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高校生起業家教育プログラム「エヌイチ道場」インパクトレポート2.pdf

Sunaba
Sunaba

塩尻市高校生起業家教育プログラム「エヌイチ道場」2022年度のインパクトレポートです

1 of 16
vol.2
発 行 者 : 一 般 財 団 法 人 塩 尻 市 振 興 公 社 (シビック・イノベーション拠 点 「スナ バ 」
)
高校生起業家教育プログラム「エヌイチ道場」インパクトレポート2.pdf
2018 年 8 月、
長野県塩尻市にオープン
したシビ
ッ
ク・イ
ノベーシ
ョ
ン拠点
「スナバ」
は、
「生きたいま
ち
を共に創る」
を
ビジョ
ンに掲げ、市民による、市民のための課題解
決や新
しい価値創造を行う
こ
と
を支援・加速するための場です。
「誰かに解決
しても
ら
うのを待っているのではな
く
、
自分の住む地域の課題は、
自分自
身が解決の担い手になれる。
」こ
う
したカルチャーが広がってい
く
こ
と
で課題が少
しず
つ解決さ
れていき、
自由で多様な未来が広がっていき
ます。
「スナバ」とい
う名前は公園の砂場に由来
します。
そこへ行けば誰かがいる。
そこであ
れば新しいコ
トやモノ
を試行錯誤しながらつく
っていける。
新しい挑戦を後押しするよ
う
なコ
ミ
ュニティ
がある。
スナバを通
して、
挑戦する人が仲間と出会い、
動き
を加速させ
てい
く
。
そんな場を目指
して運営を
しています。
塩尻市が主催する
「高校生起業家教育事業」の一環で
令和2年度か
らスナバが始動した高校生の事業伴走プロ
グラムです。
エヌイ
チとは、
ビジネス用語の n= 1 に由来
し、
高校生が
「本当に喜ばせたい誰か
(n =1)
」
のこ
と
を考え、
自分なりに解決策を考え、事業化を目指すプログラムで
す。
約 4ヶ
月のプログラム期間の中で、高校生は
「なぜ」
自分
がやるかを突き詰め、本当に喜ばせたい誰かのこと
を想
い、仮説検証をおこないます。
早い段階か
ら資源を集めな
がら仮説検証を行う
ため、
事業のピッ
チの機会は二回。
中
間発表と、
最終発表があ
り
ます。
社会を変えるのに大人になる
まで待っている必要なんてな
い!エヌイ
チ道場は、高校生たちが本気で考える事業に
伴走
しながら、
社会を変える人たち
を増や
します。
エヌイチ道 場 のカリキュラム ( 令 和 4 年 度 )
前 年 度 からの 変 更 点 (プログラム運 営 者 からのコメント)
従来は全 8 回、全員参加で行っていたプログラムを、今期はフ
ェ
ーズ別で 2 段階構成に
しま
した。冒頭 3 日間を短期集中プログラムの「チャ
レプ
ロ」
、最終のピッ
チイベン
ト
と振り返り
を入れた本格的な事業アイディ
アの仮説検証に入る後半の 5 日間を「ゴ
リ
プロ」と設定
し、学生が「チャ
レプ
ロ」に参加
したのちに、残り5 日間の「ゴ
リ
プロ」に参加
したいかど
う
か、自
ら選択でき
るよ
う
な立て付けに
しま
した。初日か
ら全編の参加にコ
ミ
ッ
ト
しな
く
てもよ
く
なったため、学生の応募時の心理的ハー
ドルが下がり、募集の結果、
「チャ
レプロ」には過去最多と
なる計 12 名 9 事業の参加(今
回は参加には至らずで
したが、茨城県や東京都か
らの応募もあ
り
ま
した)
、
「ゴ
リ
プロ」へは計 8 名 7 事業が参加
しま
した。
事 業 アイディア 発 表
・なぜ自分がその事業をやるのかの深堀り
・顧客は誰で、どんな課題を抱えているかを理解
・課題への解決策はどんな
ものか、仮説を検証するアク
シ
ョ
ンについて検討
事 業 アイディアの W H Y 、 深 堀
顧客(エヌイ
チは誰
?
どんな課題がある
?
)
、
ソ
リ
ューシ
ョ
ン(エヌイ
チを喜ばせるためにどんな商品、
サービスが必要
?
)
について仮説を設定→この検証するためにどんなアク
シ
ョ
ンが必要か検討
公 開プレピッチ( 招 待 制 )
、フィード バック
・仮説検証期間で必要な協力を募るために招待制ピッ
チイベン
ト
を実施(各生徒か
ら3 分ピッ
チ&
フ
ィ
ー
ドバッ
ク)
・地域の事業者や先輩起業家、参加者のマ
ッ
チングな
ど、仮説検証に向けたネ
ッ
トワーク
を形成
前 半 - ( アイデア 着 想 期 間 ) -
D A Y 1
9 / 1 0
D A Y 2
9 / 1 1
D A Y 3
9 / 2 5
メンター佐 竹 氏 からのインプット回
・各参加者か
ら3 分ピッ
チ&事業フ
ィ
ー
ドバッ
ク
・各メ
ンターそれぞれの経験・知識に基づいたテーマにまつわるイ
ンプッ
ト
最 終 発 表 会 ( D E M O D A Y )
・プログラムの集大成と
して各生徒か
ら5 分間の最終ピッ
チ
・全体セ
ッ
シ
ョ
ンでの意見交換・ディ
スカ
ッ
シ
ョ
ン
振り返り&フィード バック
・参加
した学生の振り返り
をチームごとに実施、半年後の在り
たい姿な
ど
を共有
し、目標を設定
メンターたつみ 氏 からのインプット回
・各参加者か
ら3 分ピッ
チ&事業フ
ィ
ー
ドバッ
ク
・各メ
ンターそれぞれの経験・知識に基づいたテーマにまつわるイ
ンプッ
ト
メンター小 林 氏 ・ 坂 下 氏 からのインプット回
・各参加者か
ら3 分ピッ
チ&事業フ
ィ
ー
ドバッ
ク
・各メ
ンターそれぞれの経験・知識に基づいたテーマにまつわるイ
ンプッ
ト
後 半 - ( 仮 説 検 証 期 間 ) -
D A Y 4
1 1 / 7
最 終
D A Y 7
2 / 1 2
D A Y 8
2 / 2 8
D A Y 5
1 2 / 1 8
D A Y 6
1 / 2 3
チャレプロ
チャレプロ
ゴリプロ
ゴリプロ
これまでのイ
ンパク
ト評価は経済的な指標や短期で測定でき
るイ
ンパク
ト評価に重きがおかれる傾向があ
り
ま
した。
しか
し、
近年は、
経済指標だけではな
く
、
人々
とのつながりに基づ
く
社会的関係資本や、地球の自然環境資本な
ど
といった「非経済的資本」も考慮
しながら、総合的にイ
ンパク
ト
を測定
してい
く
動きが生
まれています。本事業では行政機関が運営に関わる事業だか
ら
こそ実現でき
る、幅広い評価の切り口、そ
して教育事業と
して長期的に顕在化
して
く
るイ
ンパ
ク
ト
を評価する視点に立脚
したイ
ンパク
ト指標の設定が重要だ
と考えています。そのため、本評価における社会的イ
ンパク
ト
とは、参加高校生自身の変化と、
それがもた
らす地域内の人々・環境への影響の総称と
して定義
します。
社会的インパク
トとは
短期、
長期の変化を含め、
当該事業や活動の成果として生じた社会的、
環境的なアウ
トカム
塩尻市では、
こ
う
した現状を踏ま
えて、
「これか
らの都市像」を行政が単独で達成を目指す目標ではな
く
、
地域の多様な主体と
と
もに実現を目指すこ
と
を目標と
し、
塩尻市の総合戦略の中に入れ込みながら実現を目指
してき
ま
した。
その文脈の中で重要視さ
れているのが、これか
らの都市像を一緒になって描き、実現
してい
く
多様な主体の創造、つま
り「人創り」の部分です。地域課題
の解決のためには
さ
ま
ざまなスキル、経験を持ったプロフ
ェ
ッ
シ
ョ
ナルな人材と関わってい
く
こ
と
も大事ですが、地場で生まれ、生活する人たちが本来持ってい
る個性や才能を伸ば
し、未来を形づ
く
る主体と
して育ってい
く
フ
ィ
ール
ドが地域に用意さ
れているこ
と
が求め
られます。

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  • 1. vol.2 発 行 者 : 一 般 財 団 法 人 塩 尻 市 振 興 公 社 (シビック・イノベーション拠 点 「スナ バ 」 )
  • 3. 2018 年 8 月、 長野県塩尻市にオープン したシビ ッ ク・イ ノベーシ ョ ン拠点 「スナバ」 は、 「生きたいま ち を共に創る」 を ビジョ ンに掲げ、市民による、市民のための課題解 決や新 しい価値創造を行う こ と を支援・加速するための場です。 「誰かに解決 しても ら うのを待っているのではな く 、 自分の住む地域の課題は、 自分自 身が解決の担い手になれる。 」こ う したカルチャーが広がってい く こ と で課題が少 しず つ解決さ れていき、 自由で多様な未来が広がっていき ます。 「スナバ」とい う名前は公園の砂場に由来 します。 そこへ行けば誰かがいる。 そこであ れば新しいコ トやモノ を試行錯誤しながらつく っていける。 新しい挑戦を後押しするよ う なコ ミ ュニティ がある。 スナバを通 して、 挑戦する人が仲間と出会い、 動き を加速させ てい く 。 そんな場を目指 して運営を しています。 塩尻市が主催する 「高校生起業家教育事業」の一環で 令和2年度か らスナバが始動した高校生の事業伴走プロ グラムです。 エヌイ チとは、 ビジネス用語の n= 1 に由来 し、 高校生が 「本当に喜ばせたい誰か (n =1) 」 のこ と を考え、 自分なりに解決策を考え、事業化を目指すプログラムで す。 約 4ヶ 月のプログラム期間の中で、高校生は 「なぜ」 自分 がやるかを突き詰め、本当に喜ばせたい誰かのこと を想 い、仮説検証をおこないます。 早い段階か ら資源を集めな がら仮説検証を行う ため、 事業のピッ チの機会は二回。 中 間発表と、 最終発表があ り ます。 社会を変えるのに大人になる まで待っている必要なんてな い!エヌイ チ道場は、高校生たちが本気で考える事業に 伴走 しながら、 社会を変える人たち を増や します。
  • 4. エヌイチ道 場 のカリキュラム ( 令 和 4 年 度 ) 前 年 度 からの 変 更 点 (プログラム運 営 者 からのコメント) 従来は全 8 回、全員参加で行っていたプログラムを、今期はフ ェ ーズ別で 2 段階構成に しま した。冒頭 3 日間を短期集中プログラムの「チャ レプ ロ」 、最終のピッ チイベン ト と振り返り を入れた本格的な事業アイディ アの仮説検証に入る後半の 5 日間を「ゴ リ プロ」と設定 し、学生が「チャ レプ ロ」に参加 したのちに、残り5 日間の「ゴ リ プロ」に参加 したいかど う か、自 ら選択でき るよ う な立て付けに しま した。初日か ら全編の参加にコ ミ ッ ト しな く てもよ く なったため、学生の応募時の心理的ハー ドルが下がり、募集の結果、 「チャ レプロ」には過去最多と なる計 12 名 9 事業の参加(今 回は参加には至らずで したが、茨城県や東京都か らの応募もあ り ま した) 、 「ゴ リ プロ」へは計 8 名 7 事業が参加 しま した。 事 業 アイディア 発 表 ・なぜ自分がその事業をやるのかの深堀り ・顧客は誰で、どんな課題を抱えているかを理解 ・課題への解決策はどんな ものか、仮説を検証するアク シ ョ ンについて検討 事 業 アイディアの W H Y 、 深 堀 顧客(エヌイ チは誰 ? どんな課題がある ? ) 、 ソ リ ューシ ョ ン(エヌイ チを喜ばせるためにどんな商品、 サービスが必要 ? ) について仮説を設定→この検証するためにどんなアク シ ョ ンが必要か検討 公 開プレピッチ( 招 待 制 ) 、フィード バック ・仮説検証期間で必要な協力を募るために招待制ピッ チイベン ト を実施(各生徒か ら3 分ピッ チ& フ ィ ー ドバッ ク) ・地域の事業者や先輩起業家、参加者のマ ッ チングな ど、仮説検証に向けたネ ッ トワーク を形成 前 半 - ( アイデア 着 想 期 間 ) - D A Y 1 9 / 1 0 D A Y 2 9 / 1 1 D A Y 3 9 / 2 5 メンター佐 竹 氏 からのインプット回 ・各参加者か ら3 分ピッ チ&事業フ ィ ー ドバッ ク ・各メ ンターそれぞれの経験・知識に基づいたテーマにまつわるイ ンプッ ト 最 終 発 表 会 ( D E M O D A Y ) ・プログラムの集大成と して各生徒か ら5 分間の最終ピッ チ ・全体セ ッ シ ョ ンでの意見交換・ディ スカ ッ シ ョ ン 振り返り&フィード バック ・参加 した学生の振り返り をチームごとに実施、半年後の在り たい姿な ど を共有 し、目標を設定 メンターたつみ 氏 からのインプット回 ・各参加者か ら3 分ピッ チ&事業フ ィ ー ドバッ ク ・各メ ンターそれぞれの経験・知識に基づいたテーマにまつわるイ ンプッ ト メンター小 林 氏 ・ 坂 下 氏 からのインプット回 ・各参加者か ら3 分ピッ チ&事業フ ィ ー ドバッ ク ・各メ ンターそれぞれの経験・知識に基づいたテーマにまつわるイ ンプッ ト 後 半 - ( 仮 説 検 証 期 間 ) - D A Y 4 1 1 / 7 最 終 D A Y 7 2 / 1 2 D A Y 8 2 / 2 8 D A Y 5 1 2 / 1 8 D A Y 6 1 / 2 3 チャレプロ チャレプロ ゴリプロ ゴリプロ
  • 5. これまでのイ ンパク ト評価は経済的な指標や短期で測定でき るイ ンパク ト評価に重きがおかれる傾向があ り ま した。 しか し、 近年は、 経済指標だけではな く 、 人々 とのつながりに基づ く 社会的関係資本や、地球の自然環境資本な ど といった「非経済的資本」も考慮 しながら、総合的にイ ンパク ト を測定 してい く 動きが生 まれています。本事業では行政機関が運営に関わる事業だか ら こそ実現でき る、幅広い評価の切り口、そ して教育事業と して長期的に顕在化 して く るイ ンパ ク ト を評価する視点に立脚 したイ ンパク ト指標の設定が重要だ と考えています。そのため、本評価における社会的イ ンパク ト とは、参加高校生自身の変化と、 それがもた らす地域内の人々・環境への影響の総称と して定義 します。 社会的インパク トとは 短期、 長期の変化を含め、 当該事業や活動の成果として生じた社会的、 環境的なアウ トカム
  • 6. 塩尻市では、 こ う した現状を踏ま えて、 「これか らの都市像」を行政が単独で達成を目指す目標ではな く 、 地域の多様な主体と と もに実現を目指すこ と を目標と し、 塩尻市の総合戦略の中に入れ込みながら実現を目指 してき ま した。 その文脈の中で重要視さ れているのが、これか らの都市像を一緒になって描き、実現 してい く 多様な主体の創造、つま り「人創り」の部分です。地域課題 の解決のためには さ ま ざまなスキル、経験を持ったプロフ ェ ッ シ ョ ナルな人材と関わってい く こ と も大事ですが、地場で生まれ、生活する人たちが本来持ってい る個性や才能を伸ば し、未来を形づ く る主体と して育ってい く フ ィ ール ドが地域に用意さ れているこ と が求め られます。
  • 7. こ う した 「人創り」 「事業創り」 「場創り」 の活動を絶えず行ってきた私たちは、令和 2 年度から塩尻市が主催する 「塩尻市高校生起業家教育事業」 を受 託することになり ま した。 高校教員のみなさ まや、高校生たちにヒアリ ングを行う中でいくつかの地域課題が見えてきま した。 まず、大学が少ない塩尻市に おいて、多くの学生が高校卒業や大学進学を機に県外へ転出して しま う状況があり、且つ大学卒業時の就職時以降も地元に帰る人が少ないこと。 ま た、 高校生活においては学校と自宅の往復を している学生が多く、 地域との接点を持つ機会が少ないことから、 地域への理解や愛着の醸成がう ま く いか ない例が多いことなどが見えてきま した。 さ らに、 選択した高校によってある程度のキャ リアパスの固定化など も地域特有の課題と してあげられ、 進学・就 職以外のキャ リアの選択肢を知らないまま進路選択をせざるを得ない心理的な状況も考察されま した。 スナバは、 「市民の」 「市民による」とい う意味のある「シビ ッ ク」とい う単語と、革新的な動き を表す「イ ノベーシ ョ ン」とい う単語を掛け合わせた「シビ ッ ク・ イ ノベーシ ョ ン拠点」と して 2018 年 8 月長野県塩尻市に誕生 した施設です。 企業、起業家、教育機関、農家、生活者、そ して行政な ど。地域に暮らす、すべての人を 市民 と と ら え、持続可能性と社会的効果を両立する事業や、 新 しい し く みを、と もに生み出 し、と もに育てる場。それがスナバです。 「生きたいま ち を共に創る」こ と を ビジョ ンに、多様な主体が混ざり合い、新たな価値を ま ちに生み出 してい く ムーブメ ン ト、それがシビ ッ ク・イ ノベーシ ョ ンです。 このムーブメ ン ト を創り出すための 3 つの要素が、 「人創り」 「事業創り」 「場創り」です。特に、 「人創り」においては、課題が発生 した時に誰かに解決を 委ねるのではな く 自 ら解決の主体と なろ う とするよ う な起業家精神 = アン ト レプレナーシ ッ プや、アク シ ョ ンを自 ら起こ してい く リ ーダーシ ッ プ、問題を他人事とせ ずに自分ごと と して捉えて解決を目指すオーナーシ ッ プの精神を醸成するこ と を目指 しています。その「人創り」のカルチャー を土台に、地域課題を持続的に 解決するよ う な「事業創り」や起業家人材への支援、多様な人が共創 してい く よ う な機会創出な どの「場創り」を行っていき ます。
  • 8. 2022 年度版 キャリア選択 の幅が広がる プロトタイプ 実 施 失 敗 ・ 課 題 感 の 発 現 / 事 業 修 正 自分や周りの 課題に向き合う 社会人との 関係性構築 課題やニーズへ 当事者意識が 芽生える やりたいこと・ 根源的興味 の発掘 挑戦者を応援する コミ ュニティの創出 起業家精神 の会得 地域課題や ニーズの認識 同世代からの 刺激 達成度 低 高
  • 9. 自分や周りの課題に向き合う WHY の深掘り、 自己分析ができているか WHY が事業 / アクショ ンに活かされているか 悩み・つまづき を認識しているか、 それを基に事業内容を修正しているか 地域 (自分に身近な場所・事柄) 課題についての理解や関心が深まる 社会人とのつながりは増したか 普段のコミ ュニティ との差異 地域への印象は変化したか ロジックモデ ル 項目 調 査 対 象 測 定 指 標 手 段 師範からのイ ンプッ ト回 / その効果を感じているか 3期生 3期生 3期生 3期生 3期生 3期生 3期生 3期生 3期生 3期生 3期生 3期生 3期生 1 期生、 2期生、 3期生 1 期生、 2期生、 3期生 1 期生、 2期生、 3期生 1 期生、 2期生 1 期生、 2期生 参加人数 / セッ ショ ン回数 ( 全体・チーム) 前回からの変化 (自他と もに評価) 、 モチベーショ ン プレゼン回数 セッ ショ ン回数 (全体・チーム) / その効果を感じているか 地域 (自分に身近な場所・事柄) 課題をテーマに している 参加同士の学び合いは起きているか 10. 社会人とのつながり 11. 地域課題やニーズへ当事者意識が 芽生える 12. チャ レンジング精神を持つ学生の 居場所確保 13. やりたいこと・根源的興味の発掘 プロ ト事業 / プロジェ ク トに取り組んでいるか 14. プロ ト事業 / プロジェ ク トに取り組む 15. 地域への愛着醸成 エヌイチ道場で出会った人々や 気づき をキャ リア選択に活か しているか 16. キャ リア選択の幅が広がる 起業しているか 17. 参加者の起業 まずはやってみる、 失敗しても修正して 取り組む姿勢は身についているか 18. 起業家精神の会得 運営データ参照、 参加者事後アンケー ト 運営データ参照、 参加者アンケー ト 運営収集データ 運営ヒアリ ング 運営ヒアリ ング ピッチ資料 参加者アンケー ト イ ンタビュー イ ンタビュー イ ンタビュー イ ンタビュー 運営収集データ 振り返り シー ト、 参加者アンケー ト 振り返り シー ト、 参加者アンケー ト イ ンタビュー、 参加者アンケー ト イ ンタビュー、 参加者アンケー ト 振り返り シー ト、 参加者 アンケー ト、 イ ンタビュー 失敗・課題感の発現、 事業の修正 振り返り シー ト、 参加者アンケー ト
  • 10. 【エビデンス】 1. イ ンタビュー、 セッ ショ ンごとのアンケー ト 質問項目:苦労したこと、 つらかったこと、 ぶつかった壁は ? ・n=1 設定 (だれに対しての事業なのか) 4/7 組 ・プロ トタイプやアクショ ンに関する内容 5/7 組 本ページからは、 ロジッ クモデルの中でも特に強調したい 3 つのアウ トカムについて紹介していきます。 3つはロジッ クモデル内 (p.07) において、 それぞれ短期・中期に位置しています。 0 9 失 敗 ・ 課 題 感 の 発 現と事 業 修 正 自ら事業内容や自己のスキル・スタンスに対して課題感を抱き、 修正を繰り返しながら成長していく中で、 その課題感は何をきっかけに生まれる のか、 またそれはどのよ うな影響を与えているのか、 3つの視点で以下に記載を しています。 1. 師範からのイ ンプッ ト 全体セッ ショ ンでは地域で活躍する起業家 (師範) 3名から事業構築やプレゼンに関してのイ ンプッ トを受けま した。 それによって、 各自のアクショ ンに結びついたり、周囲を巻き込むための事業設計やピッチの心構えなど、起業家と してのスタンス面において大きな学びとなり ま した。 (セッ シ ョ ンごとの振り返りアンケー ト内 『印象に残ったこと』 項目にて確認) 2. チームセッ ショ ン チームセッ ショ ンでは運営メ ンバー含めた少人数のグループで進捗共有や壁打ちを します。 高校生同士で事業の進捗や悩みなど を共有するこ とでモチベーショ ンの向上や自己の客観視につながり ま した。 また、運営メ ンバーからの問いかけや働きかけで事業の深化と具体的なアクショ ン への取り組みが加速しま した。 3. アクショ ン後の修正 全体的にアンケー ト、 イ ンタビュー、 イベン ト企画・運営などの仮説検証のためのアクショ ンに積極的に取り組みま した (詳細は次ページ) 。 アク ショ ンを通して多様なステークホルダーからフィ ー ドバッ クを得ることで、 修正しながら次のステッ プへ進みま した。 当初は起業に対して不安が多かったが、 師範からの 『まずはやってみる』 、 『ワクワ クすることに取り組む』など といった言葉 がアクショ ンする時の後押しになった。 チームセッ ショ ンで運営メ ンバーから事業 を進める上で的確なア ドバイスを受けた り、他の参加者の姿を見て自分たちも行 動しなければと焦燥感を持った。 イベン ト開催を通して、 参加者の 変化を感じたり、協力者と話を し た。 モチベーショ ンが高まり、次 のイベン トへの意欲と、修正点 が見つかった。
  • 11. 1 4 プロトタイプの 実 践 【エビデンス】 参加者の最終発表資料 イベン ト開催 2 チラシ配布 1 アンケー トの実践 今期のエヌイチ道場では、 特に事業を進めるにあたってワンアクショ ンを起こ してみること を重要視しま した。 その結果、 本年度は、 それぞれアクショ ンの規模の差はあるものの、 アンケー トの実施や自分が考えたイベン トを開催するなど、 全員がワンアクシ ョ ンをおこすことができま した。 ワンアクショ ンを行って見えてきた課題や新たなチャンスを事業に落と し込むことによって、 最終報告に向けて事業がレベルアッ プしていきます。 こどもの 居 場 所である 「 子ども食 堂 」を 知って欲しい! チーム 「uluhalo (ウルハロ) 」 高 橋 真 結さん、伏 見 百 々 花さん エヌイチでの 出 会 い 中学や小学校などに配布した。 また新聞などでも取材を しても ら ったこ とで、自分たちの活動や 子ど も食堂を知って も ら えた アクション後 アンケー ト を実施したこ とでイ ンターネ ッ トで知る人が少ないこ と、友人や家族か ら知ることが多いと知った。 自分が知ら せる側になろ う と思って、 チラ シ作成 した 現 状を知る ケース紹 介 木曽町の温もり という強みを知ってもら う には泊まっても ら う しかないと感じた。 週に 1 回チームで進捗共有をするミーティ ン グがあり、そこで焦り を感じた。 そのタイ ミ ングで何を言わなければいけないかを考 え、オンライ ンで毎週話すことができたか ら進めることができた。 市外高校生 [地域体験プログラム事業] 師範の言葉で 「失敗にかかるコス トを減ら そ う」が印象に残った。 行動すること を恐 れずにどんどん失敗して学んでいく ことが 大切だと感じた。 市外高校生 [教育事業] 自分たちが居場所をつ く る側になりたいと思っ た。 協力してもらえる大 人に出会いたいとの思 いからエヌイチ道場へ エヌイチに 入る前 誰もが居場所を 感じ られる社会を つく りたい 今 後 やりたいこと スナバメ ンバーでエンジニ アの人とつながり、Web サイ ト をつ く ろ う と なった。
  • 12. 1 6 キャリア 選 択 肢 の 幅 が 広 がる 【エビデンス】 参加者の最終発表資料 エヌイチ道場を起点にスナバに行ったり、塩尻市のイベン トに参加しま した。 新しい人とつながったり、社会人とつながることに対してハー ドルが 下がり、 チャ レンジのハー ドルも下がり ま した。 また、 どんな人とでも話せるよ うになり ま した。 進学先のイギリスの大学でやりたいのは政治社会科学です。 サステナブルな社会をつく る為にど ういう要素が必要なのか、エヌイチ道場を通し てプロジェ ク トをやっていく中で大学で何をやりたいかを考えた時、 起業家と していろいろなプロジェ ク トもできるけど、 既存の経済のシステムの中 でやる しかない。 システムの中では限界があると感じているので、 経済のシステムがど う社会に関わっているのかに興味を持ちま した。 加 藤あすみさん[エヌイチ道場 1 期生] (長野県松本深志高等学校 1 年 * 参加当時) 事業内容:高校生にエシカル消費を促す メディア 「Ethiteria」 の運営 2023 年秋よりエジンバラ大学へ進学 大学 : The University of Edinburgh 学部 : College of Arts, Humanities, and Social Sciences 参 加 者 の 声 スナ バが 起 点となって様 々な人との 出 会 いやチャレンジする機 会 が 増 加 参 加 環 境フェアに 参 加 情 報 発 信 日々 別 荘 に 出 店 新しい 人との 出 会 い 大 門マルシェに 出 店 新しい 興 味 関 心 との 出 会 い スナ バ の コミュニティに 参 加
  • 13. ①シビック・イノベーション拠 点 『スナ バ 』 に 蓄 積された人 的 資 本をフル 活 用したプログラム運 営 これまでエヌイチ道場が生み出すアウ トカムやイ ンパク トを紹介してきま した。 そのなかにはエヌイチ道場という環境だからこそ生まれた成果もあり ます。 プログラム全体と して、 大き く 2つの特徴を紹介します。 スナバは多種多様なメ ンバーによって運営されており、そのう ちの 4 人がエヌイチ道場のプログラムを企画 / 運営しています。 普段から起業家 に伴走している経験や、事務局それぞれの事業運営体験から参加高校生に対して、 と きには厳しいフィ ー ドバッ クを行いながら、起業家精神を 育みま した。 また、事務局だけではな く、師範やピッチのオーディ エンス、協力者を巻き込んだプログラムは、 スナバのメ イ ン事業でもある 『地域 起業家コミ ュニティの運営』 の人的資本をフルに活用した結果です。 さ らには、 行政視点を兼ね備え、 長期的視点の事業目的 (ロジッ クモデル内のイ ンパク ト) を掲げて取り組みを積み重ねてきたことで、 単なる高校 生へのイ ンプッ トの繰り返しではな く、 高校生のアクショ ンとそれによって生まれる地域の小さな変化を、 大きな潮流に昇華させていきます。 ② 二 段 階プログラムの 設 計 今年度の新たなチャ レンジと して『チャ レプロ』 『ゴリプロ』 という 2段 階の座組みを取り入れま した。 チャレプロでは3日間という短い期間 の中で、n=1 設定〜事業構築〜ピッチという一連の流れを体験しま す。 ゴリプロではチャ レプロ参加者のう ち、希望者が中長期的にビジ ネス構築の PDCA を繰り返します。 この2段階のプログラムを導入したことで 「チャ レプロ」 ではより多くの 学生が参加可能に、 「ゴリ プロ」 では少人数で濃度の高いプログラム の開催が可能になり ま した。 特に 「チャ レプロ」期間中に既に一度ピ ッチまで実施していることで、 「ゴリ プロ」 期間中に仮説検証 (プロ トタ イ ピング) などのアクショ ンを行いやすく なり、また行動したことで他者 からのフィ ー ドバッ クも得られやすく、事業の完成度も高まる形となり ま した。 チャレプロ チャレプロ ゴリプロ ゴリプロ P L AN D O C H E C K A C T I O N 計画を 作成する 計画を 実行する 行動を評価 ・分析 改善し 次回に繋ぐ
  • 14. 東京都市大学 塩尻高等学校 � 年生 *参加当時 塩原 優菜 さん 起立性調節障害の人が抱える周りの理解のなさから生まれる生き づらさがない世界を作りたいとの思いから事業内容を考えま した。 「心の病気」ってどんなものなのか知らないからこその悪いイ メージ だったり、 心の病気を持った人たちに対する世間の厳しい態度は現 れたりするのではないで しょ うか。 そこで、 「心の病気」 とはどんなもの なのか知ってもらえる機会を作りたいと考えています。 今回は私たち 学生にとても身近な 「起立性調節障害」 に注目 して、 活動を行いま し た。 他の参加者のピッチを聞いて、みんな大人だなと感心しま した。 隣 で同じ話を聞いて、同じよ うに事業を持っている人たちがいて心強 かったです。 学校の探究はグループ学習だったため、周りにあわせ なければいけませんで した。 エヌイチ道場ではひと りひと りが事業を 持っているので、進捗の差が生まれるのが刺激になり ま した。 抜い たり抜かされたりする関係が 新鮮でよかったです。 松本県ヶ丘高等学校 � 年 *参加当時 * 「エヌイチ道場」 � 期にも参加 中嶌桃和子 さん 「ツナガルタンキュウ」 は、探究学習に取り組む高校生をつなげて、 話して、 一歩進むこ と を促す事業です。 「自分に しかできないワクワク を創れる人がた く さんいる未来になってほ しい」 、 という思いから、高 校生の探究学習に注目 しています。 既に高校教育で必修化と して いる探究学習は自分で学び、 考え、 行動する力がつく魅力的な学び です。 しか し現状は課題が多く、なかでも私はモチベーショ ン低下と いう課題に着目 しています。 ワークショ ップやデジタル技術を介して 探究学習を頑張る高校 生同士を繋げて 1人でも多く の高校生が自 分に しかないワクワクを追究できる環境を作りたいと考えています。 前期でも自分に対して成長したと思っていま したが、今振り返ると 「成長させてもらっていた」と感じま した。 イ ンプッ トと周りの刺激が 多く、自分の中で消化することができていませんで した。 今期はそ う いう意味では自分が行動したいこと を行動に移せたり、自分自身で 成長を取りにいく ことができたり したと感じま した。 松本県ケ丘高等学校 � 年 *参加当時 伏見百々花 さん 『uluhalo (ウルハロ) 』 私たちは助けを求められない人たちが助けを求められて、誰もが居 場所を感じ られる社会を目指しています。 私たちは第 3 の居場所を 「子ど も食堂」 と と らえ、 「子ど も食堂」が誰でも来やすい場所にな り、たく さんの人に来てもら う ことで本当に困っている人も来やすく なるのではないかと思いま した。 そ して、 「子ど も食堂」 のマイナスな イ メ ージを変えるために活動を しています。 もと もとは人前で話すこと とか、こ ういう輪の中で話すのがすご く苦 手で した。 極度に緊張しちゃ う とか、 声が震えて しま うのがコンプレッ クスで したが、回数を重ねる う ちに、人前で話せるよ うになった気が します。 大人数の前で話すこと も、前ほど緊張しな く なり、自分に自 信が持てるよ うになり ま した。 行動力とか、人と関わろ う という気持 ち、変えていきたいという気持ちが強く現れるよ うになり、挑戦する 気持ちが強く なり ま した。 木曽青峰高等学校 � 年 *参加当時 久保晴希 さん 事業内容 『ぬく もりホームステイ』 僕の生まれた木曽町を盛り上げるために木曽町の魅力を感じても ら うホームステイ を考えま した。 自主的に活動しているだけなので、受け入れ先とか参加したいとい うよ うな人が出てく る活動を したいと思っています。 木曽での活動も したいと思っていますが、 さ らにいろいろなこと も挑戦していきたいで す。 あとは、 こ ういう場に参加したことで、 行動力が増えたので、 工業 クラブなどの使えるものを使っていろんなイベン トを開催したいなと 思っています。
  • 15. 本イ ンパク ト評価 / レポー ト作成を進める中で、 「エヌイチ道場」 という プログラムが参加高校生、 ひいては塩尻市全体に社会的な便益を与えること を私たち自身も再 認識することができま した。 さ らには、 プログラム設計段階には想定し得ないよ うな成果が高校生や地域起業家、 事業に関わる全ての方々の手により生み出されてい ることにも気づき を得ま した。 その一方で、 私たちが描く塩尻市の未来を実現するためには、 まだまだアッ プデー ト しなければな らない部分も可視化されてきています。 例えば、 「20. 挑戦者を応援するコミ ュニティの創出」 (p.07) におけるコミ ュニティの可視化や持続可能性の向上もその一つです。 さ らに 「要因分析」 (p.12) では、 「スナバ」 が本事業を運営をする中で、 地域起業家や地域企業との密接な関係性がイ ンパク トの最大化のために重要な要因と して挙げています。 次年度はこのサポ ー ト体制の輪をより広範囲に拡大し、 「エヌイチ道場」 内外において、 地域企業や学校との連携体制の強化も検討しています。 以上のよ うな新たな取り組みを導入していく ためにも、私たちのビジョ ンに近い想いを持つ方々や組織のみなさ ま と、何らかの形で関わらせていただけるよ う な仕組み づく りにも励みます。 令和 2 年度より、 シビッ ク・イ ノベーショ ン拠点 「スナバ」 で始動した 「エヌイチ道場」 は令和 4 年度末までに、 3 期、 計 29 名の高校生や高専生が参加しま した。 学生指導要領の改訂により、令和 4 年度から高校での 「総合的な探究の時間」 が必修化していること を踏まえ、高校生が課外活動に取り組む機会は増加傾向に あり ます。 しか し、 その多く は地域との継続的な関係性構築や学生の長期的な自己成長や発見より も、 カリキュラム内での実施や検証可能な内容であることが前提 におかれ、 学習内容も地域との単発的な関わりやデスクリサーチの域を超えないよ うなものが散見されます。 「エヌイチ道場」 では、地域のキーパーソンが出入りするコミ ュニティ 「スナバ」 が運営するプログラムだからこそできる、多様な起業家や地域の人々との設定の創出 や、 長期的視野で学生個人の成長に寄り添う、 地域を巻き込んだ面的な伴走支援体制を組むこと を心がけています。 しか し、 課題もあり ます。 高校生にと っての最も大きな試練は 「エヌイチ道場」 終了後、いかに事業や活動を継続させていく かです。 進学準備など、さ ま ざまな活動を両立しながらの事業継続 には、 金銭的・時間的・人的リ ソースなど、 さ ま ざまなリ ソースが必要となり ます。 彼ら をサポー トする体制を地域内で強めたり、 広げていく ことは、 高校生のチャ レンジや挑戦を後押しするだけにと どま らず、 さ ま ざまなひとが挑戦しやすい地域を創るこ とにつながり ます。 今期で 3 年目となった 「エヌイチ道場」 では、 第 1 期に参加した OB/OG たちが、 現役道場生の壁打ちをする光景も見られま した。 このことから、 こ の地域で 「エヌイチ道場」 を継続していく こと、 また、 支援体制の輪を広げていく ことの意義は年々強まっています。 第二回目の 「エヌイチ道場」 イ ンパク トレポー ト作成に向けて、 ご協力いただいたみなさ ま、 そ して、 これからつながっていく であろ うみなさ ま、 「エヌイチ道場」 を通して、 誰もが生きたいと願う、 私たちのまちの未来を、 一緒に創っていきませんか。