ソフトウェア開発会社の経営者から見たクラウド

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ソフトウェア開発会社の経営者がクラウドとどのように向き合うべきか、というテーマで2010年3月に講演した際に使用した資料です。

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ソフトウェア開発会社の経営者から見たクラウド

  1. 1. ソフトウェア開発会社の経営者から見たクラウド~敵か?味方か?~<br />2010年3月<br />株式会社サーバーワークス<br />代表取締役  大石 良<br />
  2. 2. 現状の「クラウド」に、一定レベルのご理解を頂くこと<br />ソフトウェア開発会社の経営者が持つ、クラウドは敵なのか?味方なのか?クラウドとどのように付き合うべきなのか?という問いに、判断の材料をご提供すること。<br />Objective<br />
  3. 3. 自己紹介<br />サーバーワークスについて<br />クラウドとは?<br />主要サービス<br />クラウドのトレンド<br />クラウドがもたらす変化<br />業態別対処案<br />Cloudworksについて<br />Agenda<br />
  4. 4. 株式会社サーバーワークス 代表取締役<br />大石 良<br />昭和48年7月20日 新潟市生まれ<br />コンピューターとの出会いは10歳の頃<br />当時はPC-8001にベーマガのプログラムを入力する日々<br />コンピューターの購入は11歳 / SHARP X1<br />中2の時に初めてプログラムが書籍に掲載<br />高校入学記念にX68000を購入<br />大学生の時にパソコン通信開始。本格的にシェアウェアを販売<br />総合商社でインターネットサービスプロバイダー事業に携わる<br />2000年にドロップシッピングのASPを立ち上げるべく起業<br />Profile<br />
  5. 5. 2000年 ドロップシッピング型ECサービスを立上げ<br />資金集めが難航<br />技術力、とくに技術チームの存在がビジネスの継続に欠かせないことを学ぶ<br />ECシステムをパッケージとして提供<br />2002年よりEC、Webシステムの受託開発を開始<br />ECシステムにCMS機能を追加し、携帯対応することで「ケータイ@」サービスを立上げ<br />約1,000社が利用。日経新聞、JTB、松屋(牛丼)etc.<br />サーバーワークスについて<br />
  6. 6. クラウドの取り組み<br />スタートは2007年<br />きっかけとなる案件+自社ASP<br />「スパイク」の解決策としてクラウドに注目<br />2009年にアウトソーシング受注を開始<br />2010年にCloudworks 管理コンソールサービスを提供<br />クラウドのきっかけ<br />
  7. 7. クラウドとは?<br />
  8. 8. クラウドとは<br />
  9. 9. ネット経由で利用<br />従量課金<br />クラウドの特徴<br />
  10. 10. クラウドとは?<br />現状は、この総称を「クラウド」と呼ぶことが多い様です<br />
  11. 11. 主要ベンダー<br />
  12. 12. Google<br />Google AppsとGoogle App Engineは全く別物<br />Google Apps<br />メールとスケジューラーのホスティングサービス<br />Google App Engine->GAE<br />Java,Python(Ruby, PHPも可能)アプリを動かすためのプラットフォーム<br />データベースはBig Tableという名前のKey-Valueストア(いわゆるISAM)<br />ベンダー解説<br />
  13. 13. Microsoft Windows Azure<br />.NETアプリケーションを動かすプラットフォーム<br />囲い込みが比較的緩い(でも書き換えは必要)Azureからオンプレミスへの移行を視野に入っている<br />C#, VisualBasic.NETが使える<br />2010年2月に正式公開<br />ベンダー解説<br />
  14. 14. SalesForce<br />SalesForce CRM<br />実績あるCRMのSaaS<br />Force.com<br />Force.com 上で動くアプリケーションのプラットフォーム<br />APEXという専用言語<br />販売がForce.com上に限られるため囲い込みがきつい<br />その代わり、販売チャネルが既に存在しているとも言える。Apple AppStoreと同じイメージ<br />ベンダー解説<br />
  15. 15. Amazon AWS (EC2)<br />インフラを貸し出すサービス(IaaS)。ホスティングに近い<br />囲い込みが比較的緩い<br />既存技術の延長線上で使える<br />既存の言語やアプリケーションを流用可能<br />負荷分散など一部書き換えが必要だが、比較的既存のアプリケーションを利用しやすい<br />先進性と事業継続性<br />クラウド事業者としては最先発<br />Amazon自体の事業も好調で、サービスも継続と成長が見込まれる<br />ベンダー解説<br />
  16. 16. 比較<br />
  17. 17. トレンド<br />
  18. 18. 注意すべきポイントメガプレイヤーの一人勝ち->儲かるプレイヤーが増える訳ではない<br />マーケット<br />出典:矢野経済研究所「クラウドコンピューティング市場に関する調査結果2009」<br />
  19. 19. 発電所の例え<br />
  20. 20. 発電所の例え<br />
  21. 21. インフラの初期費用を格段に抑えることができる<br />サーバーの立上げは、ひな形からコピーするだけ<br />アクセス数に応じて、費用を変動費化できる<br />特にアクセス数が少なかったり、減ったりしたときに費用を削減できるのはクラウドだけ<br />ストレージの費用が決定的に安い<br />チューニングやテスト工数を少なくできる<br />チューンアップするよりも、サーバーを追加した方が安い<br />リリース前の(ほとんど無意味な)パフォーマンステストを回避<br />クラウドのメリット<br />
  22. 22. ロケーション<br />原則英語<br />ネットワークに若干の遅延がある<br />ビジネス慣習<br />登録のハードル(クレジットカード、郵便番号、電話による確認)<br />セキュリティ<br />完全な変動費。絶対安くなるわけではない<br />技術的なハードル<br />ストレージ(一時的ストレージと2種類の永続的ストレージ)<br />データベース(Key-Value ストア)<br />UTMの様な実績あるセキュリティ機器が使えない<br />クラウドのデメリット<br />
  23. 23. ロケーション<br />日本でのデータセンター開設<br />日本語で導入支援を行うサードパーティー<br />HTML5<br />ビジネス慣習<br />変動費は「慣れ」の問題<br />セキュリティを確保する周辺サービス<br />不景気とリース資産のBS計上義務が、初期投資の少ないクラウドを後押し<br />技術的ハードル<br />既存技術と新しい技術の「つなぎ」を行う製品やサービス<br />クラウドに吹くフォローの風<br />
  24. 24. クラウドはベンダーの要請でなく社会の要請<br />オフバランス<br />ITインフラの効率化<br />CO2排出量の削減<br />バズワードか否か<br />クラウドは一過性のバズワードでなく<br />社会の要請を受けた本格的なパラダイムシフト<br />
  25. 25. クラウドがもたらす変化<br />
  26. 26. クラウドで、ソフトウェア開発は<br />開発環境の構築工数が激減<br />環境コピーの手間が減り、開発、本番環境の境界が曖昧<br />開発環境の構築で取られていた工数が激減<br />テストの工数が減る<br />負荷テストが無くなる(本質的に必要無くなる)<br />プロセスの変化<br />クラウドがもたらす効率化で、案件規模が縮小の方向へ<br />
  27. 27. クラウドで、ソフトウェアの市場は<br />ASP/SaaSへの参入が容易に<br />これまでは大きなインフラが必要だった市場が、小さくはじめてアクセスに応じて大きくすることが簡単になる<br />マーケットの変化<br />SaaS市場拡大の結果、SMB向けシステム開発は縮小トレンドへ<br />
  28. 28. サーバー販売<br />致命的な市場縮小の可能性<br />レンタルサーバー<br />レンタルサーバー事業者は①クラウド事業に乗り出すか②クラウド事業者のインフラに移行するか、いずれかで生き残りを図る必要性あり<br />データセンター<br />クラウド事業者向けのビジネスは堅調<br />長期的には需要縮退へ<br />マーケットの変化<br />インフラはクラウドの一極集中が鮮明に<br />
  29. 29. ネットワークエンジニア<br />必要性が激減<br />クラウドでは、物理的なサーバーやネットワークを扱う必要無し<br />単一のセグメント<br />サーバー構築は設定済みのものをコピーするだけ<br />マーケットの変化<br />クラウドの知識が無いネットワークエンジニアは必要性薄い<br />
  30. 30. 今後の戦略<br />
  31. 31. ソフトウェア開発(受託型)<br />ハードウェアまで一括で請け負っている場合、クラウドをうまく提案に使うことで利益率の向上が見込める<br />インフラが従量課金になることから、顧客にソフトウェア+ハードウェアのライセンスモデルで提案することが可能に->価格低下圧力への対抗策<br />雲をつかむ話<br />
  32. 32. ソフトウェア開発(パッケージ提供)<br />オンプレミス型とSaaS型とで明確な差別化ができるか?<br />できるのであれば、パッケージ存続の可能性もある(画像編集、会計ソフトなど)<br />できない場合、SaaS進出で新たな活路が<br />インストールの手間が無くなることから、販売店の重要性が薄らぐ可能性<br />雲をつかむ話<br />
  33. 33. ソフトウェア開発(派遣・常駐型)<br />金融・公共系は当面動き無し<br />公共系では、公共向けクラウドの動きに注視<br />民間は、小~中堅を中心に導入の動き<br />Windows AzureもGoogle App EngineもAmazon Web Serviceも独特のノウハウが必要。こうしたノウハウを学習しておけば、需要を維持できるはず<br />大企業はプライベート(グループ)クラウドで固めたがっている<br />グループクラウドは、連結時代の解決策<br />ネットワークエンジニア(特にサーバーエンジニア)は、一刻も早くクラウドのトレーニングを!<br />雲をつかむ話<br />
  34. 34. マトリックス<br />
  35. 35. クラウド化の流れは必然<br />短期的な売上の為には、導入支援ビジネス<br />Google AppsやSalesForceの導入など<br />Amazon EC2なら後述のCloudworksをご検討ください<br />中~長期<br />大企業は、既存テクノロジの延長線上にあるプライベートクラウドを選択する可能性が<br />SMBは、クラウド化が加速。特にSaaS化の流れを受けて開発案件は減少のトレンドに<br />技術トレンド<br />SaaS化の流れとともに、JavaScript+HTML5+クラウドの仕様を把握した技術者に高い付加価値<br />まとめ<br />短期的にはソフトウェア開発会社の敵だが、<br />長期的視野で付き合うことで味方に引き込める筈<br />
  36. 36. Cloudworksについて<br />
  37. 37. Amazon EC2の管理コンソール<br />2010年3月末リリース予定<br />日本語<br />無料(Amazonの費用は別途)<br />Amazonにない独自の管理機能<br />スケジュールジョブ<br />Cloudworksとは<br />
  38. 38. エンジニアのトレーニング<br />クラウドのテスト、トライアル<br />開発環境の構築<br />使い方<br />t--><br />
  39. 39. 日本語!日本語!日本語!<br />費用最適化<br />Amazon以外に追加費用なし<br />スケジュール機能で、不必要なサーバーは自動停止<br />将来の有料オプションで更に便利に<br />Amazonのアカウント取得が不要になるオプション<br />暗号化ストレージ<br />監視サービス<br />メリット<br />
  40. 40. 開発アウトソーシング<br />Amazon EC2を使った開発<br />既存アプリケーションのSaaS化<br />新規サービスの立上げ<br />運用アウトソーシング<br />クラウドの運用を請け負う専任組織「クラウドオペレーショングループ」を編成(2010年3月時点で8名体制。今後拡大の予定)<br />オプション<br />
  41. 41. http://cloudworks.jp<br />
  42. 42. ありがとうございました<br />
  43. 43. 制限<br />本資料の著作権は全て株式会社サーバーワークス(以下「当社」といいます)に帰属します。<br />本書の内容は、公表された情報に基づき当社が情報を収集して作成したものであり、当社はその情報の正確性について一切の責任を負いません。また本書の利用、参照、実施等については利用者の責任において行われ、本書の利用により直接的、間接的、結果的、付随的に生じるあらゆる損害に関して、当社は一切責任を負いません。<br />本書の内容は、貴社・当社間にて機密保持契約及びそれに準ずる契約が存在する場合、当社が提供する機密情報であることをここに明記し、本書の取り扱いは当該契約の定めるところによるものとします。また、機密保持契約及びそれに準ずる契約が無い場合であっても、当社の事前承諾なく本書の内容を一部または全部をコピーしたり、第三者に提供したり閲覧させたりすること、また改竄、引用は固くお断りさせて頂きます。<br />本資料の内容について当社社員が説明等を行う場合がありますが、書面および電子メールによる事前の承諾無く、写真撮影、動画撮影および録音することはできません。<br />本資料のお取り扱いについて<br />twitterに関するお願い<br />本資料の内容、講演、説明等についてtwitterでつぶやく場合、ハッシュタグとして以下を含めてください。 #serverworks<br />@serverworks のフォローもよろしくお願いいたします。ご意見、ご要望等にも可能な限りご対応させて頂きます。<br />

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