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CSV経営の理念と実践フレームワーク

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CSV経営の理念と実践フレームワーク

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エンゲージメント・ファースト社主催
CSVマーケティングセミナー~CSV(共有価値の創造)の現状とこれから~

【第1部】CSV経営の理念と実践フレームワーク
CSVの基本的な考え方と、経営に取り入れていく際のフレームワーク、実際の導入コンサルテーション事例をご紹介いたします。
【講師】株式会社クレアン CSV/シェアード・バリューコンサルタント 水上 武彦氏

エンゲージメント・ファースト社主催
CSVマーケティングセミナー~CSV(共有価値の創造)の現状とこれから~

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  1. 1. CSV経営の理念と実践フレームワーク 2014年7月25日 株式会社クレアン CSVマーケティングセミナー ~CSV(共有価値の創造)の現状とこれから~
  2. 2. 1Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 目次 1 CSVが求められる背景 2 CSVの3つのアプローチと具体事例 3 CSVの経営的意味合いと進め方 4 CSV導入コンサルティング
  3. 3. 2Copyright © 2014 Cre-en, Inc. NGO/NPOの台頭やソーシャルメディアの発達もあり、企業に対する社会問題解決の期待・要 請は、高まっている。 企業への社会問題解決への期待の高まり 社会問題の顕在化・深刻化 政府の問題解決能力低下 ソーシャルメディアの発達 企業に対する 社会問題解決の 期待・要請 NGO/NPOの台頭 企業の影響力増大
  4. 4. 3Copyright © 2014 Cre-en, Inc. CSRからCSVへ 企 業 の 社 会 へ の 貢 献 の 類 型 化 事業を通じて得られた利益/リソースによる社会への 還元 所謂、社会貢献活動、フィランソロピー 製品・サービスを 生み出す関連業 務/プロセスを通じ た貢献 所謂、狭義の CSR 製品・サービスの提供価値を通じた貢献 所謂、本業そのもの ネガティブインパクト の軽減 ポジティブインパクト の拡大 バリューチェーン 環境、人権・公正な取引、製品 品質保証、情報開示、地域社会 への配慮等 人事・労務管理 自社、グループ会社、地域社会 等 ガバナンス コンプライアンス、リスクマネジメ ント、情報セキュリティ等 サステナビリティに向けた 社会問題の顕在化・深刻化により、企業に対して、CSRを超えるCSVが求められるようになっ ている。 従来のCSR活動 の中心 近年期待される 領域 (CSV) (CSV) より戦略的に
  5. 5. 4Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 目次 1 CSVが求められる背景 2 CSVの3つのアプローチと具体事例 3 CSVの経営的意味合いと進め方 4 CSV導入コンサルティング
  6. 6. 5Copyright © 2014 Cre-en, Inc. CSVと3つの方法 CSV(Creating Shared Value)と は、社会問題の解 決と企業の利益、 競争力向上を両立 させ、社会と企業 の両方に価値を生 み出すための経営 フレームワーク 社会問題を解決する 製品・サービスの提供 (製品・サービスのCSV) 社会問題を事業機会と捉え、自社の製品・サービス で如何に社会問題を解決するかの探索を通じた新規 事業創発・推進 代表例:GEのエコマジネーション、トヨタのプリウス、 各種BOPビジネス バリューチェーンの 競争力強化と 社会への貢献の両立 (バリューチェーンのCSV) 効率化を通じたコスト削減、サプライヤー育成を通じ た高品質原料の安定供給等、バリューチェーンを(新 たな視点で)最適化しつつ社会問題を解決 代表例:流通業による輸送ルート最適化を通じた環 境負荷軽減、食品企業による原料農家育成 事業展開地域での ビジネス環境強化と 地域への貢献の両立 (クラスターのCSV) 事業展開地域における人材、周辺産業、輸送インフ ラ、市場の透明性等を自ら強化することを通じ、地域 に貢献しつつ、自社の競争力を向上 代表例:IT企業による地域のIT教育支援を通じたIT 人材というビジネス環境の強化 CSVは、①製品・サービスという企業活動のアウトプット、②バリューチェーンという企業活動 そのもの、③企業活動と社会との関係性を通じて、社会問題を解決しようとするもの。
  7. 7. CSVとCSRの相違 CSVは、競争優位獲得のため、企業戦略として実施するもの。 Corporate Social Responsibility(CSR) Shared Value (CSV/シェアード・バリュー) Motivation 動機 Corporate reputation 評判の向上 Competitive advantage 競争優位の獲得 Main Driver 主な推進力 External stakeholders 外部ステークホルダー Corporate strategy 企業戦略 Approach アプローチ Reactive 受動的 Proactive 能動的 Measurement 測定成果 Spending, standard ESG metrics 費用、標準的ESG指標 Social and economic value created 生み出された社会・経済価値 Management マネジメント担当 CSR departments CSR部門 Across the whole firm 全社 Business Benefit ビジネス上の利益 Risk reduction and goodwill リスク軽減、信用 New business opportunities 新たな事業機会 Social Benefit 社会の利益 Successful projects 社会的プロジェクトの成功 Large scale sustainable change 大規模なサステナビリティへの変化 Corporate Social Responsibility(CSR) Shared Value (CSV/シェアード・バリュー) Motivation 動機 Corporate reputation 評判の向上 Competitive advantage 競争優位の獲得 Main Driver 主な推進力 External stakeholders 外部ステークホルダー Corporate strategy 企業戦略 Approach アプローチ Reactive 受動的 Proactive 能動的 Measurement 測定成果 Spending, standard ESG metrics 費用、標準的ESG指標 Social and economic value created 生み出された社会・経済価値 Management マネジメント担当 CSR departments CSR部門 Across the whole firm 全社 Business Benefit ビジネス上の利益 Risk reduction and goodwill リスク軽減、信用 New business opportunities 新たな事業機会 Social Benefit 社会の利益 Successful projects 社会的プロジェクトの成功 Large scale sustainable change 大規模なサステナビリティへの変化
  8. 8. 7Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 目次 1 CSVが求められる背景 2 CSVの3つのアプローチと具体事例 3 CSVの経営的意味合いと進め方 2-1 製品・サービスのCSV 2-2 バリューチェーンのCSV 2-3 クラスターのCSV 4 CSV導入コンサルティング
  9. 9. 8Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 製品・サービスのCSV 顧客ニーズが顕在化していない社会問題をビジネス化し、新しい市場を創造するのが基本コ ンセプト。 (顕在化している) 顧客ニーズ社会問題 通常のビジネスとしての社会問題の解決 敢えてCSVと言わなくとも対応される ここで顧客ニーズを創り出すのが“社会問 題解決イノベーション” 他社が対応していないが故に、差別化につ ながる 社会の目から見て、社会 問題に対応しているとは 認識されない領域
  10. 10. 9Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 製品・サービスのCSV(事例) GE GEは、「世界が抱える難問を解決する会社」として、事業を通じた環境・社会問題への対応を 積極的に展開。 GEは、他社に先駆けて、環境問題、健康問題に対応 したビジネスを積極的に展開 【エコマジネーション】 環境問題に対する革新的なソリューションを開発し、 利益ある成長を達成しながら将来に投資する戦略 自然エネルギー、水処理、スマートグリッド等、幅広く 事業を展開 2005年に取り組みを開始、2008年には製品数80、売 上170億ドルに達し、2010年にはR&D費を15億ドルに 増額、売上高250億ドルを目指す 【ヘルシーマジネーション】 世界が抱える医療や健康の問題を解決するため、一 段と身近で質の高いケアをより多くの人に提供すること を目指す戦略 地域に適した技術開発、ヘルスケアITの加速、格差の ない医療の提供、在宅医療の推進の4分野に注力 2009年に取組みを開始。2015年までに30億ドルを投 資し、100種類のイノベーション実現を目指す 取組み概要 自社にとっての価値 他社に先駆けた成長市場の獲得、ブランディング、政 府などステークホルダーとの関係性強化 エコマジネーション製品の2010年の売上高は、180億 ドル、2005-2010年の売上高は、850億ドル以上 社会にとっての価値 地球温暖化、水不足等の環境問題の解決 幅広い人々に対する質の高い医療サービスの提供
  11. 11. 10Copyright © 2014 Cre-en, Inc. GEは、外部ステークホルダーと繰り返し議論することを通じ、環境問題に対応することの必要 性を深く理解した上で、他社に先駆けてエコマジネーションを発表。 変化の洞察 外部ステークホルダーとの 議論を通じた 変化の必要性確認 トップダウンでのビジョン提示 CEOのジェフリー・イメルトは 、全事業に対して実施してい る年次戦略レビューにおいて 、2003年以降、すべての事業 分野において、「効率を高め、 排出を減らす」という命題を突 きつけられていることに気付く 従来とは全く異なる発想の必 要性に気付いたイメルトを含 むマネジメントは、多くの他社 に声をかけ、人口構成の変化 、エネルギー、水不足、都市 の興隆など、メガトレンドにつ いて議論 その後、顧客、政府、NGOな どあらゆる関係者と二日間の “夢の討論”を何度も実施す るなどを通じ、社内の発想転 換の意義を確認 顧客には、議論の題材とし て、10年以上先の未来を描 くよう求めた 発想転換の意義を確認したイ メルトは、自信を持ってエコマ ジネーションという新しいビジ ョンを提示 【4つのコミットメント】 環境分野の研究開発費を 倍増する 環境配慮製品の収益を増 大する 自社内で排出する温室効 果ガスを 削減する 情報を開示し、環境関連の 対外活動に積極的に協力 する ステークホルダーとの対話 GE
  12. 12. 11Copyright © 2014 Cre-en, Inc. プロジェクトベース ニーズベース シーズベース ハイブリッド ボトムアップベース 問題を起点として、解 決アプローチを網羅的 に探索した上で、自社 強み・技術等を当ては めてソリューションを探 索 自社保有の技術等の シーズをベースに、機 能から問題解決ソリュ ーションを網羅的に創 発し、有望なものをスク リーニング 問題を幅広く捉え、自 社強み・リソースをつき 合わせながら、アイデ アを創発 社内外から幅広くアイ デアを募集し、有望な ものを採用 (新規事業) アイデア創発 パターン 説明 ツリー構造による網羅 的検討 技術(Technology)→機能 (Function)→問題解決ソ リューション市場(Market) のMFTアプローチ 問題×自社強みの組 み合わせブレスト 社内公募プログラム 社会貢献活動 ソーシャルベンチャー 社内ベンチャー 社外からのアイデア募 集プログラム アプローチ 水資源不足をどう解消するか? 水資源の全体量 を増やす 水資源の使用可能量 を増やす 水資源を効率利用する 水資源の地域間 インバランスを解消する 海水を淡水化 する ・・・ 海水を 蒸留する 海水の 塩分を ろ過する ・・・ ・・・ ・・・ 海水を淡水化 する ・・・・・・ 海水を 蒸留する 海水の 塩分を ろ過する ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ 従来使われていない 水資源の活用 ・・・ 雨水を ろ過する ・・・ ・・・ ・・・ 従来使われていない 水資源の活用 ・・・・・・ 雨水を ろ過する ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ 農業の水使用を 効率化する ・・・・・・ 灌漑用水 効率利用 点 滴 灌 漑 ・・・ ・・・・・・ ・・・ 水資源を地域間 輸送する ・・・ 石油タンカー のバラスト 水使用 ・・・ ・・・ ・・・ 水資源を地域間 輸送する ・・・・・・ 石油タンカー のバラスト 水使用 ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ 自社強みの当て嵌め T F F FF S 気候変動 水資源 生物多様性 排出物 安全 教育 衛生 人権 貧困 強み (技術・ノウハウ等) できること (機能・能力等) 対応すべきサステナビリティ課題 地球温暖化 生物多様性 ・・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ XX技術 XXをXXする ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ○○技術 ○Xノウハウ ・・・ ・・・ ・・・ ○をX○する XX技術 XXをXXする ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ○○技術 ○Xノウハウ ・・・ ・・・ ・・・ ○をX○する 具体的に示す 突合せによる 創発 ・・・ 製品・サービスのCSVは、新規事業の創出と基本的に同じ。大きく4つのパターンがある。 製品・サービスのCSV 4つの創出パターン
  13. 13. 12Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 目次 1 CSVが求められる背景 2 CSVの3つのアプローチと具体事例 3 CSVの経営的意味合いと進め方 2-1 製品・サービスのCSV 2-2 バリューチェーンのCSV 2-3 クラスターのCSV 4 CSV導入コンサルティング
  14. 14. 13Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 電子機器などに使用 されるタンタルなどの レアメタルが、コンゴ 民主共和国の内戦 の資金源となり、犠 牲者を拡大 CO2排出による気候 変動問題の促進 生産現場での水資源 の過剰摂取による水 資源枯渇 パーム油などの資源 供給企業による熱帯 雨林の違法伐採 アパレル、電気機器 などの製造委託工場 での強制労働、児童 労働 カカオ、コーヒー、コッ トン、農家での強制 労働、児童労働 農作物調達における 農家への利益配分 不足 資源調達現場におけ る原住民コミュニティ の破壊 バリューチェーンは、社会・環境に広く影響を及ぼすようになっている(インサイド・アウト)。こ の社会・環境への影響を戦略的に見直すことにより、バリューチェーンを強化。 バリューチェーンのCSV  バリューチェーンとは、 「製造→物流→販売」 といったサプライチェー ンや、技術開発、人材 育成などの企業活動 が一連の流れの中で その都度、付加価値( バリュー)を生み出して いるものと捉え、そうし た付加価値を生み出 す企業の活動を網羅し て描き出したもの
  15. 15. 14Copyright © 2014 Cre-en, Inc. ①エネルギー利用の 効率化 ②物流の効率化 Energy use and logistics ③資源利用の効率化 Resource use ④サプライヤーの育成 Procurement ⑤モノの流通から情報 の流通への変更 ⑥地域人材を活用した 流通モデル Distribution ⑦従業員の生産性向 上 Employee productivity 基本パターン ⑧サプライチェーンの 短縮 Location  工場、オフィス、物流等、バリューチェ ーン全体のエネルギーコスト削減  物流におけるエネルギーコスト低減、 対応迅速性向上、在庫削減等 企業にとっての価値  水資源、各種原料等の効率利用、リ サイクル、リユース等によるコスト削 減  サプライヤーの育成を通じた高品質 な原材料の安定調達  ローカルサプライヤーの育成を通じ たサプライチェーンの効率化  新たな事業からの収益獲得  電子書籍等のモノの流通から情報 の流通への変更  新しい市場の獲得  従業員の健康・安全確保、能力向上 等の支援を通じた従業員の生産性向 上  地元サプライヤーを育成し、地元か らの調達を増やすことによる輸送コ スト削減、地域との密着によるきめ細 かい調達等の実現  化石資源の有効利用、CO2排出量 削減  水資源、各種原料等の有効利用  ゴミ処理量の削減  サプライヤーの生産性向上を通じた 環境負荷軽減  サプライヤーの成長を通じた地域コミ ュニティの発展  紙、プラスチックス等の使用量削減  途上国の発展 等  従業員の健康や安全の維持  従業員の能力開発 等 社会にとっての価値  CO2排出量削減  地域の雇用創出  ウォルマートは、容器・包装の軽量化 とトラック輸送ルートの最適化により 、商品輸送量を増やしながら年間2億 ドルのコスト削減を実現 事例  ダウ・ケミカルは、最大の生産拠点に おける水資源使用量を10億ガロン削 減することを通じて、400万ドルのコ ストを削減  ネスレは、アフリカおよび南米の小規 模コーヒー農家に栽培技術・ノウハウ の供与、資金援助等を行い、高品質 コーヒーの安定調達を実現  ユニリーバは、インドの農村部の女 性にマイクロ融資と企業家としての訓 練を実施、それら女性をチャネルとし てユニリーバ製品を販売  ジョンソン&ジョンソンは、従業員の 禁煙支援と健康増進プログラムを通 じて、ヘルスケアコストを2.5億ドル削 減  農産物商社オラムは、アフリカで調 達するカシューナッツの加工基地を アジアからアフリカに移すことにより、 輸送コストを25%削減 Shared Value バリューチェーンのCSVには、8つの活動モデルがあり、チェックリストとして活用できる。 バリューチェーンのCSV 8つの活動モデル
  16. 16. 15Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 伊藤園は、高齢化が進む茶産地農家を技術面、経営面で支援。茶葉の安定調達、品質向上 につなげている。 2001年に宮崎県都城市で始めた茶産地育成 事業で、高齢化や後継者不足が深刻化してい る茶産地農家を、技術の提供や茶葉の全量買 取で支援 野菜や家畜用飼料などを育てていたが、農家 の後継者がいなくなった耕作放棄地をお茶畑と して再生 茶葉の品種や、刈り取りのタイミング、加工法 などを伊藤園が提供 取組み概要 自社にとっての価値 緑茶系飲料市場が拡大し、国産茶葉の供給が 追いつかない状況で、国産茶葉を安定調達 生産からの取組みで、理想の茶葉を入手 食の安全が求められる中、国産茶葉100%の ブランドで、シェアNo.1(40%前後)を継続 社会にとっての価値 高齢化、後継者不足が深刻化する茶産地農家 の保全 耕作放棄地の解消 バリューチェーンのCSV(事例) 伊藤園「茶産地育成事業」
  17. 17. 16Copyright © 2014 Cre-en, Inc. ユニリーバは、インド女性の自立を支援しつつ、チャネルとして自社製品の販売を行ってもらう というビジネスモデルにより、インド農村部へのアクセスを獲得。 ユニリーバは、1999年にインドの農村部を開 拓するための特別チームを編成して新たなビジ ネスモデルを開発 インドの農村部の女性にマイクロ融資を行い、 起業家としての訓練を実施 同時にユニリーバ製品を活用した衛生に関す る啓蒙活動を実施 訓練を受けた女性をチャネルとしてユニリーバ 製品を販売 本件実施に向けては、ユニリーバの従業員が6 週間現地で共同生活を実施 また、事業展開にあたっては、USAID、ユニセ フに加え、400のNGOからのサポートを獲得 取組み概要 自社にとっての価値 これまで十分にアクセスできていなかった農村 部での事業展開により、インド市場で、2009年 までの5年間で売上を3倍近くに拡大 2008年時点で、インドの15の州の10万以上の 村で事業を展開し、農村で1億ドル程度の売上 げを獲得 社会にとっての価値 インドにおける衛生環境の改善 インド農村部の女性の自立 バリューチェーンのCSV(事例) ユニリーバ
  18. 18. 17Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 目次 1 CSVが求められる背景 2 CSVの3つのアプローチと具体事例 3 CSVの経営的意味合いと進め方 2-1 製品・サービスのCSV 2-2 バリューチェーンのCSV 2-3 クラスターのCSV 4 CSV導入コンサルティング
  19. 19. 18Copyright © 2014 Cre-en, Inc. クラスターのCSV 企業と社会の相互依存 自社 消費者 株主・ 投資家 取引先 従業員 地域社会 自社の 活動基盤 社会経済 システム (人類の活動) 地球 共生 企業は、真空の中で活動を行っているわけでなく、様々な基盤の恩恵を受けながら活動してい る。(アウトサイド・イン)
  20. 20. 19Copyright © 2014 Cre-en, Inc. クラスターのCSV 競争基盤の強化 企業 事業インフラ (人財、輸送網、研究機関、 天然資源、資本アクセス等) 競争ルール (参入障壁、規制、事業慣行、 市場の透明性等) 需要条件 (需要の大きさ、消費者の嗜好性、 消費者の知識等) 関連業界 (サプライヤー等バリューチェーン をサポートする企業) ステークホルダーとの関係 (企業活動と利害関係を有する 株主、顧客、取引先、従業員、 地域社会との関係、評判) ※特定の産業に関する競争基盤が特定の地域に集積している状態を「クラスター」と言う。 企業を支えるビジネス環境のうち、競争力に大きな影響を及ぼすものを「競争基盤」と呼ぶ。競 争基盤に関連する社会問題を解決することにより、自社競争力を強化することが可能。
  21. 21. 20Copyright © 2014 Cre-en, Inc. ①事業インフラの整備 (人材、輸送網、研究機関、 天然資源、資本アクセス等) ②関連業界の育成 (サプライヤー等バリューチェーン をサポートする企業) ③競争ルールの整備 (参入障壁、規制、事業慣行、 市場の透明性等) ④需要条件の創造 (需要の大きさ、消費者の 嗜好性、消費者の知識等) ⑤ステークホルダー との関係強化 (企業活動と利害関係を有する 株主、顧客、取引先、従業員、 地域社会との関係、評判) 5つの活動モデル  優秀な人材の獲得、インフラ整備に よる輸送効率の向上など 企業にとっての価値  原料や部品の品質向上と安定調達  事業運営の円滑化、新しいルール における製品・サービスの展開など  消費者知識の向上にともなう製品・ サービスの展開  ステークホルダーとの関係強化によ る事業運営の円滑化、競争力向上 など  地域の人材の教育レベル向上、社 会インフラの整備などにより、経済 が発展  サプライヤーの雇用増加などによる 地域の発展  必要な規制の導入、市場の透明性 向上などによる社会の発展  消費者が必要な知識を獲得するこ とによる社会の発展など  ステークホルダーに関わる社会・環 境問題の解決 社会にとっての価値  マイクロソフトは、慢性的にIT人材 が不足する米国のIT教育を支援・強 化し、優秀な人材を安定的に獲得 事例  コマツは、地元の協力会社に社員を 派遣して技術やノウハウを伝授し、 協力会社を育て、部品の品質向上 と安定調達を実現  デュポンは、フロンガス規制の導入 を働きかけ、自社の代替フロン技術 を普及  ノボノルディスクは、中国市場で医 療従事者、患者、一般市民に対して 糖尿病に関する啓発活動を実施し、 糖尿病薬を普及  エーザイは、患者とその家族の支援 をしつつ、患者の抱える問題を理解 し、新たな製品開発につなげている Shared Value クラスターのCSVには、5つの活動モデルがあり、チェックリストとして活用できる。 クラスターのCSV 5つの活動モデル
  22. 22. 21Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 日本郵船は、グループの船舶職員の多くを占めるフィリピンで、将来も能力の高い船舶職員を 安定して確保できるよう、商船大学を開校。 日本郵船グループの船舶職員の多くを占める フィリピンで、高い水準の船舶職員を育成するこ とを目的に、商船大学NTMA(NYK-IDG Maritime Academy)を開校 加えて、フィリピン国内に船舶管理会社を設立 して、「船舶管理の監督」という新たな職域の雇 用を創出 取組み概要 自社にとっての価値 能力の高い船舶職員の安定供給 社会にとっての価値 フィリピンでの人材能力向上、雇用創出 クラスターのCSV(事例) 日本郵船
  23. 23. 22Copyright © 2014 Cre-en, Inc. クラスターのCSV(事例) ノボノルディスク ノボノルディスクは、中国市場への参入に先駆けて、糖尿病に関する啓発活動を通じて、「糖尿 病に関する知識」「顧客との関係」という競争基盤を強化。 「糖尿病のより良い予防、発見、治療方法を見出し、糖 尿病を克服すること」を経営ビジョンに掲げるノボノル ディスクは、1994年に本格参入した中国での事業展開 に先駆けて、糖尿病患者がおかれた医療事情を改善 するための啓発プログラムを推進 医療従事者に対し、 毎年の糖尿病専門会議の主催、教育プログラムな どを実施。5年間で35,000人以上が参加 政府と連携し、医師や看護婦の教育実習トレーニン グの実施と各地区での糖尿病ケアモデル作りを展 開 患者に対し、 47都市の病院に合計70の教育センターを設置し、 糖尿病と正しく付き合うための教育セミナーを実施 一般社会に対し、 メディア等と積極的な協力関係を構築し、情報を発 信 取組み概要 自社にとっての価値 中国における糖尿病ケア企業としてのポジション確立 医師等へのアクセス確保(顧客開拓) 2010年時点で、10億ドルの中国の糖尿病治療薬市場 で、63%のシェアを占める 社会にとっての価値 中国の糖尿病患者が置かれた医療事情改善
  24. 24. 23Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 目次 1 CSVが求められる背景 2 CSVの3つのアプローチと具体事例 3 CSVの経営的意味合いと進め方 4 CSV導入コンサルティング
  25. 25. 24Copyright © 2014 Cre-en, Inc.  企業理念の実践、社会に価値を提供するビジネスの実践により、人材を 生かし、組織を活性化する  社会に価値を提供するビジネスの実践により、ステークホルダーからの 評判を高める CSVは、「イノベーションの創出」「グローバル展開」「人と組織の活性化」など、日本企業が抱 える問題を解決する。 CSVの経営的意味合い メガトレンドへの適応 イノベーションの創出 グローバル化への対応 人材と組織の活性化  CSVは、長期的な社会構造の変化、トレンドなどを見極めて、広い視野 から戦略を考えるものであり、社会のメガトレンドに適応した長期的に持 続可能な戦略構築が可能  CSVは、社会・環境問題と自社強みとの関係、社会と自社事業活動との 相互影響関係、ステークホルダーとの協働など、新しい視座、新しいレン ズを提供し、イノベーション創出の可能性を高める  新興国・途上国は社会・環境問題が溢れており、競争基盤も十分整備さ れていないことも多く、「地域とともに発展する」というCSVの視点でのビ ジネス展開が不可欠 CSVの経営的意味合い 説明 評判の向上
  26. 26. 25Copyright © 2014 Cre-en, Inc. CSV推進に向けては、以下が求められる。 CSV推進に向けた押さえどころ トップマネジメントのコミットメント 利益と社会貢献が両立するという考えが十分浸透していない状況では、トップがそ の重要性を訴え続ける必要がある CSVを推進するビジョン/方針の明確化 CSVのような新しいコンセプトを全社的に推進する場合には、全社として明確な目 指す姿(ビジョン)や方向性(方針など)を打ち出すことが重要。さらには、それを目 標/KPIに落し込み、PDCAでマネジメントすることが望ましい ステークホルダー・エンゲージメント CSV推進のためには、ステークホルダーとの対話を通じた社会トレンドの理解や、 実践におけるステークホルダーとの協業が重要 CSVを推進しやすい仕組み/プロセス整備 CSVは、長期的な取組みが求められ、長期で見た価値を生み出すもので、事業開 発、評価などで従来と異なるプロセスが必要 イノベーションを生み出す風土の醸成 CSVは、新しいアイデア、新しい価値創出が求められるイノベーションであり、自由 な発想や行動を促進する組織風土が必要
  27. 27. ユニリーバは、2020年までに達成すべき社会・環境問題解決についてのビジョン「サステナブ ル・リビング・プラン」を掲げる。 ビジョンの明確化 ユニリーバ
  28. 28. ユニリーバは、「サステナブル・リビング・プラン」について詳細な目標を定め、毎年の進捗状況 を開示し、PDCAマネジメントを推進。 目標設定によるPDCAマネジメント ユニリーバ 安全な飲み水の提供 【目標】 ユニリーバは、家庭用浄水器ピュア イットで、2020年までに5億人が 手ごろな価格で安全な飲み水 を入手できるようにすることを 目指します。 【実績】 2005年の発売以来、ピュアイット を使って合計4,500万人が安全 な飲み水を入手できるようにな りました。このうち1,000万人は 2012年の実績です。
  29. 29. ユニリーバは、長期ビジョンを推進しやすくするため、4半期報告の廃止、R&Dプロセスおよび 報酬制度の改革などを実施。 仕組み/プロセス整備 ユニリーバ 長期ビジョン達成状況の4半期ごとのCEOによる確認と年次報告書の 公表 5名の外部専門家からなる「ユニリーバ・サステナビリティ・ディベロップメ ント・グループ」によるサステナビリティ戦略の策定支援と評価 4半期報告および利益予測の廃止 長期戦略を理解してくれる株主の積極的探索 ヘッジファンドの排除 R&Dプロセスへの社会性の組み込み 長期重視の報酬制度 長期ビジョン推進に向けたユニリーバの取り組み例
  30. 30. ユニリーバは、サステナビリティへの取り組みが長期的な成長には不可欠と考え、ビジネス戦 略として「サステナブル・リビング・プラン」を策定。 ビジネス戦略としての「サステナブル・リビング・プラン」 「ユニリーバの企業ビジョンは、環境負荷を削減し、社会に良い影響 を与えながらビジネスの規模を2倍にすることです。」 ⇒「サステナブル・リビング・プラン」は、この実現のための戦略目標 将来にわたって成長し続けるためには、何かを犠牲にすることはでき ません。環境への負荷を減らしながら、社会にとっても有益であるよう な、新しいビジネス・モデルを確立する必要があります。 ユニリーバは、サステナビリティと利益ある成長は対立するものでは ないと考えています。  サステナビリティに配慮した製品やパッケージの開発は将来性のある分野です。  途上国は森林伐採、水不足、非衛生などの問題に直面しています。ユニリーバの売上の 半分以上は途上国でのビジネスが占めており、今後も市場の成長が見込めます。環境の 変化をとらえ、途上国の消費者の皆さまによりよい未来に向けた製品を提供することは、 将来の成長を加速することにもつながります。  サステナビリティを追求すると、エネルギー削減、パッケージ削減、廃棄物の削減を進める ことになります。これは、コスト削減だけでなく、消費者の皆さまの節約にもつながります。 人々の懸念と環境ニーズの両方に取り組むビジネスは、長期にわた り成功すると私たちは信じています。 背景にある考え方
  31. 31. 30Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 目的による戦略ポジショニング 製品ではなく目的による戦略ポジショニングを行う企業が増えている。
  32. 32. 31Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 目次 1 CSVが求められる背景 2 CSVの3つのアプローチと具体事例 3 CSVの経営的意味合いと進め方 4 CSV導入コンサルティング
  33. 33. 32Copyright © 2014 Cre-en, Inc. CSV関連コンサルティング・サービス CSV関連のコンサルティング・サービスの一例。 CSVの社会浸透に向けた 講演・ワークショップの実施 クライアント向けに資料をカスタマイズした講演 ワークショップによる自社CSVの検討 サービス 説明 CSV戦略の策定 CSVのアイデア創出、スクリーニング、検証等によるCSV戦略の策定を支援 CSVポテンシャル診断 1Action 2Valueチャートによる自社CSV活動の棚卸し 他社、他業界ベンチマークによるCSVポテンシャル整理 CSV推進の実行支援 パートナーの探索、連携サポート等の実行支援 戦略的社会貢献活動の推進 既存の社会貢献活動を整理・見直しつつ、戦略的な社会貢献活動を検討 CSV目標・KPIの策定 CSVに関する目標、KPIの設定 CSVマテリアリティ特定、 CSV方針/ビジョン策定 CSVに関するマテリアリティの特定、方針/ビジョンの策定(または改定) CSV視点での コミュニケーション支援 CSRレポートなどでのCSV特集作成支援(CSV視点での統合報告FWづくり) インターナルブランディング、エンゲージメント・マーケティング
  34. 34. 33Copyright © 2014 Cre-en, Inc. テーマ 「XXX課題への対応」 CSV創発ワークショップ *) ハーバード大学のマイケル・ポーター教授らが設立した、グローバルでCSVをリードする非営利コンサルティング組織。 CSV推進におけるクレアンのパートナー。 CSVワークショップ CSVのフレームワークに基づき、FSG*のノウハウなども反映したワークシートを用いながら、 自社ならではのCSVについて検討。
  35. 35. 34Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 実 施 事 項 ステップ1 CSV活動の現状整理 ステップ2 他社事例調査 ステップ3 CSVポテンシャルの洗い出し  1Action 2ValueシートなどのCSV 可視化ツールを用いて、自社がす でに実施しているCSV活動を整理  国内外の同業他社企業がCSVの3 つの方法について何をしているか を調査するとともに、他業界で参 考になりそうな事例を調査  バリューチェーンのCSVの8つの方 法、ビジネス環境のCSVの5つの 方法などについて、網羅的に調査  自社の活動と他社事例を照らし合 わせ、未対応の活動を洗い出すと ともに、今後実施すべきCSV活動 を創発 イ メ ー ジ CSVポテンシャル診断 1Action 2Valueシートなどのツール、バリューチェーンCSVの8方法などのフレームワークを 用いて、社内外のCSV事例を整理し、今後のCSV活動のポテンシャルを洗い出す。
  36. 36. 35Copyright © 2014 Cre-en, Inc.  社会的課題動向と自社ならでは の強みを、CSVのフレームワーク などを用いて突き合わせながら、 組織横断議論、有識者ヒアリング 等を通じて、CSVビジョンを策定  「自社ならではの強みを活かした 提供価値を通じて、世界をどう変 えたいか?」を幅広く議論  ビジョンに基づき、自社が“世界を 変える”ために対応する社会的課 題とそのために必要な製品/サー ビスを明確化  上記を実現するために目標を設 定し、PDCAでマネジメント 社会的課題動向と自社ならではの強みを突き合わせ、組織横断議論を通じてCSVビジョンを 策定。製品/サービス戦略に落とし込む。 社会的課題動向の洞察 CSVビジョンの策定 製品/サービス戦略 への落としこみ 自社DNA・強みの洗い出し  ステークホルダー、有識者を交え た幅広い議論を通じて将来市場( 社会的課題)を理解  PEST、SEPTEmber等のフレー ムを用いて、各要素のマクロトレン ドを理解しつつ、社会的課題動向 を理解 価値観 技術プラットフォーム オペレーションノウハウ 顧客、人材ベース  自社ならではの強みを全社的議 論を通じて洗い出す CSVビジョンの策定
  37. 37. 36Copyright © 2014 Cre-en, Inc. 株式会社クレアン 〒108-0071 東京都港区白金台3-19-6 白金台ビル5F 電話: 03-5423-6920 Fax: 03-5423-6921 コンサルタント 水上 武彦 mizukami@cre-en.jp (参考)書籍「CSV経営」赤池学、水上武彦著(NTT出版) ブログ「CSV/シェアード・バリュー経営論」 http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/ ご清聴ありがとうございました。 お問い合わせ等は、下記までご連絡頂ければと存じます。 株式会社クレアン 〒108-0071 東京都港区白金台3-19-6 白金台ビル5F 電話: 03-5423-6920 Fax: 03-5423-6921 コンサルタント 水上 武彦 mizukami@cre-en.jp (参考)書籍「CSV経営」赤池学、水上武彦著(NTT出版) ブログ「CSV/シェアード・バリュー経営論」 http://www.cre-en.jp/mizukami-blog/

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