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2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST 
田中宏季、サクリアニサクティ、グラムニュービッグ、戸田智基、 根來秀樹、岩坂英巳、中村哲 
奈良先端科学技術大学院大学・知能コミュニケーション研究室 
奈良教育大学・特別支援教育研究センター 
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ET研究会2014-11 
ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
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2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST 
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訓練されたトレーナが必要(モデリング、フィードバックなど) 
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2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST 
ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
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2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST 
ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
課題設定:ナラティブ(人前で話す) 
ゴール:発言するスキルを学んで自信 を取得 
モデリング:上手な見本の動画視聴 
ロールプレイ:アバターと対話&発話 中の音声言語情報の検出 
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正の強化:励ますコメントを生成 
宿題:他人に話を伝達 
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ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
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モデリング:上手な見本の動画視聴 
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以下で説明
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ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
モデリング 
10 
ナラティブが上手な人をモデルとして選定 
個別SSTの欠点である、他人の様子が観察できないを補足
/20 
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ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
ロールプレイ 
11 
センシング&解析、行動生成を含有 
*特徴量は[Tanaka et al., 2014]に基づいて抽出
/20 
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ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
フィードバック&正の強化 
12 
ロールプレイ後にフィードバックを提示 
上手にできるまで繰り返しトレーニングが可能
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ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
実験的評価1 
13 
実験の目的 
人間とコンピュータでナラティブスキルに違いはあるか 
自閉症的傾向とナラティブスキルに関係はあるか 
自動的に抽出した特徴量はナラティブスキルを予測するのに有効か 
実験の方法 
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2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST 
ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
実験結果 
14 
人間とコンピュータでナラティブスキルに違いはあるか 
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ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
実験結果 
15 
人間とコンピュータでナラティブスキルに違いはあるか 
有意差なし 
自閉症的傾向とナラティブスキルに関係はあるか 
関係性あり
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ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
実験結果 
16 
人間とコンピュータでナラティブスキルに違いはあるか 
有意差なし 
自閉症的傾向とナラティブスキルに関係はあるか 
関係性あり 
自動的に抽出した特徴量はナラティブスキルを予測するのに有効か 
特徴量による重回帰モデル:実測値と予測値の相関係数0.51 (p<.05)
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ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
実験的評価2 
17 
実験の目的 
自動ソーシャルスキルトレーナによりナラティブスキルは向上するか 
実験の方法 
30名の大学院生 3グループに分割 
50分のトレーニング 2名による事前・事後評価 
Participants (n=30) 
Pre-intervention assessment 
Reading 
book 
Group 
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group 
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group 
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2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST 
ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
実験結果 
18 
一元配置分散分析: F[2,24]=4.70, p<.05 
多重比較: フィードバックと本グループで有意差(p<.05)
/20 
2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST 
ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
まとめ 
19 
従来のSSTを模倣した自動ソーシャルスキルトレーナ 
実験により、SSTの有効性を確認 
今後の予定 
人間のSSTの様子からトレーナのモデル化 
システムに反映 他の課題設定 
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/20 
2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST 
ソーシャルスキルトレーニングの自動化 
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  • 1. 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST 田中宏季、サクリアニサクティ、グラムニュービッグ、戸田智基、 根來秀樹、岩坂英巳、中村哲 奈良先端科学技術大学院大学・知能コミュニケーション研究室 奈良教育大学・特別支援教育研究センター /20 ET研究会2014-11 ソーシャルスキルトレーニングの自動化 1
  • 2. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 社会的インタラクション 人と人との関係作りに重要 困難がある極端な例として自閉スペクトラム症 研究の背景 2 雑談 人前で発表 ごっこ遊び
  • 3. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 社会的インタラクションの困難・特定の物事へのこだわり、をも つ脳機能の先天的な障害[APA, 2015] 100人に1人程度 高いシステマイジングの能力[Baron-Cohen et al., 2006] コンピュータを用いたトレーニングが有効である可能性 社会とは無関係な環境でスキルを学習-> 対人へ応用 自閉スペクトラム症 3
  • 4. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 科学的に評価されたツールはわずか[Schuller et al., 2014] 感情認識のトレーニング[Golan et al., 2006] 面接のトレーニング[Hoque, 2013] これらは従来の人間によるトレーニングの反映がなし ソーシャルスキルトレーニング(SST)の枠組みを利用 コンピュータを用いたトレーニング 4 感情認識トレーニング面接トレーニング
  • 5. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 認知行動療法の一種[Wallace et al., 1980] 社会的インタラクションにおける適切なスキルを身に着け、自信 を取得 協力、主張、自制心など幅広く取得可能[Bauminger, 2002] トレーナと参加者のインタラクションにより実施 ソーシャルスキルトレーニング(SST) 5 [Iwasakaet al., 2010]
  • 6. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 訓練されたトレーナが必要(モデリング、フィードバックなど) トレーナの不足 SSTの構成 6 学習したスキルの汎化
  • 7. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 いつでも、どこでも使えるSST アバターがトレーナとなり実施 自閉スペクトラム症のみならず幅広い人々が使用可能 自動ソーシャルスキルトレーナ 7
  • 8. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 課題設定:ナラティブ(人前で話す) ゴール:発言するスキルを学んで自信 を取得 モデリング:上手な見本の動画視聴 ロールプレイ:アバターと対話&発話 中の音声言語情報の検出 フィードバック:検出した情報から視 覚的に提示 正の強化:励ますコメントを生成 宿題:他人に話を伝達 従来のSSTとの比較 8
  • 9. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 課題設定:ナラティブ(人前で話す) ゴール:発言するスキルを学んで自信 を取得 モデリング:上手な見本の動画視聴 ロールプレイ:アバターと対話&発話 中の音声言語情報の検出 フィードバック:検出した情報から視 覚的に提示 正の強化:励ますコメントを生成 宿題:他人に話を伝達 従来のSSTとの比較 9 以下で説明
  • 10. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 モデリング 10 ナラティブが上手な人をモデルとして選定 個別SSTの欠点である、他人の様子が観察できないを補足
  • 11. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 ロールプレイ 11 センシング&解析、行動生成を含有 *特徴量は[Tanaka et al., 2014]に基づいて抽出
  • 12. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 フィードバック&正の強化 12 ロールプレイ後にフィードバックを提示 上手にできるまで繰り返しトレーニングが可能
  • 13. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 実験的評価1 13 実験の目的 人間とコンピュータでナラティブスキルに違いはあるか 自閉症的傾向とナラティブスキルに関係はあるか 自動的に抽出した特徴量はナラティブスキルを予測するのに有効か 実験の方法 19名の大学院生 自動ソーシャルスキルトレーナのロールプレイの様子を収録 人間とのインタラクションも収録(頷きなどのみの反応) 自閉症スペクトラム指数の測定 面識のない2名による評価 ナラティブスキルについて7段階評価(1: 低、7: 高) 抽出した特徴量でナラティブスキルを予測
  • 14. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 実験結果 14 人間とコンピュータでナラティブスキルに違いはあるか 有意差なし
  • 15. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 実験結果 15 人間とコンピュータでナラティブスキルに違いはあるか 有意差なし 自閉症的傾向とナラティブスキルに関係はあるか 関係性あり
  • 16. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 実験結果 16 人間とコンピュータでナラティブスキルに違いはあるか 有意差なし 自閉症的傾向とナラティブスキルに関係はあるか 関係性あり 自動的に抽出した特徴量はナラティブスキルを予測するのに有効か 特徴量による重回帰モデル:実測値と予測値の相関係数0.51 (p<.05)
  • 17. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 実験的評価2 17 実験の目的 自動ソーシャルスキルトレーナによりナラティブスキルは向上するか 実験の方法 30名の大学院生 3グループに分割 50分のトレーニング 2名による事前・事後評価 Participants (n=30) Pre-intervention assessment Reading book Group Video modeling group Feedback group Post-intervention assessment 50 min.
  • 18. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 実験結果 18 一元配置分散分析: F[2,24]=4.70, p<.05 多重比較: フィードバックと本グループで有意差(p<.05)
  • 19. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 まとめ 19 従来のSSTを模倣した自動ソーシャルスキルトレーナ 実験により、SSTの有効性を確認 今後の予定 人間のSSTの様子からトレーナのモデル化 システムに反映 他の課題設定 他のセンサ情報の統合
  • 20. /20 2014@Hiroki Tanaka, AHC-Lab, IS, NAIST ソーシャルスキルトレーニングの自動化 デモ 20