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健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する一考察

2015年にSDGsが国連で採択され,同年,国内では経済産業省と東京証券取引所による健康経営銘柄の選定が開始された.Health and Productivity Management (HPM)の日本語訳が健康経営 (健康経営研究会 2016) であるが,その実現には労働生産性 (日本生産性本部 2021) と労働の質(QoW)の同時向上が求められる(図1).QoWは,健康,働きやすさ,働きがいから成る.労働衛生,QWL,Decent Work (牛久保 2007),さらにはソーシャルキャピタルとも関連深いこのQoWと労働生産性の両者をバランス良く向上させるためには,多岐に渡る検討項目を扱う必要がある.そのため,経験と勘で対応するには限界があり,工学的アプローチが必要とされる.
本稿では,まず,その工学的アプローチのための手法・技術・ツールとして,地理空間インテリジェンス(GSI: Geospatial Intelligence)について概説する.次に,GSIを用いて労働生産性とQoWを扱ったサービス現場及び製造現場での各事例を紹介し,最後に,健康経営のためにGSIをどう活用すべきか,そのためにGSI基盤はどうあるべきかを考察する.

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健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する一考察

  1. 1. ⼤学院システム情報⼯学研究科 知能機能システム学位プログラム 健康経営のための 地理空間インテリジェンス(GSI) に関する⼀考察 蔵⽥武志12 1産業技術総合研究所 ⼈間拡張研究センター 副センター⻑ 2筑波⼤学 システム情報系 教授(連携⼤学院) (応⽤サービス⼯学研究室) 1 サービス学会第9回国内⼤会 [P‐1‐12]
  2. 2. 作業者・フォークリフトの⾒える化基盤の多⽬的応⽤シナリオ 省⼈化や新型 コロナ対策で 必要性↑ 住友電⼯との共同研究 2 [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  3. 3. • QoW (Quality of Working): 産業競争⼒懇談会(COCN)の2016年度の事業提⾔の1つ • QWL (Quality of Working Life): 欧⽶で1960年代後半から注⽬され、70年代に国際労働機関(ILO)、ヨーロッパ共同体(EC)、経済協⼒開発機構(OECD)等が積極 的に関与 • Decent Work: 1999年の第87回ILO総会において初めて⽤いられた概念 • EPM (Health and Productivity Management): 健康経営 • SDGs (Sustainable Development Goals): 持続可能な開発⽬標 • 蔵⽥, 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に 関する⼀考察, サービス学会第9回国内⼤会, 4 pages, 2021. 3 [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察 健康経営と地理空間インテリジェンス
  4. 4. 健康経営と地理空間インテリジェンス • QoW (Quality of Working): 産業競争⼒懇談会(COCN)の2016年度の事業提⾔の1つ • QWL (Quality of Working Life): 欧⽶で1960年代後半から注⽬され、70年代に国際労働機関(ILO)、ヨーロッパ共同体(EC)、経済協⼒開発機構(OECD)等が積極 的に関与 • Decent Work: 1999年の第87回ILO総会において初めて⽤いられた概念 • EPM (Health and Productivity Management): 健康経営 • SDGs (Sustainable Development Goals): 持続可能な開発⽬標 • 蔵⽥, 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に 関する⼀考察, サービス学会第9回国内⼤会, 4 pages, 2021. 4 [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  5. 5. 地理空間インテリジェンス(GSI) • GSI: 位置情報を含む地理空間情報と他の情報とを連携させて課題解決を ⽀援する⼿段・技術・ツール • GEOINTは国防寄りのニュアンスが強いため、ここではGSIと記載 • ロケーションインテリジェンスと呼ばれることも(GeoAIとも関連) • IE: Industrial Engineering, OR: Operations Reserach • UI: User Interface, XR: VR, AR, MR等の総称, AR: Augmented Reality, VR: Virtual Reality, MR: Mixed Reality 5 製造業の6M GSIの概念図 [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  6. 6. 屋内測位技術を俯瞰 AoA: Angle of Arrival, AoD: Angle of Departure, AR: Augmented Reality, DR: Dead Reckoning, IMES: Indoor MEssaging System (Indoor GPS), INS: Inertial Navigation System, LIDAR: LIght Detection And Ranging, LRF: Laser Rangefinder, PDR: Pedestrian DR, RGB-D: RGB & Depth, RSSI: Received Signal Strength Indicator, RTT: Round Trip Time (two-way ToA), SHS: Steps and Heading System, SLAM: Simultaneous Localization and Mapping, TDoA: Time Difference of Arrival, ToF: Time of Flight (ToA: Time of Arrival), UWB: Ultra Wide Band, VDR: [Vibration-based] Vehicle DR, VPS: Visual Positioning Service/System, vSLAM: visual SLAM, vSRT: vision-based Spatial Registration and Tracking, xDR: DR for something, ZUPT: Zero Velocity Update 6 [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  7. 7. GSIを⽤いた事例を俯瞰:産総研関連 7 []外:評価項⽬,[]内:評価指標・利⽤したコンテンツ, 太字:地理空間情報に間接的に関係,太字下線:地理空間情報 に直接関係 おもてなし 介護付 ⽼⼈ホーム[ヘル パ,ナース] 2010 介護作業動線の 現状把握 動線計測.記述統 計,聞き取り 作業モデル化, 課題の⾒える化 (株)スーパー・コート 無駄な移動 [動線] 個⼈スキル・ チームワーク [動線] 旅館 [客室係(仲居)] 2011 スキル分析 動線計測.記述統 計,回顧インタ ビュー スキル把握 城崎温泉 主観的スキル [疑似FPV動 画,動線] 2011 接客係の おもてなし改善 接客可能時間増加, 追加注⽂増加 追加注⽂数 [POS] 2012 接客係の ⾝体負荷改善, スキル分析 (上記に加えて) 移動距離削減, スキルモデル化 個⼈スキル・ チームワーク [持ち場専念 率・守備率] ⽇本⾷ レストラン2 [接客係,接客補 助係,配膳係] 2014 新店舗 ⽴ち上げ⽀援 課題の⾒える化, 各種改善効果確認,早期 ⽴ち上げ ⽇本⾷ レストラン3 [接客係,接客補 助係,配膳係] 2018 -19 搬送ロボット 導⼊効果確認 ⼈時売上⾼増加, 本来業務専念率増加 旅客機 [客室乗務員] 2015 客室乗務員の「気 づき」学習を促進 するための教育⽀ 援環境の構築 動線計測,記述統 計,モデル化,回 顧インタビュー ドリンク提供時のスキル モデル化,教育⽀援 東京⼤学, (株)ANA総合研究所 ドリンク提供 スキル⽐較 [動線] 振り返り オフィス [社員] 2016 オフィス環境改善 (コミュニケー ション・運動空間 新設) 動線計測,記述統 計 新設空間利⽤率向上,う んてい利⽤率向上(他の 取り組みと合わせて営業 利益増加) RGB-Dカメ ラ (株)フジクラ 付加価値額 [営業利益(率)] うんてい利⽤ 率[エリア滞在 時間] コミュニケーション の記述統計[動線・ エリア滞在時間] ビル メンテナンス [作業員] 2017 業務再編(多能⼯ 化)の効果と影響の 定量化 動線計測,記述統 計,アンケート, 聞き取り 再編前後の効果と課題の 明確化 PDR+BLE +MA ⿅島建物総合管理(株) サービス品質 [顧客クレーム] 事務所作業量,無 駄な移動[動線] ⾝体的負荷 [移動距離] 主観的ES [アンケート] 物流倉庫1 [ピッキング作業 員] 2014 ピッキング作業動 線の把握, 改善シミュレー ション 動線計測,記述・ 推測統計,モデル 化,シミュレー ション 作業モデル化, 課題改善案提案と事前定 量評価 可視光通信 (株)フレームワークス, トラスコ中⼭(株) 渋滞[滞在ヒート マップ],⼈時作 業量,チーム作業 時間 客観的スキル [移動速度, 作業時間] 公平性[作業者間の 作業量の偏り] 物流倉庫2 [視覚障害者] 2018 -19 視覚障害者 就労⽀援の実現可 能性検証 測位に基づくピッ キング作業指⽰ 実現可能性確認 Passive RFID (株)ゴビ, トラスコ中⼭(株) 晴眼者との作業時 間⽐較[作業時間] ロービジョン, 全盲者の作業可 能性[作業時間] ケーブル⼯場1 [製造作業員] 2018 -19 製造作業の 平準化 動線計測,記述統 計,情報共有, OJT,回顧インタ ビュー 製造作業の 平準化,課題抽出 BLE 標準作業との乖離 [エリア滞在時間] 作業者間のば らつき[エリ ア滞在時間] 情報共有・業務実態 透明化 [各地理空間情報] ケーブル⼯場2 [製造作業員] 2018 -現在 ⽣産性向上,安全 管理,健康管理の 同時⽀援 動線計測,記述統 計,情報共有, POC実証 ー PDR+BLE +MAP 無駄な移動 [移動距離] ⾝体的負荷・ 運動強度 [移動距離] 情報共有・業務実態 透明化・6M⾒える 化 [各地理空間情報] ⼀⼈作業[動 線].⼈⾞分離 [滞在ヒート マップ] 測位技術 現場[対象] 実施年 ⽬的 ⽅法 効果・成果 安全 共同研究先・ 協⼒現場 評価・分析の内容 [指標・コンテンツ] 労働⽣産性 QoW 労働の成果 労働投⼊量 健康 働きがい 働きやすさ 住友電気⼯業(株) ダイバーシティ PDR+ Active RFID +MAP ⽇本⾷ レストラン1 [接客係,接客補 助係,配膳係] 動線計測,記述・ 推測統計,QC活動 がんこフードサービス(株) 無駄な移動 [動線] ⾝体的負荷 [移動距離] 接客時間 [接客エリア滞 在時間] 改善提案 情報共有・業務実態 透明化 [各地理空間情報] フィジカル メンタル スキル ⾃発性 ⼈間関係・組織 労働⽣産性 [⼈時売上⾼] 本来業務率 [滞在ヒートマップ] PDR+BLE +MAP 本来業務専念率 [エリア滞在時間] ⼼理的負荷 [時間的ゆ とり] [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  8. 8. GSIを⽤いた事例を俯瞰:iField関連 8 ワイヤーハーネ ス⼯場[集積・荷 揃え作業員] 2020 渋滞解消 作業品質の向上 動線計測.記述 統計 通路渋滞解消,移 動量削減,⼈員削 減,安全性向上 BLE [スマート フォン] 住友電装(株) (メキシコ) 通路渋滞[動線, 滞在エリアヒート マップ] 情報共有・業務実態 透明化 [各地理空間情報] 通路渋滞 [動線] ロボット⼯場 [仕掛品] 2019 ボトルネック⼯程 の把握と改善 仕掛品の位置把 握,記述統計 リードタイム・仕 掛品在庫数削減, 運搬距離・時間削 減 BLE [ビーコン] (株)不⼆越 ボトルネック⼯程 [標準作業時間と の差, 在庫回転 率][残業時間] [仕掛品滞在エリ アヒートマップ, 運搬距離・時間] 改善提案 シャシー部品 ⼯場[⾞両] 2018 ⾞両(フォークリフ ト・牽引⾞両)の台 数削減 ⾞両の動線・稼 働計測,記述統 計,回顧インタ ビュー ⾞両数削減,従業 員の意識改⾰ BLE [スマート フォン] タイ⽇野製造(株) ⾞両配置・稼働状 況[動線,エリア 別⾞両稼働率] 改善提案 情報共有・業務実態 透明化 [各地理空間情報] 半導体⼯場[製造 作業員] 2016 ⼤規模半導体⼯場 世界NO.1の⽣産効 率 リアルタイム動 線測位・⾒える 化,記述統計, ⼈稼働率設計, セミオート配置 指⽰ ⼈待ち削減,労務 費削減 BLE [スマート フォン] (株)ジャパン セミコンダクター ⼈員不⾜・余剰 [⼈稼働率][歩⾏・ 作業・待ち][歩 数・速度] 客観的 スキル 情報共有・業務実態 透明化・3M⾒える 化・⼈員配置⽀援 [各地理空間情報] 測位技術[移 動体側機器] 現場[対象] 実施年 ⽬的 ⽅法 効果・成果 ダイバー シティ 取組企業 評価・分析の内容 [指標・コンテンツ] ⽣産性 QoW 産出 投⼊ 健康 働きがい 働きやすさ フィジ カル スキル メン タル ⾃発性 ⼈間関係・組織 安全 https://www.multisoup.co.jp/works/ [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察 []外:評価項⽬,[]内:評価指標・利⽤したコンテンツ, 太字:地理空間情報に間接的に関係,太字下線:地理空間情報 に直接関係
  9. 9. GSIを⽤いた事例を俯瞰:産総研関連 ⽬的 9 現状把握 改善⽀援 事前評価 (シミュレーション) ⇒改善⽀援の改善 労働⽣産性 向上 • 業務の平準化 • 業務変更・再編効果確認 • ロボット導⼊効果確認 • 対話・運動空間設置効果確認 • 新店舗⽴ち上げ⽀援 • ⾝体的・⼼理的負荷軽減 • スキル分析 • 教育⽀援 • 安全管理・健康管理の同時⽀援 • 視覚障害者就労⽀援の実現可能性の確認 QoW 向上 ⽬標 [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  10. 10. GSIを⽤いた事例を俯瞰:産総研関連 ⽬的 10 現状把握 改善⽀援 事前評価 (シミュレーション) ⇒改善⽀援の改善 労働⽣産性 向上 • 業務の平準化 • 業務変更・再編効果確認 • ロボット導⼊効果確認 • 対話・運動空間設置効果確認 • 新店舗⽴ち上げ⽀援 • ⾝体的・⼼理的負荷軽減 • スキル分析 • 教育⽀援 • 安全管理・健康管理の同時⽀援 • 視覚障害者就労⽀援の実現可能性の確認 QoW 向上 ⽬標 第3回⽇本サービス⼤賞: 経済産業⼤⾂賞(2020) 第8回ロボット⼤賞: ⽇本機械⼯業連合会会⻑賞(2018) がんこフードサービス(株) 第11回⽇本ファシリティマネジメント⼤賞(JFMA賞): 優秀ファシリティマネジメント賞(2016) (株)フジクラ [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  11. 11. GSIを⽤いた事例を俯瞰:産総研関連 評価項⽬[指標]:労働⽣産性に関する評価項⽬ 11 無駄な移動[動線] 渋滞[滞在ヒートマップ] 標準作業との乖離[エリア滞在時間] 作業量 作業時間 労働⽣産性[⼈時売上⾼] 追加注⽂数[POS] 付加価値額[営業利益(率)] サービス品質[顧客クレーム] 労働⽣産性 地理空間情報から 直接評価 地理空間情報を 間接的に適⽤ それ以外 労働の成果 労働投⼊量 [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  12. 12. [⾃発的⾏動の有無・程度] GSIを⽤いた事例を俯瞰:産総研関連 評価項⽬[指標]:QoWに関する評価項⽬ 12 健康 [移動距離] ⾝体的負荷 運動強度(運動促進) 運動機器利⽤率 ⼼理的負荷 働きがい 個⼈スキル チームスキル [動線,移動速度,エリア滞在時間,作業時間] [持ち場専念率・守備率] [定性評価(回顧インタビュー): カメラ画像から作成された3Dモデルと動線を 組み合わせた疑似⼀⼈称視点(FPV)動画] ⾃発性(改善提案,振り返り) 地理空間情報から 直接評価 地理空間情報を 間接的に適⽤ それ以外 [エリア滞在時間] [時間的ゆとり] [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  13. 13. [⾃発的⾏動の有無・程度] GSIを⽤いた事例を俯瞰:産総研関連 評価項⽬[指標]:QoWに関する評価項⽬ 13 健康 [移動距離] ⾝体的負荷 運動強度(運動促進) 運動機器利⽤率 ⼼理的負荷 働きがい 個⼈スキル チームスキル [動線,移動速度,エリア滞在時間,作業時間] [持ち場専念率・守備率] [定性評価(回顧インタビュー): カメラ画像から作成された3Dモデルと動線を 組み合わせた疑似⼀⼈称視点(FPV)動画] ⾃発性(改善提案,振り返り) 地理空間情報から 直接評価 地理空間情報を 間接的に適⽤ それ以外 [エリア滞在時間] [時間的ゆとり] [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  14. 14. GSIを⽤いた事例を俯瞰:産総研関連 評価項⽬[指標]:QoWに関する評価項⽬ 14 働きやすさ 情報共有・業務実態透 明化・6M⾒える化 が⾏えているか ⼈間関係 組織 安全 ダイバーシティ [各地理空間情報:  動線、ヒートマップ、 各指標] 公平性 コミュニケーション 従業員満⾜度 (ES) ⼀⼈作業の安全確認 作業者と⾞両との交差状況 ロービジョン・全盲者の作業可能性 [滞在ヒートマップ] [動線] 地理空間情報から 直接評価 地理空間情報を 間接的に適⽤ それ以外 [作業者間の作業量の偏り] [動線・エリア滞在時間] [アンケート] [作業時間] [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  15. 15. ⽣産性パラドックスとDX, GSI • IT 化、⼈的資本の質向上、組織改⾰(企業組織のフラット化 等)が進んだ企業だけが、相対的に⾼い⽣産性を享受 • IT関連ストックが有効だった業種もある(建設業、卸売・⼩売 り等)。 • (⼈的資本の質向上、組織改⾰、ストックが有効なのであれ ば)効果が出るまでのタイムラグも許容する必要あり R. Solow⽒起源の⽣産性パラドックス議論(1987年) 「膨⼤な IT 投資が⾏われたにもかかわらず、 ⽣産性の上昇が統計的に確認できない」 You can see the computer age everywhere but in the productivity statistics. 経済企画庁調査局, IT化が⽣産性に与える効果について--⽇本版ニュー エコノミーの可能性を探る, 旬刊労働実務, Vol. 1322, pp.2-15 (2000) 15 [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察
  16. 16. デジタル化 ステップ2 (Digitalization) [⼿段] ビジネス・業務プロセスのデジタル化 ⽣産性パラドックスとDX, GSI 16 GSI 地理空間 インテリジェンス デジタル化 ステップ1 (Digitization)[⼿段] データ・ツールのデジタル化 DX 組織・社会の変⾰ [結果・効果] デジタル化してから組織や社会が変わるまでにある程度の期間を要する GSI導⼊やDXへの 理解が得られない 場合も GSI基盤の導⼊・運⽤・保守を 容易にする サプライチェーン等の群でDXを進めるために 相互接続性を向上させる • 短期マイルストーンを設定しつつ、それにこだわり過ぎない • DXの考え⽅を浸透させる • ベストプラクティスを共有、焦らない [P‐2‐10] 健康経営のための地理空間インテリジェンス(GSI)に関する⼀考察

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2015年にSDGsが国連で採択され,同年,国内では経済産業省と東京証券取引所による健康経営銘柄の選定が開始された.Health and Productivity Management (HPM)の日本語訳が健康経営 (健康経営研究会 2016) であるが,その実現には労働生産性 (日本生産性本部 2021) と労働の質(QoW)の同時向上が求められる(図1).QoWは,健康,働きやすさ,働きがいから成る.労働衛生,QWL,Decent Work (牛久保 2007),さらにはソーシャルキャピタルとも関連深いこのQoWと労働生産性の両者をバランス良く向上させるためには,多岐に渡る検討項目を扱う必要がある.そのため,経験と勘で対応するには限界があり,工学的アプローチが必要とされる. 本稿では,まず,その工学的アプローチのための手法・技術・ツールとして,地理空間インテリジェンス(GSI: Geospatial Intelligence)について概説する.次に,GSIを用いて労働生産性とQoWを扱ったサービス現場及び製造現場での各事例を紹介し,最後に,健康経営のためにGSIをどう活用すべきか,そのためにGSI基盤はどうあるべきかを考察する.

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