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東京2020に向けたオープンデータを軸にした交通情報システム構想

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第3回交通ジオメディアサミット
セッション1:「オリパラに向けての交通・輸送の準備状況について」内講演

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東京2020に向けたオープンデータを軸にした交通情報システム構想

  1. 1. 東京2020に向けた オープンデータを軸にした 交通情報システム構想 2018年09月25日 Traffic Brain 代表取締役社長 太田 恒平 第3回交通ジオメディアサミット
  2. 2. 2 自己紹介 太田 恒平(おおた こうへい) 1983年11月06日生 34歳 Traffic Brain 代表取締役社長 • 交通データ分析・コンサルティングをしています • 東大交通(家田)研卒、ナビタイムから昨年独立 • 東京都民歴31年
  3. 3. 3 東京2020輸送計画の画期的なこと
  4. 4. 4 通勤TDMはレガシー(遺産)になる 普段からやる 有事の際はさらに 一時的なキャンペーン 他律的な日本のサラリーマン オリパラのせいにして 保守的な会社も 変わるチャンス! 伝統的なコミュニケーション To:aaaa@bbb.co.jp ○○様 △△の□□です。 お世話になっております。 チャット・テレビ会議 計画的な休暇取得に協力するための条件
  5. 5. 5 いっそ都民は ・オリンピック疎開ツアーで地方創生 ・地元や旅先でパブリックビューイング の方が幸せになれる?
  6. 6. 6 課題1. 普通の生活を支える交通の確保
  7. 7. 7 生活交通・物流へのケアは乏しい 2020大会成功のための良好な大会運営 安全、円滑かつ効率的で信 頼性の高い大会関係者輸送 安全、円滑な観客の輸送 1.大会関係者 2.観客 3.生活者 4.物流 ■役割 ○ 大会輸送の情報を発信して 広く理解してもらう ○ 大会関係者や観客等の 輸送を円滑に実施する 神田輸送局長の資料は関係者・観客対象 「輸送センター」の機能は大会関係者中心 一般向けは有事の緊急情報程度 リオ市 都市オペレーションセンター https://www.2020games.metro.tokyo.jp/6daf 5bfabd2beab03ca72746b46510a8.pdf 最重要 重要 抑制 対象 運営側にとって
  8. 8. 物流は「お願いベース」に限界 8 ◼通勤 • 「働き方改革のきっかけに」 ◼物流 • 「他社は?」 • 「うちだけ自粛は損」 • 「いっそ規制してくれ」 • 「1年前に教えてくれれば対策組む」 ■臨海部で物流と大会が交錯 7月31日(金)のセッションスケジュール
  9. 9. そんな時こそナビの出番 9 ◼マラソン迂回ルート • 交通規制を設定すれば 事前に迂回ルートを検索 ◼物流向けサービス https://www.marathon.tokyo/news/detail/news_000723.html 東京マラソン2018大阪マラソン2018 http://www.osaka-marathon.com/2018/info/traffic/ チラシ から入力 http://fleet.navitime.co.jp/http://products.navitime.co.jp/service/truck/ 動態管理貨物車用ナビ
  10. 10. 10 スマホを通じた細やかでリアルタイムなマネジメント スマホで移動把握 未来の経路検索 運行情報・迂回ルート 交通マネジメント スマホで情報配信 リアルタイムの混雑/渋滞 「お願いベース」の限界 ↓ 強制力や経済原理 予防的交通規制・輪番 混雑料金 プローブ 予測通りにはいかない ↓ リアルタイムで TDM・TSM PUSH配信 参考: お盆の 休日割引 日変更
  11. 11. ナビタイム 11 隅田川花火大会向けにYahoo!とナビタイムが実証実験(SIP) Yahoo! 予測 経路検索履歴と 自動改札データに基づき リアルタイムで混雑予測 混雑回避情報 時間、ルートの変更等 の情報を提供 PUSH配信 アプリユーザに 事前に伝える
  12. 12. 12 課題2. 外国人向け案内
  13. 13. 13 Googleへの期待と課題 外国人に強い 公共交通の課題 車の課題 ・74カ国語に対応 ・いつものアプリが使える ・公共交通も車も1アプリで対応 ・出入口情報の精度が低い ・存在しない出口を案内 ・出入口、乗場の名称が出ない 3分では 着かない 存在しな い入口 ・運行情報が出ないことがある ・通行規制を突破する ・VICS未使用 ・Wazeは経路に未反映 Yahoo! には出る Google に出ない 広島~呉の 通行止を突破 ・通れない道を案内するので 苦情サイトが作られる GoogleMap(グーグルマップ)のナビが狭い道を案内する理由 https://hidari-ni-usetu.com/gmap-navi/ 高架下は 柵で通れない
  14. 14. 14 きっぷ購入がややこしい 路線図で確認は辛い プリペイド1500円+デポジット500円 お土産用に買ってもらう? 手で配布? JAPAN RAIL PASSでは みどりの窓口で切符購入 JR東日本と JR東海は別システム 深夜は使えない 予約サイトが使いづらい Suica/PASMOがほぼ必須 予約しづらい
  15. 15. 15 どう実現していくか
  16. 16. 16 2012年 ロンドンはオープンデータ! (参考文献)TRANSPORT FOR LONDON GET SET, GO! By Becky Hogge, Janualy, 2016 国土交通省「英国政府における交通分野のオープンデータの取り組みについて(海外現地調査報告)」 等 ○ オープンデータ等の取り組みに加え、交通行動変容を促したことで、オリンピック期間中のピーク時にお ける通常の交通需要の20%削減を実現するとともに、全体として大規模な交通需要に対応した。 ○ 94%の市民が、ロンドン交通局は大会の交通をうまく管理したと回答。 ロンドン交通局(TfL:鉄道、地下鉄、トラム、バス、ゴンドラ、旅客船、道 路網、レンタサイクル等を運営管理)の取り組み ■2007年 運行情報、路線図、経路検索に関するウィジェットを公開。 ■2009年 Webサイト上で、アプリ開発者向けに(主に静的な)データ提供を 開始。 ■2010年 ロンドンデータストアを立ち上げ、リアルタイムデータを追加提供。 (登録アプリ開発者:数百) ■2011年 ロンドン地下鉄車両の位置情報等を提供するためのAPIを公開。 (登録アプリ開発者:1000超) ■2012年 ライブのバス到着情報等を提供するためのAPIを公開。オリンピッ ク専用交通データ統合サイトを公開。(登録アプリ開発者:4000超) 混雑予測情報等を提供するサイトGetAheadoftheGames.com.を開設。 ■2013年 30以上のデータセットを公開。 (登録アプリ開発者:5000超、アプ リ:数百) ■現在 地下鉄やバスの運行情報、道路のカメラ映像、レンタサイクル及び駐 輪場空き情報等のリアルタイムデータを含む62のデータセットを公開。 ※ データを活用する者に対し、登録を義務付け。 アプリ:Citymapper 地下鉄がストライキ等による運行 休止時でも、目的地まで、レンタ サイクルや、バス、鉄道と組合せた 回避手段を調べられる。 内閣官房 データ流通環境整備検討会 オープンデータWG https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/opendata_wg_dai1/gijisidai.html
  17. 17. 17 2016年 リオデジャネイロもオープンデータ!! ■2014年に開設されたRioのデータポータルサイト。 ■鉄道、地下鉄、BRT(Bus rapid transit, バス高速輸送シ ステム)等の公共交通機関などのリアルタイムデータを取得で きるAPIを公開。 ■上記データを活用して、バリアフリーや交通・観光支援など 様々なアプリが提供されている。(リトアニア、オーストラ リア等、ブラジル国外の企業もアプリを提供) ■オリンピックの交通に関するアプリコンテストを実施。 http://transportchallenge.rio/ アプリ: Rio Go 宿泊先と観戦予定イベン トを選択することで、最適 な移動手段等の情報が 提供される アプリ: Livrit 障害者向けに地図上に施 設や通行上の障害情報 等を提示。ユーザーからの 投稿を反映する機能あり。 内閣官房 データ流通環境整備検討会 オープンデータWG https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/senmon_bunka/data_ryutsuseibi/opendata_wg_dai1/gijisidai.html
  18. 18. 2020年 東京もオープンデータで!!! 18 ◼一般向けはオープンデータ • 一般向けをオリパラ運営側は 面倒見切れない • 既存アプリにオープンデータを流し て使ってもらうほかない ◼公共交通と道路両方 • スマホアプリは対応しやすい • 車載カーナビにも対応するには? ◼使えるものに • 既存のID体系と互換性が重要 • 交通新聞社、レスキューナウ、VICS… • 静的データと動的データ両方必要 • ファイル、APIを組み合わせる 情報配信プラットフォーム 輸送センター 大会公式 アプリ・サイト 一般公共交通サービス NAVI TIME Yahoo! (ヴァル研) Google (ジョルダン) … オリパラ 特別機能 通常 機能 オリパラ 特別機能 通常 機能 オリパラ 特別機能 通常 機能 交通系機能 大会情報 … オープンデータ アプリログ
  19. 19. 19 実現の障壁
  20. 20. データがクローズド・有償 20 1990~2000年代から大きな変化無く 固定化してしまった 交通 静的 運行情報 ・規制 遅れ時間 ・渋滞 道路 地図会社 DRM JARTIC/VICS JARTIC/VICS ナビメーカー 鉄道 交通新聞社 JTB JR東日本子会社 レスキューナウ 鉄道会社内 バス 乗換CP内 バス会社内 なし バス会社内
  21. 21. 21 機能が貧弱 公共交通 リアルタイムが弱い 運行情報は所詮 テキスト 臨時(動的) ダイヤに非対応 Googleは 対応検討中 とのこと PUSH配信は 手動予約 西日本豪雨の影響による 経路変更に非対応 道路(JARTIC/VICS) リアルタイムしかない 規制予定は 図表 渋滞予測も 図表 予防的に ダミー渋滞を 設定しない →渋滞を未然に防げない
  22. 22. 誰も担っていない 22 オリパラ時の東京、大丈夫? 組織 課題 組織委員会・都準備局 大会関係者、観客にフォーカス 交通輸送技術検討会 交通の学識。IT、交通情報実務に弱い スポンサー 交通情報のプロがいない ワールドワイド:GE、トヨタ、Panasonic 公共交通:JR東日本、東京メトロ、JAL、ANA 旅行:JTB、近畿日本ツーリスト、東武トップツアーズ 研究・企業 新技術のデモばかりしたがる、全体最適は対象外 必要なのは枯れた技術を統合した確実なシステム 見本) 1964年の新幹線、首都高 公共交通 オープンデータ協議会 商用不可、コンテスト止まり 既存のIDと非互換、標準化なし、不安定なAPI配信 →Open-Washing(オープンであるように装いごまかすこと)
  23. 23. 23 日本の交通情報、大丈夫?
  24. 24. 24 日本の交通情報システムの栄光 公共交通 道路・通信 マルス 1960 1962 首都高速 新幹線 1964 自動改札 1967 1969 交通管制 駅すぱあと 1988 1996 VICS 乗換案内 全国時刻表対応 1998 1999 i-mode Suica 2001 ETC EZナビウォーク 2003 2005 EZ助手席ナビ 私達は2018年に一体何をやっているのか?
  25. 25. 25 今、キックオフ しませんか? 90年代のITS・00年代の携帯アプリは 世界の最先端だった。 自動運転・MaaSの時代に備えて オリパラという「計画的災害」に耐える 交通情報システムをレガシーとして残せないか?

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