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オープンデータから消防水利図を作成してみた

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オープンデータから消防水利図を作成してみた

  1. 1. オープンデータから 消防水利図を作成してみた 空間情報開発グループ 石崎 一隆 2018年6月23日
  2. 2. 自己紹介 2 • 名前:石崎 一隆(いしざき かずたか) • 会社:北海道地図株式会社 • 場所:北海道旭川市台場 • 部署:空間情報開発グループ • 業務:FOSS4G、商用GISを利用したシステム開発 6/22は「PythonとQGISで簡単処理」ハンズオン担当しました • Twitter:@ik_mk2 • Facebook:
  3. 3. 会社紹介 3 https://my.matterport.com/show/?m=ZvpvM5zyVMd&brand=0&lang=jp
  4. 4. 発表の流れ 1.消防水利について 2.消防水利図について 3.データについて 4.消防水利図作成 4
  5. 5. 5 消防水利について
  6. 6. 1-1 消防水利とは 6 • 消防水利とは消防活動に必要な水を利用する 施設の事を言います。
  7. 7. 1-2 消防水利の施設とは 7 • 消化栓 • 防火水槽 • プール • 河川 • 海、湖 • 井戸 • 下水道
  8. 8. 1-3 消防水利の基準 8 消防水利の基準は以下の通り定められています。 第三条 消防水利は、常時貯水量が四十立方メートル以上又は取水可能水量が毎 分一立方メートル以上で、かつ、連続四十分以上の給水能力を有するもの でなければならない。 「出典元:総務省消防庁」 第六条 消防水利は、次の各号に適合するものでなければならない。 一 地盤面からの落差が四・五メートル以下であること。 二 取水部分の水深が〇・五メートル以上であること。 三 消防ポンプ自動車が容易に部署できること。 四 吸管投入孔のある場合は、その一辺が〇・六メートル以上又は 直径が〇・六メートル以上であること。
  9. 9. 1-4 消防水利の設置基準 9 第五条 消防水利は、市街地(消防力の整備指針(平成十二年消防庁告示第一号)第二条第一号に 規定する市街地をいう。以下本条において同じ。)又は準市街地(消防力の整備指針第二条 第二号に規定する準市街地をいう。以下本条において同じ。)の防火対象物から一の消防水 利に至る距離が、別表に掲げる数値以下となるように設けなければならない。 市街地又は準市街地以外の地域で、これに準ずる地域の消防水利は、当該地域内の防火 対象物から一の消防水利に至る距離が、百四十メートル以下となるように設けなければなら ない。 「出典元:総務省消防庁」 別表 平均風速\用途地域 年間平均風速が 四メートル毎秒未満のもの 年間平均風速が 四メートル毎秒以上のもの 近隣商業地域 商業地域 工業地域 工業専用地域 100m 80m その他の用途 地域及び用途地域の 定められていない地域 120m 100m
  10. 10. 10 消防水利図について
  11. 11. 2-1 消防水利図とは 11 • 消防水利図は消防水利について調査する為 の地図です。 • 消防水利の基準の第5条を満たす様に地図を 作成します。
  12. 12. 2-2 メッシュの考え方 12 • 例えば、年間平均風速4m/s未満の商業地域 は防火対象物から1の消防水利に至る距離が 100m以下となるよう消防水利を設けなければ なりませんので、消防水利を中心半径100mの 円を書いて、メッシュを作成すると一辺は140m となります。 140m
  13. 13. 2-3 メッシュの1辺の長さ 13 用途地域 年間平均風速 一辺の長さ 近隣商業地域 商業地域 工業地域 工業専用地域 4m未満 140m 4m以上 113m その他の用途地域 及び用途地域の 定められていない地域 4m未満 170m 4m以上 140m 市街地又は準市街地以外 の地域でこれの準ずる 地域 200m
  14. 14. 14 データについて
  15. 15. 3-1 作成の為のデータ 15 • 消防水利図を作成する為のデータを集めます。 – 建物 – 市区町村界 – DID(人口集中地区) – 用途地域 – 消化栓、防火水槽
  16. 16. 3-2 消化栓、防火水槽 16 • 北海道内で消化栓、防火水槽のオープンデータを 探しました。 ありました。室蘭市さん。
  17. 17. 3-3 オープンデータの利用 17 国土数値情報 http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/ ・用途地域 ・DID人口集中地区 ・市区町村界 基盤地図情報 http://www.gsi.go.jp/kiban/ ・建物 室蘭市オープンデータ http://www.city.muroran.lg.jp/main/org2260/odlib.php ・消化栓 ・防火水槽
  18. 18. 3-4 国土数値情報 18
  19. 19. 3-5 基盤地図情報 19
  20. 20. 3-6 室蘭市オープンデータ 20
  21. 21. 21 消防水利図作成
  22. 22. 4-1 QGISの用意 22 • QGISを用意します。 • 3.x系で再作成したかったのですが、 間に合いませんでした。 • 2.18で紹介します。
  23. 23. 4-2 システムの構成 23 • QGIS 2.18 • PostgreSQL 9.4/PostGIS 2.1 • プラグインはpythonで開発
  24. 24. 4-3 地図の前提 24 • 年間平均風速が四メートル毎秒以上の ものとして計算 • メッシュは用途地域内 113m、DID地域 140m、 その他 200mとして作成 • 自然水利、無限水利はオープンデータで存在 していなかった為、任意に作成
  25. 25. 4-4 QGISで作成 25
  26. 26. 4-5 QGISで作成 26地理院地図を重ねた場合 「国土地理院の地理院タイルを利用」
  27. 27. 4-6 QGISで作成 27 「国土地理院の地理院タイルを利用」 拡大した場合
  28. 28. 4-7 Pythonでプラグイン 28 • Pythonでプラグインを作成しています。
  29. 29. 4-8 プラグインの機能 29 • 用途地域、DIDから113m,140m,200mのグリッド作成 • 消防水利、建物から消化栓、防火水槽、水利無し等の 色分けグリッド作成 • 算定表の作成 近隣商業地域、商業地域、工業地域、工業専用地域 その他の用途地域及び用途地域の定められていない地域 市街地又は準市街地以外の 地域でこれの準ずる地域 消化栓 防火水槽
  30. 30. 4-9 算定表 30
  31. 31. 4-10 プリントコンポーザ 31
  32. 32. まとめと課題 32 • 消防水利情報がオープンデータで公開されて いれば消防水利図は作成可能である。 • 消防水利の有無の把握が可能である。 今後の課題 • 風速への対応 • 耐震性防火水槽への対応 • QGIS3.xへの移行
  33. 33. ありがとうございます 33 TEL:03-5216-4833 info@hcc.co.jp

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