本論文では,XP(eXtreme Programming)のプラクティス間の相互作用について議論する.XPで定められた13のプラクティスのうち,選択的にXPのプラクティスを導入した2つのプロジェクトの事例を報告すると共に,開発者からプラクティス間の相互作用をヒアリングし,求められる効果に必要とされるプラクティスを分析した結果を報告する.実際のプロジェクトにXPのすべてのプラクティスを導入することは困難であるが,得られた知見を用いれば,より効果的な組合せを検討することが容易になると考えられる.