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1. みんなにやさしい子育て環境をつくるために
～医療の視点からみえること～
みやぎ心のケアセンター 福地 成
narufuku@za.cyberhome.ne.jp
2020.2.2 第17回子育て支援シンポジウム（エルパーク仙台）
気になる子どもの理解と支援～愛着障害の視点から～

2. 自己紹介
福地成 ふくちなる
 元々は東京都出身です
 大学から青森県へ行き、北海道、宮城と移動しています
 小児科 ⇒ 精神科 ⇒ 児童精神科 ⇒ 公衆衛生
 疫学および公衆衛生学を研究していました
 東日本大震災後に設立された、復興に特化した『みやぎ心のケアセンター』へ勤務して
います

4. 子どもに起きていること

6. 愛着障害を疑う症状
 大人との愛着（関係づくり）が安定しない
ベタベタする、独り占めしようとする、手の平返しなど
 自己評価が低い
挑戦したがらない、失敗するとパニックを起こす、「どうせ私なんて」などの言葉が多いなど
 大人の反応を試すような行動
（わざと?）悪いことをする、（明らかな）うそをつく、痛みを大げさにアピールするなど
 発達障害のある子どもに似た言動・行動
言葉の遅れ、落ち着きがない、片づけられない、危険な行動に出る、モノへの執着など

7. 中心に何があるのか?

8. 感情と行動の『出し入れ』
安全地帯 冒険
危険・恐怖
満足・充足

9. こどものあそび場
 周囲は柔らかいクッションで囲まれている
 保護者はそこに座る
 中心に遊具がある
 子どもは遊具と保護者を行ったり来たりする

10. 安全地帯のひろがり
家族
学校
地域
子ども保護者
自分が「安全だな」と感じることができる範囲が広がっていく

11. 相反するふたつのきもち
自分でできるもん でも、
ちょっとたよりたい

12. どのように対応するのか
安全感の提供
• 代理の愛着対象が必要になる
こともある
• 支援者の安定感が大事
メリハリある対応
• オフサイドラインを揃え
• 「無条件の愛」が有効とは限
らない
• チーム対応が原則

13. わたしたちの地域に起きていること

15. 上流に何があるのでしょうか?
Ole Fejerskov et al. Dental Caries: The Disease and Its Clinical
Management. John Wiley & Sons, 2009.

16. 地域の健康づくり
子どもの認知発達の遅れや行動の問題
保護者のメンタルヘルス
家庭の地域とのつながり

17. 「つながり」は健康にいい
0.63
0.50
0.32
0.23
0.21
つながりがある
タバコをすわない
お酒をのみすぎない
からだを動かす
太りすぎない
死亡と生存のオッズ比
影響の強さ
「友達の数で寿命は決まる」（石川喜樹、2014）を加工して作成

18. 「つながり」づくりのサイクル
探す
自分が担当する
コミュニティーを概観する
つなげる
発掘した資源を必要な人に
つなげる
発掘する
地域に出ておもしろそうな
資源を発掘・開拓する

19. どこに働きかけるのが有効か?
本人の認知に働
きかける
本人を取り巻く環
境に働きかける