大学院セミナー Seminer of graduate school 20191124
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2019年11月24日の大学院でのセミナーで発表した、私の研究内容についてのスライドです。 研究にすこしでも興味を持っていただいた方は、現在私が実施している研究の記事をご覧下さい。 http://nekorandum.info/2020/03/08/post-681/ 猫ちゃんを飼育している方で、少しでもご興味をもっていただいた方は、 こちらの Google Forms (https://forms.gle/d2zHPFnAU3B6tDE58) からお申し込みいただくか、 cat.human.research@gmail.com までメールにてご連絡ください(=^・・^=)
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大学院セミナー Seminer of graduate school 20191124
- 1. 人と猫の関係に関する 行動生理学的研究 伴侶動物学研究室 (動物介在療法学研究室) 博士後期課程 1年 43819001 永澤 巧 ～なぜ猫を研究するのか～
- 3. 1. 私がこれまでやってきたこと 2. 博士論文作成の、研究背景と目的 本日のセミナーの流れ 3. アンケートと被験者のご依頼
- 6. 卒業論文 「猫の気質がもたらす 人の情動・前頭前野活動への影響」 心理的快情動の度合い 0 2 4 6 8 10 前頭前野の活動量 “成功率”との相関 触る 0.53 * 遊ぶ 0.61 ** 命令する 0.68 ** 給餌する 0.54 ** 命令する ♪ 猫の気まぐれな行動が 人の生理・心理的変動を もたらす 触る 遊ぶ 成功率 命令する 給餌する 学生 研究室の猫
- 8. 修士論文 「接触的インタラクションがおよぼす 人と猫の双方の心理・生理的影響」 人の唾液オキシトシン濃度の変化 猫の尿中オキシトシン濃度の変化 0 50 100 150 200 250 300 350 通常日 非接触日 ** 被験者No. 実験前 実験直後 変化率 1 50.22 29.03 -42.19 2 23.67 17.59 -25.68 3 26.72 20.88 -21.87 4 60.20 50.59 -15.97 5 69.01 63.28 -8.31 6 31.23 31.74 1.65 7 99.16 106.51 7.42 8 36.17 40.10 10.86 9 42.32 47.73 12.79 10 55.37 71.40 28.95 11 33.48 44.69 33.50 12 56.40 83.63 48.29 13 58.76 96.95 64.99 14 64.17 128.46 100.17 15 44.44 94.58 112.82 16 64.17 137.91 114.9 17 96.64 215.4 122.88 18 11.85 57.48 385.06 19 60.85 355.28 483.82 平均値 51.83 89.12 74.43 接触的なふれあいが、 双方に 生理的変動をもたらす 触る 学生 研究室の猫
- 9. 1. 私がこれまでやってきたこと 2. 博士論文作成の、研究背景と目的 本日のセミナーの流れ 3. アンケートと被験者のご依頼
- 11. 猫を研究対象にすることの価値 猫 (Felis Catus) 人 (Homo sapiens) 9500年前 犬 (Canis Familiaris) 人の食料を漁るげっ歯類を捕獲共生の理由番犬・狩猟の補助 →選択的淘汰 →自然淘汰 →不完全な家畜化 →非従順な態度→人に従順な態度 →完全な家畜化 20000年前 (Growth from Knowledge Japan, 2016) 33% 23% (日本ペットフード協会, 2018) 8000 8500 9000 9500 10000 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 (Driscoll et al., 2009) (頭数)
- 14. 博士論文の論文目的 生理的側面 血圧や心拍の安定 心理的側面 孤独感の軽減ポジティブな感情 社会的側面 交わされる刺激によってもたらされる生体への影響 主体 客体 客体 安定した気分 コミュニケーション インタラクション 疾患リスクの低減 一方的働きかけ インタラクション → 給餌 接触的交わり 遊び 一方的働きかけ → 姿を見る 声を聴く 匂いを嗅ぐ どうやって を定性・定量化するのか、、メリット
- 15. この研究分野における知見 猫を飼うことで 心理的な拠り所になる 疾患のリスクが低減 撫でられることで 疾患リスクが低減 ( Gourkow et al., 2014) 猫の動画をみると ポジティブな感情が増加 撫でることで 血圧や心拍数の低下 脳の活性化 ( Myrick, 2017) ( Kobayashi et al., 2017) 猫の鳴き声を聞くと 脳の活性化 ( Miyaji et al, 2016) (Qureshi et al., 2009) (Stommack & Turner 2002) (Dinis & , 2016) 交わされる刺激によってもたらされる生体への影響 飼い主の長期不在のあと 社会的接触が増加 (Eriksson et al., 2017)
- 17. に着目することの意義 心理面 行動面 生理面 ( Myrick, 2017) (Eriksson et al., 2017) 他の要因による影響の可能性 現象のメカニズムの不明瞭 回答時に嘘をついていたんじゃ、、 ポジティブになった理由は、、 その行動は本当に社会的行動か、、 社会的接触が増加した理由は、、 猫の動画をみると ポジティブな感情が増加 飼い主の長期不在のあと 社会的接触が増加 副交感神経↑ ↑ 神経系の変動が要因か 本当にリラックスしていた 生理面
- 18. 具体的な生理指標の説明 オキシトシン 自律神経 生理活性物質 脳血流動態 覚醒的影響鎮静的影響 落ち着き 興奮 前頭前野の活性化 促進改善 → 認知機能の向上 交感神経 前頭前野の鎮静化 → ストレスによる過活動の抑制 拡大 瞳孔 収縮 増加 心拍数 減少 上昇 血圧 下降 鎮静 消化活動 活性 副交感神経 → リラックス→ 興奮 コルチゾール → 幸福感の指標 →ストレスの指標
- 19. 生理面の変動における仮説 覚醒的影響鎮静的影響 これまでの研究は 癒し にのみに着目 対象者：疾患患者 健康な、飼い主 → 一種、覚醒的な作用を及ぼす 逆Uの字 理論 覚醒情動 効用 最も良い状態 認知機能 ストレス強度 (Yerkes & Dodson, 1908) 動物介在療法 →日常的健康増進 → 症状の軽減や改善 -0.03 0 0.03 0.06 0.09 0.12 ふれあい前 ふれあい中 (西川, 2019~) 被験者16人中10人が 認知機能の向上を示した
- 20. オキシトシンにおける仮説 母子関係 (Nagasawa et al., 2009) (Nagasawa et al., 2009; 2015) ④犬のオキシトシンの上昇③人が犬に触れる時間が増加 ①犬が人の目を見つめる ②人のオキシトシン上昇 オキシトシン (McQuaid et al., 2016) 共感 向社会行動 愛着形成 母子関係？ 母子関係に類似している 飼い主の声を認識 (Saito et al., 2019) ( Vitale et al., 2019) 反証結果もあり ( Potter ＆ Mills, 2015) ( Takagi et al., 2019) しかしながら、、 ？ オキシトシン アンケートの結果 行動面 心理面 生理面 真実を探る！ 509人中 過半数が 子供であると認識 (原田, 2019~)
- 21. 1. 私がこれまでやってきたこと 2. 博士論文作成の、研究背景と目的 本日のセミナーの流れ 3. アンケートと被験者のご依頼