大企業イノベーションに関する考察メモ

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大企業イノベーションに関する考察メモ

  1. 1. 「大企業 × イノベーション」
 に関する考察メモ インクルージョン・ジャパン 株式会社 All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc.
  2. 2. 本資料につきまして •  本資料は、Web上で反響を呼んだ記事
 「大企業でのイノベーションプロジェクトが失敗する3つの理由」
 http://inclusionjapan.com/article/enterinnovation/ の内容について、その要点をフラットに紹介したり、抜粋したりしやすいよ うに、表現などを加工し、とりまとめたものとなっております •  今回の資料については、こうした課題意識をお持ちになり、何かを仕掛け たいとされる方々に、社内・社外でのプレゼンテーションの場で抜粋して
 いただくなど、幅広くお使いいただければ幸いです All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. 2
  3. 3. アウトライン 大企業での典型的なイノベーション取組ステップ シリコンバレー型のイノベーション創出システム 大企業がイノベーションにトライするときの3つの障壁 All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. 3
  4. 4. 大企業での典型的なイノベーション取組ステップ ①チームの結成 ②アイデアの創出 ③投資対象の選別 :継続検討案 領域B 領域C 調査 領域A 新 規 性 ー 商品企画 部門 ー ー 営業 部門 ー ー :不採用案 ④市場へ本格投入 調査 ? ? 調査 システム 部門 研究開発 部門 市場規模 社内混成チーム ■部門横断で、新ビジネス ■社内混成チームは、通 常の仕事の延長線上で 創出プロジェクトが結成 のMTGを実施 ■ブレスト等を踏まえて、 可能性のありそうな領域 を調査 All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. ■ビジネス案を市場規 模と“新規性”で経営陣・ マネジメント層が評価 4 ■市場規模を狙って、
 反応の鈍いマスマーケッ トにいきなり訴求しようと する
  5. 5. 新規事業開発に関わった経験者の声 •  前職時代の新規事業メンバーは、そもそも、「描いた理想像」に向かって メンバーの意識をむか わせるための「チーム醸成」という名のコミュニケーションコストが膨大にかかっていた記憶が鮮 明です。(30代女性:元大手広告代理店勤務) •  どの程度まで本業を壊すイノベーションをするつもりなのかを最初に定義せずに始めると自己規 制がはいって、結局十分イノベーティブではない意見しかでてこない=ガバナンスの問題かと。 (30代女性:大手外資系IT企業マネージャー) •  大手企業さんとイノベーションプロジェクトを進める際も、キャズム理論のサイクルが頭にないた め、ややもするとアーリーアダプター層ではなくいきなりメインストリーム層に投げ込みそうになり ます。また、シード・アーリー・ミドル・レイターといった、事業立ち上げプロセスのイメージ感がな いまま進めてしまいがちなのも感じています。(20代男性:大手メーカーでのイノベーションプロ ジェクト担当コンサルタント) •  一発必中が求められるからこそ、大胆に進められないジレンマがあります。(30代男性:金融機関 での新規事業開発プロジェクトリーダー) •  研究所発の技術を事業部が製品化する腹をくくれないってことが問題のような気がします。俗に いうデスバレーですね。事業部のボスは、言ってしまえば、現状の延長戦上で戦えば十分(精一 杯)で、自分がいるうちには戦力にならないイノベーティブな新製品なんて、失敗する可能性が高 いからやるだけ損なんだよね。(30代男性:大手メーカーの研究開発チームマネージャー) All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. 5
  6. 6. シリコンバレー型のイノベーション創出システム ①チームの結成 ②アイデアの創出 ③投資対象の選別 ー 事 業 性 ー ー :解散チーム 顧客 ー ー :投資対象チーム ④市場へ本格投入 F E D C B A 初期顧客数 ■特定のホットテーマ・ ホットチームに、有能な 人材が集結する ■「熱意」「好奇心」がドラ イブとなる ■熱意をベースに、プロ トタイプ(試作品・試作案) を次々と顧客候補にぶ つける ■自律分散的にチーム が検討・試作を繰り返す All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. ■初期顧客を獲得した、 ごく一部のチームが、
 集中的投資の対象へ ■経験値の高い投資家 が、「事業性」に関して
 投資判断を行う 6 ■初期顧客を足がかり に、投資によって顧客層 を加速度的に拡大する と同時に、収益力強化 が推進される
  7. 7. シリコンバレー型イノベーション創出プログラムに関するコメント •  テラモーターズ 徳重徹 社長(シリコンバレーにてVC経験有り) 「シリコンバレーは、パッパラパー、綺麗な言葉でいうと、ビジョナリーな 人が中心にいる。本気で言わないと、周りをインスパイアーできない。」 「シリコンバレーは、成長ステージごとに社長が変わる。0⇒1と、1⇒10 と、10⇒100ができる人は、違う。」 •  アイデアを考えるのは、実はだれでもできることで、そのアイデアの根幹 のところの価値を誰よりも認識し、それを言葉や形にできなくても、周りか らの攻撃があっても、守り通して、それを言語化し、また、プロダクトや サービスとして形にしていく。それらを個人やチームがリスクを負ってやっ ていくことが大事。(40代男性:日米でソフトウェアベンチャーを起業し、 RedHerring100などの受賞歴あり) All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. 7
  8. 8. 大企業がイノベーションにトライする際の主要障壁 ①チームの結成 ②アイデアの創出 ③投資対象の選別 ④市場へ本格投入 F E D C B A 初期顧客数 「社外の最高の人材を   巻き込めない」   「プロトタイプはご法度」     「多死を容認できない」     ・接点がない   ・惹きつけられない   ・受け入れ環境がない ・自社の常識が発想の幅   ・未完成品は世に出せない   ・顧客とのやり取りが苦手   ・解散チームは叱責対象   ・成功チーム出現を待てない   ・初期顧客市場が小さい   All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. 8 ー 事 業 性 ー ー :解散チーム 顧客 ー ー :投資対象チーム
  9. 9. 障壁1「社外の最高の人材を巻き込めない」 •  •  •  •  通常の取引関係の範囲を超えた、社外の一流の人材との接点がない いわゆる「多様性」の観点で、どのような分野の人材を加えるべきか分からない 社外の人材を巻き込むことの必然性の実感値が薄い 人事制度等の制約で、社外人材を惹きつけるインセンティブを提供できない 【経験者のコメント】 社内の優秀とされる社員で形成され、社内リソースで実行されるものとされているため、 社外の人を巻き込んでやるというのが承認されない文化かと思います。お前らでやり たい、やると言ったのに、社外の人を呼んでやるとは何事だ、みたいな。(30代女性:IT 系企業で新規事業プロジェクトに従事経験) 社外の人を入れたときに、社内情報のIPに極度に敏感になり、出し惜しみになることも 多いです。外部業者との過去の協業事例に、重要な社内情報の流出が疑われる事案 があり、「アツモノに懲りて」ではないですが、社外とのコラボレーションに否定的になり やすい。(40代男性:大手食品メーカー役員) All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. 9
  10. 10. 障壁2「プロトタイプができない」 •  社内での暗黙裡の常識・通常業務での経験による、発想の幅が狭まる •  「未完成品」を社外の一般顧客に見せることへの抵抗感が存在する •  「試作→顧客→見直し→試作」を高速で繰り返すノウハウや経験が足りない 【経験者のコメント】 前職時代、まさしく「最高のプロトタイプ」をつくるために活動していたと思います。 もはやプロトタイプと呼べない状態くらいまで創りこんで、それから外部にだして いく、というのが実態でした。(30代女性:大手広告代理店で新規事業開発に従 事) All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. 10
  11. 11. 障壁3「多死を容認できない」 •  新規事業開発チームも通常業務と同様に、「成功する前提」で評価される •  短期的評価のため、失敗例の積み重なりがプロジェクト全体を中止へ追い込 む •  相対的に、日本国内の市場は初期顧客層が薄く、手応えを掴むのが難しい 【経験者のコメント】 大企業になれば、投資家・株主への説明責任などで、より投資の正当性を責めら れる状況が生まれます。なので、説明しにくい投資はやりにくい枠組みがあるわけ です。(前出の大手食品メーカー役員) 個人的に捉えている大企業からイノベーションが起きづらい本質は、経営者が変 化を嫌い、挑戦量が重視されていないことにあると感じています。(30代男性:上場 企業社長) All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. 11
  12. 12. (参考)こうした課題感への世の中の実感値は高い •  本内容をまとめた記事( http://inclusionjapan.com/article/enterinnovation/ )は、
 掲載後一週間で、閲覧総数が21,474人、平均閲覧時間6分40秒という
 アクセスを記録するなど、高い関心と注目を集める All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. 12
  13. 13. ICJより •  ICJ(インクルージョン・ジャパン株式会社)では、本内容に提示しているイ ノベーション・インキュベーションに関わる分野で、大企業・ベンチャー企 業・投資家、あるいはデザイナーやアカデミックな領域の方々を巻き込み、 継続的に様々な研究・取り組みを行っています •  この分野での課題に直面している、取り組んでいるといった方々は、
 どうぞお気軽に、下記ページよりコンタクトいただければ幸いです。 http://inclusionjapan.com/ All Rights Reserved ⒸInclusion Japan, Inc. 13

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