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IFLA(国際図書館連盟)・ICA(国際アーカイブズ評議会)―2つの国際大会の参加報告と感想(古賀崇)
 

IFLA(国際図書館連盟)・ ICA(国際アーカイブズ評議会)― 2つの国際大会の参加報告と感想(古賀崇)

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アート・ドキュメンテーション学会 第28回デジタルアーカイブサロン(2012.9.14 (株)ラティオインターナショナル)での発表。2012年8月に開催さ...

アート・ドキュメンテーション学会 第28回デジタルアーカイブサロン(2012.9.14 (株)ラティオインターナショナル)での発表。2012年8月に開催されたIFLA(国際図書館連盟)ヘルシンキ大会、 ICA(国際アーカイブズ評議会)ブリスベン大会の参加記。おまけとして、アムステルダム市立図書館の模様も。

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    • IFLA(国際図書館連盟)・ ICA(国際アーカイブズ評議会)― 2つの国際大会の参加報告と感想 【2014年5月30日Web版公開にあたり一部修正】 第28回デジタルアーカイブサロン (2012.9.14 (株)ラティオインターナショナル) 天理大学人間学部 総合教育研究センター(図書館司書課程) 准教授 古賀 崇 Email: Web: http://researchmap.jp/T_Koga_Govinfo/ Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 1
    • はじめに Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 2
    • 日本と海外とのかかわり • 日本のさまざまな活動は、海外にきちんと伝 わっているか? • 海外のさまざまな取り組み・議論を、日本はき ちんと把握しているか? またそれに反応で き、海外に発信できているか? “ガラパゴス化” Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 3
    • 推薦書 • 江上敏哲(国際日本 文化研究センター図 書館)『本棚の中の ニッポン』笠間書院, 2012. Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 4
    • 2つの国際大会 • IFLA2012年ヘルシンキ大会 – 2012年8月11日(土)~18日(金)(古賀は18日は不参加) • 2013年大会:シンガポール • 2014年大会:リヨン(フランス) – 大会ペーパー: http://conference.ifla.org/past-wlic/2012/ifla78.htm → Programme → 曜日ごとの各セッション • ICAブリスベン大会(大規模大会は4年に一度) – 2012年8月20日(月)~24日(金) • 2013年大会:ブリュッセル(当初予定のリオデジャネイロから変 更)、2014年大会:ジローナ(スペイン) • 2016年大会:ソウル – 大会ペーパー: http://ica2012.ica.org/index.html → Program → Full papers Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 5
    • IFLA大会サイト Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 6
    • ICA大会サイト Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 7
    • 両大会における古賀の身分 • IFLA:政府情報・公的刊行物分科会 (Government Information and Official Publications Section)委員(2007-) • ICA:日本アーカイブズ学会(JSAS)が団体会員 – 古賀はJSAS委員(2008-)として、ICA年次総会で JSASとしての議決権を行使 Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 8
    • 考えてみたいこと: デジタルライブラリー/デジタル アーカイブ構築における 公・民の関係(PPP?) Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 9
    • IFLA大会より: 8/15(水)全体会(Plenary)講演 • シヴァ・ヴァイディア ナサン(Siva Vaidianathan)米国 バージニア大学教 授 “The Human Knowledge Project” Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 10
    • 著書の日本語訳 • グーグル化の見えざ る代償:ウェブ・書籍・ 知識・記憶の変容(原 題:The Googlization of Everything: And Why We Should Worry)インプレスジャ パン, 2012. Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 11
    • 教授の主張(1) • Googleはあくまで歴史の浅いひとつの私企業 である、という点を忘れるなかれ – こうした一企業に「情報へのアクセス」「個人情報 (含:「好み」に関するもの)の収集と、それに基づ くフィルタリング」を委ねる危うさ – 単なる検索エンジンの問題を越えた、コミュニケー ション、知識の「グーグル化」 – 「グーグルブックス」に、各図書館が「自館での負 担はなく、図書へのアクセスに貢献できる」として 参加したのは不幸なこと Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 12
    • 教授の主張(2) • 「ヒト知識プロジェクト」という代案 – 公的資金のもとで、また世界各地の多様なアクター (特に公共図書館)のもとで、誰に対しても平等な 「知識へのアクセス」を目指す • Indigenous (local) knowledgeへの目配りも • 「ヒトゲノム・プロジェクト」が模範例となるはず – ゲノムデータの共有のためのシステム構築 • 【関連】『グーグル化~』の訳者・久保儀明氏の 「ヒト知識プロジェクト」批判(「訳者あとがき」にて) Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 13
    • 質疑 • 「オープンアクセス」におけるGoogleの効用を どう考えるべきか(古賀より) • 大学図書館の業務において、民間の業者の役 割が欠かせない現状についてはどうか(米国・ 大学図書館員より) → 「政治経済の状況を踏まえ、Google/業者の 活用についてよりよい判断をすべき」 Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 14
    • 一方、ICA大会では… • 開会式(8/21)直後の 全体会「第三者によ るデジタル化:変化の 時代における積極的 アプローチ」 – Ancestry.com社(家系 記録)がスポンサー – 英国国立公文書館、 豪州ニュー・サウス ウェールズ州記録局 における、民間企業と 協力しての「大規模デ ジタル化」の紹介 Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 15
    • 思うところ • 少なくとも、前記全体会にて発表した文書館 スタッフは、「民間企業と協力しての大規模デ ジタル化」を率直に受け入れている(あまり抵 抗・ためらいを感じていない)? • 「コンテンツ・知識へのアクセス」のための基 盤を民間のシステムに頼る危うさを、どの程 度認識しているか? – この点は図書館コミュニティのほうが敏感だろう • とは言え、民間の力なくして「よりよい業務・ア クセス」は望めない… Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 16
    • 両大会で印象に残った 発表など Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 17
    • IFLA大会 • 電子書籍と図書館との関係 – 日本以外のアジア圏では電子書籍の利用は伸びない、 との予測も紹介 • MLA連携 – 米国での専門職養成、「Indigenous (local) knowledge」 とのかかわりなど • 大学図書館ないし科学技術図書館が科学データ 提供に関与する可能性 • クラウドと法制度 – 法的紛争が起きた際、どの国の法が適用されるか? • 米国での法情報へのアクセスをめぐる民間企業・ 非営利団体のせめぎ合い • ユネスコとIFLAとのかかわり – 「世界記憶遺産」など Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 18
    • ICA大会 • 「ウィキリークス」に関する対照的な発表 – 英国でアーキビストからMI5(諜報局)に転じた人 vs. 豪州の「デジタル・アーキビスト」 • 思った以上に、大学での研究プロジェクトに関 する発表が多かった – ウェブ上でのメタデータ収集、デジタル・フォレン ジック、デジタル情報の信頼性(L. デュランチ教授 ほか)、など • 「オープン・ガバメント」とアーカイブズ – これはICAの主要テーマのひとつ Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 19
    • 【補足として】 アムステルダム市立図書館 (アムステルダム中央駅より徒歩約5分) Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 20
    • (これは図書館ではなく、近くのレストランです…) Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 21
    • Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 22
    • Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 23
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    • Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 26
    • おわりに:日本から世界への 関わりをめぐって Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 27
    • 『本棚の中のニッポン』+発表等での 江上氏の主張 • 日本の図書館員はもっと国際会議に出るべ き – 発表だけでなく、会議の運営も担えるように • 海外研修も見直しが必要 – 日本から訪問して海外の様子を聞いてくるだけで は一方的 – 海外の相手方に日本の事情をきちんと伝えられ るように Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 28
    • 図書館・アーカイブズの世界では 実際にはどうか?:両団体・両大会より • IFLA – 日本からの発表は毎回5件程度:国立国会図書館 からの報告含め – 各分科会にも日本から参加、しかし「上層部」への 参加には消極的 • ICA – 今大会では日本からの発表セッションを集約して実 施(日本語同時通訳つき) • 震災/アーカイブズの現状/デジタル・アーカイブ – 資料修復ワークショップ(国立公文書館企画) – 菊池光興氏、高山正也氏らのかかわり+各分科会 Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 29
    • 続き:以下、自戒を込めて • 海外との交流に熱心な人間が固定化してしま う危険性も – 「日本の実像」「海外の実像」は正確に伝わってい るか? – やはり、多くの人が海外との交流に携わることが 望ましい Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 30
    • 補足 Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 31
    • 両会議のより詳しい参加報告 (古賀の執筆予定) • 『びぶろす』(国立国会図書館):IFLA-GIOPSの 活動について – 電子版のみ http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/ • 『図書館雑誌』(日本図書館協会 2012年12 月号):IFLAヘルシンキ大会について • 『アーカイブズ学研究』(日本アーカイブズ学 会):ICAブリスベン大会について Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 32
    • ついでに… • 『情報の科学と技術』2012年10月号 特集「アーカイブズの現在」 – 総論執筆:古賀 – 各論執筆:松崎裕子氏(渋沢財団)、国立公文書 館、国立公文書館憲政資料室 など Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 33
    • ありがとうございました ヘルシンキ大聖堂 ブリスベンの夜景 Copyright ⓒ 2012, 2014- Takashi Koga. All rights reserved. 34