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食勉(スライドアップ)
- 5. なぜ高齢者には調理工夫が必要?
嚥下
細かくきざまな
い
一口大
適切な食材の選択
嚥下 口腔・嚥下 嚥下
トロミをつける つなぎを入れる 油脂を加える
ポタージュ 肉団子 ポテトサラダ
カレー・シチュー ハンバーグ ねぎトロ
あんかけ料理 和え物 スイートポテト
咀嚼 咀嚼 口腔機能
加熱 切り方 適度な水分
煮物 蛇腹切り オムレツ
和え物 隠し包丁 フレンチトースト
繊維を断つ切り方
- 8. 脳血管障害と加齢(認知症)との関
係
食形態低下 PEG検討
嚥下評価
1回目脳卒中 2回目脳卒中
パーキンソン病
神経筋疾患
が加わる
廃用 口や栄養の 咀嚼・嚥下 重症化 経口摂
取
生活習慣 関連筋の廃用 合併症 の低
下
認知 初期 中期 重度
末期 PEG検討
AD 短期記銘力低下 介護の山場 失禁・歩行障害 寝たきり 嚥下障害
多臓器不全
- 9. 脳血管障害
錐体路系疾患
随意運動(自分の意志によって行われる
運動)を支配する神経の主要経路
大脳皮質の運動野に始まり、延髄を通
るときに大部分の神経線維が交差して
錐体とよぶ高まりをつくり、反対側の
脊髄に入り全身に伝えられる
- 10. 運動麻痺:片麻痺な 半側空間失認(左)
ど
失行
中枢性
弛緩性⇒ 失語
痙性麻痺
失認
巧緻運動の障害
- 12. 背景疾患の軌道予測
と
嚥下機能の推移
42
43
① 脳血管障害後遺症のように発症(イベント)から、
その状態が固定しており、新たな血管イベントの再
発により機能低下するタイプ
② 神経難病など変性疾患により、疾患の進行に伴っ
て嚥下障害が生じてくるタイプ (PDの短期変動に
も注意)
③ ADように徐々に機能低下するが、末期に嚥下機能
が急速に減弱するタイプ
- 17. 身体診察: ① ADL初回
• 視診: 座位体幹失調・歩行バランス・パーキンソンニズム
• 握手: コミュニケーション(指示の入り)や麻痺、そして握
力
(栄養・筋力)を確認(信頼感・協力度
もわかる)
• 麻痺: グー・チョキ・パーを指示し、グー・パー
可能なら
手でスプーンを握れる。チョキ可能なら
箸や
ボタン着脱などの動作も可能
- 18. 身体診察: ② ADLその他
• 鼻指鼻テスト :小脳疾患の場合、指を鼻(耳)を往復させて
運動
調節機能を確認
• バレー徴候 :軽度でも陽性なら片麻痺があり平衡障害疑
い
※ バレー徴候:一側性の軽い麻痺を診る検査で、両腕
の手のひらを
上にして前方に水平に挙上し、
閉眼して20-30秒
そのままにすると麻痺側の上
肢は回内してだんだん
下に落ちる
• 座位困難 :両側麻痺が多く嚥下や神経因性膀胱の合併を
疑う
- 19. 身体診察: 栄養
• 体重変化 : 体重が1番大切
減少率(-2kg/月、-3kg/3か月、
-5kg/6か月)
• BMI [kg/m2]: 体重 kg /身長 m2(標
準 BMI:22)
• 血液検査 :アルブミン(2.8μ/dl↓)
総リンパ球数(1200>800
>)
• 脱水: 水分量の聞き取りや皮膚の乾燥度や脇下の
湿度
- 20. 身体診察: 呼吸
• SP02計測
• 体温測定: 平均値(5-10回)を必ず計測
• 頸部聴診: 咽頭残留の確認
<意思疎通あり>
良 :咳・唾液嚥下にてクリア
不良:自覚なし⇒咽頭麻痺疑い
<意思疎通なし>
不良:常に残留あり⇒誤嚥・麻痺の疑い
• 胸部聴診(同時に上腕の筋肉・脂肪触診)
⇒エアーの入りと複雑音の聴取