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Segmentation and Targeting
Lilien, G.L. & Rangaswamy, A.
Marketing Engineering (2004), Chapter 3
Web 公開版
小野 滋 (イン...
目次
1. セグメンテーションのプロセス
2. 市場を定義する
3. セグメンテーション調査: データの設計と収集
4. セグメンテーションの手法
5. 行動ベース・セグメンテーション
6. 選択モデルにおける顧客の異質性
7. STP プロセ...
1. セグメンテーションのプロセス
1. セグメンテーションのプロセス
1.1 セグメンテーションの定義
1.2 セグメンテーションの理論と実践
1.3 STP アプローチ
1.4 Phase1: マーケットのセグメンテーション
1.5 Pha...
1.1 セグメンテーションの定義
顧客は、その価値、ニーズ、ウォンツ、制約、信念、行為のインセンティ
ブにおいて多種多様である。
セグメンテーションによって、企業は顧客を理解し、マーケティングの
労力を効率的・効果的にターゲティングできるように...
1.1 セグメンテーションの定義
セグメンテーション成功の条件:
顧客に異質性があること
でもいくつかのグループにわかれており、グループの中では似てい
ること
あるセグメントに対して必要なコストが、彼らが払ってくれる額を
超えないこと
極端にい...
1.2 セグメンテーションの理論と実践
セグメントが満たすべき3要件:
等質性。いま関心があるマーケティング変数について、同じセグメ
ントの潜在顧客は類似した反応を、異なるセグメントの潜在顧客は
異なる反応を示すこと。
倹約性。セグメントの数が...
1.2 セグメンテーションの理論と実践
セグメンテーションのための変数:
ベース変数 basis : 従属変数。顧客の多様性がなぜ生じるかを説明し
てくれる変数。ニーズ、ウォンツなど。
記述変数 descriptors: 独立変数。異なるマーケ...
1.2 セグメンテーションの理論と実践
.
Exhibit 3.1 適切な記述変数 (a) と不適切な記述変数 (b)
..
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004...
1.2 セグメンテーションの理論と実践
...
Exhibit 3.2 適切なベース変数 (Wind, 1978)
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市場の一般的理解
求められているベネフィット
製品購入・使用パターン
ニーズ
ブランド・ロイヤルティとブラン...
1.3 STP アプローチ
6 つの Phase:
...1 市場をセグメント化する
...2 各セグメントについて記述し、顧客理解・顧客とのコミュニケー
ション方法・購入者のスイッチング・コストを理解する
...3 各セグメントの需要の可能性...
1.4 Phase1: マーケットのセグメンテーション
方法はたくさんあるが、ニーズと製品使用状況をベース変数にするのが
お勧め。
この場合、次の 2 つの方法がある。proactive なアプローチがお勧め。
reative なアプローチ (...
1.4 Phase1: マーケットのセグメンテーション
ニーズに基づく proactive なセグメンテーション: 5 つのステップ
...1 企業の戦略におけるセグメンテーションの役割を明確に述べる
...2 セグメンテーションに用いる変数を...
1.4 Phase1: マーケットのセグメンテーション
.
Exhibit 3.3 少数のセグメンテーションと多数のセグメンテーショ
ンの対立
..
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rang...
1.4 Phase1: マーケットのセグメンテーション
.
Exhibit 3.4 産業財市場の一般的なセグメント
..
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) ...
1.5 Phase2: マーケット・セグメントを記述する
記述変数の候補はたくさんある (Exhibit 3.5)。以下のような変数を選ぶ
と良い。
セグメントのサイズと購買力を測る助けになる変数
セグメントにどのくらい効率的にリーチできるかを...
1.5 Phase2: マーケット・セグメントを記述する
.
Exhibit 3.5 一般的な記述変数
..
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapte...
1.6 Phase3: セグメントの魅力を評価する
..
以下の 9 つの指標で評価すると良い (Exhibit 3.6)。
.
Exhibit 3.6 セグメントの魅力を評価するための規準
..
......
規準 考慮事項の例
I. サイズ...
1.7 Phase4:セグメントを選択し資源を配分する
セグメントの選択には単純なヒューリスティクスが用いられることも多
いが、GE 流のマトリクスによる評価も有用である (Exhibit 3.7)。この場
合の手順は:
...1 セグメントの...
1.7 Phase4:セグメントを選択し資源を配分する
.
Exhibit 3.7 セグメントの選択
..
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter...
1.7 Phase4:セグメントを選択し資源を配分する
基本的な選択肢は 5 つある (Exhibit 3.8):
ひとつのセグメントに集中する
特化する複数のセグメントを選ぶ
あるセグメントに多様な製品を提供する
単一の製品を多数のセグメント...
1.7 Phase4:セグメントを選択し資源を配分する
.
Exhibit 3.8 製品-市場マトリクス
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapt...
1.8 Phase5: ターゲット顧客を発見する
ある価値・ニーズを持つ人を特定するための 3 つの戦略 (Forstythe, et
al., 1999):
顧客の自己選択。製品や広告のリストから、自分のニーズにあった
ものを選ばせる。
スコ...
1.8 Phase5: ターゲット顧客を発見する
.
Exhibit 3.9 通信会社の web サイトでのセグメント判別
..
......
FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (20...
2. 市場を定義する
1. セグメンテーションのプロセス
2. 市場を定義する
3. セグメンテーション調査: データの設計と収集
4. セグメンテーションの手法
5. 行動ベース・セグメンテーション
6. 選択モデルにおける顧客の異質性
7....
2. 市場を定義する
コトラーの定義: 「ある市場は、特定のニーズやウォンツを共有し、その
ニーズやウォンツを満たすための交換に関与する意思を持ちかつ関与し
うる、すべての潜在顧客からなる。」
伝統的な定義: 一般的タイトル+物理的特性。例:「...
2. 市場を定義する
Exhibit 3.10-11: 市場を「電動タイプライター」と定義したら、A 社の
シェアは伸びている。市場を「ワードプロセッシング」と定義したら、A
社のシェアは落ちている。
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Exhibit 3.10-11 市場定...
2. 市場を定義する
Exhibit 3.12: 市場を定義する方法
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Exhibit 3.12 市場を定義する方法 (Day et al., 1979)
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購入・使用行動によるアプローチ
需要の交差弾力性
行動の類似性
ブ...
2. 市場を定義する
需要の交差弾力性:「製品 i の価格が上昇したせいで製品 j の需要が増大
したら、i と j は同一の市場に属している」と考える。以下の限界がある:
企業が他者の価格変化に反応しないと仮定している。
静的であり、市場の構...
2. 市場を定義する
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Exhibit 3.13 ブランド・スイッチングによる市場定義
..
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME ...
3. セグメンテーション調査: データの設計と収集
1. セグメンテーションのプロセス
2. 市場を定義する
3. セグメンテーション調査: データの設計と収集
3.1 測定の道具を開発する
3.2 対象者を選択し累積する
4. セグメンテーシ...
3. セグメンテーション調査: データの設計と収集
4 つのステップ:
...1 測定の道具を開発する
...2 標本を選択する
...3 対象者を選択し累積する
...4 データを分析し市場をセグメント化する
詳細は市場調査の教科書に任せ、こ...
3.1 測定の道具を開発する
通常、以下のようなデータを収集する:
デモグラフィックな記述変数
心理学的な記述変数 ... 活動、関心、ライフスタイル
需要 ... 過去の購入・消費、将来の購入意向
ニーズ
態度 ... 製品への態度, 供給者...
3.1 測定の道具を開発する
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Exhibit 3.14 データ行列
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 201...
3.1 測定の道具を開発する
データ収集にあたって、以下の点に注意すること。
対象者は誰か。同じ世帯、同じ組織のなかにもさまざまな対象者が
いる。
集めるデータは名義的か、評定尺度か。
測定尺度は同一か。
変数は相関していないか。例, 「サービ...
3.2 対象者を選択し累積する
まず、母集団と抽出台帳 (sampling frame) を定義すること。
通常は、以下のような確率標本が用いられる。
単純無作為抽出
クラスタ抽出
層化抽出
層化抽出がお勧め。重要な層は多めに集めておくと良い。...
3.2 対象者を選択し累積する
.
Exhibit 3.15 対象者のタイプとニーズ
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書...
4. セグメンテーションの手法
1. セグメンテーションのプロセス
2. 市場を定義する
3. セグメンテーション調査: データの設計と収集
4. セグメンテーションの手法
4.1 因子分析によるデータの縮小
4.2 クラスタ分析によるセグメン...
4.1 因子分析によるデータの縮小
項目が相関しているとき、データをそのまま使うと誤った結論を得るこ
とがある。また、関連のない変数を取り除くことも必要である。
そのために、因子分析で多数の項目を少数の因子に縮約してから分析す
ることがある ∗...
4.2 クラスタ分析によるセグメントの形成: 連関の指標
セグメントを形成するためには次の 2 点が必要である †(Exhibit 3.19):
要素間の類似性の指標を定義する
要素をクラスタに割り当てる方法を開発する
最も一般的な方法はクラス...
4.2 クラスタ分析によるセグメントの形成: 連関の指標
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Exhibit 3.19 クラスタ分析における距離の定義
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004...
4.3 クラスタリング手法
クラスタ分析の分類:
階層的手法
集塊的手法 (agglomerative method)。項目をくっつけて塊をつくり、
徐々に大きくしていく。単連結法、完全連結法、平均連結法、Ward
法など。(Exhibit 3...
4.3 クラスタリング手法
.
Exhibit 3.21 単連結法と完全連結法
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 :...
4.3 クラスタリング手法
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Exhibit 3.22 Ward 法
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 201...
4.3 クラスタリング手法
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Exhibit 3.24 AID
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/0...
4.4 セグメンテーション・スタディの結果を解釈する
以下の点に注意。
クラスタ数の決定。マネジリアルな観点から決めること。
クラスタの良さ。名前がつけられるか、直感的に意味があるか、に
留意する。
クラスタが存在しないという可能性も忘れないこ...
4.4 セグメンテーション・スタディの結果を解釈する
.
Exhibit 3.25 セグメントのプロファイリング
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) C...
4.4 セグメンテーション・スタディの結果を解釈する
.
Exhibit 3.26 判別分析
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 M...
5. 行動ベース・セグメンテーション
1. セグメンテーションのプロセス
2. 市場を定義する
3. セグメンテーション調査: データの設計と収集
4. セグメンテーションの手法
5. 行動ベース・セグメンテーション
5.1 クロス分類
5.2...
5. 行動ベース・セグメンテーション
前章では、ベース変数群からセグメントを構築する場合について考えた。
本章では、単に「購入見込みが高い」個人を特定する場合を考える。次
の3つの方法について述べる:
クロス集計
回帰分析
選択モデル
小野 滋...
5.1 クロス分類
クロス集計表を作成し、購入見込みが高い人のセルを見つける。分類変
数が多いときには現実的でない。分類変数が連続的だと分割点の選択が
難しい (Exhibit 3.27)。
.
Exhibit 3.27 クロス集計表
..
....
5.2 回帰分析
消費を表すなんらかの指標を従属変数、社会経済的変数やデモグラフィッ
ク変数を独立変数にして重回帰分析を行う。
例. MaCann(1974):
消費財 29 ブランドについて、さまざまな反応指標 (広告感受性、価
格感受性、プ...
5.3 選択ベースのセグメンテーション
個人レベルでの購入確率をモデル化する。ダイレクト マーケティングで
よく用いられる。
たとえば、デモグラフィクス変数、過去の購買, などの変数を x1, x2, ... と
して、
(Probabilit...
5.3 選択ベースのセグメンテーション
.
Exhibit 3.28 選択ベースのセグメンテーション
..
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FIGURE
小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter...
5.3 選択ベースのセグメンテーション
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Exhibit 3.29 複数ブランドについての選択モデル
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市場を自社ロイヤル層、自社優位層、スイッチ可能層、競合ロイヤル層
に分割している。
FIGURE
小野 滋 (インサイト...
6. 選択モデルにおける顧客の異質性
1. セグメンテーションのプロセス
2. 市場を定義する
3. セグメンテーション調査: データの設計と収集
4. セグメンテーションの手法
5. 行動ベース・セグメンテーション
6. 選択モデルにおける顧...
6. 選択モデルにおける顧客の異質性
ここまでで考えてきたモデルでは、すべての顧客が同一の購買確率ルー
ルに従うと想定してきた。しかし、顧客のなかでのルールの異質性も説
明する必要がある。
顧客の異質性は以下のふたつに分けられる:
観察される異...
7. STP プロセスを実装する
1. セグメンテーションのプロセス
2. 市場を定義する
3. セグメンテーション調査: データの設計と収集
4. セグメンテーションの手法
5. 行動ベース・セグメンテーション
6. 選択モデルにおける顧客の...
7. STP プロセスを実装する
多くの組織において、STP プロセスを実装する際の障害になるのはマー
ケティングに関わる組織である。「ブランドマネージャー」「マーケティ
ングマネージャー」「広告マネージャー」etc. が顧客に焦点を置くのは難...
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Lilien, G.L. & Rangaswamy, A. (2004) Marketing Engineering: Chapter 3

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Lilien, G.L. & Rangaswamy, A. (2004) Marketing Engineering, Chapter 3 の要約です。
Chapter 1-2 はこちら: http://www.slideshare.net/kenichiroyamada/marketing-engineering-1-2forss

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Lilien, G.L. & Rangaswamy, A. (2004) Marketing Engineering: Chapter 3

  1. 1. . ...... Segmentation and Targeting Lilien, G.L. & Rangaswamy, A. Marketing Engineering (2004), Chapter 3 Web 公開版 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Marketing Engineering 読書会 : 2014/07 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 1 / 58
  2. 2. 目次 1. セグメンテーションのプロセス 2. 市場を定義する 3. セグメンテーション調査: データの設計と収集 4. セグメンテーションの手法 5. 行動ベース・セグメンテーション 6. 選択モデルにおける顧客の異質性 7. STP プロセスを実装する 8. 要約 [略] ケーススタディ [略] 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 2 / 58
  3. 3. 1. セグメンテーションのプロセス 1. セグメンテーションのプロセス 1.1 セグメンテーションの定義 1.2 セグメンテーションの理論と実践 1.3 STP アプローチ 1.4 Phase1: マーケットのセグメンテーション 1.5 Phase2: マーケット・セグメントを記述する 1.6 Phase3: セグメントの魅力を評価する 1.7 Phase4: ターゲット・セグメントを選択し資源を配分する 1.8 Phase5: ターゲット顧客を発見する 2. 市場を定義する 3. セグメンテーション調査: データの設計と収集 4. セグメンテーションの手法 5. 行動ベース・セグメンテーション 6. 選択モデルにおける顧客の異質性 7. STP プロセスを実装する 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 3 / 58
  4. 4. 1.1 セグメンテーションの定義 顧客は、その価値、ニーズ、ウォンツ、制約、信念、行為のインセンティ ブにおいて多種多様である。 セグメンテーションによって、企業は顧客を理解し、マーケティングの 労力を効率的・効果的にターゲティングできるようになる。 マーケット・セグメント: 製品やサービスにたいして類似したかたち で反応すると期待される、(実際のないし潜在的な) 顧客のグループ。 マーケット・セグメンテーション: 製品やサービスに対する価値づけ が大きく異なっている顧客たちを、価値づけが群内では類似してお り群間では大きく異なっているようなグループ (セグメント) へと分 割するプロセスのこと。 ターゲット・マーケット: 企業が効率・利益の観点から選んだ市場の こと。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 4 / 58
  5. 5. 1.1 セグメンテーションの定義 セグメンテーション成功の条件: 顧客に異質性があること でもいくつかのグループにわかれており、グループの中では似てい ること あるセグメントに対して必要なコストが、彼らが払ってくれる額を 超えないこと 極端にいえば、顧客一人一人がセグメントだと考えてもよい。個々人の ニーズに合わせていけば製品・サービスの価値も上がる。そのかわりコ ストも上がる。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 5 / 58
  6. 6. 1.2 セグメンテーションの理論と実践 セグメントが満たすべき3要件: 等質性。いま関心があるマーケティング変数について、同じセグメ ントの潜在顧客は類似した反応を、異なるセグメントの潜在顧客は 異なる反応を示すこと。 倹約性。セグメントの数が多すぎないこと。 アクセス可能性。マーケターが観察可能な変数を使ってそれぞれの セグメントにリーチできること。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 6 / 58
  7. 7. 1.2 セグメンテーションの理論と実践 セグメンテーションのための変数: ベース変数 basis : 従属変数。顧客の多様性がなぜ生じるかを説明し てくれる変数。ニーズ、ウォンツなど。 記述変数 descriptors: 独立変数。異なるマーケティング・アクション を行うための手がかり。年齢、性別、メディア使用など。 どんな変数を使うべきかは、セグメンテーションを行う理由次第で変 わってくる (Exhibit 3.1)。 実際には、どちらか一方だけに焦点を当てることも多い。 方法の良し悪しは、コスト、利用可能な情報、目的 (Exhibit 3.2) によっ て決まる。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 7 / 58
  8. 8. 1.2 セグメンテーションの理論と実践 . Exhibit 3.1 適切な記述変数 (a) と不適切な記述変数 (b) .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 8 / 58
  9. 9. 1.2 セグメンテーションの理論と実践 ... Exhibit 3.2 適切なベース変数 (Wind, 1978) .. ...... 市場の一般的理解 求められているベネフィット 製品購入・使用パターン ニーズ ブランド・ロイヤルティとブランド・スイッチング・パターン 上記の変数の組み合わせ ポジショニング 製品使用 製品選好 求められているベネフィット 上記の変数の組み合わせ 新製品コンセプト (新製品導入) 新コンセプトへの反応 求められているベネフィット プライシング 価格感受性 値引き敏感性 購入・使用パターン別の価格感受性 広告 求められているベネフィット メディア使用 サイコグラフィクス / ライフスタイル 上記の変数の組み合わせ 流通 店舗ロイヤルティと愛顧 店舗選択において求められているベネフィット なぜ左に寄るのかわからないぜ 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 9 / 58
  10. 10. 1.3 STP アプローチ 6 つの Phase: ...1 市場をセグメント化する ...2 各セグメントについて記述し、顧客理解・顧客とのコミュニケー ション方法・購入者のスイッチング・コストを理解する ...3 各セグメントの需要の可能性、提供コスト、製品生産コスト、コア コンピテンシーと機会との一致性を定量化し、各セグメントの魅力 を評価する ...4 各セグメントの潜在的利益、企業戦略との一致性に鑑み、ターゲッ トセグメントを選択。各セグメントへの資源配分を決める ...5 ターゲット・セグメントに属する顧客・見込み客を見つける。 ...6 ターゲット顧客を引き付け企業イメージをより良くするコンセプト・ ポジショニングを定める (→ 4 章) 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 10 / 58
  11. 11. 1.4 Phase1: マーケットのセグメンテーション 方法はたくさんあるが、ニーズと製品使用状況をベース変数にするのが お勧め。 この場合、次の 2 つの方法がある。proactive なアプローチがお勧め。 reative なアプローチ (「簡易グループ」「アプリオリ・セグメンテー ション」)。まず簡単に同定できる変数 (地域など) で分類し、群に よってニーズが異なるかどうかを調べる proactive なアプローチ。ニーズに基づいて分類し、群を判別できる 特性を探す 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 11 / 58
  12. 12. 1.4 Phase1: マーケットのセグメンテーション ニーズに基づく proactive なセグメンテーション: 5 つのステップ ...1 企業の戦略におけるセグメンテーションの役割を明確に述べる ...2 セグメンテーションに用いる変数を選択する ...3 統計的手法を選択する (離散的か、重複を許すか、ファジーか) ...4 セグメントの最大数を決める ...5 セグメント数を決める。経営層は少数、中間管理職は多数を好むの で揉めやすい (Exhibit 3.3, 3.4)。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 12 / 58
  13. 13. 1.4 Phase1: マーケットのセグメンテーション . Exhibit 3.3 少数のセグメンテーションと多数のセグメンテーショ ンの対立 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 13 / 58
  14. 14. 1.4 Phase1: マーケットのセグメンテーション . Exhibit 3.4 産業財市場の一般的なセグメント .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 14 / 58
  15. 15. 1.5 Phase2: マーケット・セグメントを記述する 記述変数の候補はたくさんある (Exhibit 3.5)。以下のような変数を選ぶ と良い。 セグメントのサイズと購買力を測る助けになる変数 セグメントにどのくらい効率的にリーチできるかを決める助けにな る変数 顧客を引き付ける効率的なプログラムをつくる助けになる変数 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 15 / 58
  16. 16. 1.5 Phase2: マーケット・セグメントを記述する . Exhibit 3.5 一般的な記述変数 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 16 / 58
  17. 17. 1.6 Phase3: セグメントの魅力を評価する .. 以下の 9 つの指標で評価すると良い (Exhibit 3.6)。 . Exhibit 3.6 セグメントの魅力を評価するための規準 .. ...... 規準 考慮事項の例 I. サイズと成長 1. サイズ 市場ポテンシャル、現在の市場浸透 2. 成長 過去の成長、技術発達の予測 II. 統計的特性 3. 競合 参入障壁、撤退障壁、競合ポジション、応 酬能力 4. 飽和 市場におけるギャップ 5. 保護可能性 製品の特許資格、参入障壁 6. 環境リスク 経済的・政治的・技術的変化 III. 製品-市場適合性 7. 適合 企業の強みとイメージに合致しているか 8. 他セグメントとの関係 シナジー、コスト相互作用、イメージ転移、 カニバリゼーション 9. 利益 参入コスト、マージンのレベル、投資利益 率 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 17 / 58
  18. 18. 1.7 Phase4:セグメントを選択し資源を配分する セグメントの選択には単純なヒューリスティクスが用いられることも多 いが、GE 流のマトリクスによる評価も有用である (Exhibit 3.7)。この場 合の手順は: ...1 セグメントの魅力を評価する規準のなかから、重要な規準をいくつ か選択。 ...2 それらの規準に重みをつける。合意形成のプロセスが必要。 ...3 各基準についてセグメントを評価する。 ...4 評価の重みつき合計を求める ...5 得られた結果を眺める ...6 評価や重みを変えて確認する 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 18 / 58
  19. 19. 1.7 Phase4:セグメントを選択し資源を配分する . Exhibit 3.7 セグメントの選択 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 19 / 58
  20. 20. 1.7 Phase4:セグメントを選択し資源を配分する 基本的な選択肢は 5 つある (Exhibit 3.8): ひとつのセグメントに集中する 特化する複数のセグメントを選ぶ あるセグメントに多様な製品を提供する 単一の製品を多数のセグメントに提供する 市場全体をカバーする (すべての製品をすべてのセグメントに提供 する) 小さな企業は市場全体を選択するわけにはいかない。大企業であっても なんらかの選択は必要である。 いっぽう、ひとつのセグメントに集中するのはリスクも大きい。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 20 / 58
  21. 21. 1.7 Phase4:セグメントを選択し資源を配分する . Exhibit 3.8 製品-市場マトリクス .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 21 / 58
  22. 22. 1.8 Phase5: ターゲット顧客を発見する ある価値・ニーズを持つ人を特定するための 3 つの戦略 (Forstythe, et al., 1999): 顧客の自己選択。製品や広告のリストから、自分のニーズにあった ものを選ばせる。 スコアリング。判別分析 (後述) に基づき少数の設問を選び、聴取・ 判別する。 dual objective セグメンテーション。いくつか収集しやすいニーズ 変数とデモグラフィクスを組み合わせる。 Exhibit 3.9: 通信会社の web サイトでのセグメント判別 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 22 / 58
  23. 23. 1.8 Phase5: ターゲット顧客を発見する . Exhibit 3.9 通信会社の web サイトでのセグメント判別 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 23 / 58
  24. 24. 2. 市場を定義する 1. セグメンテーションのプロセス 2. 市場を定義する 3. セグメンテーション調査: データの設計と収集 4. セグメンテーションの手法 5. 行動ベース・セグメンテーション 6. 選択モデルにおける顧客の異質性 7. STP プロセスを実装する 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 24 / 58
  25. 25. 2. 市場を定義する コトラーの定義: 「ある市場は、特定のニーズやウォンツを共有し、その ニーズやウォンツを満たすための交換に関与する意思を持ちかつ関与し うる、すべての潜在顧客からなる。」 伝統的な定義: 一般的タイトル+物理的特性。例:「コンパクトカー市場」 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 25 / 58
  26. 26. 2. 市場を定義する Exhibit 3.10-11: 市場を「電動タイプライター」と定義したら、A 社の シェアは伸びている。市場を「ワードプロセッシング」と定義したら、A 社のシェアは落ちている。 . Exhibit 3.10-11 市場定義とシェア .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 26 / 58
  27. 27. 2. 市場を定義する Exhibit 3.12: 市場を定義する方法 . Exhibit 3.12 市場を定義する方法 (Day et al., 1979) .. ...... 購入・使用行動によるアプローチ 需要の交差弾力性 行動の類似性 ブランド・スイッチング 顧客の知覚・判断によるアプローチ 決定系列分析 知覚マッピング 技術代替性分析 顧客による代替可能性判断 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 27 / 58
  28. 28. 2. 市場を定義する 需要の交差弾力性:「製品 i の価格が上昇したせいで製品 j の需要が増大 したら、i と j は同一の市場に属している」と考える。以下の限界がある: 企業が他者の価格変化に反応しないと仮定している。 静的であり、市場の構成する要素の変化に対応できない。 安定した市場においては交差弾力性を推定するのが困難。 行動の類似性: 例) ある症状に処方されている薬品群を、類似した治療価 値を持つ薬品とみなす。 ブランド・スイッチング: スイッチング率の高いブランドは同一市場に属 すると考える。(Exhibit 3.13) こうした行動データに基づく方法は、市場がどうありうるかではなく、 市場がこれまでどうだったかに焦点を当てている。これらを補完するた めに、顧客の知覚・判断に基づく方法が有用である。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 28 / 58
  29. 29. 2. 市場を定義する . Exhibit 3.13 ブランド・スイッチングによる市場定義 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 29 / 58
  30. 30. 3. セグメンテーション調査: データの設計と収集 1. セグメンテーションのプロセス 2. 市場を定義する 3. セグメンテーション調査: データの設計と収集 3.1 測定の道具を開発する 3.2 対象者を選択し累積する 4. セグメンテーションの手法 5. 行動ベース・セグメンテーション 6. 選択モデルにおける顧客の異質性 7. STP プロセスを実装する 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 30 / 58
  31. 31. 3. セグメンテーション調査: データの設計と収集 4 つのステップ: ...1 測定の道具を開発する ...2 標本を選択する ...3 対象者を選択し累積する ...4 データを分析し市場をセグメント化する 詳細は市場調査の教科書に任せ、ここでは重要な点について触れよう。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 31 / 58
  32. 32. 3.1 測定の道具を開発する 通常、以下のようなデータを収集する: デモグラフィックな記述変数 心理学的な記述変数 ... 活動、関心、ライフスタイル 需要 ... 過去の購入・消費、将来の購入意向 ニーズ 態度 ... 製品への態度, 供給者への態度, 受容プロセス, etc. メディア使用、流通チャネル使用 集めたデータは、ふつうデータ行列の形をとる。(Exhibit 3.14) 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 32 / 58
  33. 33. 3.1 測定の道具を開発する . Exhibit 3.14 データ行列 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 33 / 58
  34. 34. 3.1 測定の道具を開発する データ収集にあたって、以下の点に注意すること。 対象者は誰か。同じ世帯、同じ組織のなかにもさまざまな対象者が いる。 集めるデータは名義的か、評定尺度か。 測定尺度は同一か。 変数は相関していないか。例, 「サービスの質」と「時間通りの 到着」。 外れ値をどう扱うべきか。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 34 / 58
  35. 35. 3.2 対象者を選択し累積する まず、母集団と抽出台帳 (sampling frame) を定義すること。 通常は、以下のような確率標本が用いられる。 単純無作為抽出 クラスタ抽出 層化抽出 層化抽出がお勧め。重要な層は多めに集めておくと良い。 同一世帯・同一組織の成員でもニーズは異なる (Exhibit 3.15)。決定に関 わる人 (必要であれば複数人) に聴取すべき。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 35 / 58
  36. 36. 3.2 対象者を選択し累積する . Exhibit 3.15 対象者のタイプとニーズ .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 36 / 58
  37. 37. 4. セグメンテーションの手法 1. セグメンテーションのプロセス 2. 市場を定義する 3. セグメンテーション調査: データの設計と収集 4. セグメンテーションの手法 4.1 因子分析によるデータの縮小 4.2 クラスタ分析によるセグメントの形成: 連関の指標 4.3 クラスタリング手法 4.4 セグメンテーション・スタディの結果を解釈する 5. 行動ベース・セグメンテーション 6. 選択モデルにおける顧客の異質性 7. STP プロセスを実装する 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 37 / 58
  38. 38. 4.1 因子分析によるデータの縮小 項目が相関しているとき、データをそのまま使うと誤った結論を得るこ とがある。また、関連のない変数を取り除くことも必要である。 そのために、因子分析で多数の項目を少数の因子に縮約してから分析す ることがある ∗。 ∗ セグメンテーションのための前処理として変数縮約を行うという考え方には、批判的意見も多いです (Arabie & Hubert, 1994)。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 38 / 58
  39. 39. 4.2 クラスタ分析によるセグメントの形成: 連関の指標 セグメントを形成するためには次の 2 点が必要である †(Exhibit 3.19): 要素間の類似性の指標を定義する 要素をクラスタに割り当てる方法を開発する 最も一般的な方法はクラスタ分析である。以下の点に注意。 多数の多様な変数を用いること。変数を多少増減させても結果に響 かないように。 類似性の定義は変数のタイプによって異なる。尺度データには距離 指標 (ユークリッド距離, ブロック距離)、名義データには一致指標を 用いる。混在している場合は AID のような手法のほうがよい。 変数間の距離を求める前に変数を標準化する場合がある。でもス ケールそのものが大事な場合には標準化してはならない。 † 類似性に基づく分類手法 (いわゆるクラスタ分析) の場合の話だと思います。AID のように外的基準を用いる場合、ないし潜在 クラス分析のような確率モデルの場合には、類似性の指標の定義は不要です。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 39 / 58
  40. 40. 4.2 クラスタ分析によるセグメントの形成: 連関の指標 . Exhibit 3.19 クラスタ分析における距離の定義 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 40 / 58
  41. 41. 4.3 クラスタリング手法 クラスタ分析の分類: 階層的手法 集塊的手法 (agglomerative method)。項目をくっつけて塊をつくり、 徐々に大きくしていく。単連結法、完全連結法、平均連結法、Ward 法など。(Exhibit 3.21-22) 分割的手法 (divisive method)。AID など。(Exhibit 3.24) 非階層的手法。k-means 法など。クラスタ数はマネジリアルな観点 ならびにデータの性質 (群内分散と群間分散の比) によって決める。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 41 / 58
  42. 42. 4.3 クラスタリング手法 . Exhibit 3.21 単連結法と完全連結法 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 42 / 58
  43. 43. 4.3 クラスタリング手法 . Exhibit 3.22 Ward 法 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 43 / 58
  44. 44. 4.3 クラスタリング手法 . Exhibit 3.24 AID .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 44 / 58
  45. 45. 4.4 セグメンテーション・スタディの結果を解釈する 以下の点に注意。 クラスタ数の決定。マネジリアルな観点から決めること。 クラスタの良さ。名前がつけられるか、直感的に意味があるか、に 留意する。 クラスタが存在しないという可能性も忘れないこと。 クラスタの記述には、まずはプロファイリングが有用 (Exhibit 3.25)。 さらに、判別分析によってセグメントを区別する少数の変数を見つける ことができる (Exhibit 3.26)。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 45 / 58
  46. 46. 4.4 セグメンテーション・スタディの結果を解釈する . Exhibit 3.25 セグメントのプロファイリング .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 46 / 58
  47. 47. 4.4 セグメンテーション・スタディの結果を解釈する . Exhibit 3.26 判別分析 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 47 / 58
  48. 48. 5. 行動ベース・セグメンテーション 1. セグメンテーションのプロセス 2. 市場を定義する 3. セグメンテーション調査: データの設計と収集 4. セグメンテーションの手法 5. 行動ベース・セグメンテーション 5.1 クロス分類 5.2 回帰分析 5.3 選択ベースのセグメンテーション 6. 選択モデルにおける顧客の異質性 7. STP プロセスを実装する 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 48 / 58
  49. 49. 5. 行動ベース・セグメンテーション 前章では、ベース変数群からセグメントを構築する場合について考えた。 本章では、単に「購入見込みが高い」個人を特定する場合を考える。次 の3つの方法について述べる: クロス集計 回帰分析 選択モデル 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 49 / 58
  50. 50. 5.1 クロス分類 クロス集計表を作成し、購入見込みが高い人のセルを見つける。分類変 数が多いときには現実的でない。分類変数が連続的だと分割点の選択が 難しい (Exhibit 3.27)。 . Exhibit 3.27 クロス集計表 .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 50 / 58
  51. 51. 5.2 回帰分析 消費を表すなんらかの指標を従属変数、社会経済的変数やデモグラフィッ ク変数を独立変数にして重回帰分析を行う。 例. MaCann(1974): 消費財 29 ブランドについて、さまざまな反応指標 (広告感受性、価 格感受性、プロモーション感受性) におけるセグメント間差異を説明 するための回帰分析を行った。 使用率、世帯年収、年齢、地域人口、世帯サイズ、雇用状態が有意 であることが示された。 これに基づき、各セグメントの有望性を定量化することができた。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 51 / 58
  52. 52. 5.3 選択ベースのセグメンテーション 個人レベルでの購入確率をモデル化する。ダイレクト マーケティングで よく用いられる。 たとえば、デモグラフィクス変数、過去の購買, などの変数を x1, x2, ... と して、 (Probability of Purchase) = 1 1 + exp(b0 + ∑ bi xi ) 個人ごとの収益性を評価できる (Exhibit 3.28)。複数ブランドについて モデル化し、より有用なセグメントを得ることもできる (Exhibit 3.29)。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 52 / 58
  53. 53. 5.3 選択ベースのセグメンテーション . Exhibit 3.28 選択ベースのセグメンテーション .. ...... FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 53 / 58
  54. 54. 5.3 選択ベースのセグメンテーション . Exhibit 3.29 複数ブランドについての選択モデル .. ...... 市場を自社ロイヤル層、自社優位層、スイッチ可能層、競合ロイヤル層 に分割している。 FIGURE 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 54 / 58
  55. 55. 6. 選択モデルにおける顧客の異質性 1. セグメンテーションのプロセス 2. 市場を定義する 3. セグメンテーション調査: データの設計と収集 4. セグメンテーションの手法 5. 行動ベース・セグメンテーション 6. 選択モデルにおける顧客の異質性 7. STP プロセスを実装する 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 55 / 58
  56. 56. 6. 選択モデルにおける顧客の異質性 ここまでで考えてきたモデルでは、すべての顧客が同一の購買確率ルー ルに従うと想定してきた。しかし、顧客のなかでのルールの異質性も説 明する必要がある。 顧客の異質性は以下のふたつに分けられる: 観察される異質性 (例, 性別によるちがい)。独立変数 (性別) を選択 モデルに含めればよい。 観察されない異質性 (例, 価格感受性のちがい)。有限混合モデリング が使われることが多い。 構築されたモデルのデータに対する適合度を測る指標としては、 out-of-sample ケースへのヒット率、AIC,BIC,CAIC などが使われている。 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 56 / 58
  57. 57. 7. STP プロセスを実装する 1. セグメンテーションのプロセス 2. 市場を定義する 3. セグメンテーション調査: データの設計と収集 4. セグメンテーションの手法 5. 行動ベース・セグメンテーション 6. 選択モデルにおける顧客の異質性 7. STP プロセスを実装する 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 57 / 58
  58. 58. 7. STP プロセスを実装する 多くの組織において、STP プロセスを実装する際の障害になるのはマー ケティングに関わる組織である。「ブランドマネージャー」「マーケティ ングマネージャー」「広告マネージャー」etc. が顧客に焦点を置くのは難 しい。「顧客セグメントマネージャー」が必要である。 STP プロセスが実装されてからも、その妥当性の継続的モニタリングが 必要である。セグメンテーションとはオン・ゴーイングな戦略決定過程 である。 おわり 小野 滋 (インサイト・ファクトリー) Lilien & Rangaswamy (2004) Chapter 3 ME 読書会 : 2014/07 58 / 58

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