Hunting for Maker

1. Makerのための狩猟講座
野尻抱介

2. 自己紹介
・ SF作家 野尻抱介
・ ニコニコ技術部 尻P
・ Maker ライター
・ 三重県津市在住
・ 独身、独居
・ 1961年生
・ Twitter @nojiri_h

3. 狩猟を始めた経緯
2012年6月、海外で紹介されていた現代的なスリング
ショットを自作してみた。威力も精度も良い。狩猟に使える
のでは？

4. 狩猟を始めた経緯
でも合法なの？ 県庁や警察で確認したら合法だった。
免許も不要。「狩猟読本」とハンターマップをもらって勉強。

5. 狩猟を始めた経緯
近所の川に鴨がいる。猟期が始まるのを待った。

6. 狩猟を始めた経緯
猟期初日、川でコガモを仕留めた。初体験で興奮した。

7. 狩猟を始めた経緯
おそるおそる羽根をむしり、解体した。わりと簡単。

8. 狩猟を始めた経緯
食べてみたら、めちゃくちゃうまかった。

9. 狩猟を始めた経緯
2013年、狩猟免許を取得 (第一種銃猟、わな猟)。
2014年、猟銃所持許可を取得、散弾銃を所持。イマココ。

10. 作ったもの (猟具)

11. 作ったもの (標本)

12. 作ったもの (料理)

13. 観察したもの
センサーカメラでわなに来たアライグマを観察。

14. 観察したもの
RCタグボートでデコイを曳航しながら動画撮影。

15. 狩猟はこわい？
・ 寄生虫や病原菌が危険では？
・ 悪臭がすごいのでは？
・ 残酷、グロテスクでは？
・ 一般市民から白眼視されるのでは？
・ 遊びで野生生物を殺していいの？

16. 狩猟はこわい？
・ 寄生虫や病原菌が危険では？
→平気だった。加熱調理すれば大体OK。
・ 悪臭がすごいのでは？
→魚をさばくよりずっと穏やかだった。
・ 残酷、グロテスクでは？
→魚と同じで、すぐ慣れた。血はあまり見ない。
魚とちがって暖かいのはちょっとつらい。

17. 狩猟はこわい？
・ 一般市民から白眼視されるのでは？
→なるべく人目につかないようにやる。
・ 遊びで野生生物を殺していいの？
→積極的に向き合うことで、対象への敬意を持つよう
になる。そう簡単には獲れない。
無関心よりはずっとまし。
鳥獣法の制約下で狩猟鳥獣を捕獲するのは、むしろ
種の保全になる。
個体ではなく群れで考えること。地域個体群の保全。

18. 狩猟を始めるには (1)
(1) フィールドを探す
・ 可猟区であること。
・ 足跡や糞など、フィールドサインを調べる。
・ センサーカメラを仕掛けてみる。
・ 川、河川敷、溜め池、里山など、意外に身近。
・ わな猟の場合、毎日～数日おきに見回る必要があ
る。
・ 捕獲対象に合った猟法を選ぶ。スリングショット猟、
わな猟が始めやすい。猟具が自作できる。

19. 狩猟を始めるには (2)
(2) 狩猟免許を取る。予備講習会を受けると簡単。
わな、網、第一種銃猟(装薬銃)、第二種銃猟(空気
銃)がある。
スリングショット猟は免許不要だが、同じ知識が要
るので、免許を取るのが近道。
(講習会含め、わな、一種で26000円ぐらい)
(3) 都道府県の猟友会に入会する。狩猟保険の手続
きが楽になる。毎年、狩猟者登録をする。
ハンターマップ(鳥獣保護区等位置図)がもらえる。
(一式19000円ぐらい)

20. なぜMakerに狩猟をすすめるのか
・ 作るもの、観察するもの、工夫するものがいっぱい
ある。未開拓の分野。
・ 野生生物と腕比べ・知恵比べすると、眠っていた
感覚、洞察力が目覚める。
(動画→ニコニコ動画 「ニコニコ狩猟部」タグ)
・ Makerの生き方として。技術をもって我が道を行く。
自給自足できると自信がつく。