市民参加型GISによる地域防災への実践事例

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国土交通大学校の地域情報コミュニケーションで講義(2012.6.28)した際のスライドです。

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市民参加型GISによる地域防災への実践事例

  1. 1. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 独立行政法人 防災科学技術研究所 社会防災システム研究領域 災害リスク研究ユニット 田口 仁 [tagchan@bosai.go.jp] 市民参加型GISによる 地域防災への実践事例 1国土交通大学校 地域情報コミュニケーション研修(H25.6.28)
  2. 2. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 防災科学技術研究所(防災科研)について  文部科学省所管の独立行政法人 » 「防災科学技術に関する基礎研究及び基盤的研究開発等の業務を総 合的に行うことにより、防災科学技術の水準の向上を図る」  職員数:200人くらい(事務職+研究職)  研究施設:茨城県つくば市(本所)、新潟県長岡市、山形県新 庄市、兵庫県三木市 2 ■ 研究体制 ■ 観測予測研究領域 -地震・火山防災研究ユニット -水・土砂防災研究ユニット -雪氷防災研究センター 減災実験研究領域 -兵庫耐震工学研究センター 社会防災システム研究領域 -災害リスク研究ユニット http://www.bosai.go.jp
  3. 3. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 3 …… …… 災害記録 災害リスク情報を利活用し、災害に強い社会を実現するためのシステム・手法・環境の研究 災害リスク情報の流通 地震災害リスク情報 火山災害リスク情報 水・土砂災害リスク情報 雪氷災害リスク情報 防災科学技術研究所 大学・研究機関 国・都道府県 企業・メディア・NPO ハザードマップ被害想定結果 制度・サービス情報 各種地理空間情報 災害リスク情報 相互運用環境 災害リスク情報クリアリングハウス 災 害 リ ス ク 情 報 の 活 用 災害事例DB 災害リスク情報の利活用に関する研究 災害対策支援システム 災害リスク情報を 活用した地域防災 自治体(市区町村) 社協(ボラセン) 地域コミュニティ
  4. 4. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 地域防災の実践手法と課題 4 一般的 知識の獲得 環境把握と 被害想定 対策検討 実行 自然災害の一般的な知識と災害に応じて実行し なければならないことを理解 自分が置かれている環境(自然的、社会的)を 把握し、その状況下でどのような災害(ハザード )が発生し、被害が起こりうるか想定 その中で課題を抽出・設定 想定された被害や設定された課題に対し、事前 に回避する手段や災害時に被害を軽減する手 段を検討 検討した対応を具体的に実行 必要に応じて新しい関係性や体制を構築 (災害リスクガバナンス) 自分の地域の災害リス ク情報を呼び出し、統合 利用できること 参加型での 議論・検討 継続的な利活用 社会的な仕組み構築 課題 手法の基本フロー 役 割 7時 8時 11時 56分 0 10 20 30 40 50 0 30 区長 地 震 発 生 FMながお かの緊急放 送を受信 各集落で住 民の安否、 被害状況を 確認し、支 所に報告す るよう要請 を受ける。 集落セン ターに到着 通信網開設 を報告① 要援護者の 緊急連絡② 避難誘導班に 負傷者搬出先 を連絡 訓 練 終 了 集 落 セ ン タ ー で 昼 食 ・反 省 会 情報伝達班 各区で住民 の安否確認 の作業を開 始する。道 路寸断状況 を把握する。 負傷者発生 の報告を受け、 区長と避難誘 導班に連絡 集落セン ターで全体 の被害状況 結果を区長 に報告 避難誘導班 要援護者の 搬出必要性 を確認する。 担架、車椅子 を要援護者 宅に搬送する 要援護者を集落 センターに搬送 完了。区長報告。 負傷者を区長 が指定した場 所へ搬出開始 山古志支所 FMながお かより緊急 放送 防災訓練の 宣言 各集落に衛星電話で通信 所の開設と報告を要請* 通信網開設票で対応 緊急連絡を 受け、集落 センターに 搬送するよ うに指示 空間的文脈でのアプローチ 役 割 7時 8時 11時 56分 0 10 20 30 40 50 0 30 区長 地 震 発 生 FMながお かの緊急放 送を受信 各集落で住 民の安否、 被害状況を 確認し、支 所に報告す るよう要請 を受ける。 集落セン ターに到着 通信網開設 を報告① 要援護者の 緊急連絡② 避難誘導班に 負傷者搬出先 を連絡 訓 練 終 了 集 落 セ ン タ ー で 昼 食 ・反 省 会 情報伝達班 各区で住民 の安否確認 の作業を開 始する。道 路寸断状況 を把握する。 負傷者発生 の報告を受け、 区長と避難誘 導班に連絡 集落セン ターで全体 の被害状況 結果を区長 に報告 避難誘導班 要援護者の 搬出必要性 を確認する。 担架、車椅子 を要援護者 宅に搬送する 要援護者を集落 センターに搬送 完了。区長報告。 負傷者を区長 が指定した場 所へ搬出開始 山古志支所 FMながお かより緊急 放送 防災訓練の 宣言 各集落に衛星電話で通信 所の開設と報告を要請* 通信網開設票で対応 緊急連絡を 受け、集落 センターに 搬送するよ うに指示 マップ ドラマ 時間的文脈でのアプローチ ・GIS活用 ・オープンデータ ・GIS活用
  5. 5. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 講義の概要と流れ 1. 災害リスク情報のオープンデータの重要性 2. 地域住民による防災マップの作成手法 3. 地域住民による地域防災実践事例 » e防災マップコンテスト » 学校防災と地域防災の連携 4. NPOと地域の協働による防災マップづくり支援事例 5
  6. 6. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 災害リスク情報のオープンデータの重要性 6
  7. 7. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 専門知(情報)の公開は進んでいる(=入手は可能) 7 太田・牛山(2009) 岩手県立大学総合政策学部牛山研究室・日本損害保険協会( 2006) 太田・牛山(2009) 決まり文句: 「防災に活用してもらえれば…」 「このような情報を活用して…」 ハザードマップの公開状況
  8. 8. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform ? しかし、知(情報)を統合できない発信・流通方式 8 どこに何があるの? 重ねて使えない? 比較できない?
  9. 9. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 「eコミ」を使って解決してみよう 9 「eコミュニティ・プラットフォーム※」 を使って デモンストレーションします。 ※防災科研が研究開発を行っているオープンな情報プラットフォームです。 平時の災害対策検討編
  10. 10. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform このような情報基盤を実現するには…  各機関が持つ災害リスク情報を、相互にやりとりできる仕組 みが大切 = 分散相互運用環境、オープンデータ  災害リスク情報をやりとりする方式は、国際的に標準化され たものを使用し、インターネットを使って公開 » データを所有する主体が、それぞれの責任でデータを公開 »例) 国際会議で様々な国の参加者が、英語で会話をしてコミュニケーショ ンするのと同じイメージ。英語で会話できればそれだけいろいろな人とコミ ュニケーションできる。 10 WMS: Web Mapping Service (ISO-19128) WFS: Web Feature Service (ISO-19142) WCS: Web Coverage Service (ISO-191xx) WPS, SOS, OLS, KML, SVG Map, etc. 一元的なデータベースを持たない。 自分が使いたい情報を、 使いたい部分だけ切り出して、 二次利用することが可能! 自治体等 国の機関 研究機関 大学 相互運用可能な データインターフェース や り と り の 方 式 が 国 際 標 準 GISソフトウェア (WebGIS型 or デスクトップ型) 災害リスク情報
  11. 11. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 「メタデータ」,「クリアリングハウス」の重要性  地理情報が分散して存在しているため、利用者はどこに必要な情報がある のかわからない  地理情報の所在情報(メタデータ)を一括して検索するサービスであるクリ アリングハウスの存在が重要となる 11 GISソフトウェア インターネット 災害リスク情報 クリアリングハウス メタデータDB 洪水 ハザードマップ 揺れやすさ マップ 衛星画像 空中写真 ②地図検索 ③検索結果 ①メタデータを登録 (JMP2.0 or ISO19115) 土砂災害 ハザードマップ ④検索された地図を 標準インターフェースに基づき利用
  12. 12. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 12 eコミマップ ●ハザード情報(防災科研等) ●ハザードマップ(自治体) ●交通情報(民間企業) ●明治時代の地図(農研機構) ●過去の空中写真(地理院) 様々な地理空間情報を相互運用形式で外部組織のDBから呼び出し、重ね合 わせて統合し、参加型で情報を追加したり、議論や意思決定を行うことができ るWebマッピングシステム ●土地条件図(国土地理院) ●現在の空中写真(民間企業) ●現在の地図(民間企業) ●住民による写真・文字の入力 オープンソースで公開中
  13. 13. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform eコミグループウェア  地域内での情報共 有や外への情報発 信を可能とした、ウ ェブベースの情報 プラットフォーム  相互運用性 » グループ間、コミュニ ティ間で情報を連動  参加型・統合利用 » 多様なユーザー権限 、コンテンツ利用権限 の設定で参加者の多 様性を担保 » 音声、写真、動画等 を統合的に利用可能 13 オープンソースで 公開中
  14. 14. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform  庁内は統合型GISにおいて地図を活用・作成・共有。公開可能な地図はマッシュアップ可 能な方式でオープンデータとして公開、地域・市民は地図を動的に二次利用する 自治体 (1) 庁内統合型 地理情報システム(GIS) (2) オープンデータ利活用 システム(GIS有) 地域・市民 公開可能な地図 ・防災情報 ・ハザードマップ ・都市計画など 公開用 地図配信サーバ (マッシュアップ可能な API等で公開) 自治体オープンデータとの連携イメージ(地図中心) 14 共用空間 データ 地図データ を活用 様々な地域 の活動に役 所の地図を 二次利用 互いの地図を 使った連携が容易 分散相互運用環境 ●●課 ●●課 ●●課 ・共同研究 千葉県流山市 神奈川県藤沢市
  15. 15. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 地理空間情報+防災のオープンデータ関係の動向  「世界最先端IT国家創造宣言」(H25.6) » 「・・・ 信頼性の高い公共データ(例:地理空間情報(G 空間情報)、防災・減災 情報、調達情報、統計情報等)が提供され、民間や個人が保有するデータ(例: 地理空間情報(G 空間情報)、防災・減災情報、輸送情報、民間・個人で観測す る気象環境データ等)と自由に組み合わせて利活用でき、新産業・新サービス が創出される社会を実現する。」 など  災害対策基本法の一部改正(H24.6) » 第51条(情報の収集及び伝達等) 2 災害応急対策責任者(指定行政機関の長及び指定地方行政機関の長、地方公共 団体の長その他の執行機関、指定公共機関及び指定地方公共機関、公共的団体並び に防災上重要な施設の管理者)は、地理空間情報の活用を努めなければならない。 3 災害応急対策責任者は、災害に関する情報を共有し、相互に連携して災害応急対 策の実施に努めなければならない。  G8ロック・アーン・サミット(H25.6) » オープンデータ憲章及び技術付属書を発表。5原則。 ★Open Data by Default(オープンデータをデフォルトで) ★Quality and Quantity(質の高い十分なデータ) ★Useable by All(誰もが利用できるデータ) ★Releasing Data for Improved Governance(データ開示でガバナンス向上へ) ★Releasing Data for Innovation(データ開示でイノベーション創出へ) 15
  16. 16. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 地域住民による防災マップ作成手法 16
  17. 17. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform 地域防災の実践手法と課題(再掲) 17 一般的 知識の獲得 環境把握と 被害想定 対策検討 実行 自然災害の一般的な知識と災害に応じて実行し なければならないことを理解 自分が置かれている環境(自然的、社会的)を 把握し、その状況下でどのような災害(ハザード )が発生し、被害が起こりうるか想定 その中で課題を抽出・設定 想定された被害や設定された課題に対し、事前 に回避する手段や災害時に被害を軽減する手 段を検討 検討した対応を具体的に実行 必要に応じて新しい関係性や体制を構築 (災害リスクガバナンス) 自分の地域の災害リス ク情報を呼び出し、統合 利用できること 参加型での 議論・検討 継続的な利活用 課題 手法の基本フロー 役 割 7時 8時 11時 56分 0 10 20 30 40 50 0 30 区長 地 震 発 生 FMながお かの緊急放 送を受信 各集落で住 民の安否、 被害状況を 確認し、支 所に報告す るよう要請 を受ける。 集落セン ターに到着 通信網開設 を報告① 要援護者の 緊急連絡② 避難誘導班に 負傷者搬出先 を連絡 訓 練 終 了 集 落 セ ン タ ー で 昼 食 ・反 省 会 情報伝達班 各区で住民 の安否確認 の作業を開 始する。道 路寸断状況 を把握する。 負傷者発生 の報告を受け、 区長と避難誘 導班に連絡 集落セン ターで全体 の被害状況 結果を区長 に報告 避難誘導班 要援護者の 搬出必要性 を確認する。 担架、車椅子 を要援護者 宅に搬送する 要援護者を集落 センターに搬送 完了。区長報告。 負傷者を区長 が指定した場 所へ搬出開始 山古志支所 FMながお かより緊急 放送 防災訓練の 宣言 各集落に衛星電話で通信 所の開設と報告を要請* 通信網開設票で対応 緊急連絡を 受け、集落 センターに 搬送するよ うに指示 空間的文脈でのアプローチ 役 割 7時 8時 11時 56分 0 10 20 30 40 50 0 30 区長 地 震 発 生 FMながお かの緊急放 送を受信 各集落で住 民の安否、 被害状況を 確認し、支 所に報告す るよう要請 を受ける。 集落セン ターに到着 通信網開設 を報告① 要援護者の 緊急連絡② 避難誘導班に 負傷者搬出先 を連絡 訓 練 終 了 集 落 セ ン タ ー で 昼 食 ・反 省 会 情報伝達班 各区で住民 の安否確認 の作業を開 始する。道 路寸断状況 を把握する。 負傷者発生 の報告を受け、 区長と避難誘 導班に連絡 集落セン ターで全体 の被害状況 結果を区長 に報告 避難誘導班 要援護者の 搬出必要性 を確認する。 担架、車椅子 を要援護者 宅に搬送する 要援護者を集落 センターに搬送 完了。区長報告。 負傷者を区長 が指定した場 所へ搬出開始 山古志支所 FMながお かより緊急 放送 防災訓練の 宣言 各集落に衛星電話で通信 所の開設と報告を要請* 通信網開設票で対応 緊急連絡を 受け、集落 センターに 搬送するよ うに指示 マップ ドラマ 時間的文脈でのアプローチ ・GIS活用 ・オープンデータ ・GIS活用
  18. 18. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 各主体 防災マップやドラマの作成を通じた地域防災実践手法  災害時に直面する課題とその対策シナリオを検討し、防災体制を作るために、マッ プやドラマを各主体とのコミュニケーションの媒体として活用する。 18 課題の 設定 対策の 立案 体制 づくり ●課題を分析 【例】洪水ハザ ードマップと要 援護者宅を重ね て、水害時に最 も支援が必要な 場所を分析 ●対策シナリオ 【例】最初に浸 水する場所付 近の方から連絡 を受け、お助け 隊が救助・避難 するストーリー が分かるドラマ 浸水!! マップ・ドラマ (コミュニケーション媒体) 災害に強い 協働社会 実践のフロー 行政 自治会 学校 保護者会 民生委員 社協 敬老会 NPO 自主防 民間企業 ・ ・ ・ •課題設定や対 策提案に関する 確認 •災害時における 対応の協力要請 •課題設定や対 策のアドバイス •災害時における 対応協力 •防災活動への 協力
  19. 19. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 地域防災活動手法の提案(一般向け) 19 ・地域に潜んでいる災害リスクを理解する ・災害時に起こりうる被害を見積もる ステップ1 被害を 想定する ⇒ ハザードマップ、被害想定など、さまざまな専門家 の情報を活用することが大切です。 ・災害対応シナリオ、防災マップをつくる ・災害リスクに対する対策を検討する ステップ2 対策を 検討する ⇒ 災害時の対応について、事前に地域の目線で考える ことが大切です。 ・防災訓練などで地域のみんなで共有・検証する ・検証した災害対策を再検討する ステップ3 実践で 検証する ⇒ 地域の絆を強め、地域の様々な社会資源を活用でき るようにすることが大切です。
  20. 20. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 20 ・地域に潜んでいる災害リスクを理解する ・災害時に起こりうる被害を見積もる ステップ1 被害を想定する 航空写真 土地条件図 揺れやすさマップ 洪水ハザードマップ 迅速地図
  21. 21. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject ・地域に潜んでいる災害リスクを理解する ・災害時に起こりうる被害を見積もる ステップ1 被害を想定する 被害の項目 見積もる内容 専 門 知 人 負傷者、死者 建物 全壊、半壊、一部損壊 ライフライン 電気、電話、水道、ガス、交通 地 域 知 ・ 経 験 知 まち ブロック塀の倒壊、道路の崩壊、液状化など 帰宅困難者 通勤・通学者(小中学生)、観光客など 要援護者 高齢者、障害者、乳幼児、引き渡し 避難対応 避難場所、避難所、避難者、避難生活 地域ケア 病院、福祉施設、介護施設、従業員 その他 消防力、警察力、市役所 前提条件の項目 設定する状況 対象となる地域 ●●小学校区 災害の種類 地震 風水 土砂 津波 その他 時間 条件 季節 春 夏 秋 冬 曜日 平日 休日 時間帯 朝方 お昼 夕方 夜中 21 地域防災計画
  22. 22. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject ・災害対応シナリオ、防災マップをつくる ・災害リスクに対する対策を検討する ステップ2 対策を検討する ●防災マップづくり 22 地域の対応行動を考える 避難経路 避難所 消火栓 井戸 危険要素 防災・社会資源 要援護者 支援・協力者 避難所・路 地域の現状を知る
  23. 23. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 23 ・災害対応シナリオ、防災マップをつくる ・災害リスクに対する対策を検討する ステップ2 対策を検討する ●災害対応シナリオづくり ×●■ ※・・・・・施設 管理 者 避難 者A 避難 者B 町内 会役 員 行 政 職 員 役 割 を 回 す ・災害時の地域課題の整理 ・災害時の対応策の話し合い
  24. 24. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject ・防災訓練などで地域のみんなで共有・検証する ・検証した災害対策を再検討する ステップ3 実践で検証する ●災害対応訓練 24
  25. 25. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject ・防災訓練などで地域のみんなで共有・検証する ・検証した災害対策を再検討する ステップ3 実践で検証する ●防災ラジオドラマづくり 25
  26. 26. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 地域住民による地域防災実践事例 ~e防災マップコンテスト~ 26
  27. 27. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 防災コンテストを実施 [bosai-contest.jp] 27 主催:防災科研 後援:内閣府、文科省 両コンテストで80グループ参加 第4回防災コンテストを6月からスタート
  28. 28. 第2回 e防災マップコンテスト 星崎学区連絡協議会 【星崎学区防災マップ】 28
  29. 29. 第2回 e防災マップコンテスト 地元の防災NPOの助言を受けな がら、防災マップづくりの進め方 について検討しました。 まちあるきをおこなった結果、「公 共施設がない」、「(津波避難の) 高層ビルがない」という課題が分 かりました。 夏休みを利用して子どもたちがま ちあるきを行い、自分達の視点で 危険個所、安全個所などを調べ ました。 子どもたちの視点でまとめた星崎 学区の防災マップ。 e防災マップを見ながら、津波避 難の方法など具体的な対策を検 討しました。 e防災マップを活用し、図上訓練 が行われました。 活動の様子 29
  30. 30. 第2回 e防災マップコンテスト 星崎学区連絡協議会 【星崎学区防災マップ】 東海・東南海地震での津波、豪雨による水害などを想定し、学区内の標高、防災 資源、危険個所、推奨避難経路を掲載したマップ。夏休みを利用した「子どもの目 線の防災マップ」づくりの開催、消防団などとの意見交換、津波避難ビルの協力 要請など、民生委員や子ども会、消防団、PTAなど様々な主体との話し合いを重 ねて地域の防災体制を変えていく取り組みを行った。また、ほぼ完成状態のマッ プを活用して対応策の検証を行うなど、マップを活用した検討を実施した。 作品紹介 小学校区での防災活動の良い手本。水害リスクを理解し、実践的な対策マップと なっている。多様な主体との協働により、行政やNPOの協力も得て専門的な知見 を活用するなど、詳細な調査に基づいて対策が練られている。図上訓練や子供の 目線のマップづくりをはじめ、検討やフィールド調査などが具体的に行われている。 【地域】 名古屋市南区星崎小学校区 【想定被害】 津波・水害 講評 30
  31. 31. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject e防災マップづくりが災害時に有効活用(1/2) 31  つくば市千現地区「We ♥ Sengen」の応募作品概要 » 自治会長(個人として)と小学生及びその母親でグループを結成。 » 避難所に備蓄が無いことを課題に設定。 » 地元事業所や商店等に「災害時の協力に関するアンケート」を実施。 » アンケート結果をもとに、協力関係の内容をマップに整理。 » 災害時に実動できる協力関係を構築した。 We ♥ Sengenマップ(協力関係マップ) アンケート結果
  32. 32. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject e防災マップづくりの災害時の有効活用(2/2) 32  東日本大震災時のつくば市千現地区 » 千現地区及び避難所の状況 • 断水や停電が発生。交通が麻痺。 • つくばで働いている方や観光客が帰宅困難。 • 千現の避難所(二宮小学校)は駅から近く、住民や帰宅困難者が大勢。 • 協力関係を作った地元事業者や商店などから、水や食料、手伝いの方 々などが集まった。 » 千現地区今井さん(当時区長)のコメント • 「企業や商店にどのようなご協力が頂けるのか、アンケートを取りました 。今度の災害の時には、『今井さん、うちには井戸があるよ。水、いつで も提供できるよ』なんて、すぐ連絡があったりしました。」 • 「作成したマップを地域に配ることで、地域が対応のシミュレーションを イメージできていた。」 • 「パニックは全然なかった。心の準備ができていて心強かった。」 • 「マップづくりの活動が実際に効果として出ていた。」 ※ インタビュー結果は地元のコミュニティラジオ局「ラヂオつくば」より放送
  33. 33. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 地域住民による地域防災実践事例 ~学校防災と地域防災の連携~ 33
  34. 34. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 学校防災、防災教育への適用 34 一般的知 識の獲得 環境把握と 被害想定 対策検討 実行 一般的知 識の獲得 地域化 自校化・ 個人化 実行 基本フロー 学 校 教 育 向 け に 手 法 を ア レ ン ジ レクチャー型での 一般講習 eコミマップの大判印刷 機能でジグソーパズル 式に地域環境や地域特 性を把握 学校にいるとき、登下校 時などの自校・自分のシ ーンに合わせて対応を 検討 一人ひとりに合わせた地 図を作成し、自宅で安否 確認方法等を家族と相談 する道具に 学校教育向け フロー eコミの利活用
  35. 35. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject (1)災害時の避難対応を学ぶ ・津波を伴う地震災害と、生活圏域周辺の災害危険と避難対応について学ぶ。 ・学校周辺の大きな地図を、みんなで楽しくつくる。(ジグソー防災マップづくりゲーム) ・作った地図の上で、すぐ逃げる高台、避難路、しばらく避難できる安全な施設 など、避難対応に必要な場所や周辺の危険を整理する。 e防災マップづくりの流れ
  36. 36. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject (2)まちあるきで地域を確認する ・整理した避難に必要な場所や周辺の危険について、まちを歩いて確認する。 ・地図から位置を確認し、写真と撮り、シートに状況・理由を記録する。 地図 マップ担当 シート担当 写真担当 シート e防災マップづくりの流れ
  37. 37. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject (3)防災マップをつくる ・まちあるき写真を印刷し、避難時に気を付けるべき内容、避難場所を使うため の条件を整理する ・グループ別に大きな地図(A0)に記録し防災マップをつくって、みんなで発表 して共有する。 e防災マップづくりの流れ
  38. 38. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject (4)地域で共有する ・子ども達が作成した防災マップと具体的な地域危険や対応について、地域の 方々に発表・提案する。 ・行政の防災担当や保護者、地域の方から意見・助言をいただき、見直す。 ⇒地域の方々は、避難場所の安全性や利用可能性を確認し、子どもがより安全に 避難できるように避難体制(地域住民の連携)をつくる。 e防災マップづくりの流れ
  39. 39. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 防災マップの完成 例1(まず、紙のマップを完成)
  40. 40. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 防災マップの完成 例2(eコミマップに入力・印刷)
  41. 41. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 防災マップの完成 例3(名刺サイズで常時持参)
  42. 42. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 防災マップの完成 例4(下敷き等で常時持参) 42おもて うら
  43. 43. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 43 地震 津波 高台 建物 ①災害リスクを確認する ③まちを歩いて確認する ④防災マップをつくる ⑥発表して地域で共有する ②安全な高台を探す ⑤地域(大人)に確認する (保護者、先生、区長) ※アンケート ・評価 ・コメント ・代替案 活動事例 ●大船渡市越喜来小学校 動画 地図
  44. 44. NPOと地域の協働による GISを活用したマップづくり支援 特定非営利活動法人ドゥチュウブ 44
  45. 45. 1.Dochubuのマップつくり支援 DoChubu 「つながるマップ」 サービス インターネット基盤 住民 地図配信業者(有料) 行政既存公開サービス GeoSpace GoogleMaps WMS WFS Web-GISを活用した マップ作成、印刷 管理など 行政統合型GIS (岐阜県、愛知県など) 公的クリアリングハウス ハザードマップ配信 地図印刷 自治会、町内会まちづくり 協議会、学校区・・ 背景地図 DoChubu 「つながるマップ」サービス マップ作成支援サービス ・つながるマップの提供 ・マップの利用サポート 地域コミュニティ 小・中学校 NPO など マップ出力 サービス マップ管理 サービス 45
  46. 46. 2.岐阜県羽島市 竹鼻南コミュニティ 勉強会、まちあるき、そしてマップつくり メンバー: 竹鼻南地区の区長、民生委員 NPO地盤防災ネットワーク・岐阜大学 村田先生 竹鼻南の洪水への備え ・自分の住んでいる土地のリスクを知る ・経験や教訓をもとに考える ・専門家と一緒に具体的な行動をする ・浸水が発生してからの避難は危険 ・近隣の2階屋に避難 ・近所付き合い(井戸端会議)の復活 ・民生委員の協力を得て要援護者の避難対策 ・子や孫に伝える = eコミマップを活用 46
  47. 47. 4.三重県亀山市 かめやま防災ネットワーク 「かめやま防災ネットワーク」メンバー ・リーダー渡邉氏 ・みえ防災コーディネーター ・美し国三重さきもり塾生 2007年4月の三重北中部内陸地震(M5.4 震度5強)を体験 「高齢者の安否確認のリスト、システム」が必要と感じる。 2008年までに安否確認のワークショップを数回行い、和田町自 治会(世帯143)を、3~7世帯で1グループに編成。 グループで安否確認して状況を組長(情報班長)に報告すること とした。 2011年に、過去7年間の活動記録をもとに「e防災マップ」に登録。 災害時利用可能な井戸、協力者、過去の被災写真も登録。 e防災マップを町内自治会員への報告、啓蒙活動の一つにしたい。 避難訓練やワー クショップを開催 過去の被災写真も 登録 47
  48. 48. 5.県域統合型GISのマップ公開と活用事例 URL:http://www.gis.pref.gifu.jp/ 熊の目撃情報をマップにした「クママップ」 様々な分野の マップ(149件)を 公開中 災害時要援護者の 避難訓練にも活用 (岐阜市本荘自治会連合会) 48
  49. 49. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatform BOSAI-DRIP 今後の課題・展開: 「地域防災キットの開発」 地域防災キット(プロトタイプ開発中) 自然災害の メカニズムと 対応方法を 学ぶ 地域の社会特性および災害特性の自動推奨機能 自然災害を学ぶための教材画面 防災マップや公開・共有機能 話し合いおよびまち歩き向け印刷出力機能 防災対策を行う地域 を画面上から指定 統計データ等から地域の 社会特性を自動抽出 その地域で利用すべきハ ザードマップ等の災害リスク 情報を自動的に推奨 上記の指定地域から 印刷出力ボタンを押す 話し合いやまち歩きのために、その 地域に最適化した地図が印刷 話し合いやまち歩 きを実施 49
  50. 50. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 「市民参加型GISによる地域防災への実践事例」まとめ  災害リスク情報が地理空間情報として適切な方式で流通する ことが大切 :「分散相互運用環境」、「オープンデータ」 » 技術的な解決方法は国際標準のデータ流通方式 » それに対応したGISの登場(できればWeb-GIS)  参加型防災マップは、地域を調べる→課題を検討→訓練等で 活用の流れを繰り返すことが大切 » 統合型GISからのハザードマップ等の災害リスク情報のオープンデータ 化して公開することが大切 » 災害リスクをシナリオで考えることも重要 » 中間支援NPOによるサポートが大切  今後の課題 » 地域防災活動の継続的に行えるようにすること » 地理空間情報のオープンデータ化を広めること » 地域住民がGISをツールとして対策検討を簡単に実施できるパッケージ 「地域防災キット」の開発 50
  51. 51. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 第4回防災コンテストを開始しました 51 防災コンテスト 検索 http://bosai-contest.jp/ マップやドラマを活用しながら、 様々な方と話し合い、災害に 強い地域づくりに取り組みませ んか? ※取り組みで活用したマップやドラマ を作品として応募いただきます。 ◆作品募集期間 2013年6月~11月 ◆結果発表 2014年1月予定 ◆表彰式 2014年2月予定 主催:防災科学技術研究所 後援:内閣府・文部科学省 協賛:NTT空間情報(株)
  52. 52. NIEDBOSAI-DRIP NationalResearchInstituteforEarthScienceandDisasterPrevention,DisasterRiskInformationPlatformProject 当研究プロジェクトの詳しい情報は・・・ 52  システム一般公開  「eコミグループウェア」  「eコミマップ」「相互運用gサーバー」  防災コンテスト(防災ラジオドラマ、e防災マップ)  http://bosai-contest.jp (11月末締切!)  メールマガジン  月1回、購読者約900名  地域での取り組みを随時発信中  最新情報はRSSやtwitterで配信  YouTube動画配信、主催シンポのUst中継  地域で使った資料のスライド配信  ラジオドラマの音声配信  シンポジウムのリアルタイム実況、等々 52 Twitter: bosai_drip オープンソース (GPL) 52 リスク研究グループhttp://risk.bosai.go.jp
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