大学ゼミにTOCfEをさりがなく取り入れる_2014TOCfEシンポジウム_08

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TOCfEをさりげなく大学のゼミに取り入れる

大学教員にとって、新しい科目を追加することは、大勢のコンセンサスが必要であり、負担も大きく、難しい場合が多い。
今回は、「ソフトマター」をテーマにした大学1年の少人数ゼミにおいて、TOCfEの要素を導入した。ソフトマターとは、やわらかい物質のことであり、たとえばペットボトルの材料、人工関節などの医療材料、自動車や宇宙船の材料、ゼリー、豆腐などの食品や化粧品にも使われている。
ゼミでは、ソフトマターに関する英語の本の輪読、家でのソフトマター実験、レポート作成、発表、質疑応答などを行っている。
この内容にどのようにTOCfEの活動を加えたか、実践例を報告する。教育関係の方々には、どのようにTOCfEの要素を取り入れるか、参考になれば幸いである。
また企業の研修担当の方々や周りにさりげなくTOCfEを広めたい方にも役立つと期待している。

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大学ゼミにTOCfEをさりがなく取り入れる_2014TOCfEシンポジウム_08

  1. 1. 大学ゼミにTOCfEを さりげなく取り入れる 東京薬科大学 生命科学部 高須昌子 1
  2. 2. 謝辞 故Goldratt様 『ザ・ゴール』の本。 品川の講演会の後、「物理学者、がんばれ」と 励まして下さった。 岸良裕司様、きしらまゆこ様 TOCfEのコミュニティを作って下さったこと。 飛田基様 プレゼンのご指導をいただきました。 濱野繭子様 絵と写真の提供をいただきました。 fEオンデマンドの皆様 毎月の会でご指導をいただきました。 横浜塾、教育関係者のTOCfEの皆様 TOCfEのご指導をいただきました。 大学のゼミ生。 2
  3. 3. 今日の話の目的 ・大学のゼミでTOCfEをさりげなく 取り入れた話をします。 ・シンポジウムでTOCfEを学んだ後、盛り上がって - 使ってみたくなる。 - 広めてみたくなる。 ・しかし教員にとって、新しい科目を作るのは大変。 カリキュラム変更は4年に1度。 大勢のコンセンサスも必要。 ・既存の自分の担当科目に さりげなく取り入れてみる。 3
  4. 4. 1年ゼミとは ・1年前期の必修科目。週1コマ(70分) 14回(実際には12回程度) ・1教員当たり5名程度の学生 私のゼミの場合 ・「ソフトマター」(やわらかい物質)がテーマ 4
  5. 5. 5 1 2 11 12 3 4 5 6 7 8 9 10 ゼミの各回にやること ★ 合計約5時間、8個のブランチ。 ゼミの説明。 ★新聞記事を読んでブランチ1個 英語文献のレジュメ発表、質疑。 ★早く終わった回に、 ブランチ1個。 実験の発表。 ★発表を聞いてブランチ。4個。 まとめ。★問題の原因と解決案をブランチ。2個。 家で実験、 レポート、 パワポ作成
  6. 6. 因果関係の説明例 6 原因 結果 問 ある小学生の作った論理関係。 問題点を述べよ。 犬が宿題のプリントを 食べてしまった。 宿題が できなかった。 原因
  7. 7. 学生の解答例 7 ・「犬がプリントを食べた」は本当か。 ・もし本当だとしても、宿題が出せないとは限らない。 たとえば、友達にプリントを見せてもらえばよい。 犬が宿題のプリントを 食べてしまった。 宿題が できなかった。 ? 本当?
  8. 8. 他の人の発表からブランチを作る -> 論理や構造を意識して聴く練習。 8 発表 準備 発表 ブランチ 作成 ポストイットを配る。やり方を説明 実験に関する発表を聞きながら、 他の4人はポストイットにメモ。 ブランチを使って発表 (4名) 各自の作業。10分程度
  9. 9. ブランチ例1 人の話を聴いて ブランチ 9 耐圧用のもの 耐熱用のもの 無菌充填用 のもの 炭酸飲料に 用いられる 果汁飲料や スポーツドリ ンクに用いら れる お茶飲料に用 いられる 内側からの 圧力に耐える べくボディは 丸い 熱に耐え、ボ トルの変形を 防止するため にでこぼこが ある。 常温で充填し ガス圧もない ため、軽くて やわらかい。 ペットボトルは 用途によってさま ざまな種類がある
  10. 10. 修正したブランチ 炭酸飲料は、丸いボディ の容器に格納される 炭酸飲料は、容器の中 で圧力が高まることが ある 丸いボディでは圧力が 均一に分散する 丸いボディは内側から の圧力に耐えやすい 炭酸飲料を格納する には、耐圧用の容器が 必要である
  11. 11. ブランチ例2 問題の原因を書く 課題:試験前なのに、 時間が足りない。 なぜ? 集中力が 続かない 誘惑が多い 意志が弱い すぐ楽しい方を とってしまう 行動にメリ ハリがない 要領が悪い 時間がない 無駄なことが 多い 寝る時間が 多い 食事に時間が かかる 時間の使い方が下手 すきま時間をうま く見つけられない 優先順位をうまく 見つけられない 計画通りに 進められない。 + =
  12. 12. 12 部屋を片付ける 人と話せない 図書館でやる 携帯を部屋に 持って行かない テレビのコン セントを抜く 読みかけの本を 親に預かって もらう 時間を区切って やる 無理のない計画 を立てる ぐちは帰りの 車の中で聞いて もらう 試験後の自分 へのご褒美を 決める ブランチ例3 解決案を考える
  13. 13. 学生を観察してわかったこと ・ポストイットに書く作業は楽しそうにやっている。 作業が好きである。 ・論理的に組み合わせる所は苦労している人もいる。 -> TOCfEの説明を配布、掲示した方がよい。 ・ネタは学生生活から取るとわかりやすい。 小学生ネタも大学生は好きである。 ・人の話を聞く時に、ブランチにまとめると、 よく聞くようになる。質問もしやすい。 ・ブランチで原因を出し切ってから解決策を考えるのは 役立つ。(最初から解決策に走りがちなので) 13
  14. 14. 来年度やること ・いろいろな長さの題材を用意しておく。 例:20分、30分など。 題材は学生生活の身近なネタがよい。 ・手順を書いた紙を用意しておき配布する。 ホワイトボードにも貼り付けておく。 -> 学生が迷った時に見るのによい。 ・実験の計画にもブランチを使う。 14
  15. 15. 来年度やること(続き) ・今回はブランチの訂正まではできなかった。 今後は簡単な題材の時は、本人に訂正して もらう時間を取る。 ・ブランチ以外のクラウドやアンビシャス ターゲットツリーも取り入れるかどうか検討。 15
  16. 16. なぜブランチだけをやったか ・ブランチが基本。 他のクラウドやアンビシャス・ターゲット・ ツリーの前に、ブランチを書くと考えやすい。 ・ブランチは箱の個数に制限がない。 もやもやしていることを全部書き尽くして、 すっきり感がある。 ・夏の4日間のセミナーを受講する前だったので、 自分によく理解できたのが、ブランチだった。 16
  17. 17. 他の方法(図示して考える)との比較 ・TOCfE ・KJ法 ・マインドマップ ・FA それぞれの長所がある。 共通点 1)「書く」 (言わないと何もメモしない学生もいる) 2) ある程度の規則 -> 議論しやすくする TOCfEの特徴 1) 学びやすい 2) 費用がそれほどかからない 3) 勉強会が盛ん 共通言語にしやすい。 17
  18. 18. まとめ ・既にやっている授業の中で、 さりげなくTOCfEを取り入れる ことができる。 ・ブランチから始めると 教えやすい。 18

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