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20130421 meshとグローバル企業から学んだこと
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調査季報171号 31p
Mar. 8, 2013
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ブリコラージュで「荒地」を行こう ~「情報」を起点に新たな「なりわい」創発を NPO 法人横浜コミュニティデザイン・ラボ理事 宮島 真希子
裕樹 杉浦
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横浜コミュニティデザイン・ラボ代表理事 at 公益財団法人かながわ生き活き市民基金
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調査季報171号 31p
コ ラ ム
ブリコラージュで「荒地」を行こう ∼「情報」を起点に新たな「なりわい」創発を NPO 法人横浜コミュニティデザイン・ラボ理事 宮島 真希子 たない人たち=聞こえない声=の動向をどのように把握 1 はじめに し、どのような方法で意思を把握していくのかという課 1970年代に幼少期を過ごしていた世代は「ケンちゃん 題は依然残る。 シリーズ」と呼ばれるテレビドラマを見たことのある方 誰かが、何かを使って「代弁者」とならなくてはなら もおられるだろう。 「ケーキ屋」などを営む自営業の夫 ない。「誰かが」は、まだ見えていないが、 「何か」につ 婦とその子どもたちが、商店街などを舞台に小さな騒動 いては大きな鉱脈が存在している。 を巻き起こしては解決する小学生向けのストーリーだ。 それは自治体や国が集めている膨大な「データ」だ。 「コミュニティ経済」と聞き、都市に育った私は、街中 公が持つデータを整理し、多様なセクターが活用可能な に「小さな雇用」があり、高度成長期に人気があったそ 形に公開するという「オープンデータ」の動きは、東日 のドラマシリーズをふと思い出す。けれど、2012年の私 本大震災以降、加速している。公共データは、私たちの たちは、そこからずいぶん遠くまで来てしまった。街の 社会の「弱いところ・もろいところ、強いところ・素敵 風景も、働き方も大きく変化したこの50年。今、横浜と なところ」が埋め込まれた「鉱脈」だ。 いう都市をホームに、 「地域情報化を通じて、まちを元 こうした観点から、ラボでは、2012年11月に発足した 気にしたい」と活動を続ける私たちは、どのように社会 「横浜オープンデータソリューション発展委員会」の中 を理解し、何に軸足を置いてこれからアクションをデザ で、事務局の役割を担い、多様な参加者とともに「社会 インしていけばよいのか。私たちが生きる社会を俯瞰し の変化を映す鏡」である公共データの実践的活用を考え たのち、 「なりわい」と「オープンデータ」という言葉 る場を創りつつある。 を補助線として、考えてみたい。 4 ブリコラージュで変化を起こそう 2 徒手空拳、1人からの発信 「唯一の正解」がなくなり、孤立していく状況を私た これまでの数十年間、緊密だった会社や学校、地域、 ちは不安に感じている。それは「未知の“荒地”に1人 家族の結びつきが緩まり、放っておけばバラバラになっ で進んで行かなければならない」と思ってしまうからか ていく時代。個をつなぎとめる新たなセーフティネット もしれない。 はどこから編まれていくのだろうか。 その不安定な状況のなか、地域になりわいの種=さま その端緒の1つが、 「インターネットにある」と、 「あ ざまなプロジェクトを生み出していく仕掛けが求められ えて」言い切ってしまおう。 ている。道を拓いていく「種」は、オープンデータの中 インターネットは「貧者のメディア」と言われる。携 にもあり、当事者の発信の中にもあると、私たちは考え 帯電話1台、あるいはネットカフェからでも、言葉や画 る。 像、動画を全世界に発信することができるからだ。 ブリコラージュという言葉がある。 「寄せ集め」 「その 紙代も印刷費も配達コストもかからない。情報通信技 時あるもので間に合わせる」という語義を持つ仏語だ。 術(ICT)は、当事者の孤独なつぶやきを安価に、たち 組織やグループの既存の境界線をあえてぼやかし、 「共 まち世界につなぐことを可能にした。これは、ある状況 通の関心を持つ」というそこだけでつながる「個の寄せ に苦しむ人の言葉や画像が、同じ行き詰まりを抱えた人 集め」 。情報を「種」として多種多様な試みを仕掛けて に届く可能性が高まったということ。それは「同じ関心 いくときに、地域コミュニティのなかにたくさんの「ブ 事」を核とし、新しい細胞ができていくような有機的な リコラージュ」が生まれ、対話の場が複層的に発生する つながり=連帯=の始まりでもある。 ことが、 「なりわい」の創造につながる。 横浜コミュニティデザイン・ラボ(以下ラボ)は、イ ラ ボ は、2011年 4 月、 東 日 本 大 震 災 発 生 直 後 に、 ンターネットメディア「ヨコハマ経済新聞」 (ハマ経) NPO 会員のつながる場としてのシェアスペース「さく を2004年から運営してきた。 専属ライターは1人だけで、 らWORKS<関内>」 を立ち上げた。現在、約30の個人 ・ あとは様々な市民が取材・発信した記事7500本余が蓄積 法人がそれぞれの 「なりわい」 を成り立たせながら、日々 されている(2012年11月27日現在)。ハマ経は、「媒体」 対話を重ねている。その化学反応から、新たなイベント という役割だけでなく、市民が「取材」という手法で地 が企画され、本が出版されるなど、小さくても顔の見え 域に入り、 「発信の担い手」となる試みの場を提供して る「仕事」が生まれ始めている。 いる。 そして私たちは、そうしたコミュニケーションが活発 分散する個が、再び「関心」を核に凝集に転じ、さら 化する状況が、 「経済」だけでなく「人のつながりによ に変化を起こす連帯へと向かう時、その動きは「まず、 るセーフティネットの再構築」という観点からも、この 当事者の発信から始まる」と、私たちは信じている。 横浜を強靱にすると考えている。 3 「声なき声」の鉱脈が「オープンデータ」 さまざまな「当事者」のつぶやきは、ソーシャルメディ アなどで伝わりやすくなった。ただ、そうした道具を持 31 ■ 特集・コミュニティ経済
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