佐渡地域医療連携ネットワーク  「さどひまわりネット」       新潟県佐渡市  (市民生活課健康推進室 室長 金子 聡)           1    プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
佐渡島      ●面積約855平方キロメートル         東京23区約621平方キロメートル      ●人口約6万2千人(平成22年国勢調査)        平成2年国勢調査約7万8千人      ●高齢化率36.8%( 同上 )  ...
佐渡の医療機関                         佐渡市立   佐渡市立                 両津病院  相川病院                        99床 52床 医療法人おけさ会            ...
佐渡の医師数             二次医療圏別医師数(人口10万人当たり)                   254.0   230.4                                                   ...
佐渡の医療の問題点●超高齢化社会 ‣ 要医療者の増加と病態の複雑化 ‣ 独居老人、老老介護、認認介護●圧倒的に少ない医療資源 ‣ 当直もままならない病院勤務医数 ‣ 医療従事者の高齢化 ‣ 深刻な看護師不足●医療機関が島中心部に集中 ‣ 通院に...
課題解決への考え方 ●最重要課題:提供医療水準の「現状維持」 ●視点の切り換え  ‣ 既存概念・先入観にとらわれない  ‣ できることは何か?  ‣ できないことは何か? ●対応策としての地域医療連携ネットワーク  ‣ 現存資源の最大活用:総動...
これまでの「地域医療連携システム」       NG       リポジトリ管理システム                               NG  一方向性         “リンク形式”しかし、 ●電子カルテを利用している病院は1つ...
何を共有するのか?誰が使うのか?                                      ほとんどが             医事会計システムより             病名・処方内容・処置行為内容           デジ...
さどひまわりネットの特徴 ●機能的特徴  ‣   電子カルテを前提としない双方向連携  ‣ 訪問診療を前提としない在宅診療支援  ‣ 多様な職種の利用者、医療関係者以外の利用者 ●参加・継続への工夫  ‣ 現行業務フローを極力変更しない    ...
期待される効果特別な場合を除いて、いつもの診療所で治療            別の診療所などでの治療やお薬の状況をを継続できるようになります。                  説明する面倒が少なくなりますいつもの診療所と病院の間で検査の結果や...
これまでの検討で得られたもの ●意外と知らなかったお互いの仕事 ‣   歯科医院で行う肝炎ウイルス検査は保険適用外 ‣   調剤薬局に持ち込まれる処方箋には病名が書かれていない ‣   治療歴が長い患者の紹介状を書くのに1時間 ‣   「病院勤...
市民の反応 ●佐渡市が運営するケーブルテレビや広報紙でアナウンス ●肯定的な声 (否定的な意見は今のところない)  ‣ 「同意取得は、まだ始まらないのか」  ‣ 「病気の総合商社だから、道で突然倒れた時に備え早く入りたい」 ●9~10月、一部の...
佐渡だからできる 佐渡ならできる       地域医療連携ネットワーク•   高齢者が多いから必要性が高い•   島だから対象施設の範囲が明確•   医療機関が少ないからコンセンサスを取りやすい•   訪問診療が困難だから妥協できる在宅診療を構...
現在・将来の課題                                         協議会ではど ●繋がらない既存システム                            うしようもない  ‣ 技術的要因(そもそもデータを持...
さどひまわりネットの概念      医療機関                中核病院                            医療機関 病名      内視鏡          専門医外来         内視鏡         ...
事業の実施体制と実施内容                (実施体制)                     (実施内容) H22    ●佐渡医療圏地域医療再生計画推進          ●在宅診療の現状調査          協議会    ...
施設の参加意向状況           (平成24年11月末現在)   施設区分      参加意向数       対象施設数(参考)          備考    病院         6              6   医科診療所    ...
最後に ●行政として、このシステムに期待すること  ‣ 現実的で魅力ある地域医療体制の構築     効果 ⇒ 医療従事者の確保  ‣ 医療を受けていない市民の健康管理     効果 ⇒ 健診・検診結果をいざという時に役立てる  ‣ 仮想「佐渡島...
ご清聴ありがとうございました。                        キーマン     資料提供      佐渡地域医療連携推進協議会 理事 佐藤賢治氏          (新潟県厚生連佐渡総合病院 外科部長)       19    ...
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佐渡地域医療連携ネットワーク「さどひまわりネット」

  1. 1. 佐渡地域医療連携ネットワーク 「さどひまわりネット」 新潟県佐渡市 (市民生活課健康推進室 室長 金子 聡) 1 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  2. 2. 佐渡島 ●面積約855平方キロメートル 東京23区約621平方キロメートル ●人口約6万2千人(平成22年国勢調査) 平成2年国勢調査約7万8千人 ●高齢化率36.8%( 同上 ) ●高齢者のいる世帯割合62.6%( 同上 ) ●高齢者単身世帯割合14.5%( 同上 ) ●高齢者夫婦世帯割合15.5%( 同上 ) 2 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  3. 3. 佐渡の医療機関 佐渡市立 佐渡市立 両津病院 相川病院 99床 52床 医療法人おけさ会 新潟県厚生連 佐和田病院 佐渡総合病院 34床 354床 新潟県厚生連 病院 6 真野みずほ病院 158床 医科診療所 22 (精神) 歯科診療所 25 ※診療所は常駐医師のいる診療所 新潟県厚生連 ※平成24年3月31日現在 羽茂病院 45床 3 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  4. 4. 佐渡の医師数 二次医療圏別医師数(人口10万人当たり) 254.0 230.4 新潟県の75% 191.2 全国の62% 170.8 156.2 155.7 143.5 133.9 122.5 医師・歯科医師・薬剤師調査(厚生労働省) 全国42位 4 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  5. 5. 佐渡の医療の問題点●超高齢化社会 ‣ 要医療者の増加と病態の複雑化 ‣ 独居老人、老老介護、認認介護●圧倒的に少ない医療資源 ‣ 当直もままならない病院勤務医数 ‣ 医療従事者の高齢化 ‣ 深刻な看護師不足●医療機関が島中心部に集中 ‣ 通院に片道1時間 ‣ 在宅患者への訪問診療には限界がある●離島 ‣ 天候が悪いと島外搬送ができない 5 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  6. 6. 課題解決への考え方 ●最重要課題:提供医療水準の「現状維持」 ●視点の切り換え ‣ 既存概念・先入観にとらわれない ‣ できることは何か? ‣ できないことは何か? ●対応策としての地域医療連携ネットワーク ‣ 現存資源の最大活用:総動員 → 「一人で10人」より「二人で20人」診る ‣ 医療資源以外の資源も活用 → 医療従事者が足りないなら患者本人や家族も巻き込もう ●地域医療再生基金の活用 6 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  7. 7. これまでの「地域医療連携システム」 NG リポジトリ管理システム NG 一方向性 “リンク形式”しかし、 ●電子カルテを利用している病院は1つ,診療所は3つしかない ●「患者が集中する大病院」と「患者獲得競争が必要な診療所」との利害 関係が一致する都会型連携システムは適用できない ●多様な職種を利用者とするシステムが必要 7 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  8. 8. 何を共有するのか?誰が使うのか? ほとんどが 医事会計システムより 病名・処方内容・処置行為内容 デジタル化 病院 検体検査業者医科診療所 血液検査結果 (外注)歯科診療所 X線画像 検診機関 内視鏡画像 受診歴・処方内容など が参照可能調剤薬局 院外処方の調剤内容 生活環境・社会環境・ADL 介護福祉施設病名・検査結果などの参照が可能 8 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  9. 9. さどひまわりネットの特徴 ●機能的特徴 ‣ 電子カルテを前提としない双方向連携 ‣ 訪問診療を前提としない在宅診療支援 ‣ 多様な職種の利用者、医療関係者以外の利用者 ●参加・継続への工夫 ‣ 現行業務フローを極力変更しない ⇒ 既存機器から半自動的に情報収集 ‣ 妥協できる費用的・業務的負担 ‣ 妥協できる運用コスト ‣ 10年稼働をめざす ⇒ 10年後には時代が変わっている 9 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  10. 10. 期待される効果特別な場合を除いて、いつもの診療所で治療 別の診療所などでの治療やお薬の状況をを継続できるようになります。 説明する面倒が少なくなりますいつもの診療所と病院の間で検査の結果や治療の 参加施設の間で治療やお薬の状況が共有される状況を共有することができるため、病院での検査の ため、治療やお薬の状況を説明する面倒が少なく結果を身近な先生に診断してもらい、特別な処置の なります。また、治療やお薬の状況に合わせたより場合のみ病院に行け ばよくなります。 素早い治療も可能になります。施設を移るたびに同じ検査を繰り返したり、 今までの病気・薬・体質などが共有されて同じ薬が重複することが少なくなります いるため、万が一のときにも安心です 万が一の際にもある程度背景がわかった上で 参加施設で検査結果やお 処置にあたってもらえる可能性が高いため、よ 薬の内容が共有されるため、 り適切で迅速で安心な対応が期待できます。 重複する検査やお薬などを 減らすことができます。 10 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  11. 11. これまでの検討で得られたもの ●意外と知らなかったお互いの仕事 ‣ 歯科医院で行う肝炎ウイルス検査は保険適用外 ‣ 調剤薬局に持ち込まれる処方箋には病名が書かれていない ‣ 治療歴が長い患者の紹介状を書くのに1時間 ‣ 「病院勤務時より忙しい」(診療所医師) ●外野席からだが、検討をとおして施設間の距離が近くなったと感じる 11 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  12. 12. 市民の反応 ●佐渡市が運営するケーブルテレビや広報紙でアナウンス ●肯定的な声 (否定的な意見は今のところない) ‣ 「同意取得は、まだ始まらないのか」 ‣ 「病気の総合商社だから、道で突然倒れた時に備え早く入りたい」 ●9~10月、一部の施設で同意取得作業を先行実施 ‣ 1,000人余りが同意 (病院1診療科、医科診療所2・歯科診療所2、薬局2、介護施設1) ●12月から参加施設で同意取得開始 ●同意取得目標 ‣ 25年4月までに「10,000人」 ‣ 最終目標は、全市民参加 12 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  13. 13. 佐渡だからできる 佐渡ならできる 地域医療連携ネットワーク• 高齢者が多いから必要性が高い• 島だから対象施設の範囲が明確• 医療機関が少ないからコンセンサスを取りやすい• 訪問診療が困難だから妥協できる在宅診療を構築できる• 多くの医師が危機感をもっていた• キーマン(リーダーシップ)となる医師がいた• 行政主導だったら… 地方だからできる 地方ならできる 地域医療連携ネットワーク 13 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  14. 14. 現在・将来の課題 協議会ではど ●繋がらない既存システム うしようもない ‣ 技術的要因(そもそもデータを持つ機能自体がない) ‣ ポリシー的要因(古すぎる・パッケージ商品・セキュリティー) ‣ 費用的要因(・・・) ●不参加施設 ●既存システムの改修費用、新規導入機器設 ‣ 総論賛成、各論反対 置費用、ランニングコストが異常に高い ‣ 個性 ●当初から懸念されていた ●連携の重要な情報の一つ「放射線画像」等 繋げられないシステムが一部ある ●運営費の確保 ‣ 目標は、自力運営 ●機器の更新 ‣ ハードウェア・ソフトウェアの機器更新等、将来への備え 14 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  15. 15. さどひまわりネットの概念 医療機関 中核病院 医療機関 病名 内視鏡 専門医外来 内視鏡 病名 X線画像医療行為内容 血液検査 CT・MRI X線画像 医療行為内容 血液検査 リハビリ 血液検査 訪問看護 ステーション 調剤薬局 地域医療連携ネットワーク データセンター 外来・検査予約 在宅診療支援 データセンター型システム 連絡板 システム老人保健施設 ファイル共有 地域医療連携ネットワーク情報の提供 居宅介護支援 事業者 検診機関 ネットワークの 特別養護老人 紹介・案内 ホーム 一般公開(インターネット)島外医療機関 キーポイント 15 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  16. 16. 事業の実施体制と実施内容 (実施体制) (実施内容) H22 ●佐渡医療圏地域医療再生計画推進 ●在宅診療の現状調査 協議会 ●医療機関の導入機器、通信環境等のアンケー ‣地域医療連携ネットワーク事業検討 ト調査 委員会 ●コンサルタント導入準備(RFI※実施) ●歯科医師会が協議に参加 H23 ●佐渡地域医療連携推進協議会 ●システム要件定義 ‣ネットワークシステム検討委員会 ●施設説明会、参加意向アンケート調査 ‣コンサルタント ●薬局・介護施設が協議に参加 ●開発ベンダの導入準備 (RFI実施、プロポーザル競技実施) H24 ●佐渡地域医療連携推進協議会 ●第1期システム開発 ※9月にNPO法人化 ●第2期システム要件定義 ‣ネットワークシステム検討委員会 ●参加施設募集 ‣コンサルタント ●患者同意取得 ‣開発ベンダーH25.4 ●第1期開発システム運用開始(予定) ●第2期システム開発H26.4 ●第2期開発システム運用開始(予定) ※Request For Information(情報提供依頼) 16 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  17. 17. 施設の参加意向状況 (平成24年11月末現在) 施設区分 参加意向数 対象施設数(参考) 備考 病院 6 6 医科診療所 13 20 高齢を理由と している診療 歯科診療所 13 20 所は除く 薬局 15 20 その他施設 25 40 ※1 計 72 106 ※1 ○介護老人福祉施設 ○介護老人保健施設 ○老人福祉施設 ○グループホーム ○デイサービスセンター ○地域包括支援センター ○指定居宅介護支援センター ○訪問看護ステーション 17 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  18. 18. 最後に ●行政として、このシステムに期待すること ‣ 現実的で魅力ある地域医療体制の構築 効果 ⇒ 医療従事者の確保 ‣ 医療を受けていない市民の健康管理 効果 ⇒ 健診・検診結果をいざという時に役立てる ‣ 仮想「佐渡島病院」の建設 効果 ⇒ 関係者みんなで、患者を見守る仕組み 18 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13
  19. 19. ご清聴ありがとうございました。 キーマン 資料提供 佐渡地域医療連携推進協議会 理事 佐藤賢治氏 (新潟県厚生連佐渡総合病院 外科部長) 19 プラチナ構想ネットワーク第5回シンポジウム2012.12.13

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