他職種間コミュニケーションツールとしてのEbm勉強会 

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他職種間コミュニケーションツールとしてのEbm勉強会 

  1. 1. 他職種間コミュニケーションツール としてのEBM勉強会 - 医療の質向上をチームで目指す 日本バプテスト病院 内科 高垣 伸匡1 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  2. 2. 自己紹介 • 1989年 和歌山県 桐蔭高校出身 • 同年 河合塾入学 • 翌年 代々木ゼミナール入学 • 1997年 京都府立医科大学卒業 • 日本バプテスト病院 内科医 • 専門は消化器内科 • EBM関連 • 2001年~ EBMに興味 • 2004年 Center for EBM ‘teaching EBM Workshop’2 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  3. 3. 現在の私日本バプテスト病院の一般内科 勤務医医学博士&総合内科専門医&内視鏡学会専門医&消化器病学会専門医2002年から勉強会「のぶのぶEBM」 主催CASPワークショップ 仲間と年に数回開催Student CASP Workshop を主催3 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  4. 4. ワークショップ遍歴 2001年 3月 第4回 EBMワークショップ九州大学 2002年 1月 第5回 EBMセミナー札幌医大 12月 京都府立医大CASPワークショップ 2003年 1月 慈恵医大 CASPワークショップ 2月 大阪CASPワークショップ 3月 京都 CASPワークショップ~ACLSを吟味する会 5月 CCEB質的研究セミナー 11月 第6回 Evidence-Based Medicine & Nursingワーク4 ショップ 金沢 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  5. 5. ワークショップ遍歴 2004年 1月 第7回 広島EBMワークショップ 11月 健和会大手町病院 CASPワークショップ 11月 京都CASPワークショップ~助産を拓く会 2005年 1月 第8回 東京EBMワークショップ 2006年 1月 第9回 名古屋EBMワークショップ 7月 広島CASPワークショップ 11月 岡山CASPワークショップ5 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  6. 6. ワークショップ遍歴 2007年 2月 第10回 奈良EBMワークショップ 6月 CASPワークショップ in 倉敷 ~GATEシステム 7月 第1回 岡山OCA CASPワークショップ 8月 第1回 EBM 岡山ワークショップ 11月 広島CASPワークショップ 11月 第12回 EBM-Tokyoワークショップ 2008年 1月 岡山OCA CASPワークショップ 2月 京都府立医大 CASPワークショップ 5月 第2回奈良医大EBMワークショップ 7月 第2回 岡山CASPワークショップ 8月 質的研究CASPワークショップ 12月 京都CASPワークショップ6 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  7. 7. ワークショップ遍歴 2009年 5月 奈良医大EBMフォーラム 6月 EBM-Tokyoワークショップ 2010年 1月 岡山 OCA CASPワークショップ 2月 和歌山CASPワークショップ 9月 OHP ワークショップ 12月 第1回 Student CASP ワークショップ7 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  8. 8. ワークショップ遍歴 2011年 2月 岡山 OCA CASPワークショップ 4月 OHP ワークショップ 6月 第2回 Student CASP ワークショップ 11月 第3回 Student CASP ワークショップ 11月 OHP ワークショップ 他にも参加・お手伝いしてきました8 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  9. 9. EBM と は ?9 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  10. 10. What is EBM ?• Evidence-based medicine (EBM) requires the integration of the best research evidence with our clinical expertise and our patient`s unique values and circumstances• EBMは best research evidence と我々の臨 床経験と、患者1人1人の価値とおかれた環 境を統合することを必要とするものである10 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  11. 11. Early model of the key elements for evidence-based clinical decisions 11 Evid Based Med 2002;7:36-38 doi:10.1136/ebm.7.2.362012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 R Brian Haynes, MD, PhD
  12. 12. EBMの5つのステップ Step 1 臨床的疑問の定式化 Step 2 エビデンスの検索 Step 3 エビデンスの批判的吟味 Step 4 エビデンスの臨床的適用 Step 5 評価2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 12
  13. 13. Five steps of EBMStep 1 converting the need for information into an answerable questionStep 2 tracking down the best evidence with which to answer that questionStep 3 critically appraising that evidence for its validity, impact, and applicabilityStep 4 integrating the critical appraisal with our clinical expertise and with our patient`s unique biology, values, and circumstancesStep 5 evaluating our effectiveness and efficiency in executing steps 1-4 and seeking ways to improve them both for next time 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 13
  14. 14. 知らないのは Step 1 of EBM 情報のはじまり need forConverting theinformation into ananswerable これだ!question情報の必要性を、解決可能な質問に変換すること邦訳)臨床的疑問の定式化142012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  15. 15. EBM Step1 臨床現場の出来事を情報に変換する最初の作業 Background Questions と Foreground Questions に疑問を分類する Background Questions は調べて知識を得る Foreground Questions はPECOを立てる 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 15
  16. 16. EBM Step1 Background QuestionsAsk for general knowledge about a condition orthingHave two essential components 1) Question root (Who, What, Where, When, How, Why) and a verb 2) A disorder, test, treatment, or other aspect of health careExample) How does heart failure cause ascites? What causes SARS? 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 16
  17. 17. EBM Step1 Foreground Questions Ask for specific knowledge to inform clinical decisions or actions Have four essential components (PICO or PECO) 1) Patient and/or Problem 2) Intervention or exposure 3) Comparison 4) Clinical outcomes, including time2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 17
  18. 18. 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 18
  19. 19. 疑問を作る・貯めることの利点1. 患者さんのニーズと2. 私達(学習者)のニーズに直結した疑問に焦点を あてて、情報検索・学習の時間を短縮できる3. よく作られた疑問は、検索を可能にする4. 臨床の疑問を、解決可能な問題にできる5. 患者さんとのコミュニケーションが向上する6. 指導内容が向上する7. 私達が疑問を作り、解答を得ることで、臨床家と してレベルアップと、仕事の効率アップと、尐し 幸せアップが出来る19 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  20. 20. 立てた疑問が EBM Step2 検索 重要です!Tracking down the bestevidence with which toanswer thatquestion疑問を解決できる最良のエビデンスを探し出す邦訳)エビデンスの検索20 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  21. 21. EBM Step3 批判的吟味Criticallyappraising that evidencefor its validity, impact, andapplicabilityエビデンスを妥当性、インパクト、適用性について批判的吟味を行う邦訳)エビデンスの批判的吟味21 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  22. 22. EBM Step4 臨床的適用Integrating thecritical appraisal withour clinical expertise andwith our patient`s uniquebiology, values, andcircumstances批判的吟味結果を我々の臨床的専門性、患者独自の生物学、価値観、環境と統合する邦訳)エビデンスの臨床的適用22 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  23. 23. EBM Step5 評価Evaluating our effectiveness andefficiency in executing steps 1-4and seeking ways to improve themboth for next timeステップ1-4の効果と十分度の評価と次回に改善する方法を模索する邦訳)評価23 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  24. 24. Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM? Can you master EBM?24 Can you master EBM? 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 Can you master EBM?
  25. 25. EBMの本が出版されてからずっと、EBMの誤解が問題となっています 25 本の出版だけではEBMを正しく理解した人は今よりもずっと尐なかったことでしょう2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  26. 26. Teaching EBM Evidence Based Medicine meets Medical Education26 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  27. 27. EBM & グループ学習 Small group learningが鉄則 Problem based learning Team-based learning Interprofessional education 小規模の勉強会 大規模なワークショップ 教育手法は豊富27 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  28. 28. ワークショップ それってなんですか?28 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  29. 29. ワークショップとは? 学びや創造、問題解決やトレーニングの手法 「作業場」や「工房」の意味 参加者が自発的に作業や発言をおこなえる環境・ 場で、ファシリテーターを中心に、参加者全員が 体験する学習スタイル 参加者が経験や作業を披露したりディスカッショ ンをしながら、スキルを伸ばす場 ものづくり講座、音楽ワークショップ、演劇ワー クショップ、体験セミナー、科学や技術教育、人 権教育 など 29 Wikipedia より引用(一部 改変)2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  30. 30. 紅葉、綺麗だね! どんぐり、 かわいいね! 302012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  31. 31. 31 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演ぞうさん すげぇ~!!! 土手賢史 先生に無断で拝借しました
  32. 32. 32 混浴温泉世界2012 サルキス「水の中の水彩画」ワークショップ よりl2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  33. 33. NPO Sotobo World さんのワークショップ「どんぐりアート」33 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  34. 34. 34 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 音楽座ミュージカルオフィス 「表現力ワークショップ」
  35. 35. 35 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  36. 36. ワークショップデザイナー 362012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  37. 37. ワークショップの効能 • 音楽、絵画、ダンス、工作、自然科学・・ • 参加者中心に好奇心や興味を伸ばす • 楽しい! • 身体活動を重要視する • コミュニケーションを利用した学習形態 • 子供・幼児でもグループワークは有効 • 1人ワークショップは原則なし • 短期間 • 全員が深い専門的知識を得るのは難しい • 一部参加者が深い知識を得ることも ある37 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  38. 38. ワークショップ みなさんが開催するなら どんなWSを開催しますか? 人生にどのように利用しますか?38 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  39. 39. EBMワークショップ 専門知識を深く学べない かもしれない活動39 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  40. 40. 402012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  41. 41. EBMワークショップ Center for EBM http://www.cebm.net/ We offer a range of courses to clinicians and other healthcare professionals seeking to develop their EBM skills. Title: How to Practice Evidence-Based Health Care Duration: 3 days Dates: 26th-28th March 2012 Venue: St Hughs College, Oxford, England Title: Teaching Evidence-based Practice Workshop Duration: 5 days Dates: 3rd-7th September 2012 Venue: St Hughs College, Oxford, England 412012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  42. 42. 日本のEBMワークショップ愛知県臨床疫学研究会 全12回 名郷直樹先生(武蔵国分寺公園クリニック) 主催CASP Japan EBMワークショップ OHP:大阪府病院薬剤師会、OCA:Okayama Critical Appraisal、HCA:Hiroshima Critical Appraisal、神戸薬科大 学 医療薬学研究室 などが主催 代表者 福岡敏雄先生(倉敷中央病院総合診療科主任部長)EBM-Tokyo 休止中 15回開催 代表者 南郷栄秀先生 他42 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  43. 43. 日本のEBMワークショップ Hiroshima Critical Appraisal (HCA) 主催:橋本洋子先生 Okayama Critical Appraisal (OCA) 講師:福岡敏雄(倉敷中央病院総合診療科主任部長) 顧問:安田英己(安田内科医院院長) 主催:中山弥生(いずみ薬局) 大阪府病院薬剤師会のOHP Workshop 主催:丹下悦子先生 (住友ビルディング診療所薬局) 神戸薬科大学 Student CASP Workshop 主催:水野成人教授(医療薬学研究室) のぶのぶEBM 43 主催:高垣伸匡2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  44. 44. EBM ワークショップの良い点は? ~EBM-Tokyoスタッフアンケートより 同じ志を持った仲間に出会う 仲間ができる ネットワーク 学生時代から学び始めることが出来て幸運だった 多職種が集まる 論文をベースに様々な人と話が出来る 医療者でなくても医療者の考え方を知ることが出来る 違う意見の人と会えた 様々な業種が参加して交流を図る 医師がコメディカルと対等に議論ができる 44 歯科のみで固まりがちだが、他職種と出会えた2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  45. 45. EBM ワークショップの良い点は? ~EBM-Tokyoスタッフアンケートより ワークショップ開催 ワークショップをお金をかけずにやれることが 分かった. そもそもが真新しく楽しかった ディスカッションのマネージメントもやり甲斐 があった とにかく楽しい 患者中心の思考に躊躇しなくなった EBMを広めることに貢献できた 多くの人がEBMを理解するための機会を作れた 452012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  46. 46. EBM ワークショップの良い点は? ~EBM-Tokyoスタッフアンケートより 理解度の向上 基本的事項の再確認 学習に集中できる 新たな発見や気づき、学びがある 学習効率が良い 知的好奇心を満たせた 日本では貴重な参加型学習を体験できる 自分のスキルを磨き上げることができた.46 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  47. 47. Come ! This way! Student CASP WS47 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  48. 48. Student CASP Workshop  学生を対象にしたワークショップ  一般人も参加可能  学生を多くする参加者設定  コミュニケーションが円滑になる  一般医療者と薬や患者さんのことについて話が出来 る  一般医療者はリスクフリーで学習できる  学生に嘘は教えられないという緊張感も  Student対象なのに一般医療者のレベルアップ↑↑48 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  49. 49. 2011年11月13日(日) 第3回Student CASP 12:30~受付 13:00~13:20 ウェルカムセッション 13:20~15:00 SGL(1) 15:00~15:45 Feedback(1) 15:45~17:00 SGL(2) 17:00~Feedback(2) とまとめ 17:45~閉会のあいさつ 18:00閉会 スタッフミーティング・片づけ49 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  50. 50. シナリオあなたは病院の研修医or若手薬剤師である日頃から糖尿病管理に興味をもっており外来も見学しているある日の外来に患者のAさんがやってきた50 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  51. 51. Aさんは70歳の男性 身長155cm 体重70kg 他の疾患は無い 体重はこの1年で約7kg増加 近頃階段を登ると何秒か胸が痛む 現在はインスリン中間型を14単位 速効型を16単位使用 HbA1c は7.5前後、血糖値は130~ 180mg/dlぐらい51 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  52. 52. その日AさんのHbA1cは8.0↑↑、血糖値 は160mg/dl↑↑ 主治医は速効型と中間型両方のインスリ ンをふやして帰宅させた あなたは、主治医に尋ねた 「先生、インスリンが随分多いように思 うのですけど・・・大丈夫なんです か?」52 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  53. 53. 外来の夜 Aさんは胸痛のために救急搬送 急性心筋梗塞であった 循環器科で緊急カテーテル治療が行わ れ一命をとりとめた あなたは糖尿病の悪化とインスリン投 与が気になったため文献を探した53 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  54. 54. PICOの作成(EBM Step1) P:Patient I:Intervention C:Comparison O:Outcome54 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  55. 55. PICOの作成(Step1)P:血糖コントロールが悪い2型糖尿病患者 肥満を伴うI:インスリンによる強化療法C:通常の血糖コントロールO:冠動脈疾患の発生は減るのか? 死亡率は下がるのか? 幸せになるのか?55 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  56. 56. 2)情報検索 Diabetes mellitus Cardiovascular death Insulin などのキーワード Randomized controlled trial Systematic review さらに論文の種類を絞り込んで検索56 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  57. 57. 論文がみつかったEffect of intensive glucose loweringtreatment on all cause mortality,cardiovascular death, andmicrovascular events in type 2diabetes: meta-analysis of randomisedcontrolled trialsRémy Boussageon et al.BMJ 2011;343:d416957 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  58. 58. 3)批判的吟味 情報の信頼度の吟味 内的妥当性 外的妥当性 信頼できない! 情報を捨てる 信頼できる! その情報の使い道を考える58 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  59. 59. All cause mortality? Favours Favours intensive standard treatment treatment2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 59
  60. 60. Cardiovascular death?2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 60
  61. 61. 4)適用~CASP Japan RCTチェックシートより その結果は対象者に当てはめることができるか? 全ての重要な転帰が考慮されていたか? この臨床試験結果に基づいて、健康政策や方針、 医療内容を変えるべきか? 1つのランダム化比較試験が 臨床での医療行為を変えたり 健康政策を変更したりするほど強い根拠となることはめったにありません。61 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  62. 62. EBM Step 1~4 とは 患者中心医療の実践に他ならない  参加する職種を問わない  医療者がGood Patient Careを考えるた めの根源的な思考モデル62 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  63. 63. 参加者内訳 第3回 Student CASP 学生  社会人 神戸薬科大学学生 22名  京都府立医大図書館 司書 1名 同志社女子大学薬学部 4名  東京薬科大学 教員 1名 摂南大学薬学部 2名  神戸薬科大学 教員 4名 昭和大学薬学部 2名  医師 4名 大阪市大医学部 2名  薬剤師 12名 藤田保健衛生大学医学部 1名 神戸大学医学部 1名  合計56名 63 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  64. 64. 第2回 Student CASP WS アンケート CASP Japan homepage より拝借64 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  65. 65. Q)WSで一番評価できる点とその理由 ~グループワーク EBMの実践の姿が具体的に見えた  意見交換を行いながら論文が読める 鵜呑みにしてはいけないと思った  内容が濃い 論文の評価の仕方の手順を順序立て  様々な角度(視点)からの意見を得 て学べた ることが可能 論文の専門用語をわかりやすく解説  尐人数でのdiscussionなので発言し してもらえた やすい 論文を集団で時間をかけて読解する  SGL→FB (他SGDを聞いて自SGD 全体でのフィードバック の整理になる) たくさんディスカッションができた  楽しく学ぼうという意識でチュー ターが進行していた SGL がよかった  自らが参加できること 笑いが多く楽しそうだった  自由に議論できる雰囲気 皆で作り上げていく感じが出たのが すごかった 65 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  66. 66. Q)WSで一番評価できる点とその理由 ~参加者の構成 EBMを学ぶ仲間と出会える  多職種や多学部で話しあえる 連帯感  現職の意見など、学生の不明 医学部学生とのセッション 点を聞けた  多職種の意見と吟味 様々な職種や学部が一つのワー クをできた  学生の意見も貴重な意見とし 現職と学生で行う て拾ってくれた  視野が広がり刺激をうけた 異業種のコミュニケーション、 視点を得られる点  多職種、学生間で行っている プロの薬剤師の意見を聞けた  多職種、学生での意見交換 多職種と学生の話が聞けた  現職の医師が他職種と同位で 職種や年齢を超えて討論できた 討論できる66 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  67. 67. Q)WSで一番評価できる点 総括 ワークショップそのものへの評価 楽しい! ファシリテーション Small group discussion Large group discussion 多職種の学び プロと学生の学びへの評価 Interprofessional education67 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  68. 68. EBM勉強会 医療者を深める行為として68 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  69. 69. EBM勉強会 対象者 医療従事者 学生 人数 3名程度~20名ぐらいまで 目的 医療行為や診断を自分で考えることを可能にする 自立的に最先端の医療情報を入手し、吟味できる 他人に教育が出来るレベルを目指す 方法 1~2回/月 大学の教室や職場の一室などで開催 ランダム化比較試験、システマティックレビューな ど臨床試験の検索や、吟味方法を教える 全体で患者への適用をディスカッション あくまで職場外・課外活動として開催69 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  70. 70. のぶのぶEBM 当初  医師に呼びかけたが誰もこなかった  なぜか医学生が集まった 期待以上の手ごたえ 「学生は論文の吟味が出来る」という感動 ワークショップのチューターを務める学生達が続出  「意味がある」と強く感じて10年続けてきた やる気のある学生 コミュニケーションに長けた学生 彼らが最も成長する場であると現在は考えている70 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  71. 71. 学生のEBM勉強会利点  コミュニケーションがスムーズ  わからなくてもOK!  職種間のバリアがない  他種の学生とは友達感覚で連携  権威者相手でも萎縮しない71 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  72. 72. 学生のEBM勉強会 欠点  臨床現場の厳しい条件がわからない  専門用語がわからない  患者さんのイメージが希薄  臨床現場の薬のイメージがない  自分の病気の経験もない人が多い  論文結果の適用は、最終判断がつかない  論文を読むだけ(抄読会)では刺激が尐ない  モーティベーションの持続が困難72 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  73. 73. 勉強会参加者のニーズ ~ コンセプトマップ73 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  74. 74. EBM 勉強会 & ワークショップ  ワークショップは一日だけの楽しい勉強会 とにかく楽しく 意欲の向上が期待できる 全員に実力がつくわけではない 開催は大変  勉強会は地道な努力 生活に圧迫される 興味・意欲の維持が困難 実力はつく 開催は手軽  今後は目的を明確化する必要性74 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  75. 75. EBMと医療の質改善 ひとりひとりのEBM学習だけでは 世界はかわらない75 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  76. 76. Can evidence-based medicine and clinical quality improvement learn from each other? Paul Glasziou,1 Greg Ogrinc,2 Steve Goodman BMJ Qual Saf 2011;20(Suppl 1)76 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  77. 77. EBMは ここをUP 医療の質向上Can evidence-based medicine andclinical quality improvement learn from 真の目的each other? BMJ Qual Saf 2011;20(Suppl 1) Paul Glasziou et al. 77
  78. 78. Can evidence-based medicine andclinical quality improvement learn fromeach other? BMJ Qual Saf 2011;20(Suppl 1) Paul Glasziou et al. 78
  79. 79. Early model of the key elements for evidence-based clinical decisions 79 Evid Based Med 2002;7:36-38 doi:10.1136/ebm.7.2.362012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 R Brian Haynes, MD, PhD
  80. 80. QI processWork to apply the evidence to individual and systems of care1. What are we trying to accomplish?  AIM  私たちは何を達成しようとしているのか?(目標)2. How will we know a change is an improvement?  Measures  私たちはどのようにして変化が改善であるかを知るか? (指標)3. What changes can we make?  Change management  私たちはどのような変化を作り出せるのか(マネジメン トの変更)80 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  81. 81. 医療の改善とEBM学習 ~ 次へのスタートライン1. 各自のEBM学習は医療改善の前提 • 医療者個人の課題2. clinical quality improvement が上位の目標 • 医療チーム、病院の方針、医療政策 • 集団の課題3. 「患者がうける医療を改善すること」が最終目標 • 患者中心医療の実践へ 81 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  82. 82. Act Plan Study Do 他職種間コミュニケーションツールとしての EBM勉強会82 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  83. 83. 医療の質向上にEBM学習を利用する ことを考えましょう 個人が対象?Systems of Careが対象? 何を達成しようとしているのか?(目標) どのようにして変化が改善であるかを知るか? (指標) どのような変化を作り出せるのか? (マネジメントの変更)83 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  84. 84. シナリオ あなたは薬剤師である 日頃からEBM勉強会、ワークショップを開催している 昨年はじめに父親が進行胆管癌であることが判明した 自宅での闘病を続けてきたが、肺浸潤から呼吸不全を発症 し、地域の基幹病院に入院となった 呼吸不全とせん妄で 夜を徹してもがき苦しんだ 主治医・当直医は「危険だから」と薬物投与をしない あなたは暴れ・苦しむ父親を抱きかかえて途方に暮れた84 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  85. 85. 翌朝からモルヒネ投与が始まり呼吸はおちついた そして数日後、父親は眠りながら亡くなった 緩和ケアはまだまだ普及していないのだ・・・ 父親のような患者が一人でも尐なくなるように、 緩和ケアを向上出来ないだろうか? 85 高垣文彦 S11.5.26-H24.1.32012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  86. 86. 個人の学習活動 チーム医療86 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  87. 87. 「あなた」は緩和医療を普及させたい・・・ 個人が対象?Systems of Careが対象? 何を達成しようとしているのか?(目標) どのようにして変化が改善であるかを知るか? (指標) どのような変化を作り出せるのか? (マネジメントの変更) Act Plan87 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 Study Do
  88. 88. 医療の改善したい点を思いつきますか?個人が対象?Systems of Careが対象? Act Plan88 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 Study Do
  89. 89. 医療の改善したい点を思いつきますか? 何を達成しようとしているのか? (目標) Act Plan89 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 Study Do
  90. 90. 医療の改善したい点を思いつきますか? どのようにして変化が改善であるか を知るか?(指標) Act Plan90 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 Study Do
  91. 91. 医療の改善したい点を思いつきますか? どのような変化を作り出せるのか? (マネジメントの変更) Act Plan91 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演 Study Do
  92. 92. 最後にEBM学習はみんなで楽しくできますワークショップや勉強会へ参加しましょう「学ぶ心」があれば職種に関係なく交流できます皆さんの学習会参加でチームが誕生しますチーム医療は国もバックアップしはじめました全職種に医療の質向上が問われる時代がきています92 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  93. 93. 私たちは 「すでに起こった未来」 の中にいるのです 『すでに起こった未来 -変化を読む眼』 P.F Drucker 著 ダイアモンド社93 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演
  94. 94. ご清聴 ありがとうございました94 2012/1/22 第33回 日本病院薬剤師会近畿学術大会 教育講演

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