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学習意欲および知識レベルを考慮した教育手法選択の重要性

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1/29に産業技術大学院大学にて開催された「専門職大学院における高度人材育成のための教育手法に関するワークショップ」で公演した資料です.

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学習意欲および知識レベルを考慮した教育手法選択の重要性

  1. 1. 学習意欲および 知識レベルを考慮した 教育手法選択の重要性 専門職大学院における高度人材育成のための 教育手法に関するワークショップ 中央大学 飯尾 淳
  2. 2. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 2 はじめに ● おことわり – 私の(教育に関する)バックグラウンド ● 主に,学部学生を対象としたIT教育を担当 ● 社会人教育に関しては,実施経験はそれほどない ● OSSを題材に用いたIT技術者育成に関与 ● 大学教育においては,中央大学(本務校)の他,いくつ かの地方国公立大学,首都圏私立大学等で教育経験あり ● 本日お話する3つのトピック – 反転授業 – 参加意欲を高める工夫 – 前提知識の見極めとレベルに合わせた教育
  3. 3. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 3 ひとつめ ● はじめに ● 学習意欲と反転授業 ● 学生から質疑や意見を引き出す ● 知識レベルに合わせた教育手段の選択 ● まとめ
  4. 4. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 4 反転授業とは ● 「反転授業は,ブレンド型学習の形態のひとつ で,生徒たちは新たな学習内容を,通常は自宅 でビデオ授業を視聴して予習し,教室では講義 は行わず,逆に従来であれば宿題とされていた 課題について,教師が個々の生徒に合わせた指 導を与えたり,生徒が他の生徒と協働しながら 取り組む形態の授業である.」 Wikipediaより ● 私の疑問 – そもそも事前のビデオを学生は楽しく観るのか? – ライブ感はどこへ?(事前に録画するだけって…) – できない・やらない学生にひっぱられないのか?
  5. 5. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 5 学習意欲の差 ● 反転授業は「学習意欲がある(or 高い)受講 生の参加」ではじめて成立するはず! ● 大学生の学習意欲は必ずしも高いとは限らない – 居眠りする学生も… 2.あなたはこの授業の 予習・復習等,必要な 準備をしましたか
  6. 6. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 6 社会人教育と反転授業 ● (一般に)社会人学生のモチベーションは高い – 学費を自分で払っている – 学位取得・技術の習得・キャリアアップなど具体的 な目標を持っている – 時間が貴重であることを知っている ● 反転授業は社会人教育でこそ有効 …ではなかろうか? – 基礎的な知識・スキル習得は独学でも可能 – 不明点・議論の論点等を抱えて講義に参加 – 社会人相手の講義では活発な議論があると聞く ⇒ 理想的な「反転授業」の応用事例になるのでは?
  7. 7. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 7 ふたつめ ● はじめに ● 学習意欲と反転授業 ● 学生から質疑や意見を引き出す ● 知識レベルに合わせた教育手段の選択 ● まとめ
  8. 8. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 8 学習意欲を高めさせるには ● 「反転授業が成立しないまでも,少しでも対話 的な講義に持っていけないか」という願い… ● リアクションペーパーの活用 – 受講票のコメント部分を学生との対話に活用 – 現代学生気質 ● 講義中の質問は苦手 ● それでも彼らは主張する
  9. 9. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 9 参加意欲を高める工夫
  10. 10. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 10 出席登録アプリの利用 出席登録アプリをインストールしたモバイル機器を 回覧することで,出席登録させるようにした ※ 学部学生だと,そもそも「サインが本人認証の   ツールになること」すら知らない学生も多い!
  11. 11. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 11 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 0 10 20 30 40 50 60 70 出席カード(記名) 出席カード+コメント(記名) 出席カード+コメント(匿名) 出席したがカード提出なし 出席計 出席カード提出状況(12回まで)
  12. 12. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 12 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 4 回 第 5 回 第 6 回 第 7 回 第 8 回 第 9 回 第 10 回 第 11 回 第 12 回 0 10 20 30 40 50 60 70 出席カード(記名) 出席カード+コメント(記名) 出席カード+コメント(匿名) 出席したがカード提出なし 出席計 例年だとこうなるはず… 質問・コメント欄に 何か書いてくる学生
  13. 13. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 13 高度人材育成のための教育では ● ここまで学習意欲の低い学生は対象外? …しかし ● 様々な局面で,学習意欲低下のリスクが… – 内容が高度すぎてついていけなくなる – プロジェクト学習でプロジェクトがうまくいかない – 会社の業務との兼ね合い,繁忙期 – 人間関係,その他,様々な障害による意欲低下
  14. 14. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 14 みっつめ ● はじめに ● 学習意欲と反転授業 ● 学生から質疑や意見を引き出す ● 知識レベルに合わせた教育手段の選択 ● まとめ
  15. 15. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 15 教材の工夫
  16. 16. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 16 演習実施上の課題 ● 慣れないCUI操作 – エディタでPG作成 → 実行 → 確認(デバッグ) – Windowsプラットフォームにも課題あり! (1年次の「プログラミング(1)(2)」で, 習っているはずなんだけど…) ● 分かりにくいエラーメッセージ – トラブルシュートに時間がかかる – 学生は思いもよらない間違いをしでかす(次参照) ● 資料からコピペする横着者(!)も… ● 全角「”」・スペース問題,記号の間違い(;と:など)
  17. 17. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 17 思いもよらないエラーの例
  18. 18. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 18 例:インタフェースをどうするか問題 CUI ← → GUI Low ← → High オンラインのアンケートで エキスパートに質問(n = 41)
  19. 19. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 19 レベルに合わせる? ● 最近あったこと – まんが教材 – 大好評! ● 院生でも意外と… – 基礎的なことを知らな い場合がある – 前提知識の見極めと (ある程度の)調整が 必要 出典:PMIJ様ご提供教材より
  20. 20. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 20 高度人材育成のための教育でも ● ITを例に説明したが,それ以外の分野でも …たとえば ● AIIT情報アーキテクチャ専攻を想定する – ITのスキルや知識のレベルは高い(かもしれない) – それ以外の「普通なら知っているはず」という知識 に欠けていることは? – そのような部分でのフォローと工夫が必要では
  21. 21. 2015年1月29日 Copyright © Jun Iio 21 まとめ ● 反転授業 – 専門職大学院における高度人材育成には反転授業の 効果が見込めるのではないか ● 学習意欲の鼓舞 – 学習意欲を高めさせるためにリアクションペーパー を活用しようとしたが,ITで手を抜くと効果がなく なってしまった ● レベルに合わせた工夫 – 低いレベルから高度なレベルまで,適切な教育手段 を選択する必要があるが,見極めは意外と難しい

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