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細胞農業のルールメイキング

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細胞農業に関するルールメイキング(法整備、関連ガイドライン整備、体制作りなど)の類型と最新状況

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細胞農業のルールメイキング

  1. 1. 細胞農業のルールメイキング
 2019.05版 一般公開用
  2. 2. ルールメイキングとは 参考文献: https://amzn.to/2Gp6ALy 社会の在り方を定める活動 具体的な事例 (仮想通貨・ブロックチェーン) 技術者5人 での集まり 経営者とコ ンサルタント が加わる 政治家が加 わり、政治 家勉強会 政策提言や 意見書など 世界に先駆 け推進の方 向で法整備 推進の方向 で法整備 要点1: 多様な属性の参加者 要点2: 政治家の参加 要点3: 海外からどう見えるかの視点 世界中から 人が集まる ルールメイキングと陳述の違い 企業が政府へ働きかけるときによく 陳述が行われるが、特定の企業や業界の利益の 便宜を図る動きは政府としてできない。 ルールメイキングでは、政府のほか、NPOや学 術など、幅広い層を巻き込んで社会の最適解を探る活動を行い、その一環として法整 備やガイドライン整備や国際規格制定を行うという位置づけ。 「オールジャパン」の失敗 国際的なルールメイキングでは一国一票なので、「オールジャパン」規格はガラパゴス 化して国際競争力を持てない。(一時の ChaDemo急速EV充電規格など)
  3. 3. 細胞農業でのキープレイヤー 推進派 中立的 反対派 外野(注視している) 動物愛護団体・環境保護団体・宗教家・多くの消費者団体・興味のある一般 市民・教育関係者・畜産農家・各国政府 スタートアップ各社 Memphis Meats, JUST, Aleph Farms, インテグリカルチャー, 等 上記への投資元 Tyson, Cargill, SOS Venturesな どのVC, 一部の著名人 NPO New Harvest, Good Food Institute, CellAg Society 等 規制当局(表向き) USDA/FSIS, FDA ※産業振興 の観点では推進派 学術 推進派も反対派もいるが、全体 としては中立維持 NPO North American Meat Inst. 畜産ロビー US Cattlemen’s Assoc.など多く の畜産ロビー団体 一部の衆議員 ミズーリ州などで畜産ロビーに呼 応した政治家 一部消費者団体 食品安全の懸念を表明 生命観・宗教観まで変える可能性から、食品安全規格の話を超えた議論が進んでいる。
  4. 4. これまでの経緯とターニングポイント 2017.08 Tyson/CargillがMemphisに出資 2018.07 FDA単独で公聴会を実施、USDAが不快感 2018.08 Memphis Meats/NAMI合同書簡 2018.10 2回目公聴会。USDA/FDA合同 2018.10 ミズーリ州「肉と呼ぶな」法 2018.11 FDA/USDA合同管轄決定 2019.02 「肉と呼ぶな」法が他の州にも拡大 2019.05 Beyond MeatがIPO ~2010 「タンパク源危機」が一部で話題に上がり始める 2010前後 Impossible Foods, Beyond Meatなど植物肉ベンチャーが創業 2013 Mark Postらによるデモ(200gで3000万円) 2015 Memphis Meats, インテグリカルチャー , Supermeatなどが創業 VeganやVegetarianと 持続可能性の文脈が 融合して反肉食の論調 が目立ち始め、 Flextarianが話題化 これらの企業から政府 への働き掛けがあった と見られる 既存畜産ロビーの活動 が活発化した FoodTechの成功例に より、投資の加速が見 込まれる Memphis Meatsは既 存畜産業界代表から の応援として宣伝
  5. 5. 細胞農業ルールメイキングでの主な争点と状況 食品安全法規 環境負荷 動物愛護 消費者の選択 事業モデル 国益と業界益 トータルで考えて環境負荷は減るのか? (未確定な がらLCA(定量評価)に関する様々な論文あり ) SDG’sやその数値目標どう絡めていくか ? 市民活動が中心で情報発信力が大きい。 動物の苦痛を減らせる、命の軽視につな がる、自分はどのみち食べない、など様々 な意見がある。 誰が(FSIS/FDA?)どこまでを管轄するのか ? HACCP、GMPなどの食品安全規格への対応 ? 培養液や成長因子などの原料は安全なのか? コンタミなど製造上のリスクはどうなのか ? GRAS(Generally regarded as safe)に該当するのか? 独占大企業が生まれるのか ?その場合は既存畜産 事業者の職は脅かされるのか ? 今の畜産事業者は 転職や新たなスキル獲得ができるのか ? 食品以外の細胞農業製品の規格はどうなるのか ? この分野でリーダーでいられるのか ? (米国) 食料安全保障状況は改善するのか ? (日中など) 細胞農業の業界団体を作る動き - 国際団体を理想 としつつ、米国内先行で設立準備中 培養肉は肉と表示してよいのか? 消費者が正しく判別するには何の表示が必要か? アレルギー持ちが誤認しないか? 消費者の選択の自由はどう変わるのか?
  6. 6. 各国の状況 米国メディアの翻訳記事: 細胞農業分野において、日本 は初動では先頭集団にある。 2018/11よりFDA/USDA合同管轄で制度策定を開始。 政府研究予算は無く、 GFIはこれを提言している。 食品表示を争点に畜産ロビーが各州で激しく抵抗。 著名人やVCなど民間によるFoodTech投資が活発で、Beyond Meatのユニコーン化でさらに活発化の模様。 18か月の認証手順(EU)2015/2283が2018年に発動 法整備が整い、米国のようなロビー活動の余地なし オランダで過去に€2Mの研究予算、近年は植物肉寄り 英国にて政府研究予算が提言される。 オランダとスペインで製薬や食品企業から投資。 現行の食品衛生法の範疇でも対応可能だが、世論によっては 販売差し止めと安全評価が入る可能性がある。 政府研究予算(未来社会創造事業)と出資(A-FIVE)の実績ある も、商品化を目指す企業がまだ少ない。 目立った反対ロビーは無いが、社会受容自体が未議論。

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