ソフトウェア信頼性の確保と向上には、ソフトウェア開発に関わる固有技術に加えて、組織的かつ継続的なプロセス改善が必要です。そのようなプロセス改善を実践する一つの鍵は「事実に基づく管理」です。ソフトウェア品質データを分析して「事実」を把握し、これに基づいて品質目標とその達成方法を計画し、達成状況をデータで確認し、プロセス改善などの適切な処置をするというPDCAサイクルの実践が必要であり、その原動力が品質データ分析です。本講演では、組織的改善に結びつくソフトウェア品質データ分析の具体例を紹介します。本講演の内容が組織的改善を促し、信頼性の高いソフトウェアを継続的に開発できる組織能力の涵養につながれば幸いです。 http://www.ipa.go.jp/sec/events/20140204.html