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医中誌Web

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2016.05.10
日本電子出版協会

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医中誌Web

  1. 1. インターネットは強力な助っ人 -医中誌Webの場合 - JEPAセミナー 2016年5月10日 NPO医学中央雑誌刊行会 データベース事業部 松田 真美 NPO医学中央雑誌刊行会
  2. 2. はじめに NPO医学中央雑誌刊行会
  3. 3. 3 ●はじめに  インターネットの出現 - 出版に多大な影響  医学中央雑誌刊行会は、冊子からCD-ROM、そ してWebへ、と提供媒体の乗り換えに必死で取 り組んできたが…  振り返ってみると、インターネットは、 「1903年の医学中央雑誌創刊に際し、創始者 の尼子四郎が掲げたミッション」達成の強力な 助っ人であった。 NPO医学中央雑誌刊行会
  4. 4. 4 ● 一点お詫び:「逆風」について  医中誌には、インターネット上で配信される無 料の情報は脅威  オンラインサービスのインフラビジネスには相当 の影響があったはず  しかし、「データベースサービス」に関しては、 インターネットは大きなマイナスの影響を与えて いない? NPO医学中央雑誌刊行会
  5. 5. 5 ● 一点お詫び:「逆風」について 特定サービス産業動態統計調査(経済産業庁)における、「2.情報サービス業」 中の「データベースサービス」の経年変化 http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/result/result_1.html NPO医学中央雑誌刊行会 0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000 140,000 160,000 180,000 単位:100万円
  6. 6. 6 ●本日のお話 ■ 医学中央雑誌? 医中誌Web ? - 私たちはこういう者です ■ 医学中央雑誌の歴史 - インターネットで「原点回帰」 ■ 医中誌Webにおける様々な取り組み - インターネットだからできること ■ おわりに - 日本の医療とともに歩みます NPO医学中央雑誌刊行会
  7. 7. 医学中央雑誌?医中誌Web? -私たちはこういう者です- NPO医学中央雑誌刊行会
  8. 8. 8 ●医学中央雑誌・医学中央雑誌刊行会・医中誌Web ■ 医学中央雑誌 もともとは、明治36年(1903年)、尼子四郎が創刊した、医学分野 の「中央雑誌 (Zentralblatt)」。そこから転じ、現在は「医学中央雑 誌データベース」としてのコンテンツの内容を指す。通称「医中誌」。 ■ 医学中央雑誌刊行会 1903年の創刊以来、医中誌を発行してきた組織の名称。組織の形態は 何回か変わり、現在は、特定非営利活動法人(NPO)。杉並区高井戸に ある社屋は、もともとは二代目理事長尼子富士郎の私邸。 ■ 医中誌Webと医中誌パーソナルWeb 医学中央雑誌の提供媒体は、「冊子」⇒「CD-ROM」⇒「Web」と 変遷し、現在は「医中誌Web(法人向け」「医中誌パーソナルWeb(個 人向け)」と言うサービス名にて、Web上でのみ提供されている。 NPO医学中央雑誌刊行会
  9. 9. 9 ● 医学中央雑誌刊行会の組織  組織形態:NPO(特定非営利活動法人)  理事会:理事長は脊山洋右(5代目理事長、専門は生化学。東京大学 医学部卒業後、東京大学医学部、お茶の水大学生活化学部教授を歴 任。2011年より医学中央雑誌理事長に就任)。副理事長は高久史 麿、北村聖。全15名。  編集委員会:編集委員長 矢崎義雄。全20名。  職員:契約社員、請負の索引者等含め約80名。 NPO医学中央雑誌刊行会
  10. 10. 10 ● 医中誌Webサービス概要 ■ 医中誌Web (法人向けサービス) • 年間固定料金。同時に利用できる人数による料金体系(250,000円/ 年 より) • IPアドレスおよびID/PWによる認証 • 販売代理店(紀伊国屋書店、丸善、ユサコ、サンメディア)による販 売、ユーザーサポート ■ 医中誌パーソナルWeb (個人向けサービス) • 月額固定料金。利用時間の上限を超えると超過料金となる。(2,000 円で8時間まで利用可能) • ソネットとDigital e-hon(トーハン)にて配信、クレジット決済 NPO医学中央雑誌刊行会
  11. 11. 11 ● 医中誌データベースの概要  収録対象雑誌 医学・歯学・薬学・看護学・心理学及び関連分野(スポーツ医学、獣医 学など)の定期刊行物。累積で約6,500誌、カレントで約3,100誌  収録件数 10,424,558件(5月1日現在)  収録年 1977年~現在  データの内容 書誌情報、抄録(一部)、キーワード、参考文献情報(一部)  シソーラスに基づくキーワード付与 医学中央雑誌刊行会が編集する「医学用語シソーラス」に基づいたキー ワード付与を行っている。 NPO医学中央雑誌刊行会
  12. 12. 12 ● シソーラスに基づくキーワード付与  専門のインデクサー(索引者)が、一件一件、文献の主題分析を行 い、シソーラスから適切なキーワードを選択して索引する。 NPO医学中央雑誌刊行会
  13. 13. 13 ● シソーラスに基づくキーワード付与  シソーラスとは:医学用語の同義関係と、階層関係を定めた語彙集。 NPO医学中央雑誌刊行会
  14. 14. 14 ● シソーラスに基づくキーワード付与  医中誌Webでは、ユーザーが入力した言葉を下記のように展開して、 適切な検索結果を導く。 ① ユーザーが入力した言葉を、システムが同義語辞書を参照してインデ クサーが索引したキーワードにマッピング。そのキーワードによる検 索を行う。 ② マッピングされたキーワードの下位のキーワードによる検索を行う。 ③ 入力された言葉によるテキストサーチ(文献のタイトルや抄録が対 象)を行う。 ④ ①+②+③が最終的な検索結果となる。 NPO医学中央雑誌刊行会
  15. 15. 15 ● デモンストレーション NPO医学中央雑誌刊行会
  16. 16. 16 ● システム構築と運用  独自プラットフォームを構築・運用している。  刊行会が要件を定め、構築・運用は下記の外部業者に委託。 ・データベース:ホロン株式会社(「Hibase」) ・検索系プログラム開発:アテリア ・認証系プログラム開発:(株)ヒットシステムズ ・コンサルティング:Voicing、MMTwins  いずれも、長年の付き合いの業者さんであり、小回りの効く体制と なっている。  サーバーは外部のデータセンターにホスティングしている。 NPO医学中央雑誌刊行会
  17. 17. Firewall Load Balancer 医中誌Web 認証システム ユーザー設定 システム (法人単位) ユーザー設定 システム (My医中誌) リンク情報 管理システム 参考文献情報 管理システム UI3UI2UI1 UI4 ・・・ (×n台) DB1 DB2 DB3 DB4 ・・・ (×n台) 検索UI 最新看護索引Web DB UI 検索DB ダイレクトエクス ポートサーバ リンク情報処理 システム 利用者 ● システム構成 NPO医学中央雑誌刊行会
  18. 18. 18 ● 医中誌Webはどういう存在か 「海外の医学文献を探したいときは PubMed、国内の医学文献を探した いときは 医中誌Web」 NPO医学中央雑誌刊行会
  19. 19. 19 ● 東京大学医学図書館のHP NPO医学中央雑誌刊行会
  20. 20. 20 ● 京都大学医学図書館のHP NPO医学中央雑誌刊行会
  21. 21. 21 ● 慶應義塾大学信濃町メディアセンターのHP NPO医学中央雑誌刊行会
  22. 22. 22 ● 虎の門病院中央図書室のHP NPO医学中央雑誌刊行会
  23. 23. 23 ● 日本赤十字社医療センター医学図書館のHP NPO医学中央雑誌刊行会
  24. 24. 24 ● 契約施設の種別 NPO医学中央雑誌刊行会 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 2010 2011 2012 2013 2014 2015 その他 研究機関 製薬会社 病院 大学
  25. 25. 25 ● 誰が何のために利用しているのか NPO医学中央雑誌刊行会  医師、看護師ほか医療従事者による利用 ・論文を執筆する際の先行研究の調査 ・ある分野やテーマに関する概況を知りたいとき ・臨床の現場における利用。症例報告の参照など  医学部ほか学生による利用  図書館員による利用 ・医師やその他の医療従事者の求めに応じて代行検索 ・書誌を確認したいとき ・診療ガイドライン作成の際の文献集め  製薬企業のサーチャーやMR支援担当者による利用  患者さんやその家族による利用
  26. 26. 26 ● Twitterで垣間見るリアルなユーザーの姿 NPO医学中央雑誌刊行会
  27. 27. 27 ● エゴサーチを始めて以来、最も衝撃的なツイート NPO医学中央雑誌刊行会
  28. 28. 28 ● 「電子出版の成功事例」と言えるか:契約数推移 NPO医学中央雑誌刊行会 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 199219931994199519961997199819992000200120022003200420052006200720082009201020112012201320142015 冊子 CD Web SET 合計
  29. 29. 29 ● 「電子出版の成功事例」と言えるか:ログイン回数 NPO医学中央雑誌刊行会 9,000 10,000 12,000 13,000 14,000 15,000 16,000 14,000 14,500 16,600 16,700 19,000 2,600 3,000 3,500 3,800 4,200 5,000 5,100 4,600 5,200 6,300 6,200 7,000 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 20,000 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 平日 週末
  30. 30. 30 ● 言えるとして…「成功」の理由は … 【確実に理由といえること】  インターネットビジネスにおいては、エンドユーザー(コンシュー マー)への課金が至難の業だが、医中誌は冊子の時代から「施設(図 書館)への販売」がメインになっており、施設価格が確立していた。 CD-ROMを経てWebでも基本的には同じ提供の仕方(B to B to C )を踏襲できた。  インターネットの出現により、「コンテンツ作成機関」にとどまらな い「サービス提供機関」の立場を堅持できた。  コンテンツ自体が、電子化とネットワークに親和性があった。特に、 WWWの特性(つながり)によりサ―ビスの内容が向上した。 【寄与したかも知れないこと】  組織の性格から、要所要所でユーザー第一の思い切りの良い判断がで きた。また(結果的に)投資を惜しまなかった。  ユーザー(図書館員)とのコミュニケーションを大事にしてきた。 NPO医学中央雑誌刊行会
  31. 31. 医学中央雑誌の歴史 -インターネットで「原点回帰」- NPO医学中央雑誌刊行会
  32. 32. 32 ●医学中央雑誌 創刊号 表紙 NPO医学中央雑誌刊行会 医学中央雑誌創刊号表紙 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1732824/1
  33. 33. 33 ● 医学中央雑誌創刊の経緯  「医学中央雑誌は、明治36年(1903年)私の父が当時九大耳鼻咽喉 科教授であられた久保猪之吉先生の御援助のもとに発刊の運びにい たったように聞いております。」「そのころドイツの Zentralblatt が 医学界のために非常な貢献をなしていたのに倣い、わが国においても これを試みようと考えたのでありましょう。」 (尼子富士郎「日本医師会雑誌 」第59巻1号 掲載)  尼子四郎は当時38歳。日本における耳鼻咽喉科のパイオニアの一人 である久保猪之吉は当時29歳で東京帝国大学の助手。 NPO医学中央雑誌刊行会 尼子四郎 (1865~1930) 久保猪之吉(1874~1939)
  34. 34. 34 ● 医学中央雑誌の創始者 尼子四郎の生涯  三生舎(現在の戸河内小学校)、開成社、岡山県医学校、広島県立広 島医学校(主席で卒業)を経て、東京帝国大学医科大学選科入学のた め上京。  故郷の戸河内村、山口県下松での開業時代ののち、再び上京。内国生 命保険会社の診察医となった後、1903年、谷中で開業、同年医学中 央雑誌を創刊。  尼子医院での診察、芸備医学会(現在の広島医学会の前身)の運営、 医中誌の編集発行、さらに東京府巣鴨病院精神科医師も兼務。その他 様々な社会活動・出版活動に従事。  昭和5年(1930年)、65歳で死去。 NPO医学中央雑誌刊行会  慶應元年(1865年)、代々庄屋を勤める父、鉄三 郎と母、喜和の二男として広島県山県郡戸河内村本 郷に生まれる。  明治維新後、生家は没落、父の妹の婚家先で養育さ れる。小学校入学前に儒医の越智研徳から学んだ。
  35. 35. 35 ● 夏目漱石との交流 NPO医学中央雑誌刊行会
  36. 36. 36 ● 昨年発掘した尼子四郎の写真 NPO医学中央雑誌刊行会 広島大学医学部医学資料館所蔵
  37. 37. 37 ●医学中央雑誌 第3号 掲載「謹告」 NPO医学中央雑誌刊行会 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1732826/73 医学中央雑誌は独逸国に於て盛に 行わるる処の中央雑誌 (Centralblatt)の中にて、特に 博覧の便ある医学全科中央雑誌 Centralblatt fur die gesammte Medicin に倣い。主として、内国 医事雑誌に登載せられたる論著及 び実験を各科を分ちて悉皆漏さず 抄録し。加うるに、各科名家の論 説。外国医事雑誌に登載せられた る論著及び実験中特に診断並に治 療に関するものの抄録。内外学会 記事。新薬及び新器械。内外新刊 の書籍等を掲載し。以て、熱心な る研究科には文籍穿索の便を与 え、多忙なる実地家には一見医界 の趨勢を知るの益を与うるを主旨 とす。
  38. 38. 38 ●医学中央雑誌 創刊号 目次 NPO医学中央雑誌刊行会 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1732824/8http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1732824/9 論説(オリジナル文献) 内国新報(国内文献)外国新報(海外文献) 学会 薬品 器械 新刊書籍
  39. 39. 39 ●大正10年(1921年)頃の医中誌編集作業 NPO医学中央雑誌刊行会  団子坂の上から根津権現へ下りて行く道があり、谷のようになって大 きなお屋敷があった。先代(注:尼子四郎)は開業医としてここに移 られた。創刊なされた医学中央雑誌を十数年経ってから発行事務所を 手許に移されたのであった。  事務は総て手書きであった。流し込みゴム印から、ナンバリング、初 めて市販されたカード式宛名印刷、中古邦文タイプと使用するように なった。事務の人手も足らず、月二回の発送時には家内中が糊つけ、 まとめをした。局への運搬は例の“猫”のおじいさんの仕事であっ た。  先代の患家は駒込の山の手に拡がっていた。町内では漱石さんから、 斎藤さん、太田家、桂家、林町では高村家などもあった。  二階の窓外は谷中、上野の森を望み、お部屋のなげしに浅野長勲の扁 額が上げてあった。  漱石の筆は、画帖、幅二点ほどあった。虫干しには螺鈿の唐びつから 取り出されてかけ並べられた。私が側でその幅を拝見しているとかつ て往診された日のことをお話して下さった。 (尼子富士郎追悼集より、「尼子先生を偲んで」近野駒次)
  40. 40. 40 ● 尼子富士郎 NPO医学中央雑誌刊行会 ■ 明治26年(1893年)、父の山口県下松市での開業時 代に生まれる。一家は翌年上京。 ■ 1918年、東京帝国大学医学部卒業。稲田内科に勤務。 ■ 1926年、財団法人浴風会(現社会福祉法人 浴風会)の 医長に就任。(「わが国の老年医学が発足」) ■ 1928年、父が胃の手術を受けたのを機に、医中誌代表を継承。 ■ 1945年、空襲により自宅兼医院兼発行事務所が消失、勤務先の浴風 園舎宅に事務所を移転。 ■ 1951年、日本医学会で「老年者の生理病理の臨床」と題し、他に先 じて導入した脳卒中患者のリハビリテーションの意義を説き、注目を集め る。 ■ 1963年、医中誌発行の功績により紫綬褒章受賞。 ■ 1967年、医中誌発行の功績により日本医師会から最高優功賞受賞。 ■ 昭和47年(1972年)、78歳で死去。
  41. 41. 41 ● 医中誌の事業を戦後に繋げた尼子富士郎 NPO医学中央雑誌刊行会 昭和21年(1946年)、前年1月の空襲以降中断していた医中誌の復刊 を述べる社告(89巻1号、通号912号に掲載) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1733420/15
  42. 42. 42 ● 医中誌の事業を戦後に繋げた尼子富士郎 NPO医学中央雑誌刊行会 本社は昨年一月末戦災にて社屋全焼、次で小石川区、王子区所在の印 刷所も共に灰燼に帰したり。医学中央雑誌の原稿は死守以って保全し 得たるを以って、爾来百万之が続刊に努めたるも、情勢日々に悪化 し、竟に出版非常措置令に則り休刊今日に至れり 学協会始め、斯学の出版物も殆んど全く刊行不能に陥れるを以て、此 の間文献発表の空白期とも言ふべく、本誌の抄録も昭和十九年度の者 尚収載に至らず堆積しつつありながらも本誌に負荷せられたる使命職 責の重大性に鑑み、復刊の要望切なるを以て、本社は諸般の溢路を克 服、万難を排して本号より続刊せんとするものなり 幸いに本社殉学の微衷を諒せられ、一入の支援を庶幾す昨年一月末発 送せる第八十八巻第三冊(第九一一号)を以て該巻の終冊とし、本号を以 て復刊第一号、第八十九巻第一冊とす (前スライド「社告」より)
  43. 43. 43 ● 医中誌収録データ数の増大と媒体の変遷 NPO医学中央雑誌刊行会 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000 400,000 年 1905 1908 1911 1914 1917 1920 1923 1926 1929 1932 1935 1938 1941 1944 1947 1950 1953 1956 1959 1962 1965 1968 1971 1974 1977 1980 1983 1986 1989 1992 1995 1998 2001 2004 2007 2010 1903年 医中誌創刊 (1,886件) 1928年 尼子富士郎が事 業を継承 1983年 活版印刷から機 械編集に移行 1967年 尼子富士郎、日本 医師会から表彰 1945年 敗戦 1996年 編集作業OA化 1991年 医中誌CD 2000年 医中誌Web
  44. 44. 44 ● データ数の増加とそれへの対応 NPO医学中央雑誌刊行会  戦後のデータ数の急増に、編集作業が追い付かない状態となった。特 に、索引号の発行の遅れが問題となっていた。  1983年、3代目理事長 村上元孝を中心とした検討がなされ、それま での活版印刷から、電算処理による機械編集への移行がなされた。た だしこの時点では、大日本印刷さんに入稿するまでの編集作業は従来 通りの紙のデータシートが各課を回るアナログな作業であった。  1996年、4代目理事長 篠原恒樹の先導のもと、社内OA化が完了し、 データ作成作業が電子化された。同時に、記事の配列が「科目別」か ら「キーワード順」に変更され、医学中央雑誌が抄録誌(「読む雑 誌」)から索引誌(「検索されるデータベース」)へと変貌した。
  45. 45. 45 ● JICST(現JST)へのデータ提供 NPO医学中央雑誌刊行会  JICST(現JST、科学技術振興機構)は1976年にJICSTオンライン 検索システム(JOIS)を完成。  1981年より、「JICST国内医学文献ファイル」を提供。(医学中央 雑誌刊行会は、索引で協力)  1986年より、1983年から機械編集となった医中誌のデータを提供 し、「JICST・医中誌国内医学文献ファイル」がサービスされるよう に。  1991年に「医中誌CD」のサービスを開始するまでは、医中誌は冊子 体を発行し、オンラインサービスはJICSTから提供される、との体制 であった。  医中誌Webのサービス開始を期に、JSTへのデータ提供は中止され た。
  46. 46. 46 ● 医中誌CD NPO医学中央雑誌刊行会  1983年、CD-ROMが規格化。海外ではMEDLINEのCD-ROM版が 次々に登場。  1989年、冊子制作の外注先である大日本印刷さんからのオファーを きっかけに、「CD-ROM検討委員会」が立ち上がり、医中誌のCD- ROM版の検討開始。  1991年11月、医中誌CDを正式リリース。
  47. 47. 47 ● 医中誌CD NPO医学中央雑誌刊行会 ■ 1992年、MS-DOS版リリース時のスペック ・ユーザーズメモリが640キロバイト以上 ・ハードディスクが装備されていること (実用的に10MB以上空きがあること) ・対応OS:MS-DOS V3.1以降 ・CD-ROM Extensions Ver.3以上AS ・オンライン検索的なコマンド検索も可能 ■ 1994年、DOS/V版、MAC版リリース ■ 1996年、Windows版リリース ■ 予想を上回るペースで契約が増え、1996年を境に、冊子体とCD- ROMの契約数が逆転。(検索性の高さ+パソコンの低価格化などの環境 の急速な整備) ■ ローカルネットワークでの利用も活発化。1998年には、51機関にて ■ 「多年度同時検索」と「ネットワーク利用」の要望が高まる。 ⇒ 苦難の道のりだったが、医中誌が「データを作成する」機関となるの でなく、「サービスを提供する」立場を堅持できたことは非常に重要で あった。
  48. 48. 48 ● 医中誌Web NPO医学中央雑誌刊行会  1998年、「ネットワーク準備委員会」におけるネットワーク対応の 方向性の検討が行われた。その結果、法人および個人に向けたイン ターネットサービスを開始することとなった。  2000年4月、「医中誌Web」「医中誌パーソナルWeb」サービスス タート。
  49. 49. 49 ● 医中誌Webのバージョンアップ NPO医学中央雑誌刊行会 ■ Ver.2 (2002年) 【必要な検索機能を備える】 「Advanced Mode」のリリース⇒「履歴検索」を可能に ■ Ver.3(2003年) 【より強靭なシステムに】 データベースを「Hibase」((株)ホロン)に変更 ■ Ver.4(2006年) 【文献入手への道筋を】 電子ジャーナルや、図書館システムへのリンク ■ Ver.5(2011年) 【ユーザビリティの向上】 検索インターフェースを一新 機関別設定の強化 ⇒「電子ジャーナル閲覧可能な文献に絞る」など 参考文献情報の提供 医中誌APIの提供
  50. 50. 50 ● 「原点回帰」とは  もともとは、医師が個人で購読していた。  収録文献数の増大とともに、図書館員が利用するツールに。  JICSTへのデータ提供:メインの利用者は製薬企業のサーチャー。  CD-ROMでの提供を始め、「エンドユーザーサーチ」が少し見えてき たが、この時点ではメインのユーザーは図書館員やサーチャーであっ た。  Web での提供により、「誰でもいつでもどこでも利用が可能」な環境 が整う。Web の検索エンジンが普及し、検索スキルが底上げされたこ とも相まって、創刊当時の「エンドユーザーが自ら利用する」スタイ ルが再来。  今後の医中誌Webのありかたとして、創刊当時の医中誌がヒントとな るのでは-すなわち原点回帰。 NPO医学中央雑誌刊行会
  51. 51. 医中誌Webにおける様々な取り組み -インターネットだからできること- NPO医学中央雑誌刊行会
  52. 52. <繋がるサービス> NPO医学中央雑誌刊行会
  53. 53. ● フルテキストへのリンク NPO医学中央雑誌刊行会
  54. 54. ● フルテキストへのリンク NPO医学中央雑誌刊行会
  55. 55. ● リンク先サービスとリンク件数 NPO医学中央雑誌刊行会 0 500000 1000000 1500000 2000000 2500000 3000000 3500000 4000000 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 日本手外科学会雑誌 多摩消化器シンポジウム誌 eBook Library 南江堂オンラインジャーナル 全日本鍼灸学会 関東連合産科婦人科学会誌 Annual Review Online Digital e-hon J-STAGE Medical Finder CiNii-ELS Pier Online CrossRef Medical Online
  56. 56. ● 図書館システムとの連携(機関ごとの設定) NPO医学中央雑誌刊行会
  57. 57. ● 図書館システムとの連携 NPO医学中央雑誌刊行会
  58. 58. ● 図書館システムとの連携:設定数 NPO医学中央雑誌刊行会
  59. 59. ● CiNIi(NII)との相互リンク NPO医学中央雑誌刊行会
  60. 60. ● PubMedへの連携 NPO医学中央雑誌刊行会
  61. 61. ● 「国立国会図書館デジタル資料」と「OLD医中誌」 NPO医学中央雑誌刊行会  1982年以前の医学中央雑誌の情報のデジタル化とネットワークでの 配信が望まれていた。「医史学などの研究者による、比較的古い年代 の情報にネットワークでアクセスしたいとの要請」と「医中誌Web収 録データの更なる遡及への要請」の両者があった。  前者に関しては2011年、「国立国会図書館デジタル化資料」の一コ ンテンツとして、1903年発行の創刊号から1983年3月発行分まで のバックナンバー全ページが公開された。(NDLに要請し、平成21 年度補正予算「知的創造立国を推進するための国民の知識・文化財産 としてのNDL所蔵資料のデジタルアーカイブ」の範疇にて実現し た。)  後者に関しては、段階的にパンチ入力によるデータ化を行い、随時、 医中誌Webに追加収録している。(「OLD医中誌」と呼称)  両者の合わせ技として、OLD医中誌の書誌情報から、「国会図書館デ ジタル資料」へのリンクを行っている。
  62. 62. ● 国会図書館のデジタル資料(OLD医中誌) NPO医学中央雑誌刊行会
  63. 63. ● 最新看護索引Web NPO医学中央雑誌刊行会  「最新看護索引Web」とは、日本看護協会図書館が編集する、日本の 看護文献データベースの検索サービス。今春より、医学中央雑誌刊行 会が運用と販売を行っている。  収録範囲は医中誌Webとかなり重複しているが、収録対象はもちろ ん、索引も看護に特化している。  認証と管理者設定(OPACへのリンクなど)を医中誌Webと共有で きる。両方を契約している機関の8割程度が共有。  医中誌Webと最新看護索引Web双方に収録されている文献に関して は、相互にリンクされている。
  64. 64. ● 最新看護索引Web NPO医学中央雑誌刊行会
  65. 65. <その他の取り組み> NPO医学中央雑誌刊行会
  66. 66. ● 医学図書館員との協同 NPO医学中央雑誌刊行会  医中誌は、医学その他の図書館員 の方々である。冊子体、CD- ROM、Webと、そのときどきに様々な助言、要請、ときには叱咤。  随時、ユーザー会・検索講習会・管理者向け講習会等を開催。  検索ガイド・管理者向けガイド等を作成。
  67. 67. ● 医学図書館員との協同 NPO医学中央雑誌刊行会  日本医学図書館協会(JMLA)には協力会員として参加、委員会活動 等にも関わっている。
  68. 68. ● 東邦大学・医中誌 診療ガイドラインデータベース NPO医学中央雑誌刊行会  東邦大学との共同で、2014年4月にオープンしたフリーアクセスの データベース。  東邦大学で収集している書籍、また、ウェブサイトで提供されている 診療ガイドラインの情報と、医中誌で収集している雑誌に掲載された 診療ガイドラインの情報を一緒にしたもの。  本日現在、2,890件のデータを収録。  月間の訪問者数(トップページ表示回数)は約4,000人。
  69. 69. ● ログの解析-エンドユーザーの理解 NPO医学中央雑誌刊行会  エンドユーザーのニーズをつかむには、ログの解析が最も有効。  キーワードのランキングなどの全体的な動向とともに、ユーザー行動 を追う分析も。
  70. 70. ● 電子データ流通の促進(JATSの推進など) NPO医学中央雑誌刊行会  国内医学雑誌の電子化は相当進んだが、医中誌のデータ作成の上流工 程は依然として「紙の雑誌を入手し書誌情報等を外部業者にてパンチ 入力」が9割以上。  世界的には、JATS(Journal Article Tag Suits ; 学術論文XMLの 世界標準のタグセット)形式のデータの流通が進んでいる。医中誌で は日本でも早晩これが主流になると考え、データフローを設計してい る。  進めているデータフロー:出版社から入稿されたJATSデータを医中 誌Webに取り込むとともに、出版社の電子ジャーナルサイトに参考文 献リンクの機能を提供する。さらに、「JaLC(Japan Link Center)の会員として、出版社(準会員)のDOI、書誌情報、URLを JaLCに登録・管理する。((株)医学書院との間で、上記のデータ フローが実現している。)  「学術情報XML推進協議会(XSPA, XML Scholarly Publishing Assosiation)」に加入し、JATSの普及活動等に協力。
  71. 71. 出版社 71 JATS 医中誌 医中誌WebParser 書誌情報と抄録 参考文献情報 DOI URL 医中誌 LinkService JaLC 電子ジャー ナル Link to fulltext by DOI Get Citation data with fulltext link ● 電子データ流通の促進(JATSの推進など) NPO医学中央雑誌刊行会
  72. 72. ● MedicalFinderへの参考文献リンクの提供 NPO医学中央雑誌刊行会
  73. 73. ● JaLCへのDOI登録数 NPO医学中央雑誌刊行会 https://japanlinkcenter.org/top/doc/Summary%20of%20DOI%20Deposits.pdf
  74. 74. ● 医中誌Web API提供 NPO医学中央雑誌刊行会  医中誌Webのデータをよりフレキシブルに利用できるよう、2013年 より提供。「OpenURL」「Open Search」「SRU/SRW」の3種 類。  利用の事例 【業績集データベース】 大学における所属教員の業績集データベースへのデータ取り込みに利用 【I-dis】 国際医学情報センター(IMIC)の製薬企業の統合データベース管理 サービス。 【WEKO】 JAIRO Cloud(国立情報学研究所が提供する共用機関リポジトリさ0 ビス)で使用されている機関リポジトリモジュール。 【researchmap】 JST提供する研究者のためのポータルサイト。
  75. 75. ● 医書.jp への参加 NPO医学中央雑誌刊行会  医書.jpとは、医学書の版元が共同で運営する、医学の書籍・雑誌の配 信プラットフォーム。医学中央雑誌刊行会も、医学書院、南江堂、南 山堂、学研メディカル秀潤社と共に立ち上げメンバーとして参加して いる。  6月にサービス開始予定。医中誌は販売サイトの書籍検索を担当す る。(書籍への索引付けを行う。)  医中誌ユーザーは「日本の医学・医療」の情報を求める人々。即ち、 今後、医書.jpが提供するコンテンツの情報を求める人々。
  76. 76. おわりに NPO医学中央雑誌刊行会
  77. 77. 77 ● 今後の展開 NPO医学中央雑誌刊行会 「 医療従事者が必要としている情報を提供する」とのミッションを常に 念頭に。(尼子四郎が生きていたら?) 論説(オリジナル文献) 内国新報(国内文献)外国新報(海外文献) 学会 薬品 器械 新刊書籍
  78. 78. 78 ● 今後の展開 NPO医学中央雑誌刊行会 下記の課題・懸案に取り組みつつ、これまで述べた取り組みを継続してい きます。  雑誌の情報に加え、書籍の情報、さらにネットで流通するその他の情報 を視野に。  検索手法に関する検討。データマイニングによる関連情報の提供など。  「エンドユーザーによる利用」と「検索の専門家による利用」のバラン ス。検索機能やユーザーインターフェースの検討。  ワンコンテンツワンプラットフォームから、マルチコンテンツへ。  日本語と英語。  使いたい人が使える環境作り:一般の方への情報提供を含め。
  79. 79. そして… 日本の医療とともに歩みます。 ご清聴ありがとうございました NPO医学中央雑誌刊行会

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