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第4回バイオバンク連絡会 質疑応答録
○開催日時: 平成 30 年6月9日(土)13 時 30 分~17 時 30 分
○開催場所: 日本医療研究開発機構 20 階 201会議室
○テーマ:試料に付随する情報の取扱い事例をもとに試料管理について考える
○登壇者:
国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第三部 室長
メディカル・ゲノムセンター バイオリソース管理室 室長 服部 功太郎 様(座長)
東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 教授 峯岸 直子 様
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 教授 松田 浩一 様
岡山大学 医歯薬学総合研究科 クリニカルバイオバンクネットワーキング事業化研究講座
准教授 森田 瑞樹 様
国立国際医療研究センター 理事長特任補佐 情報基盤センター長、センター病院 医療情報管理部門
部門長 美代 賢吾 様
国立長寿医療研究センター メディカル・ゲノムセンター データ管理部長、臨床研究推進部 医療情報室長
渡辺 浩 様
○概要(注:Qは質問、Aは回答、Cはコメントについての各発言を指す。)
※略称表記:「バイオバンク」は「BB」、「データベース」は「DB」、「ナショナルセンター」は「NC」と省略表記
【テーマ趣旨・論点説明、国立精神・神経医療研究センターの事例紹介 議論総括】
・ユーザが求めるデータ(どこまで深いデータを要望しているのか)については、公開するDB(検体があるかど
うかを調べるためのカタログレベル)と詳細な深い情報の付いたDBは分けて考えるべき。
Q1:悩みの種はユーザが求めるカタログデータ。6NCでNCBNに出している共通カタログでは足りなく、更に詳
細に出して欲しいという要望あり。カルテに紐付いた詳細情報が売りだが、匿名化したとしても外には出せな
い。外に出すためには人間の手が入らざるをえない。外に出す情報と中のDBを切り離して開発してしまうと後
で大変になる。全体像として内部のユーザに対してわかりやすいDBを作りつつ、横断的DBを含んで考える。
企業ユーザが使いたい詳細DBを作ることと共通のカタログDBを作ることを慎重にしないと、2つが泣き別れに
なる。同期が大変になる。そう言った観点から横串を通していくということ、アカデミアBB、NC BB、メガBBを
つなぐ。それとそれぞれのユニット内での詳細データをどう整合性を取っていくのか? 情報の深さにはレベルが
ある。NCBNで公開しても大丈夫な内容とより繊細・複雑なものを分けて、その両方をいっぺんに議論してい
かなければ難しいのではないか? 試料が違うと、情報も違い、統合できなくなる。ICD10のような共通化で
きるところは必ずあると思うが、それをどこに設定するか、あまり浅いところだけに制限してしまうと、実際検索す
るものとして使えないものになってしまう。そのような基準をNCVC内でも作ろうとしているが、NCBNと整合性
を付けないと手間が増えていくだけで大変だと思っている。
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第1部 試料の品質に関わる付随情報と標準化
【ToMMoの事例紹介(LIMSを使った試料付随情報の管理) 議論総括】
・測定前過程で、どういう条件で放置したらどういう結果が出たかというトライアルで検討したデータが各機関に
あるのではないかと思う。「あるものを集めた」検討結果の一覧表を共有して欲しい。測定前過程で結果が
決まってくる。プレアナリシスがとても重要。NGSの分析妥当性の必要要件に書き込みたい。
Q2:測定前過程で結果が決まってくる。プレアナリシスがとても重要。今、NGSの分析妥当性の必要要件をや
っているが、施設によって固定時間が違うと、取れたり取れなかったりが直に出てくる。ToMMoで相当検討さ
れてきていたと思うが、どういう条件で放置していたらこういう結果が出たかという検討結果の一覧表があれば
共有していただくと良いテキストになる。NGSの分析妥当性の必要要件に書き込みたいと思っている。基礎
検討したデータがあれば、ぜひ教えて欲しい。病理学会で作成されている資料の最初の中にも条件を振って
DNAがきれいに取れた・取れなかった等、検討はいろいろやられているが全体が見えた事がない。是非アプロ
ーチできないか?
【バイオバンク・ジャパンの事例紹介 議論総括】
・配付までを3ヶ月以内に目指す過程は大きく以下の3つ:
1) 試料の選択の段階を早めた。お試しで使いたい人向けのパネルを用意。
2) Web審査へ移行予定。NBDCの審査に2週間を参考に1ヶ月以内を目指す。
3) 配布手続き、契約を迅速化。1ヶ月以内、トータル3ヶ月以内を目指す。
・毎年の採取時に臨床情報も収集している。
・臨床情報提供の費用は、プロセッシングや人件費の費用として1件20万円(アカデミア:10万円)。
Q3:6ヶ月から3ヶ月以内の配付を目指すとのことたが、具体的な話を教えて欲しい。
Q4:臨床情報を提供する費用として1件20万円(アカデミア:10万円)とあったが、どういう費用か?
Q5:糖尿病等で10回採取されている例があったが、それぞれに付随情報は10回とも付いている?
Q6:年度毎というのは、採取された時点での情報か?
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【バイオバンク試料の付随情報の標準化動向:SPREC, MIABIS, BRISQ 議論総括】
・SPREC、MIABIS、BRISQの利用は日本ではほとんど無し。
・SPREC(Standard PREanalytical Code)は、試料採取から凍結保管するまでの時間、遠心条件、処
理温度等の情報を階層化して共通のコードにしたもの。品質を考慮したコードであるが、コードと実際の品
質との相関はほとんど調べられていない。
・BRISQ(Biospecimen Reporting for Improved Study Quality)は、研究報告の質を高めるため
の枠組みで、研究報告に含める項目が決まっているが、記述方法が決まっていない。
・MIABIS(Minimum Information About BIobank data Sharing)は、バイオバンク情報を共通化
するための最小データ項目。最小と言いつつ項目が多いが、どの項目もあくまでRecommendationであ
り、必須とはされていない。
Q7:目的の違う3つの標準化コードを使っているが、どのくらいの利用シェアがあるのか?
Q8:Best practiceのガイドラインみたいなものは示されているのか?
Q9:BBJはナショナルBBとして、外からバンクを受け入れようと考えている。受け入れ段階でこういった項目を医
療機関から集めるよう努力すべきと示す方が良いという事か?
Q10:SPRECは、ユーザ側からするとマーカー開発を統計で使う共変量等で使うイメージか?
Q11:ユーザサイドには定量的なデータを提供することか?
Q12:MIABIS 2.0 Core以外の部分が公開されない理由は何故か?
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第2部 試料に付随する臨床情報
【国立国際医療研究センターの事例紹介 議論総括】
・名寄せの倫理的問題は、各病院で同意を取る時に承諾を得ることで解決できるのではないか。医療等ID
が今後検討されていく予定であり、これを統一IDとして利用できる可能性がある。
・各医療機関が厚生労働省の定める標準コードを使っていれば、それで横断検索、横串刺が可能。今のと
ころ、医療機関側には標準コードを使うインセンティブがなく、労力のみが発生するため導入が進んでいな
い。標準コードを使う理解が進んでいない。
・文字情報の取扱いについては、2つの流れがある。
1)テキストデータから自然言語処理で解析して項目抽出
2)テンプレートとして構造化
J-Dreamsはテンプレートで構造化してカルテを抜き出すので、BBに必要なカルテ情報が、取り出して使
いやすくなる。
Q13:名寄せの問題。病院内だけの患者であれば何とか考えられるが、ボランティアやA、B病院両方にかかっ
ている、あるいはA病院にかかっているが病気が違う等、患者のコントロールが自分になければならないというの
があるため、そのあたりのkeyを何にすべきか?
Q14:横断検索をすると項目等の問題が増えてくる。具体的には統一しないといけない。統一は検索ごとに統
一を毎回毎回やり直すようなシステムを考えるか? それとも標準的なNomenclatureを作ってStorageの
段階でと考えているのか?
Q15:NCGMで作っているシステムが、岡山大学やToMMoと連携して作られたという事だが、共通の識別コー
ドとか出来上がっているのか?
Q16:NCGMでは、たくさんある保険病名から本当の病名を寄り分ける方法を何かしているのか?
Q17:検査値とか診断名は比較的DB化しやすいと思うが、文字情報はなかなか。記載の対応で、HbA1cだ
けでも施設によって変わってくる。他の情報についてDB化するにあたり、どのように取り組まれているか?
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【国立長寿医療研究センターの事例紹介 議論総括】
・BBの仕組みを作る時にはmoduleを作って、単一機能毎に小さなプログラムを作ってUpdateを繰り返す。
割と小さなmoduleについては、仕様を確定しやすい。複雑なワークフローを作る時はmoduleを組み合わ
せる事によって大きな仕組みにしている。ある程度、内製化してもDocumentを残しやすい。永続性を担
保しやすい。ただし、製品(Filemaker)のversionの問題、OSの問題が非常に厄介。Documentと
仕様を確定した上で、メーカーと共同して作った方が良い。
・DB、プログラムを作る場合は、内製か外注かの以前に、要件設定と基本設計とのマッチングを図ることが重
要。文書を残す事については基本的には同じ。
Q18:DB、プログラムを作る事に関して、手作り感が高い部分と、使っていく中でのシステムの永続性を考えた
時に、一人で作ると癖、後から直せないものがある。組織にいじれる人がいるというのが本質。どこでversion
を止めてデータをStorageするかというタイミングの選択調節にもなると思う。どのような感覚なのか?
Q19:システムの永続性という視点からは、個人に頼るのではなくて、しっかりした大企業で作る方が良いの
か? NCNPでシステムを作るときも、製薬会社でシステム担当していた方が顧問でいて、そのような意見を聞
いた。NCNPのSEに経験を聞くと、例えば大手のスーパー、銀行などが仕様書を決めて外注したシステムであ
っても、システム更新の際には結局新たにシステムを分析し直して作ることが多い。仕様書で文書に残ってい
てもそれで全て済むかというとそうではない。現場に降りて、プログラム全部見て作り直す事をしている。別の側
面から、我々もシステムの一部を大手ベンダーに依頼・開発したところがある。そのときの経験では、仕様を決
めていくだけでも膨大な作業で、うまく伝わらなくて、20回くらい会って話して、お互い膨大な資料を作ってきて
納品。その後少し作り直そうとすると、それだけで何百万円の見積りが来る。なかなか厳しいという事が分かっ
た。発表の中で引用した本では『日本ではシステムの外注率が高いがアメリカでは内製化率が高い』と。そも
そも企業内のSEが日本の10倍くらいいるらしい。その本の中で紹介されていたエピソードで、ある日本とアメリ
カの航空会社が連携しようとなり、アメリカのシステム担当者が日本にやってきて担当者同士のdiscussion
をした。日本側は『システム開発はベンダーに任せて私達は企画等に専念しようと思っている』と話したら、アメ
リカの責任者はびっくりして『企画等は外部(コンサルタント等)に頼めばいくらでも出してくれるが、システムに
万が一があったらどうするんだ』と言われた。少し意味が違うかもしれないが、我々の経験ではシステムは常に
改変しなければならないものなので内製で作っている。我々もFilemakerで、現場のAgile開発をしている。
Oracleとか大きいシステムではそういった事が難しく、Waterflow型にやっていると大変な事になるので、現
場で少しずつやっている。
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【総合討論 議論総括】
・ToMMoでは、受付から出庫するまでがLIMS。輸送は別の会社に外注して管理。
・SPRECやBRISQでバンク間のデータのメタアナリシスをするには、解析を意図したコードでは無いので適用
は限定的。
・試料を有する病院等にAPI経由でクエリを投げて匿名化した情報をユーザに返す仕組みやAPIの共通化に
ついては、技術的問題よりどこまで外部に公開するかの決めの問題。公開範囲を決めるのが大変。例え
ば、希少疾患は検査項目を見ただけでも個人が特定され得るため、除外等の操作が必要。
・フレッシュサンプルの研究利用ニーズに関して、オンデマンド型の提供の実施例は以下、
岡山大:オンデマンド型の前向き収集も行っている(複数の対応例あり)。共同研究が基本。
NCGM:オンデマンドの前向き収集、依頼を受けてから倫理審査、MTA締結、その間に試料収集、配
布を実施で以前対応。今は一旦中止。特定企業への配布であれば個別同意が必要。
NCNP:包括的同意にAdd onの同意もいただいた上で動いている。オンデマンドで利用することあり。
筑波大:何件か動いている。同意に関しては、他と同じで+αの同意書を取る。または個別の同意書を
BBで作り、某企業が研究で使う、という同意を取る形。基本的には分譲という形を取るが、共同研究
か分譲かはケースによって違う。検体は、通常ホルマリンで固定する。アルコールで固定とか、新鮮(生
の組織)にも対応。要望のあったものを、要望のあった状態で提供する形。他の研究にも使えるように
同意は2つ取得。
・付随情報の外部提供、価格設定、倫理委員会審査要否の考え方についての事例は以下、
BBJ:審査は科学的な妥当性のみ。倫理的な部分は利用者施設で審査。価格は実費相当。DNA、
血清は、1万円/検体(企業)、5千円/検体(アカデミア)。知財は放棄。共同研究では提供していない
。情報の数に制限無し(有償提供の場合)。科学的に妥当な、研究目的に合致する範囲でとしている
。最初は5項目に制限。ただし、妥当性があれば制限無し。たくさん必要な場合は必要な根拠を示し
ていただく。情報だけの場合は20万円(企業)、10万円(アカデミア)という設定。
筑波大:情報は有償。性別、疾患名、年齢等の最低限の5項目ほどは試料に(無償で)付けて出
す。臨床情報は項目も多く、労力もかかるので有償。20項目毎に幾ら。さらに追加で20項目毎に幾
らと加算する形。
NCNP:付随情報を出す時にスタッフが2時間程かけて詳細に調べた症状評価が約2万円/回と設定。
実費相当。患者1人分の実費というよりは、使われる試料が全部取った内の何%か、最終的に得るた
めにかかるコストを逆算。病院の電子カルテ由来の情報は、各診療科から許可を得た内容について新
たに抽出にかかる時間の費用をいただく。さらに深い診療情報については共同研究として個別相談が
基本。保険診療の中で得た情報でも深く評価するための努力を払う場合は、各担当科の先生方との
共同研究。個別相談で価格設定するのが基本。
ToMMo:課金は個人情報に関わるものはスパコンに入って、スパコン利用料として貰う。SEがある程度
取りまとめて提供して出せるようなものは、何時間かかったかで計算。
・「倫理委員会審査要否の考え方について」は、基本的に日本では全てヒト試料を使った研究では倫理委
員会審査を通す。
・検体の海外での利用、海外への提供について、各BBの方針については以下、
BBJ:分譲は国内に限定。制限公開でゲノムデータを公開しているが、それは海外からでも利用可能。
それに付随する臨床情報も国内に限る方針。
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NCNP:海外ユーザであっても、そこで出た成果が日本人の健康増進につながることであれば全然問題
なし。海外利用は基本制限なし。実際に提供している。一方、個人情報、特にゲノム情報については
慎重に審査する。
岡山大:同意を取る時に『海外に出す』と書いているので出せる状況だが、「倫理指針の要件を満たす
委員会で承認を得ている研究に提供する」としているので、日本の倫理指針が適用されない海外の場
合には同等の基準をどう設定するかをまだ検討できておらず、検体を日本で使わないのであれば現状で
は出せないと回答。
NCVC:海外に出すところは十分議論して、同意書もしっかりしているが、契約書の英訳時間や海外と
のやり取りで苦労する。ルールが見えやすいと現場が対応しやすい。
・国内だけで需給が成り立つのは多分日本くらい。小さい国、お金のない国でも医療に貢献しようとBBを海
外に提供しているのに、リッチで科学技術にも進んでいる日本は、金に任せて海外の試料を買ってばかりと
いうところもある。
・海外企業が日本で治験する時は付随研究として試料を集めるという形で大量に海外に持ち出している。
説明同意文書には『米国に持って行って、USルールに従って、無くなるまで使う』、『この同意書に同意する
事によってあなたの情報は、この後ずっとフォローされる』と書いてある。海外だから出さないという時代ではな
くなってきている。
・海外という考え方が駄目。他の国では、大阪くらい移動したら他の国。それを問題にしているのがおかしい。
そのために標準化がある。
・中国は中国人のDNA情報を海外に出すのは違法。多様な世界が始まる。Globalは全て美しく、我々は
恥ずかしいという意識が180°変わる可能性あり。そういう事もあると考えないといけない。
Q20:峯岸先生への質問。
「輸送のトレーサビリティデータも管理しているとの事だが、輸送会社のデータベース利用ではなくLIMSに組み
込んでいるのか?(私どもでは、ユーザへの到着時間は輸送会社のシステムを利用いている)」
Q21:森田先生への質問。
「SPRECやBRISQではバンク間のデータのメタアナリシスには対応していないのか?試料情報など一部であ
れば可能なのか?」
Q22:森田先生への質問。
「SPRECは、植物や環境(微生物という事か)関係のリソースも適用範囲との事だが実際にその分野のバン
クで実績はあるのか?」
Q23:
「ユーザから、試料を有する病院等にAPI経由でクエリを投げ、病院側から匿名化した情報をユーザに返す
仕組みができつつあると聞いている。少なくともBBの点では、今後の共通化が望ましいのではないかと考える。
APIの共通化が可能なのか、施設間で異なるデータ群をどこまで共通化するか、実際には難しいと思うが、せ
っかくBB連絡会があるので、そのあたりの議論があってもよいように思った。」
Q24:
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「フレッシュサンプルの研究への活用についても議論があればと希望する。アカデミアやバンクの先生とお話をす
ると、研究のためにフレッシュサンプルを提供する事は可能と思われるが、具体的にどれほどのニーズがあるのか
分からないと動きにくいとの意見があった。そこで、実際にフレッシュサンプルを研究に提供されているバンクの先
生方の経験やご意見の共有、AMEDからニーズ調査のようなアンケートを出していただく等の対応は可能
か?ニーズ調査の結果はバンクの先生方にも参考になると思われる。」NCBNの中で、オンデマンド型の提供
が実際に行われている。大学BBにおいても提供されていると思うが、どうか?
Q25:
「付随情報の外部提供に関して、価格設定、倫理委員会審査要否の考え方について、意見を欲しい。情
報の深さや階層により扱いをどう変えるべきか。」
Q26:
「電カルからの病名抽出では、ICD11導入に対するバンクの対応で考えるべき事があるか?ICD11導入で
のBB対応は?」
Q27:BB検体の利活用のために協議しなければならない事がたくさんあるかと思う。そこは同意。企業の立場
として、今後検体を実際に使いたい。そのためにAMEDでDBを作られているのは知っているが、未だどこに、ど
ういうBBがあって、どんな活動しているか、標準化や検体のクオリティはここまで、倫理、価格設定、分譲しま
す/しません、の情報が散乱しているとうに思う。例えば大小のBBが各10分・スライド5枚くらいで決まった内
容を20か30施設が話して、品評会のようなオークション、一覧を見せて貰う事で、企業は「ここなら使えるか
もしれない」等、こういう取り組みをしているというチャンスをいただけないか。
Q28:検体の海外での利用、海外への提供について、各(日本の)BBがどう方針を考えているのか教えてい
ただきたい。BBJでは分譲は国内に限っている。あと、制限公開でゲノムデータを公開しているが、それは海外
からでも利用可能。それに付随する臨床情報も国内に限る方針。
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A1:ユーザサイドに(求められ)公開するDBと詳細DBは違うのはそのとおり。NCBNのカタログDB公開も、
検体があるかどうかを調べるためのDB。必ずしも深い情報が付いている必要はない。API等でどういう付随情
報が付いているか、あり/なしを出そうとしている。試料を得たい、ユーザサイドの方で、深い層の研究などに必
要となる情報を全部に対して準備するのは現実的ではない。公開するのは個人特定等につながるため難し
い。もう1つ、カタログ情報について、例えばAmazonのように糖尿病患者のサンプルを注文するモデルにはな
らない。合併症や年齢性別等、それぞれのBBが目利きとなって選んでSuggestする事になると思う。公開す
るDBはある程度荒くて良い。あるかどうか、研究できそうかどうかを探るため。
C1:NCBNカタログDBで検索できるが、(内部からはそういった要望もあり、それは我々が対応すれば良いの
だが)もしかして潜在的に外部からも(深いデータへの)要望があるのでは、と思っての質問。
A2-1:プレアナリティカル コンディション検討は、病理検体はNCで実施。ToMMoでは組織は集めておらず、血
液について、試料収集開始前に実施。例えば、金曜夜に生まれた児の臍帯血分が三連休後に運ばれてく
るなど、全血のまま数日間冷蔵庫に放置された検体が運ばれてくる場合もあったりする。我々の検討結果か
らは、その場合、蛋白質や代謝産物などを解析する研究には適さないが、ゲノム解析用のDNAの抽出であ
れば大きな問題ではないことが分かる。DNA抽出装置などを販売する企業からも『冷蔵保存であれば何日
までは大丈夫』との妥当性情報が提供されており、我々は、その情報を元に確認(verification)を行なっ
た
C2:我々が検体品質マニュアルを作った時の条件がそれだった。実際やった検討結果が、個々に出ているという
のを示したい。血液で細かい検討結果を一度見せていただけると、とても勉強になる。
A2-2:全ゲノムは3000~4000近くあり、アレイは結構ある。そのQCデータから見るという事を実データからや
る事はできなくもない。
A3:試料提供は、保有数検索、審査、出庫・契約手続きの3つの過程に分かれる。
1)依頼者の選択条件が複雑であったり、そもそも臨床情報のシートを見ずに問い合わせする場合も多く、
検索条件の決定までに時間がかかる事が多かった。これを短縮するために、検索システムだけでなく、
お試しで使いたい人向けとして、例えば血清に関してあらかじめ少量、100μLで分注しておく等のパネ
ルを用意した。試料の選択、出庫に要する時間が短縮できる見込みである。
2)基本対面審査だったがWeb審査へ移行予定。NBDCの審査(2週間)を参考に1ヶ月以内にした
い。
3)さらに配布の手続き、契約を迅速化する事によって1ヶ月以内、トータル3ヶ月以内を目指す。
審査は倫理審査が未承認でも可能であるが、申請者側の施設で倫理審査を通すのが配布の必要条件で
あり、申請者側の倫理審査で時間がかかる場合もある。
A4:想定しているのは、NBDCから公開している18万人のSNPデータや公開予定の1000人のWhole gen
ome sequenceデータに付随する臨床情報の提供である。NBDCのデータにはほとんど臨床情報が付随
していないので、年齢、性別、疾患、腫瘍の組織型情報などを提供する事を想定している。例えばWGS10
回答、コメント一覧
10
00人分に付随する臨床情報を提供するとして、データプロセッシングや審査・契約手続きの費用として20万
円、アカデミアは半額で10万円を実費として設定している。DNA試料を入手してゲノム解析するよりも、今
後はデータだけを用いて解析する方が多いと思う。その様な解析希望者へはサンプル配付よりも情報配付を
薦めている。
A5:その通り。臨床情報も毎年収集している。1年目、2年目、3年目にどういう薬剤を使ったのか、透析や合
併症なども加えて、そういう情報を元にどういうサンプルが欲しいか等の選択、(例えば)経過中に透析導
入となった方の血清が欲しいという希望に対して提供可能。腎機能のマーカーなどを提供する事も可能。
A6:臨床情報の入力日は、血清採取日の前後3ヶ月となっているが、必ずしも一致しない。また別途検査値
と検査日等の情報もある。
A7:日本では、おそらくほとんどない。参考情報として、オーストラリアにあるCancer BBの連合が出している論
文では、オーストラリアのNew South Wales州に20くらいCancer BBがあると書いてある。その中で外に検
体提供しているBBのうち2割はSPRECを記録、6割はBRISQの項目を記録している。5割は外からSPRE
CやBRISQの情報提供の依頼を受けたことがあるとの記載があった。外に検体を出していないところでは、ど
こもSPRECは記録していないし、求められた事もないとの回答。
A8:SPRECは、このように情報をコード化しましょうとしている。それに従うか従わないか。BRISQは項目が決ま
っているが、どう記述するかは決まっていない。MIABISはあくまでRecommendation。
A9:そうするのが良いと思う。
A10:SPRECはたとえばA、B、Cと階層化していて、採取から遠心までの時間が2時間未満ならA、2時間か
ら4時間ならCと振るので、情報が落ちており、そのコードだけを使って何とかというのは難しい。解析のためには
実際何分だったのかという元データが必要になってくる。
A11:今までSPRECをくださいと言われた事はない。そこに入っている項目(元データ)を提供してくださいと言
われた事はある。SPRECのコードがあれば元データがいらないという事ではなく、SPRECのコードで横断検索
が可能、(試料)提供依頼が来るというのはあったとしても、そのコードを作るのに必要だった情報を必ず持
っていなければ、おそらく意味はないと思う。
C11-1:他の機関が2時間だったらこれくらいの分解が進んでいたとか、3日経ったらこうなっているというデータが
きっと各機関にあるのではないかと思う。トライアルで検討されるのは大切だと思うので『あるものを集めてみる』
いうのを先にしておいた方が良いかと思い質問した。それを見ておけば根拠が明快になる。具体的な例として
は、いわて東北メディカル・メガバンクの清水先生が検体保管機関でのデータについて発表があったのを見て、
こういったデータが散在しているのではないかと思って申し上げた。改めてSCREPの話を聞いて、それを思った
次第。
C11-2:私達もSPRECと実際品質の相関は知りたかった。そもそも、SPRECを入れれば品質を推定できると
思っていたが、SPREC自体のコードは品質を考慮しないで作られている。SPRECと直ちに相関が得られる品
11
質データは整備されていない。ただ、論文は探すといっぱいある。ISBERのMLに質問を投げると、一番有名
なのはLuxembourgのFay Betsou。すぐに回答返ってくる。これくらいの時間で処理すれば、こういう事に
使えるというコンセンサスがあるとのこと。そこに文献も10~15本くらい書かれていた。読むと少し違うかなと思
うのがある。たぶん、ISBERのScience WGの人の頭には相当入っているのではないか。残念ながら、きれい
に見やすく整理された形にはなっていない。一度サーベイして共有する必要があると思っていた。
C11-3:ISOでもFay Betsouを中心に議論されていて、そのValidationを各BBですべきとのこと。難しいの
が、分子が決まっていれば良いが網羅的解析や予測していなかった分子の影響をどう見るか、それを全部BB
がやるのは難しい。調べやすい指標を決めて、DNAならDINとか、RNAならRINとか、そういうものなら調べら
れる。あらゆるものについてValidationするのは厳しい。
C11-4:清水先生がされた研究について。彼らはDNAメチル化解析をしている。検体を受け入れる時、岩手
は仙台のバイオバンクから遠く翌朝受け取りになるため、メチル化については4℃で一晩置いても変わらなかっ
たというValidationをして論文を出している。彼らはメチル化解析がしたいためにValidationの論文を書い
て、間違っていない事を時々確認したという流れだと思う。先ほどFit For Purposeと言ったが、自分たちが
一番研究したい事に関するValidation/Verificationをきっちりやってバンクを作れば良いという事。これもや
りたい、あれもやりたいではなく、整理した上でやらないと結構大変な事になると思う。我々も最初は色々な
解析を想定して検討した。プロテオミクスで分解の早いのを見るのには教科書的には30分以内に何とかしろ
とかいろいろ書いてあるが、やってみると、我々の収集条件でも安定したペプチドは結構見れる。しかし、もっと
壊れやすいものを見るのであれば、今のコホートでは無理という判断をした。やはりFit For Purpose。どうい
う事のためにバンクを作るかが、重要であり、現実問題としては、全てのバンクがプロテオミクスに適した試料を
提供することは無理なので、諦めるべきところもあるかと思う。
A12:MIABISの開発に関わっている方に問合せをした事があるが、たらい回しになって分からない。『MIABIS
の論文を書いているのは私だけれど、あなたの質問の部分は違うグループが作っています』とか。ヨーロッパのあ
ちこちの国で分担して作っているようだ。また、競争もあって調整がうまくいかないのかなと思っているが定かで
はない。ただ、いつくらいまでに、何を作るというタイムラインは公開している。サンプルデータ、サンプルロケータ、
どういった試料が、どこにあるかというカタログをいつまでに公開するという一応スケジュールを彼らは提供してい
るので、MIABISの2.0の全体が絶対必要になる。それがいつかは覚えていない。
A13:それぞれの病院で同意を取られるので、その時に承諾をとって寄せることになるのではないか。
C13-1:マイナンバーは使えないが、個人にユニークなkeyとしては、どうするべきか? それ以外のもの、個人に
ユニークなkeyはどうすべきか? 時々聞くのは名前と生年月日とかをandでfitさせる等。NCGGではゲノム情
報との紐付けでリンクさせている。実は、外部のボランティアで、患者として登録していた。本人は登録していた
のを忘れていた。ゲノムを見たら過去の患者としてのデータと一致していたので何だ?となった。そういった事が
時々ある。
C13-2:医療等IDが検討されていると思うが、今後進められていくだろう。ただ、本当に集めている患者はそう
たくさん医療機関にかかっているのか? 6NCで1つの統合DBにしようとした場合、たぶんNCGMの患者は
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NCGGにはかかっていないと思う。エラーが出るようであれば無理に名寄せをしない。DBの特性にもよる。医
療等IDが普及したらそれを使うしかない。それまではDBの特性によって個々に考えるしかない。
A14:処方・病名・検査は厚労省が標準コードを定めている。従って、各医療機関が標準コードを使っていれ
ば、それで横串刺さる。残念ながらそれに従っていない機関が多いというのが実情。病院内業務ではLocal c
odeで十分だが、標準コードを使うとなると医療機関側にも+αの労力を求める事になるため、必要性を理
解しても、なかなか進んでいかないのが実状。
A15:相談しながら作ったというわけではない。我々のBBがうまくいってなかったので各医療機関を訪問してアイ
デアを頂いたと言うこと。岡山大学からは電子カルテと連携するようなアイデア、NCGGからはSS-MIXのアイ
デア、ToMMoからは使いやすいLIMSについて運用も含めて等教えていただいて作った。現時点で情報連携
しているという状況ではない。
C15-1:独自の施設で病院のカルテシステムからデータ抽出しようという試みはしていると思う。施設ごとに努力
していると思うが、一部でも共有できれば、各ベンダーの電子カルテシステムとどこまで共有できているかという
情報があれば、我々のような小さいところもアクセスしやすい気がする。
C15-2:BBではそこまでしていないが、糖尿病のJ-Dreamsを使った36施設は、これから100施設目指して
拡げていくつもり。電子カルテの接続にはかなりの労力が必要。相手方の情報部門の先生にアーキテクチャや
セキュリティリスクなど説明・検討して、かなり負担をかけてきている。せっかくつなげてきたので、糖尿病だけで
使うのはもったいないとなり、まずは肥満学会等糖尿病と関係しているところから、J-Dreamsで作ったシステ
ムに乗っかってデータを収集するような仕組みを作ろうという話が進んでいる。こういう動きがBBとつながると良
いと思う。
A16:NCNPのシステムがいまのところ優れているのではないかと思う。山ほどある病名が付いていて、その中から
keyとなる病名を決めるのは、最終的には人間がやらないといけない。NCNPでは背景情報からkeyとなる病
名を抽出している非常に素晴らしいシステムが動いている。それと電子カルテ側も変えていかないといけない。
電子カルテで病名がたくさん付いていると臨床にとっても不幸な事。上手く整理していくような電子カルテ側の
機能の拡張も必要。そういったところ、NCGMでも取り組もうと始めている。
A17:医療情報学会などでは2つ流れがある。テキストデータから自然言語処理で解析して項目を取り出そう
とする人達と、そもそも自然言語で書くのではなくテンプレートとして構造化して書いて貰おうという人達がいる。
J-Dreamsはテンプレートで構造化してカルテを抜き出す。カルテをそもそも構造化して書いて貰おうというも
の。460項目くらい、糖尿病は合併症が多いが、全ては入れないが、標準診療テンプレート(NEC Versio
n)を使ってマウスでクリックしたり簡単な数値を手打ち入力して貰って、それを集めるような方法を取っている。
従って、BBに必要なカルテ情報は、ある程度テンプレート化してカルテ入力すれば、取り出して使いやすいの
ではないかと思う。
A18:BBの仕組みを作る時にはmoduleを作って、単一機能ごとに小さなプログラムを作ってUpdateを繰り
返している。割と小さなmoduleについては、仕様を確定しやすい。複雑なワークフローを作ろうとした時には
moduleを組み合わせる事によって大きな仕組みにしている。ある程度、手作り感、メーカーでない者が作っ
13
たとしてもDocumentを残しやすい、永続性を担保しやすい。ただし、Filemakerで作っているので、Filem
aker自身のversionの問題、OSの問題もあるので非常に厄介。いろいろな事を考えると、ちゃんとしたDoc
umentと仕様を確定した上で、メーカーと共同して作った方が良い。
A19:特にBB事業に関しては、現場の要望がダイナミックに変わる。これにWaterflow型で開発しようとすると
大変な事になるので、この手のものはAgile開発になる。それをどうやって永続性を持たせるのかの調整をして
いるのだと思う。
C19-1:WaterflowかAgileかという問題ではない。内製するか外注するかの話でもない。要件設定と基本
設計のマッチングが悪いだけの話。文書を残す事については基本的には同じ。Agileも文書をAgileにするだ
けであって、プログラムをそのまま文書なしで作るという事ではないので、その辺りは注意した方が良い。
C19-2:C19-1と同じ。どこまで要件定義で骨組みにするか、日々カスタマイズするのを自分たちでどこまでやる
か、その決め方がデザインできていれば、内部にするのか外部にするのかはCase by case。
A20:受付から出庫するまでがLIMS。ただしBBとしては、取ってきてから入ってくるところまでと、出したところの、
輸送のところの時間管理、タイムスタンプを付けるのがBest practiceなので、温度管理は輸送会社のデー
タになる。出す方については、送った相手から「到着した」というメールを貰う。受取書という形で書類管理して
データ化している。受ける方は、輸送とToMMoで契約しているので温度ローガーのデータを貰う。基本的に
は、だいたい決まった時間に回収しているので、ToMMoの方で受け取った時間管理をしている。どこまでをB
Bとして定義するか。ToMMoはバンク室としてISO取っているので、受付から出庫までとしていて、輸送は別
の会社に外注して管理している。全てLIMSでやっていない。
A21:質問者がどういう解析イメージしているか分からないが、SPRECのコードと検体の品質という研究をしよう
と思うなら、SPRECのコードがあればできると思う。ただし、それを意図してコードが作られているわけではない。
岡山大の松原氏が昨年発表した研究で、SPRECと品質との相関を取ったが相関は無かった。SPRECコー
ドは情報を落とし過ぎているところがあるので、そういう研究にSPRECコードを使うのは向いていない。SPREC
コードを作るのに必要だった生データと品質との研究は、SPRECの元データを持っているBB同士で解析する
ことはできると思う。BRISQは『どう記載すべきか』は全然定義していない。何を書くべきか、論文に書くべきこ
とは決めているが、それをどう記述すべきかを一切出していない。BRISQのために残した記録を使って何か研
究をするのは、それだけではできない。どう記述するか、この項目はこう記録しておくと決めておかないと、研究
に使うということはできない。
A22:そういう分野用に拡張されたSPREQのコードが提案されているが、自分が実際に見た事はないので、使
われているかは分からない。ISBERの方で正式に作っていると思う。
A23:技術的問題より、どこまで外部に公開するかが決まれば、できるのではないか。どこまでの範囲を公開す
るかを決めるのが大変。中で使う分であれば良いが、外部公開となると、例えば、非常に稀な疾患、検査項
目を見ただけでも個人が特定され得るため、除外等の操作が必要。
14
C23-1:電子カルテそのものというより、いったんBBに入ってきて蓄積されたデータからの検索、という解釈もでき
る。
C23-2:昨年度行った横断検索に関しては各BBにあるデータについて共通APIで横断的に検索できるところ
までは作った。岡山大、BBJ、NCBN、ToMMoがインターネット越しに、それぞれが持つDBにアクセスし、共
通のAPIで検索できる。まだ容易に、直接という話にはなってない。バンクにスムーズにデータが流れるようにな
れば良いと思っている。
A24-1:岡山大でも依頼を受けてから収集することは共同研究が基本。集めるのは苦労するものとかはそうい
った方法でしか集められない。同意取得や検体採取のハードルが高くRoutineではできない研究については、
前向き収集で対応するようにしている。何をフレッシュと呼んでいるか分からないが、Routineの場合には凍ら
せて組織を送ることになる。凍らせないで送る場合は、どういう条件で輸送するかが決まれば可能。共同研究
ベースで収集しているBBであれば対応可能と思う。ニーズがあるかどうかは私も聞きたい。
A24-2:NCGM BBではオンデマンドの前向き収集、依頼を受けてから倫理審査を通したり、MTAを結んだり
して、その間に収集して配布を実施するまでに集まったという形で以前対応したことがある。特定企業へ配布
することが決まっているのであれば、個別同意が必要だろう。今は、その活動は一旦中止している。BBの同意
としてではなく、個別Specificな研究として。将来計画する研究のための、包括同意でしているものが、研究
利用者と研究計画が包括される。ただ、特定企業で研究目的でとなれば包括ではなくなる、個別同意が必
要。今は、一旦止めている。
C24-3:NCNPでは、包括的同意にAdd onの同意も、こういう企業でこういう要望もあって、これにも使うと、
同意をいただいた上で動いている。オンデマンドで利用することはある。
C24-4:筑波大学は、オンデマンドを開始して何件か動いている。同意に関しては、他と同じで+αの同意書
を取る、または個別の同意書をBBで作り、ある〇〇という企業が研究で使う、という同意を取る形。共同研
究か分譲かはケースによって違う。基本的に筑波大学では分譲という形を取る。診療科の先生が「どうしても
こういったケースは難しいので共同研究として欲しい」となれば話合いで共同研究の提案もしている。検体は、
通常ホルマリンで固定するところ、アルコールで固定したものにしているとか、新鮮は生の組織を欲しているのだ
と思うが、対応している。要望のあったものを、要望のあった状態で提供する形。他の研究にも使えるように同
意は2つ取っている。
A25-1:BBJでは、審査は科学的な妥当性のみにして、倫理的な部分は利用者施設で審査して貰っている。
倫理的な部分は、提供以降、管理できないことになるため。科学的な妥当性があれば承認、倫理は利用
者施設で承認が下りなければ提供は行わない方針としている。価格は実費相当。DNA、血清は、1万円/
検体(企業)、5千円/検体(アカデミア)。知財は放棄。データから知財が出た場合は、完全に利用者側のも
の。情報は、情報の数に制限無し(有償提供の場合)。科学的に妥当な、研究目的に合致する範囲でとし
ている。利用者側も臨床情報をあるだけ全部くれというのがあるが、個人情報につながる事もあり、最初は5
項目に制限していた。ただし、妥当性があれば制限無し。たくさん必要な場合は必要な根拠を示していただ
く。情報だけの場合は20万円(企業)、10万円(アカデミア)という設定。
15
A25-2:筑波大学でも情報は有償。性別、疾患名、年齢等の最低限の5項目ほどは試料に(無償で)付
けて出す。臨床情報は項目も多く、労力もかかるので有償。20項目毎に幾ら。さらに追加で20項目毎に幾
らと加算する形。
A25-3:NCNPでは、付随情報出す時にスタッフが2時間程かけて詳細に調べた症状評価が約2万円/回と
設定。実費相当。患者1人分の実費というよりは、使われる試料が全部取った内の何%か、最終的に得る
ためにかかるコストを逆算している。難しいのは、病院の電子カルテ由来の情報のところ。各診療科から許可
を得た内容については新たに抽出にかかる時間の費用をいただく。さらに深い診療情報については共同研究
として個別相談が基本。保険診療の中で得た情報でも深く評価するための努力を払う場合は、各担当科
の先生方との共同研究で、個別相談で価格設定するのが基本。
A25-4:ToMMoでは、個人情報に関わるものはスパコンに入って貰う必要がある。その時の課金はスパコン利
用料として貰う。SEがある程度取りまとめて提供できる場合は、処理に要した時間のスパコン利用料や人件
費で計算する。
C25-1:ISOで会った北欧のBBの先生方は、北欧では診療情報をBBで利用してよいという事になっていて、
純粋にその情報を整理する、取り出すためにかかった人的コストを負担して貰うと聞いた。あるいは、UKbiob
ankではDBの利用料を請求するという事になっていたように思う。
C25-2:作業時間で区切るといっても、なかなか難しそうな気がする。ある程度出る量を考えないと何%くらい
使われるかを考えないとコストは出てこないだろう。高いか安いかというのはニーズによると思うし、使い勝手に
もよる。ただ、UKのBBの例で言うと、データを使っている研究が80%を占めている。BBのデータが充実してく
れば、情報の出し方も変わってくるのではないか。
C25-3:ToMMoはゲノムデータや健康調査情報を全部層別化して検索できる総合検索DBを作って運用し
ている。DBを見るだけで相当な事が分かる。基本的に分譲する前、共同研究を申込む前に、どんなデータが
あるか見るために提供している。全ゲノムが検索できるので、ある染色体のここのポジションのジェノタイプ、既
往歴や生活習慣と、どんどん絞っていくと、それに該当する人が何人ということが出てくるし、その人の全(ゲノ
ム)データも見ることができる。それだけで、一種の分割表を書くこともできるし、ある程度頻度情報も分かる
ので、研究の仮説を立てることができる。分譲のプロセスを経て、手元にデータが来てから初めて研究が始まる
のだが、その手前でDB利用によって始められる部分もある形になってきている。特に医学系の先生は、ビッグ
データをそのまま貰って検索して自分でプログラムも書いて分析するというのは難しいが、DB検索するだけであ
る程度研究ができる可能性がある。利用する側としては、どこまで倫理申請するのか、研究利用についてどう
するのか等の新しい課題がある。DBを作る側としては、そこも意識して、誰かとご相談したいと思っている。
C25-4:「倫理委員会審査要否の考え方について」は、基本的に日本では全てヒト試料を使った研究では倫
理委員会審査を通ることになっているはず。
A26:これから考える。電子カルテは9割以上、大部分が厚労省の標準病名集を導入し使っている。それがど
う変わってくるか。ある程度移行期間がないと対応できない。まだ先。
16
A27:要検討。
A28-1:NCNPでの基本的な考え方としては、海外ユーザであっても、そこで出た成果が日本人の健康増進
につながることであれば全然問題ない。海外利用は基本制限しないし、実際に提供している。一方で、個人
情報、特にゲノム情報については慎重に審査するという事になっている。
A28-2:岡山大は同意を取る時に「海外に出す」と書いているので出せる状態にあるが、問合せがあっても検
体を日本で使わないのであれば現状では出せない、と答えている。理由は、「倫理指針の要件を満たす委員
会で承認を得ている研究に検体を提供する」としているため。欧州等の製薬企業では(先方に)倫理指針
や委員会がない、持っていないとか、また、倫理審査委員会が問題ないか(国内と同等以上か)を我々が
認定するのが非常に難しいと思っている。我々の分からない国の訳の分からないところだと、問題ない事の認
定を判断するのは難しい思い躊躇している、止まっているところ。
A28-3:調査・研究事項で、そういう準備を今進めている状況。製薬メーカーを含め、諸外国から日本は試
料を入手している。我々が輸出をしてはいけないというのは、何に基づいていけないのか、というエビデンスをち
ゃんと作るべき。相手方がしっかりした国かどうか、国境を越えてでもエビデンスを取っていくべきではないかという
考えもある。
A28-4:海外で倫理的なことが議論になっているが、NCVCのBBとしても海外に出す、製薬企業にも出す、
同意を取っているからクリアできていると思っていたが、例えば向こうから『同意書見せろ』と言われても全部日
本語。関連する法案を書けと言われても、倫理部局で『英訳で何と答えるのか』等で擦り減り、遅くなり先方
に怒られたり。先方が何を考えていて、英語でどう答えたら良いのか、どうやり取りを英語ですれば良いかという
点でフリーズしてしまう。海外に出す、ところは十分議論して、同意書もしっかりしているが、契約書の英訳に
何週間かかる等、スピード感として海外企業が怒りだすのではないかなと思う。この辺りを、少なくとも情報共
有して、海外とのやり取りが同意のところでも苦労をするが、こういう点も注意した方が良いとか、情報共有し
たい。海外に対してもこういうことが起こるというルールが見えやすいと現場が対応しやすいと思う。
C28-1:ISO等の会議では、日本は大国とみなされ、尊敬され意見も重んじて貰える。ベルギーやイタリアなど
の小さい国でも、ベルギーやルクセンブルグBBが、自国内だけで検体をやり取りするのは想定できなく、国内
だけで需要・供給が成り立つのは多分日本くらいではないか。小さい国であっても、あるいはお金のない国であ
っても、世界では医療に貢献しようとBBを海外に提供しているのに、すごくリッチで科学技術にも進んでいる
日本は、金に任せて海外の試料を買ってばかりと言われるのは非常に恥ずかしいと思うところもある。
C28-2:海外企業が日本で治験する時は付随研究として試料を集めるという形でファイザー、GSKは大量に
海外に持ち出している。説明同意文書には米国に持って行って、USルールに従って、無くなるまで使うと書い
てある。もう1つは、『この同意書に同意する事によってあなたの情報は、この後ずっとフォローされる』と書いて
ある。そういう治験の実状もあるので、バランスを考えなければならない、海外だから出さないという時代ではな
くなってきている。
C28-3:海外という考え方が駄目。海に囲まれているのがそう思わせる。他の国では、大阪くらい移動したら他
の国。それを問題にしているのがおかしい。そのために標準化がある。
17
C28-4:欧米を向いた議論が多いが、一方で中国は中国人のDNA情報を海外に出すのは違法。多様な世
界が始まるという事。トランプもいて貿易の状況も変わるかもしれない。Globalは全て美しく、我々は恥ずか
しいという意識が180度変わる可能性がある。そういう事もあると考えないといけない。サミットに行っても話さ
ないで、代理を送るという風になっている。我々も考えておかないといけない。BusinessはBusiness、
ScienceはScience。Scienceの人がBusinessの事まで考えるのは厳しいと思うが、この場ではそういう事
(BusinessとScienceの役割の違い)も考えないといけないのと思った。
以上

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