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日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会
ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト
2012 年度
年次活動報告書
	
  
	
   	
  
  1	
  
2012 年度活動総括 および 2013 年度活動方針	
  
専門医制度において「総合診療医」が新たに位置づけられる方針になるなど、日本におけるジェネラリストの認知度
は急速に高まってきている。しかし、ジェネラリストに対する興味・関心のある学生、研修医は少なからずいるにもかか
わらず、ジェネラリストと学生の接点は十分とはいえない。	
  
ジェネラリストに興味のある学生、研修医にとって、年齢的にも身近な若手、直接学ぶ中堅指導医、そして医師とし
ての背中をしっかりと見せるベテランなど、様々な世代のロールモデルに出会うことが重要である。現在の医学教育
課程では提供されることの少ない「ロールモデルとの接点」を提供すべく、日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部
会は 2011 年 3 月、「ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト」を発足させた。	
  
	
  
全国各地のジェネラリストに協力を募り、学生からの勉強会・セミナーの依頼に講師を派遣するなどの支援をし、
2011 年度は 26 大学 33 回の勉強会・セミナー等で、のべ約 900 人の学生とジェネラリストの接点作りに関わることが
できた。	
  
2011年度は講師の手弁当による活動であったが、積極的な活動実績が認められ、2012年度からは日本プライマリ・
ケア連合学会の活動として予算化され、講師の交通費などを補助する事が可能になった。手弁当にも関わらずご理
解・ご協力を頂いた先生方、そして我々の活動に対して理解・評価くださった日本プライマリ・ケア連合学会の皆様に
改めて感謝を申し上げたい。	
  
	
  
2012 年度は、4 つの活動目標を設定した。	
  
1. 40 大学での勉強会開催(既開催大学も含む) 	
  
2. 日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会との連携	
  
3. 各地域での中堅・ベテラン層の日本プライマリ・ケア連合学会とのつながりを構築	
  
4. 医学生だけでなく、他医療系学生への働きかけを推進	
  
	
  
結果、35 大学 41 回の勉強会・セミナーに関わることができ、のべ 1,069 人の医学生との接点を作ることができた。ま
た、学生・研修医部会との連携では、9 回の勉強会・セミナーを共催できた。各地域での勉強会・セミナーでは、幅広い
参加者を集められるよう工夫し、医学生以外の参加者はのべ 255 人にのぼった。加えて、講師も若手だけでなく中堅・
ベテラン医師から来日中の海外のジェネラリストまで幅広く企画・運営することができた。	
  
	
  
2013 年度は、上記 4 つの目標に加え、5 番目の目標として「大学教育とのコラボレーション推進」を設定する。学生の
自主的勉強会への支援を 2 年間続け、ジェネラリストに興味のある積極的な学生との接点を多く作ることに成功した。
今後、興味のある学生だけでなく、情報がないゆえに興味を持っていない学生との接点を増やすためには、大学総合
診療・地域医療・家庭医療系部門との連携が必須である。これまで当プロジェクトの活動へ協力頂いた大学の部門と
の連携をより強化し、幅広い学生との接点を得られるよう活動していく。今年度も引き続き、ご支援ご協力をお願いし
たい。	
  
ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト プロジェクトリーダー 菅家 智史	
  
  2	
  
2012 年度 活動実績一覧・参加者人数 	
  
	
  
開催日(初日)	
   開催大学	
  
医学生	
  
参加者数	
  
看護学生	
  
参加数	
  
その他	
  
参加数	
  
講師人数	
   備考	
  
2012 年 4 月 1 日	
   埼玉医科大学	
   38	
   	
   	
   2	
   	
  
2012 年 4 月 5 日	
   岡山大学	
   110	
   	
   	
   5	
   4 年生向け講義	
  
2012 年 4 月 21 日	
   山口大学	
   18	
   	
   	
   7	
   	
  
2012 年 4 月 24 日	
   滋賀医科大学	
   24	
   	
   	
   3	
   	
  
2012 年 4 月 28 日	
   福島県立医科大学	
   18	
   2	
   1	
   11	
   	
  
2012 年 5 月 12 日	
   鹿児島大学	
   50	
   	
   14	
   5	
   	
  
2012 年 6 月 2 日	
   大阪市立大学	
   32	
   6	
   7	
   9	
   	
  
2012 年 6 月 3 日	
   浜松医科大学	
   20	
   2	
   7	
   9	
   	
  
2012 年 6 月 9 日	
   大分大学	
   46	
   	
   1	
   10	
   	
  
2012 年 6 月 16 日	
   愛知医科大学	
   30	
   	
   1	
   8	
   	
  
2012 年 6 月 23 日	
   北里大学	
   14	
   	
   	
   3	
   	
  
2012 年 6 月 24 日	
   関西医科大学	
   22	
   	
   	
   4	
   	
  
2012 年 9 月 16 日	
   京都府立医科大学	
   25	
   	
   	
   2	
   	
  
2012 年 9 月 16 日	
   東北大学	
   2	
   	
   5	
   6	
   	
  
2012 年 10 月 13 日	
   三重大学	
   74	
   5	
   42	
   25	
   	
  
2012 年 10 月 20 日	
   金沢大学	
   6	
   	
   1	
   3	
   	
  
2012 年 10 月 27 日	
   広島大学	
   22	
   	
   6	
   7	
   	
  
2012 年 10 月 28 日	
   金沢医科大学	
   19	
   	
   1	
   5	
   	
  
2012 年 10 月 27 日	
   札幌医科大学	
   17	
   	
   2	
   1	
   	
  
2012 年 11 月 3 日	
   藤田保健衛生大学	
   33	
   15	
   2	
   9	
   	
  
2012 年 11 月 17 日	
   横浜市立大学	
   19	
   3	
   	
   13	
   	
  
2012 年 11 月 23 日	
   順天堂大学	
   26	
   1	
   3	
   4	
   	
  
2012 年 11 月 23 日	
   奈良県立医科大学	
   15	
   	
   4	
   4	
   	
  
2012 年 11 月 24 日	
   愛媛大学	
   19	
   	
   5	
   6	
   	
  
2012 年 11 月 25 日	
   福島県立医科大学	
   18	
   	
   	
   1	
   	
  
2012 年 12 月 2 日	
   京都大学	
   21	
   4	
   3	
   5	
   	
  
2012 年 12 月 8 日	
   宮崎大学	
   55	
   	
   39	
   3	
   	
  
2012 年 12 月 8 日	
   東海大学	
   36	
   	
   5	
   5	
   	
  
2012 年 12 月 8 日	
   東京女子医科大学	
   22	
   1	
   5	
   9	
   	
  
2012 年 12 月 15 日	
   順天堂大学	
   27	
   	
   3	
   2	
   	
  
2012 年 12 月 22 日	
   滋賀医科大学	
   20	
   	
   	
   5	
   	
  
2013 年 1 月 8 日	
   岡山大学	
   7	
   1	
   11	
   1	
   	
  
2013 年 1 月 12 日	
   千葉大学	
   15	
   1	
   1	
   5	
   	
  
2013 年 1 月 19 日	
   札幌医科大学	
   30	
   	
   3	
   5	
   	
  
2013 年 1 月 19 日	
   川崎医科大学	
   17	
   	
   1	
   4	
   	
  
2013 年 1 月 27 日	
   近畿大学	
   24	
   1	
   5	
   4	
   	
  
2013 年 2 月 2 日	
   福岡大学	
   27	
   	
   14	
   4	
   	
  
2013 年 2 月 3 日	
   大阪大学	
   16	
   2	
   3	
   2	
   	
  
2013 年 2 月 8 日	
   群馬大学	
   7	
   	
   3	
   1	
   	
  
2013 年 2 月 12 日	
   滋賀医科大学	
   11	
   	
   3	
   7	
   	
  
2013 年 2 月 23 日	
   大阪医科大学	
   17	
   	
   	
   1	
   	
  
合計	
   35 大学 41 開催	
   1069	
   44	
   201	
   225	
   	
  
	
  
	
   	
  
  3	
  
もくじ	
  
	
   4	
   埼玉医科大学 	
   SAT 総合医セッション	
   	
  
	
   5	
   岡山大学 	
   内科学総論講義	
  
	
   7	
   山口大学 	
   山口家庭医療ワークショップ	
  
	
   10	
   滋賀医科大学 	
   第 9 回 SUMS 家庭医療レクチャー	
  
	
   12	
   福島県立医科大学 	
   医大生の時に知っておきたかったこと	
  
	
   15	
   鹿児島大学 	
   第 7 回ざっくばらん家庭医療勉強会	
  
	
   18	
   大阪市立大学 	
   第 2 回大学では教えてくれないウィメンズヘルス WS	
  
	
   21	
   浜松医科大学 	
   第 2 回浜松医科大学家庭医療 WS	
  
	
   23	
   大分大学 	
   第 8 回ざっくばらん家庭医療勉強会	
  
	
   25	
   愛知医科大学 	
   医学生・研修医のための家庭医療セミナー	
  
	
   27	
   北里大学 	
   第 1 回家庭医療ワークショップ	
  
	
   28	
   関西医科大学 	
   学生・研修医部会関西支部 第 1 回家庭医療ワークショップ	
  
	
   36	
   京都府立医科大学 	
   学生・研修医部会関西支部 第 2 回家庭医療ワークショップ	
  
	
   39	
   東北大学 	
   東北若手医師ネットワーク 第 2 回臨床教育コラボレーション企画	
  
	
   41	
   三重大学 	
   家庭医療学セミナー	
   in	
   三重	
  
	
   43	
   別紙報告書	
  
	
   65	
   金沢大学 	
   第 2 回北陸総合診療こんなん会	
  
	
   66	
   広島大学 	
   飯塚病院×ピッツバーグ大学家庭医療教育セッション	
  
	
   68	
   金沢医科大学 	
   金沢医科大学家庭医療ワークショップ	
  
	
   70	
   札幌医科大学 	
   学生・研修医部会北海道支部 第 5 回家庭医療学勉強会	
  
	
   71	
   藤田保健衛生大学 	
   家庭医医療ワークショップ@藤田保健衛生大学	
  
	
   73	
   横浜市立大学 	
   第 4 回カモネギ WORKSHOP	
  in	
   横浜市立大学	
  
	
   76	
   順天堂大学 	
   家庭医療×行動変容〜家庭医療の学び場×情熱のたまり場 Episode.3〜	
  
	
   79	
   奈良県立医科大学 	
   Thinking	
  Like	
  a	
  Primary	
  Care	
  Physician	
  Workshop	
  
	
   82	
   愛媛大学 	
   ジェネラるえひめ“プライマリ・ケア勉強会	
   in	
   愛媛”	
  
	
   84	
   福島県立医科大学 	
   臨床留学セミナー@プライマリ・ケアを学ぼう会	
  
	
   85	
   京都大学 	
   学生・研修医部会関西支部 第 3 回家庭医療ワークショップ	
  
	
   89	
   宮崎大学 	
   第 9 回ざっくばらん家庭医療勉強会×第 17 回宮崎救急プライマリケア研究会	
  
	
   91	
   東海大学 	
   東海大学家庭医療ワークショップ	
  
	
   98	
   東京女子医科大学 	
   第 3 回大学では教えてくれないウィメンズ・ヘルス WS	
  
102	
   順天堂大学 	
   家庭医療×教育〜家庭医療の学び場×情熱のたまり場	
   Episode.4〜	
  
107	
   滋賀医科大学 	
   放課後家庭医療学レクチャー 第 14 回「家庭医が診る胃腸炎」	
  
110	
   岡山大学 	
   OCSIA 勉強会「思春期の不登校」	
  
111	
   千葉大学 	
   千葉で学ぼう! 家庭医・総合医	
  
113	
   札幌医科大学 	
   学生・研修医部会北海道支部 「シムメディ〜もしもあなたがこんな町に赴任したら〜」	
  
115	
   川崎医科大学 	
   家庭医療のドアを叩いてみよう〜先輩ドクターから後輩へ受け継ぐもの〜	
  
117	
   近畿大学 	
   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト@近畿大学〜家庭医療・総合診療って何?〜	
  
119	
   福岡大学 	
   福岡大学総合診療勉強会	
   with	
   飯塚病院・ピッツバーグ大学	
  
121	
   大阪大学 	
   学生・研修医部会関西支部 第 4 回家庭医療ワークショップ	
  
124	
   群馬大学 	
   ジェネラリストと一緒に学ぶケーススタディ・家庭医ってなんだろう	
  
125	
   滋賀医科大学 	
   放課後家庭医療学レクチャー 第 15 回「らくらく認知症セミナー」	
  
128	
   兵庫医科大学 	
   学生・研修医部会関西支部主催 2012 年第 5 回家庭医療ワークショップ	
  
  4	
  
	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   埼玉医大 SAT 総合医セッション
開催場所	
   ニューサンピア埼玉越生	
  
開催日時	
   2012 年 4 月 1 日	
  
主催	
   埼玉医科大学 SAT(Saitama Academic Team)	
  
共催	
   ジェネラリスト 全国80大学行脚プロジェクト	
  
記載者	
   遠井 敬大	
  
参加講師	
  
(別紙添付可)	
  
遠井 敬大	
   家庭医療学開発センター/川崎セツルメント診療所	
  
高木 博	
   筑波大学総合診療科	
  
協力大学教員	
   なし	
  
学生責任者	
   日下伸明	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   38 人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   人	
   医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   人	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホ
ームページ等 URL
でも可)	
  
4/1 に開催された埼玉医科大学 SAT(Saitama Academic Team)の学術大会の総合医セッシ
ョンにゲストとして参加してきました。SAT の説明は以下の通りです。
「学生が主体的に自分の興味ある内容を見つけ、学び、共有する部活動です。
外部の勉強会情報を共有したり、自分達で興味のある内容ごとにグループを作って、勉強会の
企画や参加を行っています。主に、地域医療、小児、救急、医学のグループに分かれて活動し
ています」
今回の講師は高木 博先生(筑波大学総合診療科)、遠井 敬大(CFMD:家庭医療学開発セ
ンター)の 2 人です。会全体には 38 名、セッション参加人数は27名でした。
当日は、セッション前に参加者の皆さんの考える家庭医/総合診療医の像を共有していただ
き、その後、遠井から家庭医の1日を簡単に説明。高木先生から総合診療医を中心としたジェ
ネラリストの日常をお話。その後に全員で実際の家庭医/総合診療医の日常を感じてもらった
後の印象をディスカッションしていただきました。
今回 80 大学行脚プロジェクトがはじまる前にも1度同様の勉強会をやらせていただいたの
で、実質 2 回目の開催でした。
埼玉医科大学は、家庭医療/地域医療等の講座もなく、学生の中で家庭医/総合診療医に
関して触れる機会が少ないので刺激のある機会になっていただけたのではないかと感じていま
す。
今回は卒業生 2 人の参加でしたが、今後は埼玉出身の先生方等とも連携をとり、さらに埼玉
での家庭医療/総合診療の楽しさを伝えられたらと思います。
	
  
  5	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   患者さんを診てみよう<disease,	
  illness,	
  context	
   を踏まえた患者の診方>	
  
開催場所	
   岡山大学医学部 基礎医学講義棟3階	
  
開催日時	
   2012 年 4 月 5 日 13 時〜16 時 10 分	
  
主催	
   岡山大学 内科学総論講義	
  
後援・協賛	
   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト	
  
記載者	
   中山明子	
  
参加講師	
  
(別紙添付可)	
  
本山哲也	
   亀田ファミリークリニック館山	
  
菅長麗依	
   亀田ファミリークリニック館山	
  
今藤誠俊	
   東京保健生活協同組合 夜店通り診療所	
  
中山明子	
   大阪家庭医療センター・西淀病院 地域総合内科	
  
松坂英樹	
   松坂内科医院 岡山家庭医療センター	
  
協力大学教員	
   岡山大学総合内科	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   110 人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   人	
   医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   人	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
岡山大学医学部の 4 年生の講義、内科学総論の 2 時間を頂きました。	
  
・Disease<中山&松坂>	
  
これから臨床を勉強していく 4 年生に向けて、『21 歳の大学 3 年生の男性の咽頭痛』を軸に
して診断プロセスを体験してもらう事から始めました。	
  
・Illness<今藤>	
  
溶連菌性咽頭炎と診断して治療をしたのに、咽頭違和感が残るこの患者さんの真の受診
動機とはなにか、解釈モデルについて考えて学んでもらいました。	
  
	
  
・Context<菅長>	
  
さらなる患者さんの思いに迫ってもらいました。この患者の背景にはどんなことがあるか、
家族、学校、恋愛、バイト・・・といろいろ考えて	
  
  6	
  
	
  
・まとめ<本山>	
  
患者さんの疾患を治療する上で、思い、背景を知ることがどう役に立つのか、ズームイン&
アウト、Bio-­‐Psycho-­‐Social モデル、患者中心の医療の方法などを伝えました。	
  
	
  
今回は講義としての開催で大人数であり、必ずしもジェネラリストに興味がある訳ではない
聴衆だったので、患者さんに興味を持って疾患を勉強していってほしいというメッセージを込
めてレクチャーを行いました。	
  
母校である岡山大学で少しでもジェネラルって面白い、患者さんに向かい合うって面白いと
思ってもらえたらうれしいです。素敵な機会をくださった岡山大学総合内科に感謝いたしま
す。	
  
	
  
	
   	
  
  7	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   山口家庭医療ワークショップ	
  
開催場所	
   山口大学	
  
開催日時	
   2012 年 4 月 21 日	
  
主催	
   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト	
  
後援・協賛	
   山口大学 総合診療部	
  
記載者	
   密山要用	
  
参加講師	
  
(別紙添付可)	
  
原田唯成	
   山口大学医学部附属病院総合診療部 講師	
  
本村和久	
   沖縄県立中部病院 総合内科・プライマリケア	
  
河村由吏可	
   筑波大学附属病院総合臨床教育センター・筑波大学大学院地域医療教育
学	
  
實近百恵	
   山口大学医学部附属病院 総合診療部	
  
松坂英樹	
   松坂内科医院/岡山家庭医療センター	
  
綱分信二	
   菊川市家庭医療センター	
  
密山要用	
   王子生協病院 家庭医療後期研修医	
  
協力大学教員	
   山口大学医学部附属病院総合診療部 原田唯成	
  
学生責任者	
   山口大学医学部 野口達矢	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   18 人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   1 人	
   医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   1 人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   人	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
2012 年 4 月 21 日(土)山口大学医学部(山口県宇部市)にて山口家庭医療ワークショップを
開催しましたので、その報告をさせていただきます。	
  
昨年の夏期セミナーで母校である山口大学の現6年生の野口達矢君とつながり、恩師であ
る山口大学医療人育成センターの原田唯成先生の協力のもと、大学総合診療部のバックア
ップを得て開催にいたりました。	
  
参加者は前半は16名、後半は20名の参加でした。	
  
(構成は2年4名,3年2名,4年5名,5年4名,6年3名,医師1年目2名,3年目1名でした。)	
  
第一部 「家庭医と語ろう!明日のためのワールドカフェ」	
  
	
  
学生野口と密山の司会で、アイスブレイクを兼ねた自己紹介のワークを行いました。引き続
き、「だれのために医療者として役立ちたいですか?」「どうして医療者になろうと思いました
か?」の二つの問いを参加者、講師が混ざりあい、ワールドカフェの手法を通してざっくばら
んに語りあいました。普段語ることのないコアな思いやその違いをシェアする場となりました。
「リラックスした雰囲気で自由に発言ができてよかった」「自分では考えつかない新たな視点を
得た」といった意見が聞かれました。	
  
	
  
ワールドカフェで生まれた会場の熱気そのままに、原田/本村/河村の3名による「家庭医
のあしあと」「家庭医って?」「わたしのこれまで」と題して、あたたかみ/歴史と理論的基盤/
キャリアパスをテーマに10分ずつ話していただきました。エッセンスを凝縮したプレゼンテー
ションに、参加者もリラックスしながらも真剣に「聴く」姿勢をみせてくれていました。	
  
  8	
  
	
  
	
  
第二部 「THE 症例検討」	
  
	
  
75分の時間で、THE 症例検討と題して綱分を中心に、35 歳女性の呼吸困難の症例を通し
て、Disease&illness 両面のアプローチを、5名程度のスモールグループでディスカッションを
行いながら検討しました。	
  
各グループは第一部でコミュニケーションを取り合ったメンバーのまま継続し、そこにファシ
リテーター役として講師1名が特に低学年をサポートする役として入りました。臨床診断のア
プローチについては知識に幅がある中でグループの意見を出し合う点にはやはり難しさがあ
りましたが、illness へのアプローチでは低学年が、我々では思い至らないようなアイデアでグ
ループを引っ張っている場面もあり、それぞれに役割と居場所のある場をつくることはできた
ように思います。	
  
感想として「裏に潜む背景にも目を向け、問題解決していく必要があると感じた」「知識がな
いと発言に自信を持てない、勉強しよう」といったものも聞かれました。	
  
	
  
最後に全体の振り返りとして、構造的振り返りシートの記載の後、原田主導で参加者と講師
一同立って円になり、30秒ずつ感想や気づきを順に述べて(ぐるぐるリフレクション?)全員
で場を共有したのち、集合写真を撮影し、ワークショップ終了となりました。	
  
	
  
懇親会までの間、講師陣でのリフレクションと nextstep を共有し、講師陣にとってのワークシ
ョップも終了となりました。	
  
  9	
  
	
  
アンケートでは家庭医療について「興味をもつことができた」「考え方について全ての医師が
もっている必要があると思いました」といった感想もきかれました。	
  
	
  
今回は幸運にも、大学に軸になる学生、核となる家庭医がいて、全国各地で家庭医療を実
践、研修する山口大学出身者が集い、お互いを知っているという関係性の中で、skype 会議
を重ねて WS をつくっていくことができました。オール山口+80 大学行脚コーディネーターのあ
る種理想的なメンバー構成だったと思います。今後も学内の勉強会があることで、参加者同
士、参加者と講師との継続的な関わりを期待できます。	
  
	
  
今後、第二回の開催希望も参加者からも講師からもあるため、ぜひとも実施していきたいと
思っています。このような機会を得られたこと、参加者、講師の皆様に感謝の気持ちでいっぱ
いです。ありがとうございました。	
  
	
  
文責 密山	
   要用	
  
	
  
	
  
	
   	
  
  10	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   第9回 SUMS 家庭医療レクチャー	
  
開催場所	
   滋賀医科大学 講義棟	
  
開催日時	
   2012 年 4 月 24 日 19 時 30 分〜21 時	
  
記載者	
   森 洋平	
  
参加講師	
   雨森正記	
   弓削メディカルクリニック/滋賀家庭医療センター	
  
森 洋平	
   弓削メディカルクリニック/滋賀家庭医療センター	
  
宮地純一郎	
   あざいリハビリテーションクリニック/北海道家庭医療学センター	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   24人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   人	
   医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   人	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
タイトル「Common Disease都市伝説 ~片頭痛は片方だけって本当?~」	
  
●一般目標	
  
・家庭医の外来では多種多彩な疾患と「相談」が持ち込まれることを知る。(包括性)	
  
・患者からの「相談」には正論だけでは対応できない事例が含まれていることを知る。(文脈
性)	
  
●個別目標	
  
知識:家庭医外来で遭遇する Common	
  Disease にはどのようなものがあるか想起出来る。	
  
態度:患者からの相談には患者背景も配慮した返答が非常に重要だと感じる。	
  
●教育方略	
  
学習者が医学部1年~6年生まで幅広いことを考慮して、2択のクイズ形式を通して家庭医
外来でよく遭遇する疾患について、よく質問される「相談」に回答しながら、学習者はその「包
括性」を学ぶ。	
  
前半は医学的な理由で患者の相談に回答するが、後半に医学的理由だけでは難しい「相
談」を通して、「文脈性」を理解することが重要であることを学ぶ。	
  
なお、当初は2人1組で二択クイズに挑んでもらい、後半は4人1組のグループで回答しても
らう。これは、前半は2名で相談することで楽しみながら回答してもらうことを目的にし、後半
は絶対的な答えがない問題だけにグループディスカッションを通して、態度領域の学習目標
に対する学習効果を増強させる狙いがある。	
  
	
  
アテンションゲッターとして「都市伝説」は「両側痛かったら片頭痛ではない」	
  
①	
  	
  それは両頭痛です ② そういう片頭痛もあるでした。	
  
	
  
このような感じで二人一組のグループで回答してもらいます。	
  
  11	
  
	
  
新講師の宮地先生です。森の医学的な解説を存分に補って頂きました!	
  
	
  
笑いを絶やさず真剣に聴いて下さる参加者の皆さんに励まされました。	
  
	
  
雨森先生の満面の笑みからも、その楽しさが窺えます。	
  
	
  
最後は1位のグループに雨森院長から表彰がありました。	
  
ますますパワーアップしている SUMS 家庭医療レクチャーは、家庭医療に興味のある方なら
ば、どなたでも参加可能です。是非とも一度足を運んでみて下さい!	
  
	
   	
  
  12	
  
	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   福島医大 プライマリ・ケアを学ぼう会 presents	
   「医大生の時に知っておきたかったこと~コ
ミュニケーション、キャリア形成、家庭医療~」	
  
開催場所	
   福島県立医科大学 講義棟 第一講義室	
  
開催日時	
   2012年4月28日 13時〜17時	
  
主催	
   福島医大 プライマリ・ケアを学ぼう会	
  
共催	
   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト	
  
記載者	
   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座 菅家智史	
  
参加講師	
   菅家 智史	
   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座	
  
三浦 太郎	
   十勝池田地域医療センター	
  
菅野 哲也	
   荒川生協診療所	
  
野澤 信吾	
   立川相互病院	
  
川井 巧	
   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座	
  
早坂 啓伸	
   保原中央クリニック	
  
川名 瞳	
   竹田綜合病院	
  
若山 隆	
   只見町国民健康保険朝日診療所	
  
石井 敦	
   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座	
  
春日 良之	
   福島中央市民医療生協 上松川診療所	
  
高柳 宏史	
   喜多方地域・家庭医療センター	
  
協力大学教員	
   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座 菅家智史	
  
学生責任者	
   福島医大プライマリ・ケアを学ぼう会	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   18人	
   看護学生	
   2人	
  
初期研修医	
   人	
   医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   人	
   その他	
   1人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
福島県立医大には、「プライマリ・ケアを学ぼう会」という学生サークルがあります。このサー
クルの始まりは 10 年弱前、プライマリ・ケアについて学びたいという学生が集まってサークル
を作ったのがきっかけで、その後脈々と勉強会サークルとして、現在も積極的に活動していま
す。	
  
「新入生にも参加してもらえるような勉強会企画を」という依頼を今年はじめに頂き、4 月 28
日に開催しましたので、その内容を紹介します。	
  
	
  
企画を担当してくれた医学部学生の猪股くんからは、将来のキャリアについての内容と、家
庭医についての紹介、そして体験型で学んだことを持ち帰ってもらえるような企画にしたい、
という依頼を頂いたことから、今回は「対人コミュニケーションのコツ」「家庭医は何をしている
医師なのか」「将来の不安について語ろう」という 3 部構成としました。	
  
	
  
今回の勉強会に協力していただける医師を募集したところ、当講座の医師はもちろんのこ
と、地元でプライマリ・ケアに従事しているベテランの先生、東京や北海道の家庭医、東京で
病院勤務している福島医大卒業生など、なんと11人も医師が集まってくれました。主催者と
して感激でした!	
  
  13	
  
	
  
1.話を「聴く」コツ教えます! ~家庭医が教える対人コミュニケーション 初級編~	
  
	
  
一対一の会話は、実は聞き手	
   が左右する? そんな体験から学んでもらおうというこのセ
クション。5〜6 人グループで座ってもらっていたので、まずはアイスブレーキングからスター
ト。「となりのとなりゲーム」を今回は準備しました。グループメンバーの名前、ニックネームを
呼ぶことで、心理的距離を縮め、その後のグループワークに参加しやすくするのが狙いです。	
  
	
  
参加者の皆さんは積極的に参加してくれ、とても盛り上がりました。5 グループのなかで 1 位
だったグループには、私のおみやげ「南郷トマトジュース」が贈られました。	
  
	
  
そして、コミュニケーションの本題へ移ります。「目は口ほどにモノを言う」「人は見た目が9
割」というフレーズを題材に、「メラビアンの法則」について解説しました。非言語的部分でメッ
セージが発せられていること、コミュニケーションでは非言語的部分にも意識することが必要
であることを話しました。	
  
	
  
いよいよ体験。2人一組になり、話し手は1分間スピーチ、聞き手の態度を3パターン「無表
情でうなずきもしない」「うなずきながら適宜合いの手を入れる」「90度体を横に向けて、メモ
を取りながら単調にうなずく」試し、それぞれがどう感じたかを共有しました。聞き手の態度
で、話が盛り上がったり、喋りにくかったりする、ということを体感し、それぞれの聞く態度を振
り返ってもらえたようでした。	
  
	
  
	
  
2.家庭医って何してる医師?	
  
	
  
私が只見町朝日診療所で働いている様子を画像付きで紹介し、実際に家庭医はどんな仕
事をしているのかをイメージしてもらいました。働く場所によっても変わりますが、年代を問わ
ず、診察を受けに来た人たちだけでなく、周りに住んでいる人たちがより健康に、よりよく過ご
すことができるように医師として働く、という点を伝えられればと考えました。	
  
	
  
	
  
参加者の皆さんからは、これまでの日本の医療には家庭医はいなかったのか、とか、今ど
れだけの人数、家庭医がいるのか、など、本質をつく質問が数多くだされ、私だけでなく、ファ
シリテーターとして参加してくださっていた先生方にもコメントいただきながら、理解を深めて
行きました。	
  
	
  
3.将来の悩みを一緒に考えよう!	
  
	
   医学生として入学したばかりの人から、まもなくマッチングで初期研修病院が決まる6年
生、そして現在研修中の初期研修医も参加してくれていたこの勉強会。それぞれが感じてい
る将来への不安・悩みを言語化して、先輩医師たちの経験を参考に、今後できることを考え
てみよう、というセクションです。	
  
	
  
まず、私が大学入学から現在までのキャリアを自分を例にして紹介し、一般的な臨床医の
  14	
  
キャリアパスを知ってもらいました。次に、架空の医学生「福島桃子さん 医学部1年」が今後
将来について考える悩み・心配を、想像・妄想して数多く出そう、というワークに取り掛かりま
す。ブレインストーミングとして、数多く出すことを目標とし、多く出たグループには再び「南郷
トマトジュース」が贈られました。	
  
	
  
自己のことではなく、架空の人物がどう考えるか、という設定にすることで、自己のなかにあ
る考えをより外へ出しやすくできるのでは、という意図のもと、このようなワークにしました。	
  
	
  
	
  
その後、各グループごとにアイデアを整理しつつ、ファシリテーターとして参加してくれてい
た医師たちに、興味のある項目について質問する時間を設けました。ファシリテーターの皆さ
んは、それぞれの体験、経験、知識を総動員して、語ってくれていました。	
  
最後に、このワークを通して、今後の学生生活・研修医生活で「こうしよう」というポイントを、
各参加者に書き留めてもらい、ワークショップ全体を終了としました。	
  
	
  
<全体の振り返り>	
  
参加者皆さんが積極的に参加してくれたこと、そしてファシリテーターが各グループ2人ずつ
配分できたことで、グループワークが盛り上がり、参加者それぞれが今後の生活に生かせる
ポイントを持ち帰ってもらえたのではないかと考えています。これは意図していなかった点で
すが、ファシリテーターから「初心を思い出して新鮮な気持ちになった」「また明日からがんば
ろうと思った」という感想があり、これも企画担当としてはとても嬉しいものでした。	
  
	
  
	
  
今後も、プライマリ・ケアを学ぼう会との協力で、勉強会・ワークショップなど開いていければ
と思っています。準備は大変でしたけど、企画・運営している私も楽しかったです。またやりま
しょう!	
  
	
  
  15	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   第 7 回ざっくばらん家庭医療勉強会	
  
開催場所	
   鹿児島大学桜ケ丘キャンパス共通教育棟 5階 503 講義室	
  
開催日時	
   2012 年 5 月 12 日(土)11 時〜18 時	
  
主催	
   九州プライマリ・ケアネットワーク	
  
共催	
   第 7 回ざっくばらん家庭医療勉強会	
  
鹿児島大学	
   離島へき地医療人育成センター	
  
記載者	
   鹿児島大学 高島大樹	
  
参加講師	
   井村 洋	
   飯塚病院 総合診療科	
  
茂木恒俊	
   飯塚・頴田家庭医療プログラム	
  
田口智博	
   三重大学 家庭医療学講座	
  
中村太一	
   鹿児島生協病院 総合内科	
  
古川誠二	
   与論島パナウル診療所	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   50 人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   医師合計	
  
14 人	
  
医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
2012 年 5 月 12 日(土)に鹿児島大学医学部(鹿児島県鹿児島市)にて「第 7 回ざっくばらん
家庭医療勉強会」を開催致しましたので、その報告をさせて頂きます。	
  
	
  
鹿児島で家庭医などのジェネラルマインドを勉強する機会がなかなかなく、今回偶然にも飯
塚の吉田先生よりこのような機会を頂くことになり、鹿児島でもっとプライマリ・ケアを学ぶ、そ
のきっかけになればと思い、開催させていただくことになりました。当日は 77 名(!!)と、想
定をはるかに超える参加者に参加いただきました!	
  
今回、開催にあたって、離島へき地医療人育成センターの先生方の多大なバックアップを得
て運営できました。本当にありがとうございました!	
  
	
  
◆タイムテーブル:	
  
10:20-­‐10:50 受付	
  
10:50-­‐11:00 開会挨拶	
   	
  
11:00-­‐12:30 「臨床推論」	
  
講師:井村洋先生(飯塚病院	
   総合診療科)	
  
茂木恒俊先生(飯塚・頴田(かいた)家庭医療プログラム指導医)	
  
12:30-­‐13:30 昼食	
  
13:30-­‐15:30 「コーチング」	
  
講師:田口智博先生(三重大学	
   家庭医療学講座)	
  
15:45-­‐16:45 「家庭医療」	
  
講師:中村太一先生(鹿児島生協病院	
   総合内科)	
  
17:00-­‐18:00 「離島医療とジェネラリスト」	
  
講師:古川誠二先生(与論島パナウル診療所)	
  
18:00-­‐18:30 各施設からの連絡、閉会	
  
18:30-­‐ 	
   懇親会会場に移動	
  
	
  
参加者:77 名	
  
1 年:1 人、2 年:6 人、3 年:9 人、4 年:9 人、5 年:20 人、6 年:5 年、医師:27 名(講師 5 名、
ファシリテーター8 名を含む)	
  
	
  
  16	
  
<11:00-­‐12:30 「臨床推論」>	
  
麻生飯塚病院 総合診療科の井村先生、茂木先生による救急外来で役立つ臨床推論を講
演頂きました。救急医療の現場では、救急医が不足しており、総合医・家庭医の先生が担う
面もあり、そこで求められる臨床推論を勉強しようというコンセプトでした。	
  
推論には基本と経験を交互にフィードバックし合いながら学んでいくことが重要で、まずは主
訴のみの情報から基本に立ち返り、「Critical」と「Common」の軸で鑑別を挙げて行きました。
そこで、これからの勉強法として先生が提示されたのは、「Diagnosaurus」というアプリを使っ
て鑑別を見ながら勉強していくスタイルでした!アプリを使って考えるのは、とても新鮮で、な
かには「椎体神経根圧迫による胸痛」といったマニアックな鑑別も記されており勉強になりまし
た。そののち、攻める問診診察/守る問診診察は何があるか、右下腹部痛を例に勉強しまし
た。	
  
	
  
<13:30-­‐15:30 「コーチング」>	
  
午後の最初は、三重大学家庭医療学講座の田口先生によるコーチングをワークショップ形式
で講演頂きました。	
  
「コーチングはそもそも何?」という所から始まり、基本的なコーチングスキルをレクチャー頂
きた後、一度僕と先生によるセッションをデモンストレーションで行い、そののちに 2 人 1 組に
なりお互いにコーチングを体験・練習しました!	
  
	
  
なかなか 70 名を前に自分をさらけ出すのは恥ずかしいものがありました(笑)が、今まで気付
かなかった自分の考えを再発見することが出来て楽しかったです!	
  
	
  
<15:45-­‐16:45 「家庭医療」>	
  
家庭医療のセッションは鹿児島生協病院の中村先生に家庭医療のコアレクチャーをお願いし
ました。	
  
患者中心の医療、家族志向型ケア、BPS を症例も示しながら、初めて聴く学生にもわかりやす
くレクチャー頂きました!	
  
	
  
今後、「かきかえ」の一つひとつを丁寧にとって、患者さんの「病気 Illness」は何であるのかを、
病院実習でも理解していきたいなと思います!	
  
	
  
<17:00-­‐18:00 「離島医療とジェネラリスト」>	
  
最後のセッションは、鹿児島県最南端の与論島で 30 年以上臨床経験を積まれておられる古
川先生に講演頂きました。	
  
離島医療が家庭医療のコア概念と何が共通し、どの分野に特化しているのかを知りたいと思
い、先生に講演を依頼したのですが、今回なかなか診療所を離れられない中、無理を言い大
学へお越し頂きました。本当にありがとうございます!	
  
	
  
離島医療は、一般的な家庭医療と比べて一般外科を求められるウェイトが大きいと感じまし
た。やはり島の最後の頼みとして活躍が求められる医師は、責任とカバーする領域が大きく
ないとダメなのだと、実際に実践されている先生の言葉には重みがありました。ミッシークトウ
トガナシ!	
  
	
  
<まとめ>	
  
この勉強会を企画した時、参加者が 30 名集まるだろうかと心配でしたが、完全に杞憂でし
た!講演会、その後の懇親会、二次会・・・3 次会(笑)まで、ずっと参加者や先生の熱気を感じ
ることが出来、とても幸せでした。	
  
	
  
今後も鹿児島でプライマリ・ケアを勉強していきたいと思います(プライマリ・ケアサークル
「KAAN」を立ち上げました。九州を南から盛り上げていきます!!	
  
参加いただいた皆様、当日手伝って下さった方々、企画に協力下さった講師の先生、バック
アップを引き受けて下さったセンターの先生、みなさんに厚い感謝の意を述べて、開催報告
の結びにさせて頂きます!ありがとうございました。	
  
	
  
  17	
  
	
  
文責:高島大樹(代表世話人:鹿児島大学 5 年)	
  
	
  
	
  
	
   	
  
  18	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   第二回大学では教えてくれないウィメンズヘルス WS	
  
開催場所	
   大阪市立大学阿倍野キャンパス 医学部医学科学舎	
  
開催日時	
   2012 年 6 月 2 日(土)13:00~6 月 3 日(日)13:00	
  
主催	
   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト	
  
記載者	
   中山明子	
  
参加講師	
   中山明子	
   西淀病院	
  
本山哲也	
  
菅長麗依	
  
張	
   耀明	
  
郭友輝	
  
亀田ファミリークリニック館山	
  
石井大介	
  
長哲太郎	
  
野口愛	
  
大阪家庭医療センター	
  
来住知美	
   音羽病院	
  
学生責任者	
   大阪市立大学 6 年 牧野佑子	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   32 人	
   看護学生	
   6 人	
  
初期研修医	
   3 人	
   医療系学生	
   1 人	
  
後期研修医	
   1 人	
   医療従事者	
   2 人	
  
その他医師	
   0 人	
   その他	
   0 人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
参加者集合写真
講師・チューター	
  
  19	
  
<6/2(1 日目)>	
  
①思春期	
  
1-1 『月経』	
  
正しい月経とは何か、どうすれば医療機関にかからなければいけないのかという視点でレクチ
ャーをしました。	
  
(内容は月経随伴症候群・月経前症候群・続発性無月経・月経不順)	
  
ナプキンがどれだけ吸えるのかの実験にはみんなが群がって興味津々。	
  
	
  
その後、2 人一組で月経歴を聞くというロールプレイを行いました。	
  
	
  
1-2 『性感染症』	
  
性感染症と帯下についてレクチャーし,sexual	
  history の取り方を説明.	
  
ロールプレイで病歴をとるときの難しさと,患者として性交歴を聞かれる恥ずかしさを体感。デリ
カシーへの配慮の重要性も体感できたのではないかと思います。	
  
	
  
1-3 『避妊・若年妊娠』	
  
・若年妊娠と中絶の現状	
  
・避妊法(コンドーム・ピル・IUD)	
  
10 代の性行動と若年妊娠の現状をお話しして,グループでディスカッション.コンドームネゴシ
エーションを行い,その後に避妊法・低用量ピルの使用法・緊急避妊法についてレクチャー.最
終ロールプレイとして,緊急避妊法を求めてきた患者に対応する練習をしてもらいました.かな
りみんな苦労して患者に対応しました.	
  
②更年期・老年期 「更年期を見分けよう」	
  
2-1 『更年期・うつ病』	
  
更年期の定義と更年期障害についてお話ししました.参加者の「お母さん世代」の事なので、
優しくしましょうというメッセージが印象的でした。	
  
2-2 『予防・ヘルスメンテナンス』	
  
・女性の癌(子宮頸癌、子宮体癌、乳癌)・スクリーニング・HPV ワクチン	
  
ヘルスメンテナンスの4原則をお話しした上で,参加者にパソコンやスマートホンでアプリを使っ
て USPSTF,ePSS で推奨される予防医療を検索.ePSS というツールに感動して頂き、いろんな検
索をしてみました.	
  
	
  
	
  
  20	
  
	
   <6/3(2 日目)>	
  
③性成熟期 テーマ「よりよい妊娠・子育てのサポート」	
  
・妊娠前・妊娠中・産後のケア	
  
妊娠前に気をつけること,妊娠中に気をつけること,出産後に気をつけることという視点で そ
れぞれのフェーズで受診してきた上気道炎の患者に対して行えることを話し合いました.前日
の基礎知識も使いながら,患者とその環境を想像して自由に意見を出し合った上で,レクチャ
ーを行いました.産婦人科医でなくても、気を付けられることの多さにみんな驚いていました。	
  
	
  
	
  
④知識整理ゲーム Jeopardy(ジェパディ!)	
  
2日間の知識の復習をチーム対抗のクイズで行いました.ダブルポイントあり,他チームから点
の奪い合いありの白熱しすぎたゲームとなり熱気ムンムンしました.今回からチームの代表者
が前に出て答える&『ヘルプ』というシステムを導入し、困ったらチームに一回だけ相談できるよ
うにしました。回答件を得るためのコーヒーの缶の取り合いがすごくて、中身が入っているのに
凹んでしまうくらいでした。(けが人が出なくて本当によかったです.)	
  
	
  
⑤2 日間のまとめ	
  
思春期→性成熟期→更年期という流れを復習し,すべてにヘルスメンテナンスという考えがあ
ることをまとめて,あっという間に2日間が終わりました.	
  
	
  
すべてのレクチャーで「一目で分かる○○」というシリーズで A4~A3 見開きにまとめて渡すこと
でウィメンズヘルスの流れがわかる資料を作りました.参加者も鹿児島~弘前まで幅広く、ジェ
ネラリスト志望,産婦人科志望だけでなく色々な学生が来てくれました。男の子も女の子の気
持ちを想像して月経などについても必死で考えてくれました.	
  
きっと今回勉強してくれたことを友達に伝えて,ウィメンズヘルスという分野があることを広めて
くれるに違いありません.ウィメンズヘルスを実践している家庭医として,本当に楽しい刺激的
な時間を過ごさせて頂きました.	
  
	
   	
  
  21	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   第 2 回 浜松医科大学 家庭医療WS テーマ:「整形・婦人科診察と行動変容」	
  
開催場所	
   浜松医科大学 講義棟 305 教室	
  
開催日時	
   2012 年 6 月 3 日(日)13:00-18:30	
  
主催	
   浜松医科大学 地域医療学講座/静岡家庭医養成プログラム	
  
共催	
   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト	
  
記載者	
   新井 大宏(静岡家庭医養成プログラム)	
  
参加講師	
   新井大宏	
   静岡家庭医養成プログラム	
   	
  
藤井 肇	
   静岡家庭医養成プログラム
竹之下れみ	
   静岡家庭医養成プログラム
鹿野 耕太	
   静岡家庭医養成プログラム
津山 梓	
   静岡家庭医養成プログラム	
  
中根 浩伸	
   静岡家庭医養成プログラム	
  
横田 万里子	
   静岡家庭医養成プログラム	
  
伊東 知子 静岡家庭医養成プログラム
佐野 潔 静岡家庭医養成プログラム
協力大学教員	
   山岡 泰治 (浜松医科大学 地域医療学講座 特任教授)	
  
学生責任者	
   今村 恵・平野 名織(浜松医科大学医学部 5 年)	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   20 人	
   看護学生	
   2 人	
  
初期研修医	
   0 人	
   医療系学生	
   2 人	
  
後期研修医	
   0 人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   3 人	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
	
  
タイムスケジュール:
1230-1300 受付 Pretest
1300-1305 開始挨拶
1305-1320 アイスブレーキング(今村・平野)
移動 5 分
1325-1445 セッション①
休憩 10 分
1455-1615 セッション②
休憩 10 分
1625-1745 セッション③
3 グループに分かれて、各セッション(80 分)を
ローテーション
WS#1 整形外科:肩・膝・足首の診察(新井・平野・飯田)
2 人一組で、基本的な整形外科の診察法を実際に行います。
  22	
  
WS#2 産婦人科:乳房診察と内診(中根・鹿野・横田)
人形モデルを使い、乳房触診や婦人科診察の基本を学びます。
WS#3 行動変容:禁煙指導入門(綱分・津山・藤井)
禁煙できない患者に対するアプローチをロールプレイで学びます。
移動 5 分
1750-1810 家庭医体験談(家庭医一年目の先生x2 人。自己紹介~家庭医になった理由)
1810-1830 閉会挨拶・記念撮影・Posttest 記載・会場の片づけ
1900-2100 懇親会:海鮮厨房 凜 さぎの宮店(自由参加)
  23	
  
	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   第 8 回ざっくばらん家庭医療勉強会 in 大分	
  
第 2 回大分家庭医療ワークショップ	
  
開催場所	
   大分大学医学部	
  
開催日時	
   2012 年 6 月 9 日	
  
主催	
   ざっくばらん家庭医療勉強会	
  
共催	
   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト	
  
後援・協賛	
   大分大学医学部地域医療学講座	
  
記載者	
   藤谷直明(岡山家庭医療センター)	
  
参加講師	
   宮崎英士	
   大分大学医学部地域医療学講座教授	
  
塩田星児	
   大分大学医学部総合診療部	
  
江口幸士郎	
   唐津市民病院きたはた	
  
赤岩 喬	
   宇和島徳洲会病院	
  
吉田 伸	
   飯塚病院総合診療科 飯塚・頴田家庭医療プログラム	
  
中山 元	
   岡山家庭医療センター	
  
岡崎 友里	
   静岡家庭医養成プログラム	
  
藤谷 直明	
   岡山家庭医療センター	
  
杉本 綾子	
   奈義ファミリークリニック	
  
大竹 麻友	
   清風会 家庭医療看護師養成コース	
  
協力大学教員	
   大分大学医学部地域医療学講座	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   46 人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   人	
   医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   人	
   その他	
   1人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
岡山家庭医療センターの藤谷直明です。6/9 に大分家庭医療ワークショップを開催しました
ので、御報告申し上げます。	
  
	
  
今年はより九州に、そして大分にワークショップを還元していくことを目標に、大分大学の宮
崎教授、飯塚・頴田(かいた)家庭医療プログラムの吉田先生、大分大学出身の私でそれぞ
れ講演と WS を担当しました。	
  
	
  
<参加人数>全体 46名	
  
うち大分大学医学部医学科生 33 名、他大学医学科生 13 名、鍼灸師 1名	
  
	
  
<内容について>	
  
イントロ~ 岡山家庭医療センター 藤谷 直明	
  
家庭医療の概要とともに、Bio-­‐psycho-­‐social モデルの紹介がされた。	
  
	
  
講演 大分の医療の現状とジェネラリストについて~	
  
大分大学医学部地域医療学講座の宮崎教授より	
  
大分の医療の現状と、今後求められる医療について話があった。治す医療に加え支える医
  24	
  
療が今後大切であることなどを教えて頂いた。先生自身は呼吸器内科の専門医であるが、
家庭医療により添う言葉を頂き、大変感銘を受けました。	
  
	
  
WS① 外来で診断と治療決定に役立つ解釈モデル	
  
飯塚病院総合診療科 飯塚・頴田(かいた)家庭医療プログラム 吉田 伸	
  
唐津市民病院きたはたの江口先生、宇和島徳洲会病院の赤岩先生のデモから始まり、医
師としての使命は患者の命、機能、心を守ることであることを確認した後に、しかし、疾患中
心の医療だけでは上手くいかないときがあることに言及し、患者中心の医療が紹介された。
その上で、班ごとにロールプレイを行い、『かきかえ』の聞き方について、話し合った。	
  
	
  
WS② 家庭医らしい高齢者のみかた	
  
寸劇を交えながら、高齢者の診療が難しい理由について話し合った。その後、CGA を紹介
し、CGA を用いて寸劇の症例を班ごとに検討した。続いて CGA に Bio と Psycho、Social のすべ
ての要素が含まれることをみんなで確認して、高齢者のケアでもBPSモデルが大切であること
を確認した。そして、高齢者の生きがいの大切さに触れた後、清風会 家庭医療看護師養成
コースの大竹看護師から高齢者の生きがいとケアに関する実際の症例を発表して頂いた。	
  
	
  
すべてのワークショップで全人的医療の大切さが強調されるとともに、治す医療だけでなく
支える医療も大切であることが強調されるワークショップになった。	
  
	
  
最後の総括では宮崎教授から「なにかうねりを感じた」と言って頂き、今後の家庭医療にま
すますの期待を持ち、会が終了した。	
  
その後の懇親会でも講師と学生の間で多くの質問や意見のやり取りがあり、とても熱い夜と
なりました。	
  
	
  
	
  
	
   	
  
  25	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   医学生・研修医のための家庭医療セミナー	
  
開催場所	
   2012 年 6 月 16 日(土)13 時〜18 時	
  
開催日時	
   愛知医科大学本館 1 階 101 講義室	
  
主催	
   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト	
  
後援・協賛	
   東海キャリア・プロ	
  
愛知医科大学病院 卒後臨床研修センター	
  
参加講師	
   清田実穂	
   川崎医療生協 あさお診療所	
  
鹿野耕太	
   静岡家庭医養成プログラム	
  
田中久也	
   田中医院	
  
鳴本敬一郎	
   静岡家庭医養成プログラム	
  
廣瀬英生	
   群上市地域医療センター	
  
森 洋平	
   滋賀家庭医療学センター 弓削メディカルクリニック	
  
矢部千鶴	
   三重県立一志病院 家庭医療科	
  
吉本 尚	
   三重大学大学院医学系研究科 家庭医療学 助教	
  
協力大学教員	
   愛知医科大学病院 卒後臨床研修センター 今村 明	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   30 人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   1人	
   医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   人	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
○タイムスケジュール
13:00~開始
13:05~14:25 (80分) Ice Breaking
①「そもそも家庭医療って何?どんな仕事なの?」(鳴本先生、鹿野先生)
14:35~15:55 (80分)
②「家庭医の存在意義と、女性医師にとっての家庭医という選択肢」 (清田先生、矢部先
生)
③「家庭医療専門医になる道~特に日本での後期研修制度について~」 (吉本先生)
16:05~17:55 (110分)
④「家庭医としてどんな役にたってるの?~家庭医とまちづくり~」 (廣瀬先生)
⑤「家庭医として開業するという選択肢」(田中先生)
17:55~18:05 (10分)質疑応答、アンケート記入等
○アンケート感想
・参加する前は、5時間って長いなと感じましたが、どの先生の話も楽しく、あっという間の時
でした。
・将来に役立てそうです。
・将来の選択肢が広りました。
・温かい雰囲気の本当に良いセミナーでした。またこんな会があれば、参加したいです。
・日本に広めたいと思ました。
・今まで漠然と医師になりたいと思っていたが、家庭医になるかどうかは分からないが、しっ
かりしたビジョンを持たなければならないと思いました。
・講義とセッションのバランスがちょうど良かった。
・家庭医についてもっと基本的な情報 ―検診との違いなどについても教えて欲しかった で
す。
  26	
  
	
  
	
  
	
   	
  
  27	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   北里大学 第 1 回家庭医療ワークショップ プロフェッショナル 家庭医の流儀	
  
開催場所	
   北里大学 M23B 教室	
  
開催日時	
   2012 年 6 月 23 日 13 時	
  
主催	
   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト	
  
参加講師	
   髙栁宏史	
   喜多方市 地域・家庭医療センター	
  
滝川春奈	
   北海道家庭医療学センター	
  
飯田智子	
   静岡家庭医養成プログラム	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   14人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   人	
   医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   人	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
13:00~13:10 開会式 	
  
13:10~13:30 icebreaking ♪飯田先生	
  
13:30~14:00 家庭医の診療とは ♪滝川先生	
  
Break 10 分	
  
14:20~16:10 家庭医の診療を体験してみよう! ♪グループセッション	
  
Break 10 分	
  
16:20~16:50 家庭医とは ♪高柳先生 	
  
16:50~17:20 家庭医になるには ♪飯田先生	
  
17:20~ 	
   	
   	
   閉会式・懇親会(希望者のみ) 	
  
	
  
<参加学生の感想>	
  
北里大学に家庭医療の分野に関する情報が極めて少ない中、現役の家庭医で卒業生の先
生方にきていただいた事は大きい事です。	
  
	
  
家庭医療の分野に興味を持っている仲間を知ることができますし(学年を超えて)、大学内で
のネットワークもそこから生まれ、先生方の協力も頂く事で家庭医療を実践している現場へ実
習に行ってみるなどのアクションのきっかけにもなるのです。	
  
	
  
この繋がりを FREMS(北里大学学生内の家庭医療のネットワーク)を土台に北里に根付かせ
て、家庭医療という分野を興味ある無しに関わらず多くの人に知ってもらい、興味ある人には
その興味を深く掘り下げられる場を整えていきます。	
  
	
  
	
  
	
  
  28	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部主催	
  
第一回家庭医療ワークショップ	
  
開催場所	
   関西医科大学付属枚方病院	
  
開催日時	
   2012年6月24日	
  
主催	
   日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部	
  
共催	
   関西家庭医療研究会	
  
ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト	
  
記載者	
   大阪医科大学医学部5年 髙岡大介	
  
参加講師	
   松井善典	
   あざいリハビリテーションクリニック	
  
藤原靖士	
   奈良市立月ヶ瀬診療所	
  
竹中裕昭	
   竹中医院	
  
朝倉健太郎	
   大福診療所	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   22人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   人	
   医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   人	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
テーマ	
  :	
  	
  家庭医療とは?	
  Foundation	
   	
  
参加対象	
  	
  	
  :	
  	
  医学部医学科所属の学生(学年不問)	
   	
  
	
  
【本 WS の主旨と特色】	
  	
   	
  
今年度全 5-­‐6 回シリーズで開催予定の日本プライマリ・ケア連合学会学生部会関西支部の
初回の WS です。	
  	
  この勉強会は全てシリーズものとして企画され、各勉強会は、毎回 3 時間
程度の「特集」としての WS と、30 分程度の「連載」として家庭医の先生方による各プログラム
と活動のご紹介がセットで企画されております。	
  	
   	
  
	
  
「連載」は、以下の如く毎回一つずつプログラムをリレーし、その先生方がなぜ、家庭医をさ
れていらっしゃるのか、その組織の魅力は?等を語っていただき、医師とプログラムの両面
から家庭医と家庭医療の魅力を学生たちに伝えていただくという目的を持っております。	
  	
   	
  
	
  
特集の年間予定	
  	
  	
   	
  
1)	
  家庭医療とは?:	
  「家庭医療とは?Foundation」	
  	
  	
   	
  
2)	
  患者中心の医療:「ARC/SDM」	
  PCCM の初回、1 年後、5 年後	
  	
  	
   	
  
3)	
  行動変容:「Motivation」	
  	
  	
   	
  
4)	
  地域包括のケア、他職種連携:「Interdisciplinary」	
  	
  	
   	
  
5)	
  家族志向型のケア:「Lifecycle&Love」	
  	
  	
   	
  
6)	
  みんなの一年:「You」	
  	
  
	
  
以下、勉強会の内容を振り返っていきたいと思います。	
  
	
  
13 時~16 時まで 特集の部「家庭医療とは:Foundation」	
  
	
   	
   あざいリハビリテーションクリニック 院長	
  	
  	
   	
  
北海道家庭医療学センター 理事/あいち診療会 理事	
  	
  	
   	
  
	
  	
  	
  	
  	
  	
  	
  	
  	
  	
  	
  	
  	
  	
  	
   松井	
   善典	
   先生	
  	
  	
   	
  
	
  
シリーズ第一回目は、今年度からあざいリハビリテーションクリニックで院長をされている松
井	
   善典先生をお招きして、家庭医療って一体どんな医療なんだろう?というところからお話し
  29	
  
していただきました。	
  
	
  
講義中の 松井	
   善典	
   先生 ホワイトボード右側 	
  
	
  
初回である今回のテーマは、「家庭医療とは:	
  Foundation」で、家庭医療って何!?というと
ころから、歴史変遷に伴う総合医/家庭医の数の変化・医師の役割と社会の変化についてお
話いただきました。	
  
始まってすぐに各班で自己紹介、その後、本日のお約束を各班で話し合いました。この時学
生から決まったルールは、 	
  
・家庭医療のイメージをもつ→皆で共有する	
  
・遠慮しないこと	
  
・聞くだけでなく、参加する	
  
・知るだけでなく、行動に繋がるように学ぶ	
  
・とにかく楽しく	
  
・分からないことをすぐ聞く などがありました。先生方からも以下のルールを提示されまし
た。	
  
	
  
・皆対等であること	
  
・知ることを楽しむ	
  
・互いに助け合う などです。	
  
	
  
続いて、「自分の家庭医療についてのイメージを他人に説明してみよう」という目標の前段
階として、先ずは、自分の知っている用語をその用語を使わずに説明してみよう!! という
ところから始まりました。	
  
	
  
一つ目はタイヤという用語を、タイヤという用語を使わずに説明してみようというお題、続い
て、自転車という用語を自転車という用語を使わずに説明してみようとおうお題(※これが
中々難しい!!)について考えました。最後に、本題の「家庭医療って何!?」について考え
たのですが、部分的には説明できても一から十までを一人で説明するのは大変難しく、「これ
が家庭医療について他人に説明する難しさなのか!」ということを強く意識させられました。	
  
	
  
その後、松井先生によるレクチャーが行われました。レクチャーでは、学問としての哲学研
究(目的・価値・期限…)と歴史研究(期限・文化・変化),	
   古代ギリシャにおける医学の二つの捉
え方(コス派とクニダス派),	
  17〜19 世紀の教育による医師の変遷,	
   プライマリ・ケアの没落と
再興,	
   家庭医療学の誕生など多岐にわたる内容について教えていただきました!	
  
	
  
レクチャー後に、医師の役割(価値、方法、限界)、社会の現状(文化歴史的背景)について
班でグループディスカッションの時間がありました。	
  
	
  
<医師の役割>	
  
病気を治す、診断してその診断が患者さんのものになるように診断に伴う痛みや悩みにつ
きあう、医療サービスの提供者、気軽に知恵(=健康のアドバイス)を渡す、患者さんの状態
を移す鏡(=患者さんの状態を理解するための比喩)、住民の健康づくり、子供たちに身近で
ない死を身近なものにする、間違った健康情報をただす、診断・治療・予防・教育・支援、緩和
  30	
  
ケアする、治すのではなく患者さんの幸せのために働く、本人の望む人生に近づける、知識
面をサポートし情報格差があっても同じ医療水準を確保する・・・・	
  
	
  
<社会の状況>	
  
人間関係が希薄、みんな忙しい、多様性、核家族化と孤立化、情報格差、地域の医師の偏
在、医師はそもそも会いたくない存在、患者さんのニーズが多様、生活水準の向上、介護保
険のシステムに依存、地方経済の低迷、都市と田舎の格差	
  
	
  
など様々な意見が出ました。	
  
	
  
	
  
医師の役割と社会の状況についてまとめられたホワイトボード 	
  
	
  
この後、質問タイムに。実はこの時が、この日一番参加者の熱が最高潮に達した時間でし
た!!	
  
	
  
「一般総合内科と家庭医の違いを教えてください!!」,	
   「両者の違いは分かったけど、家
庭医療ってつまりどんな医療なんですか!?」など、様々な質問が出てきました!学生から
の意見と松井先生からのご回答とを合わせると以下のようになりました。	
  
診断面:	
  
・総合内科は診断学や臨床推論で包括的な内科の知識に基づいた生物医学的な診断(特に
診断困難例で力を発揮)を行う	
  
・家庭医は生物医学的な診断と、心理ややまいの診断、その人の環境やネットワークの診断
を行う	
  
	
  
治療面:	
  
・総合内科は、複数の疾患を抱えた際の患者さんの優先付け、標準化された生物医学的治
療を行なう	
  
	
  
・家庭医は、様々な医療資源・社会資源を活用し、患者さんへ生物医学的な個別ケア、心理
ややまいへの個別ケア、その人の環境やネットワークへの個別ケアを行う。	
  
	
  
働く地域:	
  
大別すると総合内科は病院、家庭医は診療所	
  
	
  
以上のように決まったのですが、「働く場所によって医師の専門性は変わるのですか?」,
「救急も全科広く診ると思うのですが、それと家庭医・総合診療はどのように違うのですか?」
という質問も出て、それに対する回答も松井先生が答えてくださいました。	
  
	
  
同じ地域でずっと診るという継続性	
  
まず最初に診るからこその包括性	
  
できないことがあるからこその協調性	
  
  31	
  
	
  
この三つが家庭医としての普遍性・特殊性とも言うべきもので、救急については包括性と協
調性があるが継続性がすくないという点で家庭医と異なるということになりました。	
  
	
  
家庭医療のキーワードである 継続性・包括性・協調性	
  
	
  
	
  
さて、このセクションの最後に、本題の「家庭医療とは?」を自分の言葉で説明するとという
問題に対しては、我々参加者からの意見として以下のような言葉にまとめられました。	
  
	
  
・最初に患者と向き合う医師(人ではなく専門職としての医師、患者にとっての存在感)	
  
・地域に関わり、働く場所によってやることが違う	
  
・地域の皆(の人生)が対象で、「うちの科ではない」と言わない	
  
・社会に違和感なく溶け込む存在	
  
・体だけでなく、その人の環境・社会・人生を踏まえて治療する存在	
  
	
  
※これら以外にもたくさんの意見が出ました(上記 5 つは意見の一部です)	
  
	
  
「家庭医療とは?」についてまとめられたホワイトボード 	
  
	
  
  32	
  
	
  
	
  
この三時間を振り返ってみると、各人それぞれで家庭医に対する概念は共有できたが、解
釈方法としてこんなに多様な見方ができるのかとビックリしました!私よりも寧ろ初めて家庭
医療の勉強会に来てくれた子の方がよく理解しているのではないかと思うくらい斬新な捉え
方をしていました!これは次回も楽しみです☆	
  
	
  
16 時から 17 時 	
   連載の部	
  	
  	
   関西家庭医療研究会	
  	
  	
   	
  
藤原	
   靖士	
   先生、竹中	
   裕昭	
   先生	
   、朝倉	
   健太郎	
   先生	
  	
   	
  
「家庭医になった経緯、家庭医に対する思い、関西家庭医療研究会を設立した経緯」	
  
	
  
続いて連載の部に入りました。初回の担当は、関西家庭医療研究会で、朝倉	
   健太郎	
   先
生・藤原	
   靖士	
   先生・竹中	
   裕昭	
   先生に来ていただきました。先生方は、家庭医療研修コー
スが確立していなかった時代に 3 者 3 様の経緯で家庭医となられました。今回は先生方 3 人
にどのような共通点があり、家庭医になった経緯、家庭医に対する思い、関西家庭医療研究
会を設立した経緯についてお話しいただきました。	
  
	
  
初めは朝倉先生のご発表から。朝倉先生には、大福診療所の所長として求められること、4
倍、40 倍、400 倍レンズという異なる視点を通しての地域・患者さん・診療へのかかわり方、チ
ャンスを創り出す 5 つのスキル(curiosity,	
  persistence,	
  optimism,	
  risk-­‐taking,	
  flexibility)につい
てお話いただきました。また、朝倉先生がご所属されている家庭医療グループ「万葉衆」につ
いてのご紹介もしていただきました!このように診療所勤務におけるモチベーションの維持・
生涯学習を続けながら、家庭医療の団体活動を続けていらっしゃる朝倉先生の行動力にとて
も感銘を受けました!	
  
	
  
朝倉 健太郎 先生	
  
	
  
続いて、藤原先生のご発表。学生時代の ML や勉強会を通じての同じ志をもった友人との
出会い、家庭医療との出会い、先生の目指す	
  
・普遍的な地域医療	
  
・誰でもできる地域医療	
  
・ヒーローのいらないへき地医療	
  	
  	
   について、	
  
  33	
  
	
  
また、「家庭医療の特徴を経験するためには地域医療が向いている!」こと、そしてその楽
しさを伝えるために先生自身が研修者のために取り組んでいらっしゃること(楽しさの提供、一
緒にレベルアップ、診療所勤務のやりがい)をお聞きしました。私はこの勉強会の僅か数日
後、藤原先生の診療所へ実習しに行かせていただきましたが、このお話通り「診療所勤務は
大変やりがいのある仕事」だと身をもって感じました。	
  
	
  
藤原	
   靖士	
   先生	
  
	
  
最後に竹中先生のご発表。学生時代の病院実習の実態と第 3 回家庭医療夏期セミナーで
の体験、川崎医大	
   総合診療部での研修生活と名古屋大学での研究生生活・伴	
   信太郎先
生との出会い、関西家庭医療研究会の設立の経緯についてお話いただきました。当時の総
合診療科(ジェネラリスト)が社会的に認知されておらず、竹中先生が研修当時どのようにキャ
リアを重ねていったのかということを、先生の苦労話(医局員の減少、転科の判断・・・)を交え
てお話くださり、自分の人生設計を考える上でも大変参考になりました!	
  
	
  
また、関西家庭医療研究会の理念として	
  
・家庭における健康問題のスペシャリストの育成	
  
・全科にわたる技能習得と円滑的な専門医・コメディカルとの連携、地域性に応じた医療の実
践	
  
・若手の体験の場になるように	
  
	
  
を掲げ、Susan	
  McDaniel 先生のご協力のもと設立が実現され、現在は設立 8 周年を数え、や
る気のある医師の学びの場として発展していることもご説明いただきました。大変魅力あふ
れる 1 時間でした!	
  
	
  
竹中	
   裕昭	
  先生 	
  
	
  
  34	
  
特別セッション 国際学会「WONCA」アジア太平洋地区大会の参加報告会	
   	
  
	
  
最後に、5 月末に韓国の島で行われた、WONCA(アジア太平洋学術会議)という家庭医療の
世界学会を終えてという演題で、今年度から大阪の西淀病院で勤務されている中山	
  	
   明
子	
  	
   先生、そして、今回の特集である「家庭医療とは!?」を担当された松井	
  	
   善典先生から
ご発表がありました。中山先生は、学会の雰囲気やお会いした先生や懇親会の Academic な
風景・the	
  Rajakuma	
  Progect のご発表を、松井先生は日程ごとのセクションのご説明をしてく
ださいました。	
  
そして、竹中先生が WONCA でご発表なさった JAPANESE	
  PHAMILY	
  PHYSICIAN のご演題をお
聞きして第一回目は終了となりました。	
  
	
  
中山	
   明子 先生 	
  
	
  
	
   	
  
最後に、一日を通して休み時間の間が取れなかったこと・また私たち学生・研修医部会 関
西支部の活動についての説明をする時間を設けられなかったことへの反省を次回ワークショ
  35	
  
ップの課題として考えたいと思います。最後に記念のワンショットを!	
  
ご来場いただいた先生方・学生の皆様 お忙しい中どうもありがとうございました!!	
  
	
  
	
  
	
   	
  
  36	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部主催	
  
第二回 家庭医療ワークショップ	
  
開催場所	
   京都府立医科大学	
  
開催日時	
   2012 年 9 月 16 日(日)13 時〜	
  
主催	
   日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部	
  
共催	
   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト	
  
参加講師	
   朝倉健太郎	
   医療法人健生会 大福診療所	
  
雨森正記	
   医療法人社団 弓削メディカルクリニック	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   25 人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   人	
   医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   人	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   人	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホ
ームページ等 URL
でも可)	
  
講師	
   	
  
「特集」の部	
   	
  	
   朝倉	
   健太郎	
   先生	
  
健生会	
   大福診療所	
   関西家庭医療研究会	
   万葉衆	
   所属	
  
	
  「連載」の部	
   	
  	
   雨森	
   正記	
   先生	
  
医療法人社団弓削メディカルクリニック	
   滋賀家庭医療学センター	
   所属	
  
	
  
	
  
【本 WS の主旨と特色】	
  
今年度全 5-­‐6 回シリーズで開催予定の日本プライマリ・ケア連合学会	
   学生部会関西支部の
二回目の WS です。この勉強会は全てシリーズものとして企画され、各勉強会は、毎回 3 時間
程度の「特集」としての WS と、30 分程度の「連載」として家庭医の先生方による各プログラムと
活動のご紹介がセットで企画されております。	
  
「特集」の部は、家庭医の先生方が日常の診療で大切にされていらっしゃる家庭医の基礎と
なる概念や、診療で普段使っていらっしゃるスキルを学生が学ぶ目的を、「連載」の部は、以下
の如く毎回一つずつプログラムをリレーし、その先生方がなぜ、家庭医をされていらっしゃるの
か、その組織の魅力は?等を語っていただき、医師とプログラムの両面から家庭医と家庭医療
の魅力を学生たちに伝えていただくという目的を持っております。	
  
年集の年間予定	
  
1)	
   家庭医療とは?:	
   「家庭医療とは?Foundation」	
   	
  6 月 24 日実施	
  
2)	
   患者中心の医療:「ARC/SDM」	
   PCCM の初回、1 年後、5 年後	
  
3)	
   行動変容:「Motivation」	
  
4)	
   地域包括のケア、他職種連携:「Interdisciplinary」	
  
5)	
   家族志向型のケア:「Lifecycle&Love」	
  
6)	
   みんなの一年:「You」	
  
	
  
【タイムスケジュール】	
  
12:30~13:00:	
   受付	
  
13:00~	
   	
  	
   	
  :	
   	
  開会の挨拶、関西支部勉強会開始	
   	
  「特集」の部	
   	
  	
   朝倉	
   健太郎	
   先生	
  
16:00~16:30:	
   「連載」の部	
   滋賀家庭医療学センター	
   (雨森	
   正記	
   先生)	
  
(*16:30~16:40:トイレ休憩)	
  
16:40~16:50:	
   連合学会	
   学生部会	
   関西支部の活動説明	
  
16:50~17:00:	
   記念写真の撮影	
  
17:00~17:20:	
   アンケート記入	
  
17:20~17:30:	
   閉会の挨拶	
  
17:30~18:00:	
   懇親会会場へ移動	
  
18:00~20:00:	
   懇親会	
  
  37	
  
	
  
<開催報告>	
  
9 月 16 日(日)に京都府立医大にて「日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西
支部 第 2 回家庭医療 WS」を開催いたしました。今回で 2 回目となる関西支部 WS。関西支部
では WS を「特集」の部と、「連載」の部の二本立てで構成しております。	
  
「特集」の部では、家庭医の先生方が日常の診療で大切にされていらっしゃる家庭医の基礎
となる概念や、診療で普段使っていらっしゃるスキルを学生が学び、「連載」の部は、毎回一つ
ずつプログラムをリレーし、その先生方がなぜ、家庭医をされていらっしゃるのか、その組織の
魅力は?等を語っていただき、医師とプログラムの両面から家庭医と家庭医療の魅力を学生
たちに伝えていただくという目的を持っております。	
  	
  	
  
今回は『患者中心の医療:「ARC/SDM」	
  PCCM の初回、1 年後、5 年後』というテーマを取り上
げ、WS を行いました。特集の部では、医療法人健生会	
  大福診療所の 朝倉	
  健太郎先生を、連
載の部では、医療法人社団 弓削メディカルクリニックの 雨森	
  正記先生を講師にお迎えし、4
時間近く家庭医療について勉強させていただきました。	
  
参加者は前回よりも増え、なんと 30 人もの参加者が集まってくださいました!それではこの勉
強会の内容を、簡単にではありますが振り返ってみたいと思います。	
  
	
  <特集の部;朝倉	
  健太郎	
  先生>	
  
「患者中心の医療」とは、昨今の医療現場で盛んに叫ばれ、学生の身であってもその言葉は
聞いたことがあります。では、何が患者中心なのか?現在の医療は患者中心に提供されてい
るのか?と「患者中心の医療」の本質に迫りました。	
  
参加者を 6 つのグループに分け、グループワークを中心として WS を行いました。まず、「疾患
とやまい」の概念について講義を行い、2 人 1 組のロールプレイを通して、医師役が患者役の疾
患と疾患に対する気持ちの両方を聞き出していきました。参加者は、患者にどこまで踏み込ん
だ話をしていいのか、どう聞き出すのか模索し、「やまい」について聞くことの難しさを実感しまし
た。	
  
次に、患者と医師の認識の違いについて説明され、「問題定義」「目標」「役割」について不一
致がある、ということに気をつけながら、医師役同士で集まって作戦会議を行い、何に気をつけ
るのか、どう不一致を解消するのかについて話し合いました。	
  
そしてそのことを意識しながら、ロールプレイを行い、フィードバックを行いました。	
  
<連載の部;	
  	
  雨森	
  正記	
  先生>「家庭医今昔物語」	
  
親子三代の医師である雨森先生が、祖父・父・そして自分の医師としての歩み、そして医院の
歩みを説明して下さいました。雪深い無医村で祖父が開業されて以来、一家でバトンを引き継
がれてきた医院。75 年前の今ではあまり考えられないような医療から現在への変遷、家庭医を
取り巻く日本の状況についてのお話は、驚きも多く非常に興味深く聞くことができました。	
  
  38	
  
	
   朝倉先生、雨森先生、貴重なご講義を本当にありがとうございました。また、お忙しい中、各
地から駆けつけて下さった先生方・参加者の皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの
ご協力がなければ、この WS は成功することができませんでした。	
  
関西支部では、これからも今シリーズの勉強会など、様々な活動をして参りますので、今後と
もどうぞよろしくお願いいたします。	
  
	
  
	
  
	
   	
  
  39	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   東北若手医師ネットワーク 第2回 臨床教育コラボレーション企画	
  
開催場所	
   東北大学病院臨床講義棟・東北大学艮陵会館	
  
開催日時	
   2012年9月16日	
  
主催	
   東北若手医師ネットワーク	
  
共催	
   東北大学地域総合研修センター	
  
ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト	
  
参加講師	
   佐々木隆徳	
   坂総合病院	
  
山田哲也	
   岩手県立中部病院	
  
松村隆志	
   東北大学病院	
  
千葉 大	
   八戸市民病院	
  
北村俊晴	
   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座	
  
鈴木有大	
   山形県立中央病院	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   2人	
   看護学生	
   人	
  
初期研修医	
   	
  
5人	
  
医療系学生	
   人	
  
後期研修医	
   医療従事者	
   人	
  
その他医師	
   その他	
   人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
(別紙添付可、ホー
ムページ等 URL でも
可)	
  
東北若手医師ネットワークでは,東北地方で頑張る若手医師の交流と臨床能力の向上を
目指してイベントを企画しています。前	
  
	
  
今回は,東北大学総合地域医療研修センターとのコラボレーション企画として,東北大学ク
リニカルスキルスラボを利用した scenario	
  based	
  learning を準備しております.	
  
	
  
<開催報告>	
  
2012 年 9 月 16 日に東北大学クリニカルスキルスラボを舞台に、第 2 回臨床教育コラボレー
ション企画を開催しました。前日から運営スタッフは準備に入り、当日は東北各県から医学
生・研修医・上級医が沢山参加して頂けました。一日を通して、臨床シナリオを活用した学習
を深めることができました。	
  
	
  
	
  
  40	
  
	
  
	
  
	
  
	
   	
  
  41	
  
日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会	
  
ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書	
  
	
  
セミナー名	
   家庭医療学セミナーin 三重	
  
開催場所	
   三重大学新医学棟 看護学科 3F 第 3 講義室	
  
開催日時	
   2012 年 10 月 13 日(土)13:00~18:30	
  
主催	
   日本プライマリ・ケア連合学会若手医師部会 ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト	
  
共催	
   三重大学大学院医学系研究科臨床医学系講座 家庭医療学分野、三重プライマリ・ケア会、
津地区医師会、久居一志地区医師会、三重大学医学部附属病院臨床研修・キャリア支援セ
ンター、NPO 法人 MMC 卒後臨床研修センター、東海キャリア・プロ	
  
後援・協賛	
   後援:三重県、三重大学医学部附属病院、三重県医師会、三重県地域医療支援センター、
朝日新聞社、中日新聞社、NHK 津放送局、地域医療振興協会、総合医を育て地域住民の安
心を守る会、地域医療研究会、NPO 法人ささえる医療研究所、NPO 在宅ケアを支える診療
所・市民全国ネットワーク、NPO 法人地域医療を育てる会	
  
記載者	
   吉本尚	
  
参加講師	
   新井大宏	
   静岡家庭医養成プログラム 森町家庭医療クリニック	
  
岩佐紘	
   三重大学家庭医療学プログラム 三重県立一志病院	
  
江角悠太	
   三重大学家庭医療学プログラム、名張市立病院	
  
小泉圭吾	
   神島診療所	
  
北出	
   卓	
   紀南病院	
  
小嶋秀治	
   三重大学津地域医療学講座、三重県立一志病院	
  
近藤諭	
   三重大学家庭医療学プログラム 名張市立病院	
  
四方哲	
   三重県立一志病院 院長	
  
高村昭輝	
   三重大学伊賀地域医療学講座、名張市立病院	
  
田口智博	
   三重大学 総合診療科・家庭医療学	
  
竹田啓	
   三重大学家庭医療学プログラム 三重県立一志病院	
  
竹村洋典	
   三重大学総合診療科・家庭医療学 教授	
  
田中久也	
   田中医院	
  
鶴田真三	
   三重大学家庭医療学プログラム、亀山市立医療センター	
  
飛松正樹	
   三重大学 総合診療科・家庭医療学	
  
中山明子	
   西淀病院、	
   大阪家庭医療センター	
  
西岡洋右	
   西岡医院	
  
堀端謙	
   亀山市立医療センター	
  
松原貴子	
   市立伊勢総合病院 麻酔科・緩和ケアチーム	
  
宮崎景	
   高茶屋診療所 所長	
  
森洋平	
   弓削メディカルクリニック	
  
山本政和	
  
	
  
三重大学亀山地域医療学講座、亀山市立医療センター	
  
  42	
  
矢部千鶴	
   三重県立一志病院	
  
山本愛	
   君津中央病院	
  
吉本尚	
   三重大学亀山地域医療学講座・家庭医療学	
  
協力大学教員	
   竹村洋典 三重大学大学院医学系研究科	
  
臨床医学系講座 家庭医療学分野	
  
吉本尚 同上	
  
学生責任者	
   川口瑛久(2 年)・久瀬雄介(3 年)・宇城陽子(3 年)、	
  
大川真駒(4 年)・○松波山水(4 年) (○印が代表)	
  
参加者数	
  
(講師を除く)	
  
医学生	
   74 人(国試浪人 1
人含む)	
  
看護学生	
   5 人	
  
初期研修医	
   4 人	
   医療系学生	
   6 人	
  
後期研修医	
   2 人	
   医療従事者	
   5 人	
  
その他医師	
   4 人	
   その他	
   16 人	
  
内容および	
  
開催報告	
  
別報告書	
  
	
  
	
   	
  
  43	
  
<三重大学	
  別紙報告書>
家庭医療学セミナー
in 三重
実施報告書
  44	
  
主催者より報告
平成 24 年 10 月 13 日(土)13 時より、三重大学新医学棟(看護棟)3 階第 3 講義室にて家庭医に興味を持つ
方を対象に、家庭医療学セミナーin 三重を開催いたしました。
25 大学から医学、看護、薬学、検査の学生が集まり、定員 100 人のところ全部で 141 人(講師 25 人を含む)
の参加がありました。三重大学医学部・看護学部・経済学部の教授・准教授や大学病院の師長、さらには三重
県の健康福祉課、病院事業庁の方、市中病院の方、マスコミ関係の方、一般の方も参加され、主催者側も驚く
ほどの盛会となりました。家庭医療に関する幅広い層での関心の高さが伺えました。
三重大学大学院医学系研究科臨床医学系講座	
  家庭医療学分野の竹村洋典教授による開会あいさつ、参加者同
士によるアイスブレイクの後、「地域医療って何?」「緩和ケア~病を得て、最期までどう生きるか~」「コー
チング~コミュニケーション入門~」「実践!家庭医療に必要な手技体験」という題で、講演・ワークショッ
プを行い、「家庭医って普段は何をしているの?」「家庭医療ってなに?」という疑問を解決していきました。
最後は参加者全員で『100 人ワークショップ:「家庭医療ってなんだ?」』を行いました。お互いに対話の中か
ら自分の思考を確認、修正し、全員の前で発表を行いました。参加前よりずっと自信を持って、自分の言葉で
「家庭医療って○○!」と答えられるようになれたのではないかと思います。
懇親会では、「学生実践発表会~学生でもここまでやれる!」という企画で、熱い参加者の中でも飛び切り熱
いメンバーにプレゼンをしていただきました。非常に熱い思いがこもったプレゼンが 8 つ行われ、「明日から
自分はどうするか?」「学生時代にしておくことは何か?」などを考えるきっかけになったのではないかと思
います。
尚、このセミナーは三重大学の医学生である川口瑛久さん、久瀬雄介さん、宇城陽子さん、大川真駒さん、松
波山水さんの企画・協力の元、運営されました。本当にありがとうございます。
また、日本プライマリ・ケア連合学会若手医師部会が管理する「ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト」
が主催した本セミナーですが、非常に多くの共催、後援を得て行われました。今後も引き続き、全国の家庭医
療に関心のある方々の支援を行っていきたいと考えています。
皆さんの大学でも「家庭医療に関心を持つ学生や先生と一緒に、『いつもとは違う時間』を熱く過ごしてみま
せんか!?」。興味のある方はどうぞ gpfp80univ@gmail.com までご連絡ください。よろしくお願いいたしま
す!
ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト:http://80angya.blogspot.jp/
日本プライマリ・ケア連合学会若手医師部会:http://blog.livedoor.jp/pc_wakate/
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行脚2012年次報告書

  • 1. 日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会 ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト 2012 年度 年次活動報告書      
  • 2.   1   2012 年度活動総括 および 2013 年度活動方針   専門医制度において「総合診療医」が新たに位置づけられる方針になるなど、日本におけるジェネラリストの認知度 は急速に高まってきている。しかし、ジェネラリストに対する興味・関心のある学生、研修医は少なからずいるにもかか わらず、ジェネラリストと学生の接点は十分とはいえない。   ジェネラリストに興味のある学生、研修医にとって、年齢的にも身近な若手、直接学ぶ中堅指導医、そして医師とし ての背中をしっかりと見せるベテランなど、様々な世代のロールモデルに出会うことが重要である。現在の医学教育 課程では提供されることの少ない「ロールモデルとの接点」を提供すべく、日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部 会は 2011 年 3 月、「ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト」を発足させた。     全国各地のジェネラリストに協力を募り、学生からの勉強会・セミナーの依頼に講師を派遣するなどの支援をし、 2011 年度は 26 大学 33 回の勉強会・セミナー等で、のべ約 900 人の学生とジェネラリストの接点作りに関わることが できた。   2011年度は講師の手弁当による活動であったが、積極的な活動実績が認められ、2012年度からは日本プライマリ・ ケア連合学会の活動として予算化され、講師の交通費などを補助する事が可能になった。手弁当にも関わらずご理 解・ご協力を頂いた先生方、そして我々の活動に対して理解・評価くださった日本プライマリ・ケア連合学会の皆様に 改めて感謝を申し上げたい。     2012 年度は、4 つの活動目標を設定した。   1. 40 大学での勉強会開催(既開催大学も含む)   2. 日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会との連携   3. 各地域での中堅・ベテラン層の日本プライマリ・ケア連合学会とのつながりを構築   4. 医学生だけでなく、他医療系学生への働きかけを推進     結果、35 大学 41 回の勉強会・セミナーに関わることができ、のべ 1,069 人の医学生との接点を作ることができた。ま た、学生・研修医部会との連携では、9 回の勉強会・セミナーを共催できた。各地域での勉強会・セミナーでは、幅広い 参加者を集められるよう工夫し、医学生以外の参加者はのべ 255 人にのぼった。加えて、講師も若手だけでなく中堅・ ベテラン医師から来日中の海外のジェネラリストまで幅広く企画・運営することができた。     2013 年度は、上記 4 つの目標に加え、5 番目の目標として「大学教育とのコラボレーション推進」を設定する。学生の 自主的勉強会への支援を 2 年間続け、ジェネラリストに興味のある積極的な学生との接点を多く作ることに成功した。 今後、興味のある学生だけでなく、情報がないゆえに興味を持っていない学生との接点を増やすためには、大学総合 診療・地域医療・家庭医療系部門との連携が必須である。これまで当プロジェクトの活動へ協力頂いた大学の部門と の連携をより強化し、幅広い学生との接点を得られるよう活動していく。今年度も引き続き、ご支援ご協力をお願いし たい。   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト プロジェクトリーダー 菅家 智史  
  • 3.   2   2012 年度 活動実績一覧・参加者人数     開催日(初日)   開催大学   医学生   参加者数   看護学生   参加数   その他   参加数   講師人数   備考   2012 年 4 月 1 日   埼玉医科大学   38       2     2012 年 4 月 5 日   岡山大学   110       5   4 年生向け講義   2012 年 4 月 21 日   山口大学   18       7     2012 年 4 月 24 日   滋賀医科大学   24       3     2012 年 4 月 28 日   福島県立医科大学   18   2   1   11     2012 年 5 月 12 日   鹿児島大学   50     14   5     2012 年 6 月 2 日   大阪市立大学   32   6   7   9     2012 年 6 月 3 日   浜松医科大学   20   2   7   9     2012 年 6 月 9 日   大分大学   46     1   10     2012 年 6 月 16 日   愛知医科大学   30     1   8     2012 年 6 月 23 日   北里大学   14       3     2012 年 6 月 24 日   関西医科大学   22       4     2012 年 9 月 16 日   京都府立医科大学   25       2     2012 年 9 月 16 日   東北大学   2     5   6     2012 年 10 月 13 日   三重大学   74   5   42   25     2012 年 10 月 20 日   金沢大学   6     1   3     2012 年 10 月 27 日   広島大学   22     6   7     2012 年 10 月 28 日   金沢医科大学   19     1   5     2012 年 10 月 27 日   札幌医科大学   17     2   1     2012 年 11 月 3 日   藤田保健衛生大学   33   15   2   9     2012 年 11 月 17 日   横浜市立大学   19   3     13     2012 年 11 月 23 日   順天堂大学   26   1   3   4     2012 年 11 月 23 日   奈良県立医科大学   15     4   4     2012 年 11 月 24 日   愛媛大学   19     5   6     2012 年 11 月 25 日   福島県立医科大学   18       1     2012 年 12 月 2 日   京都大学   21   4   3   5     2012 年 12 月 8 日   宮崎大学   55     39   3     2012 年 12 月 8 日   東海大学   36     5   5     2012 年 12 月 8 日   東京女子医科大学   22   1   5   9     2012 年 12 月 15 日   順天堂大学   27     3   2     2012 年 12 月 22 日   滋賀医科大学   20       5     2013 年 1 月 8 日   岡山大学   7   1   11   1     2013 年 1 月 12 日   千葉大学   15   1   1   5     2013 年 1 月 19 日   札幌医科大学   30     3   5     2013 年 1 月 19 日   川崎医科大学   17     1   4     2013 年 1 月 27 日   近畿大学   24   1   5   4     2013 年 2 月 2 日   福岡大学   27     14   4     2013 年 2 月 3 日   大阪大学   16   2   3   2     2013 年 2 月 8 日   群馬大学   7     3   1     2013 年 2 月 12 日   滋賀医科大学   11     3   7     2013 年 2 月 23 日   大阪医科大学   17       1     合計   35 大学 41 開催   1069   44   201   225          
  • 4.   3   もくじ     4   埼玉医科大学   SAT 総合医セッション       5   岡山大学   内科学総論講義     7   山口大学   山口家庭医療ワークショップ     10   滋賀医科大学   第 9 回 SUMS 家庭医療レクチャー     12   福島県立医科大学   医大生の時に知っておきたかったこと     15   鹿児島大学   第 7 回ざっくばらん家庭医療勉強会     18   大阪市立大学   第 2 回大学では教えてくれないウィメンズヘルス WS     21   浜松医科大学   第 2 回浜松医科大学家庭医療 WS     23   大分大学   第 8 回ざっくばらん家庭医療勉強会     25   愛知医科大学   医学生・研修医のための家庭医療セミナー     27   北里大学   第 1 回家庭医療ワークショップ     28   関西医科大学   学生・研修医部会関西支部 第 1 回家庭医療ワークショップ     36   京都府立医科大学   学生・研修医部会関西支部 第 2 回家庭医療ワークショップ     39   東北大学   東北若手医師ネットワーク 第 2 回臨床教育コラボレーション企画     41   三重大学   家庭医療学セミナー   in   三重     43   別紙報告書     65   金沢大学   第 2 回北陸総合診療こんなん会     66   広島大学   飯塚病院×ピッツバーグ大学家庭医療教育セッション     68   金沢医科大学   金沢医科大学家庭医療ワークショップ     70   札幌医科大学   学生・研修医部会北海道支部 第 5 回家庭医療学勉強会     71   藤田保健衛生大学   家庭医医療ワークショップ@藤田保健衛生大学     73   横浜市立大学   第 4 回カモネギ WORKSHOP  in   横浜市立大学     76   順天堂大学   家庭医療×行動変容〜家庭医療の学び場×情熱のたまり場 Episode.3〜     79   奈良県立医科大学   Thinking  Like  a  Primary  Care  Physician  Workshop     82   愛媛大学   ジェネラるえひめ“プライマリ・ケア勉強会   in   愛媛”     84   福島県立医科大学   臨床留学セミナー@プライマリ・ケアを学ぼう会     85   京都大学   学生・研修医部会関西支部 第 3 回家庭医療ワークショップ     89   宮崎大学   第 9 回ざっくばらん家庭医療勉強会×第 17 回宮崎救急プライマリケア研究会     91   東海大学   東海大学家庭医療ワークショップ     98   東京女子医科大学   第 3 回大学では教えてくれないウィメンズ・ヘルス WS   102   順天堂大学   家庭医療×教育〜家庭医療の学び場×情熱のたまり場   Episode.4〜   107   滋賀医科大学   放課後家庭医療学レクチャー 第 14 回「家庭医が診る胃腸炎」   110   岡山大学   OCSIA 勉強会「思春期の不登校」   111   千葉大学   千葉で学ぼう! 家庭医・総合医   113   札幌医科大学   学生・研修医部会北海道支部 「シムメディ〜もしもあなたがこんな町に赴任したら〜」   115   川崎医科大学   家庭医療のドアを叩いてみよう〜先輩ドクターから後輩へ受け継ぐもの〜   117   近畿大学   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト@近畿大学〜家庭医療・総合診療って何?〜   119   福岡大学   福岡大学総合診療勉強会   with   飯塚病院・ピッツバーグ大学   121   大阪大学   学生・研修医部会関西支部 第 4 回家庭医療ワークショップ   124   群馬大学   ジェネラリストと一緒に学ぶケーススタディ・家庭医ってなんだろう   125   滋賀医科大学   放課後家庭医療学レクチャー 第 15 回「らくらく認知症セミナー」   128   兵庫医科大学   学生・研修医部会関西支部主催 2012 年第 5 回家庭医療ワークショップ  
  • 5.   4     日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   埼玉医大 SAT 総合医セッション 開催場所   ニューサンピア埼玉越生   開催日時   2012 年 4 月 1 日   主催   埼玉医科大学 SAT(Saitama Academic Team)   共催   ジェネラリスト 全国80大学行脚プロジェクト   記載者   遠井 敬大   参加講師   (別紙添付可)   遠井 敬大   家庭医療学開発センター/川崎セツルメント診療所   高木 博   筑波大学総合診療科   協力大学教員   なし   学生責任者   日下伸明   参加者数   (講師を除く)   医学生   38 人   看護学生   人   初期研修医   人   医療系学生   人   後期研修医   人   医療従事者   人   その他医師   人   その他   人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホ ームページ等 URL でも可)   4/1 に開催された埼玉医科大学 SAT(Saitama Academic Team)の学術大会の総合医セッシ ョンにゲストとして参加してきました。SAT の説明は以下の通りです。 「学生が主体的に自分の興味ある内容を見つけ、学び、共有する部活動です。 外部の勉強会情報を共有したり、自分達で興味のある内容ごとにグループを作って、勉強会の 企画や参加を行っています。主に、地域医療、小児、救急、医学のグループに分かれて活動し ています」 今回の講師は高木 博先生(筑波大学総合診療科)、遠井 敬大(CFMD:家庭医療学開発セ ンター)の 2 人です。会全体には 38 名、セッション参加人数は27名でした。 当日は、セッション前に参加者の皆さんの考える家庭医/総合診療医の像を共有していただ き、その後、遠井から家庭医の1日を簡単に説明。高木先生から総合診療医を中心としたジェ ネラリストの日常をお話。その後に全員で実際の家庭医/総合診療医の日常を感じてもらった 後の印象をディスカッションしていただきました。 今回 80 大学行脚プロジェクトがはじまる前にも1度同様の勉強会をやらせていただいたの で、実質 2 回目の開催でした。 埼玉医科大学は、家庭医療/地域医療等の講座もなく、学生の中で家庭医/総合診療医に 関して触れる機会が少ないので刺激のある機会になっていただけたのではないかと感じていま す。 今回は卒業生 2 人の参加でしたが、今後は埼玉出身の先生方等とも連携をとり、さらに埼玉 での家庭医療/総合診療の楽しさを伝えられたらと思います。  
  • 6.   5   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   患者さんを診てみよう<disease,  illness,  context   を踏まえた患者の診方>   開催場所   岡山大学医学部 基礎医学講義棟3階   開催日時   2012 年 4 月 5 日 13 時〜16 時 10 分   主催   岡山大学 内科学総論講義   後援・協賛   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト   記載者   中山明子   参加講師   (別紙添付可)   本山哲也   亀田ファミリークリニック館山   菅長麗依   亀田ファミリークリニック館山   今藤誠俊   東京保健生活協同組合 夜店通り診療所   中山明子   大阪家庭医療センター・西淀病院 地域総合内科   松坂英樹   松坂内科医院 岡山家庭医療センター   協力大学教員   岡山大学総合内科   参加者数   (講師を除く)   医学生   110 人   看護学生   人   初期研修医   人   医療系学生   人   後期研修医   人   医療従事者   人   その他医師   人   その他   人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   岡山大学医学部の 4 年生の講義、内科学総論の 2 時間を頂きました。   ・Disease<中山&松坂>   これから臨床を勉強していく 4 年生に向けて、『21 歳の大学 3 年生の男性の咽頭痛』を軸に して診断プロセスを体験してもらう事から始めました。   ・Illness<今藤>   溶連菌性咽頭炎と診断して治療をしたのに、咽頭違和感が残るこの患者さんの真の受診 動機とはなにか、解釈モデルについて考えて学んでもらいました。     ・Context<菅長>   さらなる患者さんの思いに迫ってもらいました。この患者の背景にはどんなことがあるか、 家族、学校、恋愛、バイト・・・といろいろ考えて  
  • 7.   6     ・まとめ<本山>   患者さんの疾患を治療する上で、思い、背景を知ることがどう役に立つのか、ズームイン& アウト、Bio-­‐Psycho-­‐Social モデル、患者中心の医療の方法などを伝えました。     今回は講義としての開催で大人数であり、必ずしもジェネラリストに興味がある訳ではない 聴衆だったので、患者さんに興味を持って疾患を勉強していってほしいというメッセージを込 めてレクチャーを行いました。   母校である岡山大学で少しでもジェネラルって面白い、患者さんに向かい合うって面白いと 思ってもらえたらうれしいです。素敵な機会をくださった岡山大学総合内科に感謝いたしま す。        
  • 8.   7   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   山口家庭医療ワークショップ   開催場所   山口大学   開催日時   2012 年 4 月 21 日   主催   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト   後援・協賛   山口大学 総合診療部   記載者   密山要用   参加講師   (別紙添付可)   原田唯成   山口大学医学部附属病院総合診療部 講師   本村和久   沖縄県立中部病院 総合内科・プライマリケア   河村由吏可   筑波大学附属病院総合臨床教育センター・筑波大学大学院地域医療教育 学   實近百恵   山口大学医学部附属病院 総合診療部   松坂英樹   松坂内科医院/岡山家庭医療センター   綱分信二   菊川市家庭医療センター   密山要用   王子生協病院 家庭医療後期研修医   協力大学教員   山口大学医学部附属病院総合診療部 原田唯成   学生責任者   山口大学医学部 野口達矢   参加者数   (講師を除く)   医学生   18 人   看護学生   人   初期研修医   1 人   医療系学生   人   後期研修医   1 人   医療従事者   人   その他医師   人   その他   人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   2012 年 4 月 21 日(土)山口大学医学部(山口県宇部市)にて山口家庭医療ワークショップを 開催しましたので、その報告をさせていただきます。   昨年の夏期セミナーで母校である山口大学の現6年生の野口達矢君とつながり、恩師であ る山口大学医療人育成センターの原田唯成先生の協力のもと、大学総合診療部のバックア ップを得て開催にいたりました。   参加者は前半は16名、後半は20名の参加でした。   (構成は2年4名,3年2名,4年5名,5年4名,6年3名,医師1年目2名,3年目1名でした。)   第一部 「家庭医と語ろう!明日のためのワールドカフェ」     学生野口と密山の司会で、アイスブレイクを兼ねた自己紹介のワークを行いました。引き続 き、「だれのために医療者として役立ちたいですか?」「どうして医療者になろうと思いました か?」の二つの問いを参加者、講師が混ざりあい、ワールドカフェの手法を通してざっくばら んに語りあいました。普段語ることのないコアな思いやその違いをシェアする場となりました。 「リラックスした雰囲気で自由に発言ができてよかった」「自分では考えつかない新たな視点を 得た」といった意見が聞かれました。     ワールドカフェで生まれた会場の熱気そのままに、原田/本村/河村の3名による「家庭医 のあしあと」「家庭医って?」「わたしのこれまで」と題して、あたたかみ/歴史と理論的基盤/ キャリアパスをテーマに10分ずつ話していただきました。エッセンスを凝縮したプレゼンテー ションに、参加者もリラックスしながらも真剣に「聴く」姿勢をみせてくれていました。  
  • 9.   8       第二部 「THE 症例検討」     75分の時間で、THE 症例検討と題して綱分を中心に、35 歳女性の呼吸困難の症例を通し て、Disease&illness 両面のアプローチを、5名程度のスモールグループでディスカッションを 行いながら検討しました。   各グループは第一部でコミュニケーションを取り合ったメンバーのまま継続し、そこにファシ リテーター役として講師1名が特に低学年をサポートする役として入りました。臨床診断のア プローチについては知識に幅がある中でグループの意見を出し合う点にはやはり難しさがあ りましたが、illness へのアプローチでは低学年が、我々では思い至らないようなアイデアでグ ループを引っ張っている場面もあり、それぞれに役割と居場所のある場をつくることはできた ように思います。   感想として「裏に潜む背景にも目を向け、問題解決していく必要があると感じた」「知識がな いと発言に自信を持てない、勉強しよう」といったものも聞かれました。     最後に全体の振り返りとして、構造的振り返りシートの記載の後、原田主導で参加者と講師 一同立って円になり、30秒ずつ感想や気づきを順に述べて(ぐるぐるリフレクション?)全員 で場を共有したのち、集合写真を撮影し、ワークショップ終了となりました。     懇親会までの間、講師陣でのリフレクションと nextstep を共有し、講師陣にとってのワークシ ョップも終了となりました。  
  • 10.   9     アンケートでは家庭医療について「興味をもつことができた」「考え方について全ての医師が もっている必要があると思いました」といった感想もきかれました。     今回は幸運にも、大学に軸になる学生、核となる家庭医がいて、全国各地で家庭医療を実 践、研修する山口大学出身者が集い、お互いを知っているという関係性の中で、skype 会議 を重ねて WS をつくっていくことができました。オール山口+80 大学行脚コーディネーターのあ る種理想的なメンバー構成だったと思います。今後も学内の勉強会があることで、参加者同 士、参加者と講師との継続的な関わりを期待できます。     今後、第二回の開催希望も参加者からも講師からもあるため、ぜひとも実施していきたいと 思っています。このような機会を得られたこと、参加者、講師の皆様に感謝の気持ちでいっぱ いです。ありがとうございました。     文責 密山   要用          
  • 11.   10   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   第9回 SUMS 家庭医療レクチャー   開催場所   滋賀医科大学 講義棟   開催日時   2012 年 4 月 24 日 19 時 30 分〜21 時   記載者   森 洋平   参加講師   雨森正記   弓削メディカルクリニック/滋賀家庭医療センター   森 洋平   弓削メディカルクリニック/滋賀家庭医療センター   宮地純一郎   あざいリハビリテーションクリニック/北海道家庭医療学センター   参加者数   (講師を除く)   医学生   24人   看護学生   人   初期研修医   人   医療系学生   人   後期研修医   人   医療従事者   人   その他医師   人   その他   人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   タイトル「Common Disease都市伝説 ~片頭痛は片方だけって本当?~」   ●一般目標   ・家庭医の外来では多種多彩な疾患と「相談」が持ち込まれることを知る。(包括性)   ・患者からの「相談」には正論だけでは対応できない事例が含まれていることを知る。(文脈 性)   ●個別目標   知識:家庭医外来で遭遇する Common  Disease にはどのようなものがあるか想起出来る。   態度:患者からの相談には患者背景も配慮した返答が非常に重要だと感じる。   ●教育方略   学習者が医学部1年~6年生まで幅広いことを考慮して、2択のクイズ形式を通して家庭医 外来でよく遭遇する疾患について、よく質問される「相談」に回答しながら、学習者はその「包 括性」を学ぶ。   前半は医学的な理由で患者の相談に回答するが、後半に医学的理由だけでは難しい「相 談」を通して、「文脈性」を理解することが重要であることを学ぶ。   なお、当初は2人1組で二択クイズに挑んでもらい、後半は4人1組のグループで回答しても らう。これは、前半は2名で相談することで楽しみながら回答してもらうことを目的にし、後半 は絶対的な答えがない問題だけにグループディスカッションを通して、態度領域の学習目標 に対する学習効果を増強させる狙いがある。     アテンションゲッターとして「都市伝説」は「両側痛かったら片頭痛ではない」   ①    それは両頭痛です ② そういう片頭痛もあるでした。     このような感じで二人一組のグループで回答してもらいます。  
  • 12.   11     新講師の宮地先生です。森の医学的な解説を存分に補って頂きました!     笑いを絶やさず真剣に聴いて下さる参加者の皆さんに励まされました。     雨森先生の満面の笑みからも、その楽しさが窺えます。     最後は1位のグループに雨森院長から表彰がありました。   ますますパワーアップしている SUMS 家庭医療レクチャーは、家庭医療に興味のある方なら ば、どなたでも参加可能です。是非とも一度足を運んでみて下さい!      
  • 13.   12     日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   福島医大 プライマリ・ケアを学ぼう会 presents   「医大生の時に知っておきたかったこと~コ ミュニケーション、キャリア形成、家庭医療~」   開催場所   福島県立医科大学 講義棟 第一講義室   開催日時   2012年4月28日 13時〜17時   主催   福島医大 プライマリ・ケアを学ぼう会   共催   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト   記載者   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座 菅家智史   参加講師   菅家 智史   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座   三浦 太郎   十勝池田地域医療センター   菅野 哲也   荒川生協診療所   野澤 信吾   立川相互病院   川井 巧   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座   早坂 啓伸   保原中央クリニック   川名 瞳   竹田綜合病院   若山 隆   只見町国民健康保険朝日診療所   石井 敦   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座   春日 良之   福島中央市民医療生協 上松川診療所   高柳 宏史   喜多方地域・家庭医療センター   協力大学教員   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座 菅家智史   学生責任者   福島医大プライマリ・ケアを学ぼう会   参加者数   (講師を除く)   医学生   18人   看護学生   2人   初期研修医   人   医療系学生   人   後期研修医   人   医療従事者   人   その他医師   人   その他   1人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   福島県立医大には、「プライマリ・ケアを学ぼう会」という学生サークルがあります。このサー クルの始まりは 10 年弱前、プライマリ・ケアについて学びたいという学生が集まってサークル を作ったのがきっかけで、その後脈々と勉強会サークルとして、現在も積極的に活動していま す。   「新入生にも参加してもらえるような勉強会企画を」という依頼を今年はじめに頂き、4 月 28 日に開催しましたので、その内容を紹介します。     企画を担当してくれた医学部学生の猪股くんからは、将来のキャリアについての内容と、家 庭医についての紹介、そして体験型で学んだことを持ち帰ってもらえるような企画にしたい、 という依頼を頂いたことから、今回は「対人コミュニケーションのコツ」「家庭医は何をしている 医師なのか」「将来の不安について語ろう」という 3 部構成としました。     今回の勉強会に協力していただける医師を募集したところ、当講座の医師はもちろんのこ と、地元でプライマリ・ケアに従事しているベテランの先生、東京や北海道の家庭医、東京で 病院勤務している福島医大卒業生など、なんと11人も医師が集まってくれました。主催者と して感激でした!  
  • 14.   13     1.話を「聴く」コツ教えます! ~家庭医が教える対人コミュニケーション 初級編~     一対一の会話は、実は聞き手   が左右する? そんな体験から学んでもらおうというこのセ クション。5〜6 人グループで座ってもらっていたので、まずはアイスブレーキングからスター ト。「となりのとなりゲーム」を今回は準備しました。グループメンバーの名前、ニックネームを 呼ぶことで、心理的距離を縮め、その後のグループワークに参加しやすくするのが狙いです。     参加者の皆さんは積極的に参加してくれ、とても盛り上がりました。5 グループのなかで 1 位 だったグループには、私のおみやげ「南郷トマトジュース」が贈られました。     そして、コミュニケーションの本題へ移ります。「目は口ほどにモノを言う」「人は見た目が9 割」というフレーズを題材に、「メラビアンの法則」について解説しました。非言語的部分でメッ セージが発せられていること、コミュニケーションでは非言語的部分にも意識することが必要 であることを話しました。     いよいよ体験。2人一組になり、話し手は1分間スピーチ、聞き手の態度を3パターン「無表 情でうなずきもしない」「うなずきながら適宜合いの手を入れる」「90度体を横に向けて、メモ を取りながら単調にうなずく」試し、それぞれがどう感じたかを共有しました。聞き手の態度 で、話が盛り上がったり、喋りにくかったりする、ということを体感し、それぞれの聞く態度を振 り返ってもらえたようでした。       2.家庭医って何してる医師?     私が只見町朝日診療所で働いている様子を画像付きで紹介し、実際に家庭医はどんな仕 事をしているのかをイメージしてもらいました。働く場所によっても変わりますが、年代を問わ ず、診察を受けに来た人たちだけでなく、周りに住んでいる人たちがより健康に、よりよく過ご すことができるように医師として働く、という点を伝えられればと考えました。       参加者の皆さんからは、これまでの日本の医療には家庭医はいなかったのか、とか、今ど れだけの人数、家庭医がいるのか、など、本質をつく質問が数多くだされ、私だけでなく、ファ シリテーターとして参加してくださっていた先生方にもコメントいただきながら、理解を深めて 行きました。     3.将来の悩みを一緒に考えよう!     医学生として入学したばかりの人から、まもなくマッチングで初期研修病院が決まる6年 生、そして現在研修中の初期研修医も参加してくれていたこの勉強会。それぞれが感じてい る将来への不安・悩みを言語化して、先輩医師たちの経験を参考に、今後できることを考え てみよう、というセクションです。     まず、私が大学入学から現在までのキャリアを自分を例にして紹介し、一般的な臨床医の
  • 15.   14   キャリアパスを知ってもらいました。次に、架空の医学生「福島桃子さん 医学部1年」が今後 将来について考える悩み・心配を、想像・妄想して数多く出そう、というワークに取り掛かりま す。ブレインストーミングとして、数多く出すことを目標とし、多く出たグループには再び「南郷 トマトジュース」が贈られました。     自己のことではなく、架空の人物がどう考えるか、という設定にすることで、自己のなかにあ る考えをより外へ出しやすくできるのでは、という意図のもと、このようなワークにしました。       その後、各グループごとにアイデアを整理しつつ、ファシリテーターとして参加してくれてい た医師たちに、興味のある項目について質問する時間を設けました。ファシリテーターの皆さ んは、それぞれの体験、経験、知識を総動員して、語ってくれていました。   最後に、このワークを通して、今後の学生生活・研修医生活で「こうしよう」というポイントを、 各参加者に書き留めてもらい、ワークショップ全体を終了としました。     <全体の振り返り>   参加者皆さんが積極的に参加してくれたこと、そしてファシリテーターが各グループ2人ずつ 配分できたことで、グループワークが盛り上がり、参加者それぞれが今後の生活に生かせる ポイントを持ち帰ってもらえたのではないかと考えています。これは意図していなかった点で すが、ファシリテーターから「初心を思い出して新鮮な気持ちになった」「また明日からがんば ろうと思った」という感想があり、これも企画担当としてはとても嬉しいものでした。       今後も、プライマリ・ケアを学ぼう会との協力で、勉強会・ワークショップなど開いていければ と思っています。準備は大変でしたけど、企画・運営している私も楽しかったです。またやりま しょう!    
  • 16.   15   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   第 7 回ざっくばらん家庭医療勉強会   開催場所   鹿児島大学桜ケ丘キャンパス共通教育棟 5階 503 講義室   開催日時   2012 年 5 月 12 日(土)11 時〜18 時   主催   九州プライマリ・ケアネットワーク   共催   第 7 回ざっくばらん家庭医療勉強会   鹿児島大学   離島へき地医療人育成センター   記載者   鹿児島大学 高島大樹   参加講師   井村 洋   飯塚病院 総合診療科   茂木恒俊   飯塚・頴田家庭医療プログラム   田口智博   三重大学 家庭医療学講座   中村太一   鹿児島生協病院 総合内科   古川誠二   与論島パナウル診療所   参加者数   (講師を除く)   医学生   50 人   看護学生   人   初期研修医   医師合計   14 人   医療系学生   人   後期研修医   医療従事者   人   その他医師   その他   人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   2012 年 5 月 12 日(土)に鹿児島大学医学部(鹿児島県鹿児島市)にて「第 7 回ざっくばらん 家庭医療勉強会」を開催致しましたので、その報告をさせて頂きます。     鹿児島で家庭医などのジェネラルマインドを勉強する機会がなかなかなく、今回偶然にも飯 塚の吉田先生よりこのような機会を頂くことになり、鹿児島でもっとプライマリ・ケアを学ぶ、そ のきっかけになればと思い、開催させていただくことになりました。当日は 77 名(!!)と、想 定をはるかに超える参加者に参加いただきました!   今回、開催にあたって、離島へき地医療人育成センターの先生方の多大なバックアップを得 て運営できました。本当にありがとうございました!     ◆タイムテーブル:   10:20-­‐10:50 受付   10:50-­‐11:00 開会挨拶     11:00-­‐12:30 「臨床推論」   講師:井村洋先生(飯塚病院   総合診療科)   茂木恒俊先生(飯塚・頴田(かいた)家庭医療プログラム指導医)   12:30-­‐13:30 昼食   13:30-­‐15:30 「コーチング」   講師:田口智博先生(三重大学   家庭医療学講座)   15:45-­‐16:45 「家庭医療」   講師:中村太一先生(鹿児島生協病院   総合内科)   17:00-­‐18:00 「離島医療とジェネラリスト」   講師:古川誠二先生(与論島パナウル診療所)   18:00-­‐18:30 各施設からの連絡、閉会   18:30-­‐   懇親会会場に移動     参加者:77 名   1 年:1 人、2 年:6 人、3 年:9 人、4 年:9 人、5 年:20 人、6 年:5 年、医師:27 名(講師 5 名、 ファシリテーター8 名を含む)    
  • 17.   16   <11:00-­‐12:30 「臨床推論」>   麻生飯塚病院 総合診療科の井村先生、茂木先生による救急外来で役立つ臨床推論を講 演頂きました。救急医療の現場では、救急医が不足しており、総合医・家庭医の先生が担う 面もあり、そこで求められる臨床推論を勉強しようというコンセプトでした。   推論には基本と経験を交互にフィードバックし合いながら学んでいくことが重要で、まずは主 訴のみの情報から基本に立ち返り、「Critical」と「Common」の軸で鑑別を挙げて行きました。 そこで、これからの勉強法として先生が提示されたのは、「Diagnosaurus」というアプリを使っ て鑑別を見ながら勉強していくスタイルでした!アプリを使って考えるのは、とても新鮮で、な かには「椎体神経根圧迫による胸痛」といったマニアックな鑑別も記されており勉強になりまし た。そののち、攻める問診診察/守る問診診察は何があるか、右下腹部痛を例に勉強しまし た。     <13:30-­‐15:30 「コーチング」>   午後の最初は、三重大学家庭医療学講座の田口先生によるコーチングをワークショップ形式 で講演頂きました。   「コーチングはそもそも何?」という所から始まり、基本的なコーチングスキルをレクチャー頂 きた後、一度僕と先生によるセッションをデモンストレーションで行い、そののちに 2 人 1 組に なりお互いにコーチングを体験・練習しました!     なかなか 70 名を前に自分をさらけ出すのは恥ずかしいものがありました(笑)が、今まで気付 かなかった自分の考えを再発見することが出来て楽しかったです!     <15:45-­‐16:45 「家庭医療」>   家庭医療のセッションは鹿児島生協病院の中村先生に家庭医療のコアレクチャーをお願いし ました。   患者中心の医療、家族志向型ケア、BPS を症例も示しながら、初めて聴く学生にもわかりやす くレクチャー頂きました!     今後、「かきかえ」の一つひとつを丁寧にとって、患者さんの「病気 Illness」は何であるのかを、 病院実習でも理解していきたいなと思います!     <17:00-­‐18:00 「離島医療とジェネラリスト」>   最後のセッションは、鹿児島県最南端の与論島で 30 年以上臨床経験を積まれておられる古 川先生に講演頂きました。   離島医療が家庭医療のコア概念と何が共通し、どの分野に特化しているのかを知りたいと思 い、先生に講演を依頼したのですが、今回なかなか診療所を離れられない中、無理を言い大 学へお越し頂きました。本当にありがとうございます!     離島医療は、一般的な家庭医療と比べて一般外科を求められるウェイトが大きいと感じまし た。やはり島の最後の頼みとして活躍が求められる医師は、責任とカバーする領域が大きく ないとダメなのだと、実際に実践されている先生の言葉には重みがありました。ミッシークトウ トガナシ!     <まとめ>   この勉強会を企画した時、参加者が 30 名集まるだろうかと心配でしたが、完全に杞憂でし た!講演会、その後の懇親会、二次会・・・3 次会(笑)まで、ずっと参加者や先生の熱気を感じ ることが出来、とても幸せでした。     今後も鹿児島でプライマリ・ケアを勉強していきたいと思います(プライマリ・ケアサークル 「KAAN」を立ち上げました。九州を南から盛り上げていきます!!   参加いただいた皆様、当日手伝って下さった方々、企画に協力下さった講師の先生、バック アップを引き受けて下さったセンターの先生、みなさんに厚い感謝の意を述べて、開催報告 の結びにさせて頂きます!ありがとうございました。    
  • 18.   17     文責:高島大樹(代表世話人:鹿児島大学 5 年)          
  • 19.   18   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   第二回大学では教えてくれないウィメンズヘルス WS   開催場所   大阪市立大学阿倍野キャンパス 医学部医学科学舎   開催日時   2012 年 6 月 2 日(土)13:00~6 月 3 日(日)13:00   主催   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト   記載者   中山明子   参加講師   中山明子   西淀病院   本山哲也   菅長麗依   張   耀明   郭友輝   亀田ファミリークリニック館山   石井大介   長哲太郎   野口愛   大阪家庭医療センター   来住知美   音羽病院   学生責任者   大阪市立大学 6 年 牧野佑子   参加者数   (講師を除く)   医学生   32 人   看護学生   6 人   初期研修医   3 人   医療系学生   1 人   後期研修医   1 人   医療従事者   2 人   その他医師   0 人   その他   0 人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   参加者集合写真 講師・チューター  
  • 20.   19   <6/2(1 日目)>   ①思春期   1-1 『月経』   正しい月経とは何か、どうすれば医療機関にかからなければいけないのかという視点でレクチ ャーをしました。   (内容は月経随伴症候群・月経前症候群・続発性無月経・月経不順)   ナプキンがどれだけ吸えるのかの実験にはみんなが群がって興味津々。     その後、2 人一組で月経歴を聞くというロールプレイを行いました。     1-2 『性感染症』   性感染症と帯下についてレクチャーし,sexual  history の取り方を説明.   ロールプレイで病歴をとるときの難しさと,患者として性交歴を聞かれる恥ずかしさを体感。デリ カシーへの配慮の重要性も体感できたのではないかと思います。     1-3 『避妊・若年妊娠』   ・若年妊娠と中絶の現状   ・避妊法(コンドーム・ピル・IUD)   10 代の性行動と若年妊娠の現状をお話しして,グループでディスカッション.コンドームネゴシ エーションを行い,その後に避妊法・低用量ピルの使用法・緊急避妊法についてレクチャー.最 終ロールプレイとして,緊急避妊法を求めてきた患者に対応する練習をしてもらいました.かな りみんな苦労して患者に対応しました.   ②更年期・老年期 「更年期を見分けよう」   2-1 『更年期・うつ病』   更年期の定義と更年期障害についてお話ししました.参加者の「お母さん世代」の事なので、 優しくしましょうというメッセージが印象的でした。   2-2 『予防・ヘルスメンテナンス』   ・女性の癌(子宮頸癌、子宮体癌、乳癌)・スクリーニング・HPV ワクチン   ヘルスメンテナンスの4原則をお話しした上で,参加者にパソコンやスマートホンでアプリを使っ て USPSTF,ePSS で推奨される予防医療を検索.ePSS というツールに感動して頂き、いろんな検 索をしてみました.      
  • 21.   20     <6/3(2 日目)>   ③性成熟期 テーマ「よりよい妊娠・子育てのサポート」   ・妊娠前・妊娠中・産後のケア   妊娠前に気をつけること,妊娠中に気をつけること,出産後に気をつけることという視点で そ れぞれのフェーズで受診してきた上気道炎の患者に対して行えることを話し合いました.前日 の基礎知識も使いながら,患者とその環境を想像して自由に意見を出し合った上で,レクチャ ーを行いました.産婦人科医でなくても、気を付けられることの多さにみんな驚いていました。       ④知識整理ゲーム Jeopardy(ジェパディ!)   2日間の知識の復習をチーム対抗のクイズで行いました.ダブルポイントあり,他チームから点 の奪い合いありの白熱しすぎたゲームとなり熱気ムンムンしました.今回からチームの代表者 が前に出て答える&『ヘルプ』というシステムを導入し、困ったらチームに一回だけ相談できるよ うにしました。回答件を得るためのコーヒーの缶の取り合いがすごくて、中身が入っているのに 凹んでしまうくらいでした。(けが人が出なくて本当によかったです.)     ⑤2 日間のまとめ   思春期→性成熟期→更年期という流れを復習し,すべてにヘルスメンテナンスという考えがあ ることをまとめて,あっという間に2日間が終わりました.     すべてのレクチャーで「一目で分かる○○」というシリーズで A4~A3 見開きにまとめて渡すこと でウィメンズヘルスの流れがわかる資料を作りました.参加者も鹿児島~弘前まで幅広く、ジェ ネラリスト志望,産婦人科志望だけでなく色々な学生が来てくれました。男の子も女の子の気 持ちを想像して月経などについても必死で考えてくれました.   きっと今回勉強してくれたことを友達に伝えて,ウィメンズヘルスという分野があることを広めて くれるに違いありません.ウィメンズヘルスを実践している家庭医として,本当に楽しい刺激的 な時間を過ごさせて頂きました.      
  • 22.   21   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   第 2 回 浜松医科大学 家庭医療WS テーマ:「整形・婦人科診察と行動変容」   開催場所   浜松医科大学 講義棟 305 教室   開催日時   2012 年 6 月 3 日(日)13:00-18:30   主催   浜松医科大学 地域医療学講座/静岡家庭医養成プログラム   共催   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト   記載者   新井 大宏(静岡家庭医養成プログラム)   参加講師   新井大宏   静岡家庭医養成プログラム     藤井 肇   静岡家庭医養成プログラム 竹之下れみ   静岡家庭医養成プログラム 鹿野 耕太   静岡家庭医養成プログラム 津山 梓   静岡家庭医養成プログラム   中根 浩伸   静岡家庭医養成プログラム   横田 万里子   静岡家庭医養成プログラム   伊東 知子 静岡家庭医養成プログラム 佐野 潔 静岡家庭医養成プログラム 協力大学教員   山岡 泰治 (浜松医科大学 地域医療学講座 特任教授)   学生責任者   今村 恵・平野 名織(浜松医科大学医学部 5 年)   参加者数   (講師を除く)   医学生   20 人   看護学生   2 人   初期研修医   0 人   医療系学生   2 人   後期研修医   0 人   医療従事者   人   その他医師   3 人   その他   人   内容および   開催報告     タイムスケジュール: 1230-1300 受付 Pretest 1300-1305 開始挨拶 1305-1320 アイスブレーキング(今村・平野) 移動 5 分 1325-1445 セッション① 休憩 10 分 1455-1615 セッション② 休憩 10 分 1625-1745 セッション③ 3 グループに分かれて、各セッション(80 分)を ローテーション WS#1 整形外科:肩・膝・足首の診察(新井・平野・飯田) 2 人一組で、基本的な整形外科の診察法を実際に行います。
  • 23.   22   WS#2 産婦人科:乳房診察と内診(中根・鹿野・横田) 人形モデルを使い、乳房触診や婦人科診察の基本を学びます。 WS#3 行動変容:禁煙指導入門(綱分・津山・藤井) 禁煙できない患者に対するアプローチをロールプレイで学びます。 移動 5 分 1750-1810 家庭医体験談(家庭医一年目の先生x2 人。自己紹介~家庭医になった理由) 1810-1830 閉会挨拶・記念撮影・Posttest 記載・会場の片づけ 1900-2100 懇親会:海鮮厨房 凜 さぎの宮店(自由参加)
  • 24.   23     日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   第 8 回ざっくばらん家庭医療勉強会 in 大分   第 2 回大分家庭医療ワークショップ   開催場所   大分大学医学部   開催日時   2012 年 6 月 9 日   主催   ざっくばらん家庭医療勉強会   共催   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト   後援・協賛   大分大学医学部地域医療学講座   記載者   藤谷直明(岡山家庭医療センター)   参加講師   宮崎英士   大分大学医学部地域医療学講座教授   塩田星児   大分大学医学部総合診療部   江口幸士郎   唐津市民病院きたはた   赤岩 喬   宇和島徳洲会病院   吉田 伸   飯塚病院総合診療科 飯塚・頴田家庭医療プログラム   中山 元   岡山家庭医療センター   岡崎 友里   静岡家庭医養成プログラム   藤谷 直明   岡山家庭医療センター   杉本 綾子   奈義ファミリークリニック   大竹 麻友   清風会 家庭医療看護師養成コース   協力大学教員   大分大学医学部地域医療学講座   参加者数   (講師を除く)   医学生   46 人   看護学生   人   初期研修医   人   医療系学生   人   後期研修医   人   医療従事者   人   その他医師   人   その他   1人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   岡山家庭医療センターの藤谷直明です。6/9 に大分家庭医療ワークショップを開催しました ので、御報告申し上げます。     今年はより九州に、そして大分にワークショップを還元していくことを目標に、大分大学の宮 崎教授、飯塚・頴田(かいた)家庭医療プログラムの吉田先生、大分大学出身の私でそれぞ れ講演と WS を担当しました。     <参加人数>全体 46名   うち大分大学医学部医学科生 33 名、他大学医学科生 13 名、鍼灸師 1名     <内容について>   イントロ~ 岡山家庭医療センター 藤谷 直明   家庭医療の概要とともに、Bio-­‐psycho-­‐social モデルの紹介がされた。     講演 大分の医療の現状とジェネラリストについて~   大分大学医学部地域医療学講座の宮崎教授より   大分の医療の現状と、今後求められる医療について話があった。治す医療に加え支える医
  • 25.   24   療が今後大切であることなどを教えて頂いた。先生自身は呼吸器内科の専門医であるが、 家庭医療により添う言葉を頂き、大変感銘を受けました。     WS① 外来で診断と治療決定に役立つ解釈モデル   飯塚病院総合診療科 飯塚・頴田(かいた)家庭医療プログラム 吉田 伸   唐津市民病院きたはたの江口先生、宇和島徳洲会病院の赤岩先生のデモから始まり、医 師としての使命は患者の命、機能、心を守ることであることを確認した後に、しかし、疾患中 心の医療だけでは上手くいかないときがあることに言及し、患者中心の医療が紹介された。 その上で、班ごとにロールプレイを行い、『かきかえ』の聞き方について、話し合った。     WS② 家庭医らしい高齢者のみかた   寸劇を交えながら、高齢者の診療が難しい理由について話し合った。その後、CGA を紹介 し、CGA を用いて寸劇の症例を班ごとに検討した。続いて CGA に Bio と Psycho、Social のすべ ての要素が含まれることをみんなで確認して、高齢者のケアでもBPSモデルが大切であること を確認した。そして、高齢者の生きがいの大切さに触れた後、清風会 家庭医療看護師養成 コースの大竹看護師から高齢者の生きがいとケアに関する実際の症例を発表して頂いた。     すべてのワークショップで全人的医療の大切さが強調されるとともに、治す医療だけでなく 支える医療も大切であることが強調されるワークショップになった。     最後の総括では宮崎教授から「なにかうねりを感じた」と言って頂き、今後の家庭医療にま すますの期待を持ち、会が終了した。   その後の懇親会でも講師と学生の間で多くの質問や意見のやり取りがあり、とても熱い夜と なりました。          
  • 26.   25   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   医学生・研修医のための家庭医療セミナー   開催場所   2012 年 6 月 16 日(土)13 時〜18 時   開催日時   愛知医科大学本館 1 階 101 講義室   主催   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト   後援・協賛   東海キャリア・プロ   愛知医科大学病院 卒後臨床研修センター   参加講師   清田実穂   川崎医療生協 あさお診療所   鹿野耕太   静岡家庭医養成プログラム   田中久也   田中医院   鳴本敬一郎   静岡家庭医養成プログラム   廣瀬英生   群上市地域医療センター   森 洋平   滋賀家庭医療学センター 弓削メディカルクリニック   矢部千鶴   三重県立一志病院 家庭医療科   吉本 尚   三重大学大学院医学系研究科 家庭医療学 助教   協力大学教員   愛知医科大学病院 卒後臨床研修センター 今村 明   参加者数   (講師を除く)   医学生   30 人   看護学生   人   初期研修医   1人   医療系学生   人   後期研修医   人   医療従事者   人   その他医師   人   その他   人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   ○タイムスケジュール 13:00~開始 13:05~14:25 (80分) Ice Breaking ①「そもそも家庭医療って何?どんな仕事なの?」(鳴本先生、鹿野先生) 14:35~15:55 (80分) ②「家庭医の存在意義と、女性医師にとっての家庭医という選択肢」 (清田先生、矢部先 生) ③「家庭医療専門医になる道~特に日本での後期研修制度について~」 (吉本先生) 16:05~17:55 (110分) ④「家庭医としてどんな役にたってるの?~家庭医とまちづくり~」 (廣瀬先生) ⑤「家庭医として開業するという選択肢」(田中先生) 17:55~18:05 (10分)質疑応答、アンケート記入等 ○アンケート感想 ・参加する前は、5時間って長いなと感じましたが、どの先生の話も楽しく、あっという間の時 でした。 ・将来に役立てそうです。 ・将来の選択肢が広りました。 ・温かい雰囲気の本当に良いセミナーでした。またこんな会があれば、参加したいです。 ・日本に広めたいと思ました。 ・今まで漠然と医師になりたいと思っていたが、家庭医になるかどうかは分からないが、しっ かりしたビジョンを持たなければならないと思いました。 ・講義とセッションのバランスがちょうど良かった。 ・家庭医についてもっと基本的な情報 ―検診との違いなどについても教えて欲しかった で す。
  • 27.   26          
  • 28.   27   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   北里大学 第 1 回家庭医療ワークショップ プロフェッショナル 家庭医の流儀   開催場所   北里大学 M23B 教室   開催日時   2012 年 6 月 23 日 13 時   主催   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト   参加講師   髙栁宏史   喜多方市 地域・家庭医療センター   滝川春奈   北海道家庭医療学センター   飯田智子   静岡家庭医養成プログラム   参加者数   (講師を除く)   医学生   14人   看護学生   人   初期研修医   人   医療系学生   人   後期研修医   人   医療従事者   人   その他医師   人   その他   人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   13:00~13:10 開会式   13:10~13:30 icebreaking ♪飯田先生   13:30~14:00 家庭医の診療とは ♪滝川先生   Break 10 分   14:20~16:10 家庭医の診療を体験してみよう! ♪グループセッション   Break 10 分   16:20~16:50 家庭医とは ♪高柳先生   16:50~17:20 家庭医になるには ♪飯田先生   17:20~       閉会式・懇親会(希望者のみ)     <参加学生の感想>   北里大学に家庭医療の分野に関する情報が極めて少ない中、現役の家庭医で卒業生の先 生方にきていただいた事は大きい事です。     家庭医療の分野に興味を持っている仲間を知ることができますし(学年を超えて)、大学内で のネットワークもそこから生まれ、先生方の協力も頂く事で家庭医療を実践している現場へ実 習に行ってみるなどのアクションのきっかけにもなるのです。     この繋がりを FREMS(北里大学学生内の家庭医療のネットワーク)を土台に北里に根付かせ て、家庭医療という分野を興味ある無しに関わらず多くの人に知ってもらい、興味ある人には その興味を深く掘り下げられる場を整えていきます。        
  • 29.   28   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部主催   第一回家庭医療ワークショップ   開催場所   関西医科大学付属枚方病院   開催日時   2012年6月24日   主催   日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部   共催   関西家庭医療研究会   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト   記載者   大阪医科大学医学部5年 髙岡大介   参加講師   松井善典   あざいリハビリテーションクリニック   藤原靖士   奈良市立月ヶ瀬診療所   竹中裕昭   竹中医院   朝倉健太郎   大福診療所   参加者数   (講師を除く)   医学生   22人   看護学生   人   初期研修医   人   医療系学生   人   後期研修医   人   医療従事者   人   その他医師   人   その他   人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   テーマ  :    家庭医療とは?  Foundation     参加対象      :    医学部医学科所属の学生(学年不問)       【本 WS の主旨と特色】       今年度全 5-­‐6 回シリーズで開催予定の日本プライマリ・ケア連合学会学生部会関西支部の 初回の WS です。    この勉強会は全てシリーズものとして企画され、各勉強会は、毎回 3 時間 程度の「特集」としての WS と、30 分程度の「連載」として家庭医の先生方による各プログラム と活動のご紹介がセットで企画されております。         「連載」は、以下の如く毎回一つずつプログラムをリレーし、その先生方がなぜ、家庭医をさ れていらっしゃるのか、その組織の魅力は?等を語っていただき、医師とプログラムの両面 から家庭医と家庭医療の魅力を学生たちに伝えていただくという目的を持っております。         特集の年間予定         1)  家庭医療とは?:  「家庭医療とは?Foundation」         2)  患者中心の医療:「ARC/SDM」  PCCM の初回、1 年後、5 年後         3)  行動変容:「Motivation」         4)  地域包括のケア、他職種連携:「Interdisciplinary」         5)  家族志向型のケア:「Lifecycle&Love」         6)  みんなの一年:「You」       以下、勉強会の内容を振り返っていきたいと思います。     13 時~16 時まで 特集の部「家庭医療とは:Foundation」       あざいリハビリテーションクリニック 院長         北海道家庭医療学センター 理事/あいち診療会 理事                                       松井   善典   先生           シリーズ第一回目は、今年度からあざいリハビリテーションクリニックで院長をされている松 井   善典先生をお招きして、家庭医療って一体どんな医療なんだろう?というところからお話し
  • 30.   29   していただきました。     講義中の 松井   善典   先生 ホワイトボード右側     初回である今回のテーマは、「家庭医療とは:  Foundation」で、家庭医療って何!?というと ころから、歴史変遷に伴う総合医/家庭医の数の変化・医師の役割と社会の変化についてお 話いただきました。   始まってすぐに各班で自己紹介、その後、本日のお約束を各班で話し合いました。この時学 生から決まったルールは、   ・家庭医療のイメージをもつ→皆で共有する   ・遠慮しないこと   ・聞くだけでなく、参加する   ・知るだけでなく、行動に繋がるように学ぶ   ・とにかく楽しく   ・分からないことをすぐ聞く などがありました。先生方からも以下のルールを提示されまし た。     ・皆対等であること   ・知ることを楽しむ   ・互いに助け合う などです。     続いて、「自分の家庭医療についてのイメージを他人に説明してみよう」という目標の前段 階として、先ずは、自分の知っている用語をその用語を使わずに説明してみよう!! という ところから始まりました。     一つ目はタイヤという用語を、タイヤという用語を使わずに説明してみようというお題、続い て、自転車という用語を自転車という用語を使わずに説明してみようとおうお題(※これが 中々難しい!!)について考えました。最後に、本題の「家庭医療って何!?」について考え たのですが、部分的には説明できても一から十までを一人で説明するのは大変難しく、「これ が家庭医療について他人に説明する難しさなのか!」ということを強く意識させられました。     その後、松井先生によるレクチャーが行われました。レクチャーでは、学問としての哲学研 究(目的・価値・期限…)と歴史研究(期限・文化・変化),   古代ギリシャにおける医学の二つの捉 え方(コス派とクニダス派),  17〜19 世紀の教育による医師の変遷,   プライマリ・ケアの没落と 再興,   家庭医療学の誕生など多岐にわたる内容について教えていただきました!     レクチャー後に、医師の役割(価値、方法、限界)、社会の現状(文化歴史的背景)について 班でグループディスカッションの時間がありました。     <医師の役割>   病気を治す、診断してその診断が患者さんのものになるように診断に伴う痛みや悩みにつ きあう、医療サービスの提供者、気軽に知恵(=健康のアドバイス)を渡す、患者さんの状態 を移す鏡(=患者さんの状態を理解するための比喩)、住民の健康づくり、子供たちに身近で ない死を身近なものにする、間違った健康情報をただす、診断・治療・予防・教育・支援、緩和
  • 31.   30   ケアする、治すのではなく患者さんの幸せのために働く、本人の望む人生に近づける、知識 面をサポートし情報格差があっても同じ医療水準を確保する・・・・     <社会の状況>   人間関係が希薄、みんな忙しい、多様性、核家族化と孤立化、情報格差、地域の医師の偏 在、医師はそもそも会いたくない存在、患者さんのニーズが多様、生活水準の向上、介護保 険のシステムに依存、地方経済の低迷、都市と田舎の格差     など様々な意見が出ました。       医師の役割と社会の状況についてまとめられたホワイトボード     この後、質問タイムに。実はこの時が、この日一番参加者の熱が最高潮に達した時間でし た!!     「一般総合内科と家庭医の違いを教えてください!!」,   「両者の違いは分かったけど、家 庭医療ってつまりどんな医療なんですか!?」など、様々な質問が出てきました!学生から の意見と松井先生からのご回答とを合わせると以下のようになりました。   診断面:   ・総合内科は診断学や臨床推論で包括的な内科の知識に基づいた生物医学的な診断(特に 診断困難例で力を発揮)を行う   ・家庭医は生物医学的な診断と、心理ややまいの診断、その人の環境やネットワークの診断 を行う     治療面:   ・総合内科は、複数の疾患を抱えた際の患者さんの優先付け、標準化された生物医学的治 療を行なう     ・家庭医は、様々な医療資源・社会資源を活用し、患者さんへ生物医学的な個別ケア、心理 ややまいへの個別ケア、その人の環境やネットワークへの個別ケアを行う。     働く地域:   大別すると総合内科は病院、家庭医は診療所     以上のように決まったのですが、「働く場所によって医師の専門性は変わるのですか?」, 「救急も全科広く診ると思うのですが、それと家庭医・総合診療はどのように違うのですか?」 という質問も出て、それに対する回答も松井先生が答えてくださいました。     同じ地域でずっと診るという継続性   まず最初に診るからこその包括性   できないことがあるからこその協調性  
  • 32.   31     この三つが家庭医としての普遍性・特殊性とも言うべきもので、救急については包括性と協 調性があるが継続性がすくないという点で家庭医と異なるということになりました。     家庭医療のキーワードである 継続性・包括性・協調性       さて、このセクションの最後に、本題の「家庭医療とは?」を自分の言葉で説明するとという 問題に対しては、我々参加者からの意見として以下のような言葉にまとめられました。     ・最初に患者と向き合う医師(人ではなく専門職としての医師、患者にとっての存在感)   ・地域に関わり、働く場所によってやることが違う   ・地域の皆(の人生)が対象で、「うちの科ではない」と言わない   ・社会に違和感なく溶け込む存在   ・体だけでなく、その人の環境・社会・人生を踏まえて治療する存在     ※これら以外にもたくさんの意見が出ました(上記 5 つは意見の一部です)     「家庭医療とは?」についてまとめられたホワイトボード    
  • 33.   32       この三時間を振り返ってみると、各人それぞれで家庭医に対する概念は共有できたが、解 釈方法としてこんなに多様な見方ができるのかとビックリしました!私よりも寧ろ初めて家庭 医療の勉強会に来てくれた子の方がよく理解しているのではないかと思うくらい斬新な捉え 方をしていました!これは次回も楽しみです☆     16 時から 17 時   連載の部       関西家庭医療研究会         藤原   靖士   先生、竹中   裕昭   先生   、朝倉   健太郎   先生       「家庭医になった経緯、家庭医に対する思い、関西家庭医療研究会を設立した経緯」     続いて連載の部に入りました。初回の担当は、関西家庭医療研究会で、朝倉   健太郎   先 生・藤原   靖士   先生・竹中   裕昭   先生に来ていただきました。先生方は、家庭医療研修コー スが確立していなかった時代に 3 者 3 様の経緯で家庭医となられました。今回は先生方 3 人 にどのような共通点があり、家庭医になった経緯、家庭医に対する思い、関西家庭医療研究 会を設立した経緯についてお話しいただきました。     初めは朝倉先生のご発表から。朝倉先生には、大福診療所の所長として求められること、4 倍、40 倍、400 倍レンズという異なる視点を通しての地域・患者さん・診療へのかかわり方、チ ャンスを創り出す 5 つのスキル(curiosity,  persistence,  optimism,  risk-­‐taking,  flexibility)につい てお話いただきました。また、朝倉先生がご所属されている家庭医療グループ「万葉衆」につ いてのご紹介もしていただきました!このように診療所勤務におけるモチベーションの維持・ 生涯学習を続けながら、家庭医療の団体活動を続けていらっしゃる朝倉先生の行動力にとて も感銘を受けました!     朝倉 健太郎 先生     続いて、藤原先生のご発表。学生時代の ML や勉強会を通じての同じ志をもった友人との 出会い、家庭医療との出会い、先生の目指す   ・普遍的な地域医療   ・誰でもできる地域医療   ・ヒーローのいらないへき地医療       について、  
  • 34.   33     また、「家庭医療の特徴を経験するためには地域医療が向いている!」こと、そしてその楽 しさを伝えるために先生自身が研修者のために取り組んでいらっしゃること(楽しさの提供、一 緒にレベルアップ、診療所勤務のやりがい)をお聞きしました。私はこの勉強会の僅か数日 後、藤原先生の診療所へ実習しに行かせていただきましたが、このお話通り「診療所勤務は 大変やりがいのある仕事」だと身をもって感じました。     藤原   靖士   先生     最後に竹中先生のご発表。学生時代の病院実習の実態と第 3 回家庭医療夏期セミナーで の体験、川崎医大   総合診療部での研修生活と名古屋大学での研究生生活・伴   信太郎先 生との出会い、関西家庭医療研究会の設立の経緯についてお話いただきました。当時の総 合診療科(ジェネラリスト)が社会的に認知されておらず、竹中先生が研修当時どのようにキャ リアを重ねていったのかということを、先生の苦労話(医局員の減少、転科の判断・・・)を交え てお話くださり、自分の人生設計を考える上でも大変参考になりました!     また、関西家庭医療研究会の理念として   ・家庭における健康問題のスペシャリストの育成   ・全科にわたる技能習得と円滑的な専門医・コメディカルとの連携、地域性に応じた医療の実 践   ・若手の体験の場になるように     を掲げ、Susan  McDaniel 先生のご協力のもと設立が実現され、現在は設立 8 周年を数え、や る気のある医師の学びの場として発展していることもご説明いただきました。大変魅力あふ れる 1 時間でした!     竹中   裕昭  先生    
  • 35.   34   特別セッション 国際学会「WONCA」アジア太平洋地区大会の参加報告会       最後に、5 月末に韓国の島で行われた、WONCA(アジア太平洋学術会議)という家庭医療の 世界学会を終えてという演題で、今年度から大阪の西淀病院で勤務されている中山     明 子     先生、そして、今回の特集である「家庭医療とは!?」を担当された松井     善典先生から ご発表がありました。中山先生は、学会の雰囲気やお会いした先生や懇親会の Academic な 風景・the  Rajakuma  Progect のご発表を、松井先生は日程ごとのセクションのご説明をしてく ださいました。   そして、竹中先生が WONCA でご発表なさった JAPANESE  PHAMILY  PHYSICIAN のご演題をお 聞きして第一回目は終了となりました。     中山   明子 先生         最後に、一日を通して休み時間の間が取れなかったこと・また私たち学生・研修医部会 関 西支部の活動についての説明をする時間を設けられなかったことへの反省を次回ワークショ
  • 36.   35   ップの課題として考えたいと思います。最後に記念のワンショットを!   ご来場いただいた先生方・学生の皆様 お忙しい中どうもありがとうございました!!          
  • 37.   36   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部主催   第二回 家庭医療ワークショップ   開催場所   京都府立医科大学   開催日時   2012 年 9 月 16 日(日)13 時〜   主催   日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西支部   共催   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト   参加講師   朝倉健太郎   医療法人健生会 大福診療所   雨森正記   医療法人社団 弓削メディカルクリニック   参加者数   (講師を除く)   医学生   25 人   看護学生   人   初期研修医   人   医療系学生   人   後期研修医   人   医療従事者   人   その他医師   人   その他   人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホ ームページ等 URL でも可)   講師     「特集」の部       朝倉   健太郎   先生   健生会   大福診療所   関西家庭医療研究会   万葉衆   所属    「連載」の部       雨森   正記   先生   医療法人社団弓削メディカルクリニック   滋賀家庭医療学センター   所属       【本 WS の主旨と特色】   今年度全 5-­‐6 回シリーズで開催予定の日本プライマリ・ケア連合学会   学生部会関西支部の 二回目の WS です。この勉強会は全てシリーズものとして企画され、各勉強会は、毎回 3 時間 程度の「特集」としての WS と、30 分程度の「連載」として家庭医の先生方による各プログラムと 活動のご紹介がセットで企画されております。   「特集」の部は、家庭医の先生方が日常の診療で大切にされていらっしゃる家庭医の基礎と なる概念や、診療で普段使っていらっしゃるスキルを学生が学ぶ目的を、「連載」の部は、以下 の如く毎回一つずつプログラムをリレーし、その先生方がなぜ、家庭医をされていらっしゃるの か、その組織の魅力は?等を語っていただき、医師とプログラムの両面から家庭医と家庭医療 の魅力を学生たちに伝えていただくという目的を持っております。   年集の年間予定   1)   家庭医療とは?:   「家庭医療とは?Foundation」    6 月 24 日実施   2)   患者中心の医療:「ARC/SDM」   PCCM の初回、1 年後、5 年後   3)   行動変容:「Motivation」   4)   地域包括のケア、他職種連携:「Interdisciplinary」   5)   家族志向型のケア:「Lifecycle&Love」   6)   みんなの一年:「You」     【タイムスケジュール】   12:30~13:00:   受付   13:00~        :    開会の挨拶、関西支部勉強会開始    「特集」の部       朝倉   健太郎   先生   16:00~16:30:   「連載」の部   滋賀家庭医療学センター   (雨森   正記   先生)   (*16:30~16:40:トイレ休憩)   16:40~16:50:   連合学会   学生部会   関西支部の活動説明   16:50~17:00:   記念写真の撮影   17:00~17:20:   アンケート記入   17:20~17:30:   閉会の挨拶   17:30~18:00:   懇親会会場へ移動   18:00~20:00:   懇親会  
  • 38.   37     <開催報告>   9 月 16 日(日)に京都府立医大にて「日本プライマリ・ケア連合学会 学生・研修医部会 関西 支部 第 2 回家庭医療 WS」を開催いたしました。今回で 2 回目となる関西支部 WS。関西支部 では WS を「特集」の部と、「連載」の部の二本立てで構成しております。   「特集」の部では、家庭医の先生方が日常の診療で大切にされていらっしゃる家庭医の基礎 となる概念や、診療で普段使っていらっしゃるスキルを学生が学び、「連載」の部は、毎回一つ ずつプログラムをリレーし、その先生方がなぜ、家庭医をされていらっしゃるのか、その組織の 魅力は?等を語っていただき、医師とプログラムの両面から家庭医と家庭医療の魅力を学生 たちに伝えていただくという目的を持っております。       今回は『患者中心の医療:「ARC/SDM」  PCCM の初回、1 年後、5 年後』というテーマを取り上 げ、WS を行いました。特集の部では、医療法人健生会  大福診療所の 朝倉  健太郎先生を、連 載の部では、医療法人社団 弓削メディカルクリニックの 雨森  正記先生を講師にお迎えし、4 時間近く家庭医療について勉強させていただきました。   参加者は前回よりも増え、なんと 30 人もの参加者が集まってくださいました!それではこの勉 強会の内容を、簡単にではありますが振り返ってみたいと思います。    <特集の部;朝倉  健太郎  先生>   「患者中心の医療」とは、昨今の医療現場で盛んに叫ばれ、学生の身であってもその言葉は 聞いたことがあります。では、何が患者中心なのか?現在の医療は患者中心に提供されてい るのか?と「患者中心の医療」の本質に迫りました。   参加者を 6 つのグループに分け、グループワークを中心として WS を行いました。まず、「疾患 とやまい」の概念について講義を行い、2 人 1 組のロールプレイを通して、医師役が患者役の疾 患と疾患に対する気持ちの両方を聞き出していきました。参加者は、患者にどこまで踏み込ん だ話をしていいのか、どう聞き出すのか模索し、「やまい」について聞くことの難しさを実感しまし た。   次に、患者と医師の認識の違いについて説明され、「問題定義」「目標」「役割」について不一 致がある、ということに気をつけながら、医師役同士で集まって作戦会議を行い、何に気をつけ るのか、どう不一致を解消するのかについて話し合いました。   そしてそのことを意識しながら、ロールプレイを行い、フィードバックを行いました。   <連載の部;    雨森  正記  先生>「家庭医今昔物語」   親子三代の医師である雨森先生が、祖父・父・そして自分の医師としての歩み、そして医院の 歩みを説明して下さいました。雪深い無医村で祖父が開業されて以来、一家でバトンを引き継 がれてきた医院。75 年前の今ではあまり考えられないような医療から現在への変遷、家庭医を 取り巻く日本の状況についてのお話は、驚きも多く非常に興味深く聞くことができました。  
  • 39.   38     朝倉先生、雨森先生、貴重なご講義を本当にありがとうございました。また、お忙しい中、各 地から駆けつけて下さった先生方・参加者の皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの ご協力がなければ、この WS は成功することができませんでした。   関西支部では、これからも今シリーズの勉強会など、様々な活動をして参りますので、今後と もどうぞよろしくお願いいたします。          
  • 40.   39   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   東北若手医師ネットワーク 第2回 臨床教育コラボレーション企画   開催場所   東北大学病院臨床講義棟・東北大学艮陵会館   開催日時   2012年9月16日   主催   東北若手医師ネットワーク   共催   東北大学地域総合研修センター   ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト   参加講師   佐々木隆徳   坂総合病院   山田哲也   岩手県立中部病院   松村隆志   東北大学病院   千葉 大   八戸市民病院   北村俊晴   福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座   鈴木有大   山形県立中央病院   参加者数   (講師を除く)   医学生   2人   看護学生   人   初期研修医     5人   医療系学生   人   後期研修医   医療従事者   人   その他医師   その他   人   内容および   開催報告   (別紙添付可、ホー ムページ等 URL でも 可)   東北若手医師ネットワークでは,東北地方で頑張る若手医師の交流と臨床能力の向上を 目指してイベントを企画しています。前     今回は,東北大学総合地域医療研修センターとのコラボレーション企画として,東北大学ク リニカルスキルスラボを利用した scenario  based  learning を準備しております.     <開催報告>   2012 年 9 月 16 日に東北大学クリニカルスキルスラボを舞台に、第 2 回臨床教育コラボレー ション企画を開催しました。前日から運営スタッフは準備に入り、当日は東北各県から医学 生・研修医・上級医が沢山参加して頂けました。一日を通して、臨床シナリオを活用した学習 を深めることができました。      
  • 41.   40            
  • 42.   41   日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師部会   ジェネラリスト全国 80 大学行脚プロジェクト 開催報告書     セミナー名   家庭医療学セミナーin 三重   開催場所   三重大学新医学棟 看護学科 3F 第 3 講義室   開催日時   2012 年 10 月 13 日(土)13:00~18:30   主催   日本プライマリ・ケア連合学会若手医師部会 ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト   共催   三重大学大学院医学系研究科臨床医学系講座 家庭医療学分野、三重プライマリ・ケア会、 津地区医師会、久居一志地区医師会、三重大学医学部附属病院臨床研修・キャリア支援セ ンター、NPO 法人 MMC 卒後臨床研修センター、東海キャリア・プロ   後援・協賛   後援:三重県、三重大学医学部附属病院、三重県医師会、三重県地域医療支援センター、 朝日新聞社、中日新聞社、NHK 津放送局、地域医療振興協会、総合医を育て地域住民の安 心を守る会、地域医療研究会、NPO 法人ささえる医療研究所、NPO 在宅ケアを支える診療 所・市民全国ネットワーク、NPO 法人地域医療を育てる会   記載者   吉本尚   参加講師   新井大宏   静岡家庭医養成プログラム 森町家庭医療クリニック   岩佐紘   三重大学家庭医療学プログラム 三重県立一志病院   江角悠太   三重大学家庭医療学プログラム、名張市立病院   小泉圭吾   神島診療所   北出   卓   紀南病院   小嶋秀治   三重大学津地域医療学講座、三重県立一志病院   近藤諭   三重大学家庭医療学プログラム 名張市立病院   四方哲   三重県立一志病院 院長   高村昭輝   三重大学伊賀地域医療学講座、名張市立病院   田口智博   三重大学 総合診療科・家庭医療学   竹田啓   三重大学家庭医療学プログラム 三重県立一志病院   竹村洋典   三重大学総合診療科・家庭医療学 教授   田中久也   田中医院   鶴田真三   三重大学家庭医療学プログラム、亀山市立医療センター   飛松正樹   三重大学 総合診療科・家庭医療学   中山明子   西淀病院、   大阪家庭医療センター   西岡洋右   西岡医院   堀端謙   亀山市立医療センター   松原貴子   市立伊勢総合病院 麻酔科・緩和ケアチーム   宮崎景   高茶屋診療所 所長   森洋平   弓削メディカルクリニック   山本政和     三重大学亀山地域医療学講座、亀山市立医療センター  
  • 43.   42   矢部千鶴   三重県立一志病院   山本愛   君津中央病院   吉本尚   三重大学亀山地域医療学講座・家庭医療学   協力大学教員   竹村洋典 三重大学大学院医学系研究科   臨床医学系講座 家庭医療学分野   吉本尚 同上   学生責任者   川口瑛久(2 年)・久瀬雄介(3 年)・宇城陽子(3 年)、   大川真駒(4 年)・○松波山水(4 年) (○印が代表)   参加者数   (講師を除く)   医学生   74 人(国試浪人 1 人含む)   看護学生   5 人   初期研修医   4 人   医療系学生   6 人   後期研修医   2 人   医療従事者   5 人   その他医師   4 人   その他   16 人   内容および   開催報告   別報告書        
  • 44.   43   <三重大学 別紙報告書> 家庭医療学セミナー in 三重 実施報告書
  • 45.   44   主催者より報告 平成 24 年 10 月 13 日(土)13 時より、三重大学新医学棟(看護棟)3 階第 3 講義室にて家庭医に興味を持つ 方を対象に、家庭医療学セミナーin 三重を開催いたしました。 25 大学から医学、看護、薬学、検査の学生が集まり、定員 100 人のところ全部で 141 人(講師 25 人を含む) の参加がありました。三重大学医学部・看護学部・経済学部の教授・准教授や大学病院の師長、さらには三重 県の健康福祉課、病院事業庁の方、市中病院の方、マスコミ関係の方、一般の方も参加され、主催者側も驚く ほどの盛会となりました。家庭医療に関する幅広い層での関心の高さが伺えました。 三重大学大学院医学系研究科臨床医学系講座 家庭医療学分野の竹村洋典教授による開会あいさつ、参加者同 士によるアイスブレイクの後、「地域医療って何?」「緩和ケア~病を得て、最期までどう生きるか~」「コー チング~コミュニケーション入門~」「実践!家庭医療に必要な手技体験」という題で、講演・ワークショッ プを行い、「家庭医って普段は何をしているの?」「家庭医療ってなに?」という疑問を解決していきました。 最後は参加者全員で『100 人ワークショップ:「家庭医療ってなんだ?」』を行いました。お互いに対話の中か ら自分の思考を確認、修正し、全員の前で発表を行いました。参加前よりずっと自信を持って、自分の言葉で 「家庭医療って○○!」と答えられるようになれたのではないかと思います。 懇親会では、「学生実践発表会~学生でもここまでやれる!」という企画で、熱い参加者の中でも飛び切り熱 いメンバーにプレゼンをしていただきました。非常に熱い思いがこもったプレゼンが 8 つ行われ、「明日から 自分はどうするか?」「学生時代にしておくことは何か?」などを考えるきっかけになったのではないかと思 います。 尚、このセミナーは三重大学の医学生である川口瑛久さん、久瀬雄介さん、宇城陽子さん、大川真駒さん、松 波山水さんの企画・協力の元、運営されました。本当にありがとうございます。 また、日本プライマリ・ケア連合学会若手医師部会が管理する「ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト」 が主催した本セミナーですが、非常に多くの共催、後援を得て行われました。今後も引き続き、全国の家庭医 療に関心のある方々の支援を行っていきたいと考えています。 皆さんの大学でも「家庭医療に関心を持つ学生や先生と一緒に、『いつもとは違う時間』を熱く過ごしてみま せんか!?」。興味のある方はどうぞ gpfp80univ@gmail.com までご連絡ください。よろしくお願いいたしま す! ジェネラリスト 80 大学行脚プロジェクト:http://80angya.blogspot.jp/ 日本プライマリ・ケア連合学会若手医師部会:http://blog.livedoor.jp/pc_wakate/