#東洋大学産業組織論A 参入の経済効果 II : (10/15)

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#東洋大学産業組織論A 参入の経済効果 II : (10/15)

  1. 1. 東洋大学 産業組織論 A 参入の経済効果 II : (10/15) 原泰史
  2. 2. 今日のポイント • 参入の経済効果 • ゲーム理論の導入
  3. 3. 講義スケジュール (前期, 前半) • 1. 4/8: オリエンテーション(産業組織論ってなんだろう?) 2. 4/15: 経済学で使う数学を振り返る & 産業組織分析の基礎 I • (泉田・柳川 pp.22-28、長岡・平尾 pp.1-16) • 3. 4/22: 経済学で使う数学を振り返る & 産業組織分析の基礎 II • (泉田・柳川 pp.28-44、長岡・平尾 pp.1-16) • 4. 4/29: 独占企業の価格設定 I • (泉田・柳川 pp.45-54、長岡・平尾 pp.43-68) • 5. 5/13: 独占企業の価格決定 II • (泉田・柳川 pp.54-68、長岡・平尾 pp.43-68) • 6. 5/20: 自然独占と規制 I • (泉田・柳川 pp.69-76、長岡・平尾 pp.247-272) • 7. 5/27: 自然独占と規制 II • (泉田・柳川 pp.77-87、長岡・平尾 pp.247-272) • 8. 6/3: 中間テスト
  4. 4. 講義スケジュール (前期, 後半) • 9. 6/10: 参入の経済効果 I (泉田・柳川 pp.87-96) 10. 6/17: 参入の経済効果 II (泉田・柳川 pp.96-106) 11. 6/24: 休講 (学会での研究発表のため) 12. 7/1: ゲーム理論 (泉田・柳川 pp.107-121) • 21:20 の便でアブダビにいくので, 19:50-21:20 のクラスのみ補講実施 (8/5) • 13. 7/8: 技術進歩と研究開発競争 I (長岡・平尾 pp.187-198) 14. 7/15: 技術進歩と研究開発競争 II (長岡・平尾 pp.199-206) 15. 7/22: 期末試験 • 公式な試験日は7/29 ですが、国際学会@ドイツ に出席する必要があるため講義 内に期末試験を行います. • 16. 8/5 : 補講 (2部のみ; 19:50-21:20) • 期末試験の解説を行う予定なので, 1部のひとで興味のある方は参加してください
  5. 5. 教科書 • 泉田・柳川 (2010) 『プラクティカル産業組織論』 有斐閣アルマ • 長岡・平尾 (2013) 『産業組織の経済学 第二版』 日本評論社
  6. 6. 今日の内容 • 前半 : • レポートについて • 参入の経済効果 • 泉田・柳川 pp.96-106 • 後半: • ゲーム理論の導入 • 泉田・柳川 pp.107-111
  7. 7. レポートについて
  8. 8. レポートの内容 • 1.テーマ : 独占/寡占企業の市場調査レポート • 自分の身近にある独占/寡占企業について調査し、 • (1) 何故独占や寡占状態にあるのか • (2) 企業が属する市場の経済的な規模, 成長率 • (3) どのような財/サービスが提供されているのか • (4) どのようにして価格が設定されているのか • (5) 独占によってどのようなメリット/デメリットが供給者/需要者それぞれに発生して いるのか まとめなさい. • 2.提出期間 • 《必須》2014年 7月8日(火) ~ 7月15日(火)14:40 〆切 • ToyoNet Ace 経由で提出 • 3.対象者と配点 • 対象: 産業組織論 履修者 • 配点: max 25点
  9. 9. レポートの内容 • (2) 形式と提出 • Word または LaTeX 形式で作成し, Toyonet ACE にアップロードすること。 メールやLINE では提出を受け付けない • ただし, 以下の様式を守ること • A4 長辺縦型,横書き,MSP 明朝 10.5pt,行間 1 行,余白 上下左右 25mm,頁番号 中央下部 • 書籍を引用した場合、それを明記すること • (3) 文字数の目安と枚数 最低 5,000字以上 (英字 2,500 word 以上, なお5,000/2,500word 以下は採点しない) • レポートの記述様式 [おすすめ] • (1) はじめに • (2) [取り上げる企業名] • (3) [企業]が属する産業の詳細 • (4) なぜ [企業] は独占, 寡占を維持できて いるのか • (5) [企業] の価格設定方法 • (6) [企業] の独占による消費者への影響 • (7) おわりに (8) 参考文献
  10. 10. 採点基準 • 説明の順序は適切か.特に重要な項目の抜けや漏れはないか. • 原典からの引用内容に事実誤認はないか. • 誤字脱字(誤植)はないか.文法上の誤りはないか.文法ルールが統一さ れているか. • 文章は明快か.誤解を招くような内容・表現はないか. • 参照,引用のルールに準拠しているか.剽窃はないか. • 不正行為に相当する事項はないか. • 提出期限を厳守しているか. • 文字数(単語数)の下限を厳守しているか. • 指定書式*を厳守しているか.
  11. 11. 採点基準 (2) • フォーマットに従っていなかったら 0 点 • 得点の評価基準 • Excellent • 本文や各文献の論旨を踏まえ独自の視点で十分に考察がなされている • Good • 本文や各文献の論旨を踏まえ独自の視点で考察がなされている • Fair • 本文や各文献の論旨から想定される範囲での考察にとどまる • Bad • 考察がなされていない,あるいは本文の記述に類似している • Failed • 断りなく他者の見解を引用している,その他不正行為に相当する
  12. 12. 参入の経済効果
  13. 13. 政府による参入規制 • 国営・公共事業 • 航空 • 空港 • トラック輸送 • 銀行 • 保険 • 郵便 • 自然独占 • 発電 • 情報通信 • 公的独占企業や参入規制 • X 非効率性の発生 • イノベーションへのインセンティブ 低下 • 動態的非効率性の発生 • 経済活動の非効率性を生む
  14. 14. 産業の衰退 (独占による弊害) • 第二次大戦後のイギリス • 自動車・航空・鉄道・郵便・電力・水道などが 国有化 • 労働生産性が、1970年代にはヨーロッパ諸 国に比べて1/2 から1/3 まで低下 • 「イギリス病」 • ブリティッシュレイランド • 1968-1986 • イギリス政府が自動車産業の国際力強化の ため自国の自動車企業をほとんど国営化 • しかし、競争力はあがらず • 毎日ストライキ! • シェア率低下
  15. 15. 規制緩和と生産性への影響 • 全要素生産性成長率 • 労働・資本などの生産要素の 投入量の増加率を越えた生 産活動の結果生み出された 付加価値の増加率 • 規制緩和が行われた産業で は、全要素生産性が著しく 向上している • 運輸・通信 • 日本 0.9 • アメリカ 2.8 日本 アメリカ 他先進国平 均 建設業 -0.9 -1.1 0.3 製造業 1.7 1.5 1.6 商業 2.5 0.6 0.6 金融・保険・ 不動産 -0.2 -0.1 0.6 電気・ガス・ 水道 -0.8 0.1 1.6 運輸・通信 0.9 2.8 2.3 サービス 1.7 -0.8 0.6 産業別全要素生産性成長率の国際比較 (1970-1993)
  16. 16. 失われた10->20年? • アメリカに比べて日本の全要素 生産性が顕著に劣っている産 業 • 電気・ガス・水道、運輸・通信、 サービス産業 • その他の先進国と比較して大き く劣っている産業 • 建設、金融・保険、不動産業 • これらの産業はいずれも、1970 年代から80年代を通じて競争制 限的な参入規制や、規制当局 による競争制限が行われてきた。 • 一方、製造業や商業は高い生 産性を誇る. • 規制の有無は、生産性成長率 に対して顕著な影響を与える
  17. 17. GDP成長率の推移 https://www.google.co.jp/publicdata/explore?ds=d5bncppjof8f9_&ctype=l&strail=false&bcs=d&nselm=h&met_y=ny_gdp_mktp_kd_zg&scale_y=lin&ind_y=false&rdi m=region&idim=country:JPN:USA:CHN:IND&ifdim=region&tstart=329929200000&tend=1339772400000&hl=ja&dl=ja&ind=false
  18. 18. 大規模小売店舗法と中心商店街の空洞化 • スーパーマーケット • 20世紀前半のアメリカで誕生した小売形態 • 日本でも第二次大戦以後進出 • 地元商店街との対立が発生 • 大規模小売店舗法 • 1973年制定 • 中心市街地への大規模スーパーマーケットの 参入を規制する • 1982年: 通産省の行政指導 • 中心市街地への大型店出店を自粛させる • 1980年代 • 自動車が多く普及 • 商店街にいかずとも、郊外のスーパーマーケットに いけば商品が購入できるように • 「シャッター通りの商店街」 • 「参入規制の存在が、規制によって保護されて いる事業からイノベーションを行おうとするイン センティブを奪ってしまう」
  19. 19. スーパーマーケットと市街地 (富山の場合)
  20. 20. イオンと商店街 (刈谷の場合)
  21. 21. Intermission • レポート • 企業と市場の調査 • 期末試験 : 7/22 • 定期試験時にヨーロッパ出張がはいるので、15回目で実施します。 • 講義資料のアップロード先 • Facebook Page • https://www.facebook.com/toyo.io.2014 • SlideShare • http://www.slideshare.net/yasushihara/presentations • Toyonet-Ace
  22. 22. 成績について • 中間試験: 25点 (換算) • レポート : 25点 • 期末試験: 50点 • 宿題 : +α点 の合算点で評価する予定
  23. 23. テスト対策 • 期末試験 • 火1: 9:20-10:20 [60分] • 火7: 20:10-21:10 [60分] • 試験範囲 • 教科書 • スライド(いままでに配ったもの) • 問題の形式 • 持ち込み可 • 数学の問題 • 論述式の問題
  24. 24. 独占的競争
  25. 25. 製品差別化 • 財が同質的 • 各企業の供給する財が、消費者 にとってどの企業の生産する財で あってもまったく同じであると認識 される状態 • 製品差別化 • 同じ種類の財を供給しているそれ ぞれの企業が、デザイン・品質・ 広告などを通じて、消費者に対し て異なる財であると認識させるこ とに成功している状態
  26. 26. 製品差別化 • 企業が消費者の嗜好の 違いを利用することで、 差別化が発生する • 自社の製品に愛着を持 つグループを消費者グ ループとして、独占的な 地位を獲得することがで きる
  27. 27. 独占的競争モデル • 製品差別化された市場で多数の 売り手が存在し、参入・退出が自 由である市場 • 独占的競争市場 • 利潤を最大化する生産量は、独 占市場と同じく限界収入と限界費 用が等しい水準に決定される • 生産量 QSWC • 価格 PSWC が与えられる. P Q0 d d MR MC AC QSWC PSWC
  28. 28. 独占的競争市場の長期均衡 • 参入が自由なため、価格が平均 費用よりも高い水準となる • 参入が発生し、既存企業が直面 する需要曲線は左にシフトする • 正の利潤が存在する限り参入 が発生し、長期均衡においては、 需要曲線と平均費用が接する 水準まで需要曲線がシフトし、 P=AC となり利潤が0 となる。 • 生産量 QLMC • 価格 PLMC P Q0 d d MR MC AC QLMC PLMC
  29. 29. ゲーム理論 (導入)
  30. 30. 相互依存とゲーム理論 • 寡占市場 • 市場だけではなく、相手企業の動向を把握する必要がある • 競合他社がどのような新商品を販売するのか、どのような価格で売り出す のか • 競合他社の影響が、自社の利潤へと大きく影響を与える (相互依存) • 相互依存関係を利用することで、競合他社が自社に都合がいいよう に行動させる = 戦略的行動
  31. 31. 相互依存とゲーム理論 • 企業が生産量を決める • 独占の場合: 他の企業の行動を気にせず、限界費用と消費者需要をもとに生産量 と価格を決定する • 完全競争の場合: 市場の価格と限界費用をもとに価格と生産量を決定する • 寡占の場合: 産業内のプレイヤーが数社に限られるため、生産量の変化は市場価 格や市場の供給量へと大きく影響を与える • 戦略的行動 • 相互依存的 • ゲーム理論 • 複数の企業が相互依存の状況にあるとき、企業の行動を説明しようとする理論 • 参入抑止やカルテルについて説明付けるときに活用できる
  32. 32. 参入抑止の空脅しゲーム • ゲーム設定 • 独占市場に参入しようとする企業に対し て、独占企業が参入を抑止しようとする • プレイヤー • 独占企業 • 参入企業 • ゲームのルール • 行動の順序、選択肢、情報について明 記すること 1. 潜在的な新規参入企業が {参入する} か {参入しない} かを決める 2. 独占企業は、参入企業が参入したか していないかをもとに, {高価格} または {低価格} を選択する • ゲームの利得 • ゲームによってゲームのプレイヤーが得 られる利潤 1. 参入が生じない場合 • 独占企業が独占価格を付ける場合: 独占 利潤 • 独占企業が限界費用を付ける場合: 0 • 参入企業は参入しない場合: 0 2. 参入が生じる場合 • 独占企業が独占価格を選ぶ場合: 独占利 潤を二社で分け合う • 独占企業が限界費用を付ける場合: 両者 ともに利潤は発生しない • 参入企業はサンクコストを支払う必要があ る
  33. 33. カルテルの囚人のジレンマゲーム • ゲーム設定 • 複占市場で企業がカルテルを行おうとする • カルテルを形成して、価格を引き上げ、生 産量を減らし結果利潤を増加させようとす る • プレイヤー • 企業1 • 企業2 • ゲームのルール • 生産量を企業1 と企業 2 は同時に決定しよ うとする • 他社の生産量を知らずに生産量を決める • 選択肢 • 1. {協調} : 独占利潤を生み出す生産量の半 分を生産する • 2. {競争} : 他社の行動を予測して自社の利益 を最大化するように行動する • ゲームの利得 • 相手が協調すると予測される場合 • 相手企業が生産量を減らしているときの裏切 り行為となり、生産量を増やして利益を得よう とする • 相手が競争すると予測される場合 • 利得 • 1. 市場全体の生産量を決める • 2. 需要曲線上で価格が決定する • 3. 収入が決まり, 生産費用を差し引き利潤を 計算する • ゲームの結論 • カルテルは成立しない • 「囚人のジレンマ」 • 協力すれば自分たちにとって望ましい結論が 得られるのに、自らの利益を重視する結果利 潤を獲得することができない
  34. 34. 今日のまとめ • 参入の経済効果 • ゲーム理論の導入
  35. 35. 連絡方法 • 東洋大には 9:00-10:30 と, 19:50-21:20 しかいません • 非常勤のためオフィスアワーを設定できませんので、以下の手段で ご連絡ください。 • ツイッター @harayasushi • フェイスブック : https://www.facebook.com/toyo.io.2014 • LINE : @harayasushi (LINE は東洋大内では遮断されているようです)
  36. 36. 次回予告 • 10. 6/17: 参入の経済効果 II (泉田・柳川 pp.96-106) • 11. 6/24: 休講 (学会での研究発表@バンクーバーのため) • 12. 7/1: ゲーム理論 (泉田・柳川 pp.107-121)
  37. 37. Thanks.

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