンファメーションが必要
システムの課題
業界全体でみると、似たようなシ
ステムに多重投資している
B行A行
取引
フロントオフィス
バックオフィス
✓データが不一致
取引1 取引1

B行
一方、ブロックチェーンで何ができるか？
17
ブロックチェーンは、データに原本性と信頼を与え、企業間で共有する技術。
これを使えば、サイロ化したデータを連携・同期させることが可能。
A行 C行
Before
✓データ共有に時間差あり
✓データが不整合
A行システム B行システム C行システム
B行A行 C行
After
✓共通アプリの利用
✓データ共有はリアルタイム
✓データが同期
アプリケーションは共通化（DBは別々）

✓取引内容の不一致
✓業界全体で多重投資
✓データに原本性を与える
✓データを別々に保存できる
✓企業間ワークフローを提供する
キークエスチョンに戻ると…
ブロックチェーンが、各金融機関がデータを社内に保存しつつ、
共通アプリを通じて他金融機関とデータを同期することで、
認識相違なく取引を記録できる技術だから
なぜ金融にブロックチェーンが必要なのか？
何が課題か？何ができるか？

ブロックチェーンが金融の課題を解決する
19
B行A行
取引
取引1 取引1
業務上のメリット
マニュアルによる確認作業が不要
に。ノンコア業務コストを削減。
システムの課題
個別システム開発は不要。新規シ
ステム投資・メンテコストを削減。
✓共通アプリを利用
✓データが一致
既存システムを置き換えずそのまま、
裏でデータ連携の仕組みとして
ブロックチェーンを使用すれば良い

ご清聴ありがとうございました。
ご質問等ありましたら弊社までお気軽にお問合せ下さい。
お問い合わせ先：info-srj@sbir3japan.co.jp

後半です！
21

注目のブロックチェーン基盤「Corda」
その特徴や事例を紹介！
SBI R3 Japan 株式会社 / ビジネス開発部
ビジネス開発担当
中澤陸
2020年11月10日

本日の流れ
23
18:00 開始、全体ご説明
18:03～18:25
• DX時代の戦い方
• なぜサプライチェーンにブロックチェーンが必要なのか？
• なぜ金融にブロックチェーンが必要なのか？
～SBI R3 Japan株式会社ビジネス開発部長山田宗俊
18:25～18:50
～SBI R3 Japan株式会社ビジネス開発担当中澤陸
18:50～19:00 Q&Aセッション

自己紹介
24
中澤陸
✓ SBI R3 Japan株式会社
ビジネス開発部・ビジネス開発担当
✓ 部長の真似でブログ開始
✓ 週末ラクロス(写真の白いほう)
Mediumブログ
https://medium.com/corda-japan

目次
25
1.Cordaとは？
2.事例紹介
3.なぜCordaは使われている？
4.Cordaで始めるDX

企業間取引を想定しスクラッチ開発された
唯一のブロックチェーン・プラットフォーム
27

Cordaの立ち位置
＝データベースと同じようなミドルウェア
CorDapps
オープンソース
クラウドオンプレミス
業務アプリ
ミドルウェア
インフラ
レイヤーノード内構成
28

400以上のパートナー/約120種類のアプリ
marketplace.r3.com

ユースケースと代表的なエンドユーザー
# ユースケースプロジェクト名代表的なエンドユーザー（金融機関、事業会社等）
1 SCM 電子商取引基盤トヨタグループ
2 SCM B2P サイアム商業銀行、サイアム・セメントグループなど6500社
3 SCM（バルク物流） Commchain 双日、丸紅、など
4 貿易金融 Marco Polo 三井住友銀行、BOA、BNPパリバ、コメルツ、他31社
5 貿易金融（L/C） Contour HSBC、スタンダード・チャータード・バンク、Citi、他12社
6 銀行間決済 Spunta イタリア全銀行
7 CBDC e-krona Riksbank (スウェーデン中央銀行)
8 ステーブルコイン - ウェルズ・ファーゴ
9 地域通貨 Sコイン SBI、地域金融機関、地方自治体等
10
外国為替
コンファメーション
BCPostTrade SBIリクイディティー・マーケット、SBI証券
11 STO、証券決済 SDX スイス証券取引所
12 STO、証券決済 NDAS ナスダック証券取引所
13 STO、社債発行 - 某大手日系金融機関
14 債券貸借取引 HQLAx ドイツ取引所、クレディ・スイス、UBS証券、JPモルガン、ゴールドマン・サックス
15 自動車保険 Ledgertech Bharti AXA(保険会社アクサの合弁会社)
16 給付金自動請求 - 住友生命
17 保険代理店・募集人管理 Statice SBIインシュアランスグループ少短各社（5社）
これからご紹介！

4つの事例をご紹介
32
1.SMBCが推進するMarcopolo（貿易金融）
2.6500社が利用するB2P（受発注の電子化、SCF）
3.イタリア全銀行が導入するSpunta（銀行間決済）
4.トヨタグループ電子商取引基盤（電子契約、SCM）

Marco Polo（貿易金融/オープンアカウント取引）
従来の貿易取引
輸出者銀行
輸出者 ①請求書
②パッキングリスト
輸入者銀行
輸入者③発注書
輸出者銀行
/SMBC等
輸出者 ①請求データ
②出荷データ
輸入者銀行
/SMBC等
輸入者③発注データ
運転資金調達コスト削減（事業会社） / 融資の機会獲得（金融機関）

提供ソリューション3種
34
1. Receivable Discounting（売掛債権流動化）
現在利用可能！
2. Payment Commitment（電子支払保証）
現在利用可能！
3. Supplier Pay（サプライチェーン・ファイナンス）
2021年Q1にリリース予定
日本では三井住友銀行が提供

B2P（グループ企業利用・受発注とファイナンス）
SCB(タイ)が2018年9月に商用化
バイヤー
サプライ
ヤー
銀行
②納品
④インボイス・
ファイナンス依頼
注文書注文書
①発注
注文書
納品書
納品書納品書請求書
請求書請求書
③請求
請求書
３ウェイ・マッチング
凡例
…ERP等既存システム
…B2P
導入企業6,500社、年内に10000社をオンボード予定

Spunta（銀行間決済のリコンサイル）
ノストロ・ボストロ口座の情報をリアルタイム共有
リコンサイル業務がSpuntaに完全移行
2020年3月にABI(イタリア銀行協会)が商用化
イタリアの全銀行（約100行）が導入済み / 開発はNTTデータ
A銀行がB銀行に口座を作成
B銀行A銀行
この口座を
A銀行から見るとnostro
B銀行から見るとvostro

トヨタグループ電子商取引基盤
37
A社ノード B社ノード C社ノード
Step.1
電子契約サービス
（2021年1月開始）
Step.1
同左
Step.1
同左
Step.2
見積・請求書発行
Step.3
受発注サービス
Step.4
精算サービス
…
Step.２
同左
Step.３
同左
Step.４
同左
Step.２
同左
Step.３
同左
Step.４
同左
サプライチェーン・トレーサビリティ
…
…
ブロックチェーン商取引基盤提供サービス
費用対効果が見えやすいところからDXを推進
まずは費用対効果の出やすい電子
契約サービスからスタート
契約管理を足掛かりに、段階的に拡大
トレーサビリティとSCM
記事リンク：https://www.neweconomy.jp/features/dxbc/70269

Cordaはグローバルに利用されています！
38
1.SMBCが推進するMarcopolo（日本/グローバル）
2.6500社が利用するB2P（タイ）
3.イタリア全銀行が導入するSpunta（イタリア）
4.トヨタグループ電子契約基盤（日本/グローバル）

なぜCordaは使われている？

B社A社
取引
取引1 取引1
貿易金融
受発注の電子化、融資
銀行間決済
電子商取引基盤, etc.
✓勝手に書き換えられない
形でデータ共有
✓社外と共通ワークフロー
（その前に復習）ブロックチェーンは何が嬉しいか？

ブロックチェーン、すぐに使える？
41
1.データの秘匿性
2.開発コスト
3.開発リスク
B社A社 C社

Corda は使えます！データの秘匿性
42
データの秘匿性
個別取引レベルでデータ共有
B社A社 C社
（いわゆる）ブロックチェーン
B社A社 C社

Corda は使えます！開発コスト・リスク
43
既存の技術の組み合わせ
Kotlin, Java, RDBを利用
開発コストが下がる
開発リスク低減

トヨタグループ電子商取引基盤
44
Step.1
（2021年1月開始）
Step.1
同左
Step.1
同左
Step.2
Step.3
Step.4
精算サービス
…
Step.２
同左
Step.３
同左
Step.４
同左
Step.２
同左
Step.３
同左
Step.４
同左
…
…
Cordaを採用した理由は、、、？
記事リンク：https://www.neweconomy.jp/features/dxbc/70269
Why
Corda?

トヨタグループがCordaを採用した理由
45
1.高秘匿性
2.データ規制国対応
3.技術者確保コスト

企業間取引を想定しスクラッチ開発された
唯一のブロックチェーン・プラットフォーム
46

なぜCordaは使われている？
47
⇒企業間取引のためのブロックチェーンだから

ビジネスアイデアを知る
49
DX/ブロックチェーン活用アイデア
発信してます
Mediumブログ
https://medium.com/corda-japan
Facebook
https://www.facebook.com/R3DLTJapan
Twitter
https://twitter.com/R3Sbi

技術を知る
50
『Cordaデータモデルの特徴』
https://support.sbir3japan.co.jp/hc/ja/articles/360049100913-
Corda%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83
%AB%E3%81%AE%E7%89%B9%E5%BE%B4
https://support.sbir3japan.co.jp/hc/ja

専門家に聞いてみる
51
ご相談はinfo-srj@sbir3japan.co.jp
中澤
山田
気になる事例や素朴な疑問
お待ちしてます！

まとめ
52
企業間取引にはCorda
三井住友銀行、トヨタも使ってます
ご相談はinfo-srj@sbir3japan.co.jp

①貿易・サプライチェーン金融

Marco Polo（貿易金融/オープンアカウント取引）
段階 POC Pilot Production
ソリューション名
ユースケース貿易金融 (オープンアカウント取引)
開発会社 TradeIX
ユーザー
SMBC, BNP Paribas,
Commerzbankなど35行の大手金
融機関（2020年3月時点）
国グローバル
背景、課題
• 運転資金を必要とするサプライ
ヤーが資金調達できていない
• 貿易取引は伝統的に紙ベース
• コロナ禍を背景にデジタル化が進
展
特徴、利点
• 自動化による事務負担の削減
• 書類受渡しの時間短縮
• 貿易書類の突合時間削減
Next Step
• SMBCが2020年内に商用化を予定
• サプライヤーペイ等の新機能を段階的
にリリース
例：Payment Commitment（支払保証）
輸出者銀行
/SMBC
輸出者 ①請求データ
②出荷データ
輸入者銀行
/SMBC
輸入者③発注データ

Contour（貿易金融/LC取引）
ユースケース貿易金融 (LC取引)
開発会社 Contour
ユーザー
HSBC, Standard Chartered Bank,
Citi, Bangkok Bankなど15行の大
手金融機関（2020年9月時点）
国グローバル (アジアを中心)
背景、課題
• 貿易取引は伝統的に紙ベース
• 信用状発行は時間とコストが大
• コロナ禍を背景にデジタル化が推
進
特徴、利点
• 大手金融機関8行が出資
• バイヤー、サプライヤー間で情報
共有しながらL/Cのドラフト作成
Next Step
• パートナーを拡大し、ソリューション
を連携させることで、よりエンド・
ツー・エンドでの業務をサポート
パートナーのソリューションとAPI連携して、
グローバルな貿易ネットワークを目指す
2020年10月に商用化

Commchain（バルク物流（石炭）のデジタルプラットフォーム）
ソリューション名 Trade Settlement Offering
ユースケースサプライチェーン・マネジメント
開発会社
ユーザー
丸紅や双日などの大手商社（バイ
ヤー、セラー）、船会社、試験所、
港湾事業者等
国オーストラリア、日本、グローバル
背景、課題
• 大量のメール、電話の聞き取りミ
ス、BLの郵送事故の防止、支払い
の短期化等が課題
• 2019年にPOC（トライアル配
船）実施。有効性を確認。
特徴、利点
• 船積書類にブロックチェーン化か
ら着手、将来的には候補船の手配、
運送契約のドラフト、契約締結、
品質検査、請求、支払までをカ
バー
Next Step
• B/L, L/C機能の統合
• トレードファイナンスへの応用
• 将来的には石炭以外のコモディティー
へ横展開を目指す
バルク貨物の運送契約、請求書の電子化等

B2P（グループ企業利用・受発注とファイナンス）
B2P (Blockchain Solution for
Procure-to-Pay)
開発会社
Digital Ventures (サイアム商業銀
行のFintech子会社)、Accenture
ユーザー
サイアム・セメントグループとその
配下のサプライヤー6,400社
（2020年10月時点）
国タイ
背景、課題
• 注文書・納品書・請求書を紙で発
行しており、そのやり取りに人員
と時間、コストが掛かったいた
特徴、利点
• 注文書/納品書/請求書の自動マッ
チング
• インボイス・ファイナンス
• 削減効果：時間50%、コスト
70%オフ
Next Step
• サイアムグループ１万社への展開
• 海外展開（アプリをホワイトレーベル
として提供するイメージ）
バイヤー
サプライ
ヤー
銀行
②納品
④インボイス・
ファイナンス依頼
注文書注文書
①発注
注文書
納品書納品書納品書
請求書請求書請求書
③請求
請求書
凡例
…ERP等既存システム
…B2P

②製造業・トレーサビリティ

トヨタグループ電子商取引基盤 (1/2)
60
ソリューション名トヨタグループ電子商取引基盤(仮)
開発会社豊田通商システムズ
ユーザートヨタグループ関連企業
国日本、海外
背景、課題
• 今後花開くと見ているブロック
チェーンをつぼみ段階で手の内化
• 従来から検討していた商取引DX
推進にブロックチェーンを活用
特徴、利点
• 印紙代・郵送費等のコスト削減効
果は、140万円/社/年、500社導
入想定で7億円/年
• 5日間かかっていた契約締結にか
かる時間を10分（1/720）に短縮
• データ規制国対応（海外ノード）
Next Step
• 2021年1月に商用化予定
• 契約管理を足掛かりに、見積・請求書、
受発注、精算、最終的にはトレーサビ
リティーへとスコープを拡大
Step.1
（2021年1月開始）
Step.1
同左
Step.1
同左
Step.2
Step.3
Step.4
精算サービス
…
Step.２
同左
Step.３
同左
Step.４
同左
Step.２
同左
Step.３
同左
Step.４
同左
…
…

トヨタグループ電子商取引基盤 (2/2)
61
1. 高秘匿性
データを一か所に集中させないため、サプライチェーンでの利用のよう
に”原価情報”に高度な秘匿性が求められる場面において有用。また
サービス事業者がデータを閲覧できない運用が可能。
2. データ規制国対応
データを海外に保管できない規制のある国（中国、ベトナム、ロシア
等）においても、Cordaノードを自国内に設置することで対応可能。
3. ITインフラコスト
パブリック・ブロックチェーンとの比較において、Cordaで使用する
ディスク容量は中央管理システムとほぼ同様
4. 技術者確保コスト
Cordaは標準言語がKotlinであり、比較的技術者の確保が容易。
トヨタグループがCordaを採用した理由

分子マーキングによるトレーサビリティ
62
ソリューション名トレーサビリティ
ユースケース
サプライチェーン・トレーサビリ
ティ
開発会社 Security Matters
ユーザー BASF、パース造幣局など
国日本、海外
背景、課題
• タグ、刻印などによる管理は、人
的ミス、意図的な付け替えのリス
クや経年劣化によるタグの損耗が
課題。
特徴、利点
• 物質の状態を問はず、分子レベ
ルでマーキングする特許技術
• マーキングした物質の情報をブ
ロックチェーンに記録し、追跡
管理することが出来る。
Next Step
• BASFとの実証実験
• パース造幣局との取組みtrueGoldは、
業界を巻き込み、2021年Q1には商用
化予定。
分子レベルのマーキングにより、
恒久的なトレーサビリティが実現

③Capital Market

NASDAQ Digital Assets Suite （STO, 証券決済）
NDAS
(NASDAQ Digital Assets Suite)
ユースケース STO, 証券決済
開発会社 NASDAQ Market Technology
ユーザー
将来的には世界50か国150社を超え
る取引所、クリアリングハウス等、
NASDAQの既存のお客様が対象に。
国グローバル
背景、課題
• 相対でのOTC市場は電話での取引
が主流
• 2020年4月にCorda採用を決定
特徴、利点
• デジタル資産の発行、カスト
ディー、DvP決済等の分野で
Cordaを統合予定
• 債券、外国為替、コモディティー
等の分野から着手
• ポストトレードの決済やリコンサ
イル作業の削減
Next Step
• 商用化時期は未決定
• 航空会社のロイヤリティーポイントや
コンテナ船のスペース等、非金融分野
のトークン化も検討
マイクロサービスとしてSaaS型でサービス提供

Spunta（銀行間決済のリコンサイル）(1/2)
ソリューション名 Spunta
ユースケース銀行間決済のリコンサイル
開発会社 NTTデータ
ユーザー
イタリアの全銀行
※2020年10月に導入済み
国イタリア
背景、課題
• マニュアル対応していた決済情報
の不一致を検出
• コミュニケーション（電話、メー
ル、FAX）をDLTで標準化
• イタリアの”全銀協”であるABIが
主導、
特徴、利点
• オペレーション・リスクの軽減
• 月次から日次ベースでのリコンサ
イル Next Step • シンジケートローンやKYC等への拡大
ダッシュボードを通じて、ノストロ・ボストロ口座の
情報が完全に透明化（これまでは電話でいちいち確認
していた）

Spunta（銀行間決済のリコンサイル）(2/2)
66
10月現在約100の銀行がSpunta上で銀行間の資金移動を行っている
Spuntaは電話やメールでのリコンサイル作業を合理化、自動化する
2020年3月は32行、5月には23行、10月には42行の銀行がSpuntaに参加した
Spunta Banca DLTプロジェクトはABI Labが管理、ABIが推進、NTT Data、SIA、R3が開発する
各国のnostroやvostroに関わるプロセスを合理化するために、ヨーロッパの銀行全体にSpuntaを拡
大するための国際ワーキンググループの作成が検討されている
3月1日から10月まで55の銀行で2億400万件の取引が行われている
2020年の取引総数は3億5000万件(※２)になると想定される
さらに、イタリアでは他の産業へネットワークを広げることにより、銀行との取引をスムーズに行う
方法が大いに考えられている(アイデア段階)
A銀行がB銀行に口座を作成
B銀行A銀行
この口座を
A銀行から見るとnostro
B銀行から見るとvostro
(※２)：2019年のすべての
ビットコイン取引は1億1700万件あった

BCPostTrade（FXコンファーメーション）
ソリューション名 BCPostTrade
ユースケース FXコンファメーション
開発会社
SBI リクイディティーマーケットが
主導、株式会社シーエーシーが開発
ユーザー
現状非公開（SBI内外の機関投資家
5社）
国日本
背景、課題
• お客様ごとにコミュニケーション
の方法（電話、メール）が別々
• 高額な取引の記帳を、担当者の手
作業に頼っており、オペレーショ
ン・リスクが高かった
特徴、利点
• コミュニケーションの方法を一つ
のアプリで完結
• オペレーション・リスクの軽減
• コンファメーション業務の効率化
Next Step
• 為替以外の伝統的金融商品やデジタ
ル・アセットへのスコープ拡大
• 注文や決済機能の拡充
セルサイド（SBI LM）の入力内容、バイサイド（お
客様）のステータス変更（コンファメーション）はリ
アルタイムに両社で共有
Cordaを活用した初の国内事例

SDX（スイス、デジタル資産取引所）
ソリューション名 SDX (Six Digital Exchange)
ユースケース STO, 証券決済
開発会社 Accenture
ユーザー
スイス取引所
ABN AMRO, Barclays, BNP
Paribas, Citi, Commerzbank,
Credit Suisse, UBS,Deutsche
Bank, HSBC等
国スイス（グローバル）
背景、課題
• STO関連で初めてCordaを採用
• CordaのTokenSDKが開発される
きっかけに
特徴、利点
• ポストトレード（清算、決済）で
Cordaで置き換えて、T+2→リア
ルタイム証券決済を実現
• トレーディング（マッチング）部
分については、既存システムSIC
のxstreamを活用
Next Step
• 商用化時期は2021年Q1
• 美術品等の非金融資産のデジタル資産
化（トークン化）
• 資金決済は将来的にスイスフランの
CBDCを活用予定（SNBと協働研究）
VISION：新たなデジタル資産のための
グローバルなリクイディティープールを創造

HQLAx（ドイツ取引所）
ソリューション名 HQLAx
ユースケース
短期金融市場
債券貸借取引(担保交換)
開発会社 HQLAx
ユーザー
ドイツ取引所, Commerzbank,
Credit Suisse, UBS, Clearstream,
Euroclear Bank, J.P. Morgan,
Goldman Sachs等
国スイス（グローバル）
背景、課題
• バーゼルⅢ導入に伴う柔軟な流動
性確保、迅速な資金調達
特徴、利点
• 国債や社債等の証券を複数まとめ
てバスケットとし、それを原資産
としたデジタル担保レコード
（DCR）を発行
• DCRをリアルタイムで交換
• オブザーバーノードを活用
Next Step
• DvP決済の実現
• 証券以外のトークン化やデリバティブ
取引における担保差し入れへの応用等
Eurex Repo電子取引市場
担保交換のための新たな市場
デジタル担保レジストリ
証券バスケットの所有権交換
を実現（DvD決済）
第三者機関(TTPs)
参加者に代わり複数のカスト
ディアンで証券バスケットを
保持
トライパーティエージェン
ト（カストディアン、国際
決済機関）
TTPsにおいて証券を保管

④保険

RiskStream(保険業界全体の効率化)
ｺﾝｿｰｼｱﾑ名 RiskStream Collaborative
開発
パートナー
Accenture／EY
ユースケース損害保険／生命保険
ユーザー
Prudential, AXA, American Familyなど、
40以上の保険会社
サービス特徴
• アメリカでは、警察による自動車への検
問／職務質問の際、保険（日本でいうと
ころの自賠責保険）の確認を行うことが
一般的である。事故での保険証明も合わ
せると年間3,000万回を超える確認が実
施されている。現状この作業は紙ベース
で実施されている。効率の悪さを解決す
るのが左の2つのアプリであり、年間100
億円の経済効果を見込んでいる。
紹介動画 Link
Next Step
• 7つのユースケースの設計中
• 2020年までに3つのアプリケーション
をリリース予定
概要
RiskStreamはThe Institutesが主導するアメリカ保険
業界のコンソーシアムである。30のユースケースを検
討しており、現在は主に以下のアプリを開発中である。
①保険証明（Verification of Proof of Insurance ）
②事故情報共有（First Notice of Loss）
以下は玉突き事故を例にしたイメージである。

Ledgertech （自動車保険請求プロセス）
サービス名 Ledgertech insurance solution
ユースケース自動車保険請求プロセス
開発
パートナー
Ledgertech
インフラ -
ユーザー
Bharti AXA
（バーティ社とAXAの合弁会社）
サービス特徴
• 顧客は写真の送付により損害を報告可能、
損害調査の時間は数分に。
• Bharti AXAが認定する修理工場をリコメ
ント
• 顧客は保険請求しなかった事実を他保険
会社と共有可能
→顧客はNCBを他の保険会社に適用可能。
一方、保険会社は顧客によるNCBを使っ
た不正を防止。
• 請求書の処理に掛かるコストを1/5に
Next Step
• 業界横断でNCBデータ共有を実現
• Bharti AXAによる効率的な自動車部品の
調達、自動車メーカーの巻き込み
概要
インドにおける自動車保険の請求プロセスは、マニュ
アル作業（ペーパーワーク、電話、メール）中心。毎
月数千の保険請求が発生、保険調査員は月に20件以上
の請求に対応している。保険請求全体の約70%は、顧
客が結果的に保険金請求しない少額請求であるが、本
来時間を割くべき残り30%の保険請求と同様の労力を
かけて対応している。これに伴う人的コストも高く、
結果として低収益、低顧客満足度に繋がっている。ま
た、インドでは保険請求しない場合に割引が適用され
る(No Claims Bonus, NCB)が、電子的に管理されて
いない。
Ledgertech社が開発するアプリはエンド・ツー・エン
ドで請求プロセスを合理化。顧客はスマホアプリを通
じてBharti AXAとやり取り可能、紙の提出やコールセ
ンターへの連絡が不要となり、特にミレニアム世代の
若者向けにエクスペリエンスを向上。NCBをブロック
チェーン上で他保険会社や監督官庁と共有も可能。

Parametoric insurance（パラメトリック保険）
概要
コロナウイルスや大規模災害発生時等において、
顧客は事前に定義された一定の支払い条件、し
きい値が満たされた場合、自動的に請求・支払
いプロセスが執行され、速やかに必要な保険金
を受領することが可能となる。
サービス名 Parametoric insurance solution
ユースケー
ス
パラメトリック保険
開発
パートナー
Ledgertech
インフラ ‐
ユーザー各保険会社、個人顧客
サービス特
徴
• モバイルアプリから見積もり、契約
申請、契約内容の確認が可能
• 合意された条件、金額、支払い目的
を含む契約はLedgertech Smart
Contract Serviceで実施
• Ledgertech API Gatewayは、条件
が満たされると自動的に保険金請求
プロセスが開始し、保険会社と顧客
に通知され、保険金の払い戻しが執
行
Next Step • 2020年6月導入体制完了

⑤公共サービス

地方自治体の給付金管理システム
75
共有台帳を利用したプロセスの電子化
サービス名給付金管理システム（仮）
ユースケース公共サービス
開発
パートナー
EY
ユーザー
地方自治体
金融機関
サービス特徴
• 紙のプロセスを共有台帳を利用して電子化
自治体と金融機関が共通の給付金支払い台帳を使うことで、
対象者情報と給付金の給付状況を共有
• 自治体の本人確認作業をなくす
金融機関により、申請者の本人確認がすでに完了している
ので、自治体の本人確認作業がなくなる
• 給付までに期間を短縮
給付プロセスの電子化により、申請から給付までの時間
を短縮することが可能
Next Step
• 現在協議中
• 今冬運用開始に向けて準備中
No シメイ状況日時
1 トウキョウイチロウ給付済 20/8/1
2 カナガワハナコ
②申請 ④給付
自治体
⑤原資支払
③支払いチェック
登録
金融機関A
自治体の共有台帳
①対象者登録
・・・
金融機関B
金融機関により、
本人確認済申請する個人・法人

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