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シビックテックにとってのオープンデータ

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関西オープンデータEXPO'15の基調講演のスライドです
http://expo15.theodi.jp/

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シビックテックにとってのオープンデータ

  1. 1. シビックテックにとっての オープンデータ LODチャレンジ実行委員会 関西支部長 /大阪大学 産業科学研究所 古崎 晃司 kozaki@ei.sanken.osaka-u.ac.jp 関西オープンデータEXPO’15 2015年2月11日(火)
  2. 2. 自己紹介  古崎(こざき)晃司  所属: 大阪大学産業科学研究所 准教授  専門: 情報科学(オントロジー工学) =“かしこい”コンピュータ(ソフトウェア)を作る →学問にとどまらず,世の中で使われる技術を作りたい  大阪生まれ・大阪育ち(茨木・高槻),大阪在住(高槻)  オープンデータとの関わり  LODチャレンジ実行委員会(2011~) 関西支部長 →Linked Open Dataを技術普及させたい 「LODチャレンジ2014」への応募作品を増やしたい  特に,地元「大阪(関西)」でのコミュニティを大きくしたい 2015/2/11 2 研究成果として 公開中のソフト 関西オープンデータEXPO’15
  3. 3. LODチャレンジ2014 授賞式:2015年3月12日(木) http://lod.sfc.keio.ac.jp/ ※自由課題型(応募総数:200+) アーバンデータチャレンジ2014 ファイナル・ステージ(最終審査会) :2015年2月28日(土) http://aigid.jp/?p=1091 ※課題解決型 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 3
  4. 4. 講演の概要  本講演のメイントピック  「オープンデータ」とは何か?(の概要)  「オープンデータ」への様々な立場の違い (特に,シビックテックとの関わりを中心に)  講演内容  オープンデータの概要  国内の動向  オープンデータへの関わり方,あれこれ 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 4
  5. 5. オープンデータの概要 2015/2/11 5関西オープンデータEXPO’15
  6. 6. オープンデータとは  オープンデータとは  誰でも自由に使える形で公開されているデータ  オープンデータの定義(Open Definition)  “Open data and content can be freely used, modified, and shared by anyone for any purpose” (http://opendefinition.org/)  オープンデータでない例  改変や再配布が禁止されている  利用者を限定 例)学術機関のみ,個人利用不可  利用目的を限定 例)商用利用不可,コンテスト応募目的のみ 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 6
  7. 7. オープンデータの2つの観点  ライセンス(cf.クリエイティブコモンズ)  使用目的を限定せず(例:商用も可),再配布,改変も可  「作成者のクレジットの表示」の義務付け程度の制限はOK →“まじめな人”(※)が,安心して使える =より多くの人の利用が見込まれる (※悪いことをする人は,ライセンスを気にせず勝手に使う)  機械可読な形式  プログラムで処理しやすいフォーマットが望まれる →“使いたい人”が,簡単に使える =低コストで多くのアプリ(活用事例)が作れる  LOD(Linked Open Data)は,「オープンデータの5つの段階」 で「5つ星」と言われている公開方法 (http://5stardata.info/ja/ 参照) 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 7 LODについて詳しくは, 午後の「ハンズオンセッションB」 &2/21の「IODD大阪」にて
  8. 8. 国内における オープンデータの動向 2015/2/11 8関西オープンデータEXPO’15
  9. 9. 開催年度\応募部門 データセット アイデア アプリケー ション ビジュアライ ゼーション 基盤技術 2013年度(321作品) 2012年度(205作品) 2011年度( 73作品) 101 87 21 67 50 34 122 44 18 18 24 13 Linked Open Data チャレンジ Japan LODの技術普及を目的として開催している日本初の オープンデータに関するコンテスト(2011年度より毎年開催)  LODチャレンジ2014の開催概要  応募期間 2014年10月1日-2015年1月18日  授賞式 2015年3月12日  これまでの応募状況 2015/2/11 9 http://lod.sfc.keio.ac.jp/ 関西オープンデータEXPO’15
  10. 10. 2015/2/11 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pdf/120704_siryou2.pdf 10関西オープンデータEXPO’15
  11. 11. 2015/2/11 11関西オープンデータEXPO’15
  12. 12. 2015/2/11 12 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai61/siryou2-1.pdf より ○公共データの民間開放(オープンデータ)の推進、ビッグ データの利活用促進(パーソナルデータの流通・促進等) 2013/05/24 関西オープンデータEXPO’15
  13. 13. G8サミット・首脳宣言で 「オープンデータ憲章」に合意 2015/2/11 13 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/page23_000044.html 2013/06/18 我々は,オープンデータが,イノベーションと繁 栄を可能にし,また,市民のニーズに合致した, 強固かつ相互に繋がった社会を構築していく ための大きな可能性をもった未開発の資源で あることに合意する。 そのため,我々は,以下の原則に合意する。 • 原則としてのオープンデータ • 質と量 • すべての者が利用できる • 改善したガバナンスのためのデータの公表 • イノベーションのためのデータの公表 G8各国が, 「オープンデータを推進する」 ことに合意 関西オープンデータEXPO’15
  14. 14. Data.go.jp:日本政府の オープンデータカタログサイト 2015/2/11 14 http://data.go.jp/ 本格運用を開始 2014年10月1日 2013年12月 ↓ 2014年4月休止 ※コミュニティが ミラーサイト作成 関西オープンデータEXPO’15
  15. 15. オープン&ビッグデータ活用・ 地方創生推進機構 2015/2/11 15関西オープンデータEXPO’15 2014年10月14日 オープン流通推進コンソーシアムより移行
  16. 16. オープンデータへの関わり方, “あれこれ” 2015/2/11 16関西オープンデータEXPO’15
  17. 17. オープンデータの“あれこれ”  対象とするデータ  公的機関が公開するデータだけではない.  様々なデータが,オープンデータとして公開されている.  関わる段階  データの作成・公開から利用までの様々な段階.  それぞれの段階に応じた,様々な関わり方.  関わる人々(の立場)  所属する組織,考え方は人それぞれ.  オープンデータに対する価値観も,人それぞれ. 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 17
  18. 18. 公開されているオープンデータ の例~LODクラウド~ 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 2007/5/1 2007/10/8 2008/9/182009/7/14 2010/9/22 http://lod-cloud.net/ 2011/9/19時点 1つの丸が個別に公開 されたDBを表す. 参考:「Linked Data-Webをグ ローバルなデータ空間にする仕 組み」 3章.データのWeb 18
  19. 19. 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 19 Linking Open Data cloud diagram 2014, by Max Schmachtenberg, Christian Bizer, Anja Jentzsch and Richard Cyganiak. http://lod-cloud.net/ 1つの丸が個別に公開 されたLOD(DB)を表す 2014/08/30時点 行政関係 のデータ 公開されているオープンデータ の例~LODクラウド~ メディア 地理空間 出版 (教育・図書館) ユーザ作成 データ 政府情報 クロス・ ドメイン ライフサイエンス SNS 言語
  20. 20. LODチャレンジ応募作品にみる 様々なオープンデータ  LSJ: Location Site of Japanimation  http://cheese-factory.info/  アニメ・ライトノベルの「聖地情報」  ねじLOD  http://monodzukurilod.org/neji/  オープンデータで通勤問題解決プロジェクト  http://idea.linkdata.org/idea/idea1s35i  京都が出てくる本のデータ  http://linkdata.org/work/rdf1s1294i  プラネタリウムLOD  http://lod.sfc.keio.ac.jp/challenge2014/show_status.php?id=d017 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 20
  21. 21. オープンデータの“あれこれ”  対象とするデータ  公的機関が公開するデータだけではない.  様々なデータが,オープンデータとして公開されている.  関わる段階  データの作成・公開から利用までの様々な段階.  それぞれの段階に応じた,様々な関わり方.  関わる人々(の立場)  所属する組織,考え方は人それぞれ.  オープンデータに対する価値観も,人それぞれ. 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 21
  22. 22. オープンデータの公開から利用 まで,各段階での関わり方①  データの作成・公開  業務で作成したデータを公開するだけではなく, - 趣味の(?)データ作成 - イベント等で有志が集まって行うデータ作成 など,様々な取り組みがある.  例)オープンデータで通勤問題解決プロジェクト →駅の階段の段数などを,手分けして“数えて”データ化  主な取り組みの例  ウィキペディア・タウンに向けた取り組み  街歩き,図書館等で資料収集を行い,その結果を「ウィキペ ディアの記事」として執筆.  マッピングパーティ  オープンストリートマップ(OSM,誰でも自由にフリーで利用で きる地理情報)の地図作りを行うイベント. 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 22 OSMについて詳しくは, 午後の「ハンズオンセッションA」にて
  23. 23. オープンデータの公開から利用 まで,各段階での関わり方②  データ利用①(準備する)  多くのオープンデータが公開されていても, “使いたいデータ”が,すぐに見つかるとは限らない.  例)大阪市がオープンデータとして公開している統計表 は,2000以上ある! →“使える(使えそうな)”データを探す!  使いたいオープンデータが見つかっても, “使いやすい形式”で公開されているとは限らない.  例)PDFファイル,(ネ申)エクセル,画像データ,... →データの整形・変換作業が必要! IODD大阪では「データソン」として実施 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 23 ※地味な作業ですが,データ利用時の利便性が格段に向上!
  24. 24. オープンデータの公開から利用 まで,各段階での関わり方③  データ利用②  「活用方法」を考える.<アイデアソン>  第3者が考えることで,データを公開した人が“思いもよら ない”活用法を思いつくことも!  データを“使うこと自体”が目的でない.“利用者のニーズ” を考える(=自分も欲しいと思う)ものを作るのが大事.  「サービスやアプリ」を開発する.<ハッカソン>  アイデアは,サービスとして“実現して,なんぼ”.  良いアイデアがでたら,ぜひとも,何らかの形に!  良いものが出来たら,1回のイベント限りで終わらせるの ではなく,開発を“継続できる仕組み”を… →自分が“おもろい”と思える+周囲の評価+??? ※ハッカソンは“アプリをただで作ってもらう場”ではない 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 24 アイデアソンを体験したい方は, 午後の「ハンズオンセッションC」にて
  25. 25. オープンデータの“あれこれ”  対象とするデータ  公的機関が公開するデータだけではない.  様々なデータが,オープンデータとして公開されている.  関わる段階  データの作成・公開から利用までの様々な段階.  それぞれの段階に応じた,様々な関わり方.  関わる人々(の立場)  所属する組織,考え方は人それぞれ.  オープンデータに対する価値観も,人それぞれ. 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 25
  26. 26. オープンデータに関わる “立場”と“考え方”①(私見)  産  オープンデータで新しい,ビジネスを!  オープンデータが「直接」ビジネスにつながるのではない. まずは,データ取得コストの削減など,間接的な効果から.  オープンデータと,独自データとの組み合わせが鍵.  官  他の(国,省庁,自治体)もしているからする...  予算をかけた分,何らかの成果が必要…  “目先の成果”だけを求めるのではなく,オープンデータが社会 のインフラとして,持続的につづけられる仕組みが大切.  国レベルと,自治体レベルでは,目指すところが異なる? 自治体レベルでは,“地域に根ざした”オープンデータの活用 が重要. 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 26
  27. 27. オープンデータに関わる “立場”と“考え方”②(私見)  学  (政策系)オープンデータの施策を如何に進めるか?  (IT系)技術を提供する対象としてのオープンデータ.  “学術的な価値”をどこに見いだすかが問題. “実問題”に取り組むことの難しさ(=おもしろさ).  民  (一般市民)自分の生活に,どう関係するの?  一般市民(の一部でも)が,“使って(ちょっと)良かった”と思え るものを,作ることが必要.  そのためには,ニーズを伝える場の活用を!  (エンジニア)自分のスキルを活用する場になる?  新しい技術としてのオープンデータ(やLOD).  技術的には“普通(そんなに,すごくない)”でも,ユーザのニー ズに合致すれば“実際に使われる”ものが作れる? 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 27
  28. 28. シビックテックとの関わり 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 28 Civic Hack OSAKA 2014 〜行政といっしょにまちの未来をHack!〜 →一般参加者として,個人的に参加 8/24(日)アイデアソン,8/30(日)ハッカソン ※本イベントの様子は主催者(村岡さん)のブログをご覧下さい. http://bathtimefish.hatenablog.com/entry/2014/09/14/142901 イベントの特徴 • 技術者と行政職員がいっしょにチームを組み,同じ目線で アイデアソン・ハッカソンに取り組む →40名中,15名以上(各チーム2,3名)が行政職員 行政職員と技術者・市民の協業により, 行政・市民が実際に「解決したい問題」に取り組む
  29. 29. Civic Hack Osakaの成果 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 29 解決したい問題 1. 行政が発信する情報が,なかなか市民に届かない. 2. 新しい仕組みを導入する際に,行政職員の作業コストを増 加させたくない. →既存の情報・仕組みを, うまく活用することで解決したい. 解決のアプローチ 1. すべての情報を一律に提供するのではなく,利用者が 「関心のある/必要な」情報のみを(プッシュ)配信する 2. 既に多くの情報が配信されているRSS(ホームページの新着 情報のデータ)を利用することで,作業コストを増やさずに サービスを実現 →「PUSH大阪」の開発 市民が広報誌や HPを読まない 業務は増やし たくない http://push.jp.net/
  30. 30. 「PUSH大阪」の仕組み 2015/2/11 30 iPhoneアプリ & Webアプリ として公開 データ収集・公開は自動化 (必要ならばメタデータの確認修正のみ行う)
  31. 31. 「PUSH大阪」の画面イメージ(iPhone版)① 2015/2/11 メイン画面 記事の閲覧 カテゴリ で絞込 メタデータ (対象者) で絞込 記事の詳細 SNS等で 共有 31
  32. 32. 「PUSH大阪」の画面イメージ(iPhone版)② 2015/2/11 32 取得情報の設定画面 App Storeで公開中!(無料) サポートページ http://pushosaka.iwi‐web.com/
  33. 33. その後の取り組み  ハッカソン後も開発を継続  App Storeでアプリ版を公開  他の地域に展開した汎用版 「PUSH広報」を開発  諸々の機能拡張...  LODチャレンジ,アーバーン データチャレンジに応募  現在,78都市に対応!  次バージョンを開発中... 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 33 78都市に対応 (2015/02/11現在) PUSH広報
  34. 34. 「PUSH大阪」の最新版(Web版) 2015/2/11 34 取得データの統計 対象地域の地図 表示&選択 関連するオープン データの表示(β版)
  35. 35. シビックテックにとっての オープンデータ  Civic Hack Osakaを通して感じたこと  現場のニーズに即して開発したアプリは,いろんな 人から高く評価される.  自分自身が“おもろい”と思えることが,継続して開 発をつづける原動力(+やはり,締切も大事…)  シビックテックにとってのオープンデータ  IT技術者×行政×市民=“使える”サービス!  行政×市民 → 現場のニーズ  技術者 → 解決につながるシーズ  “オープンデータ”は,この相乗効果を起こす,1つ のきっかけとなりうる.  “小さなこと”からコツコツと… 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 35 双方からの 相乗効果が重要!
  36. 36. まとめ  オープンデータ  データを“誰もが,自由に使える”でようにすることで,様々な 活用が期待されている.  オープンデータの関わり方,は人それぞれ  どんなデータが,好きか?  データ作成・公開・利用のどの段階に関わる?  どんな立場で関わる?  ビジネスにつなげたい!?  行政×市民のニーズに答えたい!←シビックテック? 2015/2/11 関西オープンデータEXPO’15 36 関西オープンデータEXPO’15で, オープンデータへの様々な関わり方を体験して下さい!

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