17. フェーズ1:デジタルニーズの識別
• デジタル化の目標を定義する。( A )
• 共通の目標に向けてKPIを作成する。
• プロバイダー、顧客に割り当てる資金量を決定する。( A )
• システムの複雑性を理解し、全体的視点から通常見えない新た
な可能性や機会を確認する。( B )
17
「統括チームは、戦略的ニーズを設定し、ビジネス分析を
実施する責任があります。・・我々のアプローチは、テクノ
ロジー主導でもデータ主導でもなく、ビジネス主導です。」
「我々は、プロセスからビジネスを見ることにより、どのよう
にそれらの業務を改善できるかを高いレベルから開始する
必要があります。・・」
A
A
B
18. フェーズ2:デジタル化価値の優先順序付け
• デジタル化の機会を選択しコンセプトを設計する。( A )
• 複雑さに関するコストと期待収益をバランスさせる。
• どのような新しい技術にアクセスできるか、何をカスタマイズ
すべきかを評価する。( B )
• ソリューションの実装と使用に関する概念レビューに従事する。
( C )
18
「まず、10〜50の異なる顧客の問題を特定し、そのうち
の1つを選択して、価値提案の構築から開始します。(どう
すれば作れるか?どうすれば問題を解決できるか?)」
「プロセス全体を通して、私たちは常に制作スタッフとミー
ティングを行い、さまざまなソリューションについて話し合い
ました…(あれまたはこれをどのように望みますか?)」
A
B
C
19. フェーズ3:マイクロサービスの開発
• 要件追加などによる繰り返し設計の発生も考慮して検討する。
( B )
• 要件を早い段階では凍結せず、要件の最終セットはプロバイダー、
顧客両サイドからの入力によって繰り返し開発する。
• 運用上の価値を確認するためのテスト、改善サイクル作業をかな
りの量想定する。( B )
• AIや自動化ソリューションアプリなど最適化を行うものに対して
も新しい作業手順を想定する。( C )
19
「データとデジタル環境を計画するために必要な時間・金
を適切に投資することをいとわない顧客が必要です。・・彼
らからの大きなコミットメントを必要とするからです。」
B
B
C
20. フェーズ4:マイクロサービスの実装
• マイクロサービスの実装を組織からの賛同を得ながら管理する。
( A )
• 実装サポートの提案と基盤技術の改良に注力する。 ( B )
• デジタルシステムの使用方法と作業プロセス、ルーチンを改善す
る体系的トレーニングを行う。( C )
20
「・・それはトップマネジメントからの真のビジョンとコミットメ
ントを必要とします・・。」
「大規模な実装では、コストが手に負えなくなる可能性が
あるため、顧客とやり取りできる人が現場にいるでしょう」
「テストでは、eラーニング、試運転トレーニング、教室での
トレーニングと現場でのトレーニングを行っています。」
A
B
C
21. フェーズ5:マイクロサービスの評価
• マイクロサービスのパフォーマンス監視と価値の実現、運用上の
収益性評価に重点を置く。( A )
• この段階では価値拡大の機会を探索することに注力する。( B )
• マイクロサービスは定期的に改良が必要である。
• 運用に加えて、運用学習を捕捉しソリューションのパフォーマン
スを定期的に確認する。 ( C )
21
「顧客は価値を得た場合にのみ毎月支払うことになります
…。KPIが満たされていない場合は、顧客は契約をキャン
セルする可能性があります。」
「毎月の運用会議を開催します。そこでは何を改善する
必要があるかについて良い洞察を得ることができます。ま
た、顧客の関与を長期に渡って維持できます。」
A
B
C
44. 文献
• 2節は主に、David Sjödin et al., An agile co-creation
process for digital servitization: A micro-service
innovation approach, Journal of Business Research
112 (2020) 478–491を参考に加筆、修正した。
• 3節は主に、Stefanie Paluch et al., Stage-gate and
agile development in the digital age: Promises, perils,
and boundary conditions, Journal of Business
Research 110 (2020) 495–501を参考に加筆、修正した。
• 4節は主に、Alexey Sklyar et al., Organizing for digital
servitization: A service ecosystem perspective, Journal
of Business Research 104 (2019) 450–460を参考に加
筆、修正した。
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