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20160321 open glam_福島公開用

at FANTASISTA AND PARTNERS CO
Mar. 21, 2016
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20160321 open glam_福島公開用

  1. 1 Open GLAM Japan 博物館をひらく-東京工業大学博物館編 2016年3月21日(月) 歴史資料を拓く -制度と慣例のあいだ- 京都府立図書館 福島 幸宏(fukusima-y@nifty.com)
  2. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 2 本日の構成 0.自己紹介 1.歴史資料とは? 2.その制度 3.その慣例 4.まとめと提起
  3. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 3 0.自己紹介 本日申したいこと 資料を独占するものに禍あれ 資料を公開するものに幸あれ
  4. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 4 0.自己紹介
  5. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 5 0.自己紹介 • 京都府立図書館 総務課 企画調整係 2015年4月~ – サービス計画・システム構築・企画・調整・広報など • もとは日本近現代史専攻 – 大学院時代に 非常勤講師/自治体史編纂 • 京都府立総合資料館 2005年4月~2015年3月 – 歴史資料課 行政文書担当 → 庶務課 新館担当 – いわゆる Archivist的な仕事 – 近代行政文書の文化財的修理・昭和戦前期資料の公開・京都市明細図の活用 – 東寺百合文書の記憶遺産登録・cc byでのweb公開 →Library of the Year 2014 →詳しくはwebで http://researchmap.jp/fukusima-y/ →本日は上記の経験をもとに報告 「歴史資料」をとりまく「雰囲気」をお知らせすることに主眼
  6. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 6 0.自己紹介 身を/身内を切る話 実例なしにはわかりにくいけど、実例を 出すと報告者の社会生活に大ダメージが 分派/周縁の存在(日本歴史学協会常任委員なんですけど…)が、 主流派の課題を剔出する報告に ですので、
  7. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 7 0.自己紹介 空気を読んでツイートなりなんなり してください あと、怒らないようにお願いします
  8. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 8 1.歴史資料とは? • 歴史資料? – 歴史学・民俗学・考古学などの検討対象になる資料 – 古文書などアーカイブ資料のイメージ? – ユネスコ世界記憶遺産 「山本作兵衛炭坑記録画・記録文書」「御堂関白記」「慶長遣欧使 節関係資料」「舞鶴への生還」「東寺百合文書」 • 歴史資料の拡大(重要文化財指定に見る) – 一括のアーカイブ資料・古写真・科学技術資料など – 指定分野としての新設 1975年 まずは近世資料から – 20世紀の紙資料の指定 2002年 京都府行政文書 – 量産の蒸気機関車 2016年 233号蒸気機関車
  9. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 9 1.歴史資料とは? • その所在 – 寺社・もと名望家の家屋・個人宅 – 公的機関 • GLAM • 大学 • 役所などなど • 歴史資料を拓くとっかかりとしての公的機関 – 私立・法人・財団でも「公的機関」(ですよね?) – 寺社や個人資料は財産権との関係で難しい • 「収集権」設定に対する反応
  10. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 10 2.その制度 • 図書館法・博物館法・公文書館法における資料の扱いの違い 国立国会図書館関西館図書館協力課編2008『地域資料に関する調査研究』 • 公文書等の管理に関する法律(2009年7月) – 第二条 6 この法律において「歴史公文書等」とは、歴史資料として重要な公文書そ の他の文書をいう。 • 統一的な歴史資料に関する取り扱い基準や取り決めは?
  11. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 11 3.その慣例 • 網野善彦1999『古文書返却の旅』(中公新書)の 衝撃 – 歴史資料界隈?にとっては、内容が、ではない – 「権威」による資料収集とその放置の状況が誠実に赤裸々に記述 – どこにでもある状況が広く公開されたこと • いくつかの個人的経験から – 地域調査で出会った「借用書」の話 – 「四百年前社寺建物取調書」「社寺取調図」「京都市明細図」の公開 – 百合文書web公開と以後の話 – 現状では資料公開・共有化の手法に大きな変革はまだない – その阻害要因と見通しは?
  12. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 12 4.まとめと提起 • 「もはや、19世紀ではない」 – 専門性を尊重しつつ、その独占から資料を解放する – 各所での胎動や「総合資料学」の動向 – しかし、なかからだけでは変えられない • Wikipediaに対する期待 – 歴史資料の迷宮への入り口に • 一方で歴史資料の拓き方でGLAMを評価する – GLAMの経営評価の基準にできないか – 新しい評価の軸として – オープンデータの 5つ星スキームになぞらえて
  13. 京都府立図書館 福島幸宏(fukusima-y@nifty.com)2016/03/21 13 4.まとめと提起 歴史資料公開度の5つ星スキーム(素案) ★ 歴史資料のメタデータをオープンライセンスかつ構造化データでWeb上に公開しま しょう(まず存在告知) ★★ 歴史資料(現物)への正当なアクセスを保障しましょう(手続きの明確化) ★★★ 歴史資料の画像をオープンライセンスかつ無料でWeb上に公開しましょう (再利用の保障) ★★★★ あなたのデータをより大きなデータベースなどに提供しましょう(共有化の推進) ★★★★★ システムは非独占の形式を使用し、資料ごとにURIを付しましょう(永続性の保障)
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