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ここが変だよ DR対策
BCPとは
BCP(Business continuity plan)の略で台風、地震などの大規模自然災害、パンデミック時にも
事業を可能な限り継続出来るようにすること。
DRは、その中でも主に大規模自然災害などの災害からのシステム復旧を指すことが多いです。
そのため、システムも重要だけど、人の動きなども考慮した経営計画の一部だと思います。
システムの冗長化自体は可能だけでも。。。
⇒今日は、そんな話をしようと思います。
名称 日付 死者数 負傷者数 住宅被害 焼損
阪神・淡路大震災 1995/1/17 6,434人 43,792人 249,180 7,132
東日本大震災 2011/3/11 15,899人 6157人 306,742 ー
上記以外にも、熊本地震、北海道胆振東部地震など震度7の地震が発生しています。
上記の通り、被害は甚大です。
写真は朝日新聞DIGITALより引用
http://www.asahi.com/gallery/hanshin20/nishinomiya/nishinomiya34.html
名称 日付 死者数 負傷者数 住宅被害 焼損
首都直下型地震 ー 23,000人 123,000人 610,000棟
南海トラフ地震 ー 6,000人
(首都圏のみ)
不明 9,500棟
首都圏付近を震源とした大型の地震が起きれば、被害は大きく人の移動は困難になる。
IPAの非機能要求グレードでは
要件定義で利用されることの多いIPAの非機能要求グレードでは可用性の項目で扱われることが多い。
RPO(目標復旧地点)、RTO(目標復旧時間)、RLO(目標復旧レベル)など
上記を達成するための手段として付随してバックアップ / リストアなどの項目も影響を受ける。
Azureでの構成例
下記を考えて、復旧にどれくらい時間をかけても問題ないか?
災害時にも必要な作業は何かを検討しましょう!
・システムの特性(社内、外部向けWEBサイト、etc)
・システムの利用者(外部、社内[本社 or 拠点])
・システム管理者の配置(西日本にも必要)
西日本東日本
TrafficManagerはCNAMEしか利用できない。
権威サーバに事前にレコードを登録しておく必要有
構築時の考慮点
https://azure.microsoft.com/ja-jp/global-
infrastructure/services/?regions=japan-west,japan-east&products=
リージョン間で使えるサービスや機
能に差異があります。
西日本リージョンでは、可用性ゾー
ンが使えないなど。
西日本リージョンにあるリソースの
ログ監視を行いたい場合も、現状は
東日本リージョン or 東南アジア
リージョンなど海外リージョンを利
用する必要があります。
まとめ
Azure、GCPを利用してマルチリージョン構成を組んで
切替時間を短くすることは出来るが本当に、そこまで必要か見極めよう!
AWSも、もうすぐ大阪リージョンが正式リージョンに
人が移動出来るようになるまでには時間がかかる。
その間の運用をどこまで行うか?検討しよう。
(パッチ適用、コンテンツ更新など)
人命と同様に、事業継続も重要ということで経営計画の一部だと考えます。
「じゃずにゃん」を下記よりダウンロードしています。
https://qiita.com/kekekekenta/items/19c1df8e37982ccb0e28
自己紹介
担当領域
インフラ全般
フリーランスエンジニア
東 健太郎(ひがし けんたろう)
主な興味
・Holens2
・Unity
・鉄道旅行Azure案件に関わりたくて会社員を辞め
たエンジニア
なるまでにJAZUGなどのコミュニティ
に参加して刺激を受ける!

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